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コッツウォルズは、 ロンドン から北西へおよそ200km離れた場所に位置する丘陵地帯で、一帯にはいくつもの小さな村が点在しています。
最大の特徴である14世紀頃に造られたはちみつ色の家はとても可愛らしく、まるで童話の世界に迷い込んだかのよう!
「コッツウォルズストーン」という石灰石で建てられたこの家々は、ここでしか見ることができません。
もともとコッツウォルズでは羊毛産業を中心に栄えていたため、「羊の丘」という意味を持つコッツウォルズが地名になったとか。
羊毛産業によって産業革命には取り残されましたが、それがかえって昔の美しい景観が今も残るプラスの要因になったようです。
歴史のある建物に優雅に流れる小川など、ゆったりとしたとても穏やかな雰囲気は、観光客の旅の疲れを一気に癒してくれます。
イギリスの地方となると、訪れるのが難しく感じてしまいますよね。
しかし、近年では人気が高まったことで、コッツウォルズもプランに含まれた日本からのイギリスツアーも増え、簡単に観光することが可能となりました。
もちろん個人で訪れることも可能ですが、ロンドンからの交通の便が整っていない上、村同士の距離も離れています。
1日で訪れることができる村の数にも限界があるため、効率よく回れるツアーに参加するのが良いでしょう。
個人の場合、バスの本数の関係上1~2つの村の移動しかできませんが、ツアーによっては4つほどの村を訪れることができるようです。
また、コッツウォルズのツアーは人気があるため、費用も割安なのもポイントです。
コッツウォルズ以外にもイギリスの有名な観光スポットを回ることができるので、できるだけたくさんの場所を観光したい方にはピッタリですね。
コッツウォルズ内の村はかなり広範囲に点在していて、最も離れている村同士だとおよそ100kmもあります。
そのため、ツアーの場合でも1日に回れる村の数が多くて4つほどとされています。
コッツウォルズは、北・中・南のおおきく3つの地域に分けられます、
北コッツウォルズには、 チッピング・カムデン 、 モートン・イン・マーシュ 、 ストウ・オン・ザ・ウォルド 、 ボートン・オン・ザ・ウォーター などの村が、中コッツウォルズには バイブリー や バーフォード 、南コッツウォルズには バイブリー や カッスル・クーム 、 レイコック があります。
おすすめのコースは、バイブリー、ボートン・オン・ザ・ウォーター、ストウ・オン・ザ・ウォルド、チッピング・カムデンです。
南コッツウォルズの中でも北寄りのバイブリーは、中・北コッツウォルズの村へも移動することができます。
また、南コッツウォルズの中でも南側にあるカッスル・クームやレイコックはそのほかの村との距離が遠いため、この2つだけを回るのが良いでしょう。
日本から飛行機で12時間もかかるイギリスに訪れるなら、できる限りベストシーズンに観光したいですよね。
イギリス国内は縦に長く、地域によってもかなり気温や天候に違いが表れます。
イングランドのほぼ中央に位置するコッツウォルズに観光するのは、 6月~7月の夏のシーズン がおすすめです。
イギリスでは6月に入ると日照時間が長くなり、夏至の頃であれば21時くらいまで明るいため、時間を有効に使えます。
移動に時間を有するコッツウォルズには、ぴったりの時期と言えるでしょう。
この時期になると草木の緑が生い茂り、はちみつ色の家をさらにエレガントに仕上げてくれます。
色とりどりに満開に咲く、花々とのコントラストも息をのむ美しさです。
8月に入ると草木が枯れ始めてしまうため、7月中には訪れたいところ。
また、冬に比べると降水確率もグンと減るため、雨で旅行が台無しというケースも極力避けることができそうですね。
写真を撮らずにはいられないほどの美しさを誇るコッツウォルズ。
最近では人工的な映えスポットが増えている中、長い歴史の中で自然に形成された景観は圧倒的に迫力が異なります。
どの村も個性豊かで全部観光したいところですが、村同士の距離を考えると1番に訪れたい場所を決めてからその周囲の村を観光するのが賢明です。
ここからはコッツウォルズの中でも特に魅力的な村をご紹介します。
ボートン・オン・ザ・ウォーターは、コッツウォルズ地域の中でも特に人気が高い村です。
オン・ザ・ウォーターという名の通り町の中にはウィンドラッシュ川が流れ、その美しい水面の風景から「コッツウォルズのベニス」と呼ばれています。
ウィンドラッシュ川の両側の遊歩道にはジョギングやピクニック、川遊びをする人などが集まり、地元の人から観光客まで人々の憩いの場として人気があるようです。
非常にのんびりとした時間が流れています。
ボートン・オン・ザ・ウォーターの最も人気がある観光スポットは、「モデル・ヴィレッジ」です。
なんとボートン・オン・ザ・ウォーターの街並みが9分の1の縮尺でそのまま再現されたのだとか。
建物に使用される石材も、実際の建物と同じコッツウォルズストーンが使用されるというこだわりよう。
もちろんお店に表示されている屋号や家の中のカーテンなど、細かなところまで手が込まれています。
自分が巨人になって町全体を上から見下ろしたような気分が味わえますよ!
