本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
1. ギザの三大ピラミッドとメンフィス・サッカラ・ダハシュール
1. ケンピンスキー ナイル ホテル カイロ(Kempinski Nile Hotel Cairo)
2. マリオットメナハウスカイロ(Marriott Mena House Cairo)
3. シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ(Steigenberger Pyramids Cairo)
カイロ(Cairo)は、エジプトの首都として親しまれる「アフリカ最大の都市」です。
この街はアラブ民族が7世紀後半に軍事拠点を設けたことに始まり、後にイスラムの中心地として発展しました。
エジプトといえば古代に築かれた神殿やピラミッドが有名ですが、カイロにも多くの見どころがあります。
その歴史は1,000年以上におよび、現存する600以上もの建造物が世界遺産に登録されています。
カイロの良いところは、現代においても古き良き時代の趣をしっかりと留めていることにあるでしょう。
中心部の東側に広がる歴史地区には多くのイスラム建築が残り、訪れる者を中世へと誘います。
また、独特の異国情緒が漂う街並みも魅力の1つ。
喧騒と静けさが混在する街は "噛めば噛むほど味がでる" といった表現がぴったりです。
最初はあまりにも雑多な雰囲気に驚くかもしれませんが、徐々に慣れてくると楽しさが増すでしょう。
とても見応えのある都市なので、ぜひ訪れてみてください。
カイロへは、中東またはヨーロッパを経由してアクセスするのが一般的です。
日本からの所要時間は経由地での乗り継ぎ時間にもよりますが、最短でも17時間程度が必要となります。
以前はエジプト航空の直行便が運航していましたが、2022年7月現在は運休している状態です。
その他、カイロにはエジプト国内の様々な都市から列車やバスが運行しています。
ラムセス中央駅とバスターミナルはいずれも中心部に位置しているので、ホテルなどの宿泊先にも移動しやすいでしょう。
カイロでの観光には、交通機関の利用が不可欠です。
市内中心部には個人で行きやすいスポットもありますが、公共交通機関を利用するのは少しハードルが高いかもしれません。
特にバスは路線が複雑なだけでなく、行き先がアラビア語で表示されているため、かなり分かりづらい傾向にあります。
ここでは、旅行者でも利用しやすい交通手段をいくつかご紹介します。
私たち旅行者にとって最も親しみやすいのが、タクシー。
白い車体にオレンジ色が入ったナンバープレートが目印です。
カイロでも日本と同じように流しのタクシーが沢山走っており、気軽に利用することができます。
乗車する際は行き先を告げて、まずは料金確認をしてください。
メーターが付いていますが、壊れていたり、つけずに走っているタクシーも多くあります。
ほとんどの運転手は英語を解しませんが、料金に関する数字だけなら分かるという方は多いです。
観光地で「タクシー?」と近付いてくるタクシーは、観光客を見ると多めの料金を言ってくることもあるので、トラブルを避けたい方は、次にご紹介する配車アプリがおすすめです。
また、支払いは100ポンド札、200ポンド札など大きなお札を出すと、おつりを持っていないことも多いので細かいお金を用意しましょう。
カイロ市内では Uber(ウーバー)や DIDI(ディーディー)が配車サービスを展開しています。
事前にアプリをダウンロードするという手間はありますが、かなり便利なので一度体験したら手放せません。
アプリのダウンロードは無料です。
使い方はとても簡単で、乗車を希望する位置と降車場所をアプリ上で入力するだけ。
インターネットの接続環境が無いと使えないという弱点はありますが、乗車料金の目安が事前に把握できるのは大きなメリットであると言えます。
決済手段にクレジットカード情報を登録しておけば、降車時もスムーズ。
現金払いの場合は、現地の人は端数はチップにして切りの良い金額にして渡す場合が多いです。(例 43ポンド→45ポンド、46ポンド→50ポンド)
また、ドライバーが1ポンド単位のおつりを持っていない場合もありますが、その場合はちゃんとアカウントに戻されるので、次回に利用することができます。
海外ではタクシー料金の相場が分からず不安という声がよく聞かれますが、配車アプリなら明朗会計なので安心ですね。
市内中心部には地下鉄が走っています。
駅の入口にはご覧のように「M」の文字が設置されているので、これを目印にするようにしましょう。
2022年7月現在、市内に運行する路線は全部で3種類。
交通渋滞が激しいカイロでは、便利な交通手段として親しまれています。
慣れるまでは少し利用しにくいかもしれませんが、上手く使えば大幅に時間とお金が節約できますよ。
地下鉄の乗り方は日本と少し異なるので注意が必要です。
まずは、駅構内の切符売り場でチケットを購入しましょう。
チケットの販売員に降車駅を伝えなければならないので、お忘れなく。
カイロ地下鉄にはゾーン制が導入されており、料金は乗車する距離に応じて変動します。
乗車料金は初乗り3EGP(約22円)、最大でも7EGP(約50円)と格安。
改札は全て自動で、チケットを通した後にバーが動く仕組みとなっています。
ホームは行き先別に分かれているので、向かう際は必ず壁面の案内表示を確認してください。
注意点は、朝夕の通勤時間帯には信じられないほど混雑しているという点。
駅員さんが誘導するというシステムはないので、我先にと乗り込んでいく人、押されて怒鳴る人、体を無理やり押し込もうとすることなどに圧倒されるでしょう。
ラッシュ時には数本見送る覚悟で出かけてください。
また、女性は必ず女性専用車両に乗車するようにしてください。
カイロ市内の路線図は こちら でご覧いただけます。
ここでは、カイロ観光を楽しむために知っておきたいことをまとめてご紹介します。
治安が気になる人が多いかもしれませんが、2022年7月時点でカイロの情勢は、経済の悪化から、ここ数年みないほどの物価高騰に苛まれています。
それに伴い、軽犯罪が非常に増えているので、混雑した場所でのスリや置き引きには十分注意してください。
また、注意したいのが交通事故。
カイロは交通量が非常に多いのに、横断歩道や信号がほとんどありません。
