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<雨の日でも安心!甲府で鑑賞するとっておきのアートスポット>
<極上ワイン&名湯でウットリ!身も心も癒される至福のスポット>
<本場で味わいたい!絶品の郷土料理が楽しめるグルメスポット>
山梨県の中央部を貫くように位置している甲府市は、同県の県庁所在地にして最大の都市です。
永正16年(1519年)、武田信虎によって甲斐(山梨)の政庁が置かれて以来、500年以上に渡ってこの地方の中心都市として君臨しています。
武田信虎は名将・武田信玄(晴信)の父で、内紛の多かった甲斐国の統一はこの人の代に完成しました。
甲府という名前も、甲斐の府中(守護が置かれた場所)という意味で、こちらの名付け親も信虎です。
信虎の跡を継いだ武田信玄は、今でも甲府だけでなく山梨県最大のヒーロー!
戦国最強の騎馬軍団を率い、戦に滅法強かっただけでなく、「信玄堤」など現在も残る善政を施し、住民に大変親しまれました。
甲府市内には「武田神社」や「甲斐善光寺」、信玄公銅像など、信玄および武田家ゆかりの史跡が多く存在し、歴史好きの人にはたまらない場所でもあります。
甲府は周囲を奥秩父山塊、御坂山地、南アルプスなどの山々に囲まれた盆地に位置しています。
そのため市内の至るところで、雄大で美しい稜線を鑑賞できます。
特に市内北部の大半は「秩父多摩甲斐国立公園」に属するエリアで、国内屈指の渓谷美を誇る「昇仙峡」は、甲府観光では外せない必見スポットです。
甲府はグルメの宝庫でもあります。
山梨県は、モモやブドウといったフルーツ王国として知られていますが、甲府市内でもブドウ、イチゴなど美味しい果物を楽しむことができます。
また、有名な「甲州ワイン」は甲府市がルーツで、市内には4つのワイナリーがあり、作りたての本場の味を味わえます。
他にも「ほうとう」や「鳥もつ煮」など絶品グルメも盛りだくさんです。
ぜひ郷土の味に舌鼓を打ってみましょう!
今回は甲府の魅力を存分に楽しむため、おすすめの観光スポットを旅行目的別に紹介していきます。
山梨県、そして甲府最大の英雄といったら戦国の名将・武田信玄ですね。
織田信長や徳川家康も畏怖した最強の軍団を率い、甲斐本国だけでなく信濃や駿河など広大な領域を支配しました。
領国統治にも優れ、民にも愛された信玄の名前は、市内の至るところで使われ、郷土料理や温泉も信玄由来と伝わるものがあるほど。
平安時代から続いた甲斐武田家は、信玄の跡を継いだ勝頼の代で滅亡してしまいましたが、その史跡は住民に手厚く守られて現在に至っています。
まずは戦国ロマン溢れる武田家ゆかりのスポットをご紹介します。
あまりにも有名人なのでご存知の方も多いと思いますが、改めて武田信玄(晴信)という人がどんな人だったのか確認してみましょう。
武田信玄(1521-1573)は、甲斐武田家第19代当主。
武田信虎の嫡男として積翠寺で誕生しました。
21歳の時に父・信虎を駿河に追放、武田家の家督を相続します。
軍旗「風林火山」を旗印に最強の騎馬軍団を統率、積極的に隣国である信濃に進出して支配下に置くようになります。
その過程で越後の上杉謙信と対立、5度にも及ぶ「川中島の合戦」はとても有名ですね。
以降も戦勝を続け、甲斐本国、信濃、上野や駿河、遠江、美濃、飛騨の一部を含む広大な領地を統治する、有力戦国大名として君臨しました。
やがて中央に進出した織田信長と対立。
将軍・足利義昭の求めに応じて京都への上洛作戦を開始します。
途上「三方ヶ原」で後の天下人・徳川家康を完膚なきまでに敗走させますが、遂に病に陥り、京都に到着することなく信濃で陣没してしまいました。
その後跡を継いだ勝頼は勇敢な武将でしたが、重臣たちの離反により弱体化、天正10年(1582年)、宿敵・織田信長によって滅ぼされてしまったのです。
甲斐の黄金時代を造っただけでなく、天下人に値する器量を備えながら、あと一歩のところで叶わなかった悲劇もありますが、現在にも残る優れた領国経営を行ったことが県民から尊敬される理由でもあります。
そんな信玄の巨大な銅像は、甲府の玄関口であるJR甲府駅南口の駅前広場にあります。
県内外からの寄付金によって昭和43年(1968年)に設置されたもので、全長6.2m、本体だけで3.1mの大迫力!
