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サハラ砂漠は、アフリカ大陸北部に位置する世界最大の砂漠です。
南北1,700kmに渡り、その面積はなんとアメリカ合衆国とほぼ同じぐらいの1,000k㎡。
この大きさは、アフリカ大陸の1/3を占めているというのだから驚きですね。
とても大きなサハラ砂漠は、モロッコ以外にも北アフリカ11ヶ国にまたがっていて、各拠点の街からアクセスすることができます。
昔から先住民により開拓されていますが、南北を縦断する交通は3本程に絞られています。
道路があるところとないところがあり、今でも犠牲者が出ているほど険しい砂漠です。
東西横断に関してはまだ成功者はおらず、サハラ砂漠がいかに過酷な環境かということが伺えますね。
そんなサハラ砂漠の特徴は、 実は砂だけの部分は全体の2割程度しかないということ。
その他の部分はゴツゴツした岩のようなところが大半を占めています。
中には巨大なオアシスもあり、場所によって違った顔を見せるのも特徴の一つです。
最近では人口増加や気候変動の影響を受けて砂漠化が進んでおり、毎年6万km²のスピードで面積が増加しているという深刻な問題を抱えています。
サハラ砂漠の気候は、砂漠気候のため日中は平均気温30℃を超え、日差しも強いです。
そのため、特に日中は実際の気温以上の暑さを感じるかと思います。
日中は半袖短パンでも問題ないですが、日差しが強いので日焼け止めなど対策を忘れずに。
一方で、朝晩はがくんと気温が落ちて、夜は5℃くらいまで落ちることもあります。
日中との温度差が激しく夜は冷え込むため、長袖のカーディガンやジャケットなど何か羽織るものは必ず準備しておきましょう。
寒いのが苦手な人は、さらにセーターやホッカイロなども持っておくと安心です。
日中と朝晩で気温が大きく変わるため、油断すると体調を崩しやすくなります。
そうなってしまってはせっかくのサハラ砂漠観光も楽しめなくなりもったないので、体調管理には気を付けてくださいね。
サハラ砂漠に行くためには、まずはモロッコの都市・マラケシュかフェズを目指します。
首都カサブランカから行くならマラケシュへ、青の街で有名なシャウエンにいるならフェズから行くのが近いです。
筆者はカサブランカから反時計周りでモロッコを周遊していたので、マラケシュの旅行代理店で2泊3日のサハラ砂漠ツアーに申し込みました。
砂漠ツアーは毎食付き、初日はホテル滞在、2日目はキャンプ場宿泊、これらを含めて費用は9,000円ほどでした。
個人でもバスを利用して2日ほどかけて行けますが、少しお金はかかってもツアーの方が楽です。
また、個人で行く場合でも、サハラ砂漠のあるメルズーガで日帰りツアーや1泊2日のツアーに申し込まないと、サハラ砂漠でラクダに乗ったりキャンプ泊を味わえません。
マラケシュやフェズからツアーで行かれる人は、街中にいくつか旅行代理店があるため、プランや宿泊数と比較して決めてください。
1泊2日の場合は5,000円~7,000円、2泊3日の場合は10,000円~15,000円ほどが相場なので、これ以上高ければ価格交渉しましょう。(2022年5月時点)
街を歩いていると旅行代理店の人に声をかけられるので、自分で探さなくてもすぐ見つかります。
現地ツアーで行かない場合は、日本の旅行代理店で申し込んで行くこともできますが、値段は現地ツアーより高めです。
多少高くても確実に手配しておきたい人は、事前に申し込んでおくのもありです。
なお、ツアー内容や予算は旅行代理店によって異なります。
ホテルやキャンプ場の質なども変わるので、事前に確認してください。
サハラ砂漠を思う存分楽しむためには、いくつか注意点があります。
砂漠という特殊な環境下で戸惑わないためにも、必ず持っておいた方がいい物やあるといい物をピックアップしました。
ここでは、事前に準備しておきたいものを紹介するので、これからサハラ砂漠に行く人は参考にしてください。
サハラ砂漠の気候のところでも触れましたが、日中は実際の気温以上の暑さです。
そのため、こまめに水分補給するのを忘れずに。
マラケシュやフェズからツアーで行かれる人は、事前にフナ広場やフェズにあるショップで水を買っておくことをおすすめします。
ツアー途中で休憩する時にお店があるので購入できるのですが、値段が高いので、事前に2リットルの水を1〜2本買うのが良いでしょう。
