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モネの池は、岐阜県関市板取の根道神社にある池です。
本来は観光目的として作った池ではなく、正式な名前が無い「名もなき池」です。
「モネの池」と呼ばれるようになった由来は、その透明で美しい池と、池に浮かぶスイレンからきています。
その様子が、フランスを代表する印象派画家クロード・モネの代表作「睡蓮」に似ていることから、「モネの池」と呼ばれるようになりました。
元々整備された観光用の池ではなく、灌漑を目的とした貯水池で、2000年頃まで草が生い茂る池でした。
そこに、現在のモネの池の隣で「板取フラワーパーク」という花苗の生産販売をしている経営者が、雑草を取り除き、スイレンやコウホネを植えました。
さらに、地元住民が飼えなくなって困っていたコイを、池に放すことにしました。
こうして、ただの名もなき池は様々な偶然が重なり、世界的に有名な画家の名前を冠する池となりました。
その後、モネの池の写真映えがTwitterやInstagramなどのSNSで大人気になりました。
新聞や情報番組でも取り上げられるようになり情報が拡散。
観光客が激増し、現在では岐阜県や関市のホームページでも観光スポットとして紹介され、休日には3,000人ほどが訪れる有名観光スポットとなったのです。
住所:〒501-2901 岐阜県関市板取白谷
マップ: Googleマップ
休日:なし
料金:無料
バスと電車で行く方法と、車で行く方法をご紹介します。
モネの池は、電車やバスでの乗り継ぎが少し不便なので、基本的には車で行くことをおすすめします。
モネの池は、根道神社にある貯水池です。
電車とバスで行く場合は「根道神社」を目指すようにしましょう。
モネの池に行く場合、利用する駅はJR東海道線の「岐阜駅」と長良川鉄道の「関駅」の2つが考えられます。
最寄駅は長良川鉄道の関駅ですが、名古屋から行く場合は乗り継ぎが悪いため時間がかかります。
名古屋に一旦出てからモネの池に行く場合は、JR岐阜駅から行く方が断然便利です。
そのため、関駅からモネの池に行く観光客はあまりいません。
今回は岐阜駅からの行き方をご説明します。
関西方面から行く場合、新大阪から新幹線に乗ると思いますが、その場合も岐阜羽島駅で下車するのではなく、名古屋駅まで行きましょう。
岐阜駅からなので、岐阜羽島駅を経由した方が近いように感じますが、乗り継ぎなどを考えると名古屋駅からの方が便利です。
岐阜駅にあるバスターミナルの12番乗り場から、岐阜板取線に乗車します。
バスは1時間に1本程度、時間帯によっては1時間半以上ない場合があるので、しっかりと時刻表を確認し、旅行の計画を立てましょう。
乗車時間は早ければ、1時間程度で終点「ほらどキウイプラザ」に到着します。
余談ですが、JR岐阜駅を出発したバスは次のバス停で名鉄岐阜駅に停車します。
したがって、名鉄岐阜駅からモネの池に行く場合も、JR岐阜駅から行く方法とほとんど変わりません。
どちらの駅から乗車しても、「ほらどキウイプラザ」までの運賃は660円となります。
「ほらどキウイプラザ」で下車し、バスを乗り換えます。
板取ふれあいバスに乗り換え、10分〜15分ほどで目的地の「あじさい園」に到着いたします。
なお、板取ふれあいバスの運賃は無料です。
モネの池はとても小さい池なので、観光にそこまで時間がかかりません。
ただ、バス停に次のバスが来るのは、1〜2時間後となります。
近くに喫茶店を兼ねた売店があるため、時間が余った場合はそこで時間を潰すのが良いでしょう。
モネの池は正式名称ではなく、ただの「名もなき池」なので、カーナビで「モネの池」と検索しても出てきません。
そのため、車でモネの池に行く場合は、モネの池のお隣にある「フラワーパーク板取」と検索するか、住所検索で「岐阜県関市板取396番地」と検索していきましょう。
車で行く場合、東海北陸自動車道の美濃ICに向かいます。
美濃ICで高速道路を下り、国道156号線→県道81号線→国道256号線と通り、モネの池に到着します。
美濃ICからの所要時間は約40分です。
モネの池は車で訪れる方が多いので、駐車場は第1駐車場から第4駐車場まであります。
第1駐車場から第4駐車場とは別に、番号がついていない駐車場もあり、駐車台数は合計200台以上あります。
紅葉の時期をはじめ観光客が多く訪れる時期は、それでも満車になってしまいます。
そのため、比較的空いている午前中に行くようにしましょう。
障害者専用の駐車場もあり、全ての駐車場が無料です。
近くには民営の有料駐車場もあります。
無料の駐車場のマップは 関市観光協会のHP にあるので、有料駐車場と間違えないように確認してから行きましょう。
モネの池は、年中を通して色々な楽しみ方があるので、ほぼ年中通して楽しむことができます。
ここでは時期別のモネの池の特徴をご紹介します。
モネの池は水の透明度がとても高いので、美しい景色となっています。
5月頃になると、モネの池に入ってくる湧き水の量が増えます。
湧き水の量が増えると、池の水の透明度が高くなります。
まるで泳いでいるコイが、空間に浮いて泳いでいるような錯覚を起こすほど綺麗です。
