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山梨県の南都留郡忍野村にある忍野八海(おしのはっかい)。
世界遺産にも登録されていることから、日本国内のみならず世界中から多くの観光客が訪れる人気のスポットとして有名です。
数十年もの歳月をかけ、富士山から溶け出した雪がろ過され湧き出た水の透明度は非常に高く、日本名水百選にも選ばれるほど。
深い青色の神秘的な景色は息をのむほど美しく、わざわざ足を運ぶ価値があると言えるでしょう。
8か所の湧水池からなる忍野八海。
「池なのに海?」と思う方もいるでしょう。
その理由は、忍野八海のそれぞれの池の「位置」を見るとわかるとのこと。
忍野八海のそれぞれの池の位置は占星術により、出口池を北極星として、その他を北斗七星の形に見立てているそうです。
そのため、忍野八海は「池」と呼ぶにはあまりにも尊いということから、「海」と名付けられたそうです。
住所 : 山梨県南都留郡忍野村忍草
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0555-84-4221
公式URL : 忍野村観光協会(忍野村観光案内所)
交通機関を使って忍野八海へ行く場合、2通りのアクセス方法があります。
忍野八海に電車と路線バスを使い行く場合は、新宿駅からの出発が便利です。
JR中央線で大月駅に行き、富士急行大月線に乗り換えます。
富士山駅で下車をし、富士山駅から路線バスに乗り換えます。
内野行きの路線バスの場合、「忍野八海入口」バス停で下車。
ファナック経由平野行き、ふじっ湖号の路線バスの場合、「忍野八海(大橋)」バス停で下車します。
約150分程度の道のりです。
高速バスを利用する場合は、新宿駅のバスタ新宿(南口)から、富士急行バス「富士五湖方面行き」に乗車します。
忍野入口で下車しましょう。
約140分程度の道のりです。
乗り換えせずに、忍野八海まで行くことができるのでとても便利です。
忍野八海には8か所の湧水池があり、それぞれに特徴があります。
忍野八海の観光の前に、それぞれの池について知っておくとより見学が楽しくなりますよ。
さらに、富士山近くの忍野八海ならではの楽しみ方もご紹介します。
忍野八海の一番の見どころは、もちろん透き通った美しい湧水池をめぐる「八海巡り」です。
忍野八海には8つの湧水池があり、それぞれに番号が振られています。
出口という名がつけられていますが、忍野八海の1つ目の池として数えられているのが「出口池」。
忍野八海の湧水池の中で一番大きな池です。
他の7つの池とは離れた場所にありますが、その分人が少なく、豊かな自然をのんびりと楽しめるのが特徴です。
出口池のほとりには、神社があり幾重にも重なる小ぶりな鳥居も含め昔話に出てきそうな神秘的な景色を楽しめます。
「お釜池」は、忍野八海の中で1番小さな池です。
小さいながらも水量はとても豊富で、24平方メートルの大きさながら、深さはなんと4メートルもあります。
深い部分は青々としており、幻想的でとても美しいです。
「そこなしいけ」と読みます。
忍野八海の池で、唯一私有地にある池です。
そのため、「榛の木林(はんのき)資料館」に入らなければ見ることができません。
「榛の木林(はんのき)資料館」は有料で、営業時間も決まっているので、見学する際は注意してください。
住所 : 梨県南都留郡忍野村忍草265
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0555-84-2587
定休日 : 不定休
営業時間 : 9:00~17:00
料金 :
大人(中学生以上)300円
子供(小学生以下)150円
幼児(1歳以上~幼稚園児)100円
公式URL : 有限会社 榛の木林
草地の中にひっそりと佇んでいるのが「銚子池」です。
池の底から湧き出る水を見ることができます。
今では「縁結びの池」と伝えられていますが、かつて花嫁が身投げしたという悲しい伝説の残る池です。
忍野八海のイメージと言えば、「湧池」と言っても過言ではないほど1番有名な池です。
筆者が観光した日は、残念ながら曇りたっだのですが、曇り空であっても、池に木の影が映り絵画のような神秘的な景色を楽しむことができます。
木の陰に移る池の色が水彩絵の具の滲んだキャンバスのように見え、まるで絵画の中を泳いでいる様な鯉と湧池の写真を撮れるのは、曇りの日限定ですよ。
湧池に隣接している「濁池」は、「濁」と名が付けられているものの、今では井戸水が流入しているため濁っていません。
湧池側にあるからぶき屋根の水車と共にカメラに収めれば、日本らしい原風景を映すことができます。
とても和やかな景色で、思わず腰を下ろして休憩したくなる穏やか気分に浸れます。
