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ロシアのおすすめ観光スポット22選!広大なロシア全土を定番から穴場まで紹介





ヨーロッパからアジアにかけて広大な領土を持つ、世界一大きな国・ロシア。
日本からは最短で2時間程度の距離にある隣国ですが、旅行先として訪れる人は少ない現実があります。

しかし、ロシアは観光の宝庫で、歴史的建造物をはじめ、バレエやサーカスなどの芸術、シベリア等の大自然と魅力的な見どころが満載の国です。
今回は広い国土全域を対象として、おすすめの観光スポットを厳選してご紹介します。

合わせて、ロシア旅行の基礎情報やアドバイスもまとめています。
ロシアへの観光や旅行の参考にしてください。

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【目次】ロシアのおすすめ観光スポット22選!広大なロシア全土を定番から穴場まで紹介

 

巨大な隣国・ロシア連邦の基本情報

芸術大国・ロシア

ロシアへのアクセス

ビサ

通貨・物価

時差

治安

<モスクワのおすすめ観光スポット>

1. クレムリン(Кремль)

2. 赤の広場(Красная площадь)

3. レーニン廟(Мавзолей Ленина)

4. ウスペンスキー大聖堂(Успенский Собор)

5. 聖ワシリイ大聖堂(Собор Василия Блаженного)

6. グム百貨店( Главный Универсальный Магазин)

7. ボリショイ劇場(Большой театр)

<サンクトペテルブルクとその周辺のおすすめ観光スポット>

1. エルミタージュ美術館(осударственный Эрмитаж)

2. 聖イアサク大聖堂(Исаакиевский собор)

3. 血の上の救世主教会(Храм Спаса на Крови)

4. エカテリーナ宮殿(Екатерининский дворец)

5. 記念艦アヴローラ 

<黄金の環・キジ島のおすすめ観光スポット>

1. セルギエフ・ポサード(Се́ргиев Поса́д)

2. スーズダリ(Су́здаль)

3. ウラジミール(Владимир)

4. ロストフ(Росто́в)

5. キジ島(Кижи)

<極東・シベリアのおすすめ観光スポット>

1. ウラジオストク(Владивосток)

2. ハバロフスク(Хабаровск)

3. ユジノサハリンスク(Южно-Сахалинск)

4. カムチャツカ半島(Полуостров Камчатка)

5. イルクーツク(Иркутск)

シベリア鉄道に乗ってみよう!

 

 

巨大な隣国・ロシア連邦の基本情報

 

 

現在のロシア連邦(Российская Федерация)は、ソ連崩壊後の1991年に成立しました。

東西冷戦が終結した現在も、世界屈指の超大国として国際社会に大きな影響力を持ち続けています。

 

世界一広いその国土面積は地球上の1/8を占め、日本の45倍、米国の1.7倍に相当します。

国土のほとんどが寒帯・亜寒帯に属する「寒い国」ですが、寒暖差が激しく夏期には30℃を超えることも珍しくありません。

 

ロシア 行政区分
ロシアの行政区分: Wikipedia

 

ロシア連邦は、85の地方自治体によって構成されており、国内にいくつもの「共和国」が存在しています。

全体の8割近くを占めるロシア人のほか、182もの民族が存在している多民族国家です。

 

ロシア語が公用語ですが、26もの言語が使用されており、驚くほど多様性に富んだ国となっています。

 

芸術大国・ロシア

 

バレエ ロシア

 

ロシアは優れた文学や音楽を輩出してきた国です。

トルストイやドストエフスキー、チャイコフスキーらに代表される芸術は、今でも多くの人々を惹きつけています。

 

現在のロシアも、バレエやオペラ、サーカスなど超一流の芸術を楽しめる国。

旅行の際には、ぜひともその魅力に浸ってみましょう。

 

ロシアへのアクセス

 

アエロフロート ロシア航空
アエロフロート・ロシア航空: Wikipedia

 

成田空港・羽田空港からモスクワへの直行便が運航しています。

アエロフロート・ロシア航空   が羽田空港から毎日、  日本航空   が成田空港から週3便運航しています。

 

極東の  ウラジオストク   までは、  S7航空   が成田、関空、  オーロラ航空   が成田、  ウラル航空   が新千歳から直行便が運航しています。

運航スケジュールに関しては、各社の公式サイトから確認してください。

 

シベリア鉄道を利用してモスクワまで行く場合は、ウラジオ~モスクワ間で7日程度の道程です。

 

ビサ

 

日本から観光目的でロシアへ入国する場合、ビザ取得が必要となります。

ロシアビザについての詳細、最新情報は  ロシアビザセンターの公式サイト   (日本語)からチェックしてください。

 

2017年より一部の極東エリアに限り、8日間有効の電子ビザが発行されるようになりました。

 

通貨・物価

 

ルーブル紙幣 通貨 ロシア
5000ルーブル紙幣: Wikipedia

 

ロシアの通貨単位はルーブル(P)で、2020年10月現在は1P=1.38円の為替ルートとなります。

現地では米ドルやユーロへの両替は容易ですが、日本円はあまり両替できません。

 

クレジットカードによる両替決済も普及していますが、米国の経済制裁による影響で、一部銀行では使用できなくなっています。

物価は日本と比較すれば安い傾向にあります。

 

時差

 

