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シンガポールの玄関口として親しまれる、チャンギ国際空港(通称:チャンギ空港)。
世界60ヵ国以上に就航するハブ空港であるほか、東南アジア最大の規模を誇る巨大な空港でもあります。
シンガポールは、日本人にとって身近な旅行先です。
中東やヨーロッパ方面などへの乗り継ぎで訪れる人も多いでしょう。
チャンギ空港では、およそ80秒に1度のペースでフライトが発着しているのだそう。
世界中から多くの人が集まるだけに、空港内には国籍を問わず幅広い世代が楽しめる工夫が施されています。
スカイトラックス社が選ぶ世界の空港ランキング『エアポート・オブ・ザ・イヤー』でも、これまでに何度も世界最高ランクを受賞しているすごい空港なんです。
2019年4月には空港直結の巨大複合商業施設「ジュエル」もオープンし、新たな観光スポットとしてもさらに注目を集めています。
チャンギ空港が位置するのは、市内中心部から東に約23km離れた場所です。
市内へはタクシーや空港シャトルのほか、路線バスやMRT(地下鉄)を利用してアクセスすることができます。
いずれも所要時間は約30〜60分が目安となります。
タクシー乗り場:第1〜3ターミナルの到着エリア
乗車料金:市内中心部まで20〜40シンガポール・ドル ※空港サーチャージや深夜料金は別途
所要時間の目安:市内中心部まで約30分
運行時間:24時間
運行区間:チャンギ空港〜ダウンタウン
乗車料金:大人 10シンガポール・ドル/子ども(12歳以下) 7シンガポール・ドル
運行間隔:7:00〜10:00および17:00〜19:00の毎正時
運行時間:24時間
所要時間の目安:約30〜40分
運行区間:チャンギ空港〜マリーナベイ・オーチャードロード等
乗車場所:
【第1〜3ターミナル】地上階バス停
【第4ターミナル】4B駐車場付近バス停
24・27・34・36・53・110・858系統も運行
乗車料金:2.5シンガポール・ドル
所要時間の目安:約1時間
運行時間:【平日】6:08〜22:52【土曜】6:07〜22:52【日・祝日】6:06〜23:53
運行間隔:8〜15分毎
乗車料金:2.6シンガポール・ドル〜
所要時間の目安:約45〜75分
運行時間:6:00〜24:00
運行間隔:平均約5〜7分毎
MRTの路線図は こちら
2022年8月現在、チャンギ空港には全部で4つのターミナルが存在します。
第5ターミナルの建設作業も進められていますが、現状ではご覧のようにコの字型をした空港ターミナルの構成となっています。
成田空港をはじめとする多くの国際空港ではそれぞれのターミナルが独立していることが少なくありませんが、チャンギ空港では第4ターミナルを除くすべてのターミナルが繋がっており、互いを自由に行き来できるのが特徴です。
もちろん徒歩でも移動できるのですが、チャンギ空港の敷地は広く自身の居場所によっては隣接するターミナル間を移動するだけで30〜40分以上かかってしまうことも。
そこでおすすめしたいのが、スカイトレイン。
運行する区間はターミナル1と3の間、ターミナル2と3の間、およびターミナル3のA9からA14搭乗口付近の3路線。
各ターミナルにはご覧のような乗り場が設けられているほか、通路には案内標識も多数設置されているので迷うことはありません。
第1と第3ターミナルはJALやANAなど日本の航空会社が発着するターミナルです。
免税店やラウンジ、フードコートやレストランなど様々な見どころがあります。
第2ターミナルを発着するのは、シンガポール航空。
こちらのターミナルは設備が限られているので、同航空会社を利用する場合を除いては訪れることは少ないでしょう。
スカイトレインが運行する時間帯は、午前4時間30分から翌1時30分です。
時刻表はありませんが頻繁に運行しているので、お急ぎでない限りはストレスに感じることはないでしょう。
また、第4ターミナルは少し離れた場所に位置しているためスカイトレインは運行しておりません。
代わりに第1ターミナルのC21搭乗口付近からバスが運行しているので、そちらを利用ください。
広々とした空港内を歩くなら、フロアガイドが欠かせません。
空港内には搭乗口やラウンジの案内板はあっても、両替所やATM、カフェやレストランの場所まではなかなか把握しにくいのが現状です。