天気が良ければ鏡のように美しい富士山を写す池です。
鏡池近くにある人工池「中池」周辺には、お土産屋さんや、軽食が取れる露店があり賑わっています。
人工池「中池」は忍野八海ではありませんが、多くの人が美しい深い青色の池を覗き込んでいます。
池の中を優雅に泳ぐ鯉たちも気持ち良さそうですね。
中には金色の鯉も居て、湧池の透き通る青色とのコントラストがとても美しいです。
周囲に菖蒲が生い茂っていることから名付けられた池で、周辺は民家に囲まれていています。
5月の上旬から中旬ぐらいの梅雨に入る前ぐらいの時期には、菖蒲の花が美しく咲く景色を楽しめます。
忍野八海の1つだと気付かず、通り過ぎていく人がいるほど控えめな池です。
忍野八海は、透き通った幻想的な池の美しさもさることながら、その周りを囲むからぶき屋根や水車などの日本らしい原風景を楽しむことができます。
特に湧池や鏡池は、からぶき屋根と富士山とともに美しい池をカメラに収めることのできるフォトスポットです。
おすすめは、湧池から菖蒲池へと向かう道の途中にある、お土産屋さんの入り口からの1枚です。
富士山、水車、からぶき屋根、などすべて余すことなく写真に収めることができます。
忍野八海は8か所の湧水池で構成されています。
内7か所の湧水池は比較的近場にあるのですが、出口池のみ徒歩圏内ではあるものの離れた場所にあります。
すべての湧水池を楽しみたいなら、少し離れた出口池からスタートするのがおすすめです。
筆者がおすすめする効率的な回り方は、以下の順に回るルートです。
出口池→お釜池→銚子池→濁池→湧池→底抜池→鏡池→菖蒲池
このルートだと、10時半頃に忍野八海近くのバス停に到着し、お昼ごろにちょうど飲食が販売しているスポットにたどり着ける計算となります。
忍野八海には、地元ならではのグルメもたくさんあるので、せっかくなら時間をかけてゆっくり回るのがおすすめです。
8か所の湧水池すべてを回る場合、2時間程度を見込んでおくと良いでしょう。
上記でも紹介した通り、出口池は他の7か所の池とはかなり離れた場所にあり、忍野八海の中心スポットである湧池からは徒歩で片道12分かかります。
往復すると24分。
見学を5分から10分程度したとしても、出口池の観光だけで35分程度は見込んでおいた方が良いでしょう。
一方、中心である湧池のみの観光であれば、15分程度でも十分です。
湧池近くには、軽食やお土産が買えるスポットもあるので、食事と買い物の時間を入れても1時間以内で楽しむことができます。
忍野八海がある忍野村は、四方を山に囲まれた自然が豊かなスポットです。
美しい富士山を感じながら、気持ち良く散歩を楽しむことができます。
ここでは、忍野八海から歩いて行ける周辺のお寺と神社をご紹介します。
平安時代より、忍野八海と富士山修行と関わりのあるお寺で、かつては富士修験の道場の1つとして繁栄しました。
古くは富士山の鬼門を守護する場所にあり、源頼朝より広大な寺領を受けていました。
しかし、江戸時代の宝永噴火のあとに全焼し、1711年に現在の場所に移りました。
並木道になっている参道は、春には桜が咲き誇り、ライトアップされ美しい景色を眺めることができます。
筆者が訪れたのは冬だったので、桜は咲いていなかったものの、趣のある参道は思わず写真に収めたくなる景色です。
さらに東円寺では、事前に予約することで座禅、写経、精進料理の体験でき、国内外から訪れる多くの人に親しまれています。
住所 : 山梨県南都留郡忍野村忍草38
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0555-84-4114
公式URL : 忍草山 大日院 東円寺
浅間神社(忍草浅間神社)は、西暦807年に建造された1200年以上もの歴史を持つ神社です。
忍野八海の守護神として祀られた浅間神社(忍草浅間神社)には、県指定の重要文化財である、桧皮葺屋根・三間社流れ造りの本殿と、本殿に祀られている三神像、県指定の天然記念物に指定されているイチイの群集を見学することができます。
境内にはお囃子の音楽が流れる演出がされていて、なんだかありがたい気分を味わいながら参拝することができます。
住所 : 山梨県南都留郡忍野村忍草456
マップ: Googleマップ
電話番号 : 0555-84-2857
日本人の心ともいえる富士山。
そんな富士山を水源とする忍野八海では、息をのむほど美しい景色を楽しむことができます。
日本人だけではなく、世界中の人々を魅了する神秘的な美しい湧水池と、富士山にゆかりのあるお寺と神社を楽しむことができる忍野八海とその周辺に、ぜひ足を運んでみてください。
最終更新日 : 2021/01/28
公開日 : 2021/01/27