広大なロシアには9つの時間帯があり、同じ国内でも東西で9時間の時差が発生します。

モスクワやサンクトペテルブルクと日本との時差は-5時間、極東のウラジオストクでは+1時間の時差となります。

 

ちなみに、バイカル湖に近いイルクーツクとの時差はありません。

 

治安

 

 

外務省の海外安全ホームページでは、チェチェンなど一部紛争地域を除き、レベル1=「十分注意してください」に指定されています。

外国人を標的にした犯罪が増加傾向にあるので、夜間の外出自粛や貴重品を持ち歩かないなどの注意が必要です。

 

 

<モスクワのおすすめ観光スポット>

 

モスクワ ロシア 観光 旅行

 

首都モスクワは、ヨーロッパ最大の人口を誇る大都市です。

旧ソビエト連邦を知る人にとっては、秘密警察が暗躍するコワモテの都市ってイメージが強いかもしれません。

 

しかし、自由化された今のモスクワは、観光旅行を楽しめる魅力的な街に変貌しました。

かつての暗黒時代の象徴も、今や重要な観光資源となっています。

 

1. クレムリン(Кремль)

 

クレムリン

 

モスクワのシンボル・クレムリンは、かつてはソ連共産党本部、今はロシア大統領府が置かれている「政治の中枢部」として知られています。

元々はロシア帝国時代に造られた宮殿跡で、15世紀後半に今の形になりました。

 

クレムリンとはロシア語で「城塞」を意味し、その広大な城塞のなかには大統領府のほか、宮殿や聖堂、城塔や武器庫など多種多様な建造物が集結しています。

ロシアの歴史の変貌を知ることができる貴重な建造物で、ユネスコ世界遺産にも指定されています。

 

ダイヤモンド庫

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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クレムリンには様々な博物館がありますが、このダイヤモンド庫の展示物は圧巻です。

世界最高級の宝石庫であり、ロマノフ王朝が威信をかけて収集した宝石コレクションを満喫できます。

 

エカテリーナ2世が所有した世界一大きなダイヤモンド・オルロフは一番の見どころで、何と199.6カラットもある巨大なもの。

その他にもダイヤモンドで作られたロシア地図や、イエローダイヤやピンクダイヤなどレアなダイヤも必見です。

 

日本語のオーディオガイドもあるのでぜひ利用してくださいね。

 

クレムリンの入場チケットは大きく分けて3種類あります。

 

  1. 共通チケット
  2. 武器庫チケット
  3. ダイヤモンド庫チケット

 

チケットオフィスで購入できるのは、1と2のチケットで  オンライン   でも購入できます。

クレムリンの目玉ともいえるダイヤモンド庫は、武器庫の中にあるので、武器庫とダイヤモンド庫の両方のチケットが必要です。

 

ダイヤモンド庫のチケットは、武器庫に入ったところの売り場で購入できます。

武器庫の入場時間は10:00、12:00、14:30、16:30と決められているので、観光シーズンになると希望時間が売り切れになることもあります。

心配な方はオンラインで事前購入しておきましょう。

 

クレムリンの観光情報

 

 

住所 : Red Square, Moscow 103073, Russia

マップ: Googleマップ

電話番号 : +7-495-6970349

定休日 : 木曜日

営業時間 : 10:00~18:00

料金 : 施設により異なる

公式URL:  クレムリン

 

2. 赤の広場(Красная площадь)

 

赤の広場

 

クレムリンの正面に位置する7万3000㎡の広大な広場で、こちらもモスクワのシンボルとして有名です。

ソ連時代は軍事パレードが行われるなど、政治色が濃い場所でもありました。

 

そのため、「赤の広場」の名前も共産主義の赤から命名されたと思われがちですが、その由来はずっと昔に遡ります。

 

赤の広場 Красная площадь ロシア 観光
赤の広場・空撮写真: Wikipedia

 

古代スラブ語で、クラスナヤ(Красная)は美しいという意味です。

現在のロシア語で「赤い」という意味に転じたため、赤の広場と呼ばれるようになりました。

1493年にイワン3世が造営した古い歴史のある広場です。

 

周囲にモスクワ観光の目玉スポットが集中しており、モスクワ市内観光の拠点となっています。

夜間はライトアップされて、昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。

 

赤の広場の観光情報

 

 

住所 : Krasnaya ploshchad, Moscow 109012, Russia

マップ: Googleマップ

営業時間 :見学自由

 

3. レーニン廟(Мавзолей Ленина)

 

レーニン廟

 

ロシア革命の指導者である、ウラジミール・レーニンの霊廟です。

1924年に53歳でレーニンが逝去したのち、エンバーミング処理され、まるで眠っているかのような姿で安置されています。

ソ連時代は、政府首脳が立ち並ぶひな壇として利用されていました。

 

共産主義の聖地みたいな場所ですが、一般人も見学可能です。

内部は撮影禁止でカメラやスマートフォンの持ち込みも禁止。

夏の観光シーズンには入場に長蛇の列ができるので、早めに到着するようにしましょう。

 

レーニン廟の観光情報

 

 

住所 :Krasnaya Ploshad Moscow

マップ: Googleマップ

定休日 : 月・金・日曜

営業時間 : 10:00~13:00

料金 :無料

公式URL:  レーニン廟

 

4. ウスペンスキー大聖堂(Успенский Собор)

 

ウスペンスキー寺院

 

