本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
5.ジムで何を言ってるかわからない?ボルダリング用語「基本のキ」
初心者向けクライミングシューズその1:SCARPA(スカルパ)「フォース」
初心者向けクライミングシューズその2: Red Chili(レッドチリ)「デュランゴVCR」
初心者向けクライミングシューズその3:LA SPORTIVA(ラ スポルティーバ)「カタナ」
初心者向けクライミングシューズその4:5.10(ファイブ・テン)「モカシム」
初心者向けチョークバッグその1:LA SPORTIVA(ラ スポルティーバ)「ソリューション」
初心者向けチョークバッグその2:Arc’teryx(アークテリクス)Aperture ChalkBag
初心者向けチョークバッグその3:MAMMUT(マムート)Boulder Chalk Bag
初心者向けチョークその1: 東京粉末(TOKYO POWDER INDUSTRIES) PURE BLACK 330g
初心者向けチョークその2:WHITE BEAR(ホワイトベア) 「布入りパウダー チョークボール」
初心者向けチョークその3: PD9 「クライミング液体チョーク」
初心者向けクライミングウエアその1:「Patagonia(パタゴニア) コットンTシャツ」
初心者向けクライミングウエアその2:「GRAMICCI(グラミチ)ショートパンツ」
初心者向けクライミングウエアその3:「ROKX(ロックス)」
初心者向けクライミングウエアその4:ROCKMASTER(ロックマスター)「Rock Socks」
クライミングは、都会にあるジムで壁をよじ登るスポーツだけではありません。
あれは「ボルダリング」といい、クライミングの中の一つのジャンルです。
まずは、クライミングにはどのような種類があるかを解説していきます。
一般的に「クライミング」と聞いて耳に浮かぶのは、この「ボルダリング」かもしれません。
ボルダリングは、ロープを用いず5m以下の壁を登る、シンプルなクライミングです。
必要なものはクライミングシューズと滑り止めのチョークのみという手軽さに加え、屋内のジムで楽しめるという環境の良さが◎。
そのため、元々はロープを使ったクライミングの練習という位置づけでしたが、現在はボルダリングを中心に行うクライマーが増えています。
その名の通り、ロープを使って壁や岩を登っていく競技です。
たった一人で5mほどの壁に向かうボルダリングとは違い、2人1組でロープを命綱にし、かなり高い場所まで登っていきます。
ボルダリングに比べ、戦術や持久力、自然環境に対する対応やルート読みなど、より総合的なクライミング能力が必要となります。
「沢登り」ともいいます。
自然にある沢や滝を、クライミング技術を用いて登っていきます。
水しぶきを受けながら、水流に逆らって滝を登っていくこのシャワークライミング。
当然リスクも高いため、高いクライミング技術と豊富な登山知識が要求されます。
登山の手段として行うクライミングのことを「アルパインクライミング」といいます。
一般的な登山道とは異なり、切り立った崖や岩山などを、時にはボルトを打ち付けたりして登っていきます。
ボルダリングのように墜落を前提とした「スポーツクライミング」と呼ばれるジャンルとは異なり、墜落すると命を失う危険も伴うため、安全面での知識・技術の習得が欠かせません。
2020年の東京オリンピックの正式種目にも選ばれたのが「スポーツクライミング」です。
「スポーツクライミング」は、天然の岩場を登る「ロッククライミング」とは異なり、人工的な岩壁を登る競技のことを指します。
東京オリンピックでは、スポーツクライミングの中で「ボルダリング」「リード」「スピード」の3つの競技が実施予定です。
以下に簡単なルールをご紹介します。
一般的なボルダリングジムで行われているように、カラフルな突起(ホールド)が埋め込まれている5mまでの人工的な壁を登る競技です。
スタートとゴールの間にあらかじめ使って良いホールドが決められた「課題」をこなしていきます。
制限時間の中で、どれだけ多くの課題をクリアできるかを競います。
2016年の世界ランキングで日本はなんと1位。
メダルを期待されている種目です。
クライマーはハーネスと呼ばれるベルトと命綱であるロープを装着。
反り立った高さ12メートル以上ある壁を登り、制限時間である8分間以内に到達した高度を競います。
2016年の世界ランキングは4位と、日本は強豪国の一つ。
こちらもメダルが期待されています。
その名の通り、クライミングのスピードを競う競技。
ボルダリングやリードは試合ごとにコースが変わるのに対し、スピードはコースが決まっており、選手たちは普段からそのコースを練習して本番に挑みます。
壁は15mというすさまじい高さにも関わらず、世界記録は男子が5秒60、女子が7秒53というから驚きですよね。
陸上競技さながらに、手に汗握るハラハラ感を楽しめる競技です!
さて、ここまでさまざまなクライミングの種類や競技について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
興味のあるものは見つかったでしょうか?
基礎知識がついたところで、ここからは具体的にクライミングを楽しむために必要な手順について紹介していきます。
・・・とはいっても、いきなり「アルパインクライミング」や「スピード」などに挑戦するのは難しいので、初心者の方はまず一番始めやすい「ボルダリング」に挑戦してみましょう。
ボルダリングを始めよう!と決めたら、とりあえずジムへ行ってしまいましょう!と書くと、「えっ、事前に準備しておく道具はないの?」「知識全くのゼロで行っても大丈夫?」という声が聞こえてきそうですが・・・大丈夫です!
