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「手斧」か「キャンプ用斧」どっちにする?ハスクバーナのラインナップ
そんなキャンプ用のアックスですが、定番ブランドは「ハスクバーナ(Husqvarna)」。
スウェーデンに拠点を置く、チェーンソーや芝刈り機をメインとしたブランドです。
ハスクバーナの斧のラインナップは様々ありますが、キャンプに適したモデルは38cmの「手斧」と「キャンプ用斧」。
いずれも刃の部分は切れ味の鋭さと耐久性に優れたスウェーデン鋼で作られており、柄の部分は美しくスムースに仕上げられたヒッコリー製となっています。
本来、丸太をはじめ巨大な木材をカットしようと思うと巨大なアックスが必要になってきます。
しかし、そこはキャンプ。
既に細かく裁断され、乾燥させて売っている薪を細かくするという用途がメインとなりますので、この大きさで十分です。
小さい薪をカットするのに「ちょうどいい」サイズ感が、ハスクバーナの手斧の魅力ですよ。
ハクスバーナのブレードは、切れ味の鋭さに定評のあるカーボンブレード(炭素鋼)が採用されています。
カーボンブレードはステンレスよりも切れ味が鋭く、研ぎやすいという特徴があります。
ハスクバーナのポイントとして挙げられるのが「とても力を入れやすく、薪を割りやすい」ということです。
この秘密はヒッコリー製のハンドル。
38cmのハンドルは緩やかな曲線を描いており、遠心力をダイレクトに刃先に伝えてくれるという特徴があります。
実際にハスクバーナを振ってみると、その良さがおわかりいただけると思います。
ハスクバーナの特徴としてあげられるのが「リーズナブル」ということ。
他メーカーのキャンプ用アックスが1万円や2万円する中で、5,000円前後という圧倒的安さを誇っています。
安価ながら非常に振りやすく薪も割りやすく、デザインもカッコいい。
これが、ハスクバーナが「定番」と言われる理由です。
ハスクバーナは、もともとスウェーデン王室に収めるための「マスケット銃」を作る銃器メーカーだったことで知られています。
設立はなんと1689年と、実に300年以上もの歴史を持つ超・老舗ブランド。
マスケット銃から始まり、ミシンや自転車、オートバイなどを製造していましたが、現在はチェーンソーや芝刈り機など林業や農作業器具のメーカーとなっています。
さらに、現在のハスクバーナは日本の「コマツ」に買収されており、実は日本のブランドとなっています。
ちなみに、ハスクバーナが銃器メーカーだった名残は、ロゴマークに見てとれます。
よく見ると銃口と照準の中にハスクバーナの「H」がデザインされていることがわかります。
ハスクバーナに付属している刃先のガード(シース)は意外と頼りなく、持ち運びしているだけで落下してしまうこともあります
シースがないと刃がむき出しになるため、周りのキャンプギアを傷だらけにしてしまうこともありますし、何よりとても危険ですよね。
革細工が得意な方は、自分でシースをDIYしてしまうのもアリです。
ネットで調べると、様々な工夫をして自作しているハスクバーナユーザーの方がたくさんいますよ。
使い勝手が良いハスクバーナのアックスですが、繰り返し使っていると薪がハンドルに当たり、ハンドル部分が傷んでくるという難点があります。
使い込んだ感がありそれはそれでカッコいいのですが、せっかくだし大切に使いたいという方も多いはず。
そこで、定番カスタムが「パラコード」を用いたカスタムです。
パラコードとは、その名の通りパラシュートと傘をつなぐためのコード(ヒモ)のこと。
強度が圧倒的に高いだけでなく、速乾性もあるため、テントロープなどにもよく使われる素材です。
パラコードをヘッドの根元部分に巻いておけば、しっかりとヒッコリーのハンドルを保護してくれますよ。
質実剛健なハスクバーナですが、実は購入時はそこまで鋭く加工されていない場合が多いです。
購入したらまず、サクッと砥石で研いであげるのがおすすめ。
気持ちいいほどにサクサク薪を割ってくれますよ。
研ぎ方によってはカミソリほどの切れ味をもたせることができ、焚火の着火に必要な「フェザースティック」も作ることができます。
また、使い終わった後には刃先に薄く油を塗って保管しましょう。
そのまま放置しておくとサビの原因にもなってしまいます。
ハスクバーナでは用途によってさまざまなアックスをラインナップしていますが、その多くは大工や農作業用途。
キャンプ用として定番なのはこの2種類です。
「キャンプ用斧」は「手斧」に比べてヘッド部分が小さく作られているのがポイント。
商品写真で見ても手斧の方がヘッド部分がかなり大きいのがわかります。
「キャンプ用斧」はヘッドが小さいので、細かい作業が可能になり、着火のためのフェザースティックを作りやすいです。
