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サーフィンのメッカ、そして「サザンの聖地」として、近年急速に人気が高まっている街・茅ヶ崎。
そんな茅ヶ崎市は、神奈川県中南部・湘南エリアのほぼ中心部に位置しています。
四方約6kmのコンパクトな市域で、神奈川県内にある33の市町村のうち、面積の規模は18番目です。
ただ、人口は県下7番目の規模を誇り、近年になって新たな移住者が激増している傾向があります。
都心から最短で1時間たらずというアクセスの良さと、大型ショッピングモールや公共施設・病院など住環境が充実していることも人気の秘訣です。
何といっても「憧れの湘南」のイメージにぴったりで、またこの街特有のスローな雰囲気が多くの人を惹きつけます。
お世辞にも国際的な都市とは言い難い茅ヶ崎が、一躍世界に知られるようになったのは令和2年(2020年)のこと。
イギリスのビジネス・ライフスタイル情報誌『MONOCLE(モノクル)』が選ぶ「世界のベストスモールシティ25」において、日本から唯一、しかも第5位にランクインするという快挙を達成したんです。
選考理由としては、四方約6kmの「スモールシティ」にも関わらず、海と山の自然に囲まれており、首都の東京から1時間程度の場所にある「田舎の隠れ家」的な存在ということ。
温暖な気候と治安のよさに加えて、サイクリングのインフラが整備されており、ビーチコミュニティの移動には自転車が最適なので、地球環境にも優しい点も挙げられています。
さらに、市の中心部だけでなく、市内全体に国際色溢れる美味しいレストランが点在しているなど、感心するほど最高レベルの評価を受けているんです。
茅ヶ崎は海だけでなく、「山」の自然にも恵まれています。
丹沢や箱根山系のような本格的な山ではありませんが、北部の丘陵地帯に豊かな里山が残っており、一部が「茅ヶ崎里山公園」として整備開放されています。
また。市西部の柳島海岸から藤沢の鵠沼海岸まで、全長8kmの「茅ヶ崎サイクリングロード」が整備されているほか、市内17か所にレンタサイクル施設も充実しているので、観光客も自転車での市内周遊も可能です。
個性的でオシャレなお店が多い点も特徴で、ビーチリゾート感溢れるカフェや海鮮料理、フレンチ&イタリアンなど、市内にあるどのエリアに行ってもグルメ事情に困らないも『モノクル』で紹介されている通り。
グルメだけでなく、インテリアや小物など「湘南・茅ヶ崎」らしいグッズを販売しているお店もたくさんあるんです。
茅ヶ崎を語るには、やはり海を欠かすことはできません。
茅ヶ崎の海岸は「国内サーフィン文化発祥の地」と呼ばれるだけあって、サーフィンはの代名詞、早朝に波に乗ってから通勤する人も少なからず存在します。
「サザンビーチちがさき」は茅ヶ崎市民の憩いの場であり、夏季の海水浴のほか、花火など多くのイベントが開催される会場です。
他にも、海岸沿いには地元民しか知らないような隠れ家的なビーチが存在し、全体的に江の島や鎌倉などとは違った、落ち着いた「湘南の海」を満喫することができます。
茅ヶ崎市内を歩いていると、ユニークな名前の道路が豊富なことに気が付きます。
「鉄砲通り」や「ラチエン通り」、「高砂通り」や「大岡越前通り」など、この地にゆかりのある人物や歴史的背景に由来しており、気ままに歩いてみるのも楽しいです。
駅前の賑やかな通りである「雄三通り」は、加山雄三さんに因んだもので、かつて加山さんの自宅がこの近くにあったことに由来します。
「サザン通り」は、もちろんサザンオールスターズに由来するもので、茅ヶ崎駅から海岸(サザンビーチ)までを結んでいる通りです。
各通りごとに、おすすめの名所や地元御用達の人気店も存在しているので、のんびりと散策してみましょう。
茅ヶ崎のゲートウェイであるJR茅ケ崎駅には、東海道線および相模線が乗り入れをしています。
東海道線を利用すれば、東京駅からは54分、横浜駅からは24分の所要時間で到着します。
八王子方面からは相模線が便利で、始点の八王子駅から直通で70分となります。
市北部にある「里山エリア」や、茅ヶ崎と縁が深い隣町の「寒川神社」などの観光地を訪れるには、こちらを利用するのが便利です。
また、圏央道が開通した結果、東名高速道路や中央自動車道への直接アクセスも可能となり、車での利便性も格段に向上しました。
一般道も充実しており、主要道路である国道1号線や、湘南海岸線を通る国道134号線などを経由しても気軽にアクセスすることができます。
茅ヶ崎といったら、サザンオールスターズの曲に代表される「湘南の海」がおすすめ!
