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「カオサン」とはタイ語で「白米」を意味し、もともとは周辺に米問屋が多かったことからこの名前が付けられたそうです。
約300メートルのカオサンロードにはレストランやバーが軒を連ね、バックパッカーが利用するホテルやゲストハウス、マッサージ、お土産店、衣料品店などが並んでいます。
また、カオサンロードの脇には果物やタイ料理の屋台も数多く並び、昔ながらのバンコクを感じることができます。
現在はインターネットが普及し、自分で航空券やホテルを手配したり、情報を入手したりと容易にできるようになりました。
しかしインターネットがまだ普及していない時代は、旅行代理店が多く存在したカオサンで航空券を購入したり、旅人たちと情報交換したりする必要があったため、世界中のバックパッカーがカオサンに集まったと言われています。
そのため、カオサンロードは「バックパッカーの聖地」とされ、世界中のバックパッカーが訪れる場所になりました。
現在もその名残があり、バックパッカーの滞在場所や旅人同士の交流の場として、カオサン独自の文化が続いてます。
カオサンロードまでは主に4つの行き方があります。
カオサンロードの近くには電車の駅がないため、タクシー(Grab)やバスを利用するのが乗り継ぎなしで行ける方法です。
今回はアクセスしやすいタクシー(Grab)と、バスを利用した行き方をご紹介します。
主要エリアの「サイアム」からカオサンロードまでは、 タクシー(Grab) で約16分(渋滞状況による)。
料金は81〜122バーツほど(2022年11月現在 1THB=約3.9円)です。
タイでは「Grab」という配車アプリが広く普及しており、アプリからタクシーを配車するのが安心かつ効率的です。
「Grab」は日本で言う「Uber」のような存在で、事前に料金や車種を確認してから配車できるので、料金をぼったくられる心配もありません。
また、決済はアプリ上で行われるので(登録したクレジットカード)現金を用意する必要がありません。
さらに、アプリから乗車場所や行き先をあらかじめ指定できるため、現地ドライバーと言葉を交わす必要がないなど、言葉が通じない国でのストレスがないのもメリットです。
バンコクを旅行する際「Grab」は必須のアプリになるので、事前にアプリのダウンロードやクレジットカード登録をしておきましょう。
主要エリアの「サイアム」からカオサンロードまでは約35分で料金は8バーツ(約31円)。
サイアム駅近くの「サイアムセンター」より「15」、または「15AC 」のバスに乗り、「デモクラシーモニュメント(民主記念塔)」で下車。
バス停から徒歩約5分でカオサンロードに着きます。
料金をできるだけ抑えたい場合はバスの利用が良いかもしれません。
エアコンが付いていないバスが多いので、バスを利用する際は車内の蒸し暑さを覚悟しておきましょう。
以前は日本からも多くの旅行者が訪れたカオサンロード。
新型コロナウイルスなどの影響もあり、現在どのようになっているのか気になっている人も多いでしょう。
ここでは、カオサンロードの現状やゲストハウスの営業状況、カオサン恒例の水かけ祭り「ソンクラーン」についてなど、2022年11月現在の最新情報をお伝えします。
カオサンロードは、2020年1月から5月の間に大規模なリニューアル工事が行われました。
歩道と車道の段差がなくなり、道路だった部分には石のタイルが敷き詰められ、電線を一部地中化したり排水路を改良したりなど、カオサンの雰囲気を残しつつ以前よりも綺麗になりました。
カオサンロード前にあるタナオ通り(Thanon Tanao)も、以前と比べ綺麗に改修されています。
タナオ通りはこのような外観が続きますが、シャッターが閉まっているところがほとんど。
所どころカフェや飲食店、シルバーアクセサリー店、お土産店が営業しており、カオサンロードと比べ閑散とした雰囲気です。
かつて多くの日本人バックパッカーが訪れた安宿ゲストハウス「NAT2 Guest House」と、そのお隣の「C.H.2 Guest House」。
以前のような活気は見られませんでしたが、今でもしっかり営業しています。
以前は多くの日本人バックパッカーが宿泊していたゲストハウスですが、写真撮影日には日本人を見かけることはなく、入口横にあるリビングもガラガラでした。
カオサンロードやその周辺にあるゲストハウスは廃業しているところも多く、徐々に活気を取り戻しつつある状態です。
現在、カオサンロードにいる旅行者は欧米人がメインとなっております。
日本人も見かけますが、以前と比べるとその数はまだまだ少ないのが現状です。
コロナウイルスの水際対策の撤廃もあり、今後は少しずつ日本人旅行者の数が増えていくことが期待されます。
4月13〜15日を旧正月「ソンクラーン」とし、この3日間タイは祝日になります。
「ソンクラーン」は、もともとは家族が一同に集まり、仏像や年長者の手に水をかけてお清めする儀式でしたが、今では新年の儀式というよりも、通行人同士で水をかけ合うお祭りの色が強くなりました。
カオサンの「ソンクラーン」は世界的にも有名で、このイベントを目当てに世界中から旅行者が訪れます。
2022年の「ソンクラーン」は新型コロナウイルスの影響もあり、バンコクでは水かけが禁止されていました。
