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ウンベルト1世ガッレリア(Galleria Umberto I Napoli)
ポンペイ遺跡(Scavi archeologici di Pompei)
パレルモ大聖堂(Cattedrale di Palermo)
3. ピアッツァ・アルメリーナ(Piazza Armerina)
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カザーレ(Villa romana del Casale)
2. バチカン市国(Stato della Città del Vaticano)
サンピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro)
バチカン美術館(Palazzi e Musei Vaticani)
聖フランチェスコ聖堂(Basilica di San Francesco)
ドゥオーモ(Cathedral of Santa Maria del Fiore)
ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)
ジェラッテリアドンドリ(Gelateria Dondoli)
サン・ヴィターレ聖堂(Basilica di San Vitale)
サン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)
サンマルコ寺院の鐘楼(Campanile di San Marco)
アレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)
ガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Basilica di Santa Maria delle Grazie)
スカラ座博物館(Museo Teatrale Alla Scala)
一言でいうと、様々な魅力がぎゅっと詰まった楽しい国。
日本の75%程の国土に、日本の約半数の人口、ユネスコ世界遺産の登録数は58か所(2023年現在)と世界一!
観光もリゾートもショッピングもグルメもたっぷり楽しめる、そのどれもがハイクオリティっていう国はそうそうないですよね。
日本人にとってはビザの申請などが不要なので、いつでも気軽に旅行を楽しむことができます。
物価も西ヨーロッパ諸国では安い方なので、観光にかかる費用は比較的少なめです。
都市国家が集まってできたのがイタリア共和国。
人々の郷土意識がとても強く、イタリア人である前にナポリ人、ミラノ人というように出身地にこだわります。
イタリア人にイタリア料理が好きだというと、必ず「どこの料理が好きなの?」と聞かれるはずです。
イタリア人の郷土愛を知れば、地元のサッカーチームに熱いのも納得できるはず。
イタリアには、日本の都道府県にあたる州(レジョーネ)が全部で20州あり、その中の5つは自治州です。
今回は、イタリアを南イタリア・シチリア島・中部イタリア・北イタリアの4つに分け、おすすめの観光スポットをご紹介します。
現在、イタリアの観光スポットは予約が必要、または予約優先となっている場所が多くなっています。
予約方法もかなり流動的なので、イタリア旅行が決まったら、まず各公式サイトをチェックしてくださいね。
南イタリアからスタートする理由は、イタリア好き、イタリアリピーターの方にぜひ足を運んで欲しいおすすめの場所だからなんです!
風光明媚、海がキレイ、歴史が深い、太陽の恵みをたっぷり受けた野菜が美味しい、オリーブオイルも美味しい、人が素朴で優しいなど魅力は尽きません。
ローマ、ミラノに次ぐ第三の都市ナポリは、カンパーニア州の州都。
紀元前470年ごろにギリシャの植民都市として建設されました。
当時の名前、新都市という意味の「ネアポリス(Neapolis)」が現ナポリの名前の由来です。
19世紀までフランスやスペインなどに征服され続けてきたので、当時の建物や文化が色濃く残ったイタリアの中でも独特の雰囲気を持つ町です。
ブラジルのリオデジャネイロ港、オーストラリアのシドニー港と並び、世界三大美港と呼ばれるナポリは、風光明媚な景観や観光スポットも多く、南イタリアの玄関口としての活気もあり魅力的な街です。
観光に出かける前に、よく話題に上がるナポリの治安について説明しておきます。
イタリア全土に言えるのは、観光地でのスリ・ひったくりに気を付けるということ。
歩きながらスマホを見ない、財布やスマホはズボンの後ろポケットに入れない、バッグは車道側に持たないなどの基本的な注意は怠らないようにしましょう。
ナポリには、観光客が不用意に立ちいらない方が無難な地区があります。
ガリバルディ地区
地下鉄のガリバルディ駅、列車駅のナポリ中央駅周辺を指し、警察が少なくなる日曜日の夕方・夜間にひったくりや強盗の被害が多くなります。
夜遅くにどうしても用事がある場合は、メインストリートから外れないように気を付けましょう。
クアルティエーリ スパニョーリ
ショッピングストリートであるトレド通りの西側に広がるスペイン地区は、薄暗く細い路地が多く人通りも少なめです。
バイクによるひったくり被害が多いので、立ち入らないようにしましょう。
スカンピア地区
ナポリ市北部で空港に近い地区なので観光客が訪れることはまずないですが、麻薬売買などの温床地区なので絶対に立ち入り禁止です。
上記以外の場所でも、人通りが極端に少ない場所、怪しげな人がたむろしている場所、最近問題となっているゴミが散乱しているような場所は近寄らないのが賢明です。
「vedi Napoli e poi mori」はイタリアの有名なことわざで、日本では「ナポリを見て死ね」と訳されています。
つまりは、ナポリの美しい景色を見るまで死なないでといった意味合いなのですが、その景色とはこのポジリポの丘からの眺めという説が有力です。
聖アントニオ教会の前にある展望テラスから見るナポリ湾、ヴェスビオ火山、ナポリの街並みの絶景パノラマは、函館山、香港のビクトリアピークと並んで三大夜景とも言われています。
恋人たちの聖地と言われるようになり、テラスの手すりには二人を永遠に繋ぐという意味の錠前がカップルによって付けられています。
絵葉書やガイドブックに必ず登場する絶景を、ナポリ観光のスタートにしてみませんか?
イタリア語名 : Terrazza Sant'Antonio
住所 : Rampe di Sant'Antonio(Tredici discese di Sant'Antonio), Posillipo, Napoli, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
営業時間 : 24時間開放
備考 : 地下鉄とケーブルカーを利用してナポリからポジリポの丘へ向かう場合はOne Day Ticketを買うのがおすすめ(One Day Ticketは地下鉄・フニクラーレ乗り放題で3ユーロ)
1442年、ナポリ王国の支配がアンジュ家からスペインのアラゴン家に移り、のちにアラゴン王国がカスティーリャ王国と併合しスペイン王国が誕生しました。
ナポリも1504年からスペインの属州となり、後にスペイン王の命によりナポリ滞在用に建てられたのがナポリ王宮です。
1616年に完成しましたが、外交に忙しかったスぺイン王は結局一度もこの王宮に滞在することはありませんでした。
18~19世紀にナポリ王国を統治したブルボン家の居城となり、当時の玉座の間や王妃の居室、宮廷劇場、ギャラリーなど約30室が「王宮歴史的居住博物館」として公開されています。
大理石の床、金をふんだんに使った調度品、天井一面に描かれたフレスコ画など贅を尽くした装飾も保存状態が良く必見です。
観光客が少なめな穴場なので、ゆっくりと見学することができますよ。
イタリア語名 : Palazzo Reale Napoli
住所 : Piazza del Plebiscito, 1, 80132 Napoli NA
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1号線 ムニチーピオ(Municipio)駅から徒歩8分
電話番号 : +39 06 3996 7050
定休日 :
営業時間 :
料金 : 大人 €10、18歳未満は無料
公式サイト : ナポリ王宮
ミラノのスカラ座、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場と並び、イタリア三大歌劇場と言われるのが、ナポリのサンカルロ劇場です。
1737年、当時ナポリ王国を支配していたブルボン家出身の王であるカルロ7世にちなんで名付けられました。
現在も使用されている歌劇場としてはヨーロッパ最古で、資金不足で1874年、1875年のシーズンに公演中止された以外は、ずっと定期公演が続けられているのが特徴です。
内部は馬蹄形で5層の桟敷席、最上階1層バルコニー、平土間席から成り、そのクラッシックな造りは芸術作品と言えます。
毎日行われている見学ツアーでは、メインホール、オーケストラボックス、ロイヤルボックス、二か所のホワイエ(広い通路、ロビー)、歌劇場の歴史を展示する美術館などを巡ります。
英語のガイドツアーは数が限られているので、見学に訪れる際は事前のスケジュールチェックをお忘れなく。
オーケストラの音響や照明の迫力にも定評があるので、ナポリ滞在中に何か公演があればぜひ本場のオペラ体験をしてみましょう。
イタリア語名 : Teatro San Carlo
住所 : Via San Carlo 98/F, Napoli,italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1号線Municipio駅より徒歩6分
電話番号 : (081)7972331
定休日 : 不定期
営業時間 :
料金 : 大人 €9、30歳以下 €7
公式サイト : サンカルロ劇場
ミラノにあるヴィットリオ・エマニュエーレ2世のガレリアを模して1890年に完成したショッピングアーケードです。
ウンベルト1世は当時のイタリア国王の名前、父は初代国王ヴィットリオ・エマニュエーレ2世。
十字に交わった天井は鉄とガラスでデザインされ、高さ58mの円蓋で覆われています。
床には12星座の大理石モザイクが施され、ごちゃごちゃした雰囲気のナポリで唯一とも言える優美な雰囲気を持つアーケード。
アーケード内で行列を見つけたら、それはスフォリアテッラ・マリー(Sfogliatella Mary)という焼き菓子のお店です。
スフォリアテッラ(Sfogliatella)とはイタリア語で「ひだを何枚も重ねた」という意味。
イタリア南部の定番スイーツなので、小腹が空いたらぜひお試しを。
貝殻をかたどったひだが何層もあるパイ菓子で、リコッタチーズ、カスタードクリーム、アーモンドクリームなどを入れサクサクに焼き上げられています。
焼き立てが最高に美味しいので、観光客や地元の人に混じって買ってみてくださいね。
イタリア語名 : Galleria Umberto I Napoli
住所 : Via San Carlo, 15, 80132 , napoli, italy
マップ : Googleマップ
アクセス : Municipio駅より徒歩6分
フランス、アンジュ家のナポリ王カルロ一世の命に建てられたのがヌォーヴォ城。
既に二つの城を持っていたので、区別するためにヌォーヴォ(新しい)城と名付けられたのです。
フランスのアンジュ城をモデルにし、当時の最新技術を用いて、敵の侵入を防御するための頑強な塔を配し、城の周りには堀が張り巡らされました。
1442年にアンジュ家が倒され、スペイン、アラゴン家のアルフォンソ五世がナポリを攻略し、ナポリ王となりました。
この時にただちに全面改装され、16世紀初頭までナポリの重要な防衛拠点として使用されたんですよ。
現在ヌォーヴォ城の中には、市立博物館が設けられナポリの歴史についての展示や、ナポリで活躍した画家たちの作品が多く展示されています。
展望台からは、ナポリの海を見渡すこともできます。
夜のライトアップも雰囲気がありおすすめです。
イタリア語名 : Castel Nuovo
住所 : Piazza Municipio - 80133 napoli , italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1号線ムニチーピオ(Municipio)駅より徒歩3分
定休日 : 日曜日
営業時間 : 9:00〜19:00 (最終入場18:00)
料金 : 大人 €6(2階にあるナポリ市立美術館(Museo Civico)の見学も含まれています)
公式サイト : Castel Nuovo
ナポリで食べないといけない物はピザ!
イタリア風に言うと、ピッツア。
ピッツアマルガリータ発祥の地としても知られているナポリには、歴史ある名店がずらり。
特にスパッカ・ナポリという下町地区のトリブナーリ通りはピッツア激戦区として知られています。
1936年オープンの老舗「ピッツェリア・ディ・マッテオ(Pizzeria di Matteo)」は、お昼時には地元の人と観光客で大行列ができる超人気店。
1994年のG7ナポリサミットの時に、アメリカ元大統領のビル・クリントンが訪れ、ポルタフォッリオというピッツアを四つ折りにして立ち食いするという派手なパフォーマンスをして、ナポリっ子たちを喜ばせたのがこのお店です。
ピッツェリアであり、フィリッジトリアと呼ばれる揚げ物屋さんでもあるので、ピッツアだけではなく、揚げコロッケのアランチーノやポテトコロッケ、ゼッポレという海藻入りフライなど色んな名物料理が楽しめるのでおすすめです。
ナポリピザの真髄は、なんといってもモチモチふんわりな生地の美味しさ。
コルニチョーネと呼ばれるフチの部分がでこぼこしていて、ちょっと焦げ目がついているのも特徴。
シンプルにマルガリータか、最高級の水牛モッツァレラチーズの、Bufalina D.O.C.がおすすめです。
ディ・マッテオで地元の人がよくオーダーしているのは、揚げピザPizza Fritta。
ピザ一枚がかなり大きいのですが、生地の美味しさについついぺろりといってしまう極上ピザですよ!
