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阿佐ヶ谷は、東京都の杉並区にある街です。
下町情緒が残り、街並みは自然豊かで環境も良いため、広い年齢層に人気の住宅街でもあります。
最寄駅はJR中央線の「阿佐ヶ谷駅」。
新宿や吉祥寺などの繁華街へのアクセスも便利な駅です。
その駅ビルや高架下にはお店が並んでいて、いつも多くの人で賑わっています。
駅を降りると、街のシンボルでもある美しいけやき並木が広がっており、心が安らぎます。
四季折々の変化が楽しめて、お散歩にもぴったりです。
そして、街には活気のある有名な商店街、通好みの映画館や小劇場、子ども達がのびのびと遊べる公園などが点在しています。
阿佐ヶ谷の街の歴史は古く、南北朝時代に遡ります。
当時「あさかや殿」という土豪がいたたため、このエリアが「あさがや」と呼ばれていたそう。
江戸時代には「阿佐ヶ谷村」となり、明治時代に「杉並村」という名に統合されるまでこの地名は続きました。
関東大震災のあった大正時代の頃から、郊外の住宅地として人気が出て人口が増加。
井伏鱒二や太宰治をはじめとした多くの詩人や小説家に愛され、「阿佐ヶ谷文士村」として文豪たちの交流も盛んでした。
そんな伝統のある阿佐ヶ谷は、今もクリエイティブな人々が集う街です。
「阿佐ヶ谷」と言えば、「阿佐ヶ谷姉妹」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
この地に長く暮らした彼女たちのコンビ名は、かつて阿佐ヶ谷にあった鰻屋のご主人に提案されたものだとか。
地元では街を象徴する存在として、阿佐ヶ谷姉妹を応援しているそうです。
そんな阿佐ヶ谷には、ちょっとした暇つぶしからお買い物、じっくり休日を楽しめるような場所まで、魅力的なスポットがたくさんあります。
今回はこのエリアにかつて住んでいた筆者が選んだ、おすすめの観光スポットをたっぷりとご紹介します。
JR阿佐ヶ谷駅南口からすぐの「阿佐谷パールセンター」は、阿佐ヶ谷を代表する商店街です。
白とピンクを基調にした雰囲気の明るいアーケードは、毎日多くの買い物客で賑わっています。
入り口付近には、パールセンターの案内図と歴史が掲げられています。
高度成長期に「真珠の首飾りのように結び合って繁栄していこう」という意味合いを込めて「パールセンター」と名付けられたそう。
その後、昭和37年にアーケードが完成し都内有数の屋根つき商店街となりました。
人と人を繋ぎ、地域の中心となるパールセンター。
東京7大祭りの一つである「阿佐谷七夕まつり」は昭和29年から続き、そのメイン会場となることでも知られています。
他にも「阿佐谷ジャズストリート」と同時開催する「ハロウィン仮装コンテスト」「阿佐谷ワンニャン写真展」など年間を通じて様々なイベントが開催されています。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷南1丁目36−7
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅 南口より徒歩1分
電話番号 : 03-3312-6181(商店街事務所)
定休日 : 店舗により異なる
営業時間 : 店舗により異なる
公式サイト : 阿佐ヶ谷パールセンター
JR阿佐ケ谷駅北口から徒歩約2分の場所にある、阿佐ヶ谷神明宮。
伊勢神宮との関わりも深い、地元の人たちに愛される由緒正しい神社です。
境内は約3,000坪と広く、散策するのに気持ちの良い場所です。
この神社では、珍しい「八難除祈祷」という御祈祷を行っています。
それは、年齢から来る厄年の災い、方位や地相・家相を犯したことに起因する災い、火や水や人の災い、因縁から来る災いなど現世に数多くある災難厄事の全てを取り除くというものだそうです。
そのため、地元住民だけでなく、国内外の観光客が参拝に訪れているとのこと。
能楽殿では本格的な能・狂言の上演、お祭りの際の阿佐ヶ谷囃子やお神楽などが行われています。
この神社では、オリジナリティ溢れるお守りがたくさん販売されています。
特に人気が高いのは、「神むすび」と名付けられた色とりどりのレース状のもの。
とても繊細で可愛く、腕に巻いたり、ストラップとして使うことができます。
季節ごとの限定バージョンもあり、参拝者に大人気です。
刺繍や透かしの入った、限定品のご朱印帳もありました。
本殿に進んで行くと、森の緑がこんもりと茂っているのが見えます。
シイ、カシ、クスなど、歴史を感じさせる巨木もたくさんあるそう。
拝殿は、かつて本殿と繋がっていたものを切り離し、壁などを取り払って参拝客がお参りできるようにしているとのこと。
この拝殿を通して、本殿、摂社をお参りします。
拝殿の横に受付所があり、御祈祷を希望する人の申し込みを受け付けています。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷北1-25-5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03‐3330‐4824
定休日 : なし
開門時間 :
公式サイト : 阿佐ヶ谷神明宮
※阿佐ヶ谷神明宮の関連記事: 御朱印や神むすびが可愛い!緑溢れる「阿佐ヶ谷神明宮」にお出かけしよう
杉並区立馬橋公園は、かつて気象庁の気象研究所があった場所に作られた公園。
研究所は1980年につくば市に移転し、跡地が整備され公園として1985年に開園しました。
この公園は防災空地も兼ねており、付近の住民の一時避難所にもなっているそうです。
公園内には気持ちの良い広場や多くの樹木があり、近隣の貴重な緑地スペースとして住民の憩いの場となっています。
馬橋公園は運動広場を中心に、タイプの異なる6つの広場が広がっています。
北側のちびっこ広場には、水遊びができる流れがあります。
このように、安全に水遊びができます。
夏は子どもたちで賑わいそうですね。