また、水分補給と同じくらい大切なのが、日焼け止めクリームを持っていくことです。
紫外線が強いので、特に肌が弱い人は必須のアイテム。
サハラ砂漠では暑さを感じることはありませんでしたが、ツアー途中で立ち寄るスポットでは必要な場面もあったので、持っていくようにしてください。
砂漠だけでなく、途中で立ち寄るスポットも暑いため、サングラスを持っておくと安心です。
サハラ砂漠では風が吹いてると目に砂が入ることもありますが、サングラスをかけておけば防げます。
サハラ砂漠に行く時は、ターバンを頭に巻くことをおすすめします。
雰囲気を味わえるのもありますが、暑さ対策や防塵対策として使えます。
ツアーで参加される人は、途中で頭に巻くターバンを買うお店に立ち寄ることになると思いますが、すでに持っている人は事前に持っていくと良いです。
持ってない人は、事前に買っておくと良いでしょう。
筆者は途中で立ち寄ったお店で買いましたが、明らかに観光地価格で高かったので、安く済ませたい人はマラケシュやフェズで買っておくことをおすすめします。
朝晩の寒さ対策として、必ず長袖のシャツやカーディガン、ジャケットなど上に羽織るものを持っていきましょう。
また、薄手の上着があれば寒さ対策だけでなく、日中の日焼け対策もできるので、特に女性は薄手の上着を持っておくと重宝します。
防塵グッズは、一眼レフカメラを持っていく人なら必須です。
サハラ砂漠の砂は、直径1mm以下ときめ細かいことが特徴で、風が強く吹くと砂が舞います。
そのため、レンズを守るために防塵グッズを持っておきましょう。
万が一砂が入り込んで故障なんてことになれば、せっかくの絶景を写真に収められなくなります。
スマホの場合は継ぎ目がないのでそこまで気にする必要はないですが、カメラは凹凸が多くて砂の影響を受けやすいため注意してください。
防塵グッズは日本にいるうちに準備しておくことをおすすめします。
砂漠はとても乾燥しているため、乾燥肌の人や肌が弱い人は、保湿クリームを塗らないと肌がカサカサになる恐れがあります。
現地でも買えますが、日本のものより成分が強かったり、肌に合わない場合があるため、日本で使い慣れたものを持参するのがおすすめです。
乾燥肌の人や肌が弱い人は事前に準備しておきましょう。
サハラ砂漠の宿泊方法は2つあります。
ホテルに泊まるメリットは、 個室に泊まれるためセキュリティ面で安全性が高かいことや、ゆっくり休めることです。
日本の旅行代理店や、現地の旅行代理店でホテルに泊まれるプランがあるので、色々比較しながら申し込んでください。
モロッコを訪れるなら一度は泊まっていただきたいのが「リヤド」です。
素敵な中庭を取り囲む独特の建築スタイルは、モロッコの邸宅ならでは。
デザインはそれぞれ異なりますが、中には噴水やプールを備えたラグジュアリーなものも。
「リヤド マドゥ」は、メルズーガの砂丘を望むリヤドです。
客室も豪華で、邸宅らしさのある広々とした造りをしています。
敷地内にはプールも備わっており、まさに「砂漠のオアシス」そのもの。
サハラ砂漠でホテルステイを楽しむなら、必見のホテルです。
住所 : Ksar Hassi labied, Merzouga 52202, Morocco
マップ : Googleマップ
アクセス : メルズーガ中心部より送迎車を利用(予約時の手配を推奨)
電話番号 : +212 666 093486
営業時間 : チェックイン 14:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Booking.com
筆者はマラケシュにある現地の旅行代理店で2泊3日のサハラ砂漠ツアーに申し込み、2日目にメルズーガのキャンプ場に宿泊しました。
キャンプ場には、シャワーや寝どころが用意されており、思っていたよりきれいで快適に過ごせました。
寝床はテント内にベッドが3つほど置かれていて、ツアー参加者との相部屋です。
綺麗な施設に泊まってゆっくりしたい人や個室が良い人はホテルが向いていますが、その分費用はかかります。
逆に予算を抑えたい人や、自然を直に感じたい人は、キャンプ場に宿泊すると良いでしょう。
メルズーガには、話題のグランピングが体験できる施設も充実しています。
グランピングとは「グラマラス(魅力的)なキャンプ」の略称で、その名の通り "贅沢にアウトドアを楽しむ新しいリゾートスタイル" を意味します。
予算に応じて宿泊タイプが選べるので、アウトドア初心者でも気軽に楽しめるのが魅力。