住所 : Via Tribunali, 94 - Napoli Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : トレド通りのダンテ広場から東へ徒歩10分
電話番号 : 081-455262
定休日 : 日曜日、8月の第2週と第3週
営業時間 : 12:00〜15:30 19:30〜23:30
紀元79年8月24日の午後に起きたヴェスビオ山の水蒸気爆発により、街には1時間で15cm以上の軽石が降り、建物が崩壊するなどの被害が起きました。
その後の小さな火砕流により多くの人はこの地から逃げ出しましたが、翌朝に起こった大規模な火砕流は、逃げ遅れた人々と街をすっぽりと飲み込んだのです。
火砕流により、植物や生物は一瞬で燃えましたが、石や土などが細かい土砂で密封されたので、ポンペイの街全体が密封保存されたような状態になりました。
18世紀の最初の発掘調査で見つかったのは、上下水道が整備された家や大浴場、娯楽の為の闘技場や娼婦宿、パン屋に酒屋が並ぶ商店街、神殿など。
日本の弥生時代の頃だと思うと、その生活水準や文化の高さに驚かされます。
19世紀に本格的な発掘調査が始まって以来、4度の大地震に見舞われ、第二次世界大戦では爆撃を受け貴重な文化財が破壊されたり、悪質な修復工事で余計損傷を受けることになったりと、荒廃が進んでいました。
2010年には「剣闘士たちの家」が突然崩壊し、観光客が入場できる場所が10棟のみになってしまったのです。
やっと危機感を感じたイタリア政府は、2012年から資金調達を始め、2014年から本格的な修復をスタートさせました。
考古学、建築の専門家はもちろん各種エンジニアを揃えて200人体制で「グレートポンペイプロジェクト」を行っています。
イタリア語名 : Scavi archeologici di Pompei
住所 : Via Villa Dei Misteri 2, Pompei, 80045 Napoli
マップ : Googleマップ
アクセス : ヴェスーヴィオ周遊鉄道Pompei Scavi Villa Dei Misteri駅下車
定休日 : 1/1、5/1、12/25
営業時間 :
料金 : €18(毎月第1日曜日は無料)
注意点 : 遺跡内は広くかなり歩くので歩きやすい靴が必要です
公式サイト : Scavi archeologici di Pompei
※ナポリの観光関連記事: ナポリのおすすめ観光スポット22選!
外周17キロの小さな島カプリ。
ナポリ、ソレント、イスキア島からのフェリーや高速艇はみな「マリーナ・グランデ」に到着します。
島にはウンベルト1世広場を中心にホテルやブランドショップ、カフェ、レストランが並ぶオシャレな雰囲気のカプリ地区と、素朴な雰囲気のアナカプリの二つの地区があります。
一番の見どころは有名な青の洞窟ですが、それだけではなく、見どころがいっぱいある魅力的な島なんです。
日本からのツアーだと、カプリ島には泊らず、ローマまたはナポリからの日帰りで青の洞窟を見てランチを食べてすぐに戻ってしまうのですが、それではもったいなさ過ぎます。
最低でも1泊はしておきたい島です。
イタリアの人気観光地ランキングでも上位に選ばれる有名な場所なので、ぜひ足を運んでみてください。
カプリ島へのアクセス
ナポリ、ソレント、イスキア島などからフェリーや高速艇が随時運航しています。
高速艇は約40分~50分、フェリーだと1時間半程度、青の洞窟に入りたい方は午前中に到着するスケジュールがベスト。
ナポリからはモロ・ベヴェレッロ港(Molo Beverello)か、メルジェッリーナ港(Mergellina)から発着します。
船会社はいくつもあり値段もほぼ同じなので、空いていればすぐに乗ることができます。
6月から9月はハイシーズンということもあり、インターネット予約をしておくのがおすすめです。
地盤沈下によって海面下に沈んだ洞窟で、高さ1mの入り口から中に入ると奥行きは約60mもあり、高さは約15m近くあります。
洞窟内に入るのは小さな手漕ぎボートで、波の高さに合わせて船頭さんはもちろん、乗客も頭をかがませたり、のけぞらせたりすることも。
船頭さんが波の動きに合わせて絶妙のタイミングで洞窟にかかる鎖を引っ張って、するりとボートは洞窟内に滑り込みます。
洞窟の中はまさに幻想的そのもので、言葉では言い表せない美しい青の世界が広がります。
ボートは洞窟内をぐるりと一周、もしくは二週してくれるので、一番奥まで行った時に洞窟の入り口に向けて撮影するのがベスト。
洞窟を出ると、船頭さんから熱いチップの要求があるので興ざめしますが、1€は事前に用意しておきましょう。
波が高いと天気が良くてもクローズになるので、入れるかどうかは運次第、冬場は半分以下の確率だと言われているので、やはり夏場がおすすめです。
ただし、夏場はお客さんが多く、順番待ちの為に洞窟付近でボートに乗った状態で、長いと2時間待つこともあります。
特に波のタイミング待ちで長引いている時は、待っているボートも揺れるので、酔いやすい方は要注意です。
イタリア語名 : Grotta Azzurra
住所 : Anacapri, Island of Capri, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
料金 :
備考 : アクセス2の方法は、船着き場までの時間はかかっても小舟に乗る待ち時間は少なめなので、時間の自由が効く方にはおすすめです
島の西部にあるアナカプリ地区、サンミケーレ教会のすぐそばにリフト乗り場があります。
膝の上に安全バーがあるだけの簡単な作りのリフトは何と一人乗りなので、高所恐怖症の方にはちょっと厳しいかもしれません。
標高589mのソラーロ山の山頂まで、約15分の空中散歩です。
ぐんぐん登るにつれて目の前には美しい海が広がり、足元には森が広がります。
一人だけの絶景タイム、360度パノラマの素敵な写真が撮れますよ!
山頂にある公園からは、すぐ近くに断崖絶壁、イスキア島、プロチーダ島、ソレント半島、続くアマルフィ海岸と絵のような景色を堪能できます。
BARもあるので、暑い日にはカプリ名産のレモンを使ったジュースやグラニータで一息いれましょう。
青の洞窟がクローズの場合は、代替え案としてやってくるツアー客が多いので、時間帯によっては混み合います。
時間があれば、帰りはハイキングコースをのんびり下っていくのも良いですね。
イタリア語名 : Monte Solaro
住所 : Via Caposcuro, 80007 Anacapri, Island of Capri, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : アナカプリのリフト乗り場から約15分
定休日 : 年中無休
営業時間 : 【リフト稼働時間】9:30~17:00(3月4月は16:00、11月~2月は15:30まで)
料金 :
備考 : 下りリフトの最終時間を逃さないように注意
▼カプリ島おすすめツアー
カプリ島 青の洞窟 1日ツアー ナポリ解散プランあり(3~10月/3コース地中海ランチ付き/日本語/ローマ発)
ローマから専用車にてナポリへ向かい、ナポリから高速艇でカプリ島へ。
気象条件が合えば、青の洞窟の中に入ることができるかもしれません。
カプリ島でのランチ、フリータイムののち、ローマで戻ります。
ナポリで解散のプランもあるため、ナポリ観光をしたい方におすすめです。
マテーラは、イタリアリピーターの方に特におすすめしたい穴場的な街です。
地中海域に見られる、渓谷の斜面の岩肌を掘って作られた洞窟住居。
マテーラの洞窟に人々が住むようになったのは旧石器時代からとも言われています。
8世紀から13世紀にかけて、この地を支配していたイスラム勢力から逃れて、修道士たちは洞窟内に130余りの教会や住居を作り、移り住むようになりました。
15世紀には地中海交易で繁栄し、後に最盛期を迎えます。
1806年に州都がポテンツァに移されてから、マテーラの街は徐々に衰退していきました。
人口増加による住居不足のため家畜と暮らす人も増え、衛生状態が悪化し病気が蔓延したので、政府が都市計画によって建設された新都市へ住民を強制的に移動させたのです。
以来、洞窟住居は無人となり廃墟化し、政府が所有管理する地区となりました。
近年になり洞窟住居の文化的、芸術的な価値が見直されるようになり、1993年に世界文化遺産へ登録されたのを機に、官民共同で、地域の保存、再開発が進んでいます。
洞窟住居は、イタリア語の岩を意味する「SASSOサッソ」の複数形、SASSIサッシと呼ばれています。
旧市街の中心地にあたるチビタ地区には、ロマネスク様式の大聖堂があり、この広場から眺める景色が圧巻です。
洞窟を利用したホテルやレストランなどもでき、観光開発に力を入れていますが、日本での知名度はまだまだ。
陸の孤島と言われるだけあってアクセスは少々面倒ですが、ローマやミラノでは味わえない特別な時間を過ごして見ませんか?
