新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休業あるいは営業時間の変更等の措置を取っている店舗・施設がございます。
お出かけ前に、店舗・施設の公式HPやSNS等で最新情報のご確認をお願い致します。
国名:モロッコ王国
元首:モハメッド6世
国土面積:44万6000km2西サハラを除く(日本の約1.2倍)
首都:ラバト
人口:3528万 (2016年) アラブ人60%、ベルベル人30%
宗教:国教はイスラム教
時差:日本との時差は-9時間、サマータイムは-8時間
通貨:ディルハム(1MAD=11.5円 2018年4月時点)
公用語:アラビア語、ベルベル語
紀元前11世紀から紀元後7世紀まで、沿岸部を中心にカルタゴ、ギリシャ、 ローマ 、ビザンチンなどの支配を受けています。
7世紀になってアラブ人の侵攻が始まり、アラビア語とイスラムがベルベル人に浸透していったのです。
8世紀にフェズを首都としたイドーリス朝、11世紀~13世紀にかけてのムラービト朝、ムワッヒド朝は、モロッコ、アルジェリア、チュニジアからイベリア半島までを支配下に置くマグレブ統一国家を作り上げました。
アラビア語でマグレブとは、「日が沈む事、日が沈むところ」という意味。
16世紀になり、フェズで興ったサアード朝は、カトリック勢力を撃退し、モロッコの独立を守りました。
17世紀に政権をとったアラウィ朝が現在まで続いています。
スルタンを中心として長く続いていた独立運動は第二次世界大戦後により激しくなり、ついに1956年、保護領条約は破棄され、翌1957年にスルタンの呼称を国王に改め、ムハンマド5世を初代国王とするモロッコ王国が誕生しました。
と、ざっくりとモロッコの歴史をご紹介してしました。
40年以上にわたるフランス支配により、フランスとの密接な関係が生まれ、言葉や文化が習慣などが混じり合ったという事実は、モロッコを旅する上でのキーワードになるでしょう。
公用語はアラビア語とベルベル語。
ベルベル人はベルベル語を話し、モロッコ人はアラビア語のモロッコ方言である、ダリジャ話します。
ダリジャは口語なので、読み書きは正則アラビア語(フスハー)となり、学校教育も正則アラビア語で行われています。
また、公用語ではないですが、大学教育、ビジネスの世界の主流はフランス語。
フランス植民地時代に学校教育を受けた年配の方がフランス語を理解するのは、歴史の副産物ですね。
観光地の表示も、アラビア語、フランス語で書かれている事が多いので、本記事の観光地名も日本語/フランス語にしてみました。
アラビア語圏を旅する時にぜひ覚えておきたいのがこちら。
「 アッサラーム アレイクム 」時間を問わない挨拶の言葉で、直訳すると「あなたがたの上に平和がありますように」
相手に先に言われた場合は「 ワレイクムッサラーム 」と返します。
ありがとう、は「 ショクラン 」です。
簡単なのでぜひ覚えて下さいね。
はい、が「 イィエ 」!なのはモロッコ方言ならでは。
一方でいいえ、は「 ラッ 」、客引きを断る時や値段交渉にも必要です。
国民のほとんどがイスラム教徒というモロッコにおいて、女性は肌の露出のない服装をするのが一般的です。
そんな中で露出の激しい服装をして歩くと、人々の視線を集めるのは当たり前。
注目されたい方は別ですが、そうでない方は、夏場でもさっと羽織れるような物があると便利です。
旅の初めにモロッコの伝統的な衣装であるジュラバ(男性用、女性用あり)を購入してみてはいかがでしょうか。
フードが付いているので砂漠観光の時にも砂除けになりますよ。
日本からの直行便は運航していないので、中東経由、アジア経由、ヨーロッパ経由になります。
アフリカ大陸までは航空券が高そう?
いえいえ、格安航空券をうまく利用するとヨーロッパへ行くのと同額くらいの航空券もあります。
中東経由なら、エティハド航空、エミレーツ航空、カタール航空、ヨーロッパ経由ならばエールフランス航空がパリからモロッコへの便数も多く便利です。
人気の航空券はすぐに売り切れるので、予定が決まればすぐに航空券を予約しましょう!
※合わせて読みたい: お得に旅行したい方必見!格安航空券予約サイト41選
上級編としては、ヨーロッパからLCCを使う、スペイン旅行と組み合わせてフェリーで上陸という方法も。
モロッコは意外にも国内移動のハードルはそう高くないので、主だった観光地を巡るのでしたら個人旅行でも大丈夫!
