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2. ピッシンヌ・ナチュレ(Piscine Naturelle)
今や究極のパラダイスリゾート地として、すっかり定着したニューカレドニア。
この島を舞台とした映画「天国にいちばん近い島(1984年)」が大ヒットするまでは、日本人にはほとんど知られていない島でした。
認知度があがってきたといっても、 ハワイ や グアム など同じ太平洋のビーチリゾートと比べたら、まだまだ情報が少なく、日本からの渡航者もそれほど多い島ではありません。
このニューカレドニアは、いったいどんな島なのでしょうか。
まずニューカレドニアは独立国ではありません。
正式名称は、ヌーヴェルカレドニー (Nouvelle-Calédonie)といって、フランスの海外領土です。
フランスからの独立運動が激しかった時期もありますが、独立の是非を問う住民投票の結果、現在もフランス領に留まっています。
ちなみに英名のニューカレドニア(New Caledonia)は、「新しいスコットランド」という意味があります。
ニューカレドニアは南太平洋上にあり、オーストラリアの東方、ニューギニア島とニュージーランドの中間点位あたりに位置しています。
四国 ほどの大きさのニューカレドニア島(グランドテール島: Grande Terre)と、周辺の島々から構成されています。
中心都市はヌメア(Nouméa)で、ニューカレドニア島南部に位置します。
ニューカレドニアは南半球にあるため、季節は日本と逆になります。
そうとはいっても常夏の島で、平均気温は24℃と高めであり、寒暖の差は小さく温暖な気候です。
一番の旅行シーズンは、現地で春先から初夏にあたる9〜12月頃、雨も少なく快適な滞在が楽しめます。
夏(1〜4月)は雨が多くて蒸し暑くなります。
逆に真冬(7〜8月)は20℃を下回ることもあり、薄手のジャンパーのように羽織るものがあった方が良いでしょう。
フランス領ということもあり、公用語はフランス語となります。
人口の45%を占めるメラネシア系の人々は、現地の言葉・カナック語を話します。
ホテルやレストランでは、英語が通じるところもあります。
通貨は「フレンチ・パシフィック・フラン」です。
タヒチなどを含むフランス領ポリネシアの共通通貨であり、1CFPフラン=1.08円(2021年7月)程度となります。
とても計算しやすいですね。
しかし、物価が少し高めなのが残念なところ。
日本との時差は+2時間です。
日本が正午のとき、ニューカレドニアは午後2時となります。
国名 :フランス海外領土・ニューカレドニア(Nouvelle-Calédonie)
主都 :ヌメア(Nouméa)
面積 :18575km2
人口 :約27万人(2016年)
言語 :フランス語 カナック語
時差 :日本より+2時間
通貨 :CFPフラン(1CFPフラン=1.08円(2021.7月)
ニューカレドニアがどんな場所か、わかっていただけたと思います。
さっそくニューカレドニアへ旅行する準備をしてみましょう。
日本からニューカレドニアへは、成田および関空から主都ヌメア(ラ・トントゥータ国際空港)まで直行便が運行されています。
エアカラン(エア・カレドニア・インターナショナル)を利用した場合、成田~ヌメア間は8時間30分、関空~ヌメア間は8時間45分です。
15日以内の観光目的ならビザは不要で、帰りの航空券を提示します。
パスポートは3カ月以上の残存期間が必要です。
ニューカレドニア最大の都市で、空の玄関口となる街です。
ニューカレドニア島(グランドテール島)南部の半島部に位置しています。
「南太平洋のプティ・パリ」と称され、オシャレで洗練された街並みが魅力です。
本格的なレストランやショッピングセンターが立ち並ぶストリートがあり、買い物やグルメをたっぷりと満喫できます。
高級感あふれるブティック巡りも楽しいですが、庶民的な生活を体験する街散策も見逃せません。
安くて美味しいパン屋さんがたくさんありますし、マルシェや朝市でお土産を買ったり、地元産の珍しい食材を食べ歩きするのも楽しいです。
海に面した入り江にあるため、眺望も抜群です。
しかもビーチが市街地のすぐ近くにも存在します。
治安も良くて、安心して街歩きができるヌーメアのおすすめ観光スポットをご紹介します。