ロシア帝国の前身・モスクワ大公国の母教会であり、ロシア正教で最も有名な大聖堂のひとつです。

イタリアの著名な建築家・アリストーテリ・フィオラヴァンティによって1495年に建造されました。

 

1547年に最初の皇帝(ツアーリ)となったイワン4世(雷帝)の戴冠式が行われた場所でもあります。

黄金のドームがひときわ美しい教会です。

 

ウスペンスキー大聖堂の観光情報

 

住所 :Uspenskiy sobor,Kremlin, Sobornaya Ploshad, 109012 Moscow

マップ: Googleマップ

公式URL:  ウスペンスキー大聖堂

 

5. 聖ワシリイ大聖堂(Собор Василия Блаженного)

 

聖ワシリイ大聖堂 Собор Василия Блаженного ロシア 大聖堂

 

カラフルな玉ねぎドームが印象的な「聖ワシリイ大聖堂」は、古きロシアのシンボル的存在です。

ロシアを代表する建造物として、あの人気ゲーム「テトリス」のモデルになるほど。

 

正式名称は「堀の生神女庇護大聖堂」で、ロシア正教会に属する大聖堂です。

赤の広場に隣接しており、クレムリン、赤の広場とともにユネスコ世界遺産に指定されています。

 

聖ワシリイ大聖堂 Собор Василия Блаженного ロシア

 

聖ワシリイ大聖堂は、カザン汗国に勝利した記念として、イワン4世(雷帝)によって建造されました。

1551年から1560年にかけて長い期間をかけて完成したと言われています。

 

完成後、イワン雷帝はその美しさを超える建物を建てさせないように、設計者の目を潰したとの怖いエピソードがあります。

 

聖ワシリイ大聖堂 Собор Василия Блаженного ロシア

 

この大聖堂は、主聖堂を中心に8つの小聖堂が取り囲んだ形状で、それぞれが独立した教会になっています。

塔のなかにはらせん階段があり、上の階まで登ることができます、

 

夜間はライトアップされ、昼間とは違う装いを楽しめます。

 

聖ワシリイ大聖堂の観光情報

 

 

住所 : Red Square, Moscow, Russia, 109012

マップ: Googleマップ

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~17:00

料金 :

5月15日~8月31日  1,000P
9月1日~8月14日     700P

公式URL:  聖ワシリイ大聖堂

 

6. グム 百貨店( Главный Универсальный Магазин)

 

グム百貨店

 

グム百貨店は、赤の広場に隣接する老舗百貨店です。

その重厚な建物は、1893年の帝政ロシアの時代に建てられたもので、120年以上の歴史を持ちます。

 

地上3階、地下1階の建物には200軒近い店が営業しており、ロシアのお土産はほとんど買い揃えることができます。

 

グム百貨店

 

アーケードのある店内の外装はとても豪華で、ロシアの高級デパートの貫禄を感じさせます。

激動の歴史を乗り越えたデパートで、モスクワのショッピングを満喫してみましょう。

 

また、3階にはフードコートがあり、一人旅やレストランに入るのは億劫という方にぴったり。

特に、 Столовая 57 通称No.57というレストランは地元の人にも人気があるセルフスタイルのレストラン。

伝統的なロシア料理も並び、あれこれ食べてみたい方におすすめです。

 

何よりも、言葉を気にせずに料理を取ってレジで会計するスタイルなので気楽です。

 

グム百貨店の観光情報

 

 

住所 : 109012, Moscow, Red Square 3

マップ: Googleマップ

アクセス : 地下鉄3号線 Revolution Square駅下車徒歩5分

電話番号 : +7 (495) 788-4343

営業時間 : 10:00~22:00

公式URL : GUM

 

7. ボリショイ劇場(Большой театр)

 

ボリショイ劇場

 

ボリショイ劇場は、正式名称・国立アカデミー・ボリショイ劇場で、1776年に設立された老舗の劇場。

「ボリショイ」とは固有名詞ではなく、ロシア語で「大きい」、「すごい」を意味する言葉です。

 

ギリシャ風の外観だけでなく、内装は豪華絢爛で、まるで貴族になった気分を味わえます。

 

 

ボリショイ劇場で一流のバレエ公演を見たいという方は年々増えているので、チケットはかなり入手困難。

直前だと売り切れだったり、桟敷席しか残っていないという事もあるので、事前にオンライン購入をするのがおすすめです。

 

ベストシーズンの6月~9月はほぼ毎日公演があり、週末には昼公演もあります。

公演によって値段は様々ですが、せっかくならば舞台が真正面から見える席で、一流の芸術に触れてみたいもの。

 

バレエ公演には手が出ないけれども、劇場内は見てみたいという方は、劇場案内ツアーに参加してみましょう。

詳細については  こちら   でチェックしてください。

 

ボリショイ劇場の観光情報

 

 

住所 : Teatralnaya Pl.,1 Moscow

マップ: Googleマップ

アクセス : OKHOTNY RYAD駅より徒歩

営業時間 : 公演スケジュールにより異なる。

公式URL :  ボリショイ劇場

 

 


<サンクトペテルブルクとその周辺のおすすめ観光スポット>

 

サンクトペテルブルク

 

