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ケープタウンは、ヨハネスブルグに次ぐ南アフリカ共和国第2の都市です。
アフリカにおいて最初の植民地地域であり、支配者である白人はケープタウンを拠点とし、アフリカの開拓を行いました。
白人からは「マザーシティー」(母なる都市)と呼ばれています。
ヴァスコ・ダ・ガマによって喜望峰の航路が開拓されて以降、交通の要所としてオランダ人、フランス人、イギリス人など様々な人種が入植しました。
当時、ヨーロッパの植民地であったマレーシアやインドからも、奴隷として多くの人が移り住みました。
なお、南アフリカ共和国には原住民としてズールー族やコサ族、シャンガーン族、ソト族などの民族がいます。
そのため、ケープタウンはあらゆる人種が混在する多民族な都市となっています。
世界有数の多民族国家のため、南アフリカ共和国には公用語が11言語も存在します。
ただ、ケープタウンで民族語を耳にすることはなく、英語が話せれば特に問題はありません。
アフリカというとインフラが整っていない印象があるかもしれませんが、南アフリカ共和国の経済はアフリカで突出しており、インフラはきちんと整っています。
街並みはヨーロッパとしか思えないようなおしゃれな街並みで、素敵なレストランやカフェが立ち並びます。
通貨はランド(ZAR)を使用しており、1ランド約6.3円(2020年10月時点)です。
ケープタウンは南アフリカ共和国随一の観光地となっているため、観光地のレストランやカフェで食事をした場合、日本と同じか少し高いぐらいです。
スーパーマーケットで食料品を買う場合は、日本と同じか1〜2割ほど安い印象です。
チップの習慣があるので、レストランやカフェでは10%程度の金額をチップとして支払います。
なお、Uberやタクシーではチップは払わなくても大丈夫です。
その他、ケープタウンではレンタカーを借りられますが、ショッピングモールなどの駐車場に車を停めた際は、係員にチップを要求されることがあります。
南アフリカ共和国は治安がよくないため、車を見張ってもらうためにもチップを支払いましょう。
時差は日本より-7時間となっており、ヨーロッパとほとんど時差がないため、ヨーロッパからの留学生が多く住んでいます。
ケープタウンが位置するケープ半島は、地中海性気候のため、はっきりとした季節があります。
南半球に位置し日本と反対の気候となるため、服装には注意が必要です。
ケープタウンでは5月〜9月が冬となっており、平均気温は7℃。
朝晩は冷え込むので、暖かい服装を準備していきましょう。
夏は10月〜3月となっており、平均気温は26℃と過ごしやすいです。
半袖がちょうど良いですが、夏は乾期でもあり空気が乾燥しているため、朝晩は肌寒く感じることもあります。
そのため、上に軽く羽織るものがあると良いでしょう。
そんなケープタウンの観光ベストシーズンは夏です。
日本の夏ほど暑くなく、乾期のため空気が乾燥しているので、カラッとしていてとても過ごしやすいです。
乾期のため雨も少なく、晴れたには最高の青空を楽しめます。
ただし日差しが強いので、日焼け止めを持っていくようにしてください。
南アフリカ共和国は治安が悪い国です。
アパルトヘイト撤廃後、大都市であるケープタウンに、国内や周辺国から大量に人々が流れ込みました。
彼らの多くは職を得られず、貧富の差は大きく治安は悪化しています。
外務省によると、2018年の日本の1年間の殺人事件数が300件弱なのに対し、南アフリカ共和国の2018年度の殺人件数は約21,000件です。
南アフリカ共和国の人口が約5,000万人ということを考えれば、非常に大きな数字となっています。
そして、南アフリカ共和国で最も殺人事件が多いのがケープタウンです。
一見心配になりますが、これには理由があります。
ケープタウンの郊外には、タウンシップと呼ばれるスラム街があります。
タウンシップの治安は悪く、そこでの殺人事件がとても多いために、ケープタウン全体での犯罪件数も多くなっています。
観光でケープタウンを訪れた場合に、タウンシップに行くことは考えられないので、ケープタウン市内を出なければそこまで心配する必要はありません。
ただし、ケープタウン市内でもホームレスがあちらこちらにいます。
道端には職のない若者が職を得るために、自分のスキルなどを記載した紙を信号待ちの運転手に渡しています。
すりやひったくりは多いので、貴重品は常に身に付けるようにしましょう。
その他、日中でも1人で歩くのは避け、夜の外出はホテルから目的地までは必ずタクシーを使いましょう。
現地人でも夜はほとんど歩いていません。
筆者も経験したのですが、道を歩いていると突然交通整理の係員が着ているような、蛍光色のベストを着た人に話しかけられます。
