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「ユースホステル」は、100年以上前にドイツで生まれた、世界最大の宿泊施設のネットワークです。
多くの人に1泊でも、経済的かつ安全に旅ができるようにと作られました。
世界およそ80の国と地域に約3,600の宿泊施設があり、日本国内にも約150のユースホステルがあります。
なお、よく似ている言葉に「ホステル」がありますが、設備やお部屋、格安に泊まれる点は同じで、「日本ユースホステル協会」に属しているものを「ユースホステル」と言います。
ユースホステルには「ユース」という名前がついているので、青少年しか利用できないのでは?と思う人もいるかもしれません。
元々は青少年のために作られたものだったことから「ユース」となっていますが、現在は子どもから年配の方まで利用できます。
ひとり旅はもちろん、ファミリーでも利用でき、合宿や研修会などに利用可能な大型の施設もあります。
未成年者の宿泊の場合は、保護者同伴、もしくは保護者の同意書が必要になるなど、施設によって対応が異なるため、利用する際は施設に確認をしておきましょう。
ユースホステルには、ホテルや旅館とは異なる特徴があります。
ここでは、気になるお部屋や設備、食事についてご紹介します。
ユースホステルのお部屋は、男女別、もしくは男女混合のドミトリータイプが主流です。
室内には2段ベッドが数台と、荷物用保管ロッカーまたは貴重品ボックスが備わっており、トイレやシャワー、洗面所などは共同になっています。
施設によっては、ドミトリー以外にも和室や洋室など個室があるユースホステルもあるので、ドミトリーが苦手な人や家族で宿泊する人も安心して利用することができます。
ユースホステルは、朝食付きや1泊2食付き、素泊まりなど、宿泊プランを選べます。
和食や洋食などの日替わりメニューが一般的ですが、施設によっては宿自慢の郷土料理を食べれるところもあります。
食事は食堂で提供され、食べた後の食器は自分で下げるのが基本スタイルです。
お風呂や洗面所、トイレは共同が基本です。
お風呂では、一般的なお風呂やシャワールーム、大浴場、個室に浴室が設置されているタイプなど、施設によって様々。
なお、お風呂やシャワールームには、シャンプー・リンス、ボディーソープが備わっているところがほとんんどです。
温泉地にあるユースホステルには温泉が完備されているところもあり、格安で温泉を楽しむことができます。
また、ユースホステルには共同のリビングがあり、世界各国の旅人たちと交流できるのもユースホステルならではです。
ユースホステルを利用する際、ホテルや旅館では得られないユースホステルならではのメリットがあり、場合によってはデメリットになることもあります。
以下、ユースホステルを利用するメリット・デメリットについてご紹介します。
施設によって異なりますが、日本のユースホステルでは素泊まりで3,000円前後で宿泊でき、ホテルや旅館よりも宿泊費を安く抑えることができます。
できるだけお金をかけずに旅行したい人にとっては嬉しいポイントです。
また、後半で解説しますが、「ユースホステル会員証」というものがあり、この会員証を持っていると国内・海外のユースホステルを一般価格よりもお得に泊まれます。
ユースホステルには、日本はもちろん世界各国から旅人たちが集まります。
共同のラウンジで旅人たちと交流したり、情報交換を行なったり、ときには共同キッチンで料理を一緒に楽しむなど、ユースホステルならではの貴重な経験ができます。
旅人たちと一緒に過ごした時間は、きっと忘れられない思い出になることでしょう。
その地域ならではの体験プログラムやツアーを行なっているユースホステルも多くあり、ひとり旅の人はもちろんファミリーでも参加できます。
海が近くにあるユースホステルでは、釣り体験ができるところも。
アクティビティを通して参加者同士で交流したり、家族と楽しい思い出が共有できたりするのもメリットのひとつです。
日本では、ユースホステルの施設管理者を「ペアレント」と呼びます。
ペアレントは宿泊者を温かく迎え、観光やアクティビティなどわからないことがあれば相談に乗ってくれます。
ペアレントは地元民が多いので、おすすめの観光スポットやグルメなど、地元の人しか知ることができない情報をゲットできるかもしれません。
ご紹介したようにユースホステルを利用するメリットはいくつかありますが、場合によってはデメリットになることもあります。
施設によってツインルームのような個室を備えているところもありますが、ユースホステルの多くは複数人がひとつの部屋で寝るドミトリーになります。
そのため、夜寝静まったときにルームメイトの物音で起こされてしまったり、ときには部屋の散らかりが気になったりすることもあるかもしれません。
そして、お風呂やトイレは共同になるので、場合によっては順番待ちになることもあります。
ユースホステルでは他の宿泊者に配慮しながら過ごす必要があります。
プライベートを重視したい人や、自分のペースで過ごしたい人にはデメリットになるかもしれません。
また、アメニティにおいてはタオルや歯ブラシなどは基本用意されておらず(施設によって有料貸出あり)、施設によってはボディーソープやシャンプー・リンスも備わっていないことがあります。
宿泊先のホームページにてアメニティを事前に確認し、必要なものは自分で用意するようにしましょう。
ユースホステルの予約は、楽天トラベルやじゃらんなどの旅行予約サイトからWEBで予約が可能。
公式HPがある場合はWEB、または電話からも予約ができます。
予約時にはお部屋のタイプや食事の有無など、お好みのプランを選びましょう。
施設によっては「ツアー付きプラン」などがあるユースホステルもあるので、ツアー参加を考えている人にはセットでお得になることがあります。
部屋に空きがあれば当日でも宿泊は可能ですが、GWや夏休みなどのシーズンは満室になる可能性が高く、当日だと宿泊できないことも。
また、宿泊者分の料理や食材しか用意していないことから食事の提供が間に合わず、素泊まりしか受け付けてもらえないこともあります。
そのため、ユースホステルを利用する際は事前に予約をするようにしましょう。
ユースホステルは低価格で宿泊できるだけではなく、美味しい料理を食べられたり体験を楽しめたりできます。
ここでは、そんなユースホステルをさらにお得に利用できる方法をご紹介します。
ユースホステルは誰でも気軽に利用できる経済的な宿泊施設ですが、ユースホステル会員になると国内・海外のユースホステルを会員価格で利用できます。
また、宿泊以外にも観光施設の入場料やレンタカーなど、様々な提携施設での割引や、世界各国の美術館や博物館、鉄道運賃なども割引適用になるなど、「ユースホステル会員証」を持っていると国内・海外で数々のお得な特典を受けられます。
ユースホステルの会員になると会員証が発行されます。
カードタイプの会員証(従来型)と、スマホで登録して会員証になる「デジタルメンバーシップ」があり、有効期限は発行日より1年間です。
会員証には、「青年パス」や「成人パス」など区分は6つ。
新規登録は1,000円から、継続登録は500円から会員登録でき、年齢や種別によって登録会費が異なります。
ユースホステル会員証は、国内のユースホステルや入会案内所で発行できます。
申込時には、氏名や住所が確認できるもの(免許証、健康保険証など)が必要になるので、忘れずに持参しましょう。
デジタルメンバーシップでは、スマホやパソコンから即時登録でき、カードタイプの会員証よりも会費が500円安くなるのでおすすめです。
入会についての詳細は、 ユースホステルの公式サイト にてご確認ください。
今回は、ユースホステルの特徴や利用するするメリット・デメリット、お得に利用する方法などをご紹介しました。
ユースホステル会員証をゲットして、日本国内はもちろん、いつか世界中を旅してみてはいかがでしょうか。
次回の旅行の宿泊先に、ぜひユースホステルの活用を検討してみてください。
最終更新日 : 2023/02/17
公開日 : 2022/04/08