市の南側がすべて海に面しているため、どの海岸からでも「湘南」を満喫できる贅沢な環境です。
そんな茅ヶ崎の海岸域から、今回は特に茅ヶ崎らしさを感じるビーチと、市民御用達の隠れ家的ビーチをご紹介します。
茅ヶ崎の魅力的な観光スポットは海ばかりではありません。
里山の雰囲気が残る北部エリアや、住宅街が中心の中部エリアにもユニークなおすすめスポットが点在しています。
地元民ぐらいしか知らない穴場スポットもご紹介します。
夏季シーズンの海水浴はもちろんのこと、市民花火大会やコンサートなど多くのイベントが開催される湘南・茅ヶ崎を代表するビーチです。
言うまでもなく、その名前は、地元茅ヶ崎出身の桑田佳祐さん率いる「サザンオールスターズ」に因んだもの。
元々は「茅ヶ崎海水浴場」という平凡な名前だったそうですが、平成11年(1999年)に現在の「サザンビーチちがさき」に名称変更されました。
改名の効果はてき面で、それまで来客の減少に悩んでいた当海水浴場は、一躍全国的に知られる人気スポットになったのです。
茅ケ崎駅から徒歩20分、こちらもサザンオールスターズから命名された「サザン通り」を真っすぐ進めば到着します。
「サザンビーチちがさき」の規模は、奥行き100m・幅200mと、海水浴場としてはかなりの広さを誇ります。
江ノ島の片瀬海岸や鎌倉の由比ガ浜などと比べると地味な印象がありますが、そのぶんプライベート感たっぷりな点が魅力的!
海水浴だけでなく、サーフィン(夏季シーズンは遊泳時間を除く)も楽しむことができます。
特にビーチの西側にある「サザンビーチちがさき西側(茅ヶ崎西浜海水浴場)」は、各種イベントのメイン会場として、市民の憩いの場として欠かせないところ。
毎年7月下旬に開催される「浜降祭」や、8月上旬に開催される「ちがさき花火大会」は、こちらが会場となっています。
サザンビーチちがさきのシンボルといえば、海岸に設置されているモニュメント・「茅ヶ崎サザンC」!
サザンオールスターズのCDジャケットのデザインとして採用されているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
茅ヶ崎(CHIGASAKI)の頭文字である「C」をデザインしており、今や茅ヶ崎における定番観光スポットとなっています。
「C」の真ん中から遥か海上を望めば、茅ヶ崎のシンボルである「烏帽子岩」がすっぽり納まり、記念撮影には絶好のポイントです。
また、「C」の切れ目である右側に人が立つと「〇(縁)」になることから、縁結びスポットとしても知られています。
サザンビーチの魅力は、何といってもそのロケーションの良さにあります。
正面の見える烏帽子岩をはじめ、左手には江の島、天気がよければ右手に富士山が眺望できるという贅沢な環境!
