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トルコ在住者が厳選!カッパドキアのおすすめ観光スポット9選と熱気球ツアー体験記





カッパドキアはトルコが世界に誇る観光地のひとつです。

キノコのような形をした岩、ニョキニョキと下から生えてきたような岩群、ポッコリと突き出た山のような岩。
世界中の変わった岩の形をすべて集結させたかと思わせるほど、様々な形の岩がカッパドキア地方一帯に広がっています。

ユネスコ世界遺産に指定されているカッパドキア。
バルーンに乗って空から眺め、谷をゆっくり散策し、地下都市で地中を探検しながらカッパドキアの魅力を堪能してください。

今回はカッパドキアのおすすめ観光スポットを中心にご紹介します。

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【目次】トルコ在住者が厳選!カッパドキアのおすすめ観光スポット9選と熱気球ツアー体験記

 

 

 

 

カッパドキアって?

 

カッパドキア

 

トルコ共和国のアナトリア(小アジア)のちょうど真ん中に位置するカッパドキア地方。

商業の街ネヴシェヒルを中心に、奇岩群の多く集まるギョレメやウチヒサルのほか、点在しているいくつかの街を総括した地域です。

 

1985年に「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群」の名称でユネスコ世界遺産(複合遺産)に指定され、ますます世界的に注目されるようになりました。

 

カッパドキアの歴史を知ろう

 

カッパドキア

 

数千年もの間、自然と人類の歴史がうまく共存してきたカッパドキア。

ヒッタイト人やローマ人、キリスト教徒やイスラム教徒が時代を経てこの地で生活してきたのです。

 

しかし、今ある不思議な岩を作り出したのは、それよりもっと前の6千万年前に遡ります。

火山が大噴火し、大地の上に100〜150mもの厚さの溶岩や火山灰が一面を覆い尽くしました。

 

その後、長い年月をかけて風や雨水によって風化し続け、大地の形が次第に変わっていったのです。

柔らかい部分は次第に削られ、堅い部分のみが残っていくうちに、現在ある奇岩群が形成されていき、世界のどこでも見られないような絶景が造り出されました。

 

カッパドキア観光のおすすめシーズンは?

 

カッパドキア

 

一般的に、最も観光しやすい季節は春と秋、4〜6月、9〜10月と言われています。

夏は非常に暑くなるものの、湿気はありません。

日差しが強く乾燥しているので帽子やサングラスは必須、そして水分補給は忘れないように気を付けてください。

 

冬は氷点下になることも多く、雪もよく降るので、帽子や手袋も必要です。

とても寒くなるのですが、雪景色の奇岩群の風景は格別な美しさがあり、特に冬のシーズンを狙っていく人達もいるほどです。

 

また、とにかくたくさん歩くことになるため、動きやすい服装と歩きやすい靴で行きましょう。

SNS映えするスポットだらけなので、カメラの充電対策はお忘れなく。

 

カッパドキアへのアクセスは?

 

トルコ航空

 

日本からトルコ(イスタンブール)へは、トルコ航空が成田から毎日運航(夏期)しています。

ヨーロッパ、中東、アジアを経由する便もありますが、何といっても直行便は便利で楽。

 

トルコ航空はサービスにも定評があり、価格もリーズナブルなのでおすすめです。

イスタンブールからカッパドキアまでは、飛行機か長距離バスでの移動になります。

 

飛行機の場合

 

イスタンブールからネヴシェヒル カッパドキア空港へは、トルコ航空およびペガサス航空が運行しています。(所要時間は1時間20分ほど)

ただし、ネヴシェヒル カッパドキア空港までの便数が少ないので、繁忙期などやむを得ない場合は、少し離れたカイセリ空港も便利です。

カイセリ空港までは、トルコ航空およびアトラス航空が運行しています。

 

どちらの空港からも、カッパドキア主要各地へバスが運行されています。

カッパドキア周辺のホテルは、送迎バスを運行している場合がありますので、お泊まりのホテルに確認してみましょう。

 

