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半蔵門は、東京の中心部にあたる千代田区に位置しています。
渋谷や大手町を停車駅とする地下鉄の路線名でもお馴染みですよね。
皇居の西側に隣接し、多数のビルが立ち並ぶオフィス街として知られ、周辺には国会議事堂や最高裁判所など国の重要機関が多く点在しています。
また、イギリスや南アフリカをはじめとする大使館など、国際的な機関も多く集まるエリアなんです。
基本的にはオフィス街として親しまれていますが、歴史・文化的な見どころもあります。
まずは、半蔵門の歴史を学んで、この地域への理解を深めていきましょう。
半蔵門界隈の歴史は、主に江戸時代まで遡ります。
この辺りは、かつて「麹町」「番町」という名で親しまれ、大名や旗本が多く住むエリアでした。
「半蔵門」という地名は、麹町周辺に組屋敷を構えていた服部半蔵に由来するとされています。
また、ご存知の通り「麹町」という地名は現在でも残されていますよね。
地図をよく見てみると半蔵門周辺は「一番町」「二番町」というように地域が区切られているのが分かります。
通りにも「番町」の名が使用されているので、訪れる際はぜひ確認してみてください。
江戸期には甲州街道への入り口として栄え、「交通の要衝」という役割を担いました。
武家の生活を支える商家も多く立ち並び、賑わいを見せたのだそう。
このように、半蔵門は江戸城と深い関わりと持つ歴史ある地域なのです。
明治以降には、学校などの公共施設の建造が行われたほか、皇族をはじめとする上流階級の邸宅地としても発展しました。
広大な土地を有する大名屋敷跡もまた政府機関に収用され、旧日本軍の用地とされたそうです。
軍関連施設が存在した場所は、現在公共施設や文化施設として使用されています。
身近な例では、最高裁判所や国立劇場などの施設が挙げられます。
靖国神社が半蔵門から程近い場所に位置するのも納得ですね。
明治以降、麹町・番町一帯には多くの学校が誕生しました。
教育や文化に恵まれた環境ということもあり、多くの作家や芸術家も暮らしていたのだとか。
このような歴史的背景から、千代田区には文人にゆかりのある場所が点在しています。
歴史的著名人が暮らした場所には「まちの記憶保存プレート」が設置されているので、街を歩く際はぜひ探してみてください。
ここでは、半蔵門界隈にある見どころを紹介していきます。
最寄り駅は東京メトロ 半蔵門線「半蔵門」駅です。
有楽町線「麹町」駅やJR中央・総武線「市ヶ谷」駅からのアクセスも便利ですよ。
東京駅からも歩いて約30分の立地なので、途中で寄り道しながらゆっくりと向かうのも良いでしょう。
皇居西側の内濠(うちぼり)に架かる門で、「江戸城六門」の1つに数えられています。
江戸期には、四谷門と共に甲州街道(現・国道20号)における交通の要衝として親しまれました。
皇居周辺には、大手門や桜田門をはじめ様々な門が設けられていますが、人物の名前に由来するのはここだけであるとされています。
ちなみに、その他の門は地名や川の名にちなんだものなのだとか。
「半蔵門」と名付けられた経緯は不明ですが、この門の警固を担当した徳川家の家来に由来するという説があります。
実際に、この辺りには服部半蔵の部下が組屋敷を構えていました。
四ツ谷へと通じる甲州街道一帯は旗本が固めていたそうで、将軍が非常時にこの場所を経由して幕府の天領である甲府へと安全に避難できるようにされていたそうです。
この門は、元和6年(1620)に仙台藩主・伊達政宗をはじめとする6人の大名によって築造されました。
かつては桜田門と同様に枡(ます)形という構造をとっていましたが、明治以降は高麗門のみが残されたそうです。
現在見られるのは、終戦後に和田倉門から移築されたものです。
一般人の通行は認められていないため、近くで見学することは出来ませんが、外濠の向こう側からでも姿をしっかりと確認できます。
住所 : 東京都千代田区千代田1
マップ : Googleマップ
アクセス :
公式サイト : 半蔵門(千代田区観光協会)
詩人および哲学者として知られる串田孫一が暮らしていたとされる家の跡地です。
串田孫一といえば、人生・山・植物などをテーマにしたエッセイをはじめ、様々な著作を残したことで知られる有名な人物。
この場所には、昭和13年(1938)から数年間に渡って住んでいました。
本記事の冒頭でもお伝えした通り、半蔵門界隈には歴史的な人物にゆかりのあるスポットが点在しています。
特に「番町文人通り」は、明治から昭和にかけて活躍した作家や文学者が好んだとされるエリアです。
周辺には、その他にも与謝野晶子や島崎藤村、有島武郎などの旧居跡もあります。
お時間に余裕のある方は、ぜひ合わせて足を運んでみてください。
住所 : 東京都千代田区一番町20
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-5211-4180(地域振興部コミュニティ総務課コミュニティ係)
半蔵門ミュージアムは、宗教法人・真如苑が管理・運営する文化施設です。
所蔵する仏教美術品を一般公開する目的で2018年にオープンしました。
国の重要文化財をはじめとする貴重な美術品の数々を常設展時するほか、仏像や仏画、経典などの展示も行っています。