まさに湘南の雰囲気をたっぷり満喫できるビーチなんです。
筆者が取材に訪れたのは、10月の日曜日。
晴天に恵まれたうえ、季節外れの暑い陽気だったこともあり、海岸周辺は多くの人で賑わっていました。
さすがに海に入っている人は少なかったのですが、こんな風にデッキチェアで佇みながら、のんびり海を眺めて過ごす休日も贅沢ですね。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市中海岸
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0467-88-5981
営業時間 : 8:30~17:00
料金 : 駐車場 1日2,000円(約350台)
備考 :
公式サイト : サザンビーチちがさき海水浴場
サザンオールスターズの曲の歌詞にも登場する、茅ヶ崎のシンボルといえば「烏帽子岩(えぼしいわ)」。
正式名称は「姥島」とよばれ、茅ヶ崎海岸の沖合約1.4kmにある岩礁です。
実際にはたくさんの岩からなっているのですが、なかでも一番大きな岩の形が烏帽子に似ているから「烏帽子岩」の名前で親しまれています。
陸から眺めるとそんなに大きくは感じられませんが、高さは何と14.6mもあるんです。
サザンビーチからの眺めが有名ですが、茅ヶ崎にあるほとんどの海岸から眺望することができます。
烏帽子岩は今から1,200万年前に誕生したといわれ、茅ヶ崎の地をはるか昔から見守ってきた存在。
江戸時代の頃の烏帽子岩を詠った歌が記録されているように、すでに茅ヶ崎周辺のシンボル的存在だったと伝わっています。
地元での愛着度は深く、公共駐車場の車止めやマンホールの蓋にデザインされたり、市役所や駅にモニュメントが設置されているほどです。
茅ヶ崎市のゆるキャラも「えぼし麻呂」。
どれだけ愛されている存在だかわかりますね。
沖合にある岩礁のため、実際に近づくのは無理と思われがちですが、今では周遊船が運行されており、間近で鑑賞することができます。
釣り船に乗って、烏帽子岩の周辺を周遊する約40分の船旅です。
烏帽子岩を裏側から見学したり、その大きさに圧倒されたり等、貴重な体験ができますよ。
茅ヶ崎漁港にある釣り船・「渡船えぼし丸(たつみ釣具店)」が予約制で運航しています。
こちらは、国道134号線側からヘッドランドビーチに向かう通路を撮影したもの。
真正面に烏帽子岩の雄姿が拝めます。
このアングルから眺めてみると、海岸からの眺望より大きく見えるから不思議ですね。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市沖合
マップ : Googleマップ
周遊船 :
柳島キャンプ場(ちがさき柳島キャンプ場)は、湘南エリアで唯一の海沿いにある公営キャンプ場。
海まで徒歩30秒というロケーションのよさと、松林に囲まれた広々としたテントサイトが魅力的です。
テントサイトのほか、ログキャビン、宿泊棟、グランピングのエリアが設置されており、自分に合ったプランでキャンプを楽しむことができます。
このキャンプ場の魅力はキャンプサイトだけでなく、何といっても周辺のアクティビティ環境がとても充実していることです。
平塚市との市境に近い柳島エリアにあります。
キャンプ場のすぐ近くにある「柳島海岸」は、岩場が多いうえに砂浜が狭くて、海水浴には向いていないかもしれません。
しかし、沖に向かって防波堤が設置されているため、内海は波が少なく穏やかで、子供連れの海遊びには最適の環境です。
防波堤の岩場付近は、茅ヶ崎市内随一の好釣り場となっており、抜群の釣果が期待できるかも?
海を眺めながら少し歩くことになりますが、「サザンビーチちがさき」も徒歩圏内にあるため、本格的な海水浴の環境もバッチリです。
近くに大きな公園が2つもあることも、このキャンプ場の魅力。
隣接している「柳島しおさい公園」は、ヤシの木と広大な芝生が広がる、南国リゾート感たっぷりの公園です。
下水処理場の屋上という高台に位置しているため、湘南の海のほか、晴れた日には富士山や丹沢山系の山々が眺望できる絶景のロケーション。
テニスコートやバスケットコートなどスポーツ施設のほか、遊具広場や親水池も設置されているので子供連れにもピッタリです。
土日祝日を含め、こちらの公園の駐車場は2時間以内なら無料(超過は1時間ごと200円)で停められるのも嬉しいですね。
国道134号線を挟んだ向かいにある「柳島スポーツ公園」は、平成30年(2018年)に完成したばかりの新しい公園。
本格的なトラックがあるスタジアムが設置されているほか、テニスコートやジョキングコースなどスポーツ施設も充実しています。
公園の入口にはオシャレなカフェもあるので、遊び疲れたらこちらでの休息タイムも楽しいです。
この公園も設備が充実しているだけでなく、ロケーションも抜群なので、キャンプ中のアクティビティーに事欠きません。
また、相模川を跨る湘南大橋を渡れば、すぐにお隣の平塚市です。
湘南大橋からの絶景、漁港の雰囲気、茅ヶ崎とは少し違った湘南・平塚の海を体験することができます。
車でのドライブも楽しいですが、ゆっくりと橋を歩いて渡ってみましょう。
海からの潮風がとっても気持ち良いですよ。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市柳島海岸1592-1地先
マップ : Googleマップ
アクセス : JR茅ケ崎駅南口より神奈中バス「浜見平団地」バス停下車15分
電話番号 : 0467-87-1385
定休日 : 火曜日(7.8月を除く)
営業時間 : (受付)9:00~18:00
料金 :
公式サイト : ちがさき柳島キャンプ場
茅ヶ崎市の市域南側はすべて相模湾に面した海岸(ビーチ)!