バスの場合

 

カッパドキア各地へは、イスタンブールをはじめ各都市から多数のバス会社が運行しています。

 

例えば、イスタンブールからネヴシェヒルまで743kmで所要時間は約11~12時間。

宿泊費が抑えられる快適な夜行バスも人気です。

 

カッパドキアのオプショナルツアー

 

個人旅行でトルコを訪れた場合、最大の観光地であるカッパドキアの移動が1番のネックになるかもしれません。

カッパドキア内には電車やトラムといった公共の乗り物がないので、効率よく観光するには現地ツアーに参加するのが一般的です。

 

各旅行社とも、訪問先が分かりやすいようにレッドツアーとグリーンツアーの2種類で統一されています。

 

  • 北部を巡るレッドツアー(ギョレメ野外博物館・デヴレントの谷、アヴァノス、パシャバーの谷、3姉妹岩、ウチヒサル)
  • 南部を巡るグリーンツアー(ギョレメパノラマ、ウフララ渓谷、デリンクユ地下都市、ヤプラクヒサル、セリメ村、鳩の谷)

 

もし丸1日しか取れない、もしくはどちらかのみ参加したいという場合は、ギョレメ野外博物館やパシャバーの谷が含まれているレッドツアーがおすすめです。

2日予定が取れるならば、グリーンツアー&レッドツアーという欲張りコースで、たっぷりカッパドキアを楽しみましょう!

 

 

予約サイト:  VELTRA

 

こちらは国内線航空券、2泊3日のカッパドキア観光、熱気球ツアー、ホテル2泊、日本語ガイドがついた貸し切りツアー。

時間の限りがあるけれど、カッパドキアを思い切り満喫したいという方におすすめです。

 

ホテルは追加料金で洞窟ホテルにアップグレード可能。

他にもイスタンブールから発着するコースや、1泊~3泊のコースがあるので、予定と目的にぴったりの  ツアー  を探してみてください。

 

お得なミュージアムパス

 

ツアーに参加せず個人で観光をする場合は、博物館や遺跡の入場料が無料となる博物館カードが便利です。

 

1. ミュージアムパス カッパドキア(400トルコリラ)

 

ネヴシェヒルにあるトルコ文化観光省に属する10以上の博物館や遺跡が3日間無料になるパス。

敷地内のカフェや店で10%割引もあります。

購入は主な博物館や遺跡のチケットオフィスにて、身分証明書(パスポート等)の提示が必要です。

 

2. ミュージアムパス トルコ(1,000トルコリラ)

 

トルコ文化観光省に属する300以上の博物館や遺跡が、15日間以内なら無料になるパスです(ただし後述の4施設は別途有料)。

敷地内のカフェや店で10%割引もあります。

購入は主な博物館や遺跡のチケットオフィスにて、身分証明書(パスポート等)の提示が必要です。

 

ただ、トプカプ宮殿内ハーレムとアヤイリニ、エフェソス遺跡テラスハウス、ギョレメ野外博物館内カランルク教会は有料となります。

 

 

<カッパドキアのおすすめ観光スポット>

 

カッパドキアに関する情報を把握した上で、おすすめの観光スポットをご紹介します。

あらかじめ行き先の目星を付けておき、効率よく回るようにしてください。

 

1. ギョレメ野外博物館

 

ギョレメ野外博物館

 

ギョレメ野外博物館は、4世紀ごろからキリスト教徒達によって宗教教育のために作り始められた居住地区跡です。

 

ギョレメ谷の岩場を利用した修道院やチャペル、教会、食堂、居住地などが見学できる人気のスポット。

1985年ユネスコ世界遺産に指定されています。

 

キリスト教徒達が移住し始めてから約1,000年もの間、カッパドキア地方は常にキリスト教徒にとって重要な場所となっていました。

彼らの生活実態や教会内部のフレスコ画などをたっぷりとお楽しみください。

 

