top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 神奈川
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
「川崎大師」の正式名称は、「金剛山 金乗院 平間寺(こんごうさん きんじょういん へいけんじ)」。
弘法大師(空海)を開祖とする真言宗・智山派の寺院で、成田山新勝寺(千葉県成田市)、高尾山薬王院(東京都八王子市)とともに智山派の大本山に位置づけられています。
また西新井大師(東京都足立区)、観福寺大師堂(千葉県佐原市)とともに「関東三大厄除大師」としても有名です。
「初詣」という言葉自体が、もともと川崎大師への正月参拝を指していたといわれるほど、初詣とは深い縁があります。
正月の参拝客は毎年300万人を超えており、全国の初詣参拝客ランキングでも、成田山新勝寺と第2位の座を競い合うほど(第1位は明治神宮)。
東京と京都に別院があり、東京は日本橋にある「薬研堀不動院」、京都は山科にある「川崎大師京都別院・岩屋山大宅院笠原寺」。
関東圏での知名度は抜群の寺院です。
住所 : 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 044-266-3420
定休日 : 年中無休
営業時間 :
料金 : 原則無料
公式サイト : 川崎大師
川崎大師は900年近い歴史を持つ由緒ある寺院です。
今の川崎市および周囲の環境からは想像できませんが、900年もの長い間現在の地に鎮座していることになります。
川崎の街は川崎大師とともに歩んできた歴史があり、今でも「大師」の地名は、寺院界隈を含む川崎下町エリアを広く指す言葉として普及しています。
地域に深く浸透している川崎大師の歴史は、平安時代の大治3年(1128年)からはじまります。
時は崇徳天皇の御代、無実の罪で生国・尾張を追放になった武士・平間兼乗(ひらまかねのり)がこの地に辿りつき、漁師として貧しい暮らしをしていたそうです。
ある夜、仏法に深く帰依していた兼乗の枕元にひとりの高僧が現れ、「海中から姿を見せる仏像を供養するよう」お告げがありました。
翌日になって兼乗が魚網を海に投じると、果たしてお告げどおりに海中から仏像が出現。
兼乗は仏像を洗い清め、小さな祠をつくって崇めたそうです。
時を経て、この地を訪れた高野山の尊賢上人が一連のエピソードを聞いて感激、兼乗とともに建立したのが川崎大師の創建といわれています。
川崎大師の正式名称である「平間寺」は、この平間兼乗に因んで命名されました。
中世から大師の門前町として栄えた川崎ですが、江戸時代になって東海道・川崎宿が設置されると、その発展に伴い川崎大師に参拝する人も急増しました。
第11代将軍・徳川家斉も川崎大師に参拝に訪れた記録があります。
明治時代を迎えると、川崎大師参拝客向けの鉄道「大師電気鉄道」が開通し、この鉄道が現在の京浜急行電鉄の礎となりました。
この電車の開通に伴い東京圏からの参拝客が激増。
「初詣は川崎大師に!」のキャッチコピーのもと、正月の定番参拝先としての地位を確立することになったのです。
川崎大師は、電車でも車でもアクセスが良好です。
東京都と神奈川県の境となっている多摩川を超えたらすぐ「大師」!