そこで誕生したのが iChangi(アイチャンギ) というアプリ。
このアプリを使えばSIMカードの販売店をはじめ、最寄りの喫煙所やトイレの場所までスムーズに把握することができます。
まさに痒いところに手が届くサービスそのものです。
ご自身のフライト情報を入力すれば、搭乗便に関するお知らせなどを受け取ることも可能です。
搭乗時刻やゲートの変更は空港アナウンスや電光掲示板をこまめにチェックしておかないと、ギリギリに気付いて困ることもしばしば。
iChangiを使えば、ありとあらゆる煩わしさが省けます。
スマホがあれば無料でインストールできるので、ぜひ利用してみてください。
チャンギ空港にはショッピングやエンターテインメントなど、様々な見どころがあります。
従来の空港といえば "移動の際の単なる通過点" に過ぎませんでした。
チャンギ空港のすごいところは、空港が丸ごと観光スポットであるということ。
外国人旅行者のみならず、地元のシンガポール人も日常的に訪れているのだそう。
シンガポールへの入国が必要となりますが、6時間以上の乗り継ぎがある方は効率良く時間つぶしができるでしょう。
ここでは、その魅力やおすすめのスポットをまとめていきます。
Jewel(ジュエル) は、チャンギ空港直結の複合商業施設です。
総延床面積は東京ドーム3個分に及ぶとされ、ショップや飲食店のほか、庭園やアトラクション、ホテル、ラウンジなどが併設されています。
商業エリアは全7フロアで構成されており、なんと300店以上のテナントが入居しているのだそう。
ジュエル中央部に位置する滝はシンガポールを訪れたことがない人でも、恐らく1度はSNSで見かけたことがあるかもしれません。
2019年にオープンしたばかりの新しい施設ではありますが、既にシンガポールを代表する観光スポットとして親しまれています。
チャンギ空港のシンボル的存在として親しまれる高さ40mの滝です。
屋内にあるものでは世界最大級を誇ります。
月曜から木曜の20:00と21:00、および金曜から日曜の20:00〜21:00の毎正時には「光と音のショー」を開催しています。
日中のトロピカルな雰囲気とは異なる、幻想的な趣に包まれた滝も非常に見応えがあるのでお見逃しなく。
レイン・ボルテックスを取り囲む緑豊かな森。
ここは屋内にありながら、6万本以上の木々で構成される近未来的な空間なんです。
5つのフロアにまたがる広大な庭園には200種類以上の草花が植えられています。
園内には遊歩道が設けられており30分ほどで散策を楽しむことができるので、ぜひ体験してみてください。
ジュエルの最上階(5階)には広大な敷地を利用した遊び場が設けられています。
こちらは5シンガポール・ドルの入場料が必要な有料ゾーンです。
入場料に含まれるのは遊歩道のほか、滑り台や霧が出る広場、世界の花が咲く庭園の4ヵ所。
別途料金を支払えば、さらに5つのアトラクションを楽しむことができます。
地上25mに張られたネットの上を歩いたり、迷路の中を冒険したりなど大人から子どもまで楽しめる見どころが満載のスポットです。
ジュエルにはファッションから生活雑貨まで、様々なテナントが入居しています。
その数は、なんと280店舗あまりに及ぶのだそう。
中にはシンガポール初上陸のお店も含まれており、注目を集めています。
シンガポールといえば、ショッピングを目的に訪れる人も多い旅行先。
オーチャードやマリーナベイ周辺はもちろん、空港でもお買い物が楽しめるのは嬉しいですよね。
ジュエルは空港直結なので、帰りのフライトに合わせて立ち寄れば重い荷物を長時間持ち歩く心配もありません。
特にローカルのスーパーマーケット「FairPrice Finest(フェアプライス ファイネスト)」は、プチプラのお土産を買うなら必ず足を運んでおきたいお店です。
その他にも、ジュエルにはシンガポール土産が買えるお店もたくさんあるので、ぜひゆっくりと散策してみてください。
空港内にはジュエルの他にも、遊べるスポットがいくつかあります。
チェックイン前などに時間が余った場合は、これらに足を運んでみるのも良いでしょう。
巨大なトンボのオブジェが目を引くこちらの庭園は、第1ターミナルの1階に位置するアライバルガーデンです。
亜熱帯植物や10m以上のヤシの木が立ち並ぶ空間は南国感たっぷり。