ライトアップも幻想的で素晴らしいので、宿泊してのんびり過ごすのがおすすめです。
イタリア語名 : Sassi di Matera
住所 : 75100, Province of Matera, Matera
マップ : Googleマップ
アクセス : マテーラ中央(Matera Centrale)駅から徒歩15分
円錐形の屋根に白い壁という、まるで童話の世界のような家が立ち並ぶアルベロベッロは人口1万人ほどの小さな村です。
この独特な形の家はトゥルッリと呼ばれています。
17世紀にこの地を治めていた領主が、ナポリ王に払う住居税を減らそうと画策し、万が一査察員が来た場合は簡単に解体できる住居を作らせたのが、トゥルッリの始まりです。
土台も骨組みもなく、平らな石灰岩を積み重ねただけの簡素な家で、部屋ごとに屋根があり、その部屋がいくつも繋がって一軒の家になっています。
トゥルッリはプーリア州中部の丘陵地帯の町々で見られますが、中心地に林立しているのはアルベロベッロだけ。
この素晴らしい景観は、1996年世界文化遺産に指定されています。
町は二つの地区に分かれていて、観光の中心になるのはなだらかな丘陵地にあるリオーネ・モンティ地区。
マルティッロッタ広場から、伸びる道の両側には可愛らしいトゥルッリが立ち並び、そのほとんどがレストラン、カフェやお土産屋さんです。
それに対して、地元の人が暮らすのがアイア・ピッコラ地区で、約400ものトゥルッリが立ち並びます。
素晴らしい景観ですが、いわゆる住宅地なので、住民の迷惑にならないように気を付けましょう。
イタリア語名 : Alberobello
住所 : Alberobello,Bari,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
※アルベロベッロの観光関連記事: イタリア好き必見!可愛すぎる南イタリアの小さな街「アルベロベッロ」を旅しよう
シチリアが数々の映画の舞台になっているのをご存知でしょうか。
ゴッドファーザー、グランブルー、ニューシネマパラダイス、イル・ポスティーノ、マレーナ、明日を夢見て、シチリア!シチリア!、山猫、ストロンボリなどが代表的ですが、まだまだ他にも色々あります。
古い作品が多いですが、グランブルーの青すぎる海と、まだ若いジャンレノと、美味しそうなスパゲッティ、ニューシネマパラダイスのトト少年と味のある田舎の村などは、映画好きなら誰しも覚えているシーンなはず。
シチリアを初めて訪れた人が驚くのは圧倒的な自然の美しさと食。
太陽の恵みをたっぷり受けた味の濃い野菜に、獲れたてのシーフード、特にカジキマグロやウニは絶品です。
歴史的にアラブの影響も強く受けているので、アラブテイストな料理も多く、お菓子類の甘すぎ感はまさにアラブ風です。
※シチリア島の観光関連記事: イタリア好きなら行くべき!文明の十字路シチリア島のおすすめ観光スポット14選
シチリア自治州の州都パレルモは、シチリア最大の都市であり、イタリアでも5番目に大きな都会です。
街の起源は紀元前8世紀の古代フェニキア人の時代、9世紀から11世紀にイスラム帝国の首都となり、この時期に旧市街に残る迷路のような街並みができたのです。
300以上のモスクが建てられ、アラブ文化が華開きました。
次いで12世紀にノルマン王国によりシチリア王国が設立され、その首都パレルモは地中海最大の繁栄を誇っていました。
アラブ・ノルマン様式の華麗な建物がこの時期に多く作られ、12世紀のルネッサンスと呼ばれました。
16世紀にはスペイン王国の支配下があり、19世紀のイタリア統一と様々な文化や伝統、料理も混じり合うパレルモの町は、イタリアなのにイタリアじゃないと言われるほど独特のエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。
1184年、大司教グアルティエーロ・オッファミリアにより、シチリア・ノルマン様式で建てられた聖堂で、14世紀に入ってから4つの鐘楼が建てられ、15世紀から16世紀にかけて南と北に柱廊が加えられました。
外国支配の中で改修や増築が繰り返されたので、様々な様式が入り混じるパレルモらしい建物と言えます。
創建当初の内部は黄金のモザイクで輝いていましたが、後の大幅な改装工事でほとんどが取り払われてしまい、現在残っているのは入り口の扉の上部にある「聖母子」だけです。
内部の見どころの一つに、パレルモの守護聖人である、聖ロザリアの礼拝堂があります。
銀の祭壇の上には聖ロザリアの骨が入った銀の聖遺物器があり、この遺骨が見つかった7月15日のお祭りに向けて、7月14日に運び出されて前夜祭が行われます。
パレルモ市民の聖ロザリア信仰はかなり熱く、様々な宗教儀式が行われるので、この時期に合わせてパレルモを訪れるのも良いですね。
イタリア語名 : Cattedrale di Palermo
住所 : Via dell'Incoronazione, 9, 90134 Palermo,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 091 334373
定休日 : 無休
営業時間 :
【大聖堂】月~土 7:00~19:00、日祝 08:00~13:00/16:00~19:00
【大聖堂内ノルマン王家の墓&宝物殿&クリプタ&屋上】料金 : 入場無料、屋根+国王の墓石:大人7ユーロ、子供4ユーロ
注意点 : ミサの最中は大聖堂内に入ることができません
公式サイト : Cattedrale di Palermo
ヨーロッパでは、 ウィーン のオペラ座、 パリ のオペラ座に次いで3番目に大きい劇場で、1897年にヴェルディの「ファルスタッフ」でこけら落としが行われました。
映画「 ゴッドファーザー 」のパート3の後半では、このマッシモ劇場が舞台となっています。
マイケルの息子のオペラ歌手デビューを見に行ったマイケルファミリー、観劇していたのはもちろんロイヤルボックスでした。
公演中に数々の暗殺が行われ、最後には劇場外の大階段でマイケルに向けられた銃弾が娘メアリーにあたってしまう…そんな多くの重要なシーンの舞台となったのです。
実はマッシモ劇場は、1974年から23年もの間、閉鎖されていました。
修復と言われていたのに、実際は手を付けられず放置されていたのですが、劇場オープン100周年にやっと再オープン記念コンサートが開かれました。
翌年に「アイーダ」が上演され、完全復活を遂げたんですよ。
パレルモ滞在中にスケジュールが合えば、ぜひ観劇に訪れてみてください。
上演がない場合でも、ガイド付きツアーで内部の見学ができます。
イタリア語名 : Teatro Massimo
住所 : Piazza Giuseppe Verdi, 90138 Palermo,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : パレルモ中央駅から、101, 102, 104, 107のバスで劇場前下車
電話番号 : +39 091 605 3521
定休日 : 特別の祝日は閉まる可能性あり
営業時間 : 9:30~18:00(最終 17:30スタート) 所要時間 約30分
料金 : 8ユーロ
注意点 : リハーサル中は入れないこともあります
公式サイト : Teatro Massimo
アグリジェントの町は、クレタ島とロードス島からジェーラというアグリジェントより西の町に入植したギリシャ人により、紀元前581年に築かれました。
アグリジェント観光と言えば、世界遺産にも登録されているギリシャ支配時代の遺跡群です。
地中海を渡った対岸はアフリカのチュニジアといった位置にあるので、夏場はかなり暑く観光のベストシーズンは早春の頃。
2月上旬から中旬には大規模なアーモンドの花祭りが行われ、アグリジェントが一番華やかになる季節です。
シチリア島観光のハイライトとも言われるアグリジェントの神殿の谷。
広大な敷地に、紀元前8世紀頃のギリシャ人支配時代に造られた多くの神殿が保存状態良く残されています。
神殿の谷は5つの神殿からなり、東側の丘の上に建つメインの、ヘラ神殿、コンコルディア神殿、ヘラクレス神殿と、連絡橋を渡った西側の、ゼウス神殿、ディオスクリ神殿の2地域に分かれます。
コンコルディアとは、平和・調和・和解を象徴するローマ神話に登場する女神で、この神殿は紀元前5世紀頃に建てられました。
ギリシャのパルテノン神殿の約三分の二の大きさで、シチリアでは最大の42m×19.7m、前面に6本側面に13本の柱が残っていて、保存状態が良いことで知られています。
6世紀末の初期キリスト教の時代に、教会として使用するために柱と柱の間を壁で塞いでいたのが補強となり、地震などでも倒壊せずに持ち堪えたと言われています。
イタリア語名 : Valle dei Templi
住所 : Via Empedocle 73, Agrigento
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 0922 183 9996
定休日 : 無休
営業時間 : 08:30~19:00(最終入場 18:00)毎月第一日曜日は無料
料金 : 大人 €10、州立考古学博物館との共通チケット €13.5
公式サイト : Valle dei Templi
シチリア島のほぼ中央部に位置するピアッツァ・アルメリーナの街。
ここを訪れる人の目的は、1997年に世界遺産に登録された「ヴィッラ・ロマーナ・デル・カザーレ」を見学することでしょう。
アグリジェントからは95km、カターニャからは97km、シラクーサからは130km、タオルミーナからは148kmと、どの場所からも絶妙に距離があり、まさにシチリアのど真ん中という位置なので、タオルミーナやアグリジェントから現地発着ツアーに参加するのが便利です。
「ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ」は、ピアッツァアルメリーナの街から5キロ山あいに向かった場所にがあります。
世界遺産に登録されている美しいモザイク画で有名です。
今でこそ何もない田舎町の風情ですが、古代ローマ時代には、すぐそばをカターニャとアグリジェントを結ぶ主要幹線道路が通る場所でした。
3世紀から4世紀にかけて建てられたと推測される大邸宅に残る床モザイクは、総面積3500平方メートルで、モザイクの質とその規模は古代ローマ時代最大の物だと言われています。
2000年近くも前のモザイクがこれほど良い状態で保存されていたのは、中世の時代に後ろの山でおきた土砂崩れにより、何世紀もの間土砂に埋もれていたため。
19世紀に柱の部分が発見されて、1950年代から本格的な発掘調査が始まりました。
現在は、約60の部屋の修復工事が終わって一部が一般公開されており、1997年には世界文化遺産に登録されました。
イタリア語名 : Villa Romana del Casale
住所 : Strade Provinciale 15, Piazza Armerina, Enna
マップ : Googleマップ
アクセス : マレスカルキ広場Piazza Marescalchiよりバスまたはタクシー
電話番号 : +39 0935 680036
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~16:00
料金 : 大人€10、毎月最初の日曜日は入場無料
公式サイト : カザーレ別荘
イタリア人はもとより、ヨーロッパ人の憧れのリゾート地、タオルミーナ。
イタリアの中でも特に美しく、治安も良いので2017年5月にG7サミットが行われたのは記憶に新しいところですね。
フランス、イタリアの合同制作、リュックベンソン監督の「 グランブルー 」の舞台となったので、ロケ地を訪れる日本人の姿も見られます。
「マンマのパスタが世界一だ」とジャンレノが言ったレストランは、シーフードが絶品なんですよ!
紀元前3世紀、ギリシャ人によって作られた劇場は、後に古代ローマ人によって円形闘技場に作り変えられました。
タオルミーナで一番見晴らしの良い丘をくり抜いて造られていて、自然の地形を利用し、階段席が配されています。
正面の舞台には円柱があり、その間から真っ青なイオニア海と形の良いエトナ山が見えます。
1787年にここを訪れたゲーテは「世界中のどんな劇場の観客も、これほどの舞台後部の景色は目にすることはできないだろう」と感動し、イタリア紀行に書き記しています。
毎年6月中旬から9月上旬のバカンスシーズンの夜に、オペラ、バレエ、コンサートなど様々な野外イベントが行われていて、観光客の人気を集めています。
ギリシャ劇場から見下ろす夜景も美しく必見ですよ。
イタリア語名 : Teatro Antico di Taormina
住所 : Via Teatro Greco 1, 98039, Taormina, Sicily, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス
: タオルミーナ ジャルディーニ(Taormina-Giardini)駅より徒歩30分
電話番号 : +39 0942 23220
定休日 : 年中無休(特別なイベントがある時を除く)
営業時間 : 9:00~16:00 ※夏季は18:30まで
料金 : 10ユーロ 毎月第一日曜日は無料
注意点 : 夜にコンサートやオペラが上演される日は、16:00~17:00頃閉まるので注意
公式サイト : ギリシャ劇場
中部イタリアにはローマやフィレンツェといった有名都市があり、見所がたくさんあります。
時間があればぐるっとめぐりたいところですが、時間がなければローマとフィレンツェ、またはローマとフィレンツェと周辺の都市(シエナやピサなど)を中心に観光しましょう。
ローマやフィレンツェ周辺は交通の便が良いので、長距離、中距離バスを利用したり、鉄道を利用すれば移動も簡単です。
イタリアの首都ローマは、政治・経済・文化の中心地であり世界に名だたる観光地です。
ローマ時代の遺跡の中に街がある、といった感じで古代と現代がうまく交じり合っているのが魅力。
見どころが沢山あるので、最低でも3日は滞在して、たっぷりローマの街を歩き回りましょう!