そして「この道を通るためにはウォーキングパスがいるのでお金を払え」と、近くのATMでクレジットカードで支払うよう言われます。
筆者は事なきを得たのですが、クレジットカードを使った場合はスキミングされる可能性があるため十分に気を付けてください。
日本からケープタウンへの直行便はないため、乗り継ぎが必要になります。
最も簡単なのがエチオピア、シンガポール、カタール、UAEなどの国での乗り継ぎです。
時間はかかりますが、ヨーロッパからはイギリス、フランス、オランダなどから出ているので、ヨーロッパ観光をしてから向かうのもいいかもしれません。
アフリカ各国からケープタウンへの接続は悪く、ほとんどの国からヨハネスブルグ行きの便はありますが、ケープタウン行きはありません。
筆者はケープタウン観光をした際、ウガンダ、ザンビア、マダガスカル、モザンビークに住んでいる友人と旅行しましたが、どの国からも直行便はありませんでした。
アフリカから行く場合は、ヨハネスブルグ経由で行くか、ケニアのナイロビから行きましょう。
ケープタウン空港に着いたら、ケープタウン市内まではバスかタクシーで向かいます。
おおよそ30分ほどで、金額は150ランドあれば足ります。
もしくは「MyCITY」というバスがあるので、バスで移動しましょう。
ケープタウン市内のLower Longまでは約40分。最大96ランドです。
MyCITYのチケット販売所には係員がいるので、わからないことがあれば確認するようにしてください。
ケープタウンに行ったら必ず訪れたい、おすすめの観光スポットをご紹介します。
ケープタウンには観光スポットがたくさんあり、時間が足らなくなってしまうことも十分考えられます。
そのため、あらかじめどこに行くか下調べをしておくようにしてください。
小学校の教科書で出てくる喜望峰ですが、実は喜望峰はアフリカ大陸の「最南端」ではありません。
喜望峰はアフリカ大陸の「最南西端」です。
アフリカ大陸の最南端は、喜望峰から150km南にある「アグラス岬」となっています。
喜望峰は英語で「Cape of Good Hope」と言いますが、喜望峰にはこの「Cape of Good Hope」と書いてある看板があるだけです。
その看板があるところから5分ほど車で下り、駐車場からケーブルカーで頂上へ向かうと、ケープポイントがあります。
ここがアフリカ大陸の最南西端の場所です。
旧灯台があり、そこから喜望峰の断崖絶壁や美しい浜辺を見ることができます。
喜望峰は、ケープタウンの市内から車で1時間半ほどの少し遠いところにあります。
最も簡単なアクセス方法は、1日観光ツアーに申し込むことです。
ケープタウンから出発しており、喜望峰へ行く途中にある、ボルダーズビーチにも寄っていくツアーがあります。
別の行き方として、タクシーをチャーターするという方法があります。
ケープタウンで観光をする場合、Uberを使うことが多いと思いますが、信用できそうなドライバーがいれば喜望峰へチャーターしてくれるか確認し、条件が合えばチャーターしてもらえます。
喜望峰でたくさん写真を撮りたい方もいると思いますが、ツアーでは写真を取る時間はあまりありません。
ただ、チャーターであれば自分の行きたいところに好きなだけいられるため、喜望峰を思う存分に満喫することができます。
その分ツアーのように安全が保証されているわけではないので、慎重に判断してください。
筆者の場合、ケープタウン発の1日チャーターでボルダーズビーチ、ハウトベイにも寄ってもらい1日2500ランドでした。
人数が多い場合は割り勘できるので、一人当たりの金額はより割安になります。
一点注意すべきことは、喜望峰はテーブルマウンテン国立公園内にあり入場料が必要です。
しかし、料金を支払うゲートから喜望峰までは車で20分程度かかるため、ドライバーの分の入場料金がかかります。
大抵の場合、こちら側がドライバーの分の入場料も払うことになるので、払いたくない場合は先に確認しておきましょう。
住所:Cape Point Rd, Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウンから車で1時間半
開園時間: 8:00~16:00
定休日:なし
入場料:
南アフリカ住民
子供 R40
大人 R80
SADC(南アフリカ共同体国民)
子供 R80
大人 R160
その他
子供 R160
大人 R320
ボルダーズビーチは、ケープタウンから喜望峰へ行く途中にある、サイモンズタウンという場所にあるビーチです。
このビーチには野生のアフリカペンギンのコロニーがあり、3000羽ものアフリカペンギンを間近で見ることができます。