順路に沿って、写真と共に一気にご紹介します。

 

ギョレメ 修道院
修道院

 

修道女と修道士のための修道院がそれぞれ岩山を利用して作られており、中には調理場、食堂、礼拝堂、教会などがあります。
 

 

1050年に作られたフレスコ画の残る小さな教会。

エルマルとは「りんごのある」という意味で、教会名はその昔教会内に描かれていたりんごのフレスコ画に由来します。

内部のフレスコ画には、聖書の物語やイエス キリストの生涯、アブラハムの接待、3人のヘブライ人などが描かれています。

 

また、11世紀に作られたこもチャペル内部は、赤色の幾何学模様や伝説の動物が描かれています。

キリスト教徒であるために、実の父親によって殺されたバルバラに捧げられた礼拝堂です。

 

 

ユランル教会は9世紀に建てられ、別名「聖オヌフリウス教会」と呼ばれています。

ユランルとは「蛇のいる」という意味ですが、実は聖ジョージと戦う龍のことを蛇と勘違いして名付けられたと言う説があります。

 

台所、食堂、貯蔵庫

 

宗教教育施設のため人が集まることも多く、この台所で一度にたくさんの料理が調理され、食堂にある40〜50人ほどが座れる石の長テーブルで食事をしていたことがわかります。

ワイン醸造ができる場所もあり、品質を損ねないために暗く涼しい場所が選ばれたようです。

 

 

カランルク教会は、美しいフレスコ画が残る教会として知られています。

1950年ごろまでは鳩の家として利用されていました。

 

カランルクとは「暗い」と言う意味で、教会内に小さな窓が1つあるだけなので中にほとんど光が入りません。

そのため、フレスコ画が11世紀の作成当時と変わらぬ美しい色のまま保存されています。

 

内部へは別料金要が必要です。

 

食堂

 

ここにも数十人が座れる食卓が見られますが、ここでは教育を受けていた修道士達が食事をしていたと考えられています。

食卓の一方にはマルタ十字のシンボルが、そしてもう一方にはイエスキリストの最後の晩餐の様子が描かれています。

 

 

チャルクルとは「サンダルがある」という意味で、イエスキリスト昇天を描いたフレスコ画の下方にある足跡から名前が付けられました。

内部のフレスコ画の保存状態は良好です。

 

トルコ、カッパドギアのおすすめ観光スポット、トカル教会

 

トカル教会は、カッパドキア地方で最大最古の岩の教会です。

ギョレメ野外博物館の施設の外、100mほど離れた場所にありますが、ギョレメ野外博物館のチケットが有効ですので捨てずに保管しておいてください。

 

ギョレメ野外博物館


トルコ語名 : Göreme Açıkhava Müzesi

住所 : Müze cad, Göreme, Nevşehir

マップ : Googleマップ

電話番号 : 0384-2712167

定休日 : 無休

営業時間 : 8:00~19:00 ※10月1日~3月31日は17:00まで

料金 : 大人150リラ

公式サイト : Göreme Açıkhava Müzesi

 

2. 鳩の谷

 

鳩の谷

 

ギョレメからウチヒサル城まで続く、長さ約4kmにわたる鳩の谷には、たくさんの鳩が飛び交っています。

何百年も前からカッパドキアに住む鳩たちは、いつも谷の斜面にある小部屋のような大きい穴を家として生息してきたのです。

 

なぜこんなにもたくさんの鳩がカッパドキアにいるのでしょうか?

