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海老名は、神奈川県のほぼ中央部に位置している内陸の市です。
海に面していないのに「海老」が付くとは不思議な感じがしますが、太古の昔この周辺は海だったそうで、大きな海老が棲んでいたから「海老名」になったとか。
他にも、名前の由来はついては田んぼに小エビが多かったからだとか、海老のように節があって曲がった土地だったからとか、ユニークな説がたくさんあります。
神奈川県内では、人気のある横浜市や湘南エリアを抜いて、人口増加率が最も高い市域となっています。
海老名に移住する人が多い理由として、抜群の交通アクセスの良さが挙げられます。
中心となる海老名駅には、JR東日本、相模鉄道線、小田急線の3社が乗り入れており、横浜の中心部や東京都心方面にも最短1時間圏内でアクセスすることが可能です。
「コミュニティバス」など小規模なバス路線も充実しており、駅から少し離れた地域に住んでいても不自由しません。
その結果、市内の多くの場所で新築マンションや戸建て住宅も続々誕生しています。
また、車を使ってのアクセスも良好で、従来の東名高速のほかに、新東名高速や圏央道の開通などに伴い、遠方からの訪問も格段に向上しました。
海老名駅周辺の開発には目を見張るものがあります。
筆者も10年ほど海老名で暮らした経験があるのですが、この30年たらずで著しい変貌を目の当たりにしました。
のどかな田舎町の風景が広がっていた駅前は、「ビナウォーク」や「ららぽーと」など多くのショッピングモールの出現で一変、賑やかな繁華街に生まれ変わりました。
こうした大型ショッピングモール目当てに、市外からもたくさんの人が海老名を訪問するようになったのです。
海老名駅から少し離れると、素朴な田園風景が広く残っているのも海老名の特色。
特に市の中部から南部にかけては、田畑が多い農村地帯となっています。
海老名は農業が盛んな地域でもありますが、とりわけイチゴの生産量は県下第1位!
品質が素晴らしい高級品として扱われており、市を代表する特産ブランドです。
海老名市のゆるキャラ「えび~にや」の胴体がイチゴになっていることからも、身近な存在であることがわかりますね。
このように、海老名は田園風景が残る豊かな自然に恵まれているうえに、交通アクセスも良好。
商業施設や文化施設も充実しており、都市と農村がバランスよく共存している、とても住みやすくて居心地の良い街なんです。
気になる観光資源ですが、残念ながら全国的に知られているような有名観光スポットはありません。
内陸にあるため海はなく、登山やトレッキングを楽しめるような山も、ボート遊びを楽しめる湖もありません。
しかし、古代から受け継がれた貴重な史跡や、相模川を中心とした河川の美しい景観、広くて快適な公園など、知る人ぞ知る素晴らしいスポットが豊富にあります。
また、当地出身のバンド「いきものがかり」の聖地でもあり、曲の歌詞に海老名市内のスポットが登場するなど、ファンの人には馴染みがあるかもしれませんね。
今回はそんな海老名のおすすめ観光スポットをまとめてご紹介します。
海老名のゲートウェイである海老名駅には、JR相模線と相模鉄道本線、および小田急小田原線が乗り入れています。
相鉄線では終点となり、横浜駅からは急行で35分の所要時間です。
新宿方面からは小田急線で約55分、ほか乗継ぎすれば都心の多くの駅から90分程度で到着することができます。
本数は少ないですが、JR相模線を利用すれば、茅ケ崎からも橋本からも25分の所要時間となります。
海老名には、海老名駅周辺を中心に多くの商業施設が出店しており、ショッピングを楽しめる環境が非常に充実しています。
また、映画館や娯楽施設、個性的なテーマパークも多く、エンターテインメントも満喫している街です。
特に「ビナウォーク」と「ららぽーと海老名」の2大ショッピングモールは、単にショッピングだけではなく、グルメもエンタメも楽しめる海老名を代表する「観光スポット」でもあります。
東名高速道の超人気サービスエリア「海老名SA」もまた、充実した施設内容で多くの人を惹きつけます。
市外からの来訪者も絶えない、こうした人気スポットをたっぷり取り上げます。
ショッピングモールというよりも、エンターテインメントが充実したテーマパークと呼ぶに相応しい「ViNAWALK」。
平成14年(2002年)、海老名駅前に登場した複合商業施設です。
それまで海老名駅前のシンボルだった「海老名中央公園」を挟むように、1番館~6番館までの商業棟と、2つの独立した商業施設で構成されています。
ファッションや雑貨、グルメなど多彩なジャンルに及ぶ150店以上の専門店のほか、映画館やデパートまで揃っているので、すべてここで済ませることができます。
海老名駅前の活性化を図るべく、平成14年(2002年)に開業しました。
ビナウォークの正式名称は、「Rambling Terrace ViNAWALK Ebina」。
ViNAWALKの「ViNA」とは、「Viva NATURE(自然礼賛)」の略語で、「Rambling(ぶらぶら歩き)」と併せて、「歩いて楽しめる界隈」を表現しているそうです。
明るく開放的な空間と、赤や黄色を基調としたカラフルな外観は、アミューズメント施設を彷彿させるほど!
