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絶対ソールを地面について置かない!リーシュコードは必ずつけること
ゲレンデを颯爽と駆け抜けるウィンタースポーツ「スノーボード」。
冬の山の中に身一つで挑むスノーボードは、日本の四季の美しさを存分に感じることができるスポーツです。
雪が積もる冬にしか楽しむことができず、かつ道具も決して安価とは言えません。
滑るのは意外と難しく、ちょっとやったくらいでは満足に滑ることができない・・・それにもかかわらず、奥深さも相まって非常にファンの多いスポーツでもあります。
本記事では、そんな「スノーボードをこれから始めたい!」「始めたばかりで道具など何がいいかわからない!」という方向けに、スノーボードの魅力や滑り方、おすすめスノーボードギアなどについてご紹介していきます。
みなさんも、次のシーズンこそゲレンデでスノーボードにチャレンジしてみませんか?
実は、スノーボードはサーフィンから派生したスポーツ。
黎明期ともいえる1960年代には、サーフボードのような板に足をくくりつけて雪山を降りていたそうです。
そんなスノーボードはサーフィンやスケートボードの流れをくむ「おしゃれスポーツ」です。
スノーボードに関するギアは、ウェアやボード、ゴーグルに至るまで全てとてもファッショナブル。
デニムやおしゃれブーツをはじめ、独特なファッションで滑っているスノーボーダーもいるなど、ファッションという面から見ても非常に自由なのが特徴です。
スノーボードにおいては、アウトドアやストリート、サーフなど、さまざまなスタイルがミックスされ、独特のカルチャーが形成されています。
スノーボードと同じウィンタースポーツとして人気を二分するのが「スキー」。
同じ雪山を滑走するスポーツですが、スタイルが異なります。
スキーのメリットは、スピードを出すことができ、また細かいターンが効きやすいこと。
悪路でも急斜面でも、走破性という面においてはスキーの方がメリットがあるといえるでしょう。
対してスノーボードは、独特の浮遊感が楽しめることと、ターンやトリックなどスピードよりも「魅せる」ことに重きをおいたスポーツ。
また、先ほどご説明した通りストリートやスキーよりおしゃれなイメージがあるのも事実です。
両者ともに滑り方に共通点はあるものの、スキーができなくてもスノーボードは楽しめますし、スキーができてもスノーボードができるわけではありません。
スキーもスノーボードも未経験、「これからウィンタースポーツを始めたい!」という方は、スキーかスノーボード、好みのスタイルから入っても問題ないと思います。
ゲレンデでは初心者向けの講習会(スクール)が開かれています。
場所によりますが、相場はだいたい半日で5,000円、一日で8,000円程度。
全く経験したことがないという方には、スクールでガイドに基本から教えてもらうのがおすすめです。
スノーボードの道具は決して安くはありません。
予算については後ほどご紹介しますが、スノーボード〜ウエアまで一式揃えるとだいたい10万円〜20万円くらいはかかってきてしまいます。
そんな方のために、ゲレンデではたいていレンタルサービスを行っています。
用具を安くレンタルできるので、初心者の方にはオススメ。
レンタル品でコツをつかんで、ウエアを購入し、憧れのマイ・スノーボードを検討するという流れがいいでしょう。
初心者の方の上達への近道は、とにかく「こけまくること」とも言えます。
最初は怖いですが、スピードを出したりターンをマスターするには、コケて覚えるしかないとも言えます。
ただ、信州や北海道などのパウダースノーならまだしも、コンディションによっては雪が圧雪されており、コケると非常に痛く、骨折事故もあるのが実情
そんな時に備えて、ヘルメットやパッドが入ったプロテクターを使うことをオススメします。
コケるのを怖がらず、安心して滑ることができますよ。
スノーボードを始める際、どちらの足を前にするかを選択する必要があります。
左足が前であれば一般的な「レギュラー」スタンス、右足が前であれば「グーフィー」スタンスとよばれます。
メリット・デメリットは特にないため、実際に立ってみてしっくり来る方をチョイスするのが良いでしょう。
どちらの足を前にするかが決まれば、前に持ってくる足のビンディングを少しだけ外側に(ガニ股方向に)回して取り付けます。
レンタル品であればレンタル時にレギュラー用とグーフィー用にそれぞれ調整されたボードが準備されているので、はじめての方はスタッフに相談して決めるのが良いでしょう。
スノーボードではまず、ブーツを板についたビンディングに固定する必要があります。
足の動きをしっかりと板に伝えるため、板はしっかりと固定しましょう。