サンクトペテルブルクは、バルト海に面したネヴァ川河口域に広がるロシア第2の都市です。

1703年にピョートル大帝によって築かれた人工都市であり、ロシア帝国時代は首都として栄えました。

ソ連時代は「レニングラード」の名で知られ、ロシア連邦になって元の名前に戻りました。

 

運河網が発達していることから、「水の都」「北のベネチア」の別名があります。

ロマノフ朝以来の歴史的な建造物に恵まれ、ロシアで最も美しい街と称賛されています。

 

1. エルミタージュ美術館(осударственный Эрмитаж)

 

エルミタージュ美術館

 

観光スポットの多くがユネスコ世界遺産に指定されているサンクトペテルブルクで、一番の見どころといえば「エルミタージュ美術館」でしょう。

建物自体が世界遺産であり、その規模と所蔵作品の質の高さから、世界4大美術館のひとつに数えられます。

 

エルミタージュ美術館の建物は、ロシア帝国の宮殿(冬宮)であり、1732年から1917年まで皇宮として利用されたところです。

緑と白の石材を用いたロココ建築の豪華な宮殿であり、女帝・エカテリーナ2世の時代から本格的に使用されました。

 

 

エルミタージュ美術館の所蔵品は、このエカテリーナ2世が個人的に美術品を収集して、自己専用の美術品展示室を造ったのがはじまりです。

所蔵品は徐々に増加し、ロシア革命後に貴族から没収された美術品も含めて今の形になりました。

 

 

エルミタージュ美術館は、冬宮跡である本館のほか、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場の5つの建物から構成されています。

総収蔵品は約300万点以上とされ、すべてを見ることは困難なほどです。

 

イタリアやフランス、オランダなど各国ごとの絵画や、古代エジプトやシベリア、極東の美術など、興味のある部屋を重点的に鑑賞することをおすすめします。

 

エルミタージュ美術館の観光情報

 

 

住所 : 38 Palace Embankment, Dvortsovy Municipal Okrug , Cental District, Saint Petersburg

マップ: Googleマップ

電話番号 : (812)7109079 / (812)5705748

定休日 : 月曜日

営業時間 : 10:30~18:00(水曜日は20:00まで)

料金 : 大人500P(子供・学生は無料)

公式URL:  エルミタージュ美術館

 

2. 聖イアサク大聖堂(Исаакиевский собор)

 

聖イアサク大聖堂

 

サンクトペテルブルクの中心部に位置する巨大な大聖堂です。

ドームの高さは102m、敷地面積は800㎡に達する教会は圧倒的な存在感で、サンクトペテルブルク市民の心の拠り所となっています。

 

また、街全体が見渡せる丘台にあるため、この大聖堂からの眺望は抜群。

市内にある多くの観光名所を見渡すことができます。

 

ロシアのおすすめ観光スポット、聖イアサク大聖堂

 

聖イアサク大聖堂は、ピョートル大帝の時代にワシリエフスキー島に建設されたのがはじまりとされています。

その名前は、ピョートル大帝の守護聖人ダルマチアの聖イサアクに由来します。

 

現在の建物は、19世紀初頭のアレクサンドル1世の時代に再建されたものです。

 

ロシアのおすすめ観光スポット、聖イアサク大聖堂

 

中央に巨大なドームがあり、四方に小ドームを配置し、上から見ると十字になるロシア・ビザンチン建築様式で建造されています。

大聖堂の周りを取り囲む円柱は48本あり、1本あたりの高さ17m、重さは114トンもあるというから驚きです。

 

聖イサアク大聖堂の観光情報

 

 

住所 : Saint Isaac’s Square, 4, Staint Petersburg 190000

マップ: Googleマップ

電話番号 : +7-812-3159732

定休日 : 水曜日

営業時間 :

10:30~18:00(10~4月)
10:30~22:30(5~9月)

料金 :350P

公式URL:  聖イサアク大聖堂

 

3. 血の上の救世主教会(Храм Спаса на Крови)

 

 

何とも怖ろしげな名前ですが、かつてこの教会のある場所で、皇帝の暗殺という悲劇が発生しました。

アレキサンドル2世(1818〜1881)は、農奴解放令を出した啓蒙君主として知られています。

 

ウラジオストクなど極東の沿海州を版図に収め、アラスカを米国に売却した当時の皇帝でもあります。

1881年3月、アレキサンドル2世は無政府主義者の爆弾テロで殺害され、その死を悼んで事件現場に建てられたのが「血の上の救世主教会」です。

 

 

この教会は高さ90m、モスクワの聖ワシリイ大聖堂と同じように、ロシアの伝統的な教会建築で建てられています。

豪華絢爛な外装もさることながら、この大聖堂の一番の見どころはモザイクタイルのイコン画で埋め尽くされた内装です。

 

トパーズやラピスラズリ等の宝石をあしらった美しいイコン画は、天井や柱、内壁などにぎっしりと描かれ、訪れる人を圧倒させます。

 

血の上の救世主教会の観光情報

 

 

住所 : 26 A Griboedov Canal Embankment, St. Petersburg

マップ: Googleマップ

アクセス : 地下鉄2号線ネフスキー・プロスペクト駅から徒歩6分

電話番号 : (821)3151636

定休日 : 水曜日

営業時間 : 10:30~18:00(4月下旬~9月は22:30まで)

料金 : 大人350P 小人100P

公式URL:  血の上の救世主教会

 

4. エカテリーナ宮殿(Екатерининский дворец)