ヌメアで暮らす庶民の生活を、最も身近に体験できる場所です。
観光客も多いですが、ヌメア市民が普通に食材などを買い物する場所だけあって、とても郷土感に溢れています。
野菜や果物、朝どれの魚介類、お土産などが何でも揃っており、見て回るだけでも楽しいですし、とてもリーズナブルな価格で購入することができます。
新鮮な青果物が豊富にあり、なかには日本では見たこともないトロピカルフルーツが販売されていることもあります。
生ガキやマグロの刺身など、新鮮な魚介類の食べ歩きも楽しいですが、忘れてはならないのが地元特産の「天使の海老」です。
世界遺産・ニューカレドニアの珊瑚礁で養殖された最高品質の海老で、日本では高級料亭等でも稀にしか提供されない希少なものです。
マルシェでは、この幻の海老をとても手頃な価格で味わうことができます。
マルシェは月曜日を除く、朝6:00〜11:30頃まで営業しています。
店の開店時間が異なるので、ほとんどのお店が開店している8:00頃に訪問するのがおすすめです。
マルシェ内にはカフェもあるため、早起きして朝食を楽しみながら散策してみましょう。
住所 : 51 Rue Georges Clemenceau, Noumea
マップ: Googleマップ
アクセス :
アンスバタからバス
ココティエ広場から徒歩10分
定休日 : 月曜日
営業時間 : 6:00〜11:30頃まで
「ヌメアのへそ」とも称される、市内の最も中心となる公園です。
東西方向にやや傾斜している長方形の形をしています。
交通の便がよく、周辺に観光スポットが多いので、ヌメア市内観光の拠点にもなります。
「ココティエ」とはココヤシを指し、かつてこの周辺にココヤシの樹が多く植栽されていたことが名前の由来となっています。
今ではココヤシはそれほど多くありませんが、1〜2月頃に真っ赤な花を咲かせる火炎樹(フランボワイヤン)が目を引きます。
中央部には天女の像を象った噴水があり、園内には植物園やカフェテリアも設置されています。
ヌメア市民の憩いの場となっており、この広場でのんびりと寛ぐのも楽しいでしょう。
また、周辺はお土産屋や免税店、レストランやカフェが多く存在し、市内でも有数の繁華街となっています。
ココティエ広場から徒歩5分程度の場所にある「セントジョセフ大聖堂」は、その威容がひときわ目を引くヌメアのランドマーク的存在です。
2つの鐘塔は高さ25mもあリ、港やココティエ広場からも、その姿を眺めることができます。
中に入ってすぐのところにある貝の形の聖水盤は、近海でとれた天然の巨大シャコガイで造られており、南国のムードを感じさせます。
教会の内部は横12m、奥行き56mもあり、正面ファサードは高さ18mと巨大で、ニューカレドニア・カトリックの総本山となっています。
1887年に建設が始められ、1897年に完成した歴史的建造物で、その神々しさは一見の価値ありです。
住所 : Centre Ville Noumea
マップ: Googleマップ
アクセス : 10番・11番バスのバス停 PLACE DES COCOTIERS 下車
ヌメアの街を一望できる絶景スポットが、「F.O.Lの丘」です。
ココティエ広場から坂道を登ること10〜15分ほどで、小高い丘台に到着します。
この丘の展望台から、正面にセントジョセフ大聖堂、ココティエ広場などヌメアの街並み、遠くモーゼル湾のヨットハーバーの眺望が楽しめます。
街並みとヨットハーバー、そしてターコイズブルーの海原を一度に鑑賞できる場所はここしかありません。
ちなみにF.O.Lとは、この丘に聳える文化センターの名前です。
F.O.Lの丘までの道程は急な坂道となっているので、体力に自信がない方はタクシーがおすすめです。
住所 : Rue Pasteur Marcel Ariege
マップ: Googleマップ
アクセス : ココティエ広場の観光案内所から徒歩10-15分
ヌメア周辺の海域には、気軽に訪れることが可能な無人島があります。
ヌメア南部の観光地・アンスーバタからわずか500m、タクシーボートで5分程度で到着する「カナール島」です。
これだけ近いにもかかわらず、手つかずの珊瑚礁が保たれており、海洋生物の宝庫となっています。
海の透明度も抜群で、浅瀬でもカラフルな熱帯魚を鑑賞できるほど。
シュノーケリングを楽しむには絶好の場所です。