住所 : Bourton-on-the-Water, Gloucestershire, GL54 2AF
マップ: Googleマップ
アクセス : バートン・オン・ザ・ウォーター中心街から徒歩3分
電話番号 : 01451 820467
営業時間 : 10:00~16:00(冬)、10:00~18:00(夏)
料金 : 大人: £4.50、60歳以上: £4.00、子ども:£3.50
公式URL : THE MODEL VILLAGE
芸術家・ウィリアム・モリスが「イングランドで最も美しい」と称えた村として有名なバイブリー。
イギリスのパスポート表紙の内側に描かれていたり、自然や史跡を保護するイギリスの慈善団体・ナショナルトラストの文化遺産にも登録されています。
特にアーリントン・ロウ地区には、中世に建てられた石造りの家屋が長さ50メートルほどの小道にたくさん並んでいます。
素朴ながらも歴史が感じられ、まるで中世にタイムスリップしたかのようです。
アーリントン・ロウはもともと修道院の羊毛店として建設されましたが、その後17世紀頃、織工の小屋へと改築されたのだとか。
アーリントン・ロウの近くには、サクソン時代から続くセント・メアリー教会やイギリスで最も古いマス養殖場などがあります。
広い養殖池には驚くほどの数のマスが養殖されていて、見学して餌をあげたり釣り堀を楽しむこともできますよ。
Cotswolds Biburyの一際目立つホテルThe Swan Hotelに泊まってきました!
— Noire@圧倒的美少女 (@Lovelylndeed) October 28, 2020
世界中の観光客にも人気のBibury No.1ホテル!(ってか、この辺ってここ以外にホテルあるの?笑)
窓から見える景色は言わずもがな、お料理も美味しくて、お部屋も素敵で一生住みたいくらいでした💓 https://t.co/k6zCM6KzNT pic.twitter.com/dkfecWmcnx
バイブリーのシンボル的存在の老舗ホテル「スワンホテル」のレストランでは、新鮮なマスを使ったイギリス料理を堪能できます。
ホテルの周りを流れる小川には白鳥や日本ではなかなか見かけない黒鳥が優雅に泳いでいるため、その光景を楽しみながらランチを味わうのが良いでしょう。
住所 : BiburyGloucestershire, GL7 5NWUK
マップ: Googleマップ
アクセス : 「ケンブル駅」から車で約16分
電話番号 : 01285740695
南コッツウォルズに位置するレイコックは、映画「ハリーポッター」や「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「プライドと偏見」など数多くの映画やドラマのロケ地として知られています。
特にハリーポッターファンにはたまらない場所で、ハリーの生家やホグワーツ魔法学校の教室や廊下として使用された「レイコック・アビー」は必見です。
レイコック・アビーはもともと13世紀に築かれた修道院ですが、個人の邸宅に改装されたりと時代を重ね変遷を遂げてきました。
しかし聖具室や回廊、醸造所などは修道院時代のまま残されたため、その非現実さが創作の世界にピッタリなようです。
映画内で登場した壺なども展示されていて、ハリーポッターの世界観に迷い込んだかのように感じること間違いなし。
Fascinating visit to the Fox Talbot Museum, which tells the story of the invention of #photography pic.twitter.com/zyKjoZIlm9
— Stuart Robinson Photography (@stuartrobphoto) August 12, 2014
併せて立ち寄りたいのが「フォックス・タルボットの博物館」。
フォックス・タルボットは、初期のカメラの開発に貢献した偉人です。
イギリス写真技術の父と称され、彼の開発がなければ現在の発展的なカメラ技術は未だに進歩していなかったとも言われています。
近年ではスマホで簡単に写真が撮れてしまいますが、開発当時はどれほど困難なことだったかを学べる貴重な施設になっています。
住所 : Lacock, Chippenham SN15 2LG
マップ: Googleマップ
アクセス :X34番のバスで「Lacock」バス停下車よりすぐ
電話番号 : 01249730459
営業時間 : 11:00~16:00