茅ヶ崎のビーチといえば「サザンビーチ」が一番有名ですが、ほかにも超穴場のステキなビーチがあります。
サザンビーチから藤沢方面へ約1.7km離れた場所にある「ヘッドランドビーチ(茅ヶ崎パーク)」は、ほとんど地元の人しか行かない隠れ家的なビーチです。
ヘッドランド(その形状からTバーとも)と呼ばれる海岸から海に突き出した人工岬が特徴で、その岬の両側の砂浜がビーチとなっています。
海水浴だけでなく、サーフィンや釣り、磯遊びのほか、BBQまで満喫できる、遊び方無限大の魅力的なスポットなんです。
テトラポッドに囲まれたヘッドランドは、そもそも波から砂浜の浸食を防ぐために造られたもの。
このヘッドランドの影響もあり、砂浜エリアはサザンビーチよりも広いとまで言われています。
砂浜に沿ってウッドデッキが設けられているので、靴に砂が入ることなく海岸沿いを散策できるのも嬉しいところです。
このウッドデッキに寝そべって肌を焼いたり、BBQを楽しんだり、ジョキングする人も多く見られます。
ビーチから眺める湘南の海は絶景で、茅ヶ崎のシンボル・烏帽子岩がサザンビーチよりも大きく見えますよ。
海水浴も楽しめるヘッドランドビーチですが、絶対に気を付けなければならないことがあります。
遊泳は「パークポイント」とよばれる東西の砂浜のみで行うこととし、ヘッドランド周辺には近寄らないことです。
この周辺は離岸流が発生することがあり、潮の流れが速く、沖に流されてしまう恐れがあります。
また、ヘッドランドの先端にあるテトラポッド付近も滑りやすく、安全な場所とは言えません。
ここからの景観は抜群ですが、うっかり景色に見とれていると思わぬ怪我をすることも。
その他、注意事項が看板で掲示してあるので、厳守するよう心がけましょう。
こちらのヘッドランドビーチも、サザンビーチ同様多くのイベントが開催されるところ。
筆者が訪問する前日にも著名アーティストが参加した音楽フェスが開催されたようです。
トイレや駐車場も完備されているので、一日のんびりと海遊びを満喫してみましょう。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南
マップ : Googleマップ
アクセス :
料金 : 無料
注意点 : 「注意事項」を遵守のこと
茅ケ崎駅南口から徒歩7分程度の住宅街の中に、緑豊かな素晴らしい庭園があります。
高砂(たかすな)緑地とよばれる当庭園は一般開放され、茅ヶ崎の古くからの景観が楽しめる、市民の憩いの場となっています。
こじんまりとした庭園ではありますが、全体に広がる松林をはじめ紅白梅や紅葉などが植林され、四季を通じて見事な自然美を満喫することができるオアシス的な存在。
元々は複数の著名人が別荘を構えていた場所であり、様々な変遷を経て、昭和59年(1984年)に市民庭園「高砂緑地」として開園しました。
「たかさご」ではなく「たかすな」と読む地名の由来は、かつてこの近くに「たかすな」と呼ばれる砂山があったことだと言われています。
こちらの庭園のルーツは、明治時代後期に「オッペケペー節」で一世を風靡した、俳優・川上音二郎夫妻がこの地に別荘を構えたことがはじまりです。
大正時代になると、実業家の原安三郎が付近一帯を買い上げ、自身の別荘地・「松籟荘(しょうらいそう)」を建築しました。
当時は優雅な日本庭園が特徴の、別荘地・茅ヶ崎を代表する邸宅だったと言われています。
昭和59年に茅ヶ崎市が購入して、「高砂緑地」として一般開放したことは、既にご紹介した通りです。
情緒溢れる日本庭園の一角に、前庭付茶室・書院の「松籟庵(しょうらいあん)」があります。
茶室は裏千家の又隠、書院は表千家の松風楼を模しており、本格的な茶道をたしなむことが可能です。
こちらの庭園は純日本式で、松林を主体とした園内には、薬師寺型三重塔、池、石灯籠などが配置されています。
茅ヶ崎で暮らしていた、スーパマーケット「長崎屋」の元会長・岩田孝八さんのお母様が亡くなった時の寄付金によって建造され、平成3年(1991年)に開園しました。
敷地庭園内への入場は自由ですが、建物の利用は基本的に予約制となっており、随時茶道教室や茶会などが開催されています。
純日本風な庭園内において、ひときわ異彩を放つガラス張りのモダンな建物が「茅ヶ崎市美術館」です。
茅ヶ崎にゆかりのある作家や作品を中心に、約2,000点の美術品が収蔵されています。
洋画家の萬鉄五郎や、版画家の土屋光逸らの作品コレクションが充実していますが、最近では神奈川を拠点に活躍する新進作家の作品も多数展示しているそうです。