1周回っても10分位の小さな無人島なので、のんびりとした気分でシュノーケリング&ビーチを満喫することができます。
有料となりますが、パラソル、ビーチチェア、スノーケルセットのレンタルすることも可能です。
しかし、シャワー室や更衣室はないので、基本的には水着で行って戻ってくるのが一般的な訪問スタイルとなっています。
日差しが強いので、サングラスや日焼け止めは必携です。
住所 : Ilot Canards, Noumea, New Caledonia
マップ: Googleマップ
アクセス : アンスバタビーチからタクシーポートで5分(往復1200円位)
アメデ島は、ヌメアから海上24km先にある無人島です。
世界遺産にも登録されている、ニューカレドニアのバリアリーフの真ん中あたりに存在しています。
真っ白な砂浜と、透き通ったコバルトブルーの海に囲まれた南の楽園です。
この島へ渡るには、Mary D社主催のアメデ島日帰りツアーに参加する必要があります。
モーゼル湾から出発するクルーズ船は、出発が8:30、到着が夏17:00、冬16:30の1日コースです。
港から島までは、45分程度で到着します。
料金は15650CFPフラン(15000円位)ですが、ホテルからの往復のバス代やランチ代、ワイン代、タヒチアンショーやグラスボートなど特典づくしとなっています。
南太平洋の最優秀観光ツアーとしてフランス本土から観光銅賞を受賞しており、ヌメアからの日帰りツアーで人気No.1なことも頷けます。
島に到着したら早速シュノーケリングを楽しむのもよし、グラスボートもよし、パラソル&デッキチェアを借りてビーチでのんびりするのも自由です。
レストランでビュッフェランチを堪能したあとは、ヤシの木登りショーなど各種イベントが開催されているので、こちらの鑑賞も楽しめます。
島にある「世界一小さな郵便局」から、思い出の絵葉書を送ってみましょう(料金はツアー代に含まれています)。
アメデ島のシンボルとなっているのが「アメデ灯台」です。
1865年にフランス皇帝・ナポレオン3世によって建造された灯台は高さ56mで、ニューカレドニアに入港する船の安全を守ってきました。
今では一般の観光客も入場できるようになっています。
下から見上げると巻貝の形が美しい、247段の螺旋階段を制覇するのは大変ですが、頂上からの眺めは抜群です。
住所 : Amedee Island、Noumea
マップ: Googleマップ
アクセス : ヌメアから1日クルーズツアーに参加(島まで45分)
営業時間 : 8:30-17:00(冬期は16:30)
料金 :15650CFPフラン(2018年現在)
公式URL : Mary D Enterprises
メトル島もまた、ヌメア市内から日帰り圏内にある小島です。
モーゼル港から7.5km、アンスバタ桟橋からは4.5km沖合に位置しており、両港からタクシーボートを利用して20分で到着します。
周囲の海は海洋保護地区に指定され、珊瑚に囲まれた非常に美しい島です。
そうとはといっても、ニューカレドニアの離島はどこも美しいと言えます。
ただ、それだけでは珍しくありません。
この島がほかの離島と異なる点は、ニューカレドニアで唯一「水上コテージ」がある島ということになります。
1島1リゾートで運営する「エスカペード・アイランド・リゾート」の水上コテージは、ハネムーンのメッカで、新婚カップルに抜群の人気を誇っています。
コテージは大人2名限定で新婚カップルに最適ですが、家族でもカップルでも、女子同士でも楽しめることは言うまでもありません。
憧れの水上コテージが自慢の島ですが、そのアクセスの良さから、日帰りでの訪問も可能です。
パドルサーフィンやカヌー、ジェットスキーなどマリンアクティビティが楽しめるほか、シュノーケリングでは高確率でウミガメに出会えます。
住所 : Îlot Maître,Nouméa
マップ: Googleマップ
アクセス :モーゼル港/アンスバタ桟橋よりタクシーボートで20分
ニューカレドニア島の観光スポットは、ヌメアとその周辺だけではありません。
細長い島の南側に位置するヌメアから、北の方角には広大な大地が広がっています。
緑濃い熱帯の大自然が広がる東海岸周辺、完走した大地が多く西海岸周辺と、実に多様性に富んでいます。
今回数ある景勝地の中から、大自然が造った不思議な形の植生、本島でも屈指の美しいビーチを厳選してご紹介します。