料金 : 大人:£10.00、子ども:£5.00
公式URL : Lacock Abbey
住所 : Lacock, Lacock SN15 2LG
マップ: Googleマップ
アクセス :X34番「Lacock」バス停下車よりすぐ
電話番号 : 01249730459
営業時間 : 10:30~17:30
料金 : 大人:£10.00、子ども:£5.00
公式URL : Fox Talbot Museum
モートン・イン・マーシュはロンドン・パディントン駅からのアクセスが良く、コッツウォルズの玄関口として人気のマーケットタウンです。
13世紀以降商業の町として発達してきた名残からか、毎週火曜日には200ほどのストールが並ぶマーケットが開催されます。
ぜひコッツウォルズのお土産として購入したいですよね!
#Didyouknow Bree in Tolkien's Lord of the Rings inspired by Moreton in Marsh and The Bell Inn is Prancing Pony @VisitEngland #BookEngland pic.twitter.com/SL8Y1Pw0ge
— The Cotswolds (@CotswoldsInfo) February 21, 2017
また映画「ロードオブザリング」の著者・J.J.R トルーキンゆかりの地としても知られ、地元の人たちで賑わうパブ「The Bell Inn」は、J.J.Rトルーキンがよく通っていました。
こちらのパブの1階はホテルになっていて、列車の駅とバス停両方に近いため個人での観光の場合はとても便利な拠点となるでしょう。
もちろん石造りのコッツウォルズらしい家屋なので、歴史を肌で感じたい人にはもってこいのホテルですね!
特に朝食のイングリッシュブレックファストは絶品で、歴史と文化の両方を一挙に楽しむことができます。
モートン・イン・マーシュは観光目的というよりも、周辺の村へ出かける拠点地として訪れると良いでしょう。
住所 : High Street Moreton-in-Marsh Gloucestershire GL56 OAF
マップ: Googleマップ
アクセス : 「モートンインマーシュ駅」から徒歩5分
電話番号 : 01608 651887
営業時間 : 11:00~23:00
公式URL : The Bell Inn
コッツウォルズの北側に位置するストウ・オン・ザ・ウォルドは、8つの村の中でも最も標高の高い場所にあります。
この村の見どころは何といっても骨董品やアンティークショップの多さ。
Selling this quality reproduction jointed oak dresser by Lion House Antiques, Moreton in Marsh ..... #oakdresser pic.twitter.com/PCAfx6L8cf
— Jill Roddan (@JRoddan5) August 12, 2016
中央の広場周辺にはガラス製品や陶器、家具などさまざまな種類のアンティークものが揃っていて、週末にはアンティークを求め訪れる観光客で賑わいます。
その様子からは、非常に活気のある村であることを感じ取れるでしょう。
ウィンドウショッピングしながら気になるお店に立ち寄ってみるのも、この町ならではの楽しみ方です。
羊毛の取引で栄えた「マーケット・スクエア」には、繁栄していたシンボルである石の十字架が今でも残っいます。
ずっと昔に建てられたものが時を超えて町の象徴として大切にされているのは、どこか神秘的ですね。
住所 : Market Square, Stow-on-the-Wold, Cheltenham GL54 1JW
マップ: Googleマップ
アクセス : 801番「Library」バス停下車よりすぐ
ストウ・オン・ザ・ウォルド同様、マーケットタウンとして知られているのがチッピング・カムデンです。
コッツウォルズのどの地域よりも濃いはちみつ色の建物が特徴的なチッピング・カムデンは、「王冠の中の宝石」と呼ばれています。
12世紀から自治都市として栄えた町で、昔のままの姿で残る「マーケットホール」は町のシンボルのような存在。
羊毛の取引の他に、チーズやバター、食用肉も販売していた歴史があり、現在はナショナル・トラストによって厳重に保存されています。
黒ずんだ壁や年期の入った天井の木材からは長い歴史を感じますね。