森に迷い込んだ小人のような気分で散策を楽しみましょう。
第3ターミナルには高さ12mの滑り台があります。
これは空港内にあるものでは最も高い滑り台とされています。
制限身長は130cm以上。
残念ながら小さなお子さまは体験することができませんが、大人も童心に帰ったつもりで楽しめます。
【チケットの入手方法】
営業時間は12:00〜23:30、料金は無料ですが空港内で10シンガポール・ドル以上の買い物をするのが条件です。
買い物のレシートを第3ターミナルの1階にあるインフォメーションカウンターに持っていくとQRコード付きのチケットを発行してもらえます。
チャンギ空港には現代アートが至るところに点在しています。
それぞれのターミナルには素敵な作品が展示されているので、美術館を訪れるような気分で散策を楽しむことができます。
鑑賞する人によって捉え方が全く異なるのがアートの良いところ。
友人やご家族と訪れて様々な価値観を共有するのも楽しいでしょう。
1,200以上のしずくが織りなす優美なアート空間。
自然界に存在する何気ない日常に隠された"一瞬" をよりダイナミックに表現した作品です。
午前6時から深夜24時までは曲線を描くように動く姿を見ることができます。
およそ80秒に1度のペースでフライトが到着するチャンギ空港。
これらの時計はそこに降り立つ人々の特別な時間を刻んでいます。
デジタルの時代だからこそ改めて注目したいアナログ時計の良さ。
誰もが平等に与えられている "時間" の存在を改めて実感させられる作品です。
種子のような見た目をした、フローラ・インスピレーション。
その名の通り植物から発想を得た作品で、発芽から繁栄までのプロセスを美しく表現します。
アジアを代表するハブ空港として知られるチャンギ空港には、乗り継ぎで訪れる人も多く居ます。
1〜2時間の乗り継ぎであれば待ち時間はさほどありませんが、それ以上になると大抵の場合は暇を持て余してしまうもの。
ここではちょっとした時間つぶしからゆっくりと休めるトランジットホテルやラウンジ、仮眠スペースまで様々な形の乗り継ぎに対応したおすすめの過ごし方をご紹介します。
空港での時間つぶしといえば、やはりラウンジの存在は欠かせません。
シンガポール航空をはじめとするフラッグキャリアのビジネスおよびファーストクラスに搭乗する場合はもちろん、一定条件を満たせばエコノミークラスの乗客でも利用することが可能です。
チャンギ空港のラウンジは、全20ヵ所に及びます。
※各ターミナルのラウンジ一覧は こちら
ラウンジを利用できるのは、一定以上の搭乗クラスを利用する人や航空会社の上級会員であることが基本となります。
また、空港ラウンジサービスが付帯したクレジットカードをお持ちであれば、上記に該当しない場合でもラウンジを利用できることも。
こちらは第3ターミナルに位置する「SATS Premier Lounge」。
チャンギ空港に7つあるプライオリティーパスが利用できるラウンジの一つです。
設備やサービス内はラウンジごとに異なりますが、Wi-Fiやコンセントが使えたりビバレッジが飲み放題だったりと、まさに至れり尽くせり。
筆者が利用したラウンジには、無料で利用できるシャワーも備えてありました。
ラウンジ内ではお食事も提供されているので、小腹を満たしに訪れる人の姿も。
ラクサやチキンライスなどシンガポール料理が楽しめるのも、チャンギ空港ならでは。
3〜4時間のトランジットであれば、ラウンジは最も使い勝手が良いと言えるでしょう。
チャンギ空港は、無料で利用できるスポットも充実しています。
「ラウンジは利用できないけれど落ち着いたスペースでゆっくりとくつろぎたい」という人は少なくありません。
ターミナル内には日本の空港でもよく見かけるような椅子がたくさん並んでいますが、長時間利用するには不向き。
そこでおすすめしたいのが、各ターミナルに設けられた無料のラウンジスペースです。
一般的なラウンジのようなサービスはありませんが、ソファーの座り心地が良く広々としているので、思いの外快適に過ごせます。
制限エリア内にはカフェやレストランも多く点在しているので、テイクアウトしてここで食べるのも良いでしょう。
数は限られるものの、コンセントが備えられている座席もあるので、充電したい方はぜひ探してみてください。
乗り継ぎ時間が長い場合は、トランジットホテルを利用するのもおすすめです。