重さは5トンもあり、台座部分は塩山の御影石を使用しているそうです。
諏訪法性兜の兜に法衣、軍配団扇を持ってドッシリと床几に座った意匠で、川中島合戦で上杉謙信と一騎打ちを演じたシーンで有名なお馴染みのスタイル。
春先にはサクラの花に包まれる、甲府のシンボル的な存在です。
甲府駅の北口・よっちゃばれ広場には、信玄の父・武田信虎像があります。
「こうふ開府500年」の記念事業として、令和元年(2019年)に設置されました。
甲府の礎を築いた人物ですが、残虐な暴君だったために追放の憂き目にあったといわれています。
しかし、本当に暴君だったかは定かではなく、追放後も武田家の行く末を案じていたとされ、信玄よりも長生きし81歳で天寿を全うしたそうです。
銅像の大きさは2.1m、重さは400g。
僧体で軍配団扇を持ち、本拠である躑躅ヶ崎館(武田神社)を背に富士山を見据えています。
信玄像に比べれば小さいですが、甲府駅の新たなシンボルとして期待されています。
武田信玄を御神体として祀っている神社で、大正8年(1919年)に創建されました。
この神社が鎮座している場所は、元々武田家の居館・躑躅ヶ崎館があったところです。
「人は石垣・人は城」として家臣団との繋がりを重視した武田家では、原則として居城を設けませんでした。
躑躅ヶ崎館は信虎・晴信(信玄)・勝頼の3代60年間にわたって府中(守護の政庁)として機能し、その城下町は甲府市の礎となったのです。
昭和13年に国の史跡として指定されており、堀、石垣、古井戸等が現存しています。
甲斐の国の総鎮護として祟敬を集めている武田神社は、甲府駅からバスで10分程度の場所に位置しています。
境内は緑豊かで、神社創建の折に県内各所より寄進を受けた数百種類の樹木が四季折々の風景を楽しませてくれます。
また、境内にある「三葉の松」は、黄金色(こがねいろ)になって落葉することから、身に着けると「金運」のご利益があるそうです。
無敵の強さを誇った信玄が御神体だけあって、この神社のご利益は「勝運」が一番!
勝負事だけでなく、自分自身の人生に打ち勝つことにも効果が抜群だともされています。
また、信玄が甲斐の国の治世、産業育成に有能だったことから、政治や商売繁盛にもご利益を期待できます。
境内にある「宝物殿」には名刀・「吉岡一文字」や信玄公の軍扇、武田二十四将図等、武田家ゆかりの貴重な品々が収められていて歴史好きの人は必見です。
参拝だけでなく貴重な史跡も見学できる武田神社は、甲府の市内観光から外すことができません。
住所 : 山梨県甲府市古府中町2611
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-252-2609
定休日 : 宝物殿は毎週水曜日休館
営業時間 : 境内拝観自由
料金 : 宝物殿:大人300円 小人150円
公式サイト : 武田神社
武田神社とともに、旧躑躅ヶ崎館跡に位置する博物館です。
躑躅ヶ崎館から発掘された出土品が展示され、武田家や躑躅ヶ崎館の歴史を学ぶことができます。
専用ゴーグルを着用して、昔の武田家の歴史を体感できるVR体験も見逃せません。
また、昭和初期に建てられた割烹料亭跡「堀田古城園」も保存・展示されており、昭和レトロな建築様式を楽しむことができます。
平成31年(2019年)4月にオープンしたばかりの新しいスポットです。
住所 : 山梨県甲府市大手3-1-14
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-269-5030
定休日 : 火曜日、12月29日〜31日、その他臨時休館あり
営業時間 : 9:00〜17:00(最終入館16:30)
料金 : 特別展示室:大人300円・高校生以下、障害者手帳をお持ちの方無料
善光寺といえば長野市にあるものが有名ですが、こちらは山梨にあるため「甲斐善光寺」。
