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四国は日本列島を構成する、主要4島( 北海道 ・本州・四国・ 九州 )のひとつです。
主要4島では一番小さく、世界にある島のなかでは50番目の大きさとなっています。
四国本島だけでなく、瀬戸内海周辺に存在する付随の島々も「四国地方」に含まれます。
四国は、香川県・徳島県・愛媛県・高知県の4県から構成されています。
4つの県があるから四国だという説明はとてもわかりやすいですが、実際にはずっと古くから「四国」とよばれていました。
旧国名である讃岐(香川)、阿波(徳島)、伊予(愛媛)、土佐(高知)の4国が存在したことが名前の由来です。
さらに歴史を遡ると、大和時代頃に成立した行政区分「五畿七道」では「南海道」に属していました。
この南海道は、四国島のほか、淡路( 兵庫 )、紀伊( 和歌山 )を含めた広範囲のものだったため、四国4国を限定する場合に「四国」と呼ぶようになったと言われています。
讃岐うどん、阿波踊り、伊予柑、土佐犬など・・・旧国名は今でも日常生活に深く浸透しています。
四国地方の気候は、全体的に温暖です。
しかし、香川県や愛媛県東部など瀬戸内海沿岸は雨が少なく、高知県など太平洋側は雨が多いなどの特徴があります。
そのため、瀬戸内海側ではオリーブや柑橘類の栽培、太平洋側では林業や二毛作による野菜栽培など、その気候に即した農業が盛んに行われています。
冬でも温暖な気候を利用して、阪神タイガースの高知・安芸などプロ野球のキャンプ地にもなっています。
野球といえば、四国各県は野球が盛んで、高校野球の強豪校も多く、四国独立リーグ・「アイランドリーグplus」も存在します。
明治時代の俳人で、松山出身の正岡子規はベースボールを「野球」と訳した(諸説あり)ほか、打者、走者、死球などの訳語を考案した功績で、プロ野球殿堂入りを果たしています。
四国地方は、四面を海に囲まれており、長い間本州エリアから陸路で入ることはできませんでした。
船を利用するしか交通手段がなかったのです。
また、四国島の中央には急峻な「四国山脈」が聳えており、島内の各国との交流も盛んではありませんでした。
そのため、香川や愛媛は本州・中国地方、徳島は近畿地方と、船の経由地だった地域との結びつきが強くなっています。
太平洋に面して隔絶された高知県は、 京都 や 東京 などの影響が強いと言われています。
現在では瀬戸大橋やしまなみ海道などで本州と結ばれ、陸路で訪れることが容易になりました。
鉄道も本州と接続し、乗り換えなしで四国へ乗り入れできるようになっています。
四国各県にはすべて空港が設置されていて、東京(羽田)を含む全国の空港から乗り入れ可能です。
このように、四国へのアクセスは飛躍的に向上しています。
四国北東部に位置す香川県は、日本一面積の小さな都道府県です。
本州とは対岸の岡山県倉敷市と「瀬戸大橋」で繋がっています。
全国的に有名な金刀比羅宮のほか、空海生誕の地・善通寺などの霊場・パワースポットも豊富に存在します。
この県に属する瀬戸内海の島々の観光も魅力です。
『二十四の瞳』の舞台となった小豆島、アートの島・直島など個性的で、風光明媚な島々を巡ってみるのも楽しいかもしれません。
なお、香川県の観光地については下記ページにて詳しく紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
※合わせて読みたい: 香川県の観光地18選!うどんだけで帰らないで!
