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1. サン・マルコ寺院(Basilica San Marco)
2. サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(Basilica di Santa Maria della Salute)
1. リアルト市場(il Mercato di Rialto)
2. 仮面のカーニバル(Carnevale di Venezia)
1. アカデミア美術館(Gallerie dell'Accademia )
2. コッレール博物館(Museo Civico Correr)
ベネチアを楽しく観光!ヨーロッパらしいの街並みの中で旅行を満喫しよう
水の都として有名なイタリアの都市”ベネチア”。
みなさんも写真や映像で一度は見たことあると思います。
水の上に成り立つ街という、私たちにとって非日常的な世界は、まるでゲームや物語みたいですね♡
また、トーマス・マンの『ベニスに死す』やシェイクスピア『ベニスの商人』、そしてゲーテの『イタリア旅行』など数多くの古典名作の舞台にもなっており、昔から夢のような都市として人々を魅了していたことがわかります。
今回は、そんな憧れの都市ベネチアのおすすめ観光スポット&イベントをご紹介します!
この記事を参考に、ベネチアで素敵な思い出を作りましょう。
イタリアの北東部にあるベネチアは、徒歩で観光できるほどのサイズ。
水上バスや水上タクシーという交通手段もありますが、大小の運河には橋がかかっているので、お散歩感覚で全て徒歩で周る事もできちゃいます。
これから紹介するスポットは、さっと見るなら2,3日の滞在でも全て周る事はできます。
ただし、ひとつひとつのスポットをじっくりと楽しみたい方は、もっと長く滞在することをおすすめします!
サン・マルコ寺院は、ベネチアで最も有名な寺院であり、世界遺産にも登録されています。
福音記者マルコの遺体を祀るために建設されました。
彼の遺体が持ち帰られたのは西暦828年のことでした。
その後、数世紀に渡り何度かの改修が行われ、11世紀に多様な建築様式が複合した現在の姿になったそうです。
壮大な外観に圧倒されますね。内部の装飾も豪華で、中でもパラ・ドーロはとても美しいので是非、訪れてみてください。
寺院内部では写真撮影は禁止です。(バルコニーからの景色の撮影は◎)
さらに、飲食、肌の露出なども禁止となっているので、マナーを守るようにしましょう。
肌の露出についてですが、太ももや肩が思いっきりでているお洋服だと入場することができないので、ミニスカートやショートパンツはアウトです。
真夏に行かれる方はカーディガンや上着、ストールを持参して、入場の際に羽織るようにしましょう。
住所:San Marco 328, Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:水上バス1・2番サンマルコ(San Marco Vallaresso)から徒歩5分
営業時間:
復活祭~11月は9:45~17:00(日・祝14:00~17:00)
11月~復活祭は9:45~17:00(日・祝14:00~16:00)
休館日:無休
入場料:パラ・ドーロは2ユーロ、宝物館は3ユーロ、博物館は5ユーロ
公式サイト: サンマルコ寺院
こちらのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会は、中世に流行した黒死病が治ったときに、聖母マリアへの感謝を捧げるため1603年に建築されたと言われています。
ちなみに、サルーテはイタリア語で健康という意味です。
海に浮かぶ教会のシルエットが、物語の世界みたいでとっても美しいです。
教会内にも入場することができます。
住所:Fondamenta Salute, 30123 Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:水上バス1番サルーテ(Salute)から徒歩1分
営業時間:平日9:00~12:00、15:00~18:00 日曜13:00~17:00
休館日:無休
入場料:無料、武器庫のみ有料
公式サイト: サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
続いては、ベネチア映画祭の会場でとして有名な、ベネチア・ゴシックを代表するドゥカーレ宮殿です。
11世紀に建設され、その後火災が原因で修築され、16世紀に現在の姿に。共和国時代には、政庁兼宮殿として使用されていました。
政治のために使用された部屋だけでなく、武器庫や牢獄も見学することができます。
注目するポイントは、豪華な名画です。
部屋の内部に豪華で壮大な絵が飾られています。
中でも注目すべきは、世界最大の油絵と言われている「天国」とベネチア派を代表する巨匠ジャンバッティスタ・ティエポロの作品は見ものです!