サッカーなどのボール遊びができる、広々とした運動広場。
この日も、多くの子どもたちが伸び伸びと走り回っていました。
春には桜の名所としても有名な水辺の広場にはあづまやが設けられていて、日本庭園風の景観が広がっています。
美しい鯉が泳いでいる様子に、心が和みます♪
お天気の良い日には、亀も姿を現すそうです。
馬橋公園の東側にある疎林広場。
大型遊具が設置されていて、ピクニックに最適の場所です。
馬橋公園には、お弁当が食べられる木製テーブルやベンチがあるので、気軽に家族でピクニックが楽しめますね。
季節の自然が鑑賞できる四季の広場や、イベントが開催される広場などが配されている馬橋公園。
地元の人たちの憩いの場所として親しまれています。
住所 : 杉並区高円寺北4丁目35番5号
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅、高円寺駅北口よりそれぞれ徒歩11分
電話番号 : 03-3336-1105
営業時間 : 常時開放
JR阿佐ヶ谷駅を挟んで伸びる中杉通りは、青梅街道から早稲田通りまでの全長1.5kmほど整備されています。
両側にケヤキが植えられており、東京有数の規模を誇る並木道として有名です。
沿道にはケーキ店や美容室・レストランが立ち並び、ちょっとした暇つぶしやお散歩にも最適。
おしゃれな雰囲気に溢れています。
春から夏にかけては緑が青々と美しく、秋は紅葉がきれいな並木通り。
四季折々の表情が楽しめる阿佐ヶ谷のシンボル的存在として、地元の人たちにも愛されています。
ラピュタ阿佐ヶ谷は、1998年に開館した映画館です。
席数は48席と小さいながらも、都内有数のフィルムにこだわる名画座として映画ファンの間で有名な存在だそう。
都内で名画座が減少する中、日本映画の旧作上映に力を入れています。
取材に伺った日は水曜日だったので、一般・学生ともにサービスデーの割引料金でした。
「日本映画の巨匠、名匠たちの作品をこの『文化都市』東京で上映している場所がない!」との危機感から生まれた映画館。
館内のショップにも、ここでしか手に入らない貴重な品物が並んでいます。
ビルの3階には、レストラン「 山猫軒 」があります。
無農薬野菜や産地直送の魚介類を使った多彩な料理が堪能できるレストラン。
ワインの種類も豊富に取り揃えているそうで、落ち着いた雰囲気の店内でゆっくりお食事を楽しめそうです。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷北2丁目12−21 ラピュタビル
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅 北口より徒歩2分
電話番号 : 03-3336-5440
定休日 : 不定休あり
営業時間 : 上映作品による
料金 : 上映作品による
公式サイト : ラピュタ阿佐ヶ谷
ザムザ阿佐ヶ谷は、ラピュタ阿佐ヶ谷のビルの地下にある阿佐ヶ谷でも指折りの劇場。
「ザムザ」という名称は、フランツ・カフカ「変身」の主人公から取った名前だそうです。
演劇、ダンス、音楽、お笑い、落語、パフォーミングアーツなどあらゆる種類の公演が行われ、実験的な芝居でも見やすい規模。
館内は「自由で自然な本来の姿としての劇場にしたい…」と言う願いのもと、天然木を使って温かみとノスタルジックな雰囲気を演出しています。
席数は約129席、天井が高く、どの席からも舞台が観やすいヒナ段座席になっています。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷北2丁目12‐21 ラピュタビル B1F
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分
電話番号 : 03-5327-7640
定休日 : 不定休あり
営業時間 : 公演により異なる
料金 : 公演により異なる
公式サイト : ザムザ阿佐ヶ谷
Aさんの庭(エーさんのにわ)は、大正時代に建築された民家の跡地を利用して作られた公園です。
宮崎駿著『トトロの住む家』に「人と草木と家が、同じ時を生きて造り上げた」と取り上げられたことでも知られています。
ちなみに、この「Aさん」と言うのは、公園に来る皆さんのことだそう。
ここにはかつて、昭和初期の雰囲気を残す歴史的な住宅とみどり豊かな庭がありました。
バラが美しいので近隣の人たちからは「バラの家」として親しまれていましたが、火災により消失。
その後、近辺のことをよく知る宮崎駿監督が、家の雰囲気を伝える公園のデザイン画5枚を区に提供し、2010年に公園として開園しました。
そんなAさんの庭は「かつてこの地にあった住宅の佇まいを風景として継承する」事を目的に開放されているそうです。
当時の面影を残す、手押し式井戸。
雰囲気がありますね。
この日は、まるでお話に出てくるような猫ちゃんも出迎えてくれました♪
バラ、クヌギ、キンモクセイ、コブシなどの植物が、四季折々に楽しめます。
庭のシンボルとなるコブシは、可能な限り自然の形のまま育てているそう。
その周囲の石積に座ってゆっくりすることが出来ます。
生垣に囲まれているAさんの庭。
入り口も風情があります。
おばあちゃんの家に遊びに行くような感覚で、公園を訪れるのも良いですね。
住所 : 杉並区阿佐谷北5丁目45‐13
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅北口より徒歩13分
電話番号 : 03-3312-2111
定休日 : なし
営業時間 : 7:00~17:00
料金 : 無料
JR阿佐ヶ谷駅から徒歩3分の場所にひっそり佇む「寿々木園」は、大正13年から続く老舗の釣り堀です。
場内には10m×10mほどの金魚の池と、その2倍の大きさのフナ・鯉が釣れる池があります。
人気は金魚の池。
金魚すくいでよく見かける和金の他に、1万円を越える価値のある金魚も泳いでいるそうです!