そのため、歩行者は決死の覚悟で道路を横断しなければならないのですが、歩行者のために止まるドライバーは非常に少ないので、道を渡る際には注意が必要です。
近くに地下道や歩道橋がある場合は、面倒でも少し先まで歩いて身の安全を確保するのが一番です。
皆さんのご想像通り、エジプトの夏はとても厳しく、真夏の7月・8月には最高気温が40度近くなる日もあります。
炎天下での観光は体力的に厳しいですし、慣れない暑さで体調を崩してしまうことも。
特にエジプト南部のルクソールやアスワンといった観光地を訪れるならば、真夏は避けた方が賢明です。
カイロのみの観光ならば、暑さが和らぐ10月~4月、5月くらいがおすすめ。
また、カイロの春にあたる2月~4月頃は砂嵐があるので、観光に不向きと書いているガイドブックもありますが、ここ数年は年に1~2度あるかどうかという程度なので、あまり気にする必要はないでしょう。
カイロの主要観光スポットとギザのピラミッドを訪れるなら、最低でも2泊3日は必要となります。
1日目の到着時間が遅い場合はもう1泊して、カイロでの滞在日数を調整しましょう。
カイロの日差しは日本に比べ非常に強いのが特徴。
砂漠には日陰がほとんど無いため、サングラスや日焼け止め、帽子などの紫外線対策グッズが必須です。
また、室内のエアコンが効きすぎている場合があるので、季節に関わらず1枚羽織れるものを持っておくと便利でしょう。
他にもリップクリーム・虫除けスプレー・モバイルバッテリー・ウエットティッシュなどがあると役立ちます。
イスラム文化が浸透するエジプトには、日本とは異なる生活のルールがいくつも存在します。
代表的なのが、イスラム暦の第九番目の月であるラマダン月。
イスラム圏では、ラマダン月の1ヶ月間は、日の出から日没まで断食を行うため、街中の飲食店のほどんどが閉まります。(日没後は営業)
また、市内にある観光スポットの営業時間も普段より短くなるので注意が必要です。
イスラム暦は1年が354日なので、ラマダン月は毎年11日ずつ早まっていきます。
イスラム圏を旅行する際は、ラマダン月をチェックしてから計画するのがおすすめです。
約1,000年以上の歴史を誇るカイロ(Cairo)には、バラエティー豊かな見どころがあります。
エジプトの歴史といえば、やはり最初に思い浮かぶのは神殿やピラミッドなど考古学的なものばかり。
しかし、この国の魅力はそれだけではありません。
ここでは、カイロに位置するおすすめの観光スポットを紹介していきます。
約3000年におよぶ古代エジプトの歴史を辿るなら、エジプト考古学博物館は欠かせません。
この博物館では歴代ファラオの財宝をはじめとする、様々な時代の出土品が展示されています。
収蔵品の数は約20万点を超えるとされ、古代エジプトに関するコレクションとしては世界屈指の規模を誇ります。
エジプトに旅行するなら、少なくともギザのピラミッドとこちらの博物館は見逃せません。
館内は広く、見どころが豊富なので、なるべく時間に余裕を持って訪れるようにしましょう。
見学にかかる所要時間は、約2〜3時間が目安です。
ゆっくりと見学するなら数日かかることもあります。
コレクションは時代やテーマごとに分かれているので、興味のある展示エリアだけピンポイントで訪れるのも可能です。
展示のハイライトを事前にチェックしておくとスムーズに回れるでしょう。
▼主な見どころ
住所 : 15 Meret Basha, Ismailia, Qasr El Nil, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Sadat駅」より徒歩1分
電話番号 : +20 2 25796948
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜17:00(チケットオフィス 8:30〜16:30)
料金 : 一般 200EGP(6歳以下は無料)、学生 100EGP ※カメラの持込・動画撮影は別途料金
公式サイト : エジプト考古学博物館
シタデルはカイロ中心部に残る中世の要塞です。
これは対十字軍の拠点として1176年に築かれたもので、19世紀に至るまで城塞として使用されました。
城塞と言っても、ただの城塞ではありません。
内部は様々な施設を備えており、都市さらながらの構造をしているのが特徴です。
シタデルが位置するのは、カイロ中心部の東側。
小高い丘の上で見渡しが良く、当時の市街地からも近いので政治の中枢としては最適なロケーションでした。
ここには博物館やモスクなど、全部で13の見どころがあります。
中でも1824年に建造されたムハンマド・アリ・モスクは、カイロのランドマークとして親しまれる有名な建物です。
オスマン朝の支配下に築かれたことから、ドームやミナレットにはトルコならではの様式が見られます。
外観の美しさもさることながら、礼拝堂はイスラム美術をふんだんに採り入れた壮麗な空間に仕上げられており、訪れる人全てを魅了します。
シタデル全体の見学にかかる所要時間は、約2〜3時間が目安。
敷地は広大なので、訪れる際は歩きやすい靴で行くようにしましょう。
住所 : Al Qalaa Square, Cairo, Salah Salem St, Al Abageyah, El Khalifa, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約20分
電話番号 : +20225121735
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜16:00 ※金曜は8:00〜11:00/13:00〜16:00
料金 : 一般 200EGP、学生 100EGP
備考 : 礼拝中は各モスクの見学不可
公式サイト : シタデル
カイロはイスラム色が濃いイメージが定着していますが、キリスト教徒が集うエリアも存在します。
コプト地区は、その独特な雰囲気を肌で感じることができる貴重な場所です。
最寄り駅は、地下鉄「マリ・ギルギス駅」。
すぐ目の前にあるローマ時代の要塞は、イスラム勢力によってエジプトが支配される前に築かれた貴重な遺構なのだそう。
教会の多くは、この壁の向こう側にあります。
迫害を恐れ、壁の中という限られた世界で自らの宗教を守り続けた人々。
禁教令が敷かれていた江戸時代の日本にも、彼らと同じように信仰を貫いた人々が存在しました。
コプト地区を訪れれば、この地がキリスト教徒にとって重要である理由が分かります。