この不思議な形の写真をご覧になったら、きっと「本当に自然につくられたものかな?」と思われるかもしれません。
どうみても見事なハート型で、人工的につくったものだと思われても仕方ありません。
ここはニューカレドニア島北部にあるマングローブ地帯・ヴォー村で、ハート型は自然現象によって発生した偶然の産物です。
このメカニズムは、マングローブの土壌にある塩分の濃淡によって、植物の色や形に違いが発生したものと考えられています。
季節によっては内部の地面が見えて二重のハートに見えることもあるようです。
フランスの自然環境写真家が撮影した写真が、書籍や雑誌の表紙に使われたことで世界的に有名になりました。
残念ながらヴォーのハート型マングローブに至るまでの道はなく、陸路からのアクセスは禁止されています。
どうしても見たい場合は、ヘリコプターで上空から観察するツアーに参加することになります。
ツアー費用は30万円前後と高嶺の花ですが、人生で一度は見てみたい絶景です。
住所 : Voh, New Caledonia
マップ: Googleマップ
アクセス : ヌメアからヘリスッド社・ヘリ遊覧ツアー参加(飛行時間約180分)
料金 : 30万円(メリディアンホテル宿泊の場合28万円)
日本からの予約 :03-5643-8031(トーホートラベル)
ブーライユ(Bourail)は、ヌメアから西海岸を北上すること3時間の距離にあるニューカレドニア第2の都市です。
牧畜と農業が盛んな地域で、第2の都市といっても田舎風で牧歌的な雰囲気があります。
ポエビーチは、ブーライユの市街地から10分位の場所にある美しいビーチです。
ビーチの長さはニューカレドニア島随一を誇り、珊瑚礁に沿って13kmに渡ります。
白砂が眩しいビーチは、地元の人にも大人気で、遠浅で子供連れでも安心して遊ぶことができます。
ラグーンではグラスボート、シュノーケリングをはじめ、パドル、ボート、海用カヤックなどのマリンスポーツが満喫できます。
また、一年中南東から吹く貿易風の影響で、ウィンドサーフィンやカイトサーフのメッカとしても知られています。
ポエビーチから車で5分位の海岸線に、巨大な奇岩・”ロシェ・ペルセ”があります。
ブーライユ随一の見どころであり、険しい断崖は圧倒的な迫力です。
岩の上部には展望台が設置されていて、ブーライユの街全体を見渡すことができます。
グリーン島は、ブーライエ港からボートで20分の海上に位置する無人島です。
手つかずの自然が残る島は、約6000年の年月をかけて珊瑚から形成されました。
周囲の海は世界遺産に登録された海域で、光の加減によって様々なグラデーションに彩られます。
その名前が示す通り、島全体が緑の深い熱帯雨林に覆われた「自然の楽園」となっています。
海水浴、シュノーケリングにマリンスポーツと、さまざまな楽しみ方があります。
特にシュノーケリングはおすすめで、多種多様な海洋動物を観察できます。
運が良ければ、ボートで移動中にイルカの群れに出会うこともあります。
ブーライユ周辺の観光地は、ヌメアから各種ツアーが催行されているので、こちらを利用すれば効率よく廻ることができます。
住所 : Poé, Bourail, Grand Terre , New Caledonia
マップ: Googleマップ
アクセス :
ヌメアからブーライユまで車で3時間
ポエビーチ周辺まで市街地から10-15分
イル・デ・パン島は、ニューカレドニアで最も南に位置する離島です。
ヌメア市内から100kmほど離れていますが、国内線を利用すれば30分程度で到着します。
就航本数も多いので、時間がない人でも日帰り観光が可能です。
また、高速船も運航しており、こちらは片道2時間30分程度の時間がかかります。
大自然に囲まれ、ニューカレドニア本島よりも海の透明度が高いので、フランスで「天国に一番近い島」といったらこの島を指すことが多いようです。
イル・デ・パン島には公共の交通機関がありません。
島内のホテルに宿泊する場合は、ホテルに頼んで観光地まで送迎してもらうか、レンタルサイクルを利用することになります。
島の面積が広いので、島内の移動には時間がかかります。
ツアーに参加して効率よく周遊するか、予め行ってみたいスポットを絞り込み、その近くのホテルに宿泊することをおすすめします。