▼ローマの観光関連記事
・ ローマのおすすめ観光スポット20選!イタリア好きが選ぶ「ローマの休日」に最適な旅行スポット・レストランとは
圧倒的な存在感でローマの中心部に建つのが、古代ローマ時代の円形闘技場「コロッセオ」です。
周囲は527m、高さ48.5mと言ってもあまり大きさが実感できませんが、約5万人の観客を収容できたと聞けば規模の大きさがわかりますね。
映画「 グラディエーター 」の世界そのもので、猛獣と猛獣の闘い、剣闘士と猛獣との闘い、そして剣闘士と剣闘士の闘いは、どちらかが命を落とすまで続いたのです。
当時のローマ皇帝たちは、市民に娯楽の場を与えることで、権力を絶大にしていきました。
ツアーの市内観光では外から写真を撮るだけということが多いのですが、時間がある方は内部見学をしてみましょう。
2階席から闘技場全体を見渡すと、2000年前とは思えないような様々な技術、工夫を垣間見ることができます。
詳しく知りたい方は、日本語の音声ガイドの貸出があるので、利用するとより理解が深まって楽しめます。
コロッセオは言うまでもなくローマでもトップクラスの人気を誇る観光名所です。
せっかくの旅行で長い待ち時間が発生してしまうと大変もったいないので、訪れる際は事前にチケットをオンライン購入しておくことをおすすめします。
※2023年5月時点で、コロッセオとフォロロマーノの当日券販売はしていません。すべてオンライン予約になるのでご注意ください。
イタリア語名 : Colosseo
住所 : Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma RM, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄B線コロッセオColosseo駅から徒歩1分
電話番号 : +39 06 3996 7700
定休日 : 1/1、5/1、12/25
営業時間 :
料金 : €18(パラティーノの丘、フォロ・ロマーノと共通)18歳以下無料
注意 : 剣闘士の姿で一緒に写真を撮るパフォーマーがウロウロしていますが、無料ではないので交渉したくない方は無視しましょう
公式サイト : Colosseo(日本語対応)
トレビの泉もローマ観光に欠かせない観光名所の一つです。
ポーリ宮殿の壁の一部に作られたバロック・ロココ様式の豪華な噴水で、1762年に造られました。
中央にギリシャ神話の海と地震をつかさどるポセイドン、右には健康の女神ヒュギエイア、左には豊穣の女神デメテルの大きな彫刻像が並びます。
映画「 甘い生活 La Dolce Vita 」の中でアニタ・エクバーグが演じたシーンで有名になり、噴水に向かい後ろ向きに立ち、肩越しにコインを投げ入れる観光客で一杯です。
コインを1枚投げると再びローマに来ることができ、2枚投げると好きな人と結ばれて、3枚投げると嫌な人と別れることができると言われています。
この収益は1日3000€にも及び、半分はローマ市に、残りはカトリック団体に寄付されるのだそう。
2015年に長い修復が終わり、現在は美しい姿を見せてくれています。
イタリア語名 : Fontana di Trevi
住所 : Piazza di Trevi, 00187 Roma,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄A線Barberini駅下車、徒歩約15分
注意点 : 人前で財布を開けないように、コインはあらかじめ用意しておきましょう
※トレビの泉の観光関連記事: ローマの観光名所「トレビの泉」!コインにまつわるジンクスや見どころを徹底解説
古代ローマでは、各都市の中心広場のことをフォルムと呼んでいました。
フォロ・ロマーノは、紀元前3世紀から3世紀頃までローマの政治・経済・宗教の中心地として最も重要なフォルムでした。
約300m×100mの正方形の敷地内には、政治の中心だった元老院議事堂や、司法、行政に使われていたユリウスのバジリカ、裁判や商取引に使われれたエミリアのバジリカ、戦勝記念の凱旋門、数々の神殿などがずらりと並びます。
基礎や柱の一部しか残っていない物が多いので、想像力を駆使して古代ローマ時代の皇帝や仕える人々の姿を思い浮かべてみましょう。
遺跡で発掘された遺物類は、付属の博物館内に展示されています。
フォロ・ロマーノの南端にあるティトスの凱旋門を真っすぐ進むと、ローマの7つの丘の1つである、パラティーノの丘に到着します、(チケットは共通券)
初代皇帝アウグストゥスをはじめとする貴族の邸宅が建てられた眺めの良い場所で、ここからのフォロ・ロマーノの全景は見逃さないようにしましょう。
※2023年5月時点で、コロッセオとフォロ・ロマーノの当日券販売はしていません。すべてオンライン予約になるためご注意ください。
イタリア語名 : Foro Romano
住所 : Via della Salara Vecchia, 5/6, Roma,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄B線コロッセオColosseo駅から徒歩10分
定休日 : 1/1、5/1、12/25
営業時間 : 9:00~日没1時間前(季節により異なる)
料金 :
古代ローマ皇帝のハドリアヌス帝が、自らの霊廟として作らせたサンタンジェロ城。
139年に完成し、当時はハドリアヌス霊廟と呼ばれていました。
歴代皇帝の霊廟として、カラカラ帝(~217年)までの皇帝が埋葬されています。
その後は要塞として使われ、10世紀にはバチカンの軍事的な要塞としても使用されました。
13世紀に作られたバチカンと直結する避難通路が現存し、こちらも見学できます。
1933年以降はサンタンジェロ国立博物館として公開されるようになりました。
サンタンジェロ(聖天使)の名で呼ばれるようになったのは、ローマでペストが大流行した590年のこと。
時のローマ教皇グレゴリウス1世が、城の頂上で大天使ミカエルが剣を鞘に収める姿を見て、ペスト流行の終焉を宣言したという言われからきています。
城の頂上には大天使ミカエルの像が建てられています。
城の頂上はサンピエトロ寺院を間近に望む展望スポット。
カフェがあるので、眼下に流れるテヴェレ川、ローマの街並みを見ながら贅沢な時間を過ごしてみてください。
イタリア語名 : Castel Sant'Angelo
住所 : Lungotevere Castello 50, Roma
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄A線レパント(Lepanto)駅から徒歩15分
電話番号 : (06)6819111
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 : 9:00~19:30
料金 : 大人 €15、18歳以下無料(特別展の場合変更あり)毎月第1日曜無料
公式サイト : Castel Sant'Angelo
パンテオンは、紀元前25年頃、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近アグリッパが建設した神殿でした。
後に火災により焼失、紀元後118年からハドリアヌス帝が再建したのが現在のパンテオンの原型です。
ローマの神々からキリスト教へと信仰が移っても、その美しい建物は壊されること無く、役割を変えて現在も使われています。
また、イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエル2世や、ルネッサンスの巨匠ラファエロなど著名人のお墓があることでも知られています。
外観も目を引きますが、必見は内部や天井部分です。
直径43.2mもの大きな丸天井にぽっかり空いた採光穴、その直径は9mあり「パンテオンの目」と呼ばれています。
約2000年前という時代の技術をもって、この天井が完成したのは驚きですよね。
採光穴から射し込む太陽の光は何故かとても神秘的です。
雨が降ったらどうなるのか気になる所ですが、ちゃんと床が斜めに作られ、中心には排水口が開けられています。
ミケランジェロが「天使の設計」と称賛したという美しいパンテオン、ぜひ訪れてみてくださいね。
イタリア語名 : Pantheon
住所 : Piazza della Rotonda, 00186 Roma RM
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄A線Berberini駅から徒歩15分
電話番号 : (06)6830 0230
定休日 : 無休
営業時間 : 8:30~19:30(日曜は9:00~18:00)※最終入場は閉館15分前まで
料金 : 無料
注意点 : 肌の露出が多い服装(ハーフパンツやノースリーブなど)では入場できません
ローマ市の一角にあるバチカンは、1929年より独立国家となり、現在は世界最小面積の国。
その国土全域が世界遺産に指定されています。
先ほどご紹介したサンタンジェロ城から歩いて15分程でアクセスできるので、ぜひ観光のコースに組み込んでみてください。
バチカン市国内にある、キリスト教カトリックの総本山サンピエトロ大聖堂。
315年に最初の聖堂が建てられ、現在見られるのは再建され、17世紀になって完成したもの。
幅156m、長さ211.5m、6万人を収容できる巨大な聖堂内には、11の礼拝堂と45の祭壇があります。
当時の名だたる芸術家が設計、装飾に関わっているので、内部はまるで美術館のような華やかさがあります。
どこから見ても目に付く大きな丸屋根(クーポラ)はミケランジェロの設計によるもので、上まで登ることができます。
ローマには展望台などがないので、ローマ市街を見渡したかったらぜひ行っておきましょう。
全行程階段か、エレベーターと階段を使うかで料金が違いますが、エレベーターを降りてからでも320段の階段が待っているので、最初はエレベーターを利用しましょう。
途中でドームの美しい装飾やフレスコ画を間近に見ることができます。
頂上からは、360°のパノラマ!ローマ市内を流れるテヴェレ川や、円筒形のサンタンジェロ城など、ローマ市街の街並みをたっぷり楽しんでください。
イタリア語名 : Basilica di San Pietro
住所 : Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 06 6982
定休日 : ミサや宗教行事のある日は入場制限・休館あり
営業時間 : 7:00~19:00(冬は7:00~18:00)
料金 : 大聖堂への入場は無料(クーポラは階段利用で8ユーロ、エレベーター利用で10ユーロ)
注意点 : 肌の露出が多い服装では入場できません
歴代ローマ法王の収集品を展示している世界最大級の美術館で、世界第4位の入場者数を誇ります。
館内は年代やテーマ別に大小合わせて25もの美術館、博物館群に分かれていて、さっと見て回るだけでも2~3時間、じっくり見ると1週間かかると言われるほどの規模です。
一番の見どころはミケランジェロ作の「最後の審判」で、システィーナ礼拝堂に描かれています。
他にも、ラファエロ「アテネの学堂」レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」なども必見。
夏のバカンスシーズンを始め、常に入場の為の大行列が出来ていますが、 公式サイト から予約ができるので、予定が決まっている人にはおすすめ。
予約できるのは60日前からです。
住所 : Viale Vaticano, 00165 Roma
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄A線「チプロ駅(Cipro)駅」から徒歩約10分
電話番号 : +39 06 6988 4676
定休日 : 毎週日曜(毎月最終日曜は除く)
営業時間 :
料金 :
備考 : 当日券だと2~3時間待つこともあるので、手数料分で価格はあがりますが事前予約をしていくのがおすすめ
公式サイト : バチカン美術館
※バチカン市国の観光関連記事: 初めてのバチカン市国観光!行き方や注意事項、絶対見逃せない作品は?見どころを余すことなく紹介
アッシジのあるウンブリア州は「緑豊かなウンブリア」の愛称で知られ、イタリアで、唯一海にも国境にも接していない正真正銘の内陸の州になります。
アッシジは、フランシスコ会の創設者である聖フランチェスコの生まれた町として知られています。
聖フランチェスコ聖堂やフランシスコ会の関連施設は、「アッシジ、フランチェスコと関連修道施設群」として2000年に世界遺産に登録されています。
1182年、裕福な家庭に生まれたフランチェスコは何不自由ない暮らしを送っていました。
当時の若者がそうであったように、騎士になろうと軍隊に入りましたが捕虜生活を送ることになり、重い熱病にかかった時にキリストと聖母マリアの夢を見ました。
その後、時折り洞窟などに行って祈りを捧げるようになり、ある日アッシジ郊外のサン・ダミアノ教会で祈っていた時に磔のキリスト像から「行って私の教会を立て直しなさい」という声を聞きました。
この声を物質的に立て直すと思ったフランチェスコは、サン・ダミアノ教会を皮切りに周辺の教会の修復を始めました。
そうするうちに、これは精神的に立て直すという意味だと悟り、財産を放棄し清貧と福音に徹する宗教活動を始めたのです。
フランチェスコのもとに集った同士と共に設立したのが「小さき兄弟団」で、時のローマ教皇インノケンティウス三世に謁見を求め活動の許可を得て布教活動を始めました。
ぼろを纏い清貧を説くフランチェスコは最初は侮蔑の目で見られていましたが、海外での布教活動を地道に続けるうちに入会者も増え、1219年の総会には3,000人の人が集まったと伝えられています。
1224年ラヴェルナ山中でフランチェスコは、六翼の天使から、十字架刑に処せられたキリストと同じ5か所に聖痕を受けました。
その後徐々に身体が弱り始め、1226年44歳で亡くなりました。
彼の死後、多くの信者が埋葬されたサンジョルジュ教会に集り、そこで数多くの奇跡が起こったといいます。
これらの奇跡の報告を受け、死後わずか2年で時の教皇グレゴリウス9世により、フランチェスコの列聖、つまり聖人の位を与えられたことが発表されました。
これにより聖フランチェスコ聖堂が建てられ、1230年にフランチェスコは、聖フランチェスコとして聖堂の地下に移葬されました。
聖堂内の見どころは、聖フランチェスコの生涯を描いたジョットによる28枚のフレスコ画です。
1997年に起きた中部ウンブリア地方を襲った地震により、聖堂内でも修道士の方が亡くなったりと大きな被害を受けましたが、数年に及ぶフレスコ画の修復も無事終わり、甦った美しい聖堂内を見ることができるようになっています。