「さぬきのこんぴらさん」の愛称で親しまれている金刀比羅宮(ことひらぐう)は、四国を代表する パワースポット です。
全国の金刀比羅神社の総本宮であり、海の神様・大物主神および崇徳上皇を祀っています。
創建は神代の時代といわれるほど古く、江戸時代には「お伊勢参り」とともに庶民の行楽として大変に賑わいました。
本人がお参りできない代わりに飼い犬が参拝する風習もあったようで、「こんぴら狗」として親しまれていたようです。
このこんぴら狗は、現在金刀比羅宮のマスコットとなっており、お守りや土産物のイラストになっています。
金刀比羅宮は標高524mの琴平山の中腹に鎮座しています。
御本宮まで785段、さらに奥社までは1368段と長く伸びた石段の参道が有名で、道中にも重要文化財の建築物や、美術品などを収めた御社が点在しています。
昭和の趣を感じさせる門前町など情緒に溢れ、年間300万人もの参拝客が訪れる人気観光スポットです。
住所 : 香川県仲多度郡琴平町892 -1
マップ: Googleマップ
アクセス : JR琴平駅より徒歩20分
電話番号 : 0877-75-2121
定休日 : 無休
公式URL : 金刀比羅宮
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、壺井栄の小説『二十四の瞳』の舞台にもなった風光明媚な島です。
その小豆島に1日2回だけ出没する「道」がエンジェルロード(天使の散歩道)です。
普段は海に沈んでいますが、干潮時にのみ出現し、対岸の余島まで渡ることができます。
大切な人と手を繋いで渡ると、途中の砂州に天使が現れ願いが叶うというロマンチックな言い伝えがあり、恋人の聖地となっています。
エンジェルロードを見下ろす丘「約束の丘展望台」もカップルに人気で、愛を誓い合うふたりが鳴らす鐘の音が響きわたります。
映画『ぼくとママの黄色い自転車』『瀬戸内海賊物語』のロケ地にもなりました。
住所 : 香川県小豆郡土庄町銀波浦
マップ: Googleマップ
アクセス : 小豆島・土庄港からバスで10分
公式URL : 小豆島観光ガイド (道が出没する時間帯はこちら)
平安時代末期の源平合戦の折り、源義経が奇襲攻撃で平家を打ち破った古戦場として知られています。
弓の名手・那須与一の「扇の的」のエピソードはあまりにも有名です。
屋島は北嶺が約282m、南嶺は約292mと起伏が緩やかな台地で、屋根のように平らな形をしていることから「屋島」とよばれています。
この屋根型の山上に3つの展望台が設置されており、瀬戸内海の多島美や高松市内の眺望など絶景の眺望を楽しむことができます。
周囲には、那須与一が扇の的の矢の命中を祈った「祈り岩」など合戦の逸話を伝える史跡が数多く残っています。
また、山上にある「新屋島水族館」は、山頂にある世界でも珍しい 水族館 です。
住所 : 香川県高松市屋島山上
マップ: Googleマップ
アクセス :
琴電屋島駅より車で約10分
高松自動車道・高松中央ICより車で約30分
JR屋島駅・琴電屋島駅より屋島山上シャトルバスで10-18分
『ミシュランガイド』をはじめ海外の旅行専門誌からの評価が高く、「外国人に人気の観光スポット」で常に上位にランクインされている庭園です。
高松藩主・松平家の別邸として、江戸時代初期に造園された回遊式大名庭園の傑作で、400年近い歴史が根付いています。
その敷地の広さは、平庭部だけで東京ドームの3.5倍にあたる約16.2ヘクタール、背景となっている紫雲山を含めた面積を含めると約75ヘクタール、東京ドームの16倍にも及びます。
特別名勝に指定されている庭園のなかでは日本一の規模を誇ります。
その広大な敷地内には6つの池、13の築山が存在します。
江戸時代の作庭技術を駆使した見事な景観美が魅力であり、四季折々の植物を充分に満喫できます。
特に木や石の風雅な趣は、「日本三大庭園」の水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園よりもすばらしいと評価されています。
住所 : 香川県高松市栗林町1丁目20番16号
マップ: Googleマップ
アクセス : JR栗林公園北口駅より徒歩約3分
電話番号 : 087-833-7411(栗林公園観光事務所)
定休日 : 年中無休
営業時間 :
1月 7:00〜17:00
2月 7:00〜17:30
3月 6:30〜18:00
4・5月 5:30〜18:30
6・7・8月 5:30〜19:00
9月 5:30〜18:30
10月 6:00〜17:30
11月 6:30〜17:00
12月 7:00〜17:00
料金 : 大人410円 小人170円
小豆島にある寒霞渓(かんかけい)は、大分の耶馬渓、群馬の妙義山とともに「日本三大渓谷美」に数えられる景勝地です。
風雨の浸食によってつくられた奇岩、垂直にそそり立つ大岩壁など200万年の歳月が創りだした日本屈指の渓谷美を望むことができます。