この島でしか食べられない門外不出の絶品・エスカルゴはぜひ堪能してみましょう。
「南太平洋の宝石箱」と称されるイル・デ・パン島で、最も美しいビーチと絶賛されるのが「クト・ビーチ」です。
真っ白な砂浜と透き通った海が印象的なビーチですが、このビーチ最大の特徴は、砂浜のパウダーサンド。
とてもきめ細やかなで、手で触ってみると指紋の隙間に砂が入りこんでしまうほどです。
裸足になって砂浜を歩いてみると、そのフワフワ感で夢心地になります。
あまりにも細かいので、このビーチの砂を混ぜたボディスクラブがお土産でも販売されています。
このビーチはほとんどが砂浜で珊瑚が少ないため、海水浴には最適なのですが、シュノーケリングには適しません。
シュノーケリングを楽しむのなら、対岸にある「カヌメラ・ビーチ」の方がおすすめです。
クト・ビーチでは海を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてみましょう。
砂浜と海のコントラストが最も美しい午前中も、夕日が水平線に沈む時間帯も、オールタイムでその絶景を満喫できます。
住所 : Baie de Kuto,Île des Pins
マップ: Googleマップ
アクセス : イル・デ・パン空港から20分ほど
クト・ビーチからみて島の反対側に、「天然プール」と称されるラグーンが存在します。
「ピッシンヌ・ナチュレ」と言われるラグーンは、隆起した珊瑚に囲まれているため、海でありながら波の影響を受けません。
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そのプールのようなラグーンにはたくさんの珊瑚礁があるため、ものすごい数の魚が生息しています。
水も驚くほど透明なので、潜らなくても肉眼で熱帯魚たちをたくさん見ることが出来るレベルです。
波がなく遠浅となっているため、シュノーケリングを楽しむには絶対おすすめのスポットです。
このピッシンヌ・ナチュレは、整備された観光地ではありません。
手つかずの大自然のため、トイレ・売店・レンタルショップなどの人工施設は全く存在していない状況です。
自力で訪れるには、道なき道をひたすら進んでいくしかありません。
ピッシンヌ・ナチュレを訪問する際には、「ル・メリディアン・イルデパン」など近くにあるホテルを予約するか、現地ツアーに参加することをおすすめします。
また、潮の満干をまともに受ける場所であり、干潮時は干上がってしまうこともあるので、遅くとも正午頃までに訪れた方が良いでしょう。
住所 : Piscine Naturelle, Île des Pins
マップ: Googleマップ
アクセス : イル・デ・パン空港から20分程度(要ツアー参加)
注意点 : トイレ・売店・レンタルショップ等なし
ニューカレドニア島の東、イル・デ・パン島から北の海域には、比較的大きな離島が連なっています。
この離島群が「ロワイヨテ諸島」で、ウベア島・リフー島・マレ島・ティガ島と、その周辺の小島から構成されています。
本格的な観光地化が進んでいない地域で、手つかずの自然と、素朴でのんびりとした雰囲気が自慢です。
こちらの島々も公共の交通機関がなく、宿泊先の車かレンタルサイクルが移動の足となります。
フライトの本数も少ないうえ、早朝や夜間帯の発着が多いので、日帰りでの訪問はきついかもしれません。
できれば、宿泊を兼ねての観光をおすすめします。
ロワイヨテ諸島で、最も南に位置する島です。
住民のほとんどが先住民であり、現代文明とは無縁な生活を送っている素朴な島というイメージがあります。
島の内部は熱帯雨林に覆われ、観光客もまばらな「秘境の島」と言えるでしょう。
この島へのアクセスは、ヌメアから国内線エア・カレドニアで35分の道程ですが、出発が早朝6時台の便が多いことが難点です。
大きな島であるうえ、公共交通機関がなく島内の移動は大変なので、宿泊しての観光が前提となります。
この島にはスキューバ・ダイビング、ジェットスキー、ヨットクルージングなどのアクティビティーはありません。
しかし、珊瑚の種類がとても豊富で、海の透明度も抜群です。
極上のシュノーケリングを経験できます。
内陸部には規模の大きな鍾乳洞・ペトエン洞窟(PETHON CAVE)や、深さ40mにも及ぶボンヌの穴(The Hole at Bone)など神秘的なスポットも豊富にあります。