無駄なく短期間で周りたいという方にはツアーがおススメです。
周遊の場合のおススメは、カサブランカからスタートしてカサブランカに戻ってくる時計回りコース。
その理由は人気の観光スポット、お買い物スポットがたくさんあるマラケッシュをラストにするためです。
あまり買い物の予定はないという方は、どちら周りでも問題ありません。
どのくらい旅行期間があるか、どんな場所に興味があるかによって訪れる場所は様々ですよね。
これからご紹介する場所は、全ておススメですが、絶対に外さないで!という場所には★をつけてみました。
カサブランカ
↓
ラバト
↓
メクネス⇔ヴォルビリス
↓
★フェズ⇔★シェフシャウエン
↓
ティネリール(トドラ渓谷)
↓
★メルズーガ(サハラ砂漠)
↓
★マラケシュ⇔エッサウィラ
↓
カサブランカ
モロッコ国内の移動は大きく分けて、列車とバス。
時間に遅れがちな事を除けば、どちらも個人旅行者には強い味方であり、意外にも快適なんですよ。
モロッコの鉄道と言えば ONCF (Office National des Chemins de Fer)という国営鉄道です。
カサブランカの空港にも駅があり、市内まで約35分で繋いでいるので、まず手始めに利用してみましょう。
大都市間の移動ならば、バスよりも鉄道がおススメです。
モロッコ国内の長距離バスと言えば CTM と、上記のモロッコ国営鉄道が運行する スープラトゥール 。
CTMは以前国営でしたが、現在は民営に。
スープラトゥールは鉄道路線がある区間の運行はありません。
路線や運行時間、料金などで使い分けましょう。
さあ、まずはカサブランカからスタートです!
郊外にムハンマド5世国際空港があり、モロッコの空の玄関口と言えるカサブランカ。
人口約415万人を擁するモロッコ最大の都市です。
モロッコの商業、金融の中心地なので、観光的な見どころはあまり多くありません。
そうとはいっても、街歩きが楽しいモロッコなので、初日にウォーミングアップとしてブラブラとして見るのもいいですね。
カサブランカを代表する観光場所がこちらの「ハッサン2世モスク」です。
前国王ハッサン2世の命により、1986年から8年の歳月をかけて造られました。
礼拝の時間を呼びかけるための塔(ミナレット)の高さは200mもあり、国内最大級です。
総工費800億円という莫大な費用をかけ、国内外から優秀な技術者、職人を集めて作られたハッサン2世モスク。
中庭を含めた敷地内には85000人が収容できるという巨大なモスクで、開閉式の天井やソーラーシステムによる床暖房が完備されています。
内部はガイド付きの見学のみ。
やや入場料は高めですが、モロッコでは異教徒が見学できるモスクが少ないので、ぜひ訪れてみて下さい。
時間がない、興味がない方は外観だけでもきれいな写真が撮れるのでおススメです。
住所 :Blvd Sidi Mohammed Ben Abdallah, Casablanca,Morocco
マップ: Googleマップ
アクセス :トラム「Avenue Hassan Ⅱ」駅下車、徒歩20分
営業時間 :
冬季:9:00,10:00,11:00,14:00 (金曜は11:00は無し)
夏季:9:00,10:00,11:00,15:00,16:00(金曜は11:00は無し)
料金 :大人120ディルハム、子供30ディルハム、6歳以下無料
公式URL : ハッサン2世モスク
カサブランカから列車で1時間、首都のラバトに到着です。
20世紀のフランス保護領時代の王宮や住宅、庭園などが整然と並ぶ新市街、旧市街には12世紀に建てられたモスクや城壁などが残る美しい街。
政治の中心地として落ち着いた雰囲気を持ち、モロッコの中でも抜群に治安が良い街です。
2012年、ラバト市全体が「近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市」として世界遺産に登録されています。
現国王の祖父にあたるムハンマド5世は、フランス統治からの独立運動の指揮をとったモロッコ建国の父として知られています。
1961年に51歳で崩御、没後10年にあたる1971年に霊廟に棺が運ばれました。
外観はシンプルですが、内部は壁一面に繊細な彫刻が施され、美しいタイル装飾、フランス製のステンドグラスや、大きなシャンデリアなど豪華そのもの。