6月〜7月は、池に浮かぶスイレンがピークを迎え、まさにモネの「睡蓮」のような景色を楽しむことができます。
さらに、6月〜7月はあじさいもピークを迎えるため、池の周りに植えてあるあじさいが咲き乱れます。
モネの池に車で向かう場合、国道256号線を通りますが、この道は別名「あじさいロード」と呼ばれます。
「日本の道100選」にも選ばれるほどのあじさいスポットなので、モネの池に向かう車中から美しい景色を見れますよ。
2020年はコロナのために中止になってしまいましたが、例年6月下旬には「関市板取21世紀の森公園」であじさい祭りが開催されます。
関市板取21世紀公園はあじさいロード上にあり、伝統芸能の公園や、地元食材を使った屋台も楽しめるので、モネの池とセットで観光するのがおすすめです。
スイレンは8月下旬頃から枯れてしまいますが、秋になると別の楽しみ方があります。
その年の気候によりますが、10月下旬から11月にかけては、池周辺の木々が紅葉で色づきます。
透明な池に紅葉が映りこむ「逆さもみじ」は、絵画の世界に飛び込んだような美しさです。
モネの池は、冬にはさらに違った景色を見せてくれます。
関市では12月頃〜2月にかけて雪が降り、雪化粧したもみじの木々と、モネの池のスイレンの葉のコントラストは、息をのむような美しさです。
紅葉の時期に比べ、観光客も少ないので、ゆっくりと白銀の世界に浮かぶモネの池を楽しむことができます。
モネの池は、光の当たり具合でその美しさが変わります。
陽の光が多く当たっていた方が綺麗なので、比較的晴れやすい午前中に行くことをおすすめします。
午前中であれば観光客も少なく、人が写り込まない写真も撮れるため一石二鳥ですね。
モネの池を訪れた際に見るべきポイントをご紹介します。
モネの池の見所は、何と言っても水の透明度が高いことです。
モネの池は、高賀山からの地下水が流れ込んできます。
高賀山は流紋岩から構成される山で、湧き水には養分があまり含まれていません。
通常の池の場合、池の水に養分が含まれているため、栄養分をエサとする微生物や藻が発生します。
微生物や藻が発生することにより、水が濁ってしまいます。
モネの池の水は養分が少ないことから微生物や藻が発生しないため、透き通るような水となっています。
ただ、雨が降ると少し濁ってしまうこともあるので、できれば晴れの日が続いた後に行くと、透き通ったモネの池を見ることができますよ。
モネの池には、ハートマークの模様があるコイが生息しており人気を博しています。
このハートマークのコイを見つけると恋愛が成就するという噂がSNSを中心に広まっているため、姿を表すと歓声があがるほどです。
真実は定かではありませんが、恋人とハートマークのコイを探しに行くデートも、楽しい思い出の1つになることでしょう。
さらに、モネの池には全身金色の「金コイ」と全身銀色の「プラチナコイ」も泳いでいます。
池の風景を楽しみながら変わったコイを探して見るのも、モネの池の楽しみの1つです。
モネの池は小さいので、観光にかける所要時間はそれほど長くかかりません。
そのため、モネの池に行った場合は、モネの池周辺観光スポットにも足を伸ばす方が多いと思います。
そこで、モネの池から車で行けるモネの池と一緒に行きたい観光スポットをご紹介します。
フラワーパーク板取はモネの池の隣にあるお店で、ハウスで育てている花の苗などを販売しています。
また、かき氷や草餅などの軽食も販売しています。
店内では、アロエやあじさいなど色とりどりの植物の販売を行なっており、見るだけでも楽しめます。
「気軽にお入りください」という看板が立てかけてあるので、中に入って見てみましょう。
お店ではモネの池の情報発信も行なっており、モネの池の見所ポイントなども掲載しています。
モネの池を整備し、スイレンを植えたのはここの店主さんなので、時間があるのであれば、当時の様子を聞くのも面白いかもしれません。
住所:岐阜県関市板取440番地1
マップ: Googleマップ
電話番号:0581-57-9021
定休日:年末年始
料金:無料
営業時間:9:00〜17:00
モネの池に向かって歩くと、大きな石の鳥居が目につきます。
荘厳な雰囲気漂うその鳥居が、根道神社の鳥居です。
根道神社は、根道大神というローカル神を主祭神に、伊弉冉命や大山祇神、金属の神である金比羅古神などを祀っています。
本殿は江戸時代に作られており、歴史を感じる建物を見学しながら散策するのがおすすめです。
毎年4月5日には春祭り、10月の最初の日曜日には秋祭りを行なっているため、そのタイミングに合わせてモネの池に行くのもおすすめです。
住所:〒501-2901 岐阜県 関市 板取 448
マップ: Googleマップ
定休日:なし
料金:無料
郡上八幡は、モネの池から車で40〜50分の所にある、小京都です。
「天空の城」として有名な郡上八幡城、名水百選に登録されている「宗祇水」、日本三大盆踊りの1つとして有名な「郡上踊り」など、観光スポットは盛りだくさんです。
郡上八幡城は、戦国時代に遠藤盛数によって建てられました。
遠藤盛数は、山内一豊の妻として有名な千代の父親です。