 

エカテリーナ宮殿 Екатерининский дворец ロシア 観光

 

サンクトペテルブルクの中心部から南東25kmの郊外に、「ツァールスコエ・セロー(皇帝の村)」という地域があります。

当地にあるエカテリーナ宮殿は、ツアーリの避暑地・夏の離宮として使用された荘厳な宮殿です。

 

エカテリーナ宮殿

 

この宮殿の名前は、ピョートル大帝の妻で2代皇帝となったエカテリーナ1世に由来します。

エカテリーナ1世の娘で、6代皇帝・エリザヴェータによって大改築され、ロココ様式の現在の形に改められました。

 

1791年に漂流民であった大黒屋光太夫が、エカテリーナ2世と謁見した場所もこの宮殿です。

 

エカテリーナ宮殿 Екатерининский дворец ロシア 観光

 

歴代の女帝に愛されたエカテリーナ宮殿は、青色を基調にした外壁に白い円柱のコントラストが美しい宮殿です。

内装は金箔を貼った彫刻が豪華絢爛で、ロシア帝国の最盛期の輝きを感じさせます。

 

琥珀の間(Янтарная комната)

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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エカテリーナ宮殿の伝説の空間が、琥珀の間です。

ピョートル大帝がプロイセンのヴィルヘルム1世から贈られたもので、部屋全体の装飾が琥珀で造られていました。

エカテリーナ2世はこの部屋をとても気に入り、部外者の立ち入りを禁止していたと伝わっています。

 

しかし、第2次世界大戦中にドイツ軍に持ち去られてしまい、未だに現物は行方不明のままです。

 

1979年になって幻の琥珀の間を再建する計画が開始され、2003年に完成しました。

24年の歳月をかけた復元作業は困難を極めましたが、完全復元した琥珀の間は入場制限されるほどの盛況ぶりです。

 

エカテリーナ宮殿の観光情報

 

 

住所 : 7 Sadovaya St., Pushkin, Tzarskoje Selo

マップ: Googleマップ

アクセス : 地下鉄2号線モスコフスカヤ駅からバスで30分

電話番号 : +7 812 466-66-69

定休日 : 火曜日 毎月最終月曜日

営業時間 : 10:00~18:00(時期により異なる)

料金 : 大人1,200P 学生600P

公式URL:  エカテリーナ宮殿

 

5. 記念艦アヴローラ 

 

 

サンクトペテルブルクの穴場スポットとして、日本とも関係の深い場所を紹介しましょう。

記念館アヴローラ は、ネヴァ川の河畔に係留・保存されている軍艦で、現在ロシア中央海軍博物館の分館となっています。

 

1897年に起工したこの巡洋艦は、とても数奇な運命を辿ってきました。

 

記念艦アヴローラ ロシア 観光
ライトアップされたアヴローラ: Wikipedia

 

1905年の日露戦争において、バルチック艦隊に編入されて極東に派遣されました。

対馬海峡での日本海海戦に参加、ほとんどの軍艦が撃沈されるなか奇跡的に沈没を免れます。

 

そして、ロシア革命の時、革命委員会の拠点として冬宮攻撃の狼煙を挙げました。

 

現在、日露戦争、2つの世界大戦、2つの革命を経験した貴重な軍艦として一般公開されています。

艦内では司令塔や機関室、医務室などが見学できるほか、日本海海戦からロシア革命、第2次世界大戦までの重要な展示品が鑑賞できます。

 

記念艦アヴローラの観光情報

 

 

住所 : etrogradskaya embankment, Sankt-Peterburg

マップ: Googleマップ

定休日 : 金曜日

営業時間 : 10:30~16:00

 

 

<黄金の環・キジ島のおすすめ観光スポット>

 

スーズダリ ロシア  観光
聖母降誕大聖堂(スーズダリ): Wikipedia

 

モスクワ北東部の郊外に、黄金の環(Золото́е кольцо́ )と呼ばれるエリアがあります。

ロシア帝国が本格的に成立する以前に栄えた、ロシア諸公国の古都群で、11〜12世紀に最盛期を迎えました。

 

これらの古都群を線で結ぶと円状になることが、黄金の環の名前の由来です。

中世の雰囲気を今に留める魅力的な街が多く、ユネスコ世界遺産に登録された歴史地区や建造物群の宝庫となっています。

 

キジ島 ロシア 観光
キジ島: wikipedia

 

キジ島はフィンランドとの国境に近いカレリア共和国に存在します。

ヨーロッパで2番目に大きな湖・オネガ湖に浮かぶ島であり、島全体に美しい木造建築の教会群が点在しています。

 

共に遠いエリアではありますが、都会とは違う素朴なロシアを実感できるスポットです。

 

1. セルギエフ・ポサード(Се́ргиев Поса́д)

 

 

モスクワから北東70kmにあるセルギエフ・ポサードは、黄金の環で唯一モスクワから日帰り観光が可能な都市です。

城塞(クレムリン)に囲まれた中心部には、ロシア正教の聖地として、おとぎ話の世界のような聖堂や修道院などが林立しています。

 

ロシアの有名な民芸品・マトリョーシカ発祥の地でもあり、ショッピングをするにも楽しい街です。

 

至聖三者聖セルギイ大修道院(Троице-Сергиева Лавра)

 

 

