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1. ヴィクトリア記念堂(Victoria Memorial)
2. セント・ポール寺院(St. Paul's Cathedral)
8. パレシュナート寺院(Pareshnath Temple)
東インド最大の都市・コルカタの歴史、気候、ベストシーズンなどの基本情報をお伝えします。
人口約450万人の大都市コルカタ。
「カルカッタ(Calcutta)」と呼ばれることもあり混乱するかもしれません。
これは、イギリスの植民地時代に付けられた英語名で、コルカタ国際空港の略称「CCU」もここから取られています。
コルカタは、1911年に デリー に遷都するまで首都として栄えていました。
その名残から、今でも政治や芸術、商業が盛んで、文化の発信地となっています。
コルカタに住む人は、地元のベンガル人、バングラディシュからの移住者、ネパール人、中国人などさまざま。
一見、出身や階層が入り混じる雑多な町に見えて、港町ならではの洗練された建物も並んでいます。
コルカタは、色々な楽しみ方ができる都市だといえるでしょう。
インドは、雨季・乾季・暑季の大きく3つの季節に分けられます。
東南部にあるコルカタは、暑季の平均気温は30℃を超える一方で、1番寒い冬でも平均気温は20℃前後までしか下がりません。
そのため、観光に行くなら乾季がおすすめです。
雨が少なくちょうどいい気温ですので、時期を選べる場合は乾季に合わせて計画を立ててみてくださいね。
3つの季節をくわしくご説明します。
その名の通り、雨が多い季節です。
日本の梅雨とは少し違い、スコールのような雨。
集中的に降ったあとカラっと晴れることも多く、観光はできるのでご安心ください。
1番気温が低い時期です。
もっとも寒いのは12月〜1月で、平均気温は20℃前後になります。
朝と夜は少し涼しく、あまり雨も降りません。
薄い長袖や羽織るものがあればOKです。
日中は半袖でも過ごせるくらいの気候になることもあります。
雨季の前にあたるこの2ヶ月が、一番気温が上がります。
平均気温は30℃を超え、日差しも日本より強いため、日中の観光には気を付けてください。
北インドのデリーでは、冬に氷点下を記録していたり、暑季の昼間には40℃を超えたりします。
コルカタはそこまで気温の差が激しくないので、衣服の準備がしやすいですよ。
名称:Kolkata(Calcutta)
住所(ベンガル語):কলকাতা পশ্চিমবঙ্গ ভারত
住所(英語):Kolkata ,700016 , West Bengal India
アクセス:コルカタにある国際空港(ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港)から市内まで、車で約1時間
残念なことに、日本からコルカタまでの直航便は就航していません。(2020年8月現在)
東南アジアの主要都市、もしくはインドの首都のデリーからトランジットする方法が一般的です。
所要時間は タイ・バンコク経由であれば約10時間、インド・デリー経由であれば約11時間ほどです。
エアインディア、タイ国際航空、シンガポール航空などから就航しています。
直行便がなく時間がかかるので不便…と思う方もいるかもしれませんが、トランジットする国や都市を楽しむチャンスになりますよ。
また、LCCを使えば短時間で安くインド国内を移動することも可能です。
マイルを貯めることにこだわらない方には、「 IndiGo 」という航空会社がオススメ。
「インドのLCC」と聞くと「遅れそうだな」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、定時運航率ランキングでは上位にランクインしています。
実際に筆者が北インドを周遊した際には、3回ほど「IndiGo」の国内線と国際線を使いました。
目立った遅延やせまいと感じることもなく、機内も小綺麗で快適でした。
上手く利用すれば、旅の幅を広げることができますよ。
なお、インドの西側に位置するコルカタは、首都のニューデリーよりも、お隣のバングラディシュの方が近い距離にあります。
バングラディシュの首都・ダッカまでの飛行機は、毎日6〜7便が就航していて、所要時間は約55分。
コルカタ駅からの鉄道や、サダル・ストリート近隣からの国際バスも利用できます。
少し足を伸ばして、話題づくりの旅に出るのも良いでしょう。
ちなみに、インドと日本の時差は3時間半。
東南アジアより少し長い程度なので、大きな時差ぼけには悩まずに済みます。
インドへの入国には必ずビザが必要です。
ビザをとる方法は主に3つあります。
オススメは、 1.事前申請がいらないアライバルビザ か、 2.インターネットで完結するe-ツーリストビザ です。
1のアライバルビザは、日本人と韓国人限定。