特に東京方面から訪れる人には、気軽に参拝できる場所にあるのが嬉しいですね。
京浜急行大師線の「川崎大師駅」が最寄り駅です。
京急川崎駅から乗り継いで約5分の乗車時間となります。
改札を出てすぐ目の前に川崎大師までの「表参道」が見えてきます。
表参道経由で境内まで5分程度の道程です。
通常はこの程度の所要時間ですが、正月三が日となると2時間程度は覚悟しなければなりません。
また、川崎大師駅より一駅先の「東門前」駅からも歩くことができます。
こちらからも川崎大師までの参道が設置されているので、下町風情を楽しみながら歩いてみるのも楽しいでしょう。
東門前駅から境内まで10分程度で到着します。
東京方面からのアクセスは、首都高速で羽田・横浜を目指し、神奈川1号線(横羽線)に入ります。
「大師IC」にて下車、大師河原交差点から国道409号線を右折して10分程度です。
横浜方面からは大師ICを降りて、大師河原の交差点を左折します。
一般道では国道15号線(第一京浜)や鶴見産業道路を経由して国道409号線に入る方法もあります。
駐車場は、境内の薬師殿前に無料駐車場が設置されていますが、すぐに満車になってしまいます。
少し歩きますが、「自動車交通安全祈祷殿」に700台収容可能な大型無料駐車場があるので、こちらを利用することをおすすめします。
東門前駅から近く、境内まで徒歩で10分程度です。
有料となりますが、隣接する「大師公園」駐車場に停める方法もあります。
境内まで2~3分と近く、2時間以内なら400円です(超過30分毎50円)。
他にも、周辺にはコインパーキングがたくさんあります。
家内安全や商売繁盛、合格祈願などあらゆる願い事が叶うといわれる川崎大師のご利益。
その中でも「厄除」祈願は、お大師さまが最も得意とするご利益で、厄年を迎える多くの人々が厄払いに参拝します。
川崎大師の祈祷は、真言密教の奥義を極めた「護摩祈祷」。
御本尊の宝前に設けられた護摩壇にて護摩木を焚いて、あらゆる煩悩・大厄を焼き清めるものです。
1月を除いて毎日行われる「護摩修行」に参加すれば、崇高な護摩祈祷を間近で体験できます。
また、「交通安全」祈願もお大師さまが得意とする分野。
交通事故は心の迷いから起こるとされ、お大師さまのご加護によって穏やかな心を保って運転できるようになるといわれています。
「自動車交通安全祈祷殿」にて、車および運転者(同乗者)のお祓いをしてもらえます。
川崎大師は真言宗のお寺。
お願いごとをするときは、合掌して「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱えながら祈願しましょう。
川崎大師の境内はそれほど広くありませんが、必見スポットがコンパクトに凝縮しています。
通常であれば、30~40分程度で境内を廻ることが可能です。
現在の建造物は比較的最近になって増築・改築されたものが多いのですが、それでも伝統ある寺院の風格を感じさせます。
普段何気なく通過してしまっていたり、その存在に気が付かなかったりする見どころもたくさんあるため、まとめてご紹介します。
川崎大師境内に入場する門はいくつかありますが、こちらは大本堂正面に設置された最大の門です。
川崎大師駅から表参道を経由して、仲見世に至る一般的な参拝経路を辿れば、この門から境内に入ることになります。
大山門の落慶は意外と新しく、昭和52年(1977年)の建立。
川崎大師開創850年の記念事業として造られました。
重厚で格式高い門は、今や川崎大師のシンボルのひとつ。
この門越しに、五重塔や大本堂を望むことができます。
門の四方には、京都・東寺にある国宝「四天王像」が模刻安置されています。
この四天王像は、 国家安穏・世界平和・伽藍守護・信徒安全を祈願する目的があるそうです。
東に「持国天像」、南に「増長天像」、西に「広目天像」そして北に「多聞天像」の配置です。
門の上層部分は経庫となっており、寺院で開催される写経会の経文等はこちらに奉納されます。
大山門の前に聳えたつ寺標は、全長6.2mの堂々たるもの。
昭和58年(1983年)に、翌年に控えた「弘法大師1150年御遠忌(没後1500年)」に合わせて建立されました。
株式会社大林組社長・大林芳郎氏によって奉納されたものです。
大山門と大本堂を結ぶ参道の真ん中付近に、「献香所」が設けられています。
ここで焚かれた線香の煙は、無病息災・病気治癒のご利益があるとされています。
治したい部位や気になる部位に煙を浴びると、お大師様のご加護を受けられるのだそう。
大本堂に参拝する前に、ありがたい煙を受けて健康増進を祈願しましょう。
身も心も洗われるような、清々しい気分になりますよ。
参拝する前に身を清める「お水屋」は、大本堂前の参道から向かって右側に設置されています。