そのため、ボルダーズビーチのあるサイモンズタウンには毎年6万人の観光客が、絶滅危惧種に指定されているアフリカペンギンを一目見ようと訪れます。
コロニーなので、子供のペンギンや子育てするペンギン、毛づくろいをする様子や泳いでいる姿まで、様々なペンギンを間近で見ることができますよ。
サイモンズタウンへは、ケープタウン市内から約1時間ほどで行けます。
喜望峰のツアーには、大抵ボルダーズビーチに寄るプランも含まれているので、両方行きたい方はツアー内容を確認しましょう。
喜望峰には行かず、ボルダーズビーチのみ行きたいという方はレンタカーもおすすめです。
南アフリカ共和国は左側通行、右側ハンドルのため日本と同じです。
ケープタウンからサイモンズタウンまでは特別混雑するところもないので、国際免許があればレンタカーで行く方が安く収まりお得です。
住所:Kleintuin Rd., Simon's Town, Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウンから車で1時間半
開園時間: 8:00~18:00
定休日:なし
入場料:
子供R390
大人R778
テーブルマウンテンは、ケープタウンを象徴する山で、標高は1,086mです。
ケープタウン市内から近く、市内から見るとそり立つように断崖絶壁の壁があります。
山頂は台地のように平らになっており、まさにテーブルのような形をしています。
ロープウェイがあるためそれで山頂に行くのが一般的ですが、ハイキングコースも整備されており歩いても登ることができます。
2時間〜2時間半ほどで登れるので、体力に時間がある方は登ってみるのも良いでしょう。
ロープウェイを利用した場合は、ロープウェイが登っている最中に360度回転するため、どこに乗っていても素晴らしい絶景を堪能できます。
山頂に登ると、ケープタウン市内とライオンズヘッド、大西洋の絶景が広がっています。
また、「ダシー」と呼ばれるうさぎとねずみの中間のような見た目の動物が生息しています。
テーブルマウンテンに行く際は、天気に注意してください。
ケープタウンは天候が変わりやすく、朝には雲ひとつない天気でも、午後には曇ってしまうことがあります。
せっかくテーブルマウンテンに登っても、雲があると景色は全く見られません。
また、テーブルマウンテンは港町のため風が強く、強風の場合にはロープウェイが動いていない場合もあります。
そのため、朝晴れていた場合はまず最初にテーブルマウンテンに行くことをおすすめします。
住所:Table Mountain, Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウンから車で10分
開園時間:
8時30分~18時
1月中旬~下旬は8時~20時30分
2~3月は8~20時
4月は8時~19時30分
定休日:なし(悪天候時)
入場料:
ロープウェイ
大人
往復R330(13時~はR290)
片道R190
子供
往復R165(13時~はR145)
片道R90
ケープタウンのシンボルであるテーブルマウンテンの横に、小高い丘があります。
入植してきた白人が、その姿がライオンのように見えることから、一番高い丘の頂上をライオンズヘッドと名付けました。
ライオンズヘッドは360度の絶景パノラマが見られます。
頂上にはせり出た断崖絶壁があるため、インスタ映えする写真を取ることができますよ。
筆者は今まで20ヶ国行きましたが、ここでの写真が一番のお気に入りなので、いまだにFacebookやLINEのアイコンはここで撮った写真を使用しています。
ライオンズヘッドの標高は669メートルです。
テーブルマウンテンのようにロープウェイが通っているわけではないので、麓まで車で行きそこから1時間ほど登山をしなければいけません。
最初の30分ほどはなだらかな道が続きますが、途中からハシゴなどもあり、アドベンチャー気分を味わえます。
登山コースは滑落防止の柵はないので、気を付けて進みましょう。
終盤には道が分かれ道になっています。
どちらを選んでも頂上につきますが、右側が急斜面コース、左側がなだらかなコースとなっています。
滑落する人もいるので、心配な方は左側のなだらかな道を選ぶようにしてください。
山頂はあまり広くなく、他の観光客もいるので、景色に見惚れて滑落しないように気を付けましょう。
ライオンズヘッドは市内からすぐ近くなので、Uberを使って行くことができます。
住所:Lion’s head, Signal Hill, Cape Town, Western Cape
マップ: Googleマップ
アクセス:
ケープタウンしないから車で10分
MyCiTiバスの107号線に乗車、停留所「Kloof Nek」で下車し、看板にしたがって右折、登山口まで約10分程度
定休日:なし
入場料:無料