初期キリスト教について詳しく知りたい方は、コプト博物館にもぜひ足を運んでみてください。
聖母マリアが祀られているコプト教会です。
創建は3世紀頃といわれ、かつてはコプト皇帝の住居として使用されていました。
現在見られるのは9世紀頃に建造されたもので、10世紀に大きく拡張されたといいます。
1000年以上前の建物ではありますが、全く古さ感じさせません。
聖堂内は身廊が4つある珍しい造りで、緻密な装飾が至るところに施されています。
キリストのエルサレム入城を描いた説教壇と聖人の遺骨は必見です。
また、床にはローマ時代の水門が使われているので、ぜひ足元にも目を向けてみてください。
住所 : Mari Girgis St. Kom Ghorab, Old Cairo, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Mari Girgis駅」より徒歩1分
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜16:00
料金 : 無料
公式サイト : ムアッラカ教会
こちらは聖セルジウスと聖バッカスに捧げられたバジリカ様式の教会です。
この教会は5世紀に建造されたもので、聖家族が立ち寄った聖地として知られています。
新約聖書にはイエスが誕生した後、大天使ガブリエルのお告げによってマリアとヨセフと共にベツレヘムから逃げたエピソードが描かれています。
教会の地下には、エジプトに避難した時に身を隠したと伝わる洞窟があります。
キリスト教の聖地といえば中東のエルサレムが有名ですが、エジプトは地理的にも近いので、このような聖地が残されていても不思議ではないでしょう。
ちなみに、現在見られる建物は10〜12世紀頃に再建されたものです。
地下部分は無料で一般公開されているので、ぜひ訪れてみてください。
住所 : Kom Ghorab, Old Cairo, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Mari Girgis駅」より徒歩1分
電話番号 : +20223634204
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜16:00
料金 : 無料
公式サイト : 聖セルジウス教会
聖ジョージ教会は、別名「聖ゲオルギオス教会」と称されるギリシア正教の教会です。
教会の歴史は10世紀もしくはそれ以前にさかのぼるといわれ、15世紀頃まではコプト教会として親しまれていました。
古代ローマ時代の要塞跡に建てられており、教会のすぐ隣には塔の一部と外壁が残されています。
現在見られる建物は1904年に再建されたものですが、こちらもかなり古い教会です。
礼拝堂にはイエス・キリストの肖像が描かれたドーム型の天井や複数のイコンが並び、荘厳な趣が漂います。
この教会も新約聖書で述べられる重要なスポットなので、立ち寄っておきたいですね。
住所 : 7 Church St, Old Cairo, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Mari Girgis駅」より徒歩1分
電話番号 : +201068039179
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜15:00
料金 : 無料
備考 : ミサの時間は内部撮影不可
公式サイト : 聖ジョージ教会
アラビア語で市場はスーク。
カイロの各地域には、スーパーが主流になった今でも昔ながらの市場があり、新鮮な野菜や果物が売られています。
そんなスークの中でも、おそらく一番有名なのがハン・ハリーリ。
ここは14世紀後半から続く老舗のスークです。
この辺りには、かつて多くの隊商宿(ハン)が立ち並んでいたといいます。
古くは隊商の宿泊先および取引の場として使用されていたそうですが、現在では観光スポットとしてすっかりお馴染みです。
ハン・ハリーリが最も賑わうのは、日没以降。
日中でも基本的には多くの店が営業しているのですが、夜は活気に満ち溢れていて、雰囲気が全く異なります。
通りには洋服や雑貨、スパイスなどを売る店が軒を連ねており、異国情緒満載です。
土産物店も数えきれないほどあるので、エジプト土産をお探しの方はぜひ覗いてみてくださいね。
住所 : El-Gamaleya, El Gamaliya, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約10分
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜23:00頃(店舗によって異なる)
注意 : ラマダン期間中は日没以降の営業
「イスラムの中心地」として繁栄した歴史を持つ、カイロ。
既にご存知の通り、紀元後のエジプトでは主にキリスト教が信仰されていました。
イスラム教国としての基盤が確立されたのは7世紀のこと。
以降、この街にはモスクやマドラサをはじめとする多くのイスラム建築が生まれました。
旧市街周辺に現存するイスラム建築は600あまりとされ、そのほとんどが世界遺産に登録されています。
複数のミナレットが林立する姿は、まさに「1,000のミナレットの町」そのもの。
ここでは、代表的なイスラム建築をご紹介します。
スルタンハサンモスクは、マルムーク建築を代表する建造物として親しまれています。
1356年に着工したのち、約7年もの歳月を費やして完成されました。
シタデルからカイロ市街を眺めると真っ先に目に飛び込んでくるのが、こちらのモスク。
あまりに大きな建物なので、筆者も以前から気になっていました。
ミナレットはイスラーム地区では最大の約80m。
カイロでは17世紀に大規模な地震が発生しましたが、このミナレットは震災を免れたのだそう。
現在はモスクとして親しまれていますが、創建当時は教育施設として使用されていました。
中庭を取り囲むように4つの学習スペースが設けられており、最奥部には大理石の細工が美しい霊廟があります。
こちらにはスルタン・ハサンが安置されています。
モスク正面の入口は高さ26m、こちらの装飾も必見です。
繊細な装飾が施された石飾りには、ギザのピラミッドの表面を覆っていた化粧石が使用されているのだそう。
こちらも合わせてご覧ください。