実はカッパドキアで有名なあるもの2つと深い関係があるのです。

 

カッパドキア地方の特産品であるぶどうとワイン。

美味しいぶどうを育てるために、1000年以上も前から肥料として鳩の糞が利用されてきました。

肥えた土で育てられた美味しいぶどうがあるからこそ、美味しいワインを作ることができるのです。

 

そして、もうひとつカッパドキアで有名なものに、岩や洞窟内の教会に描かれているフレスコ画があります。

フレスコ画を描くために、鳩の卵に顔料を混ぜて色あせしにくい絵の具を作ったのです。

そのおかげで、フレスコ画の美しい色を褪せることなく今でも残されています。

 

このように、カッパドキアと鳩には密接な関係があったのです。

 

眼下に広がる不思議な奇岩群。

その岩の間を歩くトレッキングコースも有名ですので、時間に余裕のある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

鳩の谷


トルコ語名 : Guvercinlik Vadisi

住所 : Adnan Menderes Caddesi, Uchisar

マップ : Googleマップ

 

3. ウチヒサル城

 

ウチヒサル城

 

カッパドキア地方の中でもひときわ高くそびえるウチヒサル城塞。

標高1350mの頂上からは、360度パノラマでカッパドキアの絶景が楽しめます。

 

ウチヒサル城は歴史上、常に要塞としての役割を果たしてきました。

岩の中はくり抜かれ住居として使われていたことがわかります。

 

岩の側面にはたくさんの穴が開いていますが、これらは鳩の家として作られたもの。

他にも岩をくり抜いて作った部屋、教会、それらをつなぐ階段などが迷路のようになっていて、見ていて飽きることがありません。

 

ウチヒサル城を訪れたあとは、お城周辺の細い石畳の路地に迷い込んでみてください。

新たに岩をくりぬいて建設中の家もたくさんあり、ちょっと覗いてみると間取りや仕組みがわかって面白いですよ。

 

ウチヒサール

 

ウチヒサルの村自体が高台にあるため、どこからでもカッパドキアの絶景を眺められるのが魅力。

落ち着いた雰囲気のカフェや、ホテル併設のカフェがいくつかあり、景色を楽しみながら休憩が出来るのでぜひ利用してみてください。

 

最近では、ウチヒサルの村にお洒落なブティックホテルや、ちょっと洗練された雰囲気のレストランも増えつつあります。

観光客の喧騒から離れて、静かにお食事を楽しみたい時におすすめです。

 

ウチヒサール城


トルコ語名 : Uçhisar Kalesi

住所 : Tekelli Mah, Uçhisar

マップ : Googleマップ

アクセス :

ギョレメからミニバス 平日30分ごと、週末1時間ごと。所要10分。
バス停から城まで徒歩約10〜15分

電話番号 : 0384-2192005

定休日 : 無休

営業時間 : 7:00〜17:30

料金 : 大人 20リラ

公式サイト : Uçhisar Kalesi

 

4. 三姉妹の岩

 

三姉妹の岩

 

日本語では「3姉妹の岩」、トルコ語では「3人の美」、英語では「3 Beauties」として知られるカッパドキアの有名な岩。

「妖精の岩」として作られているお土産のほとんどがこの3つの岩をデザインしたものという、カッパドキアのシンボル的な存在です。

SNS映え間違いなしのスポットとも言えます。

 

この三姉妹の岩にまつわる伝説はたくさんありますが、その1つをご紹介します。

 

王の反対を押し切って羊飼いと結婚した王女は、息子が生まれたことをきっかけに父の許しを得るため謁見を申し込みます。

しかし、王は孫を見て喜ぶどころか兵士を送り3人を殺すように命じたのです。

 

それを知った王女は必死に祈りました。

すると突然3人は岩と化したのです。

 

岩となったことで、殺されてバラバラにされることなく、3人は永久に寄り添っていけることとなったというもの。

3つの岩の1番手前が羊飼い、その後ろに息子がいて最後に王女が立っていると言われています。

 

まずはカッパドキアで最も有名な大きなキノコのような岩を、様々な角度から楽しみましょう。

 

三姉妹の岩(Üç Güzeller)


トルコ語名 : Üç Güzeller

住所 : Esbelli Mah, Ürgüp

マップ : Googleマップ

 

5. ゼルベ野外博物館

 

ゼルベ野外博物館

 