入場料は1時間 650円。
貸し竿・餌が含まれています。
釣った金魚は、1時間あたり3匹まで持って帰ることができ、持ち帰る際の袋代として別途50円の料金がかかります。
長年の常連さんに加えて、コロナ以降は近隣での休日を過ごす人が増えたこともあり賑やか。
釣りが趣味の方は、お気に入りのマイ竿を持ち込みむことも許可されているそうですよ。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷南3丁目38‐33
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅南口より徒歩3分
電話番号 : 03-3398-0607
定休日 : 金曜日
営業時間 : 8:00~18:00
料金 : 1時間 650円(金魚持ち帰り袋は別途50円)
鎌倉時代末期に創建されたと言い伝えられている馬橋稲荷神社。
朱塗りが鮮やかな本殿には、宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)が祀られています。
都内の隠れたパワースポットとして、知る人ぞ知る存在です。
一の鳥居をくぐりぬけると、緑が深い静寂な空気が広がります。
龍の巻きついた二の鳥居はとても珍しく、都内品川神社・高円寺内稲荷神社とこの馬橋稲荷神社のみ。
合わせて「東京三鳥居」と呼ばれているそうです。
向かって左側が昇り龍、右側が降り龍。
触れながら願い事をすると、昇り龍が天に願いを届け、降り龍が願いを叶えてくれると言われています。
さらに奥へ進み、三の鳥居をくぐりぬけると、馬橋稲荷神社の創建700年を記念して昭和50年に建立された随神門があります。
そして注目すべきは、直径75センチという大きな「開運鈴」。
実際に鳴らせる鈴としては、都内最大だそうです。
本殿横の境内社には、厳島神社・水神社があります。
かつて村に点在していた水神様や弁天様をまとめて祀っているそう。
小さな願かけ狐は、自分の願いを添えられた紙に書いて狐の中に納めます。
稲荷神のお使いであるこの小さなお狐さまは神社に奉納しても、自宅に持って帰ってもどちらでもOK。
髭が生えているのはオス、髭無しはメスとのことで、自分の好きな子を選べます。
住所 : 東京都杉並区阿佐谷南2丁目4‐4
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅 南口より徒歩10分
電話番号 : 03-3311-8588
定休日 : なし
参拝時間 : 24時間参拝自由
公式サイト : 馬橋稲荷神社
阿佐ヶ谷の駅からほど近い「うさぎや」は、開店直後から行列が絶えない人気和菓子店です。
創業は1950年、そして1957年に阿佐ヶ谷に移転して開業したそうです。
お店には当時から変わらぬ、季節を彩る手作りの和菓子が並んでいます。
まず目を引くのは、思わず「かわいい〜!」と叫びたくなるうさぎ饅頭。
そして、看板商品は何といってもどら焼き。
地元だけでなく、遠方よりはるばる買い求めにくるファンも多いとのこと。
筆者もひとつづつ買って食べてみました!
しっとりとキメが細かい生地のどら焼きは、もっちりとして柔らかく、病みつきになりそうな食感。
うさぎ饅頭も、甘すぎない上品なあんこがたっぷり入っていてとても美味しかったです♪
住所 : 東京都杉並区阿佐谷北1丁目3‐7
マップ : Googleマップ
アクセス : 阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分
電話番号 : 03-3338-9230
定休日 : 金曜・土曜
営業時間 : 9:00~19:00
予算 : ~1,000円
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
阿佐ヶ谷が大好きな筆者が、厳選のおすすめスポットをご紹介しました。
都会の中にありながら、緑が多くほっとする街。
子どもから大人まで、たっぷりと楽しめる場所が点在しています。
散策をするたびに、新しい魅力が見つかるエリアです。
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最終更新日 : 2023/02/27
公開日 : 2023/02/27