スノーボードの滑り方には大きく分けて二種類あり、身体を谷側に向けて滑る滑り方と、身体を山側に向けて滑る滑り方に分かれます。
それぞれ、山側に対してスノーボードのフチ(エッジ)を立ててスピードを調整し、弧を描くように斜面を降りていくのが基本となります。
このあたりは実際に滑ってみて、習得するのが一番の近道です。
スノーボードは山の上から生身のまま高速で滑り降りるスポーツ。
その爽快感は格別ですが、逆に言えばかなり危険なアクティビティともいえます。
ボードのエッジは非常に鋭利になっており、ぶつかったりすると凶器になってしまうことも。
安全に楽しむために、マナーをしっかり守らなくてはいけません。
初心者の方にありがちなのが、リフトを降りるのに夢中になって、リフトの前で止まってしまうこと。
リフトの前は混雑しがちなため、リフトを降りきったら幅の広い場所まで出て、ボードをつけるようにしましょう。
最悪の場合、衝突事故になることもあります。
初心者の方がやってしまいがちなのが、ボードのソール(滑走面)を下にして雪の上に置いてしまうこと。
当たり前ですが、ソールは非常に滑りやすくできているので、ボードだけが滑り落ちてしまいます。
猛スピードで落ちてくる板は凶器でしかありません。
ボードを置いて離れる際は、ゲレンデにあるスタンドに置くか、ビンディング側を下にして置くようにしましょう。
また、スノーボードで多い事故が、ビンディングが外れ、板だけが滑り落ちてしまうこと。
ビンディングにはリーシュコードという落下防止のコードが着いていますので、これを必ず足につけるようにしましょう。
「ビンディングは外れない!」と、たかをくくっては絶対いけません。
スノーボードも道具ですから、高価とはいえ製品寿命があります。
毎回の使用時やオフシーズンにメンテナンスをすることが、長く使うためには欠かせません。
そうとはいえ、本格的にメンテナンスを行うには専門の道具が必要になってきます。
ここでは、初心者の方にもおすすめのメンテナンス方法をご紹介します。
滑り終わった後のボードのソールには、泥やホコリなど、目には見えない細かいホコリが付着しています。
メンテナンスの基本となるのが、(1)汚れを落とし(2)ワックスを塗布するという2工程となっています。
初心者の方におすすめしたいのが、この2工程を1つで行えるアイテム「ベースワックス&クリーナー」です。
汚れ落としとワックスがけを一度に行うことができるアイテムです。
滑り終わった後だけでなく、オフシーズンに行うメンテナンスとしてもおすすめ。
次の年に使うときもベストなコンディションで使うことができますよ。
オフシーズン、板を保管するベストな環境は、風通しの良い日陰。
ケースに入れておくとホコリ等がかぶってしまうのを防ぐことができますが、湿気がたまってしまうので、多湿の時期にはジッパーを開けておくなど工夫をしておきましょう。
逆に言えば、押し入れの高温多湿の環境は最悪です。
エッジの金属部分が錆びてしまう原因にもなりますし、熱と湿気によりボードが変形してしまうこともあるためご注意ください。
さて、ここからはスノーボードに必要なものをまとめてご紹介していきます。
スノーボードは、身一つでゲレンデから駆け下りるシンプルなスポーツです。
そこまで必要なものが多くはありませんが、決して安くもないのも事実。
まずはウエアやゴーグルなど、身の回りのものから揃えて、最後にボード・ビンディング・ブーツの3点セットを購入するというのが定番の流れです。
装備の少ないスノーボードにおいて花形と言えるアイテム、それはスノーボード本体です。
スノーボードを選ぶときには、基本的に板の長さ、硬さ、重さをチョイスする必要があります。
初心者の方がボードを選ぶ際、最も滑り心地にダイレクトに関わってくるのが「板の長さ」です。
板が長いとスピードは出やすい反面、小回りがきかず操作性が悪いというデメリットがあります。
自分にとってバランスの良いボードの長さは、基本的には「立ったときの自分の口の位置となる長さ」。
もちろん一概には言えませんが、初心者の方はここから始めると良いでしょう。
ボードの幅の広さも滑り心地に関わってきますが、初心者向けのボードであれば、ボードの長さに応じて幅の広さが決まっているものが多いです。
初心者の方はそこまで気にしなくても良いでしょう。
硬さも、スノーボードの扱いやすさに直結します。
ボードが硬いと地面からの反発が強くなるため、高速ターンには向いていますが、初心者の方には扱いづらく感じてしまう傾向もあります。
初心者の方は、柔らかいボードから始めるのがおすすめです。
重いボードは安定性が増しスピードが出る反面、ターンが扱いづらいという難点があります。
初心者の方には取り回しがしやすい軽い板がおすすめです。