ゼルベの谷一面に広がる奇岩群は、妖精の煙突と呼ばれています。

カッパドキアには様々なタイプの奇岩がありますが、ゼルベ谷の奇岩は、下が太くて上に行くにしたがって細くなる円錐状の突起岩。

ゼルベ谷には、これらの岩を上手にくりぬいて作られた教会の跡が15もあります。

 

8世紀ごろからキリスト教徒たちは、このゼルベ谷をカッパドキアの中での最初の定住地とし、13世紀までの長きにわたりここで生活をしていました。

キリスト教徒が去った後も、ゼルベ谷の周辺の洞窟の家には1950年代まで人々が生活していました。

ところが、風化や浸食が進み、安全上の問題から洞窟での居住が禁止され、1967年に野外博物館という名で保存されることになりました。

 

洗礼教会、祈りの教会、魚の教会、ブドウの教会などと名付けられた教会や、修道院、粉挽所、鳩の家、さらにはモスクもあり、キリスト教徒が去った後の人々の生活の様子を垣間見ることもできます。

順路に従って見学ができるようになっていますが、少し起伏がある道を合計3~4km歩いての観光となるので、たっぷり時間をとって見学しましょう。

 

ゼルベ野外博物館


トルコ語名 : Zelve Açık Hava Müzesi

住所 : Aydınlı Mahallesi, Yavuz sok, No.1 Aktepe köyü, Avanos

マップ : Googleマップ

電話番号 : 0384-2713535

定休日 : 無休

営業時間 : 8:00〜19:00 ※10月1日〜3月31日は17:00まで

料金 : 大人65リラ

公式サイト : Zelve Açık Hava Müzesi

 

6. パシャバーの谷

 

パシャバーの谷

 

カッパドキアの奇岩群の中でも、妖精が住むという言い伝えから、「妖精の煙突」と呼ばれるキノコのような岩が一面に広がるパシャバアの谷。

パシャバアの谷に近づくと、車窓から突如目の前に巨大な妖精の煙突がいくつも現れ、思わず歓声をあげてしまいそうになります。

 

遠くから見ると小さく見える奇岩も、近くに行くと写真でわかるように巨大です。

岩の隣に立ってその大きさを体感したり、そっと触って何千万年かけて出来上がった自然の不思議を感じてください。

 

散策していくと、妖精の煙突のいくつかは中がくり抜かれてお店になっているところや、実際に人が住んでいるようなところあります。

時間の許す限り岩の間を気ままに散歩して、お気に入りの場所を見つけてくださいね。

 

パシャバーの谷


トルコ語名 : Paşabağ

住所 : Paşabağ vadisi, Göreme

マップ : Googleマップ

 

7. デヴレント谷

 

デヴレント谷
ラクダ岩

 

「らくだの岩」で有名なデヴレント谷は、別名「想像の谷」や「ピンクの谷」として親しまれています。

カッパドキアの他のエリアの奇岩群とはとはちょっと違った浸食のしかたや、岩質があり、様々なタイプの奇岩を見つけることができます。

 

ラクダの岩のように相性がつけられている奇岩はごくわずか。

SNS映えしそうなポイントがたくさんありますが、不安定な岩の上などは登ると危険なので、十分注意してくださいね。

 

デヴレント谷


トルコ語名 : Devrent

住所 : Devrent mevkii No.1,Aktepe köyü, Avanos

マップ : Googleマップ

電話番号 : 0532-3768476

 

8. アヴァノス

 

 

アヴァノスは、ギョレメの北に位置する街で陶器作りで有名です。

アヴァノスには赤川と呼ばれる川が流れていて、その川底の赤土を使って作る色とりどりのお皿や陶器が、カッパドキア観光のお土産として人気です。

 

ヒッタイト人の時代からこのアヴァノスで陶器が作られていたという記録があるそうで、街全体が陶器の街にふさわしく、いたる所で壺や陶器製品を目にします。

陶器の工房も多く「アヴァノスの人は川で幸せを感じ、土で芸術を作る」と言われるほど、陶器作りが生活に密着しているのです。

 