1345年にラトネジの聖セルギイが、この地に小さな教会を建てたのがセルギエフ・ポサードのはじまりです。

モンゴル帝国からロシアを救った英雄だった彼の死後、その徳を慕った修道僧により修道院が建設されました。

 

その後、ロシア正教の中心的な修道院として発展し、その周囲に教会や鐘楼などが増設されて「門前町」として栄えることになったのです。

 

 

至聖三者聖セルギイ大修道院は、おとぎ話に出てきそうな可愛らしくも美しい建造物です。

黄金の玉ねぎドームが特徴の大聖堂の周りには、青い玉ねぎドームが美しい「ウスペンスキー聖堂」、高さ88mの鐘楼など、フォトジェニックなスポットが盛りだくさん。

 

この修道院建築物はユネスコ世界遺産にも指定されています。

 

至聖三者聖セルギイ大修道院の観光情報

 

 

住所 : The Holy Trinity-St. Sergius Lavra, Sergiev Posad, Moscow Oblast

マップ: Googleマップ

アクセス : モスクワ市内からバスで90分

営業時間 : 5:00~21:00

料金 : 無料(写真撮影100P)

公式URL:  至聖三者聖セルギイ大修道院

 

2. スーズダリ(Су́здаль)

 

 

スーズダリはモスクワの北東220kmに位置する古都です。

12世紀後半にロストフ・スーズダリ公国の首都となって以来、14世紀末まで諸公国の中核都市をして栄えてきました。

 

今では中世からの美しい修道院や教会が残る観光都市であり、ユネスコ世界遺産・「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群」に指定されています。

牧歌的な田園風景と教会建築が見事に調和した、とても魅力的な街です。

 

スーズダリ・クレムリン(Суздальский кремль)

 

 

クレムリン(城塞)といえばモスクワにあるものが真っ先に思い浮かびますが、ロシアの至る場所に存在しています。

 

スーズダリのクレムリンは、田園風景の中に佇むのどかな雰囲気が魅力の世界遺産です。

13世紀に建造された白亜の外壁と青いドームが美しい「聖母の生誕大聖堂」は、澄みきった青空にとても似合います。

 

ほかにもラジヂェストヴェンスキー聖堂や博物館など、見どころがいっぱいです。

 

スーズダリ・クレムリンの観光情報

 

 

住所 : 600000, г.Владимир, ул.Большая Московская, д.43

マップ: Googleマップ

アクセス : モスクワからウラジミール経由、鉄道・バスで4時間

定休日 : 火曜日 最終金曜日

営業時間 : 10:00~18:00

料金 : 大人400P 子供250P

公式URL:  スーズダリ・クレムリン

 

3. ウラジミール(Владимир)

 

 

モスクワの東200kmに位置するウラジミールは、スーズダリとともに古都として栄えた都市です。

1108年に要塞として建設されたのを皮切りに、ウラジーミル・スーズダリ大公国の首都として繁栄を極めました。

 

世界遺産に指定された聖堂建築群を抱く、美しい街並みが魅力です。

 

ウスペンスキー大聖堂(Успенский собор)

 

 

1158年に建造されたウスペンスキー大聖堂は、白亜の外壁と黄金ドームが美しい、ウラジミールのランドマーク的な存在です。

モスクワのクレムリン内にあるウスペンスキー大聖堂は、この大聖堂を真似て造られました。

 

12世紀のロシア建築様式を色濃く残し、宗教画の巨匠・ ルブレフによる本物のフレスコ画が残る数少ない寺院のひとつです。

 

ウスペンスキー大聖堂の観光情報

 

 

住所 : Vladimir, Vladimir Oblast

マップ: Googleマップ

アクセス : モスクワから車で3時間

 

4. ロストフ(Росто́в)

 

 

モスクワの北東225kmに位置する、ネロ湖のほとりに栄えたロシア最古級の都市です。

歴史上に登場するのは862年と古く、15世紀末まで「ロストフ公国」の首都として栄えました。

 

最大の見どころはクレムリンで、内部の教会群は黄金の環の中でも最大級を誇ります。

 

ロストフ・ヴェリーキー・クレムリン(Росто́в Великий Kремль )

 

 

広大なロストフのクレムリンは、17世紀の府主教の邸宅跡です。

ネロ湖の湖畔に位置するクレムリン内には、ウスペンスキー聖堂やヴァスクレセーニエ教会など多くの教会群が存在しています。

その光景は、ロシアのおとぎ話の世界に入り込んだような錯覚を覚えます。

 

展望台から望む教会群の美しさは、息を呑むほどです。

 

ロストフ・ヴェリーキー・クレムリンの観光情報

 

 

住所 : Yaroslavl Oblast,Rostov Veliky

マップ: Googleマップ

アクセス : モスクワから電車・バスを乗継ぎ4時間

 

5. キジ島(Кижи)

 

ロシアのおすすめ観光スポット、キジ島

 

キジ島は、5000近くあるオネガ湖に浮かぶ島のひとつです。

島全体が木造建築の特別保存地区に指定され、ロシア全土から様々な木造建築が移築され、1990年に木造教会建築がユネスコの世界文化遺産に登録されました。

特に中世から残る木造建築群は必見です。

 

厳寒期には-40℃にもなる酷寒の地であり、オネガ湖が凍結してしまうために観光は夏季の数か月に限定されます。

モスクワから15時間以上かかる辺境の地ですが、その神々しいまでの景観を目当てに多くの観光客で賑わいます。

 