飛鳥時代に建立されたとされる長野善光寺は、信玄の父・信虎が参拝するなど武田家から深い崇敬を受けていました。
甲斐善光寺は川中島合戦に際して、信濃善光寺が戦場となり焼失するおそれがあったため、信玄が仏像や教典をこの地に移して建立したのがはじまりです。
永禄元年(1558年)、御本尊善光寺如来も甲斐に奉遷され、信濃より大本願上人以下、一山ことごとく迎えています。
やがて御本尊は信濃に戻りましたが、新たに前立仏を御本尊として発展してきました。
武田家の滅亡以後も徳川家康らの手厚い保護を受けて、現在に至っています。
本堂と山門は国の重要文化財に指定され、特に本堂は東日本最大級の大きさを誇ります。
金堂の天井にある鳴き龍は、日本一の規模を誇り、手を打つ位置によって鳴き声も変わるそうです。
真っ暗な廊下を進む「お戒壇巡り」も、この甲斐善光寺の見どころのひとつとなっています。
住所 : 山梨県甲府市善光寺3-36-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-233-7570
営業時間 : 9:00~16:30 ※御開帳期間中は8:00〜17:00
料金 : 大人500円・小学生250円
公式サイト : 甲斐善光寺
海に面していない山梨県ですが、富士五湖や八ヶ岳、南アルプスなど高原・山岳のリゾート観光地に恵まれています。
実は周囲を山々に囲まれた甲府市内にも、とびきりの絶景山岳美を楽しめるスポットが存在します。
甲府に行ったらぜひ足を運んでみてください。
昇仙峡は甲府市北部に位置する渓谷であり、「日本一の渓谷美」として国の特別名勝にも指定されています。
甲府を訪れたら絶対に足を運びたい必見スポットです。
長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの全長約5kmにもおよび、川が花崗岩を深く侵食したことにより形成されました。
渓谷内には、柱状節理の花崗岩および輝石安山岩の奇岩が至る所に見られ、日本25勝、平成の名水百選等に選定されています。
昇仙峡のシンボル・覚円峰は花崗岩が風化水食を受けてできたもので、急峻で直立約180mあります。
その昔、澤庵禅師の弟子僧侶覚円が畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことがその名に由来します。
最奥部にある仙娥滝は、花崗岩の岩肌を削りながら落下している滝で落差は30mあり、迫力満点です。
遊歩道が整備されており、岩からなる天然アーチ「石門」や数々の奇石・奇岩を鑑賞することができます。
板敷渓谷大滝は高さ30mの華麗な幻の滝であり、パワースポットとしても知られています。
昇仙峡を訪れるには、紅葉の時期が最高ですが、新緑や冬の時期もまた違った趣を楽しむことができます。
様々な散策コースがありますが、遊歩道を利用すれば1時間位で散策することが可能です。
仙娥滝から山頂までロープウェイも設置され、頂上のパノラマ台からは富士山や南アルプスの絶景を鑑賞できますよ。
住所 : 山梨県甲府市秩父多摩甲斐国立公園
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-287-2158
公式サイト : 昇仙峡
昇仙峡の高台に鎮座する神社で、近年ではパワースポットとして人気急上昇中です。
甲府市と長野県川上村の県境に聳える霊山・金峰山を御神体としており、御神宝はこの地で発掘された水晶「火の玉・水の玉」。
本殿には「昇・降龍」が奉納されており、この地に縁の深い水晶を尾に絡ませています。
約2000年前の崇神天皇の御代に、悪疫退散と万民息災を祈願したことがはじまりとされる由緒ある神社です。
金峰山を御神体としているため、本宮は金峰山山頂に鎮座し、こちらは里宮にあたります。
この神社の御利益はズバリ金運!