仮眠というよりもベッドでしっかりと休みたい方にとっては大変利用価値が高いと言えるでしょう。
ここなら仮眠中に荷物の心配をする必要もありません。
チャンギ空港にあるトランジットホテルは大きく分けて2種類です。
1つ目は制限エリア内に位置するホテル。
こちらはシンガポールへの入国を伴わず利用できるのがポイントです。
深夜の到着でお疲れであったり、乗り継ぎ時間に空港から出るのが煩わしい場合に役立ちます。
2つ目は空港の外にあるトランジットホテル。
こちらを利用するには入国審査を通過する必要があるのですが、空港直結なのでターミナルへのアクセスは10分以内で済みます。
ジュエルを訪れたり、市内を観光した後に空港からなるべく近い場所に滞在するなら最適なロケーションであると言えます。
チャンギ空港のトランジットホテルはどちらも人気が高く、当日になると予約が取れない可能性があるので、滞在する場合はなるべく早いうちに予約するようにしましょう。
有料ではありますが、ちょっとした時間つぶしにおすすめなのが各種リラクゼーションサービスです。
飛行機に乗ると、どうしても気になるのが身体の浮腫み。
長時間のフライトでお疲れの方は乗り継ぎ時間を活用してスパを楽しむのも良いでしょう。
第1〜3ターミナルには、マッサージやネイルケアができるスパが併設されています。
メニューは豊富かつ15分から選べるので、短時間でもしっかりとリフレッシュできます。
また、これらのスパではシャワーも利用可能です。
トランジットのついでに市内観光に出かけた後は汗を流してさっぱりとしたい人も多いはず。
空港に戻る時間がある程度把握できる場合は、事前に予約しておくとスムーズに利用できるでしょう。
チャンギ空港は小さなお子さま連れでも、安心して利用することができる空港です。
第1〜3ターミナルには中学生未満のお子さまが楽しめる遊び場が設けられているので、少し長めの乗り継ぎ時間でも退屈することはありません。
滑り台をはじめとするアスレチックはもちろん、お絵描きコーナーやゲームコーナーのほか、親御さんが休むスペースやおむつ交換のためのスペースが設けられているのも嬉しいポイントです。
※2022年8月現在、第1ターミナルを除くすべてのプレイエリアは一時閉鎖中です。
フードコートなどでお食事をしてから遊べば、あっという間に2〜3時間は過ぎるでしょう。
フードコートが位置するのは、第3ターミナルです。
こちらには海南チキンライスや肉骨茶(バクテー)をはじめとするシンガポール料理から香港風のワンタン麺やベトナムのフォーまで、バラエティー豊富なアジア料理が揃っています。
「空港で食べると高いんじゃない?」と思われるかもしれませんが、意外とリーズナブルなのでご家族でお食事をする際はぜひ足を運んでみてください。
お子さまと一緒に屋台巡りをしながら色々な料理を食べ歩くのも、きっと良い思い出になること間違いなしです。
乗り継ぎ時間に余裕のある方は、映画を鑑賞して過ごすのも良いでしょう。
チャンギ空港の第2および第3ターミナルには小さな映画館が併設されています。
通常であれば最低でも1,000円以上かかる鑑賞料金ですが、ここなら無料です。
上映作品はエントランス付近にあるスクリーンで確認することができます。
筆者が訪れた際は、2021年に公開されたばかりの最新の作品も上映されていました。
残念ながら日本語の字幕はありませんが、それもまた海外に居るからこそ味わえる不便と言ったところでしょうか。
各作品の上映時間はそれぞれ異なるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
機内のエンターテインメントとしてお馴染みの映画鑑賞をあえて空港で味わうという新鮮な感覚をぜひお楽しみください。
チャンギ空港の見どころをご紹介しました。
旅行だけでなく、乗り継ぎで訪れる人も多いチャンギ空港は大人から子どもまで楽しめる見どころが満載です。
シンガポールに行く際は、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、空港ならではの魅力をお楽しみください。
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最終更新日 : 2022/09/27
公開日 : 2022/09/27