住所 : Salah El Din Sq, El-Darb El-Ahmar, El Khalifa, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約30分
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜15:00
料金 : 一般 80EGP/学生 40EGP
公式サイト : スルタンハサンモスク
スルタン・ハサンモスクの隣に位置するのが、リファーイーモスク。
こちらは建造が新しく、20世紀に入ってから築かれたものです。
かつては、この地にスーフィズムの一派とされる教団の創始者の墓がありました。
リファーイーという名は、この人物の名に由来するのだとか。
創始者の生誕祭には、毎年多くのリファーイー信者が集います。
このモスクには、その他にもムハンマド・アリ朝のフアード1世やイラン最後のシャー、およびパフラヴィ2世の墓があります。
内部は豪華絢爛そのもので、とても見応えがありますよ。
住所 : El-Refaey, El-Darb El-Ahmar, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約30分
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜16:30
料金 : 一般 80EGP/学生 40EGP ※スルタン・ハサンモスクとの共通チケット
公式サイト : リファーイーモスク
イブン・トゥールーンモスクは879年に創建されたモスクです。
建設当時の姿を留めるモスクとしてはカイロで最も古いとされています。
建物はイラクのサーマッラーという地域にある巨大なモスクを真似たものなのだそう。
ミナレットはらせん状をした珍しい形状。
サーマッラーのモスクに付随するものに比べると低めですが、旧約聖書に登場する「バベルの塔」をイメージしたのでしょうか。
また、イブン・トゥールーンモスクは敷地面積もカイロ最大であり、モスクの内部には6つのミフラーブが設けられています。
ミフラーブはメッカの方角を示す、礼拝堂内に彫られたくぼみです。
イスラム教の礼拝はこの壁、つまりメッカに向けて行われます。
残念ながら、現代において礼拝に使用されることは滅多に無くなってしまいましたが、カイロ最古のモスクが放つ存在感は健在です。
住所 : Ahmed Ibn Tolon Sq, Tolon, El Sayeda Zeinab, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約8分
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜16:30
料金 : 一般 60EGP/学生 30EGP
公式サイト : イブン・トゥールーンモスク
「マルムーク朝建築の傑作」と称される、1411年創建のモスクです。
バルクークの息子であるスルタン・ファラジによって建造が始まり、約11年の歳月を費やして完成されました。
建物はハン・ハリーリの中に紛れ込んでいるため、少し分かりにくいかもしれません。
フトゥーフ門から延びるメインの通りを南へ向かう場合は、8分ほど歩いた先の右手にあります。
天井に施された装飾はカイロに位置するイスラム建築でも有数の美しさを誇ります。
内部は無料で一般公開されているので、ぜひご覧ください。
住所 : Shari' Qubbat al-Ashraf, Qarafa, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約10分
定休日 : 礼拝時は見学不可
営業時間 : 9:00〜17:00
料金 : 寄付歓迎
公式サイト : スルタン・バルクークのハーンカー
こちらもハン・ハリーリに位置するモスクです。
スルタン・バルクークのハーンカーの少し後にあたる1422年に創建されました。
どちらも建物の上部にはドーム型の屋根があるのですが、近くで見るとデザインが異なるのがお分かりいただけるでしょう。
これらはマルムーク朝に造られたもので、建物に付随するミナレットはオスマン時代に加えられました。
興味深いのは、ドームの装飾に建造年に応じた様式の変化が見られること。
同じ時代でもイスラム美術が発展したことを物語っています。
住所 : Shari' al-Mu'izz li-Din Allah, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約14分
定休日 : 礼拝時は見学不可
営業時間 : 9:00〜22:00
料金 : 寄付歓迎
市内を流れるナイル川には、ゲズィーラ島という島が浮かんでいます。
島と言ってもかなり大きく、おしゃれなカフェやレストラン、各国の大使館なども多く点在するエリア。
カイロタワーはその南側に位置する人気の展望スポットです。
都内に東京タワーや東京スカイツリーがあるように、カイロにもこのように市内を一望できる場所が存在します。
高さは187mで、北アフリカで最も高い建造物として知られています。
よく見ると蓮の花をかたどった独特のデザインをしているので、外観も忘れずにチェックしてみてください。
ちなみに、蓮は首都カイロを含む「上エジプト」を象徴する花なのだとか。
展望台からはご覧のように360度の大パノラマが楽しめます。
よく晴れた日にはギザのピラミッドまで見渡せるので、天気を見ながらベストなタイミングを狙いましょう。
住所 : Zamalek, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Opera駅」より徒歩10分
電話番号 : +20 2 27365112
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜24:00(夏季〜25:00)
料金 : 一般 200EGP(6歳以下は無料)
公式サイト : Facebookページ
せっかくエジプトに行くなら、ぜひナイル川にも足を運んでみてください。
あまりに有名な川なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
海外好きの方なら旅番組などで一度は目にしたことがあるはず。
ナイル川は全長6,650kmを誇る、アフリカ大陸最長の河川です。
日本列島の長さが約3,000kmなので、なんとなく規模はお分かりいただけると思います。