イタリア語名 : Basilica di San Francesco
住所 : Piazza Inferiore di S. Francesco, 2, 06081 Assisi PG,Italy
マップ : Googleマップ
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : 無料
公式サイト : Basilica di San Francesco
フィレンツェには、ルネッサンス時代に栄華をもたらしたメディチ家ゆかりの建物をはじめ、旧市街には多くの芸術スポットが集まっています。
碁盤の目に区画された旧市街は屋根のない美術館と言われるほどで、どこを歩いても絵になる街並みが続きます。
昔ながらの職人も多く、特に皮製品や金銀細工などが有名です。
アルノ川にかかるポンテ・ベッキオには金銀細工、宝飾店の工房が並び、そのディスプレイが行き交う人の目を楽しませてくれます。
「花の聖母マリア教会」という美しい名前が付けられたフィレンツェの大聖堂は、1296年の着工から140年の年月をかけて、1436年に完成しました。
最初の建設責任者であった、有名な建築家アルノルフォ・ディ・カンビオ氏は着工から7年後に亡くなり、一旦工事が中断されたのです。
後任に選ばれたのがジョットで、彼は鐘楼の計画を進めますが完成を見ずに亡くなり、また工事が中断、今度は20年近くも中断されました。
その後、数名の建築家の手を経て、ついに大聖堂は丸屋根(クーポラ)を残すのみとなったのです。
1418年にクーポラの模型公募が行われ、フィリッポ・ブルネレスキの案が採用されました。
一応の完成を見たのは1434年で、緻密な設計と計算のもとで作られ、高さは107mもありました。
これは当時としては世界最大のドーム型のクーポラだったのです。
2001年に公開されて大ヒットした映画「 冷静と情熱のあいだ 」はフィレンツェが舞台。
竹野内豊が演じる順正と、ケリーチャン演じるあおいの待ち合わせ場所として使われたことで注目を集めました。
階段しかないのでちょっと大変ですが、頑張った人にしか味わえない絶景が楽しめますよ。
赤茶色で統一された屋根が続くフィレンツェ旧市街が一望でき、遠くにはトスカーナの丘陵地帯まで見渡せる、特別な景色です。
隣のジョットの鐘楼にも登れるので、この写真のように、間近にクーポラ全体を見たいという方はこちらにどうぞ。
なお、ドゥオーモへの入場、ジョットの鐘楼、クーポラはすべて予約制になっています。
料金システムについては変更もあるため、必ず 公式サイト で確認してください。
住所 : Via della Canonica, 1 Piazza del Duomo, 50122 Florence, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : S.M.N(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅より徒歩15分
電話番号 : +39 055 230 2885
定休日 : なし
営業時間 :
料金 :
公式サイト : サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
メディチ家出身の初代トスカーナ大公・コジモ一世が、政庁舎としてジョルジョ・ヴァザーリの設計で作らせた建物。
のちに、フランチェスコ一世が歴代のメディチ家当主たちの美術コレクションを収蔵するために最上階を改造し、1591年には部分的に公開されていたので、ヨーロッパ最古の美術館とも言われています。
もともと事務所として使われていたことから、名前がウフィッツィ(事務所)美術館と呼ばれるようになりました。
18世紀、最後のトスカーナ大公が亡くなり、メディチ家が断絶した時に、唯一の相続人だったアンナ・マリア・ルイーザが全ての美術品をトスカーナ政府に寄贈しましたが、「コレクションはフィレンツェから出さずに一般公開すること」でした。
主に13世紀から18世紀の芸術家の作品が収蔵されており、イタリアルネッサンスの宝庫だと言われています。
ボッティチェリの「ヴィーナス誕生」「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ミケランジェロの「聖母子像」などイタリアルネッサンスの巨匠の絵画は必見。
他にも、ルーベンス、レンブラント、ゴヤ、ラファエッロなど世界的に有名な画家の作品も多く、美術好きなら時間がいくらあっても足りないかもしれません。
バカンスシーズンは入場に長蛇の列が出来るので、事前にオンライン予約をするのがおすすめです。
イタリア語名 : Galleria degli Uffizi
住所 : Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 055 294883
定休日 : 月曜日 1/1, 5/1, 12/25
営業時間 : 8:15~18:30(最終入館は16:45まで)
料金 :
注意点 : 毎月第一日曜は全員無料
公式サイト : Galleria degli Uffizi
2016年公開の映画、ダン・ブラウン作の「 インフェルノ 」は、大ヒット作「 ダ・ヴィンチ・コード 」と「 天使と悪魔 」の続編。
フィレンツェも舞台の一つとなっていて、このヴェッキオ宮殿でも撮影が行われたこともあり、以前よりも入場観光する観光客が増えています。
宮殿という名前ですが、実際はフィレンツェ共和国の中央省庁が置かれていた役所で、今なおフィレンツェ市役所として使われています。
700年前から現在まで、フィレンツェ市民にとっては大切なお役所であることに変わりはないというのがすごいですよね。
ヴェッキオ宮殿を象徴する場所は、フィレンツェ共和国時代に市民代表議会が行われていた500人広間。
壁一面から、天井まで描かれている壁画は、ジョルジョ・ヴァザーリの手によるもの。
実はこの壁画の裏に、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」という書きかけの壁画が残されていることが、調査により明らかになっています。
現在のヴァザーリの壁画を壊さないと取り出すことは不可能なので、日の目を見るかどうかは不明ですが、いつの日かテクノロジーがもっと進めば可能かもしれませんね。
宮殿内には、たくさんの隠し扉や秘密の通路があり、この秘密のエリアを巡ることが出来るツアーも催行されています。
「インフェルノ」でも取り上げられているので、ヴェッキオ宮殿を訪れる前に一度見てみると面白いですよ。
イタリア語名 : Palazzo Vecchio
住所 : Piazza della Singnoria, 50122 Firenze, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 055 276 8325
定休日 : 12/25
営業時間 :
料金 : 宮殿のみ €12.50(塔+城壁最上部通路へ行くには別途€12.50)
絵葉書やガイドブックに必ず登場するフィレンツェの全景写真は、アルノ川の対岸にある小高い丘、ミケランジェロ広場から撮影されたものです。
ミケランジェロ作のダヴィデ像のコピー(本物はアカデミア美術館)が中央にあることから、ミケランジェロ広場と呼ばれています。
観光バスが慌ただしく訪れ、10分程度の写真タイムで去っていきますが、時間がある方は絶景を見ながらのんびりしてみましょう。
特に夕暮れから夜景に変わる時間帯は、息をのむほどの美しさです。
イタリア語名 : Piazzale Michelangelo
住所 : Viale Michelangelo, 50125, Florence, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
その先のポッジ広場からのびるモンテ・アッレ・クロチ通りを通り途中左にのびる緩やかな階段を上ると到着
【バス】どちらも朝6時から25時まで、10分から15分間隔で運行しています
【タクシー】フィレンツェ中心部から10分程度(€15くらいが目安)
フィレンツェの名物料理と言えば、ビステッカ・アラ・フィオレンティーナが一番有名です。
世界最古で、世界最大と言われるキアナ牛は、高プロテインで低カロリー。
使用するのは生後12か月以内の若いキアナ牛のTボーンで、一か月近く血を抜きながら熟成させます。
実はこのキアナ牛は今や希少価値があり、値段も普通の牛の倍近くするので、限られた店でしか提供されていません。
ほとんどのレストランは2人前、1キロからのオーダーなので、シェアするのがベターです。
じっくり炭火焼きされたステーキの味付けはシンプルにオリーブオイルと塩のみ。
柔らかい赤身だけ、味付けもあっさりしているので、見た目に反してとっても食べやすいですよ。
何も言わないとかなりレア気味で出てくるので、苦手な方は焼き加減を伝えましょう。
ビステッカ・アラ・フィオレンティーナを食べたいけど、どこのお店が良いかわからない。
フィレンツェでは有名店に間違いなし、ガイドブックに載っている店でも、地元の人が多く訪れているお店なら大丈夫と言えるでしょう。
でも、せっかくだからキアーナ牛版を食べたいという方におすすめなのがリストランテ・ダ・リーノです。
世界的な指揮者の小澤征爾氏も常連と聞くと敷居が高そうですが、気の良いリーノ氏が取り仕切るお店は明るく楽しい雰囲気。
認定証付きのキアーナ牛を食べることが出来る数少ないお店の一つです。
ほとんどのお店が最低1キロからのオーダーですが、こちらは500gでも大丈夫。
日本語メニューもあるので安心です。
イタリア語名 : Ristorante da Lino
住所 : Via Santa Elisabetta, 9-r, 50122 Firenze, Italy.
マップ : Googleマップ
電話番号 : +39 055 284579
定休日 : 日曜日
営業時間 : 12:00~14:30/19:00~22:30
※フィレンツェの観光関連記事: フィレンツェの観光地21選!美術・世界史好き垂涎の歴史都市!
サンジミニャーノは、フィレンツェから約39km、シエナから52km、ピサからは78kmに位置する中世の街並みが色濃く残る小さな町。
城壁にぐるりと囲まれた歴史地区は、標高324mの丘の上にあります。
サンジミニャーノのお楽しみと言えば、小さなメインストリートをブラブラと歩くことです。
中でも目立つのは、サンジミニャーノ名物の猪肉のサラミやソーセージを扱う食料品店で、入口に猪のはく製が置かれているのですぐにわかります。
その場で好きなハムやチーズ、サラミを挟んだパニーニを作ってくれるので、試しに一つ頼んでみましょう。
まるで時を止めたかのような中世の街並みは、1990年に世界文化遺産に指定され、年間約250万人もの人が訪れる人気の観光地です。
中世のイタリアでは、貴族や富豪たちが権力と富の象徴として競うように高い塔を建てていました。
町の最盛期には75本もの塔があったそうですが、現在残っているのは14本のみ、中でも大聖堂の横に建つグロッサの塔が54mと一番高く、上に登ることができます。
階段は183段で、休憩を含めても20分もあれば到着できます。
階段の最後に一人用の梯子を登れば、目の前に広がるのは絵本の挿絵のような世界。
眼下には薄茶色で統一された建物が並び、合間にはところどころに塔が見えます。
城壁の外に広がるトスカーナ地方らしいブドウ畑や山並みは、忘れられない景色の一つになるはずです。
時間があればではなく、ぜひ時間を作って登ってみてください。
イタリア語名 : Torre Grossa
住所 : Piazza del Duomo53037, San Gimignano, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : サンジミニャーノの町の中心、ドゥオモ広場内
電話番号 : +39 0577 286300
料金 : 市立美術館と共通で大人13ユーロ
注意点 : チケットは、ドォーモ広場に面した市庁舎 Plazzo Comunaleの中で販売されています
公式サイト : グロッサの塔
サンジミニャーノ散策の時に忘れてならないのは、Dondoli Gelateria di Piazzaでジェラートを食べること。
このジェラートを目あてにサンジミニャーノを訪れる人もいるという、立派な観光スポットになっています。
イタリアでは、ジェラート屋さんには滅多にハズレのお店はありません。
しかし、このお店のオーナーであるセルジョ・ドンドリ氏は、イタリア代表チームのメンバーとしてジェラートの世界大会に出場し、2006/2007、2008/2009 にチャンピオンに輝いているため特別です。
特に有名なのは、Sorbetto di Vernaccia(ソルベット・ディ・ヴェルナッチャ)。
サンジミニャーノ名産のワインを使ったジェラートは、1992年から続く人気の味です。
他にもピンクグレープフルーツとシャンパンや、ダークチョコレートにチリ入りのチェリージャムがけなど、ちょっと大人な味のジェラートが多いので試してみてくださいね。
イタリア語名 : Dondoli Gelateria di Piazza
住所 : Piazza della Cisterna, 7, 53037, San Gimignyano, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : サンジミニャーノの中心広場「チステルナ広場」すぐ
電話番号 : 0577 942244
定休日 : 年中無休
料金 : カップ・コーンともに2種類選べて2ユーロ
フィレンツェから約60キロ、トスカーナ地方の古都として知られ、中世そのものの佇まいが人気。
ローマ時代から、ローマとフランス方面を結ぶ主要街道の中間都市として栄え、商業、金融業、手工業が発達し、13世紀にはヨーロッパ全体の金融の中心となりました。
Monte dei Paschi di Siena銀行は、世界最古の銀行と言われています。
1995年にシエナ市全体が世界遺産に指定されています。
世界遺産シエナ歴史地区の一番の見どころはカンポ広場。
世界一美しい広場と名高い貝殻の形をした広場は、付け根の部分に向けて緩やかに下るように作られています。
カンポ広場には、14世紀に建てられたプッブリコ宮殿(現市庁舎)や、シエナのシンボルでもあるマンジャの塔などの建物が並び調和のとれた空間を演出しています。
シエナ市民にとっても憩いの場で、広場に面したカフェやレストランでのんびり過ごす人、直接広場に座ったり寝そべったりする人も見られます。
中世の街並みを眺めるには、高い塔に登るのが一番!