ヘッドが大きい「手斧」の方がゴツゴツしていてカッコいいと思わなくもないですが、そこは好みの問題でしょう。
よく似た両者ですが、違いは重さと価格です。
「手斧」は0.5kgなのに対して「キャンプ用斧」は0.6kgと、100gの軽量化が図られているのです。
定価は、手斧が税抜5,100円なのに対して、キャンプ用斧は税抜6,230円と若干高くなっています。
両者、使い勝手はそこまで大きく変わることがないので、好みで選ぶと良いでしょう。
リーズナブルで使い勝手が良い「ハスクバーナ」。
しかし、ハスクバーナの他にも、キャンプ用アックスのおすすめはたくさんあります。
近年注目を集めている、アウトドア・ライフスタイルブランド「Barebones Living(ベアボーンズリビング)」。
アウトドアと生活密着型のブランドとして、2012年に設立されたブランドです。
可愛いデザインで注目のLEDランタンやスコップなどのガーデニングギア、何を料理しても美味しいダッチオーブンが代表アイテムに挙げられます。
そんなベアボーンズリビングの「プラスキアックス」は、片方にスコップが、片方にスコップ、柄の先にはハンマーのついたベアボーンズリビングらしいアイテム。
柄には鉄の芯が入っているため2.5kgと重たいですが、遠心力で力を入れなくても効率的に薪を割ることができます。
何よりのポイントは、ベアボーンズリビングらしいスタイリッシュかつどこか無骨なデザイン。
刃は黒光りするカーボンブレードを採用しており切れ味も鋭く、柄のブナ材は使い込むほどに味が出てくる、ヘビーデューティーなアイテムです。
アメリカを代表するナイフブランド「BUCK KNIVES(バックナイフ)」。
切れ味鋭いステンレスブレードと、工芸品のような美しいデザインで1902年の創業以来100年以上にわたって愛され続けているブランドです。
そんなバックナイフから出ている「106 ハンドアックス」は、赤いブレードが印象的なアックス。
赤いブレードは、草むらに落としてしまっても見つけやすいようにという工夫によるもので、ナイフの切れ味を持ったステンレス鋼が採用されています。
高級感のあるウォールナットのハンドルは、バックナイフらしい非常に美しい仕上げ。
実用的かつ所有欲を満たしてくれる、一生モノのアックスです。
デザインや材質、高い鍛冶技術を活かしたハンドメイドにこだわった斧と言えば、スウェーデンのブランド「グレンシュフォシュ・ブルーク」。
1902年から続く老舗で、アウトドア・アックスの最高峰ブランドです。
林業が機械されて、チェーンソーなどでの伐採が主流となった現代においても、熟練した職人を抱えて最高品質のアックスを製造し続けています。
日本ではキャンパーをはじめ、薪ストーブユーザーやログビルダーなどに愛用されています。
グレンシュフォシュ・ブルークの特徴は、そのずんぐりとしたクラシックでオシャレな見た目。
おしゃれキャンプやグランピング・スタイルを彩るには最高ですよね。
刃先に押された刻印はスウェーデン王室御用達の証です。
冒険家の「ベア・グリルス」氏をご存知でしょうか。
とてもハードなサバイバルライフを送っており、ディスカバリーチャンネルなどで放映されているのでサバイバル好きの方は要チェックです。
そんなベア・グリルス氏の名を冠したアックスが、アックスブランド「GARBER(ガーバー)」から販売されている「ベア・グリルス サバイバルハチェット」。
この「ベア・グリルス サバイバルハチェット」が魅力的なのは、「ハスクバーナ」のように薪割りもできてフェザースティックも作れるというバランス感の良いところ。
一本持っておけば、サバイバルナイフなしに薪割りから火付けまで出来るため、ブッシュクラフトには最適のアイテムです。
キャンプ用斧というジャンルにおいて、ハスクバーナと人気を二分するのが「Hultafors(ハルタホース)」。
こちらもスウェーデンを拠点とするブランドで、ハスクバーナと同じく1600年代からある老舗鍛造メーカーです。
ハルタホースは片手のアックスをたくさんラインナップしていますが、おすすめはこの「クラシック トレッキングミニ」。
どこかグレンシュフォシュ・ブルークの「ハンドハチェット」を思わせるぼってりとしたシルエットがかわいいアックスです。
価格もグレンシュフォシュ・ブルークほど高価ではなく、1万円程度で購入できるのも嬉しいポイント。
「ハスクバーナはいいけど、みんな使ってるし・・・」というあなたにはおすすめしたいブランドです。
薪を割ったり「フェザースティック」をつくったり、薪関連のことがこれ一本でできてしまうのがアックスのいいところ。
キャンプの新たな楽しみ方として、特にファミリーキャンパーの方におすすめしたいアウトドアギアです!
公開日 : 2019/05/21