ソンクラン当日、日中は穏やかなカオサンロードですが、夕方頃から欧米人を中心に水鉄砲を持った旅行者たちがバーや路上に集まり、一部で水のかけ合いが開始。
夜には多くの若者や旅行者がカオサンロードに集まり、禁止とされる中水のかけ合いが行われていたのが実際のところです。(筆者は夕方にはカオサンから退避しました)
ソンクラーンにより、新型コロナウイルスの感染拡大が心配されています。
カオサンロードには、サイアムなどの都会では味わえない昔ながらのバンコクを楽しむことができます。
ここでは、カオサンロードの見どころや楽しみ方についてご紹介します。
次回バンコクを旅行する際にぜひ参考にしてみてください。
カオサンロードの楽しみ方のまず1つ目は、屋台で本場のタイ料理を楽しむことです。
カオサンロードやその周辺には、タイ料理の屋台が数多くあり、様々なタイ料理を楽しめます。
お昼にも屋台はで出ていますが、屋台飯を楽しむなら18時以降がおすすめ。
特にカオサンロード周辺の通りでは、夕方になると開店準備をする屋台が多く見られ、夜にはズラリと屋台が並びます。
メイン料理でも40〜50バーツ(155〜195円)ほど。
注文をしてから作ったり焼いたりしてくれるところや、おかずを2品や3品選んでワンプレートで提供してくれる屋台など様々。
屋台ごとでメニューや得意料理も異なるので、屋台のはしごをするのもおすすめです。
灼熱の太陽と蒸し暑いタイでは、観光をしていると脱水になりがちですが、そんなときにスイーツがおすすめ。
カオサンロードやその周辺にはスイーツ系の屋台が数多くあり、新鮮な南国果実やそれらを使用したフルーツスムージーを頂くことができます。
写真はバナナスムージーで、料金は30バーツ(約116円)。
スイカやメロン、バナナ、パッションフルーツなどお好みのフルーツを選んでから注文すると、生搾りのフルーツスムージーを作ってくれます。
こちらは「ナム・ソム」で、料金は30バーツ(約112円)。
果肉がたっぷり入った濃くて甘いみかんジュースで、脱水したときの水分補給にぴったり。
キンキンに冷えたナム・ソムを飲めば、疲れた身体も回復すること間違いなしです。
カオサンロードには、Tシャツやタンクトップ、タイパンツなどが売られたお店が並び、100〜200バーツ(390〜780円)ほどで安く購入できます。
エスニック柄のタイパンツやワンピースなどはカオサンならでは。
滞在中に着る自分用のお土産にもぴったりですね。
その他にもバッグやサンダル、アクセサリー、雑貨を扱うお店も多くあります。
おしゃれでかわいいバッグも安く購入できるので、ショッピングやお土産探しを存分に楽しみましょう。
カオサンロードやその周辺にはマッサージ店が多くあり、格安でマッサージができます。
カオサン通りには路上で行うマッサージ店が多くありますが、各種マッサージメニューを揃えた室内で行うマッサージ店もあります。
マッサージのメニューによって料金は異なりますが、30分で150バーツ(約580円)ほど。
フットマッサージや全身コース、オイルマッサージなど様々なメニューがあり、1時間や2時間コースも可能。
極上のタイマッサージで至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
カオサンロードを観光するなら、定番の写真スポットで撮影するのも楽しみのひとつです。
以前カオサンロードにはマクドナルドが2ヶ所ありましたが、残念ながら2店とも閉店。
それでも昔から変わらず、カオサンロード名物のドナルドは健在しています。
合掌しているドナルドはタイならでは。
カオサンロードに行ったら外せない、写真の定番スポットです。
数多くの看板がある通りの中央で撮影したり、三輪タクシーのトゥクトゥクと撮影したりと、何枚でも写真を撮りたくなることでしょう。
カオサンロードの隣に並行しているランブトリ通りは、「裏カオサン通り」とも言われています。
この裏カオサン通りは、カオサンロードのような喧騒感がなく、人が少なく落ち着いた雰囲気です。
ゆったり座れるソファがあるカフェがいくつかあるので、疲れたときに冷たい飲み物を飲みながらひと休憩するのもぴったり。
また、夜はおしゃれで落ち着いた雰囲気なので、カオサンロードの喧騒から離れ、まったりした夜を楽しみたいという人にもおすすめです。
カオサンといえば、ナイトクラブでお酒を楽しむのが定番です。
カオサンロードにはクラブやバーが数多くあり、お昼にシャッターが閉まっていても夕方近くになると開店準備を始め、夜になると一気に賑やかに変貌します。
カオサンの通りはネオンで染まり、それぞれのお店から大音量の音楽が流れ、お酒を飲んだり踊ったりする若者や観光客で溢れかえります。
独自の文化を持つ異国情緒あふれるカオサンで、お酒を飲みながら夜遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
カオサンロードの魅力を味わうなら、実際に泊まってみるのが一番。
この辺りはバンコクでも宿泊料金が安いエリアなので、カオサン周辺を拠点に観光を楽しむのも良いでしょう。
ここでは、カオサンロードから徒歩約10分圏内にあるおすすめのホテルをご紹介します。
最初にご紹介するのは、カオサンロードから歩いて約10分の場所にある「チラックス ヘリテージ」。
スタイリッシュなデザインが魅力の3.5つ星ホテルです。
カオサンロードまで600mという近さではありますが、大通りから少し外れた場所に位置しているので、比較的静かに過ごすことができます。