102mあるマンジャの塔(Torre del Mangia)からの眺めは本当におすすめです。
すれ違うのがやっという狭い階段を登ると、待っているのは遠くにトスカーナの丘陵地帯、目の下には統一された美しい茶色の街並みです。
イタリア語名 : Piazza del Campo
住所 : Piazza Il Campo, 21, Siena, Province of Siena, Italy
マップ : Googleマップ
大聖堂が着工されたのが、12世紀の末で、約200年の年月をかけて完成したと言われています。
ところが、その後のフィレンツェの大聖堂完成に触発されて、シエナ人たちは大聖堂の拡大をしようと試みました。
大聖堂は十字架の形をしていますが、その長軸を新しい短軸にし、短軸を拡張してより大きな十字架型を作ろうと計画したのです。
しかし、財政難や飢餓の流行などで拡張工事は頓挫してしまい、現在その拡張部分跡が大聖堂付属美術館になっています。
大聖堂の一番の見どころは大理石、象嵌で装飾された床です。
モザイクと言われることが多いのですが、実際はグラッフィートと呼ばれる技法で、図柄に合わせてカットした大理石や象嵌を組み合わせたあとで、線を刻み込んでいます。
床なので人々が踏むことで徐々に傷んできたので、保護の為に現在はカバーがされていて、期間限定で公開(有料)されています。
イタリア語名 : Duomo di Siena
住所 : Piazza Il Campo, 21, Siena, Province of Siena, Italy
マップ : Googleマップ
電話番号 : +39 0577 286300
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : €20(大聖堂と他複合施設、美術館へ入館できる)
公式サイト : Duomo di Siena
▼シエナ・サンジミニャーノのおすすめツアー
トスカーナ州 日帰りツアー シエナ&サン・ジミニャーノ&モンテリッジョーニ&キャンティ( 4~11月/ワイン試飲付き)
今回ご紹介したシエナ、サンジミニャーノの他、モンテリッジョーニ、キャンティワインのワイナリーも訪れる盛沢山なツアー。
シエナとサンジミニャーノではたっぷり2時間のフリータイムがあるので、気になる観光スポットを訪れることもできます。
キャンティワインのワイナリーでは3~5杯の試飲もできるので、ワイン好きにはたまりませんね。
ピサの斜塔で知られるピサの街は、トスカーナ州ピサ県の県都でティレニア海に面した港湾都市です。
11世紀から13世紀頃は、ヴェネツィア、ジェノバ、アマルフィと並ぶ四大海洋の一つでした。
一番の見どころは、なんといってもピサの斜塔、大聖堂、洗礼堂が並ぶ奇跡の広場。
フィレンツェからはバスや電車で簡単にアクセスすることができます。
ピサの大聖堂の鐘楼として、1173年着工、アルノ川から流れ出る土砂の上に作られたピサはどこも地盤が弱く、10mの高さまでできた時点で既に傾き始めたので工事は中断され、修復を加えつつ1372年に54mで一応の完成を見ました。
完成時も傾いていた鐘楼、地下水の侵入を止める薬を注入したりと様々な処置をしましたが、傾きを止めることはできず、ついに1990年に公開を中止。
約10年間に渡る改修工事が行われ、2001年に公開が再開されました。
現在でも南へ向かって5度30分傾いていますが、エンジニアで地質学者である責任者により、今後300年倒れる危険はないという見解が出されています。
チケットオフィスに行くと空のある時間帯と人数が表示されたスクリーンがあるので、確認してチケットを購入しましょう。
カメラ、ビデオは持ち込めますが、バッグ類は全てチケットオフィス隣にあるロッカーに預けないといけません。
見学は1グループ40人ごとで係員の誘導による約30分間と決められています。
夏のバカンスシーズンなどは混み合い、希望の時間がいっぱいということもあるため、事前にネットで予約するのがおすすめ。
294段の階段はすり減っていてツルツル滑りやすいので、足元に注意してください。
イタリア語名 : Torre di Pisa
住所 : Piazza del Duomo, 56126 Pisa PI, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : ピサセントラル駅、駅前広場からバスLAM rossa線で約10分 TORRE 1駅で下車
電話番号 : +39 050 835011
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~20:00(冬季のみ9:00~17:00)
料金 : 斜塔に入れるチケットは€27と€20の2種類(あわせてどの施設に入るかで選択)
注意点 : 8歳以下は入場不可、8歳から12歳までは大人と手をつなぐこと、18歳までは大人の同行が必要です
公式サイト : Torre di Pisa
州都ボローニャから東へ約75キロ、アドリア海に面したラヴェンナはまだ訪れる日本人は少ないですが、ヨーロッパでは有名なビザンチン時代のモザイク画が残る、モザイクの街として知られています。
5世紀には西ローマ帝国の首都として栄え、その後8世紀までビザンチン帝国西領域の首都となり、この時期に初期キリスト教会の内部装飾として、美しいモザイク画の傑作の数々が生まれています。
モザイクの街ラヴェンナには、国立モザイク専門学校や、モザイクの工房、モザイクのお土産屋さんがあり、他のイタリアの街では見かけないようなお土産も買えますよ。
サン・ヴィターレ教会、ガラ・プラチディア廟等8つの建物が、「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」として1996年世界遺産に登録されています。
どの教会も外観は装飾も少なくとてもシンプルで、無機質にも感じる作りなのに中に入るとまばゆいばかりのモザイクの装飾がなされているのが特徴。
サン・ヴィターレ聖堂は、547年に大司教マクシミアヌスが献堂しました。
内部の側面と壁面のモザイクは旧約聖書を題材にしたもので、中でも有名なのは内陣にある、ビザンチン皇帝ユスティニアヌスと皇帝テオドラのモザイク。
主祭壇左側の壁面上部に描かれた、「ユスティニア帝が宮廷人を従えた図」と「テオドラ王妃と随臣・侍女達の図」は1500年以上前の物とは思えない輝きを見せてくれます。
同じ敷地内にガッラ・プラチディア霊廟があるので、忘れずに見学しましょう。
イタリア語名 : Basilica di San Vitale
住所 : Via San Vitale, 17, 48121 Ravenna RA, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 12/25
営業時間 :
料金 :
公式サイト : Basilica di San Vitale
北イタリアというと代表的な街はヴェネツィアやミラノですが、スイスと国境を接している辺りは、夏は避暑、冬はウィンタースポーツのリゾート地としてイタリア人にとても人気があります。
北イタリアを旅していると、南イタリアとは別の国かと思うくらいの違いを実感します。
料理で言うと、北イタリアは酪農が盛んな州も多く、バターやクリームを使ったこってりした味付けの料理が多め。
水田も多いので、リゾットなどの米料理も北イタリアでは多く見られます。
イタリア語で5つの大地という意味を持つ、チンクエテッレは、リグリア海の海岸線にある5つの村で、ポルトヴェーネレ村と沖合の小島を加えて世界遺産に登録されています。
ジェノバに近い西側から20kmほどの間にモンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオ・マッジョーレの5つの村が並びます。
カラフルな色合いの建物が雑誌やSNSによく登場するようになり、ますます人気が高まっています。
夏のバカンスシーズンには、ヨーロッパはもちろん、アメリカからもツアーがやってくるほどの人気です。
11世紀に要塞都市として生まれたこの村々は、1000年もの間、陸路が無く船のみで行き来をしていたので、陸の孤島となり独自の文化と芸術を築き上げてきました。
5つの村々がそれぞれ個性的なので、時間があれば、拠点となるモンテロッソ・アル・マーレや、ボルトヴェーネレ、もしくはラスペッツィアに宿泊をして全ての村々を訪ねるのが良いでしょう。
なお、2016年から登場したチンクエテッレエキスプレスは、ラスペッツィアからレヴァント間を各駅停車で30分かけて運行しているため、以前よりも村巡りがしやすくなっています。
イタリア語名 : Cinque Terre
アクセス :
▼チンクエテッレのおすすめツアー
世界遺産チンクエ・テッレ 日帰り観光ツアー(4~10月/日本語アシスタント/ミラノ発)
村巡りをする時間はないけれども、この特別な景色を見てみたいという方にはミラノ発着の日帰りツアーがおすすめです。
ミラノから日本語アシスタントとともに電車でチンクエテッレへ向かいます。
5つの村の中から3つの村を訪れ、それぞれフリータイムを楽しみます。
まるで映画のセットのような街、ヴェネツィアは、これまで多くの小説や映画やドラマの舞台となってきました。
水の都と名高いヴェネツィアは、大小合わせて177もの島からなり、ラグーナ(潟)の上に人工的に作られた島。
5世紀にゲルマン民族や騎馬民族により、破壊や侵略が起きるようになり、この地にも侵入が始まりました。
ヴェネツィア周辺に住んでいた人々は潟に杭を打ち、そこに家を建てて、大運河を作り海上生活を始めたのです。
こうして避難所として作られたヴェネツィアは陸からは干潟なので攻めにくく、海路からは砂州や島々が邪魔をし攻めにくい、天然の要塞都市になりました。
▼ベネチアの観光関連記事
・ ベネチアの観光地16選!ベニス観光で欠かせない人気の旅行スポット&おすすめホテルまとめ
・ イタリアのブラーノ島の絶景!死ぬまでに一度は訪れたい観光名所!
ヴェネツィアの商人がエジプトのアレキサンドリアから持ち帰った聖マルコの遺体が祀られているのが、サン・マルコ寺院です。
持ち帰ったという経緯は不明ですが、差し出されたとは思えないので盗んだという説が有力。
サン・マルコはヴェネツィアの守護聖人で、シンボルは翼を持った獅子。
ヴェネツィア滞在中に、何度となく聞く名前であり、あちこちで目にする象徴です。
9世紀の創建以降、時代を経て何度も改装されたので、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンスと様々な様式が取り入れられており、現在の形になったのは11世紀の頃。
寺院の内部は、床、柱、壁全てが大理石造りで、ビザンチン様式の黄金に輝くモザイクの装飾が特徴的です。
主な部分は無料で見学できるとあって、観光のハイシーズンには大行列が出来ていますが、オンラインの予約システムもあるので利用しましょう。
主祭壇の裏側には、パラ・ドーロと呼ばれる金、銀、86面の七宝板、ガーネット、真珠、エメラルド、ルビー、サファイヤなどが散りばめられた豪華絢爛な祭壇装飾があり必見です(有料)。
イタリア語名 : Basilica di San Marco
住所 : Basilica di San Marco, Venice,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +39 041 270 8311
定休日 : 無休
営業時間 : 9:30~17:00(日曜・祝日 14:00~16:00)
料金 :
備考 : 寺院内部では写真撮影禁止、肌の露出が多い服装は入場できません。
公式サイト : Basilica di San Marco
ヴェネツィアの一押し観光スポットが、サンマルコ寺院の鐘楼です。
赤レンガと大理石で作られた鐘楼が完成したのは16世紀のこと。
1902年に突然崩壊した後に建て直され、今の形は1912年に再建されたものです。
高さは約100mで、エレベーターでラクラク展望台まで上がることができます。
小さなエレベーターなので、バカンスシーズンには大行列が出来ることもありますが、並んででも見るべき価値のある絶景が待っていますよ。
真下にはサンマルコ広場が、目を移すとすぐ隣の島にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が、そして運河が張り巡らされたヴェネツィアの全景を一望できるんです。
ただし、あくまでも鐘楼なので、毎日12時と18時に鐘が鳴り響きます。
かなりの大音量なので、その時には展望台にいない方が賢明です。
イタリア語名 : Campanile di San Marco
住所 : Piazza San Marco, 30124 Venezia,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 水上バス サンマルコ(SAN MARCO)から徒歩約2分。サンザッカリア(S.ZACCARIA)から徒歩約3分
電話番号 : (041)270 8311
営業時間 : 復活祭~6月・10月 9:00~19:00/7~9月 9:00~21:00/11月~復活祭 9:30~15:45
料金 : 8ユーロ
注意点 : 行列が出来ていた場合は、帰りも上で行列が出来ているので、時間の余裕を持っていきましょう
公式サイト : Basilica di San Marco
ドゥカーレ宮殿は、7世紀末から18世紀末まで続いたヴェネチア共和国の総督と政庁、そして裁判所を兼ねた建物で、宮殿としても使われていました。
ヴェネツィア共和国は、イタリア半島内の諸国、他国の侵攻に脅かされながらも、卓越した政治、外交、軍事力により総督を中心とする共和制を1000年もの間保持した革新的な共和国でした。
オスマン帝国との戦いで多くの領土を失い、ナポレオン率いるフランス軍の侵攻により1797年に滅亡したのです。
現在この宮殿はヴェネツィア映画祭の会場として使用されています。
宮殿の中には、15世紀から16世紀にかけて活躍したヴェロネーゼやティントレットなど、ヴェネツィア派と呼ばれる画家たちによる壁画や天井画が多く残されていて圧巻。
総督の即位式が行われた黄金の階段や、大評議会の間、牢獄など見どころが多く見応えもあるので、ぜひ入場観光してくださいね。
イタリア語名 : Palazzo Ducale
住所 : Piazzetta San Marco 1, 30124 Venice, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 水上バス サンマルコ(SAN MARCO)から徒歩約2分 サンザッカリア(S.ZACCARIA)から徒歩約3分
電話番号 : (041)2715911
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 : 9:00~19:00(最終入場は閉館30分前まで)
料金 : €30 ※6~14歳、15~25歳の学生、65歳以上は€15
公式サイト : Palazzo Ducale
ヴェネツィア本島から水上バスに乗って10分から20分、ヴェネツィアン・グラスの島として知られるムラーノ島に到着です。
13世紀から続く伝統技術で作られるヴェネツィアングラスは全てムラーノ島の中にあるガラス工房で作られていて、その数は大小合わせて200にもなります。