「メルズーガ サハラ」は、豪華なテントを備えたラグジュアリーなグランピング施設。
砂漠に囲まれた空間は、非日常的そのもので気分を盛り上げてくれること間違いなしです。
無料Wi-Fiはもちろん、レストランやルームサービスも利用できるため、居心地はホテルさながら。
ラクダでのトレッキングやサンドバギーなどアクティビティーも提供しているので、朝から晩までアウトドアを満喫したい人はぜひチェックしてみてください。
住所 : Erg Chebbi, Merzouga; Morocco
マップ : Googleマップ
アクセス : メルズーガ中心部より送迎車を利用(予約時の手配を推奨)
電話番号 : +212 661 873469
営業時間 : チェックイン 18:00/チェックアウト 10:00
予約サイト : Booking.com
一言にサハラ砂漠と言っても、楽しみ方や見どころがいくつかあります。
ここでは、サハラ砂漠を存分に楽しむために、サハラ砂漠ツアーに参加した筆者が楽しみ方をご紹介します。
サハラ砂漠ツアーでまずやりたいのが、ラクダに乗ってサハラ砂漠を歩くことです。
サハラ砂漠に着くと、真っ先にラクダに乗って砂漠を歩けるので、サハラ砂漠の大自然を存分に感じられますよ。
ラクダは馬より高いので、初めは少し怖く感じるかもしれませんが、徐々に慣れてくるでしょう。
ラクダは砂漠の厳しい環境にも適応しており、昔から砂漠に住むベルベル人にとってかけがえない大切な動物です。
このラクダに乗ることで砂漠の生活を味わえるので、怖がらずにぜひ乗ってみてください。
ラクダを操るベルベル人がすぐ近くにいて、乗るのをサポートしてくれます。
初めての人でもしっかり乗れるので安心してください。
また、ラクダに乗って砂漠を歩いている時にスマホを渡せば、一人一人写真を撮ってくれます。
筆者が参加したツアーでは、こちらが頼まなくてもベルベル人から撮るように言ってくれました。
ラクダに乗りながら写真を撮ることもできますが、上下にかなり揺れて不安定なので、落とさないように気を付けてくださいね。
ラクダに乗ってしばらくすると、途中で降ろされます。
そこがちょうどサンセットを見る場所で、日が沈む瞬間が見れます。
夕陽は刻一刻と表情を変えていくので、シャッターチャンスをお見逃しなく!
写真では伝えるのが難しいのですが、幻想的な景色が見れること間違いなしです。
雄大な大自然であるサハラ砂漠に溶け込む夕陽は、辺りの静寂さも相まって息を飲むほどきれいで圧巻の一言。
大自然の偉大さを味わってください。
サンセットを見た後は、またラクダに乗って宿泊するキャンプ場まで向かいます。
暗くなる中、ラクダに乗って砂漠を歩くのもまた味があって良かったです。
このくらいの時間から徐々に寒くなってくるので、ラクダに乗る前に薄手の上着を着ておくと安心です。
キャンプ場に着いてしばらくすると、夜ご飯の時間がやってきます。
メニューはモロッコの名物料理であるタジン鍋を始めとした料理が提供され、ツアー参加者と一緒に分け合って食べることになります。
また、朝ご飯もこのキャンプ場で食べます。
そして、夜ご飯を終わると、ベルベル人による音楽の演奏が始まります。
伝統楽器ジャンベや、タムタムによるベルベル音楽の演奏も楽しめますよ。
静かな砂漠に響き渡る伝統音楽の雰囲気は最高です。
この演奏は1時間ほど続き、さまざまなパフォーマンスを披露してくれます。
大自然の中、贅沢なひとときを過ごしてください。
ベルベル人による音楽の演奏を楽しんだ後は、サハラ砂漠ツアーのハイライトでもある満点の星空を眺めましょう。
砂漠から見る星空はまさに圧巻の一言!
それもそのはず、メルズーガからアクセスするサハラ砂漠は空気中に水分が少ないことに加えて、近くに建物が全くないため、空気が透き通っていて真っ暗。
その代わり、この一帯の星空の美しさはサハラ砂漠の中でも突出しており、天の川も見ることができますよ。
また、大変かもしれませんが、 深夜の2〜3時頃に1度起きて星空を見るのがおすすめです。
かなりきれいな星空を見ることができます。
朝になったら少し早起きして日の出を見ます。
筆者が参加したツアーでは、7時にはラクダに乗って日の出を見るスポットまで出発しました。
遅くまで起きていると大変ではありますが、ここは頑張って起きましょう。
初めは真っ暗だった空が、黒からオレンジ、そして青空に変わっていくのを見ることができます。
徐々に明るくなってくるその景色はまさに幻想的!