寒霞渓には表12景、裏8景とよばれる見どころが存在します。
小豆島最高峰の星ヶ城への登山道があり、片道約1時間かけてのトレッキングを楽しみながら、奇岩群や自生する植物を観察できます。
山頂まではロープウェイも開通しています。
空中から眺める寒霞渓の渓谷美は、こちらもまた絶景です。
山頂の「鷹取展望台」は東京スカイツリーとほぼ同じ高さ・・・雄大な瀬戸内海の眺望に感激すること間違いないでしょう。
春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に違った景観を楽しめる景勝地です。
住所 : 香川県小豆郡小豆島町神懸通
マップ: Googleマップ
アクセス : 小豆島各港から車で約30-40分
電話番号 : 0879-82-2171(寒霞渓ロープウェイ山頂駅)
営業時間 : 寒霞渓ロープウェイ 8:30-17:00(季節により変更有)
料金 : 寒霞渓ロープウェイ 大人往復1,470円 小人往復740円
公式URL : 寒霞渓
国内ではあまり知られていないのに、来日する外国人の間では有名な観光地が存在します。
この直島も、SNSの影響もあり外国人に人気の「アート」な島です。
ベネッセコーポレーションにより開発が進められ、島内の至るところに屋外アートが展示されているほか、「地中美術館」など美術館がたくさんあります。
この島のシンボルは草間彌生さんの作品「赤かぼちゃ」~瀬戸内海をバックに独特の世界が広がります。
フェリーでしか交通手段がないにもかかわらず、年間35万人もの観光客が訪問する、香川の新しい観光スポットです。
※合わせて読みたい: 芸術の島・直島のおすすめ観光スポット12選!おすすめのグルメスポットやお土産もご紹介
住所 : 香川県香川郡直島町
マップ: Googleマップ
アクセス : 高松港からフェリーで約60分
なお、香川県の観光地詳細やホテル情報は下記ページでも紹介しておりますので、参考にしてみてください。
▼合わせて読みたい
・ 小豆島のおすすめ観光スポット12選!グルメスポットやおすすめのお土産もご紹介
鳴門の渦潮と夏の風物詩・阿波踊りが全国的にも有名な徳島県。
旧国名の阿波は、穀物の粟が多く収穫されたことから名付けられたと言われています。
徳島県の山間部には深い峡谷が広がり、こちらも見逃せない観光資源となっています。
祖谷渓は、深山幽谷の景観が広がる秘境の地~妖怪「こなきじじい」がいかにも出てきそうな雰囲気が漂います。
スリル満点の「かずら橋」や小便小僧、大歩危・小歩危などの観光スポットが満載です。
徳島県の観光地については下記ページで詳しく紹介してありますので、こちらも参考にしてみてください。
※合わせて読みたい: 徳島の観光地13選。徳島旅行で外せない名所はここで決まり!
白川郷 ( 岐阜 )、椎葉村( 宮崎 )とともに日本三大秘境に数えられるのが、徳島県にある祖谷渓(いやけい)です。
四国を流れる大河・吉野川は本流だけで194㎞、支流を含めると四国4県すべてを流れている河です。
その吉野川の支流・祖谷川沿いにある祖谷渓(いやけい)は険峻な谷が約10㎞にわたって続く渓谷です。
このV字型をした渓谷から祖谷川を見下ろすと、あまりの高さに目がくらんでしまうほどの迫力があります。
祖谷川沿いの絶壁には、街道工事の際に残った岩が突き出していて、かつて地元の子供たちが度胸試しをした逸話に基づいた「小便小僧」像が設置されています。
小便小僧から川面までの高さは200mもあり、大人でも充分目が眩むほどです。
住所 : 徳島県三好市池田町松尾~西祖谷山村
マップ: Googleマップ
アクセス :
井川池田ICから車で50分
JR阿波池田駅から四国交通バスで(かずら橋行乗車、風呂ノ谷バス停から徒歩すぐ)
祖谷渓を訪れたら、ぜひとも立ち寄ってみたい場所があります。
国の指定重要有形民俗文化財にも指定されている「かずら橋」です。
野生のシラクチカズラ(重さ5トン)で編んだ吊橋で、日本三奇橋の一つに数えられます。
橋の長さは45m、幅2m、川面からの高さは14mにもなる橋です。
横木と横木の間は10cmほど離れているので、足元からのぞく川面はスリル満点です。
約800年前に平家の落人は造ったのが最初と言われています。
天然資材を使用しているため、3年に1度は架け替えています。
毎晩19時から21時30分の間はライトアップされ幻想的な雰囲気が漂います。
なお近くの東祖谷には、「奥祖谷二重かずら橋」もあって、こちらもおすすめです。
住所 : 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
マップ: Googleマップ
アクセス : JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋又は久保行)かずら橋バス停下車徒歩5分
営業時間 : 日の出~日没
料金 : 大人550円 小人350円
大歩危・小歩危は、吉野川の激流によって創られた約8キロにわたる溪谷です。