また、総督の即位式が行われた”黄金の階段”にも、是非足を踏み入れてみてください。
住所:Piazza San Marco 1, Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:サンマルコ広場(Piazza San Marco)内
営業時間:8:30~19:00(4/1~10/31)、8:30~17:30(11/1~3/31)
休館日:1月1日、12月25日
入場料:大人20ユーロ
公式サイト: ドゥカーレ宮殿
サン・マルコ広場は世界で最も美しい広場と言われています。
ベネチアの中心でもあり、先ほど紹介したサン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、また他にもコッレール博物館や時計塔など、歴史的で美術的価値のある建造物に囲まれています。
お土産屋さんやカフェもあり、ちょっとした休憩にもオススメです。
文豪ゲーテが訪れた最古の「Cafe Florian(フローリアン」や、
ワーグナーがベネチア滞在中に立ち寄っていた「カフェ・ラヴェナ(LAVENA)」も現存しており、
私たちもお茶を楽しむことができますよ。
ベネチアの風景の中で、ひとつだけ高くそびえ立つ赤い等のようなものをみたことはありませんか?
実はあの建物はサンマルコ寺院の鐘楼で、上まで登れるんです!
ベネチアの美しい街並みを一望できます。
鐘楼が建設されたのは1514年。
既に現在の形でしたが、1902年に突然崩壊したため、その10年後の1912年に再建されたものが今のものです。全長は約100メートル!
イタリアの鐘楼は階段が多いのですが、こちらはエレベーターで一気にのぼる事ができるのでご安心を。
観光シーズンには行列ができていますが、並ぶ価値がある絶景が待っていますよ。
住所:Piazza San Marco, Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:サン・マルコ広場(Piazza San Marco)内
営業時間:9:00~21:00(復活祭~6月は~19:00、10月は~19:00、11月~復活祭は9:30~15:45)
休館日:無休
入場料:8ユーロ
公式サイト: サンマルコ寺院
ベネチアの年を上空から見ると、大きくS字に流れる運河があることがわかります。
それが、ベネチアの象徴とも言えるカナル・グランデ大運河です。
全長3,800メートルの運河沿いに、12世紀から7世紀にかけて建設された、美しいヴィラ等が立ち並んでいます。
この運河を通れば、ヴェネツィアで必ず訪れたい観光名所を水の上からチェックすることができますよ。
貸し切りだと100ユーロ以上かかりますが、せっかくなのでゴンドラを利用するのがおすすめ!
相乗りも可能なのでその場合一人あたり数十ユーロまで安くなります。
ちなみに、水上バスなら、75分8ユーロとお手ごろ価格です。
あの有名なリアルト橋のしたをくぐりぬけてベネチアの街を水の上から見て回りましょう。
カナル・グランデ運河にかかる最古の橋です。
ミケランジェロが、橋の設計の一般公募に参加したことでも有名ですね。
ちなみに、採用されたのはアントニオ・ダ・ポンテの作品です。
当初は木造でしたが、火事で全焼したため石で造り替えられました。
橋の上には露店が並び、橋周辺もショッピング街となっています。
ベネチアでショッピングを楽しむならリアルト橋からサンマルコ広場までの1本道がおすすめです。
可愛い名前の橋ですね。
16世紀に建設された歴史ある橋です。
夕方にため息の橋の下でキスをした恋人は永遠に結ばれると言われています。
ゴンドラで街を散策する場合、必ず通る名スポットです。
ロマンチックなスポットとして、女性をはじめ、恋人達に人気となっています。
この橋はドゥカーレ宮殿と、牢獄をつなぐ橋でした。
そのため、宮殿の尋問室から牢獄へ渡る囚人が、嘆きため息をついたとして、ため息橋と呼ばれているとよく耳にしますが、事実ははっきりしていません。
見学順路は、ため息橋を渡って牢獄へ、そしてまた戻るようになっています。
朝早く起きて足を運んでいただきたいのが、ベネチアのリアルト市場です。
新鮮な魚や果物、そして野菜などが並び、ベネチアの日常を覗き見ることができます。
また、リアルト橋付近には、観光客向けの露店も出ているので、覗いてみるのも面白いですね。ただし、露店の物は中国製だったり、質が悪い場合もあるのでご注意を。
リアルト市場で、新鮮な果物を買ってホテルのお部屋でのんびりといただくのもいいですね。
日曜日と月曜日は市はやっていないので注意しましょう。
12時頃にはしまっているお店もあるそうなので、早起きして朝のお散歩を楽しみつつ、訪れることをおすすめします。
商品の値段は、商品やお店によって異なります。
値段の交渉など、お店の方との、リアルな会話を市場で体験するのもいいですね。
より非日常を体験したい方は、ベネチアの仮面のカーニバルへ行きましょう!