スノーボードブランドと聞いてまず名前が挙がるのが、アメリカのブランド「BURTON(バートン)」ではないでしょうか。
スノーボード黎明期の1977年に創業したブランドで、スノーボードからビンディング、ブーツ、ウェアまで、スノーボードに関わるさまざまなギアを手がけています。
オリンピックを見ていても、トップアスリートがバートンを使っている姿をよく見かけますね。
そのファッション性の高さ、性能の高さから、数多くのプロが愛用しているブランドです。
そんなバートンのエントリーモデルが「CUSTOM」です。
オーセンティックなスノーボードのフォルムでオールラウンド仕様。
硬すぎず柔らかすぎず、バツグンの乗り心地と操作性を合わせ持つモデルに仕上がっています。
アメリカのブランド「K2(ケーツー)」は、コストパフォーマンスに優れているのが特徴。
柔らかいボードが多く、初心者におすすめのブランドと言えます。
その中でも初心者〜中級者の方におすすめできるモデルが「STANDARD」。
非常に扱いやすく、またコストも3万円台ととてもリーズナブルなのも嬉しいポイントです。
スノーボードと一緒に揃える必要があるのが、ブーツを板に固定する「ビンディング」。
ビンディングにはいくつか種類がありますが、一般的に最も多く採用されているビンディングは「ストラップ型ビンディング」です。
ブーツのサイズによって取り付けられるビンディングが異なるので、ブーツと合わせて購入するようにしましょう。
また、ビンディングの中で重要なのが、ハイバックと呼ばれるパーツ。
ターンの際に身体をあずけることもできるパーツですが、ハイバックには硬さが存在し、柔らかいと取り回しがしやすいという特徴があります。
初心者の方は柔らかいビンディングを選ぶと良いでしょう。
なお、ビンディングやブーツのサイズは一定の企画で作られているわけではないため、どうしてもメーカーごとに「相性」というものが存在します。
バートンのブーツにはバートンのビンディングが、サロモンのブーツにはサロモンのビンディングが・・・といった具合に、ブランドを揃えて購入するのが手っ取り早いといえます。
バートンのエントリー向けビンディングといえば「FREESTYLE」。
コストパフォーマンスに優れており、扱いやすいのが特徴です。
ただ、ストラップのつくりなど、随所にコストダウンした箇所が見受けられるのも事実。
そのため、ここでは一つ上のランクの「CUSTOM」をおすすめします。
ハイバックがとてもソフトな動きをしてくれるため、扱いやすいビンディングです。
スキーやスノーボードから、トレイルランニングなどまで幅広く手がける総合アウトドアブランド「SALOMON(サロモン)」。
創業は1947年と老舗ブランドで、そのルーツはフランスにあります。
トレイルランニングシューズやバッグ、スキー板など全てにおいてヨーロッパブランドらしいスタイリッシュなシルエットなのが特徴です。
スノーボードはストリートらしいファッションが特徴ですが、シュッとした印象でまとめ上げたいならサロモンがおすすめです。
サロモンはもともとビンディングメーカーだったこともあり、ハードタイプからソフトタイプまで豊富なラインナップがあることが特徴です。
その中でも「RHYTHM」は、初心者向けのソフトなビンディング。
型落ち品を狙えば、かなり安く手に入れられるのもポイントです。
足をささえるブーツは、スノーボードにおいて最も重要なアイテムとも言えます。
ブーツには大きく分けて3種類あり、ダイヤル式のボアシステムブーツ、締め上げがスムーズなクイックレースブーツ、靴紐で締め上げるシューレースブーツに分かれます。
基本的にブーツは大きく作られているため、-0.5cm小さめのものから選ぶのが基本。
購入の際には、大きすぎてつま先立ちをした際にかかとが浮いてしまわないか、また小さすぎてつま先が靴の先に当たってしまわないかなどが検討ポイントとなります。
また、足首の動きやすさを決める「フレックス」についても要検討項目。
ハード〜ミディアム〜ソフトといったように柔らかさが設定されています。
ソフトフレックスだと足首の自由が効き、踏ん張れないことがあるので、初心者の方は比較的硬めのミッドフレックスをチョイスするのが良いでしょう。
ただ、ブーツはスノーボードの中でもかなりシビアなアイテムとなりますので、こればかりはインターネットでの購入ではなく、実際に試着してみてください。
初心者の方におすすめなのブーツといえばバートンの「MOTO BOA」です。
ダイヤルで紐を締め上げる「ボアシステム」を採用しており、脱着がとても容易なのが特徴となっています。
コストパフォーマンスもバツグンで、型落ち品なら1万円台になることも。
その人気度の高さから「世界一売れているブーツ」とも言われるモデルです。