住所 :Boulevard Abi Regreg, Rabat 10030, Morocco
マップ: Googleマップ
定休日 :無休
営業時間 :日の出から日没まで
料金 :無料
ムハンマド5世廟と同じ敷地内にある高さ44メートルのハッサンの塔。
世界最大のモスクと最大のミナレットを作るべく、当時のスルタンであったヤアクーブ・エル・マンスールの命により1195年に建設が始まりましたが、4年後にマンスールが亡くなり工事は中断され、未完のままになってしまいました。
当初の計画ではほぼ倍の高さの80mになる予定だったと言います。
ハッサンの塔の周りに並ぶまるで残骸のような円柱は、この地にあったモスクの支柱。
1755年のリスボン大地震の際に崩落し柱だけが残されました。
ちょっと面白い写真が撮れそうなスポットです。
住所 :Boulevard Mohamed Lyazidi, Rabat 10030, Morocco
マップ: Googleマップ
定休日 :無休
営業時間 :24時間
料金 :無料
メクネスの旧市街は「古都メクネス」として、1996年に世界遺産に登録されています。
17世紀にアラウィー朝の首都となり、当時の王であったムーレイ・イスマイルは、フランスのルイ14世(太陽王)に傾倒し対抗心を燃やしていたと言います。
ヴェルサイユのような華麗な王都を夢見て古い街並みを壊し、ヨーロッパ文化を取り入れた建物を次々とつくらせました。
街の完成を見ることなく亡くなった王ムーレイ・イスマイル。
後に首都がフェズやマラケシュに移り、メクネスは徐々に衰退していき、今は古都として落ち着いた雰囲気を持つ街になりました。
北アフリカで一番美しい門、と言われる「マンスール門」は、ムーレイ・イスマイルが建設を命じた最後の建造物で、完成したのは彼の息子の代になってから1732年の事でした。
設計、建築を手がけたマンスールは、「この門以上に素晴らしい門を作れるか?」との問いに「はい」と答えたので殺されてしまったと伝えられています。
交通量が多い場所なので、ちょっとすすけてしまっていますが、見事なゼリージュ細工なのでぜひ近づいてみて下さい。
モロッコの代表的なタイルワークである「ゼリージュ」とは、様々な形にカットされた施釉タイルによる幾何学模様の装飾。
伝統的に使われてきたタイルの色は、白、黒、青、緑、黄、赤、茶の7色で、カットされるパーツにはそれぞれ名前がつけられています。
マンスール門の前には、メディナ歩きの起点になるエディム広場が広がります。
規模は小さいですが、マラケシュのジャマエルフナ広場のように、大道芸人やパフォーマーがでて賑わいます。
広場の周りにはカフェやレストランがあるので、休憩するのにピッタリです。
住所 :Ville Imperiale 50000 Meknes
マップ: Googleマップ
ルイ14世に傾倒し、ヴェルサイユのような王都を夢見ていたアラウィー朝の王、ムーレイ・イスマイル。
ムーレイ・イスマイルと妻、そして息子の為に作られた霊廟が「ムーレイ・イスマイル廟」です。
大理石の噴水がある中庭をはじめ、壁や天井のゼリージュモザイク、漆喰彫刻などの装飾が見事なので、イスラム美術が好きな方は必見。
ただし、2016年~2018年(予定)で修復工事が行われているので、現在入場観光はできません。
住所 :meknes, morocco マンスール門より徒歩5分
マップ: Googleマップ
定休日 :金曜日
営業時間 :8:30~12:00, 14:00~18:00
料金 :無料(寄付制)
ヴォルビリスまでは、メクネスからタクシーをチャーターするのがベストですが(帰りは待ってて貰う)冒険派、節約派ならば、バスかグランタクシー+徒歩も可能。
メクネスからバスかグランタクシーで一番近い街であるムーレイ・イドリスまで行き、そこからの4キロは乗り合いタクシーか徒歩。
ヴォルビリスは本当に遺跡しかない場所。
観光客も少ないのでローマ遺跡を独り占めできちゃいます。
紀元前40年、ローマ帝国の属領となったヴォルビリスは、ローマ帝国の勢力範囲の西限に位置する重要な街でした。
その繁栄はローマ帝国が撤退する3世紀頃まで続き、街には8つの城門、40以上の塔を持つ全長2300mの城壁が張り巡らされていました。