10月6日橋はナイル川に架かる橋で、ダウンタウン・カイロとゲズィーラ島を結んでいます。
ナイル川と一緒に記念撮影をするなら、ここがおすすめです。
後ろにカイロタワーを入れれば、カイロらしさ満載の写真が撮れますよ。
ゲズィーラ島には、素敵なオペラ座もあります。
この建物は日本政府の協力によって1988年に完成しました。
カイロの芸術と文化の中心地として親しまれ、定期的にイベントも開催されています。
演目はオペラやバレエ、オーケストラなど様々。
エジプト出身の歌手によるコンサートやカイロ交響楽団による演奏など、地元ならではの音楽を楽しみたい方におすすめのスポットです。
各公演の開始時間は20時と遅めなので、観光や夕食の後でも大丈夫。
公演スケジュールは 公式サイト でご確認ください。
住所 : Opera Square, Zamalek, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Opera駅」より徒歩1分
電話番号 : +20 2 27390188
公式サイト : カイロ・オペラハウス
カイロの旧市街には1,000年以上の歴史を誇る古い町が残されています。
このエリアは "勝利者" を意味する「カーヘラ」と名付けられました。
現在、首都として親しまれる『カイロ』はカーヘラをイタリア語で発音したものです。
この城塞都市が誕生したのは969年のこと。
12世紀に十字軍が侵攻してきたことを考えると、この地がカイロと呼ばれるのは納得と言えるでしょう。
ここで紹介する城門は十字軍の侵攻以前に築かれたものです。
全て世界遺産に登録されている重要な建造物なので、ぜひお見逃しなく。
フトゥーフ門は、ムイズ通りの北側に位置しています。
中世ヨーロッパに建造されたような丸みを帯びた外観を有するのが特徴です。
左右にはカーヘラの城壁が残ります。
これは、10世紀後半に建造された旧市街を取り囲んでいた城壁の一部なのだそう。
現在見られるのは11世紀の終わり頃再建されたものです。
イスラム世界の軍事建築は現存するものが少ないので、非常に稀な存在であると言えます。
住所 : Bab Al Foutoh, El-Gamaleya, El Gamaliya, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約8分
公式サイト : フトゥーフ門
ナスル門はフトゥーフ門に比べ、角張った造りをしています。
ナスルとはアラビア語で「勝利」を意味するのだそう。
すぐ隣には、かつての隊商宿が残されています。
隊商宿といえばハン・ハリーリの部分でも触れましたが、こちらは「ウィカーラ」と呼ばれる規模の大きなものです。
古くは多くの旅人がこの門をくぐって、宿に集まったとされています。
巡礼の時期には、各地から聖地・メッカに向かう大勢の人でも賑わったのだとか。
時代は違えど、同じ旅をする者としてこの門を潜るというのは光栄なことですね。
フトゥーフ門から徒歩4分ほどの場所にあるので、ついでに立ち寄ってみましょう。
住所 : Bab El-Nasr, El-Gamaleya, El Gamaliya, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約9分
公式サイト : ナスル門
ズヴェーラ門はカイロ市街の南に開かれた門です。
かつては処刑された罪人の首がよくこの門に吊るされていたそうで「処刑門」と称されています。
特徴的なのは、左右にそびえる2本の尖塔。
他の門には存在しないので、気になる人も多いのではないでしょうか。
これらは隣接するモスクのミナレットで、15世紀頃に築かれたものなのだそう。
門の内部は一般公開されており、ミナレットに登ると旧市街を一望することができます。
細い路地が迷路のように入り組む古い街並みと、ミナレットのツーショットを狙うなら最適なスポットです。
住所 : Al Motaz Ldin Allah, El-Darb El-Ahmar, Cairo
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場から車で約10分
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜17:00
料金 : 一般 40EGP/学生 10EGP
公式サイト : ズヴェーラ門
ギザ(Giza)は、カイロ市街の南西20kmに位置する人気の観光地です。
エジプトを訪れるなら、巨大なピラミッドとスフィンクスは見逃せません。
カイロ市内からは日本語ガイドが同行する半日ツアーも催行されているので、日帰りでも気軽に訪れることができます。
ラクダに乗って憧れのピラミッドを背景に記念撮影をしたり、ピラミッドの中に入って冒険気分を味わったり、楽しみ方は十人十色。
夜にはライトアップイベントも開催されるので、時間に余裕のある方はぜひ日中とは違った幻想的な姿をお楽しみください。
ギザの3大ピラミッドで最も有名なのが、クフ王のピラミッドです。
クフ王といえば、第4王朝(紀元前2500年頃)にエジプトを統治したファラオでお馴染みの人物。
古代エジプトの歴史にあまり詳しくないという人でも、クフ王の名前は耳にしたことがあるかもしれません。
こちらのピラミッドが築かれたのは、今から約4500年以上前。
3つのうちでは最も大きなピラミッドであり、その高さは137mを誇ります。
かつて頂上に積まれていたとされる石を含めると、完成時は146mもあった計算になるのだそう。
よく見ると、ピラミッドの頂上には本来の高さを示す棒が設置されています。
完成時の高さを想像する際のものさし代わりに利用すると便利でしょう。
ピラミッドの内部は一般公開されています。
入口と玄室を結ぶ通路は狭く、傾斜がキツい箇所が存在するので入場する際は足元と頭上にしっかりと注意を払うようにしてください。
住所 : Al Haram, Nazlet El-Semman, Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場より車で約1時間
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 :
公式サイト : クフ王のピラミッド
中央に位置するのは、クフ王の息子であるカフラー王が築いたといわれるピラミッドです。
こちらはクフ王のピラミッドよりやや大きいような気がするのですが、高台にあるためそのように見えるのだそう。