お水屋とは、多くの神社・仏閣にも備え付けられている、柄杓で手や口を漱ぎ清める「手水舎(ちょうずや)」のことです。
こちらで浄水を湛える「金剛水器」は、昭和33年に御本尊御遷座を記念して奉納されたもの。
またお水屋全体の建造物は、昭和40年に奉納・建立されました。
お参りする前に、まずこちらで身を清めておきましょう。
聖徳太子は、弘法大師空海が生まれるずっと昔の大和時代に活躍した人です。
僧侶ではありませんが、仏教に深く帰依し、日本の仏教普及に大きく貢献しました。
そんな聖徳太子を職能神として信仰する職人グループ、「太子講」が全国に存在します。
太子講の職人たちが川崎大師に奉納した聖徳太子像を祀っているのが「聖徳太子堂」で、昭和41年(1966年)に建立されました。
「お水屋」の右手、境内の一番奥付近にひっそりと佇んでいるため、その存在に気が付かないかもしれません。
普段は目立たない聖徳太子堂ですが、毎年2月22日の太子命日には「聖徳太子年祭」が開催され、地元の川崎若鳶会会員によって「はしご乗り」が披露されます。
平成16年(2004年)に落慶されたばかりの、とても綺麗な建物です。
説法釈迦如来像と密教法具「五鈷杵」が祀ってあり、この五鈷杵に貼る金箔を奉納することができます。
自動ドアが設置された狭い空間で、大人数での入場ができない分、貸切状態でのお参りが楽しめます。
「経蔵」の名前は、中国最後の木版大蔵経「乾隆版大蔵経」が壁ぎっしり、7,240冊も収蔵されていることにちなみます。
献香所のすぐ近くにあるので、今まで参拝したことのなかった人は、ぜひ一度お参りしてみましょう。
川崎大師を訪れる人が、必ず参拝する「大本堂」。
御本尊である「厄除弘法大師」をはじめ、不動明王・愛染明王・両界曼荼羅・救世観音像などの諸仏像が奉安されている、寺院の中心的存在です。
毎日本堂において護摩修行が行われ、世界平和、国家安穏、信徒安全が祈願されています。
本堂内は開放時であれば誰でも入場可能なので、安置されている諸仏を見学したり、有難いお経を聞くこともできます。
大本堂の建物は、昭和39年(1964年)に落慶されました。
ここからの見晴らしは抜群で、仲見世や五重塔など境内や周辺の景観が一望できます。
阿吽の龍の燭台など、意匠を凝らした建築様式も必見です。
川崎大師のシンボルのひとつになっている五重塔は、八角形になっていることが特徴。
昭和59年(1984年)に、弘法大師1150年御遠忌・吉例大開帳記念として落慶されました。
八角形になっている理由は、最も円に近い建造物のスタイルとされ、包容力と完全性の象徴の意味を持つとされています。
また、境内と諸堂宇との調和を考慮し、真言宗の様式に一番叶う型でもあるそうです。
初層に弘法大師をはじめとする「真言八祖」の図像等、2層には弘法大師や師匠であった唐の高僧・恵果阿闍梨像の像などが安置されています。
普段は外観を見学するのみですが、3月21日~12月20日の第1日曜日、毎月21日の「ご縁日」に限って内部拝観が可能です。
梵鐘を打ち鳴らす堂で、八角五重塔の近くにあります。
昭和23年(1948年)に、不動門とともに福島県の有縁の地から寄贈されました。
元旦に除夜の鐘が打鐘されるほか、3月11日の東日本大震災、8月の広島・長崎原爆投下、終戦の鎮魂として、また6月10日の「時の記念日」に梵鐘が鳴り響きます。
「不動門」は、大山門から向かって左側方面にある古い門。
鐘楼堂とともに、昭和23年(1948年)福島県の有縁の地から寄贈され、移築建立したものです。
戦争中の空襲で従来の山門が焼失してしまった後、新しい山門の役割を果たしていました。
しかしなから昭和52年の大山門落慶に伴い、「不動門」として現在の地に移築されています。
今では地味な存在ですが、かつての川崎大師の姿が垣間見える貴重な建造物です。
大本堂で参拝し、左手の階段を下りたところにある古風な建物です。
庭園を備えた2つの茶室から成っていますが、普段は入ることができません。
時折開催される「お茶会」を除いては、外観を見学するのみです。
茶室の名称「光聚庵」は三笠宮妃殿下、「心月庵」は茶道裏千家家元千宗室宗匠により命名されています。
川崎大師は仏教寺院のはずなのに、境内に神社が存在します。
中書院のお隣に鎮座し、「お稲荷様」を祀る「福徳稲荷堂」です。
目立たない神社なので、うっかり通過してしまいそうですが、社の建物は極めて重要な必見スポットとなっています。
川崎大師の伽藍のほとんどは、昭和20年4月の空襲により焼失してしまいましたが、奇跡的に難を逃れた建造物が「福徳稲荷堂」。
戦前の建築を今に残す貴重な存在です。
御神体は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、五穀を司る神様といわれています。