入場無料ですが、非常に質の高い美術品を取り揃えているのが特徴です。
ミュージアムは地上3階・地下1階の4フロアで構成されており、それぞれ仏教文化に関する展示や映像コンテンツなどが楽しめます。
内部は撮影禁止なので、詳しくご紹介することは出来ませんが、とにかく見どころが多い美術館なんです。
こんなに質が高い美術館が無料で一般公開されているだなんて、正直驚きです。
仏教だけでなく、美術や宗教全般に興味がある方にもおすすめできるスポットです。
最寄り駅の出口のすぐ目の前に位置しているので、空いた時間にふらっと立ち寄ってみるのも良いでしょう。
見学にかかる所要時間は、約30分から1時間程度が目安です。
住所 : 東京都千代田区一番町25
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3263-1752
定休日 : 月・火曜日(その他年末年始・臨時休館あり)
営業時間 : 10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
料金 : 無料
公式サイト : 半蔵門ミュージアム
日本カメラ財団が管理・運営するカメラ専門の博物館。
常設展では、国内外の貴重な機種をはじめとする約300台のカメラや写真を一般公開しています。
特定のジャンルにフォーカスした専門的な博物館ではありますが、誰でも楽しめるのが魅力です。
カメラといえば、遠いようで私たちの最も身近にある不思議な存在ですよね。
最近ではスマホの機能向上により、その存在感をさらに増し、日常生活に欠かせないものとなりました。
この博物館には、カメラの発明から現代までにおける興味深い発展の歴史が詰め込まれています。
まさに、カメラ好きにはたまらないスポットと言えるでしょう。
館内に所蔵されているカメラは約1万台におよび、日本随一の規模を誇ります。
代表的な見どころは、「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ」と「ライカコレクション」です。
前者は世界で最初に市販されたカメラで、この世に数台しか現存しないといわれる大変貴重なものなんですよ。
その他、ライカの試作機「0型ライカ」や明治中期に作られた移動暗室なども展示されています。
非常に見応えのある博物館なので、ぜひゆっくりと時間をかけて見学をお楽しみください。
また、特別展では世界中のカメラを様々なテーマに応じて紹介しています。
日本に居ながらにして、世界の名機などを見れるのは嬉しいですよね。
年に3〜4回ほど展示替えがあるのでお見逃しなく。
特別展の内容や開催期間に関する詳しい情報は、 こちら をご確認ください。
住所 : 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル 地下1階
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3263-7110
定休日 : 毎週月曜(月曜日が祝日の場合は翌日が定休日)、その他年末年始など休館日あり
営業時間 : 10:00~17:00
料金 : 一般 300 円(中学生以下は無料)/団体割引(10名以上)一般 200 円
公式サイト : 日本カメラ博物館
TOKYO FMが運営するランナーサポート施設、JOGLIS (ジョグリス)。
この施設では、皇居ランナーの方向けにロッカーとシャワールームのレンタルを行っています。
皇居周辺で楽しむ定番のアクティビティーといえば、やはりランニングは欠かせないですよね。
半蔵門界隈を観光するなら、1度は体験しておきたいところです。
この施設は半蔵門からすぐそばに位置しているので、皇居ランの拠点におすすめ。
月会員だけでなく、1回ごとに料金を支払うビジターとしても利用できるので、気軽にランニングを楽しめるでしょう。
皇居ランは1周約5kmの周回コースとなっており、"反時計回り"で走るのがルールです。
スタート地点は特に決まっていないので、ご自身の好きなところから始めましょう。
気になるビジター料金は、1回あたり750円です。
ロッカーに手荷物が預けられる上に、シャワーも浴びれると考えると、かなりコストパフォーマンスが高く感じますよね。
また、シャワールームにはシャンプー・コンディショナー・ボディーソープが完備されているので、余計な荷物を持っていく必要もありません。
女性用のロッカールームには広く清潔なパウダールームも完備されているため、ランニング後のお出かけの準備も快適に行えます。
皇居の周りをランニングする方は、ぜひ利用してみてください。
住所 : 東京都千代田区麹町 1-7 FM センター地下 1F
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3221-6100
定休日 : なし
営業時間 :
料金 :
注意点 : 最終入店は閉店の1時間前まで
公式サイト : JOGLIS(ジョグリス)
半蔵門駅通りを一番町交差点から麹町1〜2丁目の間まで上る坂です。
江戸時代、この坂道を挟んだ両側に永井姓の武家屋敷が向き合うように建っていたことから「永井坂」と名付けられました。