インドの空港か機内で配られる書類を記入して、クレジットカードか現金で支払います。
手続きとしては1番ラクですね。
日本のパスポートは世界でも信頼度が高いので、ぜひ有効活用しましょう。
もし行ってからビザがとれなかったら…と不安に思う方は、2のe-ツーリストビザを取得しましょう。
e-ツーリストビザ専用サイト から必要事項を記入し、クレジットカード(Visa・Mastercard AMEXに対応)で支払います。
到着4日前までに取得するといったルールがあるので、余裕をもって申請しましょう。
どのビザも、パスポートの有効期限が6ヵ月以上必要なので、あらかじめ確認してくださいね。
また、ビザの規定は変わることが多いので、最新情報は インド大使館のサイト を必ずチェックするようにしましょう。
コルカタ市内を回るには、タクシー、地下鉄、バスなどが利用できます。
今回は観光に1番便利なタクシーを中心に詳しくお伝えします。
コルカタでは、黄色のレトロカラーが目印の、小ぶりなタクシーが町中を走っています。
メーターに表示される料金はタクシー料金と一致しないので、少し注意が必要です。
事前に調べ、ある程度検討をつけていくことをオススメします。
分かりにくくて不安という方にオススメしたいのが「 Uber 」。
アプリを使ったタクシーの配車サービスです。
コルカタだけではなく、インド旅行で1番便利な交通手段です。
事前に目的地を指定して、値段や距離を確認できるのが何よりのメリット。
メーターを気にしてどきどきするといったこともなく安心です。
通常のタクシーより安く利用でき、アプリは日本語に対応しているのも魅力的。
ドライバーの評価とプロフィール、顔写真を予約前に見ることができるので安心です。
コルカタは交通量が多いため、特に渋滞が起こりやすい夕方は、時間の余裕を持って利用してくださいね。
バスは、電車のターミナルにもなっているエスプラネード(Esplanade)という場所を中心に、縦横に走っています。
観光客には分かりづらいので利用はあまりオススメしませんが、バスの車体が色とりどりでポップ!
よく見ると1つ1つ手書きで、模様や字体も違います。
すれ違ったときには、可愛らしいデザインにぜひ注目してみてください。
コルカタはスリやぼったくり等の軽犯罪が多く、自分で対策をすることが必要です。
中には、ガイドブックに載っていたレストランに行こうとして客引きにだまされた、といったケースもあるそう。
コミッションを目的とした外部の客引きも多く、行きたい店と違うところに連れて行かれることもあるため注意したいところです。
また、観光地や近くの駅では、道案内を申し出て近づいてくる人たちがいます。
最終的には寺院やモスクの中まで案内して、お金を請求してくることもあります。
必要がない場合は、初めのうちにしっかりと断りましょう。
ただ、全てを疑ってかかってしまうと旅を楽しめないのも事実。
筆者は女性3人で観光していましたが、下記のような最低限の注意さえすれば大丈夫だと感じました。
きちんと対策をして、安全なコルカタの旅を楽しみましょう!
マザー・テレサの活動拠点、個性豊かな寺院や教会、ショッピングモールなど、コルカタの観光スポットをご紹介します。
数多くある中、特にオススメの場所を厳選しました。
コルカタの歴史的な建造物が並ぶ、モイダン公園(Calcutta Maidan)の一角にあります。
当時インド皇帝でもあった、イギリスのヴィクトリア女王を記念し、1905年〜1921年に建てられました。
真っ白で迫力のある建物はインド・イスラム・イギリスの建築様式が取り入れられており、タージマハルと同じマクラナ大理石が使われています。
イギリスがコルカタに東インド会社の拠点を置いたのは1690年。
その当時からの歴史資料や絵画、女王や皇太子の愛用品などが並び、まるで美術館のようです。
残念ながら内部の写真撮影はできませんが、コルカタの植民地時代の歴史が分かるギャラリーもあり充実しています。
庭園だけでしたら、Rs10で入ることができます。
美しい建物をバックに、写真を撮る方がたくさんいました。
インドの方にも大人気のスポットです。
住所 : Victoria Memorial Hall 1, Queens Way, Maidan, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス :Maidan駅またはRabindra Sadan駅から徒歩15分弱
電話番号 :+91 33 2223 1890
定休日 : 月、祝
営業時間:
【火〜金】10:00〜18:00
【土日】10:00〜20:00
料金 : Rs 500
公式URL : ヴィクトリア記念堂
ヴィクトリア記念堂から徒歩10分。
ゴシック様式の大きな教会、「セント・ポール寺院」がそびえたっています。
写真に収めるのが難しいほどの高さがあり、迫力がありました。