公共広場には、バジリカや、神殿、公衆浴場があり、凱旋門から大通りの両側には富豪たちの豪邸が立ち並んでいました。
全盛期には3万人もの人がここで暮らしていたと言います。
豪邸の中庭に見られるのがモザイクで、神話の出来事や動物などが描かれていてその保存状態の良さには驚かされます。
廃墟と化していたこの一帯は、1915年にフランスにより発掘調査が行われ世に知られるようになり、1997年に「ヴォルビリスの古代遺跡」として世界遺産に登録されました。
住所 :Route de Volubilis, Fertassa,morocco
マップ: Googleマップ
定休日 :無休
営業時間 :9:00~12:00, 14:30~18:00
料金 :20ディルハム
さあ、いよいよ世界遺産の街フェズへ到着です。
メクネスからフェズまでは列車で40分です。
8世紀末にモロッコ最初のイスラム王朝が興ったのがフェズの街です。
ムーレイ・イドリス1世と、その息子ムーレイ・イドリス2世がフェズを王都とし、後に迷宮都市と言われる複雑な街づくりをしたのです。
そこへイベリア半島のウマイヤ朝から避難してきた人々と、カイルワーン(現在のチュニジア)から、アグラブ朝の弾圧により逃れてきた人々がフェズ川の両岸に定住しました。
このため、フェズ・エル・バリと呼ばれる旧市街には、イベリア半島からの移住者が多く住むアンダルス地区と、カイルワーン地区に分かれています。
後のマリーン朝などもフェズを王都とし、13世紀頃からは立派なモスクやイスラムの高等教育の場である神学校などが設立され、芸術と学問の都として繁栄していきました。
フェズの旧市街は1981年に世界遺産に登録されています。
市壁に囲まれ、8つの門を持つメディナ。
そのメインゲートと言えるのが、「ブー・ジュルード門」です。
1913年に建造されたので、1000年以上の歴史を持つ古都フェズの中ではとても新しい門という事になりますね。
さあ、今からメディナを観光しよう、と門を見上げていると・・・どこからともなく「街をガイドさせてくれ」「友達になろう、ガイドは無料だ」という輩が登場するのが王道パターンです。
モロッコが旅行者の間で「三大うざい国」と呼ばれる所以の一つが、このフェズの自称ガイドや客引きたちの存在です。
ここでうやむやな態度をすると、散策中にずっとついてきたり、勝手にガイドを始めたり、友達と思って仲良くなり家を訪ねたら、実は家が困っているので少し助けてくれないか?ともちかけられて人間不信に陥ったりするはめに。
不要な時にはきっぱりと断る事、これに尽きます。
ブージュルード門をくぐると、そこから先は混沌と喧噪の世界。
車は入れないので、荷物を運ぶロバや手押し車が行き交い、すれ違うのがやっという細い路地もあり、路地好きにはたまらないかも。
ただ、「迷宮都市フェズ」などと言われますが、道に迷っても市壁に囲まれているので、とんでもない場所に行く可能性はありません。
細い道は突き当りになっている事が多いので、突き当たったら引き返せばいいだけです。
ブージュルード門から入ると、ほぼ道なりに東に下り、カラウィーンモスクまで続く道がメディナのメインストリート「タラア・ケビーラ」です(アラビア語で大きな道という意味)
ブージュルード門から入ってすぐに右折すると、「タラア・セギーラ」(小さい道という意味)があり、ケビーラ通りの少し南側をくねくねと並行し、途中でケビーラ通りと合流します。商店が多いのはこの道なので、あえてこちらを通ってみると楽しいですよ。
メディナの大きな道と言えば、この2本で、カラウィーンモスクからは四方八方に路地が延びています。
途中で迷ったと思ったら「バーブ・ブージュルード?」または、「タラア・ケビーラ?」と訪ねれば、スタート地点に戻る事ができるのでご安心を。
ブージュルード門から入ってすぐ、見逃せない観光スポットが登場します。
「ブー・イナニア・マドラサ」は、14世紀のマリーン朝時代に、ブー・イナニア王が建造したイスラム神学校。
美しい木製のドアを入ると、中はイスラム芸術の宝庫です。
緑や青をベースにしたモザイクタイル、木製窓の美しい装飾、寄木細工の扉、屋根の鍾乳飾り、敷き詰められた大理石。
外の喧騒が嘘のような、静けさに包まれた場所で、ゆったりとした時間を過ごすのにピッタリ。