ぜひお参りして「強運」を授かりましょう。
福徳稲荷堂のお隣にある、不動明王を祀る寺院です。
御本尊である「不動明王尊像」は、成田山新勝寺から勧請し祀っています。
現在の建物は昭和39年(1964年)に落慶されました。
川崎大師不動堂は、平間寺とは別に「武相不動尊霊場第1番札所」および「関東三十六不動霊場第7番札所」にも指定されている名刹。
毎月28日に縁日が開催され、不動尊大護摩供修行が行われます。
「浄化」の強力なパワーが授かるといわれるので、こちらのお参りも欠かせません。
大山門から向かって、川崎大師境内の最奥部に位置する塔頭が「薬師殿」。
釈尊が悟りを開いた「ブッタガヤの大塔」を模倣した、インド風の建築が特徴です。
もともとは「自動車交通安全祈願殿」として利用されていましたが、境内から離れた大師河原に「新祈祷殿」が完成移転したため、平成20年(2008年)から「薬師殿」として再出発しました。
今でも薬師殿前には駐車場が残っており、参拝者向けに無料開放されています。
薬師殿の御本尊は「薬師瑠璃光如来尊像」、病気治癒や身体安全にご利益があるといわれています。
薬師瑠璃光如来の分身である「なで薬師」が奉祀されており、この像をなでるとパワーアップした効果が得られるようです。
薬師殿では毎日、写経および写仏の体験修行(500円~)が開催されています。
道具はすべて準備されていますので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
薬師殿から八角五重塔方面へ向かう周辺に、緑豊かな庭園が設置されています。
鯉が悠々と泳ぐ「つるの池」は、釈尊が沐浴した「尼蓮禅河」を表現したもの、周辺の樹木は悟りを開いた「ウルビルバーの森」を表しているそうです。
この庭園周辺にも見どころがたくさんあります。
心地よい散策を楽しみながら、ユニークなパワースポットを探してみましょう。
つるの池に架かる朱色の木橋です。
朱色は昔から災難を除き、幸福を招く色とされ、欄干には欄干には、悟りへと向かう段階(発心・修行・菩提・涅槃)を表す種子(しゅじ)(梵字) 20文字が刻まれています。
この橋を欄干伝いに歩けば心も清らかになり、幸福が訪れるといわれています。
釈尊とは「お釈迦さま」のこと。
黄金色に輝く釈迦如来坐像の正式名称は、「降魔成道釈迦如来像(ごうまじょうどうしゃかにょらいぞう)」。
大山門や不動門方面から「やすらぎ橋」を渡ると、その真正面に姿を現します。
この像は、昭和52年(1977年)に平間寺開創850年慶讃記念事業として造顕されました。
降魔印の印相を結んでおり、胎内には印度大菩提会を通じて勧請奉迎された「真身仏舎利」が奉安されています。
真言宗の霊場巡りといえは、お遍路さんで有名な「四国八十八ヶ所巡り」が知られていますね。
しかし巡礼対象の寺院は全国に広がっており、「坂東三十三観音」「秩父三十四観音」「西国三十三観音」と合わせて100の霊場寺院も存在します。
身近な坂東三十三観音霊場には、鎌倉の長谷観音や東京の浅草寺、日光の中禅寺や群馬の水澤観音などの有名寺院もランクイン!
「日本百観音霊場お砂踏み参拝所(百観音)」は、坂東・秩父・西国の100観音すべてを網羅し、そのご利益を得られるとされる強力なパワースポットです。
この参拝所は、平成29年(2017年)に川崎大師開創890年記念事業の一環として建立されました。
当代の藤田貫首が100霊場すべてを巡拝し、その霊場の土砂を各札所本尊の分身として埋納、霊場の観音菩薩像と詠歌をブロンズ製レリーフを併せて飾っているという壮大なもの。
全長は30mにも及ぶというから圧巻です。
レリーフの壁を巡った最後には、明治36年(1903年)に造立された「聖観音銅像」が出迎えてくださいます。
このレリーフのすべてに手を触れてお参りし、聖観音銅像前の「やすらぎの鐘」を手で打ち鳴らすと、諸願成就を祈願できるそうです。
しかも100霊場すべてのパワーを授かれるというから凄いですね。
遍路姿の弘法大師像もまた強力なパワースポットです。
大師生誕1200年の記念事業として昭和48年(1973年)に造顕されました。
健康・健脚にご利益があるとされ、像の手前に置かれた柄杓で水をすくい、備え付けの草鞋に献水すると願いが叶うそうです。
また「新四国八十八ヵ所霊場」も創設され、像の周囲には札所の石柱が設置されています。
先代の貫首が四国八十八ヶ所霊場を巡拝した際に持ち帰った土砂が埋納されており、こちらに参拝すれば「八十八ヶ所霊場」を結願したと同じご利益を得られるのだそう。
昭和時代最強の力士・第55代横綱の「北の湖」。
晩年は相撲協会の理事長としても活躍した人ですが、この人の像が境内に設置されています。