このありがたい御利益を期待して全国から参拝者が訪れます。
御神木であるウコンザクラは、昔から「金が成る木」と崇められ、4月下旬頃に満開を迎えるサクラを拝み、水晶のお守りを受けると一生お金に困らないといわれています。
住所 : 山梨県甲府市御岳町2347
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-287-2011
営業時間 : 礼所 9:00〜17:00
公式サイト : 金櫻神社
電車を利用して甲府を訪れる場合、JR甲府駅がスタート地点となるケースが多いですね。
駅周辺にも、気軽に楽しめるおすすめスポットが存在します。
甲府の歴史が感じられるスポットは、武田家ゆかりの場所だけではありません。
江戸から明治~昭和までの歴史を感じながら、お手軽に観光してみましょう。
甲府駅の目の前にある「甲府城」。
日本100名城のひとつに数えられますが、実は武田家とは縁のない城です。
諸説ありますが、武田家滅亡後の天正18年(1590年)、天下人となった豊臣秀吉の命により築城されたといわれています。
関東移封となった徳川家康を牽制するための戦略拠点だったそうですが、江戸期になると徳川家が豊臣系大名を監視する拠点として重視しました。
甲府城を政庁とした甲府藩は代々徳川親藩が統治し、第6代将軍・家宣は甲府藩主出身です。
やがて甲府藩は幕府直轄領となり明治維新を迎えました。
甲府城はさすが徳川一門が居城しただけあって、往時は20ヘクタールもの広大な大きさだったといわれています。
白壁が重なり合う優雅な姿から「舞鶴城」の異名を持っていました。
城址には当時の石垣が残り、稲荷門や鉄門、天守台などが復元され、「舞鶴城公園」として一般開放されています。
公園内はとても広々としており、緑も豊か。
遺構を見学しながらゆっくりと散策が楽しめます。
サクラの名所としても知られており、約150本のソメイヨシノやシダレザクラなどが城址を彩ります。
復元された天守台からの眺望は抜群で、甲府盆地が360℃パノラマで見渡せ、富士山や南アルプスの山々も一望できる絶景!
なお、復元された山手御門周辺は「甲府市歴史公園」として開放されており、こちらもおすすめです。
レトロな街並みが魅力のショッピングストリートで、2013年にオープンしたばかりの人気スポットです。
甲府駅の北口から200m、徒歩1分とアクセスも良好なので、気軽に立ち寄りできる点も嬉しいところ。
江戸時代から昭和初期までの甲府城城下町を再現しており、移設した古民家や倉庫など古風な建築群を散策しながら買い物が楽しめます。
規模は小さいですが、ワインや宝石、和紙など山梨県の伝統工芸品を扱う店や、県内食材を扱ったレストランやカフェなど魅力的な店舗がたくさん出店しています。
このストリートのシンボル的存在なのが「時の鐘」。
高さ15mの鐘楼で、江戸時代の寛文年間(17世紀後半)に造られ、明治5年まで現役で使用されていたものです。
今でもボタンを押すと20秒後に鐘が鳴るほか、夜になるとライトアップが楽しめます。
また、美術館(小さな蔵の美術館)もあり、アンティーク・アクセサリーや著名な芸術家の版画作品などを鑑賞できます。
石畳を配した路地など、昼間の夢小路も雰囲気たっぷりですが、夜間の景観も素敵です。
「時の鐘」だけでなく、街全体が温かいライトアップに包まれ、とても幻想的なムードで散策が楽しめますよ。
住所 : 山梨県甲府市丸の内1-1-25
マップ : Googleマップ
アクセス : 甲府駅から徒歩1分
定休日 : 店舗によって異なる
営業時間 : 店舗によって異なる
公式サイト : 甲州夢小路
甲府市内には数多くの美術館や博物館が存在しており、どこに入館しようか迷うところです。
甲府は知る人ぞ知る宝石の街。
ジュエリーをテーマに展示する博物館も複数存在します。
また、有名なフランスの巨匠が描いた名画を多数展示している、世界でも貴重な美術館も存在します。
そんなとっておきのアートスポットを厳選してご紹介します。
山梨県は宝石産業が盛んな土地としても知られています。
「金櫻神社」の項でも触れた霊山・金峰山が良質な水晶の産地だったこともあり、江戸の昔から水晶の研磨産業が発展してきました。
現在ではその技術を応用して、水晶だけでなく多くの宝石の原石を加工・販売しており、全国シェアの20%を占める宝石大国となったのです。