二階の回廊からの景色も素敵ですよ。
モロッコの宗教施設の殆どが異教徒には開放されていないので、入場観光してみて下さいね。
住所 :Talaa Kabira, Fes 30110, Morocco
マップ: Googleマップ
営業時間 :9:00〜17:00
料金 :10ディルハム
フェズの伝統工芸である皮革製品、その皮なめしの工程を見る事が出来るのがタンネリです。
メディナを歩いていると、「タンネリ~」とか日本語で「かわなめし~」と寄ってくる人がいたら、それは革製品屋さんの客引き。
彼らの工房の屋上からタンネリを見学し、帰りに良ければお店で何か買ってねというスタイルです。
特に欲しい物がなければ、見学に対するチップ(5~10ディルハム)だけを払えば大丈夫ですが、かなり強引な営業をする店もあり、何も買わないというと50ディルハムを要求されたという話も。
料金に関しては最初にしっかり交渉しておきましょう。
タンネリは500年以上の歴史を持つ公共の場所で、フェズ川の水を使って手作業で革をなめしています。
山羊、羊、牛、ラクダなどの革は、写真の左側に見える牛の糞やハトの糞を入れた白いプールを使って、残った毛や肉、水分、脂肪などを取り除きます。
その後、いくつかの工程を経て、右側の茶色のプールに入っているカラフルな染料で染め上げていくのです。
赤色はポピー、黄色はターメリック、緑はミント、青はインディゴ、茶色はザクロの葉など天然由来の染料が使用されています。
特に夏場はタンネリからかなり強烈なニオイがするので、敏感な方は気を付けて下さい。
入り口でミントの葉っぱが配られるので、少し揉んで鼻にかざすと効果的です。
行き方はちょっとややこしいですが、銅製品で有名なサファリーン広場まで行けば、もう一息、周りの人にタンネリと聞いてみて下さい。
住所:Hay Lablida Chouara , Fes 30030, Morocco
青い街として人気が高いシェフシャウエン、シャウエンと略して呼ばれています。
メディアに取り上げられるようになり、個人旅行はもとより、今ではパッケージツアーでも立ち寄るほどの人気ぶりです。
15世紀に ポルトガル 勢力の侵略と戦う為に築かれた要塞がシェフシャウエンの街のスタートでした。
その後イベリア半島は、カトリック勢力により再征服され、スペイン生まれのイスラム教徒やユダヤ教徒は追われるようにモロッコの北部に住み始めます。
シャフシャウエンに定住したユダヤ人が街を青く塗り始めたのが起源だと言われていますが、真偽は定かではないんだとか。
1920年からモロッコ独立の1956年まではスペイン支配を受けたシェフシャウエン。
現在でもスペイン人に人気の観光地の一つです。
青の街として爽やかなイメージがあるかも知れませんが、実はシェフシャウエン周辺はモロッコきってのハシシの栽培地。
ハシシを求めて主にヨーロッパの若者たちがやってきて、長期滞在する事でも知られています。
街を歩けば「ハシシいらない?」「栽培地の見学しない?」と必ず声をかけられます。
ちなみに、モロッコでもハシシは合法ではありませんので、勘違いのないように。。
メディナ(旧市街)の中心となるのは、ウタ・エル・ハマム広場。
広場の周辺には、レストランやお土産屋さんが並び、大勢の観光客で賑わっています。
とにかく、あちこち歩き回ってお気に入りの「青」を見つけるのがシェフシャウエンの醍醐味。
フェズからの日帰りも可能ですが、できれば数日滞在してのんびりしてみては?
フェズからはCMTバスで3時間半~4時間(休憩時間込み)
フェズのバスターミナルは、新市街と旧市街の2か所ありますが、本数が多いのは新市街の発着です。
フェズ~シェフシャウエンは人気路線なので、前日までにチケットを購入しておきましょう。
新市街発:8:00,11:00,12:00,16:00,23:45
料金:75ディルハム、荷物代5ディルハム
上記は2018年4月時点の情報です。
詳細は こちら から確認して下さい。
サハラ砂漠に行く前に、時間があれば立ち寄ってみたいのが「トドラ渓谷」です。
ティネリールはモロッコ中部、トドラ川沿いのオアシスの街で、トドラ渓谷の玄関口であり、オートアトラス山脈南麓のカスバ街道の街の一つです。
滞在型の宿が多いので、数日滞在してトドラ渓谷を堪能してみてはいかがですか?