筆者もそうですが、一昔前の海老名駅前の様子を知る人にとっては、俄かに信じがたいような変貌ぶりです。
何もない広場にポツンと寂しく建っていた「七重塔」は、今や周囲を建物に囲まれながらも、その環境に見事に調和しています。
独立している各商業棟を繋いでいるのは、海老名駅改札から直結している陸橋歩道「ランブリングテラス」。
全部合わせて8,000㎡にも及ぶ広大な歩行空間で、商業棟間の移動を快適かつノンストレスな空中散歩で楽しむことができます。
時折この歩道上で音楽ライブなどが開催されており、筆者が訪れた時間にも多くの人が立ちどまって鑑賞していました。
階段にプリントされた広告も遊び心満載!
とっても愉快な気分で滞在を楽しめること間違いないでしょう。
住所 : 神奈川県海老名市中央1-4-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 小田急小田原線 /相鉄線 /JR相模線・海老名駅より徒歩1分
電話番号 : 046-236-3709(代表)
営業時間 : 店舗により異なる
公式サイト : ViNAWALK
再開発が著しい海老名駅東口に比べて、これまで相模線の駅がある西口方面は開発が遅れたエリアでした。
東口がビナウォークの登場などで雰囲気が一変しているのに、西口はのんびりとした田園風景のまま。
そんな西口に満を持して登場したのが、大型ショッピングモール「ららぽーと海老名」です。
平成27年(2015年)にオープンした「ららぽーと海老名」は、ファッション、雑貨、グルメなど個性的な約260店舗が集結する県下最大級の商業施設。
全店舗を見て回ると、とても一日では足りないくらいの規模を誇ります。
海老名駅の改札から歩道で直結しており、西口のJR側からだけでなく、東口の相鉄・小田急側からも真っすぐ入場することができます。
歩道の途中にある「ViNA GARDENS TERRACE」は、飲食店を中心とした商業施設で、多くの有名店が集結しているおすすめスポットです。
ららぽーと海老名の店内はとっても広々としており、オシャレな空間です。
高級ブランドから量販店、格安スーパーマーケットまで多種多様なお店が入店しているので、ビナウォークと合わせれば、全ての買い物が海老名駅周辺で足りてしまうといっても過言ではありません。
なお、「ららぽーと海老名」の詳細については こちら でも丁寧に紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
住所 : 神奈川県海老名市扇町13-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 046-234-1100(代表)
営業時間 :
公式サイト : ららぽーと海老名
※ららぽーと海老名の関連記事: ららぽーと海老名の見どころを紹介!ショッピングからグルメ情報まで網羅!
関東近県に住んでいる人が「海老名」と聞いて真っ先に思い浮かぶものといえば、東名高速道路上にある「海老名サービスエリア」かもしれませんね。
「EXPASA海老名」の愛称でも知られる海老名サービスエリアは、東京・神奈川方面の東名道を走ったことがある人なら、一度は利用したことがあると思われる人気のサービスエリア。
全国にあるサービスエリアのなかでも集客数の多さは断トツで、一日の平均利用者数は6万人以上、休日ともなると10万人を超えることがあると言われます。
上下線合わせて50店舗以上の飲食店や土産店などが集結しており、ここでしか販売されていないグルメやお土産が豊富にあることも人気の秘訣です。
高速道路のサービスエリアという概念を遥かに超えた、魅力的なショッピング&グルメエリアでもあるんです。
海老名市内にあるおすすめスポットとはいえ、高速道路の上にあるのなら、高速道利用者以外は利用できないんじゃないかと思われるかもしれません。
海老名サービスエリアに行きたいと思ったら、わざわざ高速道路を使うか、東名高速を利用するタイミングまで待たなけれなならないと思っている人も少なくないはずです。
ところが、高速道路を利用しなくても、海老名サービズエリアに入れる方法があるんです。
海老名市内の一般道から指定の駐車場に車を停めて、決められた道順を進めば、待望の「海老名サービスエリア」に行くことができます。
この指定駐車場「ぷらっとパーク」は、東名高速道路の上下線ごとに複数個所設けられ、なかには駐車場内から直接アクセスできる場所もあるようです。