プレオブラジェンスカヤ教会(Преображенская церковь)

 

ロシアのおすすめ観光スポット、プレオブらジェンスカヤ教会

 

キジ等の木造教会群のなかで、ひときわ大きく目を引く建物が写真左のプレオブラジェンスカヤ教会(顕栄聖堂)です。

16世紀に建造され、落雷で焼失後の1714年に再建されました。

 

銀色に輝く玉ねぎドームは22個もあり、3万枚ものポプラの薄板を巧みに組み合わせて曲線を表現しています。

驚くべきことに、この建物は1本の釘も使用されずに建造されており、当時の建築技術の高さが伺えます。

 

プレオブランジェンスカヤ教会の観光情報

 

 

住所 : Kizhi Island,Republic of Karelia

アクセス :

モスクワからカレリア共和国の首都ペトロザヴォーツクまで夜行列車で13時間
ペトロザヴォーツクから水中翼船で2時間

 

 


<極東・シベリアのおすすめ観光スポット>

 

日本からは近い距離にありながら、旅行先としては認知度が低い極東ロシア。

シベリアの観光地と併せて、知られざるロシアの魅力スポットを紹介します。

 

1. ウラジオストク(Владивосток)

 

ウラジオストク駅
ウラジオストク駅

 

ウラジオストクの名前は「東を征服せよ」という意味。

東京から2時間半のフライト(新潟からは90分)で行ける、最も近いヨーロッパです。

 

ロシア海軍の軍港として民間人の立入が禁止されていましたが、ソ連崩壊後は気軽に旅行できるようになりました。

シベリア鉄道の始発駅でもあり、ヨーロッパとアジアの雰囲気が混ざった魅力的な街です。

 

主な観光スポットとして、ウラジオストク要塞博物館やスヴェトランスカヤ通り、スポーツ湾などがあります。

 

鷲の巣展望台(Видовая Площадка)

 

 

ウラジオストクの港を囲む入り江は、トルコ・イスタンブールの金角湾に例えて「金角湾」と呼ばれています。

2012年に造られた「金角湾横断橋」の優雅な姿は、今やウラジオストク港のシンボルとなっています。

 

その美しいウラジオストク港を一望できるビュースポットが「鷲の巣展望台」です。

 

 

展望台まではケーブルカーが運行されており、港のほかウラジオストクの街並み、ウラジオストク駅などの観光スポットが一望できます。

 

昼間の眺望も素晴らしいですが、この丘から眺める夜景も絶景です。

展望台の柵には「愛の錠前」がたくさん掛けられていて、ロシア版「恋人の聖地」となっています。

 

鷲の巣展望台の観光情報

 

 

住所 : Pushkinskaya St, Vladivostok, Primorskiy kray

マップ: Googleマップ

アクセス :市内からバス・ケーブルカーを利用

 

※合わせて読みたい:  ウラジオストクの旅行情報やおすすめ観光スポットを徹底紹介!日本から一番近いヨーロッパで楽しむ週末旅♪

 

2. ハバロフスク(Хабаровск)

 

ハバロフスク Хабаровск ロシア

 

アムール川とウスリー川の合流点近くに位置するハバロフスクは、極東エリア最大の大都市です。

明治・大正時代から日本との関係が深い街として知られています。

 

東京から3時間のフライトで行けるのも魅力で、本場のロシア料理やロシア風の歴史的建造物を楽しむことができます。

 

アムール川(Амур)

 

 

シベリアと満洲の大地を流れるアムール川は、世界8位の長さを誇る大河です。

中国とロシアの国境を流れる川としても知られ、中国では「黒竜江」の名で呼ばれています。

 

ハバロフスク市内では最も身近な存在であり、夏季シーズンには遊覧船観光を楽しむことができます。

また、冬場の一面凍結した姿もこの時期の風物詩となっています。

 

スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂(Спасо-Преображенский собор)

 

スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂 Спасо-Преображенский собор

 

この教会の歴史は新しく、ソ連崩壊後の2003年に建設されました。

高さ95mの白亜の外壁と、黄金に輝く玉ねぎドームが特徴です。

 

聖堂内の見学も自由で、飾られているイコン画(宗教画)も見逃せません。

この聖堂前にある広場・「栄光広場」は雄大なアムール川を見下ろす絶好のビュースポットです。

 

スパソプレオブラジェンスキー聖堂の観光情報

 

 

住所 : ul. Turgeneva, 24, Khabarovsk, Khabarovskiy kray

マップ: Googleマップ

営業時間 : 9:00~21:00

料金 : 無料

 

3. ユジノサハリンスク(Южно-Сахалинск)

 

 

サハリン島は「樺太」の名前で知られ、南半分は第2次世界大戦末期まで日本が統治していました。

北海道の宗谷岬から42kmと近い距離にあります。

 

最大都市であるユジノサハリンスクは「豊原」と呼ばれ、今でも日本統治下の影響が残っています。

成田からは2時間、新千歳空港からは1時間のフライトです。

 

サハリン州郷土博物館(Cахали́нский государственный областно́й краеве́дческий музе́й)

 

 

この博物館の建物は、元々は1937年に建造された「樺太庁博物館」でした。

正面玄関には狛犬が配備されているなど、建物自体が日本情緒たっぷりことも魅力的です。

 