ティネリールから約15キロ、高さ150mを超える切り立った崖が左右に続くダイナミックな渓谷美を楽しめるのが「トドラ渓谷」
ロッククライミングやトレッキングを手軽に楽しめる場所として人気があります。
標高が1300mあるので、空気が澄んでいて周りに何もないので、美しい星空を楽しむ事もできます。
最近よく耳にするノマドという言葉・・・
特定の家を持たずに生活する遊牧民の事で、トドラ渓谷周辺の岩山には、岩に穴を掘ってテントをはり生活をしているノマドの人々がいます。
羊毛で作った手工芸品などを販売したりして生計を立てている彼らの生活は、シンプルそのもの。
どこかで出会っても、不躾に写真を撮るのはマナー違反なのは言うまでもありませんよね。
川まで数時間かけて降りて生活用水を汲んだり、洗濯をしたりする姿は、自分のライフスタイルを見直すきっかけになるかも知れません。
住所:| near the town of Tinerhir, Tinerhir 45520, Morocco
マップ: Googleマップ
ワルザザートは、マラケシュとサハラ砂漠を結ぶ交通の要衝で、サハラ砂漠の玄関口として人気があります。
ワルザザート、ティネリール、エルラシディア、この3つの町を結ぶ道は「カスバ街道」と呼ばれています。
周辺では、アラビアのロレンス、スターウォーズ、007リビング・デイライツ、グラディエーターなどのロケが行われました。
丘の斜面に沿って建てられた家々は日干しレンガで造られています。
内部は入り組んだ作りにしてあり、1階には窓がなく換気口だけ、外壁には銃眼が施されています。
カスバ内は自由に散策する事が出来るので、ぜひ一番上まで行ってみて下さい。
アイトベンハドゥは、1987年、世界遺産に登録されています。
止まっている乗り合いタクシーで行く方法が最安です。
時間がないという方は、ワルザザートからタクシーをチャーターすると便利です。
砂漠と言えばサハラ砂漠・・・サハラとはアラビア語で「砂漠」という意味なので、日本語に訳すと砂漠砂漠!
アフリカ大陸の1/3を占め、その面積はアメリカ合衆国とほぼ同サイズ!
エジプト、スーダン、チュニジア、リビア、アルジェリア、モロッコ、西サハラ、モーリタニア、マリ、ニジェール、チャドに及びます。
エジプト、チュニジア、モロッコでサハラ砂漠体験をした筆者のイチオシは、ここメルズーガのサハラ砂漠です!!
アルジェリアとの国境に近いメルズーガは、砂漠観光の拠点となる村。
日本からのツアーだと、大きめのホテルがあるエルフードに泊まり、4WDに乗ってメルズーガへ行き、ラクダに乗り換えてサハラ砂漠で日の出鑑賞というのが王道。
個人旅行だったら、砂漠に最も近いメルズーガに泊まりましょう。
歩いて小一時間で砂漠の一角に行く事は出来ますが、ラクダで行く砂漠での一泊(二泊もあり)ツアーが断然おススメです。
どのホテルのツアーもほぼ同じ内容です。
キャンプ地にはトイレがあります。
料金によって、大型テントの中にベッドがあるのか、外で毛布をかけて寝るのかの違いはありますが、相場は350ディルハムから。
星空に興味がある方は、満天の星空を見ながら眠りにつける野宿タイプがおススメ、ただし夜はものすごく冷えるので要対策です。
マラケシュからバスで約3時間。
大西洋に面したエッサウィラは、モロッコ人も憧れる美しい街です。
その歴史は古く、フェニキア時代から港町として栄えていたと言います。
16世紀に、ポルトガル王により作られた城砦があちこちで見られます。
現在の街並みは18世紀に、当時のスルタンがフランス人の建築家に依頼し、整備したもの。
街は要塞で守りながらも、外交的、貿易的には解放した港町づくりがなされました。
18世紀の半ばごろから、この街の美しさに魅せられたモロッコ国内外の芸術家が集まり交流を深めるようになり、今でもヨーロッパの芸術家がこの街で様々な制作活動をしています。
2001年にメディナ(旧市街)が世界遺産に登録されたエッサウィラ。
実は主な観光スポットと言えば、こちらの砲台のある要塞くらい。
入場料を払って何かを見るというよりは、暮らすように旅する地としての魅力がいっぱいある街なんです。
落ち着いた雰囲気のメディナを散策したり、美味しいシーフードを味わったり、夕陽を眺めたりと、のんびり過ごしましょう。
マラケシュからの日帰りも可能ですが、ぜひ数日滞在して海のリゾート気分を味わってみて下さい。
住所 :Essaouira Citadel, Essaouira, Marrakesh-Tensift-El Haouz, Morocco
マップ: Googleマップ
営業時間 :9:00~17:30
料金 :10ディルハム
カサブランカ、ラバト、フェズに次ぐモロッコ第4の都市マラケシュ。
イスラムの時代になって作られた旧市街と、フランスにより作られた新市街があり、旧市街全体が1985年世界遺産に登録されています。
マラケシュの代名詞ともなっているのが「ジャマエルフナ広場」です。
マラケシュの旧市街の中心に位置し、大道芸人や屋台がずらりと並ぶマラケシュ屈指の観光スポットです。
旧市街全体が1985年に世界遺産に登録され、2009年には「ジャマエルフナ広場の文化空間」という名称で世界無形遺産にも登録されました。
広場が賑わうのは夕方以降。
太鼓を演奏する人、ヘビ使い、猿回し、ヘナタトゥー屋さん、本格的なジャグリング、瓶吊りゲーム、見ているだけでワクワク。
パフォーマーの写真を撮ったらスマートにチップをどうぞ。
昼間はオレンジジュースの屋台くらいしかなかった場所には、驚くほどの数の屋台がセッティング完了し、美味しそうな匂いが漂っています。
定番料理のタジンやケバブもいいですが、珍しい所でエスカルゴはいかがですか?