筆者も今まで利用したことがなかったので、早速「ぷらっとパーク」の真相を確認すべく現地に向かいました。
行きは横浜方面から東名高速に乗り、海老名サービスエリアの「下り」に立ち寄ったので、今回は「上り」のぷらっとパークを目指します。
カーナビは最寄りの「大谷近隣公園」に設定しましたが、正直とても分かりにくい場所です。
のどかな田舎道を通り、狭い住宅街の中にある道をくぐり抜けてようやく到着しました。
こちらの第1駐車場は24時間開放しており、無料で利用できます。
この駐車場に車を停めたら、目の前に「EXPASA海老名」が見えてきます。
地元の人は徒歩や自転車で訪れている様子で、買い物袋を持って住宅街に戻っていく姿を見かけました。
それにしても、あの海老名サービスエリアに直結しているとは信じられないほど長閑な雰囲気ですね。
自動ドアの向こうは、紛れもなく海老名サービスエリアです。
ちょうど土曜日のお昼時で、サービスエリア内は大混雑していました。
静かな入場口とのギャップに驚かされます。
ぷらっとパーク(上り)は、こちらの第1駐車場のほか、第2・第3駐車場まで設置されています。
すぐ近く(第3は第1のすぐ下)にあるので、第1駐車場が満車の場合は、こちらの駐車場に停めるようにしましょう。
ただし、第2・第3駐車場が時間制限があるので注意が必要です。(平日 9:00~18:00 土日祝 8:30~18:00)
なお、ぷらっとパーク(下り)の駐車場は1か所のみで、駐車スペース13台と規模が小さめですが、こちらは24時間開放しています。
住所 :
マップ : Googleマップ
アクセス : 東名高速道路上(横浜町田IC~海老名JCT間)
電話番号 :
営業時間 : 24時間営業 ※詳細は店舗により異なる
海老名のおすすめスポットといえば、先述のビナウォークなど商業施設くらいしかないのでは?
神奈川県民の間でも、はっきりと思い浮かばないかもしれませんね。
観光の魅力度が低いと思われる海老名ですが、知れば知るほど訪れたくなるスポットが各地に点在しています。
広くて快適な公園や、長い歴史に培われた史跡、思いがけない絶景スポットまで多種多彩です。
海老名市民の人でも、身近にこんな素敵なスポットがあったんだと驚かれるかもしれません。
海老名駅前にある市民の憩いの場・海老名中央公園。
この公園のシンボルといえば、周囲のビナウォークの景観に不思議と溶け込んだ「七重塔」です。
1/3スケールに復元された七重塔は、かつて海老名の地に鎮座していた「相模国分寺」境内に増築されていたもの。
現存こそしていませんが、高さが65mにも及ぶ壮大な塔だったと伝わり、内部には聖武天皇の写経「金字金光明最勝王経」が安置されていたそうです。
当時としては珍しい七重塔を配置し、全国でも最大級の規模を誇った相模国分寺は、海老名駅から東に500mほど進んだ台地にありました。
相模国分寺が建立されたのは、奈良時代の天平13年(741年)の頃。
仏教による国家鎮護を願った聖武天皇の「国分寺建立の詔」によって建立されたと伝わっています。
奈良の法隆寺と同じ伽藍配置だったと考えられ、七重塔をはじめ金堂や講堂を回廊で結んだ豪華絢爛な建物群だったようです。
今では跡地としか残っておりませんが、「国指定史跡」に指定されており、金堂跡、七重塔跡、僧坊跡など多くの遺構を見学することができます。
この一角は約500mほど離れた「国分尼寺跡」とともに歴史公園となっていて、市民の憩いの場としても利用されています。
相模国分寺は歴史上の存在だと思いきや、実は「後継寺院」として現役で存在しているんです。
高野山真言宗の寺院として、史跡相模国分寺跡から南東に約150mほど離れた場所にあります。
往時の頃の規模はありませんが、国指定の重要文化財にも指定されている鎌倉時代の釣鐘は必見です。
史跡相模国分寺跡は、海老名駅からほど近い住宅街の中にあります。
表示案内に従って狭い坂道を登り切ったあと、左折してしばらく歩くと見えてきますが、正直言ってわかりにくい場所です。
旧海老名市民だった筆者にとっても初めて訪れるスポットで、何度も迷ってしまいました。
住所は国分寺に因んだ「国分南」です。
公園というよりも、広い原っぱといった感じで、所々に遺跡らしきものが点在しています。
近所の子供たちがサッカーやキャッチボールを楽しんでいました。
敷地の一番手前、少し高くなっている石壇は「中門・回廊跡」です。
塔や金堂など主要な建物を囲む回廊と、寺の正門である「中門」があった場所なんだとか。
こちらに整列している石群は、回廊の柱があった痕跡だそうです。