サロモンのフリースタイル(オールラウンド)モデルが「LAUNCH」です。
「ZONELOCKレーシングシステム」が採用されており、ワンタッチでしっかりと締め上げることが可能。
金額も3万円台とリーズナブルなのも嬉しいポイントです。
スノーボードに必要なスノーボードウェア。
レンタルもできますが、レンタル品には使い古された野暮ったいものが多いのが実情です。
「おしゃれして滑りたい!」という理由から、まずウェアから揃えるというユーザーも非常に多いです。
一般的にスノーボードウェアの特徴は、「保温力が高い」「防水」ということと、「コケたりしても雪が入りにくい」ということ。
高価なモデルはこれに通気性の高さや軽さ、動きやすさなどがプラスされていきます。
初心者の方におすすめしたいのは、「あまり性能の違いは気にせず、気に入ったものを購入すること」。
上級者モデルとエントリーモデルとではそこまで大きな性能の違いはないので、機能面よりデザイン性で選ぶと良いでしょう。
まずご紹介したいのが、「 [ak]GORE-TEX 2L Swash Jacket」。
2レイヤーの防水透湿素材「GORE-TEX(ゴアテックス)」を用いており、汗を効率的に発散しつつ雪の侵入を防ぐ仕様。
内側には保温素材「プリマロフト」がベスト型に配置され、身体の中心部を温めながらも動きやすさを確保しています。
何より魅力的なのはバートンらしいそのデザイン性の高さです。
アウトドアライク・ミリタリーライクな見た目で、街着としても使えるのが嬉しいポイント。
少しオーバーサイズで着るのがオススメです。
オーストラリアに拠点を置くサーフィン・スノーボードブランド「QUICKSILVER(クイックシルバー)」をご紹介します。
「MISSION 3 IN 1 JACKET」はインナーパーカーが着いており、ジップでつなげることができるという画期的なアイテム。
滑る前は寒かったけれど、滑っているうちに暑くなってきた、などといった状況にも対応しやすいウェアです。
1991年アメリカでスタートした「VOLCOM(ボルコム)」。
スノーボード、スケートボード、サーフィンの「3S」に対応するアイテムを展開しており、ストリート要素の濃いアイテム展開が特徴です。
ストリートファッション好きの方や、バートンはみんなが着ていてちょっと・・・という方におすすめ。
ロゴマークがさりげなく配置されており、主張しすぎないのが非常にクールです。
吹雪いてしまい視界が不明瞭な場合に必要なのが「ゴーグル」。
侮りがちなアイテムですが、実は悪天候の際、顕著に性能の差が現れます。
1,000円〜2,000円程度の安価なゴーグルは、内部が結露して何も見えなくなってしまうことが多いのです。
ゴーグルは非常に奥が深いアイテムで、レンズの色によって特性が異なったり、UVカットや二重ガラス技術が使われていたり・・・など選ぶポイントは意外とたくさんあります。
「たかがゴーグルに・・・」と侮ることなく、しっかりした品質のものを購入しましょう。
下に紹介するオークリーとは対照的ともいえる、コストパフォーマンスに優れたブランドが「FYLINA」。
3,000円を切る値段帯でありながら、偏光性能もあり曇り止めコーティングもしっかりされておりと、文句のつけようがない一品です。
メガネをしたままの着用にも対応しているのもおすすめポイントです。
誰もが憧れのアメリカのアイウェアブランド「オークリー(OAKLEY)」。
イチロー選手のトレードマークであるサングラスもオークリー製であることからも分かる通り、超一流のプロからも愛用されるブランドです。
そんなオークリーですが、プロ向け、コンシューマー向けなどといった区別は特になく、この定番モデル「CANOPY」もプロも愛用しているモデルの一つです。
もちろん品質はピカイチで、球面レンズを採用しており曇ることも少なく、また耐久性も高いのが嬉しいポイントです。
何より、フレーム部分の「O」のマークが非常にカッコいいですね。
決して安価とは言えませんが、一度購入すれば長く使えるアイテムです。
冬を存分に楽しむことができるウィンタースポーツの代名詞「スノーボード」についてご紹介してきました。
基本的な滑り方を学び、ある程度ボードをコントロールできるようになると、とても爽快で楽しいですよ。
滑れるようになったら、急斜面やトリックに挑戦したりと、非常に奥が深いスポーツでもあります。
記事の中でも触れましたが、スノーボードの上達のための秘訣は「こけまくること」。
回数を重ねれば重ねるほど、今まで滑れなかったコースが滑れたり、スピードを出して滑れるようになったりしますよ。
サポーターやヘルメットをつけて安全に配慮して、目一杯チャレンジしてみてください。
公開日 : 2019/03/15