住宅街には、お金持ちの商人や地主が建てた立派な邸宅が並んでいて、現在では希少となったかやぶき屋根の家々を見ることができます。
灰色の茅葺屋根は、まるで絵本の世界から飛び出てきたような可愛さです。
また、ここから車で20分ほどのところには、ガーデニングの本場・イギリスの中でも名園として知られる「キフツゲート・コート・ガーデンズ」があります。
丁寧に植えられた色とりどりのお花は配色が絶妙です。
訪れるには車が必要になりますが、ぜひ訪れたい観光スポットです。
住所 : High St, Chipping Campden GL55 6AJ
マップ: Googleマップ
アクセス : 1番「Town Hall」バス停より徒歩すぐl
電話番号 : 01386 438333
営業時間 : 夜明けから夕暮れ
公式URL : Market Hall
英名 :Kiftsgate Court Gardens
住所 : Chipping Campden Gloucestershire, GL55 6LN
マップ: Googleマップ
アクセス : チッピングカムデンから車で約15分
電話番号 : 01386 438 777
営業時間 : 14:00~18:00
料金 : 大人:£9.50、16歳未満:£3.00
公式URL : Kiftsgate Court Gardens
おしゃれなお店が連なるバーフォードは、14世紀中頃~17世紀の間、宿場町として栄え続けました。
現在はベーカリーやティールーム、アンティークショップなど食べ物から雑貨までさまざまなお店が連なる、コッツウォルズの中でも数少ないショッピングの町です。
また、数々の賞を受賞している老舗ベーカリー「ハフキンズ本店」があることも人気のひとつ。
ハフキンズはガイドブックにも必ず載っているお店で、コッツウォルズ地方に4店舗あるようです。
イギリスと言えばアフタヌーンティーが有名ですが、ロンドンなどの都市で食べようとすると安くても25ポンド~になります。
しかし、ここでは16ポンド~いただけるため、アフタヌーンティーをするならハフキンズがオススメです。
ハフキンス クリームテイー
Posted by Kiyoshi Takahashi on Saturday, September 2, 2017
本店ならではの「Burford afternoon tea」という名のミニサイズのアフタヌーンティーも用意されています。
スコーンやサンドウィッチを味わいながら優雅なひと時をお楽しみください。
住所 : 98 High St, Burford OX18 4QF
マップ: Googleマップ
アクセス :233番「War Memorial」バス停より徒歩すぐ
電話番号 : 01993 824694
営業時間 : 8;30~17:00
公式URL : Huffkins Burford
ブロードウェイでは、コッツウォルズの名の通り住民の多くが羊たちと生活をしており、のどかな田舎町の風景が広がっています。
昔は運搬の拠点とされていたブロードウェイは17世紀から続く美しい町で、今ではカフェや雑貨屋などが並んでいます。
その建物も昔のまま使われていたりと、当時の面影を感じますね。
手つかずの自然の風景が残っており、イギリスを代表する劇作家・ウィリアム・シェイクスピアは、「リチャード3世」の作中にも町の美しさを引き出したのだとか。
郊外の丘の上に佇む「ブロードウェイタワー」は、ブロードウェイの観光スポットの1つです。
塔の上の階から見下ろすコッツウォルズの景観はなんとも言えないほどの絶景で、晴れた日には街全体が見渡せることができます。
住所 : Middle Hill,Broadway WR12 7LB
マップ: Googleマップ
アクセス : ブロードウェイ中心街から徒歩約25分
電話番号 : 01386 852390
営業時間 : 10:00~夕暮れ
料金 : 大人:£ 8.00、子ども:£ 4.00
公式URL : Broadway Tower
コッツウォルズの中でも有名な村をご紹介しました。
村同士で距離があり1日に訪れることができる数には限界がありますが、個人で余裕がある方はぜひすべての村を回ることをオススメします。
ツアーで訪れたいという方は、気になる村を先に見つけてその村がプランに入ったツアーを選択すると良いでしょう。
コッツウォルズでしか見ることのできない、はちみつ色の家々と草花が織りなす美しい風景をぜひご堪能ください。
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