2階にはオシャレで開放的なカフェも設置されているので、美術館鑑賞後の優雅なひとときにぴったりですよ。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-50
マップ : Googleマップ
アクセス : JR茅ケ崎駅南口より徒歩7分
電話番号 :
定休日 :
営業時間 :
料金 :
海のイメージが強い茅ヶ崎ですが、市北部の丘陵地帯には、もともと「谷戸(やと)」と呼ばれる昔ながらの豊かな田園風景が広がっていました。
「茅ヶ崎里山公園」は、田畑や雑木林といった里山の景観を活かして造られた広域公園で、茅ケ崎駅から北に5kmほど離れた芹沢地区にあります。
起伏に富んだ丘陵部に位置しており、広大な園内は歩いて散策するだけでもかなりの労力を要するほどです。
総面積約37ヘクタールにも敷地内は、特色ある6つの「村」に分かれ、それぞれ趣の異なった滞在を楽しむことができます。
水田や畑、小川や池などが広がる里山公園内に入ると、昔ながらの日本の原風景に触れているような錯覚を感じて、とても穏やかな気分に満たされます。
四季折々の草花が楽しめるだけでなく、棲んでいる生き物も豊富で、最近の都会ではほとんど見かけなくなったオニヤンマやキジなどの希少生物に出会えるかもしれません。
タイムスリップしたかのような里山の雰囲気に浸りながら、のんびりと園内を散策してみるのもおすすめです。
里山公園は遊具も充実しており、「子供の村」では文字通り子供連れでの訪問も存分に楽しめます。
雲の形をしたトランポリンやジャングルジム、広い芝生の原っぱなど、この公園は子供たちにも大好評です。
圧巻は全長70mにも及ぶ「風のすべり台」で、その爽快さは大人でもクセになってしまうほど。
他にも夏場の水遊びや昆虫観察など、楽しみ方は無限大です。
また、公園北部の「畑の村」にはバーベキュー場も設置されており、広々とした快適な空間でBBQを楽しむことができます。
予約制が原則となりますが、食材から器材まで現地で調達できるので、手ぶらで訪れても大丈夫ですよ。
バスを使って訪れる場合には、「子供の村」の近くにあるパークセンター前にバス停がありますが、マイカーでは駐車場が3か所に分散されています。
メインの一番大きな駐車場は「西駐車場」ですが、BBQ場近くに停めたい場合は「北駐車場」が最寄りとなります。
園内は広くて移動が大変なので、行きたい場所や目的に合った駐車場を選ぶようにしましょう。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市芹沢1030
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0467-50-6058(管理事務所)
定休日 : 年末年始
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 無料
「大岡越前」の通称で知られる大岡越前守忠相(1677~1752)は、将軍・徳川吉宗に仕えた江戸時代中期の名奉行。
時代劇ドラマの主人公としても人気がある人物ですが、実は意外にも茅ヶ崎市とゆかりが深い人なんです。
市の北部を通る「大岡越前通り」や、茅ヶ崎4大祭りのひとつ「大岡越前祭」など、市内には大岡越前に因んだモノがずらり。
その理由は、大岡家が代々茅ヶ崎に領地を保有し、忠相の墓所も茅ヶ崎市内にあるからだそう。
「浄見寺」は、そんな大岡家の菩提寺であり、忠相の霊が眠る由緒ある寺院です。
浄見寺の創建は江戸時代初期の慶長16年(1611年)、大岡家第2代当主だった大岡忠政が、亡父忠勝を慰霊するために建立したといわれています。
それより20年近くむかしの天正19年(1591年)、忠政は主君である徳川家康からに茅ヶ崎の堤に領地を賜っており、以降大岡家は幕末までこの地を統治することになりました。
大岡家の墓所は、境内に入ってすぐ左手にある高台に安置されています。
普段は施錠されており自由に見学できませんが、お寺の人に墓参りしたい旨を告げると鍵を開けてもらえますよ。
第5代の大岡忠相を含む初代から第13代までの当主の墓碑が58基立ち並んでおり、茅ヶ崎市の指定史跡となっています。
墓碑の前に該当する当主の名前が入った看板が設置されているので、誰のお墓なのかわかりやすいです。
浄見寺はそれほど広い境内ではありませんが、タブノキ、モチノキなど自然の状態に近い照葉樹の寺林が残されており、県指定の天然記念物に指定されています。
樹齢400年以上とされる希少な変種「オハツキイチョウ」の大木など、ほかにも見どころが充実している寺院です。
上記写真のような枯山水の庭園をはじめ、手入れの行き届いた境内は散策していると清々しい気分に浸れますよ。