川崎大師の檀家であり、墓所も川崎大師にある北の湖の像は、平成29年(2017年)の三回忌の折り建立されました。
色彩のある紋付き袴姿の像は威厳たっぷりで、相撲ファンには必見のスポットです。
川崎大師は交通安全のご利益が高いとされ、多くの人が交通安全祈願に訪れます。
川崎大師の「飛び地」として、京浜急行大師線・東門前駅近くの大師河原には、壮大な祈祷殿が設けられています。
インド風建築が特徴の「自動車交通安全祈祷殿」。
平成20年(2008年)、境内にある薬師殿からこちらの地に新装移転しました。
参拝者用の無料駐車場も併設しており、駐車スペースは700台と広大です。
首都高速の大師IC、産業道路からのアクセスも良好で、自動車利用者によっては祈願に訪れやすい場所にあります。
交通安全祈願は、1月と2月3日(節分)を除く毎日行われています。
車体のお祓いと運転者(同乗者を含む)の安全祈願が個別に実施され、祈祷終了後にお札・交通安全お守り・身代守・ステッカー・聖語便箋等が授与されます。
この祈祷殿から川崎大師境内までは、東門前の参道経由で10分程度です。
川崎大師駅から境内に至る途中の参道には、ショッピングやグルメを楽しめる商店街が2つ存在します。
お参りの帰りにぜひ立ち寄って、お土産やご当地グルメを満喫しましょう。
京急川崎大師駅と境内を繋ぐ、最も一般的な通り道となっており、多くの参拝客はこの商店街を経由して川崎大師に向かうことになります。
山門を象った門や燈篭風の街灯、土塀や柳の街路樹など、和風情緒溢れる商店街です。
わずか5分程度で通過できる商店街で、普段は人通りが少ないのですが、初詣シーズンには約300万人が通過し、ピークで2時間超の時間を要することもあります。
参拝客向けというより、地元の人が日常に利用する商店街といった印象です。
土産店は少ないですが、老舗の達磨屋「小田切商店」や、ご当地グルメ・久寿餅の有名店「住吉屋」総本店は当商店街にあります。
下町ムードたっぷりの環境でお買い物が楽しめる商店街です。
大山門正面に続く、わずか150mの小さな商店街です。
こちらは参拝客向けの店構えとなっており、縁起物や食べ物などのお店が軒を連ねています。
活気溢れるとても賑やかな商店街で、食べ歩きするにもおすすめです。
煎餅や饅頭などのグルメが楽しめますが、仲見世通り定番の味覚といえば「飴」。
有名店・松屋が本店を構え、「とんとこ飴」やせき止め飴、だるま飴など、バラエティたっぷりの飴が楽しめます。
川崎大師には、とても有名なご当地グルメが存在します。
参拝のお土産にも最適で、もらった人も喜んでくれることでしょう。
葛粉を原料とした「葛餅(くずもち)」は、関西を中心に存在していますが、こちらは小麦粉を原料としています。
小麦粉を1年間近く貯蔵した高純度のデンプンを使用し、蒸し固めて作った生菓子です。
とても弾力のある餅で、きなこと黒蜜をかけて食べます。
餅の淡白さと黒蜜のほのかな甘みのハーモニーが絶妙で、その上品な味わいは一度食べたら病みつきになってしまいます。
久寿餅のはじまりは江戸天保(1830年代)の頃、偶然のできごとにより誕生しました。
大師河原に住んでいた久兵衛なる者が、嵐に遭って濡れてしまった小麦粉をやむなく樽に移し、水に溶いて放置してしまったことがはじまりです。
翌年になって樽のことを思い出した久兵衛が、おそるおそる中を覗いてみると、奇妙な「餅」ができあがっていたそうです。
この餅を当時の川崎大師貫主に献上したところ、大変な美味。
貫主は川崎大師名物として広めることを提案し、久兵衛の名前と長寿祈願から「久寿餅」と命名したといわれます。
久寿餅は老舗の「住吉屋」をはじめ、複数の店で製造・販売しています。
2~3人前のボリュームで700円前後が相場のようです。
生菓子のため日持ちしないので、遅くとも購入日の翌日までに食べないと風味が落ちてしまいます。
仲見世通りで主に販売されている大師の「開運飴」。
こちらも複数の店で製造・販売されていますが、一番有名なお店が明治初年創業の老舗「松屋」。
総本店のほか、仲見世通りに数店舗出店しています。
実演販売しているお店もあるので必見です。
長い水飴を包丁でトントコ切っていく音が心地よい「とんとこ飴」、家伝のハーブが入った伝統の「せき止め飴」など、飴の種類も豊富。
1袋300~500円が相場です。
川崎大師から徒歩10分圏内に、見逃せない観光スポットがあります。
こちらも、参拝の帰りにぜひ立ち寄ってみてくださいね。
地元で「かなまらさま」の愛称で親しまれている、川崎大師もう一つパワースポットです。
川崎大師駅から徒歩3分の「若宮八幡宮」境内にあります。
この神社は「あること」により外国人の間でも有名な存在です。
金山神社の御神体は、なんと男性のシンボル!