シグナルヒルは、ライオンズヘッドのお尻の部分にあたる小高い丘になっている場所です。
お尻の部分にあたるので「ライオンズ・ランプ」とも呼ばれ、小高い丘からは大西洋とケープタウンの街並みを見渡せます。
車で簡単に行けるシグナルヒルは、ピクニックに最適な場所となっており、週末にはワインやシャンパン、お弁当を持った地元の人で賑わいます。
そして、シグナルヒルの最も美しい景色は夜にあります。
シグナルヒルから見る夕日と夜景はまさに絶景。
筆者が今までに見た夜景の中で一番綺麗でした。
シグナルヒルの夜景はとても有名なため、多くの観光客が訪れます。
しかし、シグナルヒルは小高い丘のため、道が1つしかありません。
そのため、日没に合わせて到着しようと出発すると1本道の渋滞に巻き込まれます。
「着いた頃には日が沈んでしまっていた」ということになるので、日没の時間よりも1時間ほど早く到着するようにしましょう。
ワインを持参し、ワインを飲みながら夕日を待つのがおすすめです。
住所:Signal Hill Road, Dunedin
マップ: Googleマップ
アクセス:
ケープタウン市内から車で10分
プリンセスストリート(Princes Street)からバス21番を利用、シグナルヒルロード(Signal Hill Road) 下車後徒歩8分
定休日:なし
入場料:無料
V&Aウォーターフロントは、以前に交易の中継地点として栄えていた港を、再開発して誕生した複合施設です。
高級レストランやエンターテイメント施設、高級ホテルやオフィスなどがあります。
ショッピングモールの中には、80を超えるレストランや世界的な有名ブランド、地元のブティック、おしゃれなギフトショップまで様々な店が立ち並びます。
そして、地下にはスーパーマーケットの「Pick’n Pay(ピックンペイ)」があります。
ここでバラマキ用のお土産を買うのがおすすめです。
中でもイチオシは、南アフリカのソールフード「Biltong(ビルトン」です。
見た目はビーフジャーキーなのですが、ビーフジャーキーほど硬くなく、ちょうど良いワインのおつまみです。
ショッピングモールを出ると広場がありますが、週末には歌や踊りなどのパフォーマンスを見れます。
また、そのまま海沿いに歩いて行くと、おしゃれなカフェや海鮮料理レストランが立ち並びます。
海鮮料理はとても新鮮で美味しいので、ぜひ食べてみてください。
ウォーターフロントは市内から近くなので、Uberで行くことができます。
ケープタウンには2階建てのCity Sightseeingバスがありますが、このバスはHop on Hop off(乗り降り自由)で市内を中心に18箇所のバス停を巡るので、そのバスを利用しても行けますよ。
住所:19 Dock Rd, Cape Town, 8001
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウン市内
定休日:なし
入場料:無料
シグナルヒルの麓には、ボカープと呼ばれる地区があり、ひときわ異様な景色があります。
ボカープ地区にある家は、パステルカラーの色とりどりの家となっており、写真映えするため多くの観光客が訪れ、世界文化遺産にも登録されています。
ボカープ地区は元々は奴隷として連れてこられたアジア人、アフリカ人が住んでいる地域でした。
当時は白人主義により壁の色は白かったのですが、奴隷開放時に住民が「自由の象徴」として家の壁を塗ったことにより、このようなカラフルな街並みができました。
ボカープにはボカープ博物館があるため、そこで歴史や文化を学ぶのも学ぶのも良いでしょう。
なお、ボカープはケープタウン市内から徒歩で行けます。
街を散策しながら歩いてみてください。
住所:71 Wale St Bo-Kaap Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウン市内から徒歩10分
定休日:なし
入場料:無料
カーステンボッシュ国立公園は、1913年に設立されたケープタウンにある世界で最も古い植物園です。
2004年に世界で初めて植物園として世界遺産に登録されました。
528ヘクタールの園内は、アロマガーデンやハーブガーデン、香りのいい植物を集めたフレグランスガーデンなど、26のブロックに分かれています。
約9,000種の植物が集められており、その約70%が南アフリカの固有種という植物園です。
2013年の創立100周年を記念して、2014年にはキャノピー・ウォークウェイという空中歩行者通路が完成しました。
全長130mのこの橋からは、植物園に広がる多種多様の植物だけでなく、ケープタウン周辺の山々を見ることができます。
ガイド付きのツアーも毎日午前中に開催されており、参加することで様々な植物について学べます。