とても賑やかなお祭りで、最も美しいカーニバルとも言われています。
1162年に始まった、歴史あるお祭りでもあり、観光客も参加できるところも魅力のひとつです。
今のような仮面のスタイルが確立されたのは、18世紀の事で、一般市民も貴族も仮面をつける事で、身分や素性を隠して日常を忘れ、開放感に浸ったといいます。
街中いたるところに、仮面を売っているお店があるので、みなさんぜひ一緒に仮装を楽しみましょう。
衣装まではちょっと・・・という方はフェイスペインティングだけでも気分が上がりますよ。
仮面は記念にもなるので、ぜひ気に入ったものを購入して、カーニバルを存分に楽しんでください。
毎年開催時期は1月下旬から2月にかけての約2週間。
正確な開催時期やイベント情報は、 こちら から確認して下さい。
二週間に世界中から約300万人が訪れるという大イベント。
この期間はホテルが混む上に、値段がアップするので、行くと決めたらまずは宿探しから。
周辺の島々や、イタリア本土側、ベローナあたりの宿を抑えるのが得策です。
ベネチアの美術アカデミーが管理していた作品をもとに、1817年に開館した「アカデミア美術館」
元々は1750年創立の美術学校だったので、アカデミアと名付けられています。
14世紀から18世紀にかけてのベネチア絵画を中心に、約2,000点のコレクションを有しています。
16世紀のベネチア絵画の黄金期を代表するベネチア派の三巨匠、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼの作品や、ベネチア派の締めくくりと言われる18世紀の巨匠ティエポロの作品などは必見です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「ウィトルウィウス的人体図」も所蔵していますが、常設ではないので見れたらラッキーですね。
円と正方形の中に裸体の男性が大の字に手を広げている図と言えば、一度は何かで目にした事があるのではないでしょうか。
名作揃いなのにそれほど混んでいないので、ゆっくりと美術鑑賞したい方はぜひ。
住所:Campo della Carita Dorsoduro n.1050, 30130 Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:水上バス1・2番アカデミア(Accademeia)徒歩1分
営業時間:月曜 8:15~14:00 火曜~日曜 8:15~19:15
休館日:1月1日、5月1日、12月25日
入場料:大人15ユーロ
公式サイト: アカデミア美術館
サンマルコ寺院の前の美しいサンマルコ広場、この広場にあるコの字型の建物は、かつてベネチア共和国の行政長官の執務室でした。
サンマルコ広場の真正面にあたるナポレオン翼の2階、3階にあるのが「コッレール博物館」です。
ベネチア貴族のテオドール・コッレールのコレクションをもとに作られた市立博物館で、館内には絵画だけではなく、古地図や中世の硬貨や生活用品、ガレー船の模型など、ベネチア共和国の時代の人々の生活が分かる興味深い展示品がたくさんあります。
ベネチアがオーストリアの支配下にあった19世紀にオーストリア皇女エリザベート(シシィ)が滞在した部屋なども2014年から公開されるようになり、19世紀の貴族の生活を垣間見る事もできます。
隣接する国立考古学博物館、国立マルチャーナ図書館の一部もそのまま見学できる仕組みになっています。
コッレール博物館だけというチケットはなく、ドゥカーレ宮殿との共通券なので、ドゥカーレ宮殿にチケットを買う行列が出来ている場合は空いているこちらで共通券を買うのが裏技です。
住所:San Marco 52, Venezia
マップ: Googleマップ
アクセス:水上バス1・2番サンマルコ(San Marco Vallaresso)から徒歩5分、サンマルコ広場内
営業時間:9:00~17:00、10:00~18:00(4~10月)閉館1時間前まで入場
休館日:1月1日、12月25日
入場料:大人19ユーロ(ドゥカーレ宮殿、国立考古学博物館、国立マルチャーナ図書館との共通券)