工房では実演を見せてくれるところもあるため、ちょっと覗いてみてください。

ギョレメ周辺の奇岩群からは少し離れていますが、時間があれば訪れてみたい街のひとつです。

 

アヴァノス


トルコ語名 : Avanos 

住所 : Yukarı Mah. 110 sok. No.24, Avanos

マップ : Googleマップ

電話番号 : 0384-5114240

定休日 : 無休

営業時間 : 8:30~19:30

 

9. カイマクル地下都市

 

カイマクル地下都市

 

ローマ帝国やビサンチン帝国の迫害から逃れてやってきたキリスト教徒たち。

9世紀になりイスラム勢力が強まると、さらに身を隠すために周辺には多くの地下都市がつくられました。

まだ全ての地下都市については詳しく解明されていませんが、大規模な物だと地下21階建て、深さが100mを超えるものもあったそうです。

 

中でも有名なのは、ネヴィシェヒル中心地から20kmほど離れた場所にある、カイマクル地下都市です。

地下8階建てで、中には居住空間の他に学校、クリニック、共同の台所、食堂、食料倉庫、教会、集会所など生活に必要な場所が整えられ、2万人もの人が暮らしていたと言われています。

 

地下4階まで見学可能。

中腰でないとくぐれない場所や、暗い場所もあるため注意が必要です。

 

カイマクル地下都市


トルコ語名 : Kaymaklı Yeraltı Şehri

住所 : Kaymaklı Cami Kebir Mahallesi, Nevşehir

マップ : Googleマップ

電話番号 : 0384-2182500

定休日 : 不定休

営業時間 : 8:00〜19:00 ※10月1日〜3月31日は17:00まで

料金 : 100リラ

公式サイト : Kaymaklı Yeraltı Şehri

 

 


カッパドキアの熱気球ツアー

 

カッパドキア熱気球
冬空に漂うたくさんの熱気球

 

筆者が憧れの熱気球体験をしたのは2019年2月。

冬場は天候不良で欠航が多いのですが、快晴とはいかないまでも、無事に催行してくれました。

 

参加したのは、熱気球に乗って空からカッパドキアの絶景を眺めながら日の出を待つというコースです。

 

1つの籠は20人乗りで、筆者が乗った時は、チリや香港、インド、そしてトルコなど様々な国籍の人が一緒になりました。

みな言葉は通じなくても、ワクワク・ドキドキ感はその表情から伝わってきます。

 

全ての準備が整い、いざ離陸!

ごぉ~っという音が響く中、一瞬ふわっという感覚がしたかと思うとすでに離陸していました。

まさにふわりと宙に浮いたという感じです。

 

カッパドキア熱気球
朝日が昇って来ました!

 

ぐんぐんと高度が上がり、みるみるうちにカッパドキアの奇岩群が眼下に広がってきました。

ギョレメ一帯はもとより、何キロも先の景色まで全て見渡せて鳥肌ものの光景でした。

 

鮮やかに彩られた熱気球があちこちに浮かび、幻想的な風景を楽しんでいると、やがて太陽が昇り始めました。

カッパドキアの奇岩群がオレンジ色に輝きはじめ、想像以上の絶景が目の前に。

しばらく空中散歩を楽しんでいる間、パイロットによる動画撮影があり、別料金で購入することができます。

 

いよいよ着陸。

どんな衝撃があるのかとちょっとドキドキしましたが、驚くほどスムーズに着陸でき、乗客から拍手が沸き起こりました。

着陸後はみんなで乾杯、搭乗証明書を受け取って解散となりました。

 

ツアー料金が高めなので、少し迷いましたが終わってみたら大満足!