周辺には王宮やワット・ポーなどバンコクの定番スポットがいくつも点在しており、観光にも便利なロケーション。
ナイトライフを交えながら、バンコク観光をバランス良く楽しみたい方におすすめです。
館内にはプールやフィットネスのほか、ラウンジやレストランも併設されています。
プールは小さめですが、バンコクの暑さで熱ったカラダをクールダウンするにはちょうど良いサイズ感。
夜はライトアップも施され、また違った雰囲気が味わえます。
客室は全部で60室。
シンプルでありながら、上品さも兼ね備えたお部屋は居心地抜群です。
広さも25平米以上あるので、2名以上でもゆったりと過ごすことができますよ。
プレミアルームには独立型のバスタブを完備。
ハネムーンや記念日など特別感を演出したい時にも利用できるホテルです。
住所 : 10 Phra Sumen Rd, Talad Yod, Phra Nakhon, Bangkok
マップ : Googleマップ
アクセス : カオサンロードより徒歩約10分
電話番号 : 02 281 8899
営業時間 : チェックイン 14:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
「サムセン ストリート ホテル」は、最近SNSでも話題のユニークホテルです。
ここは「ミニマル・ラグジュアリー」をコンセプトとする4つ星ホテル。
注目すべきはプールを取り囲むように配されたバルコニー。
よく見るとその一部はテーブルになっており、足を放り出す形で座れるようなデザインが施されています。
このホテルの面白いところは、他では味わえないような見どころがいくつもあること。
例えば、中央のスクリーンでは毎日18時から映画上映が行われています。
こんなおしゃれな空間で世界中のゲストと一緒に映画鑑賞できるだなんて、まさに非日常的そのものです。
せっかくの海外旅行ではありますが、ホテルに少し早めに戻って映画を楽しむのも贅沢の一つ。
客室は個室だけでなく、ドミトリーもあるので節約派の一人旅にもおすすめ。
「バックパッカーの聖地」と称されるだけあって、1泊約2,000円〜という宿泊料金の安さも魅力です。
客室はドミトリーも含め、全部で46室あります。
お部屋には電気ポットや冷蔵庫はもちろん、パソコン用の作業スペースも設けられているのも嬉しいポイントです。
カオサンロード周辺でコスパの良いホテルをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
住所 : 66 Samsen Rd, Ban Phan Thom, Phra Nakhon, Bangkok
マップ : Googleマップ
アクセス : カオサンロードより徒歩約12分
電話番号 : 02 126 7606
営業時間 : チェックイン 14:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
カオサンロードは、バンコクのナイトライフを語るのに欠かせない存在です。
カオサンといえば格安のゲストハウスが集うエリアとしてお馴染みですが、中でも最も賑わうのがパーティーホステル。
これらのゲストハウスでは、併設されたバーで毎晩のようにパーティーが開催されています。
落ち着いた場所でゆっくりと過ごしたい人には向いていませんが、世界中から集う旅人と交流するなら最適なスポットです。
「スランバー プール パーティー」は、カオサンロードを代表するパーティーホステルの一つ。
客室はドミトリーがメインですが、シンプルなデザインの個室もあります。
宿泊料金は、1泊あたり1,000円前後からと格安であるのが特徴です。
まさに「バックパッカーの聖地」と称されるカオサンならでは。
シャワー・トイレは共同なので、気になる方は試しに1泊だけ予約してみるというのもありかもしれません。
フロントデスクは24時間対応、チェックイン・アウトの際は荷物を預かってくれたりなどサービスは意外と充実しています。
一般的なホテルに比べるとランドリーサービスの料金も格安なので、お泊まりの際はぜひ利用してみてください。
パーティーホステルに対する意見は人それぞれですが、旅人なら一生に一度は泊まってみて損はないでしょう。
住所 : 81 Mayom, Talat Yot, Phra Nakhon, Bangkok 10200
マップ : Googleマップ
アクセス : カオサンロードより徒歩2分
営業時間 : チェックイン 14:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Hotels.com
今回はカオサンロードの最新情報や、見どころ・楽しみ方についてご紹介しました。
バンコクの中心部では、新しいビルやホテル、大型ショッピングセンターが次々と建設され、この10年で大きく変化しました。
そのような中でも、カオサンは今でも独自の文化が続いていており、そこで感じる懐かしさが、訪れる人々の心を掴むのかもしれません。
入国規制が緩和され、これから少しづつ日本からの観光客も増えることが予想されています。
タイ観光・旅行の際に本記事を参考にして頂けたら幸いです。
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最終更新日 : 2022/12/01
公開日 : 2022/04/19