ジムにはレンタルシューズやレンタルチョーク(手につけるための滑り止めの粉)もありますし、インストラクターがいて初心者向けの講習も行ってくれます。
初心者向けの講習はぜひとも参加しておきたいところです。
基礎の動きを覚えるだけでその後の上達がグンと早くなります。
ボルダリングのウエアは貸してくれませんので、行くときは着替えを忘れずにしてくださいね。
動きやすい服装でボルダリングを楽しんでください。
大都市圏であれば、札幌から福岡まで、全国で19店舗ものジムを揃える「グラビティリサーチ」がオススメです。
登山用品のセレクトショップ「好日山荘」が運営しており、物販も充実していますので、ウエアやシューズなど、各種クライミングギアを購入することもできます。
もちろんレンタルシューズやレンタルチョークも行っており、ショップによってはシャワーを備えている場所もあります。
仕事帰りに寄って汗を流すのもイイですね。
女性の方でも全く問題なくできます。
ジムに行くとわかりますが、女性や子どもの方でもヒョイヒョイと登っている方がたくさんいます。
クライミングは力で登るものではありません。
力で無理矢理に登ってしまう男性よりも、体が軽くしなやかな女性のほうがキレイな移動ができている、というのはどこのジムでも見かける光景です。
・・・とはいっても、始めたてのころはどうしても腕の力で登ってしまうので、その後はひどい筋肉痛に苦しめられますが・・・
次の日が仕事!という方は気をつけてくださいね。
「ボルダリングに行ってみたけど全くできなかった!日常からトレーニングしてリベンジしたい!」というあなた。
結論から言うと、「ボルダリングをし続ける」のが一番の近道です。
どのスポーツでも言えることですが、「そのスポーツをすることが一番のトレーニング」ですので、まずはできる限りボルダリングジムに通ってみてください。
だんだんと課題をこなせるようになっていきます。
クライミングは専門用語が多く、自分でボルダリングについて調べてもさっぱり何を言っているかわからないこともありますよね。
実際にボルダリングジムに行くとみんなが何を言っているか意味不明、なんてこともあります。
とりあえずこれだけ知っていれば意味がわかる、という基本のキを紹介します。
ボルダリングジムの壁に埋め込まれたカラフルな人口の石(岩?)。
石の形をしたものから人の顔をしたユニークなものまでさまざまな種類があります。
壁のこと。
ボルダリングでは、基本的に指定されたホールド以外を使ってはいけないのですが、カンテは使って良い場合が多いです。
手でグリップするほか、カカトやつま先で引っ掛けてホールドの代わりにすることもあります。
移動のことを指します。
「次のムーブがわからない」などという使い方をします。
指定されたホールドにしか手をつかず、スタートからゴールまでたどり着かなければならないというコースのこと。
ジムに行くとホールドのそばに色の付いたテープが張っており、その色だけをたどってゴールまで進む必要があります。
ちなみに、スタートとゴールは両手で持たなければなりません。
課題において、基本的に足はどのホールドを踏んでも良いですが、「足限定(手足限定)」と書かれたルートについては足も指定されたルートをたどる必要があります。
レンタルで物足りなくなってきたら、マイ・ギアが欲しくなりますよね。
ボルダリングに必要なギアは、「クライミングシューズ」と「チョークバッグ」程度。
両方揃えても、エントリーモデルであれば2万円もかかりません。
ここでは、クライミングシューズやチョーク、チョークバッグという必需品はもちろん、ボルダリングにオススメのウエアなども紹介していきます!