小さなお椀に盛られたエスカルゴをつぶ貝を食べる要領で爪楊枝でくるっと刺していただきます。
スパイスで煮てあり、臭みなどはないのでぜひチャレンジを!
全ての屋台には番号がついているので、美味しかった場所は覚えておいて再訪したり、旅行者同士で情報交換するのもいいですね。
広場の北側にはマラケシュのスークが広がります。
織物、木工製品、銅製品、皮革製品、陶器、スパイス類、ドライフルーツ、カゴ製品など、お土産はここで全て調達できるほどの品揃え。
フェズのスークよりも道幅も広く見やすいので、心ゆくまでお買い物を楽しみましょう!
住所 :Rue el Ksour, Marrakesh, Morocco
マップ: Googleマップ
フランス人画家のジャック・マジョレルは、心臓病の療養のために訪れたマラケシュに恋をし、この地に40年もの歳月をかけて独自の庭園を作り上げました。
ジャック・マジョレルがフランスに戻り亡くなったあと、この庭園を買い取ったのは、イヴ・サンローランと彼の元パートナーだったピエール・ヴェルジェでした。
修復を行ったあと、1980年から一般公開されるようになりました。
今では年間80万人が訪れる、マラケシュ1の観光スポットですが、意外に日本では知られていないかも?
とってもフォトジェニックな庭園なので、写真好きには必見です。
ベルベル人の文化をこよなく愛したイヴ・サンローランへのオマージュとして近年になって作られたのが、併設のベルベルミュージアム(別料金)です。
ベルベル人の民族衣装やジュエリーなどをはじめ、珍しい展示品や映像やスライドを使ったベルベル人の文化などの紹介があるので、時間があればぜひ見学を。
住所 :Rue Yves Saint Laurent, Marrakech 40000, Morocco
マップ: Googleマップ
電話番号 :212 524 31 3047
定休日 :無休
営業時間 :10月1日~4月30日 8:00~17:30 5月1日~9月30日 8:00~18:00
料金 :庭園70ディルハム ベルべル美術館30ディルハム 12歳以下無料
公式URL : マジョレル庭園
マジョレル庭園の隣にあるイヴ・サンローランの別荘のすぐそばに2017年にオープンしたばかりの「イヴ・サンローラン美術館」は、4,000平方メートルの広さを誇り、展示スペースの他に、6,000冊以上の書籍を所蔵する図書館、カフェ、講堂などが併設されています。
1962年から引退した2002年までの40年にわたるデザイナーとしての数々の貴重なコレクションが展示されています。
マラケシュの新名所として人気を集めてます。
住所 :Rue Yves St Laurent, Marrakech 40000, Morocco
マップ: Googleマップ
アクセス :
電話番号 :212 524 29 8686
定休日 :水曜日
営業時間 :10:00~18:00
料金 :100ディルハム
公式URL : イブサンローラン美術館
最近大人気のモロッコ雑貨。
マラケシュのスークに行けば、モロッコランプ、バッグやベルト、バブーシュなどの革製品、絨毯、銅製品、銀細工、タッセル、スカーフにジュラバなど欲しい物がいっぱい。
上手に交渉してお気に入りの品を納得の価格で購入できたら最高ですよね!
今モロッコのお土産で一番人気と言えるのが「アルガンオイル」
また、抗酸化物質が多く含まれているのでアンチエイジングに効果が期待できると言われています。
山羊が木に登って実を食べ、吐き出した種の中から手作業で芯を取り出し、一粒ずつ石で叩き潰してオイルを抽出します。
質の良いアルガンオイルは、きれいな黄金色で、ナッツのような香りがします。
山羊、羊、牛、ラクダなどの革で作られたバブーシュは柔らかくて通気性もあり、かかとを踏むタイプなので履き心地抜群です。
デザインだけではなく、縫い目を確認して、縫製が丁寧な物を選びましょう。
乾燥しているモロッコでは気にならなかった臭いが、湿気のある日本では気になるかも知れません。
とにかく可愛いのがモロッコの陶器類。
モロッコ陶器の2大産地は、フェズとサフィ。
フェズのスークには、フェズブルーと呼ばれる美しい青の模様が描かれた陶器がずらりと並びます。
大きなものでは絵皿やタジン鍋、お土産にはミニチュアタジン鍋がおススメです。
小物入れ、薬味入れ、香炉にも使えるし、飾っておくだけでも可愛くて小さいのに存在感抜群です。
お料理好きならモロッコを旅していて絶対に気になるのが種類豊富なスパイス類。
ローカルなお店ではアラビア語でしか表記していないので、ちょっとハードルは高めですが、欲しければ何とかなる!