急速な都市開発を経て、大きな変容を遂げた東京の街並みですが、このように変わらず親しまれる場所もあるんですね。
周辺にも袖摺(そでずり)坂や行人坂、南法眼坂など古い坂道がいくつか残されています。
それぞれの坂には立て板が設置されており、名前の由来などが紹介されているので、いくつか巡ってみると面白いですよ。
住所 : 東京都千代田区一番町
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3556-0391(千代田区観光案内所)
公式サイト : 永井坂(千代田区観光協会)
明治時代の作曲家・滝廉太郎の旧居跡の石碑です。
半蔵門界隈には、かつて多くの作家や芸術家が住んでいましたが、滝廉太郎もまたそのうちの1人でした。
この辺りで暮らしていたのは、明治27年(1894)頃から34年(1901)の約7年間です。
実際に居住していたのは、レリーフが位置する場所よりも西へ約100m程進んだ場所であったとされています。
彼が作曲した名曲の多くは、この地で誕生したそうですよ。
明治時代には、一体どんな景色が広がっていたのでしょうか。
時代は違えど、歴史的な人物がこの辺りで暮らしていたと考えると感慨深いものがありますね。
住所 : 東京都千代田区一番町18-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
「日本一皇居に近い天神さま」と称されるパワースポットです。
この神社は、千代田城を築城したことで知られる太田道灌によって文明10年(1478)6月25日に創建されました。
菅原道真の霊夢を見たことから、江戸城本丸内の梅林坂上に勧請したのが始まりとされています。
かつては、江戸の守護神として祀られていた大変由緒ある神様なのです。
元々は城の敷地内に鎮座していた神様なのですが、徳川家康の入城後は、本丸修築を理由に平川門外へと奉遷、そして二代将軍秀忠による江戸城増築に際し、現在地に遷座しました。
江戸時代から現在に至るまで、この地に約400年以上にわたって鎮座する歴史ある神社です。
学問の神様として有名な菅原道真を御祭神として祀ることから、主に学問成就や商売繁盛などにご利益があるとされています。
その他、縁結びから出世・医学・芸能関係に至るまで幅広いご利益が頂ける神社として有名です。
境内には、撫で牛や筆塚、力石をはじめとする多数の見どころが点在しています。
これらは、千代田区指定有形民俗文化財に登録されています。
御朱印も授与しているそうなので、ぜひ参拝しに訪れてみてくださいね。
住所 : 東京都千代田区平河町1丁目7-5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3264-3365
営業時間 : 参拝自由(御朱印受付 10:00〜16:00)
公式サイト : 平河天満宮
ここでは、ちょっとした空き時間などにふらっと立ち寄れる暇つぶしスポットをご紹介します。
せっかく半蔵門に居るなら、なるべく有意義に過ごしたいですよね。
旅行目的でなくても、半蔵門に用がある方は必見ですよ。
これらは、半蔵門駅から徒歩3分圏内なので、雨の日でも安心して訪れられる立地です。
半蔵門駅から徒歩1分の場所にある室内ゴルフ練習場。
ゴルフの練習に必要なものは全て揃っているので、手ぶらで気軽に立ち寄ることができます。
もちろん、ビジターでも利用可能なのでゴルフがお好きな方はぜひ足を運んでみてください。
コースは男女問わず1名から利用を受け付けています。
「練習モード」および「ラウンドモード」という2種類のコースがありますが、短時間の利用であれば練習モードがおすすめです。
平日は1コマ50分(3,400円〜)で利用できるので、空き時間を有効活用して趣味のゴルフを上達させてみてくださいね。
住所 : 東京都千代田区一番町6-8 地下1階
マップ : Googleマップ
アクセス : 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅 4番出口より徒歩1分
電話番号 : 03-6261-3733
定休日 : なし
営業時間 :
公式サイト : GOLF FUNP TOKYO
麹町駅から徒歩すぐの場所にある小さなカフェ「イイジカン」。
「呑める喫茶店」という面白いコンセプトが注目を集めています。
10席ほどのこぢんまりとしたカフェなのですが、アットホームな雰囲気と独特な居心地の良さが魅力。
固めのクラシックプリンが美味しいと評判です。
半蔵門界隈といえば、あまりカフェやレストランのイメージは無いかもしれませんが、意外と穴場のお店も隠されているんですよ。
住所 : 東京都千代田区麹町3丁目10-8
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-6261-4069
定休日 : 日曜
営業時間 :
公式サイト : イイジカン
本記事では、半蔵門という地域の歴史や文化をはじめとする特徴に注目して、おすすめの観光スポットをご紹介しました。
ビジネス街というイメージが強い半蔵門ですが、歴史を辿ってみると意外と奥深い魅力が隠されています。
仕事などの用事で訪れる方は、「暇つぶしスポット」も参考にしてみてくださいね。
最終更新日 : 2021/08/13
公開日 : 2021/08/13