もともと原材料や燃料を自国で産出できなかったヴェネチア共和国は、材料が豊富な国々にこの伝統技術が盗まれて真似されることを恐れ、全ての工房、職人そしてその家族までを強制的にムラーノ島へ移住させる政策をとりました。
島を逃げ出す者には厳しい罰を、功績を挙げると褒章を与える法令を発令し、厳しく取り締まったといいます。
これには、ヴェネツィア本島の火事を防ぐという意味もあったのです。
それでも新天地を求めて逃げ出す職人もおり、ヨーロッパ各地に技術が流出していきました。
島内には、ヴェネツィアン・グラスの歴史がわかる「ガラス博物館」や、見学ができる工房、お土産屋さんも沢山あります。
本場のヴェネツィアン・グラスを購入したい人におすすめです。
本島の混雑を避けてのんびりするにもぴったりですよ。
イタリア語名 : Murano
住所 : Murano, Venezia, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
ミラノとヴェネツィアのちょうど中間地点で、古くから交通の要衝として栄えてきたベローナ。
13世紀から14世紀のスカラ家の統治時代と、15世紀からのヴェネツィア共和国統治下に栄華を極め、街には数々の美しい建物が建てられました。
こじんまりとしているのに、どこか華やかでおしゃれな街は、散策するのにぴったりなので、ぜひ訪れてみてください。
2000年に「ヴェローナ市街」全体が世界文化遺産に指定されています。
紀元後1世紀に作られた円形闘技場で、最初の頃は最も残酷と言える剣闘士同士の闘いが行われていましたが、後に剣闘士対猛獣の闘技となり、市民の娯楽場として人気がありました。
18世紀からは、曲芸、喜劇、バレエなどに使われるようになり、1913年には、イタリアを代表する作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ生誕100年を記念した野外フェスティバルが催され、「アイーダ」が上演されました。
これ以降、第一次、第二次世界大戦中を除いて現在まで、毎年夏に野外オペラフェスティバルが行われ、世界中からの観客を魅了しています。
あくまでも野外なので、音響は不十分でも、大きな舞台を利用した壮大なセットは迫力があり、何よりも古代ローマ時代の劇場で観劇をするという雰囲気は抜群です。
オペラというと敷居が高いイメージですが、野外オペラとなると話は別。
カジュアルな雰囲気で誰もが知っている有名な演目が多く上演されるので、タイミングが合えばぜひ観劇を。
オンラインでチケット購入が出来るので、できるだけ早めに席を抑えるようにしましょう。
イタリア語名 : Arena di Verona
住所 : Piazza Bra 37121,Verona,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : ポルタ・ヌオーヴァ駅から徒歩10分
電話番号 : +39 045 800 5151
定休日 : 1/1、12/25
営業時間 :
料金 : 公演により異なる
公式サイト : Arena di Verona
13世紀に起こった神聖ローマ帝国派と、ローマ教皇派に分かれた激しい権力争いが、シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の物語を生み出しました。
神聖ローマ帝国派だった、キャプレット家のジュリエッタと、ローマ教皇派のモンテッキ家に生まれたロミオ。
実際にキャプレット家だった場所が、今はジュリエッタの家として一般公開されています。
夜の闇の中にロミオがいるとは気付かずに、「おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」とジュリエッタが嘆いたバルコニーという設定のバルコニーが人気です。
2010年のアメリカ映画「 ジュリエットからの手紙 」にも登場したように、世界中から届く恋愛相談の手紙に、返信をする「ジュリエットクラブ」というボランティア団体があり、届く手紙の数が年間4万通というから驚きです。
バルコニーの下にはジュリエットのブロンズ像が建ち、ジュリエットの胸を触ると恋が成就するという言い伝えから、触っている写真を撮ろうと行列ができています。
壁には無数の落書き(テーマは愛)があったり、二人で付けると幸せになれるという錠前がずらりとつけられていたりと、愛のパワースポットとして人気があります。
イタリア語名 : Casa Di Giulietta
住所 : Via Cappello, 23 Verona,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : ポルタ・ヌオーヴァ駅からブラ広場まで徒歩で15~20分位、そこから観光しながら徒歩で15分程
電話番号 : +39 045 803 4303
定休日 : 月曜
営業時間 : 9:00~19:00
料金 : €6(オンライン先行予約の場合は手数料で+€0.6)
公式サイト : Casa Di Giulietta
ミラノファッションという言葉が一般的になるほど、ファッションの街として知られるミラノは、イタリアではローマに次ぐ第二の都市で、ロンバルディア州の州都です。
1976年以来毎年行われているミラノ・コレクションで、ファッションの街の名を確立しています。
ハイブランドが並ぶ通り、カジュアルなショップが並ぶ通り、老舗店、デパートなどが集まっているので、ショッピング好きなら1日では足りないかもしれません。
第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたミラノは、戦後の建物が多いので、ローマやフィレンツェのように遺跡や中世の雰囲気を残す場所はあまりありません。
ただ、ファッションに限らずイタリアの最先端が集まっている街なので、イタリアの今を知りたい方にはおすすめです。
ミラノを代表する建物と言えば、真っ先に名前があがるのが大聖堂ドゥオーモです。
ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの命により1386年に着工し、完成を見たのは約500年後という壮大な聖堂です。
全長158m、幅93m、高さ108mと、世界最大のゴシック建築物として知られています。
最大の特徴は、135本の尖塔におびただしい数の彫像で、最も高い中央尖塔には黄金に輝く聖母マリア像が見られます。
内部のステンドガラスなどの見学の後は、屋上に登ってみましょう。
意外と知られていないのが、ドゥオーモの屋上からの絶景で、視界が良い日はスイスアルプスまで見えるんですよ!
また、ドゥオモの特徴である彫像もすぐそばで見られるので、珍しい写真が撮れること間違いなし。
ほぼすべての観光客が訪れるというミラノで一番人気のスポット。
バカンスシーズンには入場のための大行列ができることも珍しくはありません。
チケットの種類と入場システムはよく変更になるので注意が必要です。
以前はドゥオーモ内部は無料でしたが、現在は有料になっており、様々なコンビネーションチケットもあります。
住所 : P.za del Duomo, 20122 Milano MI, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1・3号線ドゥオーモ(Duomo)駅から徒歩すぐ
電話番号 : +39 02 7202 3375
定休日 : なし ※博物館のみ水曜定休
営業時間 : 9:00~19:00
料金 :
注意 : ドゥオーモ前の広場には、勝手に手に鳩の餌を乗せてきて、鳩と写真を撮り、そのあと餌代を要求する物売りがいるので注意しましょう
公式サイト : ドゥオーモ(Duomo)
ミラノのドゥオモを見学したら、その足で食べに行きたいのが「ルイーニ」のパンツェロッティです。
ドゥオモの裏手、大型デパートのリナシェンテのすぐ脇の道に行列を見つけたら、それが「ルイーニ」です。
観光客だけではなく、並ぶのが苦手と言われるミラノっ子も並ぶと聞けば、その人気がわかりますよね。
パンツェロッティとは、南イタリア名物である揚げピザのこと。
創業は1888年、南イタリアのプーリア州。
その後ジョセッピーナ・ルイーニ氏は家族と共にミラノにやってきて、1949年この地に店を構えました。
ほぼ全員がオーダーしているのが、トマトとモッツァレラが入ったシンプルなパンツェロッティで、この一等地では破格と言える1個 3ユーロ!
行列のおかげで常に出来立ての熱々がいただけます。
揚げピザといってもしつこくなく、あっという間に完食しちゃいます。
小腹を満たす程度のサイズなので、ランチにしたい方は2個、もしくはショーケースに並ぶ菓子パンも一緒にどうぞ。
大聖堂ドゥオモとミラノスカラ座を結ぶアーケードで、19世紀の後半に建設された現代のショッピングモールの先駆けともいえるミラノのシンボル的な存在です。
石造りの伝統工法をベースに、鉄、ガラス、石、鉄骨を巧みに組み合わせたデザインは、当時としてはとても斬新であり、建築技術の高さが伺えます。
中央の天井にはヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアを表現したフレスコ画が描かれ、すぐそばにはプラダの本店、歴史ある宝石店や本屋に創業100年を超えるカフェなどが並び優美な雰囲気を醸し出しています。
場所がらちょっと高めなカフェですが、ドゥオーモ周辺で休憩したいなという時には、アーケードを歩くミラネーゼ(と観光客)を見ながら雰囲気のあるお店で寛ぐのも良いですね。
イタリア語名 : Galleria
住所 : Galleria Vittorio Emanuele ll, Milan,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1・3号線ドゥオーモ(Duomo)駅から徒歩1分
サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の食堂に描かれたレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」は、ミラノが世界に誇る宝です。
教会は第二次世界大戦時に屋根が吹っ飛ぶような大きな損傷を受けましたが、「最後の晩餐」は奇跡的に無事でした。
420cmx910cmという大きな壁画は、テンペラという画法だったので、痛みが激しく17世紀頃から盛んに修復が行われていました。
当時の技術では、逆に壁画に悪影響を与える修復があったり、修復家による加筆が多すぎて、オリジナルがわからなくなるという事態も起きていました。
20世紀の修復は、一人の修復家が20年以上かけて行い、洗浄作業を中心に行ったので、過去の修復家による加筆も取り除かれました。
その後、複数の扉を付けて外気との接触を減らしたり、入場者制限をして保存に力を入れるようになりました。
現在は完全予約制で、電話か 公式サイト からの予約が必要です。
イタリア語名 : Basilica di Santa Maria delle Grazie
住所 : Piazza di Santa Maria delle Grazie, 20123 Milano,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : メトロ2号線CadornaFN駅から徒歩7分 メトロ1号線Conciliazione駅から徒歩6分
電話番号 :
定休日 : 毎週月曜日、1/1 , 4/25 , 5/1 , 12/25
営業時間 :
料金
: €15、18~25歳 €2
注意点 : 完全予約制、一人15分
公式サイト : 最後の晩餐見学予約
1778年に開場、イタリアオペラの最高峰と言われるスカラ座はオペラ歌手の憧れの舞台であり、オペラファンにとっても憧れる場所。
ミラノと言えばファッションの街というイメージですが、世界のトップクラスと言える質の高いオペラや舞台を観劇できるんです。
オペラと聞くと何となく敷居が高いイメージですが、天井桟敷なら驚くほどの安さでチケットが手に入るので、雰囲気を味わいたいという方にはおすすめです。
公式サイトには日本語もあるので、まずはスケジュールのチェックをしてみましょう。
スカラ座には「天井桟敷の会」というちょっとコアなファンの集いがあります。
長年に渡りスカラ座を見守ってきたファンたちは、不出来な場合は強烈な野次を飛ばし、素晴らしいパフォーマンスには惜しみない賞賛、歓声を与えてオペラ歌手を育ててきたのです。
観劇の時間がないという方は、「スカラ座博物館」だけでも見学してください。
楽譜、写真展示などに加え、歴代オペラで使用された衣装などの展示もあり、オペラファンでなくてもその豪華さに目を奪われることでしょう。
リハーサルなどがない場合は、座席から舞台を眺めることができるので必見です。
イタリア語名 : Museo Teatrale Alla Scala
住所 : Largo Ghiringhelli 1, Piazza Scala, 20121 Milan,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1・3号線ドゥオーモ(Duomo)駅から徒歩5分
電話番号 : +39 02 8879 7473
定休日 : 復活祭日曜、1/1、5/1、8/15、12/7、12/25・26
営業時間 :
料金 :
公式サイト :
ミラノでは、14世紀のヴィスコンティを始めとする多くの貴族たちが芸術家のパトロンになり、芸術活動を支えてきたという歴史があります。
イタリア屈指の美術館(絵画館)として人気があるのが、こちらのブレラ絵画館。
17世紀の半ばにイエズス会の修道士の為に建てられた宮殿の2階に位置し、1階は美術学校(アカデミア)になっています。
館内の中庭には、統治時代に絵画館としてオープンさせたナポレオンの像が立っています。
作品群の中心となるのは、14世紀から19世紀にかけての、ヴェネツィア派やロンバルディア派など、北イタリアのルネッサンス絵画。
マンテーニャの「死せるキリスト」や、カルパッチョの「聖母の神殿奉献」、ジョバンニ・ベッリーニの「ピエタ」などです。
ほとんどが宗教画ですが、モディリアーニやピカソといったモダンアートも少しだけ展示されています。
イタリア語名 : Pinacoteca Brera
住所 : Palazzo di Brera - Via Brera, 28 - 20121 Milano
マップ : Googleマップ
アクセス : 中心地から歩いて約15分。もしくは地下鉄montenapoleoneから5分
定休日 : 1/1,5/1,12/25
営業時間 : 8:30~19:15
料金 : 15ユーロ
公式サイト : Pinacoteca Brera
塔をくぐると広がる中庭。
その一番奥にあるのが、イタリア各地から収集された絵画や彫刻が展示されている市立美術館です。
1番の見どころは、ミケランジェロが死の間際まで作っていたと言われる未完の「ロンダニーニのピエタ」です。
ミケランジェロは生涯に4つのピエタ像を製作していますが、もっとも有名な物は23歳の時の作品で、バチカン市国のサンピエトロ寺院に置かれています。
20代のピエタと80代のピエタ、実際に見てみたいと思いませんか?