モロッコ料理を再現したい方は、「Espice de Tajin(タジン用スパイス)」や「Espice de Kuskus(クスクス用スパイス)」といった既にブレンドしてあるスパイスが便利です。
お土産には、ホールの黒胡椒や、チリなどが料理を選ばないのでおススメ。
お料理好きな方へは、クミンやシナモン、ナツメッグにコリアンダーなどアラブらしいスパイスも面白いかも。
全て量り売りなので、少量でも大丈夫です。
日本から遠く離れた北アフリカの地。
食事が口に合うか心配する方も多いのですが、フランス統治時代の名残もあり、まずパンが美味しいのが嬉しいポイント。
海沿いの街では新鮮な魚介類を味わう事もできます。
また、家庭料理は野菜たっぷり、優しい味付けが多いので食に困る事はないでしょう。
一つ注意をするならば、マラケシュのジャマエルフナ広場を代表するような屋台の料理。
衛生的に気になる方は屋台を避けて、ちゃんとした厨房を持つレストランで食べるようにしましょう。
写真の真ん中、黄色っぽいのがモロッコの伝統的なスープ「ハリラ」です。
日本のお味噌汁のような存在で、中に入れる具や味付けは地域や各家庭により様々。
ひよこ豆や、レンズ豆、牛肉、野菜などがたっぷり入り栄養満点です。
優しい味わいなので、旅行中に体調を崩した時や疲れて食欲がない時にもピッタリですよ。
蓋には穴がないので、弱火で煮込む事によって食材自体の水分を活かした蒸し料理や煮込み料理が出来るのが特徴。
食材の旨味も栄養も逃がさないので、その味わいは格別です!
美味しいパンと一緒にどうぞ!
セモリナ粉に水を含ませてそぼろ状にした粒々パスタがクスクスです。
実はこのクスクス、お腹の中でものすごく膨らみます。
美味しい~と調子に乗ってパクパク食べていると、食後に胃がはちきれそうになるかも(なりました・・)なのでご注意を。
二層式になった鍋の下段で肉、野菜などをスープを煮込み、その蒸気で上段のクスクスを蒸すという調理法が特徴。
モロッコでは、金曜日のお昼にある集団礼拝のあと、家族が集まってクスクスを食べるのが一般的です。
家庭の味が一番ですが、各レストランでも食べる事が出来るので、ぜひ試してみて下さいね。
人気があるのは、鶏肉や牛肉と野菜という組み合わせ。
玉ねぎとレーズンを炒めてシナモンと砂糖で味付けした「ツファヤ」をのせたタイプも人気です。
フェズの名物料理「パスティラ」は、機会があれば是非試してみたい伝統的な一品です。
鶏肉か鳩肉、玉ねぎ、アーモンドがスパイスと一緒に甘く味付けした物をパイ生地に包んでこんがりと焼き、仕上げに粉砂糖をふって、シナモン、アーモンドをトッピング。
中身が甘辛くて、パイ生地がサクサク、外側は甘い、というちょっと不思議な味わいです。
手間がかかる料理のため、置いていないレストランもあるので、見つけたらぜひチャレンジを。
モロッコ旅行のイメージはつかめましたか?
最後にお伝えしたいのは、モロッコ旅行のベストシーズンです。
もちろん行く場所にもよりますが、暑すぎず寒すぎない「春」3月、4月、5月あたりおススメです。
また、イスラム教が国教のモロッコ。
年に一度、一か月続くラマダン月は観光に適していないため、避けるのが賢明です。
例えば2018年は5月15日~で、毎年11日ずつ早まっていくので、旅程を決める前にチェックして下さいね 。
東南アジア(28) |
ヨーロッパ(96) |
東アジア・中国・台湾(21) |
南アジア・インド・ネパール(6) |
中近東(7) |
ミクロネシア・ハワイ・グアム(11) |
オセアニア(11) |
アフリカ(7) |
北米(21) |
中南米(11) |