日の出はあっという間に終わってしまうので、寝過ごして遅れないように気を付けてくださいね。
サハラ砂漠に来たら、合わせて訪れたい観光スポットを紹介します。
マラケシュからサハラ砂漠ツアーに参加される人は、ここで紹介する観光スポットに立ち寄るかと思うので、事前に見どころをチェックしてみてください。
アイト・ベン・ハッドゥは、有名なハリウッド映画を始めとした数多くの映画でも使われたことがある観光スポットです。
今でも実際に住んでいる家族がいます。
モロッコで「最も美しい村」と言われており、1987年に世界遺産に登録されました。
マラケシュからアイト・ベン・ハッドゥへ行くには、標高2,260メートルあるアトラス山脈のティシュカ峠を越えていきます。
サハラ砂漠の拠点になるワルザザートとも近く、筆者が参加したサハラ砂漠ツアーでは、1番初めに立ち寄ったスポットでした。
個人でも行けるので、サハラ砂漠観光の前後にぜひ立ち寄ってほしい場所です。
岩砂漠と同化するように造られたレンガの要塞は、まるでこの世のものとは思えないような存在感を放っていて必見です。
集落内は細い路地のような道になっていて、そこでは人々の暮らしも垣間見れます。
また、ここにはお土産を買うお店がいくつかあるので、良さそうな物があれば買ってみても良いでしょう。
1番上からは、 アイト・ベン・ハッドゥをはじめとした麓に広がるオアシスや、どこまでも広がる乾いた大地を一望できます。
眺めも良く、風が吹いていると気持ち良い場所です。
なお、アイト・ベン・ハッドゥの集落内にある要塞へ行く前にはトイレがありますが、こちらは有料です。
トイレを利用する場合、1人3DH(約38円)を支払う必要があるため、小銭を用意しておきましょう。
アイト・ベン・ハッドゥに限らず、ツアーで立ち寄るトイレは有料のところが多いので、小銭を多めに持っておくことをおすすめします。
住所 : P1506, Aït Benhaddou, Morocco
マップ : Googleマップ
アクセス : マラケシュから車で約4時間
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
アイト・ベン・ハッドゥの集落を進んだ先にあるのがダデス渓谷です。
ダデス渓谷の見どころは、 「モンキー・フィンガー」とも呼ばれる景観。
指先のように見えることからこのように呼ばれており、イボのような先の丸い岩山が山肌から生えるようにして無数に隆起しています。
この辺りは絶景の連続なので、車に乗りながらも写真を撮ってほしいです。
サハラ砂漠ツアーの場合は、ツアー初日の夕方頃に立ち寄ってくれます。
なお、ツアー参加者はこのダデス渓谷付近の宿に泊まることになります。
モロッコの中部に位置するトドラ渓谷は、サハラ砂漠へ向かう途中のティネリール郊外にある大きな渓谷です。
「ロッククライミングの聖地」とも言われている場所でもあります。
聖地と言われるだけあり、渓谷に足を踏み入れると絶壁が出迎えてくれます。
きっとゴツゴツとした大きな岩に圧倒されることでしょう。
荒野に現れる大きな岩の割れ目が溪谷となっており、辺りには何もありません。
そのため、 岩が日を避けられる唯一の場所であり、流れる小川と日陰が予想以上にひんやりとしています。
サハラ砂漠の近くにあり、乾燥した大地と灼熱の太陽の下渓谷に向かうと途中にオアシスもあります。
ほぼ垂直に刻まれた断崖は、1番高いところでは160mほどの高さがあるんだとか。
トドラ渓谷には絶景を見に来る外国人観光客も多いですが、モロッコ人たちにも絶大な人気を誇っているスポット。
特に夏のモロッコはとても暑いため、涼むために地元の子供たちが集まるのだそう。
暑い時期に訪れたら、ぜひ川の中に足だけでも入れて涼んでみるのも良いでしょう。
マラケシュからサハラ砂漠ツアー参加の場合、2日目の午前中に立ち寄ってくれますが、個人で行かれる方もぜひ立ち寄ってみてください。
住所 : Todgha Gorge, Tinghir 45800, Morocco
マップ : Googleマップ
アクセス : マラケシュから車で約8時間
営業時間 : 24時間
料金 : 無料
モロッコ観光では欠かせないのが、世界一大きなメルズーガのサハラ砂漠です。
ラクダに乗って砂漠を満喫したり、夕焼けや星空を見たり、ベルベル人の音楽の演奏を楽しんだりなど、見どころが凝縮されています。
ぜひサハラ砂漠で大自然を身体で感じてください。
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最終更新日 : 2024/05/22
公開日 : 2020/09/30