手つかずの熱帯雨林でジャングル散策なんて、他のニューカレドニアの島では体験できないこともできてしまいます。
必見は戦士の跳躍(The Wariior’s Leaf)という険しい断崖です。
高さ30mもありますが、この断崖の上からも、眼下の海で泳ぐ魚が観察できるというから驚きです。
ニューカレドニアで、少し変わったリゾートライフを楽しみたいのなら、ぜひともおすすめしたい島です。
住所 : Maré Island,îles Loyauté (Loyalty Islands)
マップ: Googleマップ
アクセス : ヌメア空港から国内線エア・カレドニアで35分
注意点 :
公共の交通機関なし
現地宿泊しての観光がおすすめ
~花が咲き乱れ果実がたわわに実る夢の島、神様にいつでも逢える島...天国にいちばん近い島~
森村桂さんの小説「天国にいちばん近い島」は、1985年に原田知世さん主演で映画化され、空前の大ブームとなりました。
この作品のなかで、「天国にいちばん近い島」として紹介されたのがこのウベア島です。
こうした影響もあって、この島を訪れる観光客のほとんどが日本人だそうです。
ウベア島は、ロワイヨテ諸島北部に位置する三日月型の島で、周辺にムリ島・ファヤワ島があります。
ひたすら青く美しい海を見るために行く島、ウベア島の魅力を表現すればこの一言につきます。
コバルトブルー、エメラルドグリーン、タ―キッシュブルーなど、海の美しさを表す言葉はたくさんありますが、この島ではそのすべてを鑑賞できるといっても過言ではありません。
ウベア島に渡るには、ヌメアのマジェンタ空港から国内線エア・カレドニアで約35分の道程ですが、便数が非常に少ない現状です。
そのため、日帰りツアーにチャーター便を用いることもあります。
島内には公共の交通機関がないので、宿泊先のホテルに送迎を依頼するか、レンタカーを利用することになります。
事前に酋長の許可がないと立ち入りできない場所や、一部に治安の悪い地域もあるため、地元ガイド付のツアーで観光することをおすすめします。
ウベア島は、真っ白な砂浜が20km以上に渡って続き、まさに天国のような景観が広がっています。
なかでも「ムリビーチ」の美しさは圧巻で、この島を代表する絶景スポットです。
5kmに渡るムリビーチの砂浜はきめ細やかなパウダーサンド。
海の色は透明からコバルドブルーまで、形容しがたいほどのバリエーションはに富んでいます。
ウベア島有数のビーチでありながら、周囲には喧騒がなく、静かな潮騒がこだまするばかりです。
ムリ橋は、ウベア島と隣接する小島・ムリ島を結んでいる橋です。
100mほどの長さで、車1台がやっと通れる位の橋ですが、実はこの橋から眺める眺望が抜群です。
橋の下を眺めてみると、透き通った海の中で、色彩々のトロピカルフィッシュが泳ぎ回る光景を観察できます。
この橋の下が、魚の通り道となっているためで、時折エイやウミガメが泳ぐ姿が見られることもあります。
心地よい潮風を浴びながら橋の上を歩いていくと、西側に景勝地・レキン崖、東側には世界遺産に指定されたラグーンの絶景を満喫できます。
橋は地元の子供たちの絶好の遊び場で、子供たち橋から海へ飛び込んで遊んでいる光景を見ていると、とてもほのぼのとした気分になります。
アクセス:ムリビーチより車で8分
赤い三角屋根が、おとぎ話で出てきそうな可愛らしい教会です。
そうとはいっても、この教会はムリ島で一番大きな教会で、土曜日の夕方にはミサが開かれます。
この教会の正面に広がるビーチは「トモヨビーチ」と呼ばれているそうです。
アクセス:ムリビーチより徒歩5分
住所 : Ouvéa Island,îles Loyauté (Loyalty Islands)
マップ: Googleマップ
アクセス :ヌメア空港から国内線エア・カレドニアで35分
注意点 :公共の交通機関なし 地元ガイド付のツアー参加がおすすめ
ニューカレドニアは、日本からは遠い島ですし、渡航にもかなりの時間を要します。
ヌメア市内等を除けば、まだまだ本格的な観光地化はされておらす、移動にも不自由するかもしれません。
ハワイやバリ島などと比較したら、めぼしい観光スポットが少ないかもしれません。
しかし、ニューカレドニアの抜群に美しい海に触れたら、ほかに何もいらない気分になると思います。
そんな「天国に一番近い島」に是非行ってみてください。