また、毎年4月頃に開催される「大岡越前祭」主会場のひとつで、こちらの境内周辺では出店などで賑わう「浄見寺地元まつり」が開催されます。
浄見寺の真向かいにある茅葺屋根の古民家が「旧和田家住宅」です。
和田家は江戸時代に旧萩園村の村役人を務めていた家柄で、この古民家は江戸幕末の安政2年(1855年)に建てられたもの。
昭和60年(1985年)に現在の場所に移築復元され、茅ヶ崎市の民俗資料館として一般開放されています。
当時の建築様式を伝える貴重な建物で、広々とした敷地内だけでなく、建物の内部まで見学することができますよ。
浄見寺は車道から奥まった場所にあり、はじめて訪れる人にはわかりにくいかもしれません。
筆者はマイカーで訪問しましたが、カーナビを設定したにもかかわらず迷ってしまったほど。
寺の駐車場はないので、旧和田家住宅が開館している時間帯(月曜日以外の9:00~16:00)はこちらの無料駐車場に停めて、旧宅と併せて見学することをおすすめします。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市堤4317
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0467-51-0054
営業時間 : 終日開放
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市堤3882(浄見寺前)
マップ : Googleマップ
アクセス : 浄見寺に準ずる
定休日 :
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 無料
注意点 : 無料駐車場あり(15台)
先述のイギリス雑誌『MONOCLE』からも、市内全体に美味しいレストランが点在していると絶賛された茅ヶ崎のグルメ事情。
ここにしかない湘南らしいオシャレなお店や、茅ヶ崎発祥の名店など、この街はグルメスポットの宝庫です。
本項目では、数ある人気店の中から湘南・茅ヶ崎を感じさせる、観光客にもおすすめのスポットをご紹介します。
湘南・茅ヶ崎の海を眺めながら、のんびりと贅沢な時間を過ごしたい…
Southern Beach Cafe(サザンビーチカフェ)は、そんな願いを叶えてくれるカフェ&ダイニングです。
その名前が示す通り、目の前がサザンビーチという絶好のロケーションで、海を間近に感じながらの食事を満喫できます。
南国リゾートを彷彿させる、2階建て白亜の建物外観も素敵です。
店内は明るく開放的な空間で、どの席からも海を眺めることが可能です。
通常は朝8時から夜の22時まで営業しており、モーニングからディナーまでメニューが充実しています。
特にランチタイムのメニューは圧巻で、ハンバーガーからイタリアン、ハワイアンやカレーなどカジュアルで飽きのこないものがラインナップ。
さらに、すべてのメニューに茅ヶ崎産しらす枝豆のサラダ、3種類のレモネードとコーヒースタンドがセットで提供され、こちらは飲み放題です。
こちらはモーニングで提供されるプレート。
焼き印が入ったオシャレな食パンとサラダ、濃厚なムール貝入りのスープが絶品の組み合わせでした。
モーニング(8:00~11:00)のメニューも、レモネードとコーヒースタンドがセットになっており、すべて1,000円以下とリーズナブルな価格設定も嬉しいところです。
モーニングやランチを注文すると、さらに嬉しい特典が用意されています。
ハッピーアワー(8:00~17:00)の時間中であれば、お酒を1杯注文すれば何ともう1杯無料でサービスしてもらえるんです。
各種ワインやサングリア、レモンサワーなど選べるお酒も多数あり、組み合わせは自由となっています。
目の前にある海を眺めながら乾杯できるなんて、とっても贅沢なひとときですね。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市中海岸4-12986 茅ヶ崎迎濱館1F
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0467-82-4445
定休日 : 年中無休
営業時間 : 8:00~22:00
予算 : 1,200~4,000円
公式サイト : Southern Beach Cafe
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
明治5年(1872年)創業の熊澤酒造は、湘南エリアにある唯一の蔵元です。
全原料を茅ヶ崎産にこだわった清酒「かっぱ」や銘酒「天青」などの日本酒のラインナップも人気がありますが、もはや伝説となった「湘南ビール」シリーズは、世代を問わず大人気!