イタリア語名 : Castello Sforzesco
住所 : Piazza Castello, 20121 Milano MI
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄1号線カイロリ(Cairoli)駅から徒歩1分
電話番号 : +39 02 8846 3700
定休日 : 月曜日
営業時間 :
料金 :
公式サイト : Castello Sforzesco
※ミラノの観光関連記事: ミラノの旅行・観光・ホテルガイド!おすすめの観光スポット11選
ミラノから北へ約50キロ、スイスとの国境にある湖水地帯の中で一番有名な湖と言えばコモ湖です。
コモ湖の歴史は古く、ローマ皇帝も保養に訪れていたんだそう。
ヨーロッパの王侯貴族、大富豪たちに愛されてきたリゾートは、イタリアのセレブやスターはもちろんですが、現在はハリウッドスターにも人気で、ジョージ・クルーニーの別荘もあるんですよ。
長さ46キロ、最大幅4.3キロ、漢字の「人」の形をしたコモ湖の、左下にあたるのが、中心の街「コモ」です。
大聖堂や市庁舎、ブランド店があるメインストリート、市民公園、レストラン、カフェなどがたくさんあり、リゾートの雰囲気たっぷり。
ケーブルカーに乗って、ブルナーテ山の展望台からコモ湖とコモの街並み、そして美しいスイスアルプスの絶景を楽しむもよし、湖畔をブラブラを散歩するのもよし。
たっぷり時間がある方は遊覧船がおすすめです。
著名人の別荘を巡る遊覧コースや、ベッラージオやトレメッゾといった他のリゾート地への定期船や、貸切船など様々な楽しみ方がありますよ。
ミラノとは全く違う、ゆったりした雰囲気を楽しみましょう。
イタリア語名 : Lago di Como
住所 : Como Nord Lago, Largo Giacomo Leopardi, Como, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス :
▼コモ湖のおすすめツアー
イタリア湖水地方観光ツアー コモ湖&ベッラージョ&隣国スイスのルガーノ(英語ガイド/ミラノ発)
スイスのルガーノまで行ってフリータイムののち、コモ湖のベラージョへ。
フリータイムのあと遊覧船で2時間(夏期)のクルーズを楽しむというプランはいかがでしょうか。
イタリア国内で4番目の人口を抱える大都市トリノ。
市内は碁盤の目に区画されていて、その中心になるのはサンカルロ広場で、いつも多くの人々で賑わっています。
1280年、政治力と財力を共に備えたフランスの貴族サヴォイア家がトリノに居を構え、1560年にトリノに遷都したことから、サヴォイア家支配のもと、多くの芸術・文化・建築技術がトリノに持ち込まれました。
街に何本もある屋根付きアーケードはポルティコと呼ばれ、サヴォイア貴族が雨に濡れずに街歩きが出来るようにと造られた名残です。
2年に1度、トリノで世界最大級の食の祭典「サローネ・デル・グスト」が開催され、世界中から食のプロが集まるので、この時期に訪れることができたら最高ですね。
トリノ市の中心広場、カステッロ広場に面して建つ美しく、かつ壮大な王宮。
16世紀末に建設が始まり完成したのは17世紀半ば、その後増築や改修が行われ、現在の姿になったのは18世紀のことです。
時代が変わるごとに建築様式も変わり、王宮はネオクラシック様式、バロック様式、ロココ様式などが入り混じった造りになっています。
豪華な迎賓の間と、白い大理石の柱が並ぶ舞踏の間は必見、家具や時計、銀食器類なども見逃せません。
サヴォイア王家の代々の当主が暮らした王宮、その豪華な内装や調度品から当時の繁栄と権力を伺い知ることができます。
王宮の裏手には、ヴェルサイユ宮殿の庭園を手がけたアンドレ・ル・ノートルの設計をもとに作らせた王宮庭園が広がります。
王宮は「サヴォイア王家の王宮群」の一つとして、1997年に世界文化遺産に登録されています。
イタリア語名 : Palazzo Reale
住所 : Palazzo Reale, 1,Torino, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : カステッロ広場すぐ
電話番号 : (011)4361-455
月曜日 : 月曜日
営業時間 : 9:00~19:00(最終入場18:00)
料金 : 大人€15、学生(18歳~25歳)€2、17歳以下無料
公式サイト : Palazzo Reale
カステッロ広場に面したもう一つの王宮、マダーマ宮殿は王侯のお妃の為の宮殿です。
もともと古代ローマ時代の大きな門の一部だった場所で、中世の時代には要塞に、15世紀に入り城となり、16世紀後半からは宮殿として使用されるようになりました。
豪華なバロック様式の正面門から宮殿内に入ると見られる、古代ローマ時代の遺跡の一部はそんな歴史の1ページなのです。
もともとお妃専用に作られたわけではありません。
しかし、17世紀にヴィットリオ・アメディオ一世の未亡人で摂政を務めたマリア・クリスティーナが住み、その後カルロ・エマヌエル二世の未亡人であるマリア・ジョバンナ・バッティスタという二人の未亡人が暮らしたことから、マダーマ宮殿と呼ばれるようになりました。
内部には、中世ピエモンテ州の美術工芸品や家具などを展示する「市立アンティーク美術館」があり、装飾ガラス細工、陶磁器、金銀細工、マヨルカ焼など見応えがあります。
マダーマ宮殿も「サヴォイア王家の王宮群」の一つとして1997年に、世界文化遺産に登録されています。
イタリア語名 : Palazzo madama
住所 : Palazzo Reale, 10,torino, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : カステッロ広場すぐ
電話番号 : +39 06 67061
定休日 : 火曜
営業時間 : 10:00~18:00
料金 :
公式サイト : Palazzo madama
イタリアにエジプト関連の博物館、それもトリノに?
ちょっと意外な感じがしますよね。
ナポレオンのエジプト遠征に同行していたフランス領事が、当時のサヴォイア家のカルロ・フェリーチェ王に贈ったコレクション5,268点がスタートでした。
創設は1824年で、現在の所蔵数は約33,000点にもおよび、その中の6,500点が展示されています。
古代エジプトの遺物収集では、エジプト、カイロの考古学博物館に次いで2番目という規模。
2006年のトリノオリンピックを機にできた彫像ギャラリーにはラムセス二世、アメンホテプ二世、トトメス三世、ツタンカーメンなどの貴重な彫像が並び圧巻です。
ロゼッタストーンのヒエログリフの解読に初めて成功したシャンポリオンは、1824年から1826年までトリノに滞在し、博物館から相当数の資料を提供して貰い研究を続けています。
きちんと全時代別に分類され、貴重な展示品が多いことからも非常に評価の高い博物館です。
イタリア語名 : Museo Egizio
住所 : Via Accademia delle Scienza, 6 -Torino,Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : 電車または地下鉄にてトリノ・ポルタヌオーヴァ駅、徒歩10分
電話番号 : +39 011 440 6903
定休日 : 年中無休、12/25除く
営業時間 : 9:00~18:30(月曜のみ14:00まで)
料金 : 大人 €18、70歳以上 €15、学生(15歳~18歳)€3、子供(6歳~14歳)€1、5歳以下は無料
公式サイト : Museo Egizio
イタリアと一口にいっても、もともと違う国、都市国家の集まりなので、土地ごとに違った文化や風習、そして料理や飲み物があります。
トリノ発祥のちょっと珍しい飲み物と言えばビチェリンです。
グラスの中に、エスプレッソコーヒー、ホットチョコレート、ミルクが綺麗に3段に層をなしています。
聞いただけで美味しいって想像できる組み合わせですよね。
ポイントは、混ぜないで飲むこと。
口に入れた時に混ざり合うのが新鮮な味わいで、病みつきになりそうな美味しさです。
トリノのカフェならどこでもオーダーできますが、一番に人気があるのはビチェリン発祥の「カフェ・アル・ビチェリン(Caffe Al Bicerin Dal 1763)」。
1973年創業の老舗カフェで、狭い店内はいつも地元の人や観光客で混んでいますが、天気が良ければ外のテーブル席も気持ち良くておすすめです。
イタリア語名 : Caffe Al Bicerin Dal 1763
住所 : Piazza della Consolata, 5, Torino, Italy
マップ : Googleマップ
アクセス : トリノ王宮から西に徒歩7分 コンソラータ聖所記念堂の前
電話番号 : +39 011 4369325
定休日 : 毎週水曜日 1/1、8月の一ヶ月(バカンス休暇)、6/24
営業時間 : 8:45~19:30
公式サイト : Caffe Al Bicerin Dal 1763
アオスタから約37キロ、モンテビアンコの麓にあるクールマイユールは、ヴァッレ・アオスタ州で最も古いスキーリゾートで、世界中から観光客が集まる人気の街。
数百キロのスキーコースがあり、スキー、スノーボード、ヘリスキーまで様々なウィンタースポーツを楽しむことができます。
冬だけではなく、夏もハイキング、トレッキング、マウンテンバイク、乗馬、カヌー、ゴルフなどを楽しめる避暑地として人気があります。
日本人にとって、馴染みがあるのはモンブランというフランス語の名前の方ですよね。
モンブラン観光というと、フランス側のシャモニーからロープウェイに乗り、エギュ・デュ・ミディ展望台に行くのが一般的です。
シャモニーでの大行列や混雑を避けたい方、最新式のロープウエイに乗って見たい方、イタリアが好きという方は、クールマイヨールから出発しましょう!
2015年にオープンした「スカイウェイモンテ・ビアンコ」は360度回転式のロープウェイです。
クールマイヨールのポンタル・ダントレーブPontal d’Entreves(標高1,300m)から定員80名のキャビンに乗り、中間乗換駅のパヴィオン・デュ・モンフレティPavillon du Mont Fréty(標高2,200m)へ。
中間駅には、レストラン2軒、映画館、ショッピングエリア、夏期のみオープンの植物園などがあります。
次に定員75名のキャビンに乗り換えて、エルブロンネル展望台unta Helbronner(標高3,466m)に到着です。
直径14mの円形展望テラスからモンテビアンコの眺めは大迫力!
モンテビアンコを真正面に、チェルビーノ(マッターホルン)や、グランドジュラスなどの名峰が見渡せます。
こちらにもレストラン、カフェ、映像上映コーナー、雪上に降り立てる場所などがあるので、時間が許す限りたっぷり楽しみましょう。
エレベーターで降りてトンネルを抜けて行くと、アルピニスト達が登山に行くルートのスタート地点、トリノ小屋があります。
この小屋にあるレストランでは、クールマイヨール特産のソーセージ煮込みやチーズとハムの盛り合わせや温かいスープ類などがあり、休憩にぴったりです。
せっかくだからエギュ・デュ・ミディからの景色も見たいという方は、ここから3連結型のゴンドラに乗って約20分で行くこともできますよ。
悪天候の場合、この区間のゴンドラがストップすることもあるので、時間がない方は気を付けてください。
イタリア語名 : Skyway Monte Bianco
住所 : Strada Statale 26, 48, 11013 Courmayeur AO, Italy
マップ : Googleマップ
電話番号 : 016589196
定休日 : 細かく設定されているのでホームページで確認してください
営業時間 :
料金 :
公式サイト : Skyway Monte Bianco
イタリアの中でも特に人気が高い観光地を取り上げてご紹介しました。
現在イタリアの観光スポットは、予約制、または予約がないとかなり並ぶという場所が増えています。
旅行の予定が決まったら、まずは公式サイトからチケット予約について確認して、早めに予約することをおすすめします。
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最終更新日 : 2024/07/25
公開日 : 2017/12/20