甲府市内においても工房や直売所がたくさんあり、高品質なジュエリー・アクセサリーをリーズナブルな価格で購入することができます。
「石とガラスの博物館」は、甲府市内を拠点に天然石・アクセサリー販売を全国展開している、株式会社タンザワが運営する宝石博物館です。
この会社は地域の文化事業に貢献しており、「甲州夢小路」の運営も手掛けています。
館内は煌びやかな宝石に包まれ、なるで宝箱のなかに入ったような夢の世界が広がっています。
宇宙空間をイメージした神秘的なメノウのトンネルを抜けると、1階部分は原石、2階部分は地元の造形作家の作品やスワロフスキーなどのクリスタルガラスがお出迎え。
生まれたままの美しさを持つ原石や、作品として生まれ変わった天然石を間近で鑑賞することができます。
産出量が激減し、現在ではとても珍しくなった貴重な原石もありますよ。
こちらの博物館では、気に入った宝石・アクセサリーを購入することが可能です。
またアクセサリー工房も設置しているので、世界にひとつだけのオリジナルアクセサリーを作ることもできます。
ピアノ生演奏が聴けるカフェも併設しているので、至福の空間でリラックスタイムを楽しめます。
住所 : 山梨県甲府市貢川1-1-7
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-228-7003
定休日 : 年中無休 ※カフェは月曜日が休み
営業時間 : 9:30〜17:30 ※カフェは11:00〜17:00(L.O.16:00)
料金 : 高校生以上500円・小中学生300円
ジャン=フランソワ・ミレーといえば、19世紀フランス・バルビゾン派の巨匠。
農民画を多く手掛け、「種まく人」や「落穂拾い」などが代表作です。
岩波書店のロゴや、CM、ポスターなどでも採用されているので、きっとどこかでご覧になったことがあると思います。
上記2作品を含めたこの巨匠の作品を、70点以上収蔵・鑑賞できる美術館が「山梨県立博物館」です。
これほどの数のミレー作品を収蔵する美術館は、世界でも珍しいとのこと。
幻の名作といわれる「角笛を吹く牛飼い」も鑑賞できますよ。
ミレーだけでなく、クールベやシャガール、ターナーなど有名画家の名作を多数収蔵、地元山梨や日本の近現代画家の作品を含めると総収蔵数は1万点以上に及びます。
常設展のほか各種イベントや特別企画展も開催され、何回訪れても新たな発見がある美術館です。
美術館が設置されている「芸術の森公園」には、ほかに芥川龍之介や飯田蛇笏ら山梨ゆかりの文筆家の資料を展示した「山梨県立文学館」もあり、こちらもおすすめです。
この芸術の森公園内には、ロダンやへンリー・ムーアなどの屋外彫刻も設置され、芸術と富士山や南アルプスの眺望を同時に楽しめます。
他にもバラ園や日本庭園、茶室やボタン園もあり、四季折々の美しい景観を満喫できます。
住所 : 山梨県甲府市貢川1-4-27(芸術の森公園内)
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-228-3322
定休日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合は開館)、年末年始
営業時間 : 9:00〜17:00(最終入館16:30)
料金 :
公式サイト : 山梨県立美術館
せっかく旅行をするなら、日常を忘れてリフレッシュしたいですよね。
甲府は世界的にも評価が高い「甲州ワイン」発祥の地で、本場の美味しいワインを期待できます。
また、甲府は県庁所在地としては珍しく、市内で天然温泉が楽しめる場所でもあります。
ワイン&温泉で、日頃の疲れを癒してもらいましょう。
甲府でワイン作りが始まったのは明治3年(1870年)、日本酒の醸造技術を応用して開始されました。
甲府は盆地にあるため昼夜の温度差が大きく、さらに日照時間が長くて傾斜地が多いという、ぶどう栽培に最適な条件に恵まれています。
そんな地元産のぶどうを使用・醸造した甲州ワインは国際的にも評価が高く、特に和食との相性は抜群です。
甲府市内には4つのワイナリーが存在しており、どこも個性的でおすすめですが、「サドヤワイナリー」は大正6年(1917年)創業と圧倒的な伝統を誇っています。
ワインの試飲が楽しめるのは、このワイナリーだけです。
甲府駅から徒歩5分という好立地にあり、南フランスのプロバンス地方を思わせるオシャレな敷地は何と700坪!