地元湘南産の柑橘フレーバーや、世界各地のホップを使ったオリジナリティー溢れるクラフトビールは、種類が驚くほど豊富で、じっくり飲み比べをしたくなります。
そんな熊澤酒造がプロデュースした洋風ダイニングレストランが「MOKICHI TRATTORIA(モキチ トラットリア)です。
MOKICHI TRATTORIAは、茅ケ崎駅から相模線で2つ目の「香川駅」近くの住宅街のなかにあります。
和風情緒漂う隠れ家的な敷地内には、当店のほか、蔵元和風レストラン「天晴」や「mokichi cafe」などの系列店が店舗を構え、どのお店も上品で高級感がたっぷりです。
MOKICHI TRATTORIAの趣ある店舗建物は、築450年の古民家を移築したもので、店内も落ち着きのあるオシャレな空間に統一されています。
こちらでは自家製クラフトビールや日本酒はもちろん、絶品の生パスタや窯焼きピッツア、極上のメインディッシュを満喫できます。
筆者もディナータイムに訪問して、その自慢の味を堪能しました。
こちらは湘南ビールの定番「ピルスナー(ショート)」640円(税込)。
コクが強くて爽やかな味わいです。
グラスにもコースターにも、茅ヶ崎のシンボルである烏帽子岩がデザインされていて、お店の郷土愛が伝わります。
「ポテトフライ」770円(税込)は、想像していたものとは違うボリューミーなもの。
たっぷりの衣のなかには、ホクホクのジャガイモが厚めに入っていて、食べ応えも抜群です。
ピッツア・「本日のカプリチョーザ」2,080円(税込)は、地場産しらすにトマトソースがトッピングされたものでした。
とろけるチーズと釜揚しらす、トマトの相性もバッチリです。
「海の幸のペスカトーレ(M)」1,940円(税込)は、生パスタのモチモチ感がたまらない逸品でした。
筆者が注文したのはMサイズで適量でしたが、物足りないと感じる人には「Lサイズ」2,900円(税込)も用意されています。
メインディッシュは「名物!豚バラ肉の湘南ビール煮」2,240円(税込)。
じっくりと煮込まれた豚バラ肉の塊は、とっても柔らかくてジューシーでした。
肉も野菜も具材たっぷりで、思ったよりボリュームが多くて大満足!
具材のエキスが滲みこんだスープも、飲み干したくなるほどの絶品です。
平日限定となりますが、一品料理にサラダ、自家製パンの盛合せ、ドルチェ、コーヒー(紅茶、ハーブティーも可)がセットになったランチセットも用意されています。
料理の美味しさはもちろんのこと、雰囲気も抜群に素晴らしい「MOKICHI TRATTORIA」は、茅ヶ崎デートのお食事にもピッタリですよ。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
マップ : Googleマップ
アクセス : JR相模線・香川駅より徒歩8分
電話番号 : 0467-52-6111
定休日 : 毎週火曜日(8・12月は無休)
営業時間 :
予算 : 3,000~5,000円
公式サイト : 熊澤酒造
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ ホットペッパーグルメ
ビーチリゾートに、アイスクリームってよく合いますよね。
Plenty’s Ice Cream(プレンティーズ・アイスクリーム)は茅ヶ崎発祥のご当地アイスクリームです。
「茅ヶ崎に合うアイス屋さん」をコンセプトとして平成15年(2005年)に開業して以来、今や市民に深く愛されるアイスクリーム店として不動の地位を得ています。
『出没!アド街ック天国』や『めざましテレビ』など、テレビ番組や情報誌でも頻繁に取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。
プレンティーズ・アイスクリームが楽しめるのは、茅ケ崎駅南口から「雄三通り」を10分ほど歩いた場所にある「茅ヶ崎本店」のみ。
辻堂の「テラスモール湘南」内にも姉妹店がありますが、こちらはクレープ専門なので、アイスクリームを味わいたいのなら、茅ヶ崎本店を訪れなければなりません。
南国風のカラフルな本店内では、自慢の各種アイスクリームのほか、ワッフルやアメリカンスウィーツ、ライトミールなども提供しています。
プレンティーズ・アイスクリーム一番のおすすめは、ここでしか食べることのできない、オリジナルの「まぜまぜアイス」520円(税込)です。