内部は、美しいステンドグラスがはめられた天窓から光が差し込んでいて、明るい雰囲気。
周りのお庭もきれいに手入れされていて、ちょっとしたお散歩にもぴったりです。
住所 : Cathedral Rd, Maidan, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Maidan駅またはRabindra Sadan駅から徒歩10分
電話番号 : 033-2223-0127
営業時間 : 9:00~12:00、15:00~18:00
料金 : 無料
「マザー・テレサ」が活動の拠点としたのがコルカタにある「マザー・ハウス」。
マザー・テレサは、貧困や病、障害に苦しむ人たちを救うため、50年にわたり奉仕活動に生涯をかけた人です。
マザー・ハウスは誰にでも開放されており、見学にくる外国人やインドの方がたくさん行き来しています。
1階にはマザー・テレサのお墓や展示室、2階にはかつての彼女の自室があり、活動の記録や遺品を見ることができます。
筆者が見学している際には、シスターたちの礼拝に立ち会うことができました。
毎日、朝と夕方に行われており、誰でも参加可能です。
祈りの声が響く様子を目の当たりにし、彼女の活動が脈々と受け継がれていることを感じました。
時間がある方は、マザー・ハウスの運営する施設でボランティアに参加できます。
月曜日・水曜日・金曜日の15時から始まるオリエンテーションを事前に受けましょう。
当日の朝にワンデイパスをもらって参加することもできますが、マザー・ハウス側はできるだけオリエンテーションに参加してほしいとお願いしています。
活動場所は5拠点あり、子ども達のいる施設、障害のある方のいる施設、お年寄りの方のいる施設など様々です。
コルカタならではの経験ができるかもしれませんね。
住所 : 54a AJC Bose Rd Chowringhee, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Ripon Street停留所から徒歩2分
電話番号 : +913322497115
営業時間 : 8:00~12:00、15:00~18:00
料金 :無料
コルカタを南北に流れるフーグリー河(Hooghly River)にかかる橋です。
全長は705メートル、高さは97メートルもあり、存在感があります。
橋を渡ると長距離列車が走るハウラー駅が目の前なのですが、ハウラー橋はとても混雑します。
渋滞すると渡るまでに1〜2時間かかることもあるので、車やタクシーを使う場合はお気を付けください。
フーグリー河は、聖なる川として名高いガンジス川の支流です。
沐浴をするインドの方を見かけることもあるかもしれません。
住所 : Jagganath Ghat | 1, Strand Road, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Howrah Tram Depot駅から徒歩10分
電話番号 : +913322590264
料金 : 無料
ヒンドゥー教のカーリー女神を祀った寺院。
血と殺戮を好む女神に捧げるため、ヤギの首をはね、生贄として捧げる儀式が毎日行われています。
寺院までの通りはとても賑やかで、食べ物やお土産、ヒンドゥー教にちなんだ道具などを売るテントがたくさん出ています。
ガイドやお布施を申し出てぼったくろうとする人がいるので、少し注意が必要です。
道中では、生贄となるヤギを連れて、家族全員で参拝に来ている方も多く、人でごったがえしていました。
気になるヤギの儀式は、小さな建物の中で行われます。
水で清められ、花をかけられたヤギは、木に固定されます。
男の人が一気に斧をふるい、儀式は一瞬で終わりました。
実際に目の当たりにすると、だいぶ衝撃的です。
生贄となったヤギは、その場できちんと解体され、食用として売られます。
精肉を使うことがほとんどの日本人にとっては刺激が強いですが、貴重な経験になります。
熱心に参拝しているインドの方も多く、考えさせられる場所です。
住所 : Anami Sangha, Kalighat, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Kalighat駅から徒歩5分
電話番号 :+913322436440
営業時間 : 5:00〜14:00 16:00〜21:30
料金 :無料
1度に1万人が祈ることのできる、コルカタで最大のモスクです。
緑色の3つのドーム、赤レンガの壁、27本のミナレットが特徴的。
内部は吹き抜けになっていて、うすい緑と白でデザインされた柱が可愛らしいです。
モスクの目の前は、車の行き来が激しいので、写真を撮る際は注意してくださいね。
大通りの慌ただしさとは一変して、モスクの中はとても静かです。