さらに、11月下旬から4月上旬までのサマー・サンセット・コンサート期間中は、毎週日曜日の夜に南アフリカの音楽をたくさんの植物に囲まれながら楽しめます。
カーステンボッシュ植物園は、ケープタウンから10kmほどなのでUberが便利です。
バスも通っているため、バスでも問題ありません。
住所:Rhodes Drive, Newlands, Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ケープタウンから車で15分
開園時間:
4月〜8月 8:00~18:00
9月〜3月 8:00~19:00
定休日:なし
入場料:
大人 R75
子供(6~17歳) R20
子供(6歳以下) 無料
ロベン島は、ケープタウンから12km沖合にある島です。
歴史的に有名な島で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
「監獄島」とも呼ばれるこの島の周囲は海流が強く、初めは刑務所として使用されました。
その後、ハンセン病の患者の隔離施設や精神病院、国防訓練基地など様々な形で利用されました。
そしてこの島を最も有名にしたのは、アパルトヘイト政策の中、反アパルトヘイトを掲げる活動家たちが「政治犯」として監獄されたということでしょう。
中にはネルソン・マンデラ元大統領も含まれていました。
ネルソン・マンデラ元大統領は95年の生涯のうち、27年間を獄中で生活し、そのうち18年間をこのロベン島で過ごしています。
ロベン島での生活はとても劣悪なもので、独房は2m四方しかなく、あるのはゴザと机、トイレ代わりのバケツだけでした。
さらにとても重労働で、マンデラは石灰石採掘場での労働で結核などの呼吸器疾患を発症しています。
ロベン島は1996年に刑務所が閉鎖され、1997年には博物館として一般公開されています。
ロベン島へはケープタウンからツアーで行けます。
ツアーは1日4回あり、当日券もありますが、予約した方が安心なので予約して行きましょう。
島へはケープタウンから高速船で30分ほどで着きます。
しかし、海流が強いこともあり、この船がとても揺れるため、酔いやすい方は酔い止めを飲んでおきましょう。
島に着くとバスに乗り、説明を受けながら島を1周します。
その後刑務所内に入り、政治犯として収容されていた方の話を聞けます。
劣悪な独房を見て、収容されていた人の話を聞くと、ネルソン・マンデラの強靭な精神力に心を打たれます。
フェリーはウォーターフロントのフェリー発着場から1日4回出ています。
ウォーターフロントに「Robben Island Museum」と書いてある看板があるので、それを頼りに進みましょう。
住所:Robben Is., Cape Town
マップ: Googleマップ
アクセス:ウォーターフロントフェリー乗り場より30分
開園時間:9時、11時、13時、15時発(15時発はハイシーズンのみ)
定休日:なし
入場料:
大人 R360
子供(17歳まで) R200
日本でワインを買う際、南アフリカ産のワインを見たことがある方も多いでしょう。
ケープタウンの東にあるワインランドは、長い日照時間や大西洋とインド洋がぶつかるために霧が発生し、朝晩の気温が下がることから、ワインに適したぶどうが育ちます。
そのため、南アフリカの中で最も優れたワインの生産地として有名です。
ワインランドは、ケープタウンから車で1時間弱で到着します。
ツアーのプランによりますが、筆者が参加したワイナリーツアーでは5つのワイナリーを訪問。
それぞれのワイナリーで5種類のワインをテイスティングします。
このツアーではワインのテイスティングだけではなく、ワインの生産過程を見学することや、テイスティングの方法の説明も受けられます。
ワインを口に含み、口から息を吸い鼻から出すと、ワインの香りが楽しめますよ。
それぞれのワイナリーでは、テイスティングするワインの特徴を説明するだけでなく、それぞれのワインにあったおつまみも出してくれます。
チーズに合うワインはチーズと一緒に、チョコに合うワインはチョコと一緒に楽しむことができます。
ツアーは現地のホテルなどでホテル発のツアーがあるので、現地で申し込みましょう。
アクセス:ケープタウンから車で1時間
定休日:なし
入場料:ツアー次第
ケープタウンは壮大な自然と、モダンな街が融合した素晴らしい場所です。
取り上げた場所以外にも、スカイダイビングやシャークダイビング、サファリパークなどまだまだ観光する場所はたくさんあります。
そのため、ケープタウンは1週間滞在しても全く飽きません。
ケープタウンに行く際は、ぜひ長めに旅行の計画を立て思いっきり満喫してください。
最終更新日 : 2020/10/28
公開日 : 2020/10/28