その差はわずかなので一見分かりづらいですが、やはり父親への配慮なのでしょうか。
カフラー王のピラミッドは紀元前2520年頃に建造されました。
注目すべきは、その保存状態の良さ。
ピラミッドの上部と下部には少し色の異なる石が残っているので探してみてください。
これは「化粧石」と呼ばれるもので、完成時にピラミッドの表面を覆っていたと考えられています。
現在では一部しか見ることができませんが、かつては一面に石灰岩が施されていたといいます。
「エジプトで最も美しいピラミッド」と称されるのも納得ですね。
こちらも内部が一般公開されています。
クフ王のピラミッドに比べ、見学料がお手頃なので「ピラミッドの中に入ってみたい」という方はぜひチェックしてみてください。
住所 : Al Haram, Nazlet El-Semman, Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場より車で約1時間
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 :
公式サイト : カフラー王のピラミッド
メンカウラー王のピラミッドは、正面に向かって左に位置しています。
これはクフ王の孫にあたるメンカウラー王のために造られたものです。
他の2つのピラミッドに比べ、底辺の長さは半分程であり、最も小さいのが特徴。
この理由としては、当時の財政事情が悪化していたため建設費を削ったという説が唱えられているのだそう。
気になる高さは、約65m。
すぐ南側には王妃のピラミッドが3基並んでいます。
こちらも内部の玄室は一般公開されており、追加料金を支払うことで見学することができます。
混雑を避けるという意味では、こちらもかなりおすすめです。
住所 : Al Haram, Nazlet El-Semman, Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場より車で約1時間
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 :
公式サイト : メンカウラー王のピラミッド
スフィンクスは、既にご存知の方も多いはず。
ライオンの体に人間の顔を持つ不思議な見た目は、一度見たら忘れられないほどのインパクトを放ちます。
もはやピラミッドと並ぶ、エジプトを代表する建造物と言っても過言ではありません。
そうとはいえ、エジプト国内にスフィンクスが多く存在するという事実はあまりよく知られていないのが現状。
実は、ルクソールやアレキサンドリアといった人気観光地にも存在するのです。
ギザの大スフィンクスは、そのなかで最大かつ最古であるとされています。
建造の目的は「クフ王に供物を捧げるカフラー王を表した」「太陽神の御神体として造られた」など諸説ありますが、定かではありません。
スフィンクスは古代よりファラオや神様を守護する聖獣とされてきました。
カフラー王の時代のものであると推測されることから、聖域守護などの目的で築かれたのではないかと考えられています。
よく見ると目元にはアイラインの跡が残っているので、専用エリア内に入場する際はお見逃しなく。
住所 : Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス : タハリール広場より車で約1時間
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 : クフ王のピラミッドと共通チケットで見学可能、専用エリア内への入場は別途100EGP
公式サイト : スフィンクス
ギザの南には、古代エジプトの歴史を物語る貴重な遺跡が多く点在しています。
エジプトといえばギザのピラミッドが最も有名ですが、国内には確認されているだけでも120あまりのピラミッドがあるとされています。
中でも、サッカラおよびダハシュールに残る遺跡はピラミッドの成り立ちを考察する上で大変重要な存在です。
こちらもカイロもしくはギザから日帰りで訪れることができるので、ぜひ足を延ばしてみてください。
メンフィス(Memphis)は、今から5000年以上前に築かれたといわれる古代都市です。
エジプトの古都といえばルクソールやアスワンが有名ですが、長い歴史を語る上でメンフィスの存在は欠かせません。
この土地は上下エジプトが統一されたことをきっかけに築かれたとされています。
古王国時代においては約3000年もの間、首都として繁栄しました。
エジプトでこれほど長く首都が置かれた場所は他にありません。
現在でも正確な位置情報は解明されておりませんが、付近では巨大な神殿跡も発見されています。
こちらには、なんとミイラを作るために使用された解剖台も残っているのだそう。
メンフィス博物館では、この辺りで発見された貴重な遺物の数々を展示しています。
中でも「ラメセス2世の立像」と「アラバスター製のスフィンクス」はとても有名なのでお見逃しなく。
最大の見どころは、体長15mを誇る「ラメセス2世の巨像」です。
この像は新王国時代に絶大な権力を誇ったラメセス2世がプタハ神殿の入口に建立したものであるといわれています。
足首から下の部分が破損しているため横たわるようにして保存されていますが、その大きさは一目瞭然。
偉大な歴史を象徴するに相応しい存在です。
住所 : Mit Rahina, Al Badrashin, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜16:00
料金 : 一般 80EGP/学生 40EGP
メンフィスの西側には、サッカラ(Saqqara)という小さな町があります。
この土地はナイル川西岸に位置するメンフィスのネクロポリス、つまり死者を葬るために築かれた町です。
エジプト南部の古都・ルクソールもナイル川を挟んで西側には、王家の谷をはじめとするネクロポリスがあります。
ちなみに、東岸は「生者の町」と呼ばれていたのだそう。
ここサッカラには、第1王朝からプトレマイオス王朝に至るあらゆる時代の墓が残されています。
中でも最も有名なのが、世界最古のピラミッドで知られる「ジェゼル王のピラミッド」です。
ピラミッドといえば四角錐をイメージする人が多いかもしれませんが、こちらは階段式に造られています。
完成されたのはクフ王のピラミッドより前にさかのぼる、紀元前27世紀頃。