醸造場、貯蔵庫の地下ワインセラーでは、樽貯蔵庫、一升瓶貯蔵庫、貯蔵用タンク内部に設けた展示室など、ブドウ栽培、ワイン造りに関する展示を行っています。
熟成したワインを造るために欠かせない地下ワインセラーは時が止まったような空間です。
予約・有料となりますが、地下ワインセラーの見学ツアーは約40分、スタッフの人にワインの作り方や展示品の説明をしてもらい、試飲も楽しめます。
取扱っている商品も多いので、自分の嗜好や予算に合ったワインが必ず見つかるはずです。
園内はレストランも併設しています。
美味しい食事を楽しみながら、本場のワインに舌鼓を打ってみましょう。
住所 : 山梨県甲府市北口3-3-24
マップ : Googleマップ
アクセス : 甲府駅から徒歩6分
電話番号 : 0120-253-108
定休日 : 火曜日、年末年始
営業時間 : 10:00〜15:00 ※土日祝は17:00まで
料金 : ワイナリー見学(要予約):大人1000円・中学生以下無料
公式サイト : サドヤワイナリー
山梨県には有名な温泉地がたくさんありますが、甲府も例外ではありません。
全国にある県庁所在地の中で、市の中心部に天然温泉が湧いているのは、山梨県と鳥取県だけです。
また、甲府駅からバスで15分程度ほどの場所に、由緒ある温泉郷・湯村温泉郷が存在しています。
今から約1200年前、弘法大師・空海によって発見されたと伝わり、戦国時代には武田信玄の隠し湯として利用されたと語り継がれている名湯です。
実際に信玄・勝頼親子が戦傷を癒すために湯治したとの記録があり、太宰治もこよなく愛したといわれます。
湯村温泉の泉質は塩化物泉、きりきずや冷え性、末梢循環障害等に優れた効能が認められています。
弘法大師が発見したとの言い伝えから、厄除の湯ともいわれています。
そんな湯村温泉の湯を手軽に楽しめる施設が、日帰り温泉施設「紅椿の湯」です。
紅椿の湯は源泉かけ流しのナトリウム・カルシウム 塩化物泉。
肌触りはまろやかで、「美肌の湯」として高い評判があります。
大浴場・露天風呂のほか、貸切風呂もあるので、家族やプライベートでの滞在もバッチリ!
食事処では、ユニークな創作メニューや山梨ならではの料理を味わえますよ。
湯村温泉の高台に位置しているため、天気がよい日には富士山の眺望まで楽しめる大満足の日帰り温泉施設です。
住所 : 山梨県甲府市羽黒町1520
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 055-254-4500
定休日 : 第二火曜日
営業時間 : 10:00〜22:00
料金 : 大人750円・小人(12歳まで)350円(12歳まで)
公式サイト : 奥湯村温泉・紅椿の湯
旅行の楽しみのひとつに「郷土料理」がありますね。
その土地の風土が育んだ郷土料理を、現地で味わうのは格別です。
甲府の郷土料理はいくつかありますが、「ほうとう」と「甲府鳥もつ煮」は代表的なグルメ!