言葉では表せない程の最高の思い出になりました。

カッパドキアで絶対に体験して頂きたい、これなくしてカッパドキアは語れないとまで言えるほどおすすめのアクティビティです。

 

熱気球ツアーは、気球の数を見ればわかるように、たくさんの会社によって催行されています。

ツアーには、日の出を上空で拝む第一便、日が昇ってから出発する第二便があるので、確認が必要。

 

また、カッパドキア観光の中心であるギョレメ上空をたっぷり楽しむためにも、ギョレメから離発着するツアーを選んでください。

 

 

人気の熱気球ツアーは、出発前にしっかり予約を入れていきましょう。

こちらのコースなら、上空でサンライズが楽しめる第一便での出発が確約されています。

 

長めの90分間コースなので、上空から刻々と色を変えていく空や奇岩を眺めながら、ゆったりとした遊覧が楽しめます。

 

予約サイト:  VELTRA

 

 

<カッパドキアのおすすめホテル>

 

カッパドキア ホテル

 

カッパドキアで泊まるなら、何といっても人気が高いのは洞窟ホテル。

本物の洞窟住居を利用して建てられたホテルと、洞窟住居風のホテルがありますが、早朝に空いっぱいに浮かぶ熱気球を眺めることが出来るテラスがあるホテルが特に人気です。

 

カッパドキアでの宿泊は、ギョレメ、ユルギュップ、ウチヒサル、オルタヒサルの4エリアに泊まるのが一般的。

中でも、カッパドキアの中心となるギュレメは、格安ホテルから、洞窟ホテル、高級ホテルまで選択肢が多いのでおすすめです。

ホテルから一歩外に出るとお土産屋さん、飲食店、ツアー会社、両替所なども多く、活気があるので、ぶらぶらと散策するのも楽しいですよ。

 

カッパドキアでは、4つ星クラスでも部屋が狭い、クーラーや暖房の効きが悪い、シャワーの排水が悪い、Wi-Fiが遅いといったハード面での問題が出てくる可能性高め。

そんな時は、カッパドキアという大自然に囲まれた世界遺産の中にいるという特別感や、親日家のトルコ人のホスピタリティといったソフト面に免じて、楽しい時間を過ごすのが勝ちです。

 

ホテルの設備は料金に比例するので、細かいところが気になる方やハネムーンの場合は、4つ星以上のホテルをおすすめします。

 

1. ミスラ ケーブ ホテル(Mithra Cave Hotel)

 

 

ギョレメ中心部から徒歩10分という高台に位置する「ミスラ ケーブ ホテル」は、ルーフトップからのインスタ写真が話題の4つ星ホテルです。

 

もともと洞窟の形を生かして作られているので、ホテル内には写真撮影スポットがいっぱい!

4つ星ながらお部屋のカテゴリーによってはかなりコスパが良く、設備も充実しているので、女子旅にも人気です。

 

 

客室は全39室で、洞窟ルームの他、オスマン帝国様式の客室、ギリシャ風の客室があり、それぞれ伝統的な内装が施されています。

 

写真は人気の「妖精の煙突」の名が付いたスイートルーム。

部屋内に階段があり、1階にバスルームがあり、階段を上るとベッドルームがあるつくりになっています。

 

窓が少ないので、全体に薄暗い感じはしますが、それはどの洞窟ホテルも同じ。

無料Wi-Fi、ポット、ミニバー、セーフティーボックスなど必要な物はしっかり揃っています。

 

 

ルーフトップテラスからは、ギョレメの街や、遠くには美しい渓谷が一望できます。

早朝には、朝焼けの中にたくさんの熱気球が浮かぶ幻想的な姿を見ようと、多くの宿泊客が集まります。

 

ミスラケーブホテルの人気の理由は、景色だけではありません。

 

スタッフが親切でホスピタリティに溢れている点は、快適な滞在を左右する大切なポイント。

人気のホテルなので、予定が決まればすぐに予約サイトから予約を入れてくださいね。

 

