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雑司ヶ谷は、東京都の豊島区に位置する歴史のある街です。
新しいスポットが次々と生まれながらも、ここには懐かしさを感じるような下町の空気が流れています。
池袋から徒歩圏内という都会の真ん中なのに、のんびりとしていてお散歩にぴったり!
治安も良いため、幅広い層から「住んでみたい街」に挙げられています。
雑司ヶ谷の最寄り駅は、都電荒川線・鬼子母神前停留所です。
東京で唯一残るこの都電はさくらトラムとも呼ばれ、地元ではちんちん電車として親しまれています。
そして、地下鉄でのアクセスは東京メトロ副都心線・雑司が谷駅が最寄り駅になります。
出口1番から降りると、今回ご紹介するスポットにアクセスしやすいですよ。
地下鉄の出口を出てすぐに、味のある壁画が描かれています。
1丁目から3丁目にかけて、観光スポットが点在している雑司ヶ谷。
長い歴史を通じて、地元の人たちの心のオアシスとなっている場所がたくさんあります。
今回はそんな雑司ヶ谷を知り尽くした筆者が、特におすすめしたい場所を厳選してご紹介します。
雑司ヶ谷の中心的存在とも言える鬼子母神堂には、子育ての神様「鬼子母神」が祀られています。
そのため、安産の祈願や七五三のお参り、子どもがすくすく元気に育つようにと日々お参りする人が後を絶ちません。
また、境内では手創り市などのイベントやお祭りが季節ごとに催されています。
特に江戸時代から受け継がれている10月の御会式大祭や節分、夏市の時は多くの人で賑わいます。
ちょうど取材に伺った日には、移動式テント劇場「劇団唐組」の紅テントが設営されていました。
境内にそびえる、樹齢600年を超えるオオイチョウは圧巻の佇まい。
その周りをぐるりと囲む赤い鳥居の武芳稲荷神社は、椎名林檎さんの「歌舞伎町の女王」のPVロケ地にもなったそうです。
江戸時代には雑司ヶ谷鬼子母神の境内に多くの茶屋があったとの記述が残されています。
そのうちの一軒で売られていた「おせんだんご」は、鬼子母神に1,000人の子供がいたことにあやかり子孫繁栄を願う人に人気の一皿でした。
長らく姿を消していた「おせんだんご」ですが、近年復活し、現在鬼子母神堂境内の「大黒堂」で土・日・祝日と縁日の日を中心に販売されています。
お餅の数が5個であることには、安産子育てと子孫繁栄を祈願する意味があるそう。
画像のように、お茶とセットで醤油味とこし餡が1本づつ提供されます。
住所 : 東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3982-8347
営業時間 : 6:30〜17:00
公式サイト : 鬼子母神堂
※東京 神社の関連記事: 東京で初詣におすすめの神社・お寺を地域別に紹介!参拝者数が日本一の神社や観光客から人気のお寺など
上川口屋は雑司が谷鬼子母神堂の境内にある、江戸時代から続く駄菓子屋です。
創業はなんと1781年。
加賀藩主・前田利常公の息女・自昌院殿が、鬼子母神に寄進したことにより加賀藩御用達となった飴屋がその前身だそうで、今でも古くからの面影を残しています。
こちらのお店を守る、現在の店主は13代目の内山雅代さん。
昔から使っているというケースの中に、懐かしい駄菓子がたくさん入っていてときめきます♪
最近では小さな子どもは昔ほど多くはないけれど、何十年も前に通っていた人が大人になって戻ってきたりするそうです。
筆者もその一人。
今でも上川口屋で変わらぬその雰囲気に触れると、あっという間にタイムスリップしてしまいます。
住所 : 東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3980-9779
定休日 : 雨・雪・台風などの荒天候時
営業時間 : 10:00~17:00
雑司ヶ谷鬼子母神堂内の大銀杏とともに、東京都の天然記念物に指定されている鬼子母神大門のケヤキ並木。
現在も樹齢400年を超えている4本の古木が残っており、気持ちの良い道が続いています。
この道にもかつては料理茶屋が並んで賑わっていたそうで、「遊歴雑記」や歌川広重画「江戸高名会亭尽」などの浮世絵にも描かれています。
ケヤキ並木の真ん中には、観光と地域交流の拠点「雑司が谷案内処」があります。
こちらでは、パンフレットや地図などの観光情報を入手することができます。
雑司が谷ゆかりの「角兵衛獅子」「元禄かざぐるま」や 「すすきみみずく」などの郷土玩具の展示・販売もありますよ。
住所 : 東京都豊島区雑司が谷3-16-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-6912-5026(雑司が谷案内処)
定休日 : 原則毎週木曜日
営業時間 : 10:30~16:30
知る人ぞ知るパワースポット「開運威光稲荷堂」は、お寺の脇を通る細い道の中にひっそりと佇んでいます。
この稲荷堂は、810年に創建された日蓮宗・威光山法明寺の境内にあります。
慈覚大師がこのあたりを行脚している時に雑司が谷の森で一筋の光を見つけ、その光の場所へ行ってみると素晴らしいお姿の「稲荷尊神」が現れたのが始まりだとか。
その強い光にちなんで「威光稲荷大明神」と銘命し、堂宇を建ててお祀りしたそうです。
赤い鳥居をくぐっていき百度石を先に進むと威光稲荷が現れます。
お堂の右手の鳥居の先に、金網のフェンスで周りを囲まれている御神木の周りをぐるりと回れるようになっています。
ここを歩くと、まるで異空間に来たような心地がします。
住所 : 東京都豊島区南池袋3-18-25