大理石の彫刻がそそりたっているかのような美しい景観美が魅力で、祖谷渓の近くにあります。
奇岩怪岩が多く、遊覧船でスリル満点の川下りを楽しむことができます。
妖怪「こなきじじい」のふるさとでもあります。
その変わった名前の由来は、断崖を意味する古語「ほき(ほけ)」から付けられたという説と「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があります。
大歩危には四国有数の温泉地「大歩危祖谷温泉郷」があり、秘境の絶景を楽しんだ後のリフレッシュには最高です。
住所 : 徳島県三好市山城町重実~上名
マップ: Googleマップ
アクセス :
井川池田IC→国道32号(高知方面)全行程:車で約35分
JR大歩危駅下車→徒歩30分-1時間 または車で5-20分
徳島の代名詞ともいうべき鳴門の渦潮・・・四国観光の必見スポットです。
渦潮が発生する鳴門海峡は、鳴門市の孫崎と淡路島の門崎とのわずか1.3kmの海峡です。
この海峡でなぜ渦潮が発生するのでしょうか。
それは、瀬戸内海と紀伊水道との海水の干満によってこの海峡に落差が生じるためと言われています。
春と秋の大潮時に最大となり、直径20m、時速20kmにも達する渦潮の大きさは世界一です。
イタリア のメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡とならんで「世界三大潮流」に数えられます。
ちなみに、ラーメンの具として有名な「鳴門巻」は、この渦潮が由来となっています。
鳴門の渦潮を鑑賞するなら、遊覧船に乗って間近で見学するか、大鳴門橋の海上遊歩道からの見学となります。
常時発生しているものではないため、予め潮見表で時間を確認しておく必要があります。
住所 : 徳島県鳴門市鳴門町(鳴門公園内:大鳴門橋遊歩道 渦の道)
マップ: Googleマップ
アクセス : JR鳴門駅よりバス「鳴門公園」まで25分
料金 :
「大鳴門橋架橋記念エディ」+「渦の道」セット券
大人1120円 中高生820円 小学生500円 ほか
遊覧船 大人1800円 小学生900円 ほか設定あり
標高1955m・・・四国では愛媛県の石鎚山に次いで2番目に高い山です。
徳島県の最高峰であり、県のシンボル的な存在となっています。
古くから修験道・山岳信仰の山として知られ、剣神社、大剣神社、宝蔵石神社など多くの神社・仏閣が存在しています。
一時期、山頂に古代ユダヤ・ソロモン王の秘宝が眠っているとの噂があり、駐日イスラエル大使が訪れたこともあります。
神秘のヴェールに包まれたパワースポットです。
そんな神々しい剣山ですが、比較的登りやすい山でシーズンを通して多くの登山客で賑わいます。
登山リフトも設置されているので、気軽に山頂まで到着できます。
原始林が姿を残し、高山植物の群生地もあって四季折々の変化が楽しめるほか、多くのパワースポット巡りが楽しめます。
山頂からの眺望は抜群で、四国山地の美しい稜線を満喫できます。
住所 : 徳島県吉野川市美馬市木屋平・那賀郡那賀町・三好市東祖谷
マップ: Googleマップ
アクセス : 徳島自動車道美馬ICから車で100分
営業時間 : 剣山観光登山リフト 9:00-16:45(毎年4月中旬~11月末頃)
料金 : 剣山観光登山リフト 大人往復1,860円 小人870円
「眉の如雲居に見ゆる阿波の山かけてこぐ舟泊知らずも」
奈良 時代の歌人・船王(ふなのおおきみ)が詠んだ歌が万葉集にあります。
この阿波の山こそ、万葉の昔から現在に至るまで徳島市のシンボルとなっている眉山(びざん)です。
眉山は標高290m、徳島市内を見下ろす場所に位置する山で、どの方向からみても「眉」の形をしていることから名付けられたとされています。
さだまさしさんの小説『眉山』の舞台となり、映画やテレビドラマ化されているのでご存じの方も多いと思います。
眉山山頂にある展望台からの眺望はすばらしく、晴れた日には徳島市内だけでなく、阿讃山脈、瀬戸内海、紀州の山々を望むことができます。
また、四国一ともいわれる夜景のスポットとしても知られています。
徳島市内の桜の名所としても有名です。
山頂へはロープウェイが設置されており、気軽に到着することができます。
山頂付近は「眉山公園」として整備され、展望台のほか、「眉華鏡(まゆげきょう)」とよばれるLEDの万華鏡モニュメント、愛の南京錠フェンスなどがあります。
ムード満点で、デートで訪れるのにも最高の場所です。
住所 : 徳島県徳島市眉山町
マップ: Googleマップ
アクセス : 徳島駅から徒歩で10分
電話番号 : 088-652-3617(眉山ロープウェイ)
営業時間 :
眉山ロープウェイ
9:00-17:00(4-10月)
9:00-21:00(11-3月)
9:00-22:00(8/12-15)
料金 : 眉山ロープウェイ 大人往復1,020円 小学生往復510円
最終更新日 : 2023/04/06
公開日 : 2018/06/26