ミスラ ケーブ ホテル


住所 : Aydinli Mahallesi Akgül Sk. No:10, Göreme

マップ : Googleマップ

電話番号 : +90(384)2712295

営業時間 : チェックイン 14:30~/チェックアウト ~11:00

公式サイト : ミスラ ケーブ ホテル

予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com

 

2. グランド ケーブ スイーツ(Grand Cave Suites)

 

 

もう少しリーズナブルに洞窟ホテルに滞在したい方には、ギョレメの南端の高台に建つ「グランドケーブスイーツ」がおすすめです。

 

全16室というこじんまりとした2つ星ホテルで、アットホームな雰囲気。

親日家のオーナーのご兄弟が日本でトルコ料理店を経営されているそうで、日本人にとって居心地の良さも嬉しいポイントです。

 

 

古い洞窟の建物を改装して造られたホテルなので、全16室の形やデザインが異なっています。

洞窟の雰囲気の中でも、ちゃんと独立したシャワルーム、バスタブがあり、暖炉が付いているお部屋もあります。

 

 

共有テラスからは、朝焼けの空に浮かぶ熱気球を眺めることができます。

 

ちなみに、熱気球は天候が悪いと催行中止になるので、絶対に乗りたい&見てみたいという方は、余裕をもって2~3日の滞在をしたいところ。

連泊するなら、リーズナブルなホテルが狙い目ですね。

 

グランド ケーブ スイーツ


住所 : Isali Mahallesi, İsalı Cd. No:17, 50180 Göreme

マップ : Googleマップ

電話番号 : +90(384)2713333

営業時間 : チェックイン 14:00~/チェックアウト ~11:00

公式サイト : グランド ケーブ スイーツ

予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com

 

3. ミュージアムホテル(Museum Hotel)

 

 

最後にご紹介するのは、ギョレメから離れて、ウチヒサル地区にあるカッパドキア屈指の高級ホテルと名高い「ミュージアムホテル」です。

 

ウチヒサル城塞で知られるウチヒサル地区には、高級感が売りのホテルが多数あります。

中でも「ミュージアムホテル」は、その名の通りアンティークの家具などインテリアがいたる所に配された美術館のような5つ星ホテル。

1954年にフランスで発足された、一流のレストランとホテルで構成される組織「ルレ・エ・シャトー」に、トルコのホテルとして唯一の加盟をしています。

 

 

最もリーズナブルなお部屋なら、オフシーズン料金で一泊一部屋4万円前後、エグゼクティブスイートルームなら、その約3倍といったところ。

 

石造りのお部屋には、大きなベッド、無料Wi-Fi、セーフティーボックス、テレビ、ミニバーがあり、お部屋全体はかなり広々としています。

ジェットバスが付いたバスタブに浸かれば、旅の疲れも飛んでいきそうですね。

 

 

ウチヒサルの高台にあり、周りには何も遮るものがないので、テラスからの景色は圧巻!

映画のワンシーンかのように空に浮かぶ熱気球も、広々としたスペースから見学することができます。

 

ホテルの敷地内には果樹園があり、レストランでは採れたての野菜や果物が味わえます。

朝食では、目の前で焼いてくれるトルコ版クレープ、ギョズレメや新鮮野菜のサラダ、旬の果物などが楽しめますよ。

 

予算に余裕があれば、ぜひおすすめしたいラグジュアリー感たっぷりのホテルです。

 

ミュージアムホテル


住所 : Tekeli mah. Eski, Göreme

マップ : Googleマップ

電話番号 : +90(384)2192220

営業時間 : チェックイン 14:30~/チェックアウト ~12:00

公式サイト : ミュージアムホテル

予約サイト : Expedia Booking.com Hotels. com

 

 

カッパドキアには見どころが沢山あるので、最低でも2泊、時間が許せば3泊〜4泊してたっぷりと楽しんでください。

夜景を見たり、熱気球ツアーに参加する場合は、予備日も含めて最低2泊は必要です。

 

本記事を見た方が、カッパドキアに行ってみたいと少しでも思って頂けたら嬉しいです。


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