マップ : Googleマップ
アクセス : 池袋駅東口から徒歩10分、都電雑司ヶ谷駅から徒歩6分
電話番号 : 03-3983-2356
営業時間 : 常時開放
公式サイト : 法明寺(威光稲荷堂)
明治時代に設立された雑司ヶ谷霊園は、面積10.6haという広大な敷地の中に四季折々の自然があふれる安らぎの都立霊園です。
この霊園は、夏目漱石 · 竹久夢二 · ジョン万次郎 · サトウハチロー · 小泉八雲 · 金田一京助 · 永井荷風 · 東條英機など、各界著名人のお墓があることでも有名。
そのため、雑司が谷散策に欠かせない場所となっています。
今回は著名人のお墓の中でも訪れる人の多い、夏目漱石のお墓に来てみました。
場所は霊園の東南部、1-14号1側3番。
番号を見て歩くと、迷わずに着くことができました。
夏目漱石の有名な小説「こころ」には、雑司ヶ谷霊園のことが描かれています。
こちらの霊園は広大なので、散策の折りには事前に 雑司ヶ谷霊園マップ をダウンロードしていくと便利です。
住所 : 東京都豊島区南池袋4-25-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3971-6868
休館日 : (管理事務所、納骨堂)年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間 :
雑司ヶ谷霊園からほど近い路地の途中に、瀟洒な洋館があります。
こちらは、東京都指定有形文化財に指定されている豊島区内に現存する最古の近代木造洋風建築、雑司が谷旧宣教師館です。
明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建てたもの。
カーペンターゴシック様式というデザインは、19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を写したものだそうです。
このような明治期の宣教師館が保存されているのは東京都内でも数が少ないとのことで、大変貴重ですね。
建物の1階には宣教師マッケーレブの活動、生活ぶりの展示があります。
また、児童図書コーナーでは、大正時代からの児童雑誌や図書を閲覧できます。
2階の展示では雑司が谷の近代における文化活動などを紹介しています。
住所 : 東京都豊島区雑司が谷1-25-5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3985-4081
休館日 : 月曜日、第3日曜日、年末年始、国民の祝日の翌日
開館時間 : 9:00~16:30
料金 : 無料
雑司ヶ谷にはお散歩をしてちょっと疲れた時に、立ち寄ってみたいカフェやランチスポットがたくさんあります。
そのどれもが個性的で、とっても居心地が良く美味しい♪
今回は、筆者も大好きで何度となくリピートしているお店をご紹介します。
たくさん歩いてお腹が空いたら、ボリュームたっぷりのランチが楽しめる「モズカフェ」に足を運びましょう。
筆者もオープン当初から、友だちや家族と一緒に通っています。
お昼時には、近隣に住む人やお勤めの人で満席になってしまうほどの人気店なので今回は11時30分頃伺いました。
どれも美味しいのですが、今回は迷った末に煮込みハンバーグをチョイス。
一緒に行った友人が特製メンチカツをオーダーしたので半分づつシェアしました♪
野菜の出汁たっぷりの優しいスープに、ライスが付いてきます♪
ハンバーグの下に炒め野菜がたっぷり隠れていて、栄養のバランスも取れていますね。
大満足のランチが堪能できるモズカフェ。
心もお腹も満たされること間違いなしです!
住所 : 東京都豊島区雑司が谷2-5-18
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3987-6660
定休日 : 月曜日、祝日
営業時間 :
公式SNS : モズカフェ
地元の人にも大人気の「キアズマ珈琲」は、大門ケヤキ並木の中にあります。
築約80年という昭和初期に建てられた「並木ハウス別館」をリニューアルした建物は、古き良き面影がいっぱい。
そんな建物をそのまま使った店内にはジャズが流れ、ゆったりと静かな時間を過ごせます。
サンドイッチやホットドック、ケーキなどのスイーツもあるのでおやつの時間に立ち寄るのも良いですね♪
なお、ここキアズマ珈琲は、ガッキーこと新垣結衣さんが主演していたドラマ「獣になれない私たち」のロケ地にもなりました。
第9話の冒頭で新垣結衣さんと松田龍平さんがモーニングを食べていたカフェなんです。
雑司ヶ谷は ”けもなれ” の撮影で使われたスポットが点在しているので、けもなれを見ていた人はキアズマ珈琲を筆頭に、ロケ地巡りをしてみるのもおすすめです。
住所 : 東京都豊島区雑司が谷3-19-5
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3984-2045
定休日 : 水曜日
営業時間 : 10:30〜19:00
公式SNS : キアズマ珈琲
都心にありながら、まるで小旅行に来たような気分になる雑司ヶ谷。
池袋や渋谷からのアクセスも良い穴場スポットです。
そんな情緒たっぷりの風情は、テレビ番組や新聞、雑誌にもたびたび取り上げられています。
今度のお休みには、日常から少し離れて癒しのひとときを楽しんでみてください。
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最終更新日 : 2023/08/28
公開日 : 2022/11/10