内部はこれまで一般公開されていなかったのですが、2020年5月から再び見学できるようになりました。
数あるピラミッドの原型となった存在であるだけに、訪れる価値はかなり高いと言えるでしょう。
住所 : Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜17:00
入場料 :
公式サイト : ジェゼル王のピラミッドコンプレックス
テティ王のピラミッドは、ジェゼル王のピラミッドの北東に位置しています。
一見、小高い丘のように見えるのですが、こちらもエジプトに残る重要なピラミッドのうちの1つ。
テティ王は、メンフィスの最盛期にあたる第6王朝時代に活躍した人物です。
プタハ神信仰の中心地として繁栄を極めた時代に築かれたピラミッドであるだけに、訪れる者の期待も高まります。
こちらのピラミッドは、高さ約20m。
完成時は約52mあったとされていますが、外部の大部分はご覧のように崩れてしまいました。
外見こそ地味ですが、内部に施された装飾は非常に見応えがあります。
玄室の壁面にびっしりと彫られた文書は、死後の世界での安泰を祈るための呪文なのだそう。
こちらも内部は一般公開されており、ジェゼル王のピラミッドと共通チケットで入場することができます。
他のピラミッドは追加料金がかかりますが、ここなら無料で見学可能です。
壁面にはテティの名前が刻まれているので、ぜひ探してみてください。
住所 : Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜17:00
料金 :
公式サイト : テティ王のピラミッド
ジェゼル王のピラミッドのすぐ側には、もう1つピラミッドがあります。
テティ王のピラミッドと同じく崩れた丘のような見た目をしているのですが、こちらも立派なピラミッドです。
建造当初の高さは約43mであったとされています。
これは古王国時代第5王朝最後のファラオ・ウナス王のために造られたもの。
完成したのは意外にも、ギザの3大ピラミッドより後なのです。
玄室には最古の例となるピラミッド・テキストが残されているのですが、現在は一般公開されておりません。
上でもご紹介した通り、テティ王のピラミッド内にも施されているので興味のある方は、ぜひそちらでご覧ください。
住所 : Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
定休日 : なし
営業時間 : 内部見学 9:00〜12:00
料金 : ジェゼル王のピラミッドと共通チケットで見学可能
公式サイト : ウナス王のピラミッド
サッカラから約4km南下すると広大な砂漠地帯が見えてきます。
ダハシュール(Dahshur)もメンフィスのネクロポリスの1つで、1996年より一般公開されるようになりました。
こちらのピラミッドは、クフ王の父であるスネフェル王のものです。
この王はメイドゥームをはじめ、計4ヵ所のピラミッドを築いたとされています。
まずは、独特の形をした「屈折ピラミッド」を見ていきましょう。
こちらもサッカラにあるピラミッドと同様に、私たちが想像するような四角錐に造られておりません。
真ん中地点を境に、傾斜が少し緩くなっているのが分かります。
これについては石を積み上げていく過程でひび割れが出来たため、下部を補強して上部の角度を緩めたと考えられています。
実際に石膏で亀裂を補修した跡も確認されているのだそう。
屈折ピラミッドは高さ105mですが、設計通りに建設が進んでいれば、さらに高いピラミッドが完成していたの違いありません。
住所 : Badrshein, Giza
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜16:00
料金 : 【入場料】一般 60EGP/学生 30EGP【ピラミッド内部の見学】無料
公式サイト : 屈折ピラミッド
赤のピラミッドもスネフェル王が築いたとされるピラミッドの1つ。
こちらは「これぞピラミッド!」と言えるような形状をしているのが特徴です。
ギザのピラミッドと比べると傾斜が緩やかで、横からは二等辺三角形に見えます。
実はスネフェル王が最初に築いたのは、メイドゥームのピラミッドであると言われています。
しかしながら、そのピラミッドは完成後すぐに崩壊してしまいました。
屈折ピラミッドはその失敗を基に建造されたのですが、やはり設計図に従った完成は叶わなかったようです。
そこで新たに設計されたのが、赤のピラミッド。
傾斜は屈折ピラミッドの頂上部分と同じ43.22度で造られています。
最初から傾斜角を緩めれば、理想の形をしたピラミッドが完成すると考えたのでしょう。
嬉しいことに、内部は無料で一般公開されています。
入口と玄室を結ぶ通路はクフ王のピラミッドと同様に「暗い・狭い・傾斜が急」、そしてさらに『臭い』が追加されるので見学する際は覚悟して訪れるようにしましょう。
住所 : Red Pyramid, Al Giza Desert, Giza
マップ : Googleマップ
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜17:00
料金 : 屈折ピラミッドと共通チケットで見学可能
公式サイト : 赤のピラミッド
カイロを個人旅行で巡るのは、色々な意味で一筋縄ではいきません。
旅行者の間で世界三大うざい国と言われている理由は、観光スポットに出現するしつこい客引き、物売り、自称ガイドによるもので、スルースキルがないと心身ともに疲れてしまうことも…
そんな時に利用価値大なのが、カイロ発着の日帰りツアーです。
日本語ガイドと一緒にいると物売りは控えめになり、客引きと自称ガイドは寄ってこないという利点あり。
交通機関の心配もいらず、各所での入場料支払いの手間も無く、トラブルがあっても安心なのでストレスフリーです。
ギザの三大ピラミッド、スフィンクス、サッカラの階段ピラミッド、ダハシュールの赤のピラミッド、屈折ピラミッド、メンフィスを訪れます。
カイロまたはギザのホテルまでの送迎付き、昼食付き、日本語ガイド付き。
特にサッカラ、ダハシュール、メンフィスへは個人では行きにくい場所なので、専用車で往復できるのは安心です。
ツアー名: 世界遺産ギザの3大ピラミッドとスフィンクス+ダハシュール+メンフィス+サッカラ☆ピラミッド巡りツアー!<昼食付き/日本語ガイド/入場料込み/カイロorギザ発>
予約サイト: VELTRA