大理石の床はひんやりしていて涼しいので、少しゆっくりしたいときに寄ってみるのも良いでしょう。
住所 : Rabindra Sarani, Chowringhee North, Bow Barracks, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Mahatma Gandhi Road駅から徒歩15分
営業時間 : 6:00〜20:00(5:30 、12:30、16:30、18:00 前後の20分は、お祈りの時間のため信者のみ)
料金 : 無料
インド最古・アジア最大級の博物館。
コロニアル風の、真っ白な建物は迫力があります。
5万点にも及ぶ収蔵物の中でも、「恋文を書く女」というタイトルのついた女神像やガンダーラ仏のコレクションが有名です。
インダス文明やヒンドゥーの像など、インドならではの作品は必見。
昆虫や恐竜の化石などもたくさん展示されているので、生物学が好きな方も楽しめる博物館です。
とても広いので、きちんと見ようとすると1日かかります。
そのため時間のない方は、チケットに含まれるオーディオガイド(日本語対応)に沿って、メインの作品を追っていくのがオススメです。
見学時間は2時間以上とっておいた方が良いでしょう。
公式ホームページ にはオンライン展示されている作品もあり、拡大表示をしながら詳しく見ることができます。
気になる方はチェックしてみてくださいね。
住所 : 27 Jawaharlal Nehru Rd, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Park Steet 駅から徒歩30秒
電話番号 : +91 33 2249 9902
閉館日:月・祝
営業時間 : 火〜日
【3月〜11月】10:00〜17:00
【12月〜2月】10:00〜16:30
料金 :Rs 650(オーディオガイドを含む。日本語対応)
公式URL : インド博物館
コルカタには多くのジャイナ教徒が住んでおり、パレシュナート寺院もジャイナ教のお寺の1つ。
きらびやかで、緻密な装飾が目を引きます。
大理石や鏡、ステンドグラスも使われていて、宝石箱のようです。
広大な敷地の中に小さな庭園があり、あまり混雑することはないので、ゆっくり回りたい方にオススメのスポット。
ジャイナ教とは、仏教と同じ時期に生まれたインドの民族宗教です。
禁欲と不殺生を掲げており、世界一平和な宗教だと言われています。
様々な宗教や文化に触れる機会があるのも、インドならではですね。
住所 : Jiban Krishna Ghosh Rd, Tala, Saktinagar, Belgachia, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Belgachia駅から徒歩10分
営業時間 : 6:00〜12:00 15:00〜19:00
料金 :無料
網目のような外観がおしゃれな、大型ショッピングモールです。
ブランドショップ、コスメ、雑貨店、映画などたくさんのお店が並んでいます。
「ハイティー」ではなく、「ハイチャイ」のカフェがあり、インドらしさを感じられます。
コスメが好きな方は、インドのアーユルヴェーダコスメ「Kama」のお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
全てオーガニック素材でできた体に優しいコスメと、洗練されたパッケージが大人気のお店です。
店員さんに頼めば、好きな香りを試すことができますよ。
地下には大型のスーパーがあるので、お菓子や紅茶、レトルトカレーなどのお土産を探すこともできます。
エスカレーターを降りる途中で面白い絵を発見!
先ほどご紹介した「マザー・テレサ」を始めとする、インドの著名人をモチーフにしていてユニークです。
クエストモールの公式ホームページには バーチャルツアー ができる仕掛けがあるので、お店の様子を事前に覗くことができます。
市内の喧騒から少し離れて、お買い物やお食事を楽しんでみてください。
住所 : 33, Syed Amir Ali Avenue, Beck Bagan Row, Kolkata
マップ: Googleマップ
アクセス : Beck Bagan駅より徒歩2分
電話番号 :+913322811111
営業時間 : 11:00〜21:00
公式URL : クエストモール
インパクトのある寺院や教会、奥深い歴史のある施設、ショッピングや写真が楽しめるおしゃれスポットなど、魅力がたっぷりなコルカタ。
見たことのない異文化に、どっぷり浸ることができます。
もちろん防犯対策は必要ですが、「インドってなんか怖い」から「インドって面白そう」と感じていただければ嬉しいです。
ぜひインド・コルカタへの旅にチャレンジしてみてください!
最終更新日 : 2023/05/25
公開日 : 2020/08/04