ベースとなるアイスのフレーバーと好きなトッピングを2つを選び、コーンかカップのいずれかを選択すれば注文は完了。
店員さんが選んだアイスとトッピングを「まぜまぜ」して、コーンなどに盛付けすれば完成します。
フレーバーは季節限定版を含めて多数用意されており、トッピングも豊富なので、自分だけのお気に入りアイスを堪能できますよ。
中でもおすすめは、地元茅ヶ崎にある「かきざわ牧場」から仕入れた生乳100%のミルクアイス。
市内直送だから鮮度抜群で、クリーミーな食感がやみつきになります。
また、『TVチャンピオン2』で優勝を遂げた「生チョコアイス」もおすすめです。
筆者が注文してみたのは、チーズケーキの「シングル」380円(税込)のカップ。
濃厚なチーズの風味と、クリーミーな舌触りが絶品でした。
こちらはコーンとカップから選ぶことが可能で、シングルタイプのほか、2種類の味を楽しめる「ダブル」470円(税込)もおすすめ。
しかし、シングルを頼んでみたけれども、後からダブルで注文すれば良かったと後悔する人にも朗報があります。
プラス100円で好きなフレーバーの替え玉ができますよ。
住所 : 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-7-28
マップ : Googleマップ
アクセス : JR茅ヶ崎駅南口より徒歩10分
電話番号 : 0467-88-0013
定休日 : 水曜日
営業時間 : 9:30~21:00
料金 : 400~1,000円
公式サイト : Plenty’s Ice Cream
江の島を有する藤沢市や、湘南平で有名な平塚市など、茅ヶ崎市は観光資源豊富な自治体とも市境を接しています。
中でも北部で繋がる寒川町は、昔から茅ヶ崎市と縁がとても深い街です。
茅ヶ崎市内観光の途中に足を運んでみたい、寒川のおすすめスポットをご紹介します。
毎年7月の「海の日」に、サザンビーチ西側の海岸で開催される、茅ヶ崎4大祭りのひとつ「浜降祭」。
海中で神輿を担ぎながら禊をする壮大なお祭りですが、この祭りの起源に深い関わりがあり、今でも欠かせない存在なのが、お隣の寒川町に鎮座する「寒川神社」です。
寒川神社は「相模国一宮」と称され、鎌倉などを含む旧相模国(いまの神奈川県の大部分)で最も格式の高い神社でもあります。
この神社は日本で唯一の「八方除」の守護神で、すべての方位の厄難を取り除くことができる強烈なパワーを持っています。
寒川神社がいつ創祀されたのか詳細は不明ですが、祭祀自体は古墳時代以前、縄文時代まで遡る可能性があります。
祀っている神様は「寒川大明神」ということですが、いったいどんな神様だかわからないほど古いそうです。
5世紀の雄略天皇の時代に奉幣、神亀4年(727年)に社殿建立の記録があるので、創建は1500年以上も昔ということになります。
中世以降の武家社会になってからも、源頼朝、北条義時のほか武田信玄、徳川家康も深く帰依していることから、いかに格式の高い神社だかわかりますね。
協力な霊験を持つ寒川神社は、湘南エリア最大級のパワースポットです。
浜降祭だけでなく、初詣や厄除祈願など、茅ヶ崎市民の生活に根付き、最も崇敬されている神社でもあります。
茅ケ崎駅からは相模線を利用しても15分程度、また車でもアクセスも良好なので、ぜひとも立ち寄ってお参りしてみましょう。
住所 : 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 0467-75-0004
公式サイト : 寒川神社
神奈川県下の「住みたい街ランキング」で上位をキープしている注目の街・茅ヶ崎。
あまり観光地化されていない、地元密着の「湘南の海」がとても魅力的ですね。
茅ヶ崎市域の南側はすべて湘南海岸のため、今回紹介できなかった地味な海岸にも、「烏帽子岩」を望める素敵なスポットがたくさんあります。
そんな茅ヶ崎の観光資源は海だけでなく、山にも街中にも溢れています。
美味しいグルメが楽しめるお店も豊富にあり、茅ヶ崎へのプチ旅行は訪れる人を絶対満足させるはずです。
都心からも1時間程度で気軽に行ける街・茅ヶ崎で、次の休暇を贅沢に満喫してみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2022/10/13
公開日 : 2022/10/13