樺太に生息する動植物や、樺太の歴史や民俗などが紹介されており、ユジノサハリンスクでまず最初に訪れたいところです。

 

サハリン州立郷土博物館の観光情報

 

 

住所 : Kommunisticheskiy pr., 29, Yuzhno-Sakhalinsk, Sakhalinskaya oblast

マップ: Googleマップ

定休日 : 月曜日

営業時間 : 10:00~18:00(土曜日は20:00まで)

 

4. カムチャツカ半島(Полуостров Камчатка)

 

ロシアのおすすめ観光スポット、カムチャッカ半島

 

ユーラシア大陸最東端に位置するカムチャツカ半島は、手つかずの大自然を満喫できる場所です。

この半島は、1990年代まで外国人だけでなくロシア人も入域を禁じられていました。

 

開放された今でも陸路で入域する道はなく、空路か海路でしか行くことのできない秘境です。

 

ロシアのおすすめ観光スポット、カムチャッカ半島

 

日本からは距離的に近い半島ですが、定期直行便が運行していないため、ウラジオストクなど他都市を経由しなければなりません。

夏季の観光シーズンにはチャーター便が運行されることがあり、直行便だと3時間30分程度の道程となります。

 

300もの火山がある火山半島でもあり、4つある自然公園はユネスコ世界遺産に指定されています。

 

ロシアのおすすめ観光スポット、カムチャッカ半島

 

雄大な火山を眺めながらのトレッキングや、ヒグマやヘラジカなどの野生動物との出会い、温泉や釣りと楽しみ方もたくさんあります。

 

カムチャツカ半島の観光情報

 

 

アクセス :

直行便はなく、ウラジオストクなどを経由して州都ペトロパブロフスク・カムチャツキーまで2日程度
チャーター便で3時間30分

 

5. イルクーツク(Иркутск)

 

イルクーツク

 

シベリアを代表する都市で、首都モスクワとはシベリア鉄道で繋がっています。

17世紀にコサックが毛皮をとるために住み着いたのがはじまりで、江戸時代には漂流民・大黒屋光太夫が一時滞在したことがあります。

 

市内には文化施設も充実しており、街並みの美しさから「シベリアのパリ」の異名を持ちます。

日本とは時差のない街でもあることも、旅行するには嬉しいところです。

 

また、バイカル湖観光の拠点としても知られています。

 

バイカル湖(Oзеро Байкал)

 

バイカル湖 観光 ロシア Oзеро Байкал

 

イルクーツク観光で一番の見どころといえば、「シベリアの真珠」・バイカル湖を抜きには語れません。

 

バイカル湖は、ロシア南東部・シベリア連邦管区にあるブリヤート共和国とイルクーツク州、チタ州に挟まれた三日月型の湖です。

長さは約636km、幅は平均で48kmもあり、世界第7位の広さを誇り、琵琶湖に換算するとおよそ46倍もの大きさがあります。

水深は一番深いところで1741mもあり、世界で最も深い湖です。

 

バイカル湖は水深だけでなく透明度も世界一を誇り、深さ40mまで見渡せるほどで、これが「シベリアの真珠」と呼ばれる所以です。

 

バイカル湖 ロシア 観光

 

バイカル湖は世界最古の湖で、1500種類生息する水生生物のうち2/3が固有種と言われています。

この湖にしか棲んでいない「バイカルアザラシ」やチョウザメ、固有種であるサケ科のオームリなど生物の宝庫でもあります。

 

 

バイカル湖の美しさは冬の凍結した時期も格別です。

ブルーに輝く氷結もさることながら、春の凍結時に見られるツララのような氷の結晶・キャンドルアイスも見逃せません。

 

バイカル湖の観光情報

 

 

アクセス :

イルクーツク市内から車で1時間
公共バスでリストビャンカ経由2時間

 

 

シベリア鉄道に乗ってみよう!

 

シベリア鉄道

 

広大なロシアへの旅をたっぷり満喫したいのなら、シベリア鉄道を体験してみましょう。

 

シベリア鉄道は、極東ウラジオストクからモスクワまでの9,289km(本線)を6泊7日で結んでいます。

途中でハバロフスクやイルクーツク、エカテリンブルグなどの都市を経由しながら、シベリアの大地を走ります。

 

車窓から眺める風景や郷土食豊かな食事、乗合のロシア人乗客とのふれあいなど、飛行機での移動にはない楽しみがあります。

価格はウラジオストク~モスクワ間で、4人部屋59,900〜92,000円、2人部屋で110,600〜170,100円(変動有)の運賃です。

 

途中乗車や下車はもちろん可能なので、自分の旅に合ったプランで乗ってみてください。

 

 

ソ連崩壊後の開放路線に転じて30年あまり、ロシアへの旅はまだまだ開発途上にあります。

西欧諸国のように、快適な旅行は期待できないこともあるかもしれません。

 

しかし、ご覧いただいたように美しく、質の高い観光資源が豊富な国です。

 

極東エリアのように気軽に訪れることができる地域もあります。

ロシアに旅してみれば、きっとこの国が好きになって帰ってくることでしょう。

 

※合わせて読みたい:  ウラジオストクの旅行情報やおすすめ観光スポットを徹底紹介!日本から一番近いヨーロッパで楽しむ週末旅♪


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