公式サイト: コッレール博物館
ベネチアンガラスの島として知られるムラーノ島はベネチア本島の北東にあり、水上バスで約15分で訪れる事ができます。
13世紀から続く伝統技術で創り出されるベネチアンガラスは、全てムラーノ島内にあるガラス工房で作られているんですよ。
もともと原材料や燃料を自国で産出できなかったベネチア共和国は、この伝統技術が原材料の豊富な国々に流出しないようにと、工房の職人やその家族を強制的にムラーノ島へ移住させました。
また、火を使うため、ベネチア本島で火事が起きないようにという意味合いもありました。
それでもヨーロッパ各地に技術が流出してしまいましたが、当時の名残のまま、現在でもガラス工房はムラーノ島に集っていて、その数は200軒にもなります。
ベネチアンガラスの歴史がわかる「ガラス博物館」や、製作工程を見学できるショールーム、お土産屋さんもあり、ベネチアンガラスに興味がある方におススメの島です。
ムラーノ島以外で作った物のみベネチアンガラスと名乗れるのですが、偽物や粗悪品も増えているので、購入の際は本物につけられるマークである「 Vetro Artistico MURANO 」を必ず確認して下さいね。
カラフルな家並みと伝統的な手工芸品レース編みの島として知られるブラーノ島。
ただしレース編みで栄えていたのは、ベネチア共和国時代のお話です。
16世紀、フィレンツェのカトリーヌ・ド・メディチがフランス王家に嫁いだ際に、ブラーノ島で作られたレースのハンカチを沢山持って行って以来、ヨーロッパの王侯貴族の間で大流行したんだそう。
ムラーノ島のベネチアンガラスと同様、門外不出の技術として住民を島から一歩も出さないように管理していたのに、いつの間にかフランスやベルギーに流出し、18世紀の頃には技術も生産も追い抜かれてしまったのです。
あのルイ14世もブラーノ島から職人を連れ帰り、専用のレース編みを作らせていたというから流出するのも当たり前ですね。
技術の復興を目指して、レース編み学校が設立され、再び息を吹き返したブラーノ島のレース編み。
ダイアナ元妃の結婚式のウェディングドレスにも使用されたんですよ。
島には貴重なレースが展示された「レース博物館」があり、ハンドメイド好きな方は必見です。
運河沿いには数軒のレース編みのお店があります。
ブラーノ島以外のイタリアで作られた物や、安価な中国製品なども売っているのでお気を付けください。
ただし、ブラーノ島製の物は希少価値が高いため非常に高価です。
ブラーノ島の特徴は、カラフルな家並み。
霧の多いブラーノ島では、漁に出かけた男たちがすぐに自分の家を見つけられるようにと、それぞれペインティングしたのが始まり。
ブラーノ島についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をどうぞ。
※合わせて読みたい: イタリアのブラーノ島の絶景!死ぬまでに一度は訪れたい観光名所!
リド島は、ベネチア本島の南側に位置する全長12キロの細長い島です。
バカンスシーズンになると、全長2キロのビーチはヨーロッパからのバカンス客で賑わいます。
毎年9月に開催される「ベネチア国際映画祭」の開催地であり、映画「ベニスに死す」の舞台としても知られています。
実はリド島はベネチア滞在の拠点にピッタリの穴場なんです。
シーズンのオンオフ関係なくホテル代が高いのですが、リド島はオフシーズンになると、驚くような価格で高級ホテルに泊まる事ができちゃいます。
ベネチア本島までのアクセスも、水上バスで約20分。
始発(終点)なので、乗り降りに迷う事もありませんね。
リド島を出発して、最初に到着するのがサンマルコ広場、その後カナルグランデを通り、リアルト橋の下もくぐって進みます。
ベネチア本島からの帰りは、サンマルコ広場からの乗船が便利です。
今回はベネチアのおすすめ観光スポットをご紹介しました。
営業時間や入場料金は随時変更になりますので、実際に行かれる前には念のため公式サイトでチェックしてくださいね。
この記事がベネチア観光の助けになれば嬉しいです。
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