廃藩置県によって廃城となったこの城ですが、昭和8年に天守閣が木造で再建され、木造再建城として日本最古の城となっています。
天守閣からは城下町と奥美濃の山々を見渡すことができます。
城内は、戦国時代当時の鎧や生活に使っていた道具などを展示し、博物館のようになっています。
城内にはトイレがないため、郡上八幡城の駐車場にあるトイレによってから中に入りましょう。
郡上八幡城から下りてくると、風情豊かな城下町が広がります。
観光用に整備されておらず、当時の面影を残したままの町の中には、水路が張り巡らされています。
統一された町家と水利施設が一体となって歴史的風致を伝えているとして、国の重要文化財に指定されています。
町の一角にある湧き水、「宗祇水」は日本名水百選に登録された第1号の場所として有名です。
今でもこの水は、地域の生活用水として使用されています。
さらに、この地域で踊られる郡上踊りは、日本三大盆踊りの一つになっています。
江戸時代から続く郡上踊り、毎年7月下旬から9月上旬にかけて開催される盆踊りは、約30夜に渡って開催される日本一長い盆踊りです。
地元住民も観光客もみんなで踊る姿は圧巻です。
盆踊りが開催されていない時期に郡上八幡を訪れた場合は、城下町のほぼ真ん中に位置する郡上八幡博覧館にて、郡上踊りを実演しています。
城下町を散策するついでに寄ってみるのも良いでしょう。
住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平
マップ: Googleマップ
アクセス:
郡上八幡駅から車で10分
東海北陸道郡上八幡ICから車で10分
料金:無料
養老の滝は、モネの池から車で1時間半ほどで行ける、養老郡養老町にある滝です。
木曽川水系に属し、落差は32m、幅4mの滝となっており、日本の滝百選、名水百選にも選ばれています。
滝のすぐ近くまで行くことができるので、水しぶきを浴びながら大自然を感じることができます。
養老の滝は、キャンプ場やテニスコートなどが併設されている養老公園内にあります。
養老公園の駐車場に車を止めて養老の滝へ行く場合、舗装された道を30分ほど登ることになるので、動きやすい格好で行くのがおすすめです。
道沿いには、土産物屋さんや屋台などが立ち並んでいます。
ここで購入できる養老山麓サイダーはとても美味しいので、ぜひ試してみてください。
養老公園の駐車場は全て無料ですが、場所によって養老の滝までは歩いて20分〜40分かかります。
養老の滝すぐ近くの、養老の滝駐車場は養老の滝まで歩いて5分ほどですが、平日500円、土日祝日で1,000円かかります。
その他の旅行とのスケジュールなどを考え、どこに車を止めるか決めましょう。
住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2
マップ: Googleマップ
定休日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~1月3日
アクセス:
電車:養老鉄道「養老駅」下車、徒歩10分
車: 養老ICから10分
料金:無料
モネの池周辺には、岐阜県を代表するグルメがあります。
モネの池に行った際には、ここでしか食べられない郷土料理も堪能しましょう。
鶏ちゃん(けいちゃん)は、下呂温泉で有名な下呂市を中心とした南飛騨地方、郡上市を中心とした奥美濃地方で食べられている郷土料理です。
モネの池がある関市も、郡上市のすぐ近くなので、鶏ちゃんを提供しているお店はたくさんあります。
鶏ちゃんは、醤油や味噌をベースとしたタレに鶏肉を漬け込み、キャベツや玉ねぎなどの野菜と一緒に焼くシンプルな料理です。
タレが濃いめになっていることが多く、にんにくも効いているため、ご飯がどんどん進みます。
お店それぞれが独自の鶏ちゃんを提供していることも多く、お店によっては豚肉やマトンなどを使うところもあります。
また、締めの料理として焼きそばや焼きうどんのように提供している店もあるので、自分好みのお店を見つけましょう。
木曽川や揖斐川など、清流が多い県として有名な岐阜県。
そんな岐阜県では、天然鮎を気軽に楽しむことができます。
岐阜の清流沿いを車で走ると、鮎釣を楽しむ釣り人でいっぱい。
また、岐阜県ではヤナ漁という平安時代から続いている漁法が有名です。
日本三大清流の一つである長良川では、「長良川の鵜飼」がとても有名で、ここで取れた鮎は皇室や伊勢神宮へ奉納されるほど。
そんな清流長良川の鮎は、日本ではまだ11地域しか登録されていない(2020年6月時点)世界農業遺産にも認定されています。
地方に旅行に行くと比較的よく見る鮎ですが、岐阜県の清流で育った天然鮎は一味違います。
ぜひ日本最高の鮎料理を経験してみてください。
モネの池の透明度は、まさに息を飲むほどの美しさです。
春夏秋冬それぞれで美しい姿を見せてくれるので、何度も行ってみるのも面白いでしょう。
本記事を参考に、周辺スポットやグルメなども堪能し、最高の休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2020/11/09
公開日 : 2020/11/06