地中海に面した港町アレキサンドリアは、絶世の美女として知られるクレオパトラが暮らし、最後を迎えた場所。
カイロとはまた違った面白さがある街で、港町ならではの活気に溢れています。
カイロからはバスまたは列車で3~4時間ですが、個人で行くには言葉の面などでハードルは高めなので、カイロからの終日ツアーを利用するのがおすすめです。
日本語ガイドと一緒に人気スポットを巡るので、効率よくアレキサンドリア観光を楽しめます。
ツアー名: クレオパトラが生きた歴史溢れる地中海の街☆アレキサンドリア終日観光ツアー<カイロ発着/日本語ガイド/昼食付き>
予約サイト: VELTRA
カイロの高級ホテルの多くは、ナイル川沿いに面しているか、ナイル川が望める場所にあります。
バックパッカー御用達の格安ホテルはタハリール広場周辺と、ピラミッド周辺。
そして、日本からのパッケージツアーはピラミッド周辺と、ナイル川沿いの高級ホテルに1泊ずつするのが定番です。
空港周辺や、空港とタハリール広場の中間あたりの街(ヘリオポリス・ナセルシティなど)にあるホテルに泊まると、どこに行くにも渋滞にはまってしまうので、あまりおすすめはできません。
ここでポイントになるのは、ホテルランク。
カイロでこの10年くらいにできているホテルは、ほぼ外資系の5つ星ホテルで、4つ星以下は古いホテルがほとんどです。
その理由は、2011年の革命、2013年のクーデター、2020年からのコロナ禍と何度も観光がストップしているため。
バックパッカー的な旅行でない限り、新しいホテルまたは改装されたホテル、そして外資系5つ星ホテルをおすすめします。
「ケンピンスキー・ナイルホテルカイロ」は、ナイル川沿いに位置する5つ星ホテル。
ケンピンスキーはドイツのホテル運営会社で、エジプトには紅海に1軒、カイロに2軒あります。
大使館が多いガーデンシティというエリアにあり、ナイル川沿いに並ぶホテルの中では小規模ですが、上品で洗練された雰囲気が特徴です。
屋上にはプールがあり、泳ぐのには小さいですが、ナイル川を臨めて雰囲気が良いので人気。
夜になるとレストランの席が用意され、ナイル川、カイロタワーなどを眺めながらの食事が楽しめます。
総客室数は191室で、スイートルームが54室あります。
ナチュラルな色合いで落ち着いた雰囲気のお部屋は、ゆったりとしていて外の喧騒を忘れさせてくれる癒し空間。
眺望はシティービューとナイルビューがありますが、少し奮発してでも、ぜひナイルビューのお部屋を選んでくださいね。
住所 : Ahmed Ragheb Street 12, 11519 Cairo, Egypt
マップ : Googleマップ
電話番号 : (02)2798 0000
チェックイン/チェックアウト : 15:00〜20:00/11:00
公式サイト : ケンピンスキー ナイル ホテル カイロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
「マリオットメナハウス」は、ピラミッドに一番近い高級ホテルです。
元々は1886年にメナホテルとしてオープンし、1972年から2012年までは「メナハウスオベロイ」として、インドのオベロイグループの経営下に。
2018年より、マリオットインターナショナルの経営となり、名称が「マリオットメナハウス」に変更されています。
100年以上続く歴史の中で、世界各国の著名人が好んで宿泊してきました。
改装により新設されたグランドデラックスルームは、すべての客室がガーデンビュー。
美しく手入れされたガーデンの向こうにはピラミッドが存在感を放っています。
マリオット会員の方や、エグゼクティブクラス以上のお部屋のゲストが利用できるクラブラウンジでは、朝食の他、ティータイムやランチタイム、バータイムに軽食が楽しめます。
予約が取れなかった、または予算的にピラミッドビューのお部屋じゃない場合でも、ガーデンに出れば目の前にピラミッドが見えるのがこのホテルの醍醐味です。
住所 : 6 Pyramids Road, P.O. Box 12556, Giza, Cairo
マップ : Googleマップ
電話番号 : (02)33773222
チェックイン/チェックアウト : 15:00〜24:00/12:00
公式サイト : マリオットメナハウスカイロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
長年「モーベンピックリゾートカイロピラミッズ」として親しまれてきたこちらのホテルは、ドイツ資本のシュタイゲンベルガーの運営に変わり、大規模なリノベーションを終えて、2019年に「シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ」として再オープンしました。
ピラミッドまでは、前述の「マリオットメナハウス」より距離があります。
実は、すぐそばには現在建設中の「大エジプト博物館」があり、オープンした暁には予約が難しくなるホテルになりそうです。
客室は、デラックスルームとデラックススイート、ジュニアスイート、エグゼクティブスイートのカテゴリーに分かれています。
スイートルームは全てピラミッドビューですが、デラックスルームは、シティビュー、プールビュー、ミュージアムビュー、サイドピラミッドビュー、ピラミッドビューと細かに分かれているので、予約時には注意が必要です。
ピラミッドビューは一番料金が高いのですが、予算が許せばぜひお部屋からピラミッドが見えるという特別感を楽しんでください。
住所 : Alexandria Road, Pyramids Giza
マップ : Googleマップ
電話番号 : (02)33772555
チェックイン/チェックアウト : 14:00〜24:00/12:00
公式サイト : シュタイゲンベルガー ピラミッズ カイロ
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
カイロのおすすめ観光スポットとホテルをご紹介しました。
エジプトの見どころは、ピラミッドやスフィンクスだけではありません。
カイロを訪れる際は、ぜひ本記事で取り上げた情報を参考に観光をお楽しみください。
※エジプト観光の関連記事: エジプト第2の都市「アレキサンドリア」のおすすめ観光スポット6選!カイロから日帰りで行ける人気観光地を紹介
最終更新日 : 2023/08/28
公開日 : 2022/07/28