およそ神社らしくない真っ黒な社殿の前には、聳えたつ真っ黒な「かなまらさま」のオブジェ。
絵馬の掲げられた真ん中の空間など、境内の至るところに「かなまらさま」がいらっしゃいます。
絵馬のイラストもかまならさま。
これでも歴史のある「真面目」な神社です。
金山神社の主祭神は「金山毘古神・金山毘売神」の2神。
イザナミの嘔吐物から誕生したとされる神で、本来は金物や鍛治の神様でありました。
やがて性の神様に変化し、現在に至っています。
安産や子孫繁栄(子授け)、夫婦融合、性病治癒にご利益があるそうです。
金山神社が一年で最も盛り上がるのが、毎年4月の第一日曜日に開催される奇祭「かなまら祭り」です。
巨大なピンク色の「エリザベス神輿」をはじめ、かなまらさまを象った奇抜な神輿が街を練り歩きます。
かなまらさまの形をした飴など限定グッズも販売され、外国人をはじめ多くの観光客を魅了しています。
なお「かなまら祭り」について興味のある人は、各種SNSやブログ、ニュース記事などで紹介されているので、自己責任のもと検索してみてくださいね。
住所 : 神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 川崎大師駅から徒歩4分
電話番号 : 044-222-3206
定休日 : 年中無休
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
川崎大師に隣接する「大師公園」は、総面積約88㎡に及ぶ広大な公園です。
敷地内には、2つの野球場・テニスコート・広々とした芝生公園のほかプールまで備えています。
また「じゃぶじゃぶ池」や大型遊具もあるので、家族連れでもたっぷり楽しむことができます。
公園内にある中国風庭園・「瀋秀園(しんしゅうえん)」も人気のある施設です。
昭和62年に川崎市と中国・瀋陽市の姉妹都市提携5周年を記念して造られました。
「瀋陽市の絶景を集めた庭園」をコンセプトにしており、エキゾチックな庭園散策を楽しむことができます。
月曜日を除く毎日9:00~16:00まで無料開放されています。
川崎大師参拝後にぜひ訪れたい、とてもリフレッシュできる公園です。
住所 : 神奈川県川崎市川崎区大師公園1-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 044-276-0050(大師公園管理事務所)
定休日 : 「瀋秀園」のみ月曜日定休
営業時間 :
料金 : 無料
公式サイト : 大師公園
川崎大師は神奈川県と東京都の県境付近に位置しています。
大師河原にある「自動車交通安全祈祷殿」の裏手は多摩川河川敷。
時間があれば訪れてみましょう。
広大な多摩川に沿って、サイクリングやランニングするのにも最適な遊歩道が整備されています。
良く晴れた日には、のんびりとお散歩するのも気持ち良いです。
対岸は東京都で、大師橋を渡ればあっという間に到着します。
多摩川緑地・大師河原地区には、ピクニックが楽しめる芝生広場が設置されています。
羽田空港も近いので、飛行機を眺めながら快適な時間を過ごせますよ。
住所 : 神奈川県川崎市川崎区中瀬周辺
マップ: Googleマップ
アクセス : 京浜急行・東門前駅より徒歩5分程度
長い歴史を持つ川崎大師には、今まで気が付かなかった見どころがたくさんあります。
本記事を読んでじっくりと境内を散策していただければ、思いがけない発見をするかもしれません。
また、川崎大師の周辺にも楽しいスポットがたくさんあります。
今度の休日は川崎の下町情緒にたっぷり浸ってみませんか?
最終更新日 : 2022/12/27
公開日 : 2020/09/09