当たり前ですが、ボルダリングの最重要アイテムです。
ボルダリングではつま先を使ってホールドに足をかけて移動していくこともあります。
そのため、つま先まで足の力が伝わるよう、少し小さめ・キツめのサイズを買うのがオススメです。
アッパーの革が伸びるので、いい感じのフィット感になります。
なお、ソールの形は3種類あります。
初心者の方にはダウントゥや船底型は扱いづらいので、フラットタイプを選ぶのが無難といえます。
靴のタイプは2種類あります。
ここからは、初心者向けシューズをいくつかご紹介していきます。
まず紹介したいのがイタリアの登山靴メーカーSCARPA(スカルパ)の「フォース」。
フラット底でストレートタイプという初心者向けシューズの条件を満たしており、またソールも比較的柔らかく、初心者にはとても扱いやすい、クセのない人気シューズです。
ドイツのクライマー、シュテファン・グロヴァッツ氏が設立した「Red Chili(レッドチリ)」。
エントリーモデルの「デュランゴVCR」はコストパフォーマンスに優れた逸品です。
優れたデザイン性で人気の「LA SPORTIVA(ラ スポルティーバ)」。
その中で、初心者から上級者まで使える名モデルとの呼び声の高い「カタナ」を紹介します。
左右から閉じる2本のベルクロは抜群のフィット感をもたらしてくれます。
ターンインやダウントゥもほとんどなく、オールラウンドに使いやすいモデルです。
エントリーモデルの中では少々値が張りますが、長く使える一足になることは間違いないでしょう。
これまで紹介してきたタイプが全てベルクロ止めだったのに対し、5.10(ファイブ・テン)の「モカシム」はスリッポンタイプです。
履きやすく足に馴染みますが、伸びるのでダウンサイズのものを選ぶのがオススメです。
クセのない形に加え、ソールの素材が優れており、足裏の感覚がとても伝わってくる仕様のため、初心者向けとして間違いない一足です。
チョークバッグは腰からぶら下げる小さなものと、大きめのサイズでジムの脇に置いておく据え置き型のものがあります。
腰からぶら下げるタイプだと登りながら汗が出た時に、手にチョークをつけられるという利点がありますが、初心者の方だとそこまでロングコースを移動することはなく、腰につけているのが邪魔に感じることも多いです。
どちらでも大丈夫ですが、どちらかと言うと据え置き型のタイプのほうが便利かもしれません。
シューズとチョークバッグはブランドを揃えておくのも統一感が出てオシャレですよね。
オススメシューズでも紹介した「LA SPORTIVA(ラ スポルティーバ)」は、チョークバッグも展開しています。
初心者向けではないですが、中級者向けの「ソリューション」というシューズもラインナップされています。
言わずと知れたアウトドア高級ブランド「Arc’teryx(アークテリクス)」。
機能性が群を抜いていることで知られていますが、チョークバッグにおいても例外ではありません。
このチョークバッグは他にはないねじって開ける方式。チョークをコンパクトに持ち運びしやすい形状になっています。
登山メーカー「MAMMUT(マムート)」のチョークバッグです。
ハーネスに直接取り付けることができ軽いため、プレイ時に重宝するチョークバッグと言えます。
滑り止めや手汗を吸湿する効果のあるチョーク。
ボルダリングの際には シューズと並んで必須です。ボルダリング用のものを購入しましょう。
使用する際はチョークボールに詰め替えると飛散をある程度防ぐことができます。
チョークには液状のものもあります。
粉末が飛散しないというのが特徴です。
「粉っぽいのが気になる」という方には液状のものがオススメ。
また、ホールドに他の人のチョークが溜まってしっかりとつかめない場合も。
そういった時のためにブラシも準備しておきましょう。
ジムでボルダリングをする際、男女関係なく多いのはTシャツに短パン、というスタイルです。
理由は簡単で、動きやすいから、ということに尽きます。
Tシャツについては「何でも大丈夫」です。
特に吸湿素材である必要もそこまでないですし、自分の好きな服で登りましょう。
個人的にオススメなのはパタゴニアのグラフィックTシャツです。
パタゴニアのグラフィックTシャツはかわいいデザインのものが多いのですが、どれもコットンばかりで登山やランニングなどアクティビティではなかなか着られないのです。
クライミングはそこまで発汗にシビアにならなくても良いので、アウトドアを感じられてかわいいグラフィックが特徴のパタゴニアはオススメです。
クライミングパンツは、夏のアウトドアファッションの定番としても知られていますが、その火付け役となったのがこの「グラミチ」。
しっかりとしたコットン生地でできたシンプルなデザインがタウンユースにも◎。
夏は「街を歩けばグラミチに当たる」と言っても過言ではないほどです。
もちろん機能性は最高です。
股下が広げやすく、また生地がとても丈夫なのでクライミングには最適。
ウェビングベルトは背後にチョークバッグをつけられます。
グラミチの創始者でアメリカの有名ロッククライマー、マイク・グラハム氏が立ち上げたROKX(ロックス)というクライミングブランドも要注目です。
機能性そのままに、タウンユースにも使えるカジュアルなデザインが特徴です。
クライミングは、足の裏でホールドをつかむ繊細なスポーツです。
そのため、クライミングシューズは裸足で履くモノ。
どうしても気になる人はサランラップを足に巻いてその上から靴を履いていました。
・・・とはいっても、どちらも衛生的にも見た目にも気になりますよね(笑)。
スポーツクライミングのメジャー化とともにそんなことも言ってられなくなり、あまり数は多くないですがクライミング向けの極薄のソックスが販売されています。
ただでさえキツめの靴を履くので、普通のソックスだとごわごわしてしまいます。
クライミング用の靴下を用意しておきましょう。
縫い目のないシームレスな構造で極薄の生地でできた「RockSocks」がオススメです。
いかがでしたでしょうか?
クライミングに挑戦してみたくなりましたでしょうか。
上達の近道はズバリ・・・「登りまくって落ちまくること」です。
ジムに行くと、初心者から玄人まで同じフィールドでクライミングを楽しんでいるので、初心者の方でも物怖じせずにガンガン登って大丈夫です!
2020年にはオリンピックの正式種目にもなるとあって、これから注目必至の「クライミング」。
このブームを逃さずぜひ、まずはボルダリングから挑戦してみましょう!
最終更新日 : 2023/07/21
公開日 : 2018/03/13