民宿とは？旅館との違いや利用するメリット・デメリットについて解説

民宿とは

民宿とは、主に民間が運営する宿泊施設のことを言います。

観光やレジャーでの利用を主とし、家族で経営をしているところが多いのが特徴です。

一般的には、小規模で客室の設備が和室の宿を民宿としますが、近年では洋式の設備を備えた民宿も増えてきているそう。

田舎へ帰省したようなくつろげる感覚と、家庭的な接客が民宿ならではの良さであり、宿泊料金も割安なところが多いのも民宿の魅力です。

民宿と旅館の違い

宿泊施設は営業において、「旅館・ホテル営業」「簡易宿所営業」「下宿営業」のいずれかの許可を得る必要があります。

民宿は「簡易宿所営業」の許可を得て営業しているところが多く、旅館の場合は「旅館・ホテル営業」の許可を得て営業しています。

その違いを簡潔に言うと、「1部屋あたりの広さ」によって旅館なのか民宿なのかに分けられます。

旅館業法によると、和室客室が「7㎡以上（寝台を置く客室にあっては9㎡以上）」であれば旅館とし、その基準に満たない宿泊施設を民宿とするそうです。

民宿の特徴

民宿には、客室や設備など、旅館やホテルとは違った特徴があります。

以下、民宿の特徴をご紹介します。

【お部屋】和室に布団が主流

お部屋にベッドがある洋室の民宿もありますが、民宿の多くは和室です。

お部屋にはエアコンやテレビ、冷蔵庫、布団などが備わっており、お風呂やトイレは共同。

布団の上げ下ろしは自分で行うのが基本です（洋室を除く）。

【料理】宿の自慢料理を食べられる

民宿には、1泊2食付きや朝食付き、素泊まりなど、宿泊プランを選べるところが多くあります。

漁港の近くや漁師が営む民宿では、鮮度の良い海鮮料理を食べられたり、農家が営む民宿であれば、旬の採れたて野菜や果物を食べることができたりなど、宿の自慢料理を食べれるのが魅力です。

【設備】お風呂やトイレは共同

民宿の多くは、お風呂やトイレは共同です。

お風呂においては、一般的なバスタブのことろもあれば、天然温泉付きの民宿や、近隣の温泉を利用できる民宿など様々です。

また、アメニティにはタオルや歯ブラシセット、ボディーソープ、シャンプー＆コンディショナーなどを備えているところが多くありますが、宿によってはタオルの用意がないところもあるので、事前に確認しておきましょう。

民宿に泊まるメリット・デメリット

民宿はただ泊まるだけの場所ではありません。

実は、民宿ならではのメリットがあります。

この項目では、民宿に泊まるメリットやデメリットについてご紹介します。

メリット1. 宿のオーナーや地元の人達との交流を楽しめる

家庭的でアットホームな雰囲気が民宿の良さでもあります。

宿によっては、民宿のオーナーや地元の人達と交流を楽しむことができ、皆でバーベキューしたり、お酒を交わしたりできます。

その土地ならではのローカルな雰囲気を味わえるのも、民宿に泊まるメリットのひとつです。

メリット2. その土地ならではの体験ができる

農家が経営している民宿では、芋掘りや野菜の収穫の体験ができるところがあったり、漁港の近くや漁師が経営している民宿では魚釣り体験ができたりなど、その土地ならではの体験ができるのも民宿の良さです。

沖縄にある民宿の魚釣り体験では、都会では見られないカラフルの魚を釣ることができ、子供から大人まで楽しめます。

メリット3. 旅館よりも割安なところが多い

民宿は必要なサービスのみで、旅館のようなサービスがないことから、旅館よりも割安なところが多い傾向にあります。

民宿によっては、旅館並みの豪華な食事ができたり、露天温泉に入浴できたりなど、お得に泊まることができます。

場合によってデメリットになることも

民宿に泊まるメリットは多くありますが、場合によってはデメリットになることもあります。

民宿はアットホームな雰囲気があり、宿のオーナーやスタッフが気さくに話しかけてくれたり、宿泊者同士で顔を合わせる機会が多かったりします。

そのため、人見知りで親しげに話しかけられるのが苦手という人にはデメリットになるかもしれません。

また、民宿は家族経営が多い家庭的な宿でもあります。

ホテルや旅館のような設備やサービス、アメニティを期待している人には、民宿に泊まるのは不向きと言えるでしょう。

民宿を選ぶ際のポイント

民宿を選ぶ際には、最低限以下の3つのポイントを抑えておくことが大切です。

1. 予算

宿を予約する際、まず初めに宿の最高予算を決めておくことが大切です。

食事や設備、アメニティ、ロケーションなど、条件が良いほどそれなりに料金は高くなります。

同行者とどんな旅行にしたいか、何を重視したいかを話し合い、旅の目的に合わせて宿の予算を決めるようにしましょう。

2. 宿泊場所

行きたいスポットや観光地から遠すぎる場所だと、移動だけで時間を取られてしまいます。

観光の拠点までの距離を考慮し、移動に時間を取られない範囲で宿泊エリアや場所を決めるようにしましょう。

3. 食事やお風呂の内容

民宿によって食事の内容やお風呂の設備は様々です。

家庭的な食事のところもあれば、刺身の舟盛りなど旅館並みの豪華な食事を提供しているところもあります。

また、お風呂においては、バスタブのお風呂のところもあれば露天温泉がある宿など、民宿にはそれぞれの特色があるので、旅行予約サイトや公式サイトから、食事内容やお風呂などの写真をチェックしてから予約するようにしましょう。

民宿の予約方法

民宿の予約は、楽天トラベルやじゃらんなどの旅行予約サイトからWEBで予約することができます。

公式HPがある場合は、WEBまたは電話から予約が可能です。

旅行予約サイトや公式HPに載っていない民宿もありますが、観光協会のサイトに掲載されていることもあるので、宿選びの際にチェックするのがおすすめです。

また、当日に予約をする場合は注意が必要です。

ホテルの場合だと、空きがあれば現地で直接予約することが可能ですが、民宿の場合は断られる可能性もあります。

その理由としては、宿泊者分の料理や食材しか用意していなかったり、時期によっては営業していない宿があったりするからです。

そのため、民宿を予約する際は事前に予約をするようにしましょう。

今回は、主に民宿の特徴や旅館との違い、泊まるメリット・デメリットについてご紹介しました。

本記事を読んで民宿のイメージが変わったり、「民宿に泊まってみたい！」と思える人が増えれば幸いです。

次回の旅行の宿泊先に、ぜひ民宿を候補に入れてみてくださいね。