ぜひ地元の名店で味わってみてください。
山梨県を代表する郷土料理といえば、真っ先に名前が挙がる「ほうとう」。
甲府だけでなく山梨県全域で提供しているお店がありますが、他県ではほとんど見かけることのない料理です。
ほうとうは平べったくて太い麺と、かぼちゃをメインにした具材を味噌で煮込んだ郷土料理です。
アツアツの土鍋に入って提供され、ほっこりとした具材の食感と、濃厚な味噌の風味がたまらなく食欲をそそります。
基本的な具材はかぼちゃやキノコなど野菜中心ですが、観光客向けのお店では、熊肉やスッポンなど高級食材がトッピングされていることもあります。
ほうとうの起源としては、郷土の英雄・武田信玄が自らの「宝刀」で調理したことがはじまりという説があります。
とても興味深い説ですが、実際には稲作に適さない土地柄ゆえに考えられた料理で、信玄が登場するずっと以前から存在していました。
手軽に調理でき、栄養バランスが良いことから、信玄が陣中食として好んだことは確かなようです。
さすが本場だけあって、甲府市内にはほうとうの名店が多数ありますが、気軽に入店できるお店として「甲州ほうとう小作」をご紹介します。
甲州ほうとう小作は、山梨県全域と長野県の一部で9店舗チェーン展開している専門店です。
甲府市内にはJR甲府駅前に2店舗存在します。
野菜をベースとした秘伝のダシと自家製味噌の相性は抜群で、やはり自家製もモチモチ麺とよく合います。
スッポンや熊肉など変わりダネメニューもありますが、一番人気はシンプルな「かぼちゃほうとう」。
甘みたっぷりのかぼちゃが口のなかに広がり、身も心も温まります。
住所 : 山梨県甲府市丸の内1-7-2
マップ : Googleマップ
アクセス : 甲府駅から徒歩2分
電話番号 : 055-233-8500
定休日 : なし
営業時間 :
予算 : [昼]1,000〜2,000円 [夜]2,000〜3,000円
キャッシュレス決済 : カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
甲府のご当地グルメとして知られていますが、伝統的な郷土料理ではなく戦後になって開発されたものです。
平成22年(2010年)に開催された「B1グランプリ」で優勝したことにより全国区で知られるようになりました。
そんな甲府鳥もつ煮は、鶏の砂肝、ハツ、レバー、キンカン(生まれる前の卵)を、甘辛くて濃厚な醤油ダレで煮詰めたものです。
一般的なもつ煮のように汁気はなく、とろみのある濃い味付けとなります。
コリコリした砂肝、柔らかいレバー、キンカンのプチプとした食感がたまらない一品です。
「奥藤」は元祖の味が楽しめるお店。
昭和25年(1950年)に初めて鳥もつ煮を考案した蕎麦屋です。
山梨県内に10店舗以上の姉妹店が展開していますが、甲府市内では本店(国母店)と甲府駅前店の2か所で営業しています。
看板メニューの鳥もつ煮は、新鮮な鳥の部位(砂肝・ハツ・レバー・キンカン)を、砂糖と醤油だけで味付けしたシンプルなもの。
うなぎ蒲焼のタレのような甘辛さが病みつきになり、県外からも多くのファンが詰めかける絶品メニュ―となっています。
住所 : 山梨県甲府市国母7-5-12
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 050-5484-1917
定休日 : 水曜日
営業時間 :
予算 : 1,000〜2,000円
キャッシュレス決済 :
禁煙・喫煙 : 全席禁煙
予約サイト・口コミ・クーポン : ホットペッパーグルメ 楽天ぐるなび
山岳リゾート地の宝庫である山梨県にあって、県庁所在地・甲府に観光目的で訪れる人は多くないかもしれません。
しかし、県外でも人気が高い武田信玄ゆかりの史跡巡りをはじめ、昇仙峡の絶景、芸術鑑賞など見どころが豊富な場所です。
他にも特産品のワインや宝石、絶品の郷土料理を楽しめるスポットが多いことは、今回の記事で知っていただけたかと思います。
2019年に甲府開設500年、2021年に武田信玄生誕500年を迎え、新しい観光スポットも続々登場しています。
都心から2時間程度で訪問できる甲府に、ぜひ足を運んでみてください。
最終更新日 : 2022/12/12
公開日 : 2021/01/18