遥か天平の昔に造られたものだと知れば、感慨深いものがありますね。
跡地のほほ中央に鎮座している台座は、お待ちかねの「七重塔」があった跡地。
高めに造られた台座のほか、柱の痕跡も残されています。
道を挟んだ向こう側にあるのが、「僧坊」跡です。
寺の僧侶が暮らしていた空間で、8部屋程度の規模があったと推定されますが、今は台座しか残っていません。
僧坊の北側には「北方建物跡」が存在しますが、こちらはユニークな形の植栽があるのみ。
「旧国分寺跡」は地味ではありますが、歴史が好きな人にはぜひ訪れてほしい穴場スポットです。
住所 : 神奈川県海老名市国分南1-19
マップ : Googleマップ
アクセス :
営業時間 : 24時間開放
神奈川県民の間でもほとんど知られていない存在ですが、その起源は何と縄文時代にまで遡るといわれる県下最古の神社です。
この神社は、海老名市上郷にある「本宮」のほか、本宮から徒歩5分くらいの「中宮」、相模原市にある「奥宮」の3か所に分かれて鎮座しています。
御神体は奥宮にある水源「有鹿の泉」で、縄文時代から信仰の対象として崇められてきました(勝坂有鹿谷遺跡)。
この泉の女神「有鹿比女命」と太陽の男神「有鹿比古命」を合わせて「有鹿大明神」として祀っており、地元では「おあるかさま」として親しまれています。
いずれも古事記や日本書記にも名前が見られない、とても古い神様です。
有鹿神社の創建ははっきりしていませんが、天智天皇の御代(664年)に国家的な祭祀が行われた記録があることから、それ以前に存在していたことは確かなようです。
今では想像できませんが、奈良・平安の時代には、相模の国の国府を守護する神社として、広大な敷地と美麗な社殿、本宮から6km以上離れた門沢橋周辺にまで及ぶ長い参道があったと言われています。
鎌倉時代末期から室町時代にかけて戦災に見舞われてしまい、すっかり衰退してしまいましたが、戦国時代の頃には海老名総鎮守・相模国五ノ宮として再興されることになりました。
今でこそ往時の面影は残っておりませんが、「神奈川のヘソ」として海老名市民はもとより近隣の多くの人から篤い尊崇を受けています。
境内の社務所に宮司さんは常駐していませんが、こちらの宮司さんがユニークとSNSなどで大好評です。
大きなネギの被り物をした「禰宜(ねぎ)」や、パンダの着ぐるみを着た「パンダ宮司」など、ユーモアたっぷり!
地元の人により親しんでもらおうと考えた試みだったようですが、今では宮司さん目当てに地元以外の多くの人が訪問するまでになりました。
有鹿神社本宮は、住宅街のなかにひっそりと佇んでいますが、筆者は県立三川公園から続く遊歩道から訪れました。
土曜日の昼時でしたが、ほかの参拝客は誰もいませんでした。
社務所はやはり無人でしたが、受付にはネギの飾り物とパンダのポスターがありました。
そしてお約束のパンダ宮司登場!
残念ながら飾り物でしたが、このユニークさが堪りません。
とても由緒ある神社なのに遊び心たっぷりの有鹿神社、海老名に行ったらぜひ参拝したいものですね。
住所 : 神奈川県海老名市上郷1-4-41
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 046-234-4763
公式サイト : 有鹿神社
「新しい街」というイメージが強い海老名ですが、市内には東日本で最古クラスともいわれる古墳群が存在しています。
座間市との市境に近い市北部・上今泉にある「秋葉山古墳群」は、今から約1,700年前の弥生時代後期から古墳時代初期にかけて造られたと考えられる古墳跡です。
この遺跡は大きく分けて6つの古墳で構成されており、それぞれ造られた時期も古墳の型も違っています。
このように一か所において時代の変化を確認できる古墳群は東日本ではほとんどなく、その貴重な存在から「国の史跡」にも指定されています。
一帯は公園として一般開放されており、古墳を巡りながら森林散策も楽しめるという贅沢なスポットとなっています。
秋葉山古墳に被葬されているのは、3世紀後半から4世紀にかけて、相模川流域存在した有力な集落の首長だったと推定されています。
古い順に3号墳(前方後円形)・4号墳(前方後方形)、2号墳(前方後円形)、1号墳(前方後円形)、5号墳(方形)となっており、6号墳は年代不明です。
古墳群内には詳しい説明版が設置されているので、考古学が好きな人にはたまらない場所かもしれませんね。
丘台にある秋葉山古墳群は、海老名市内で最も高い場所に位置しています。
最高地点である2号墳(前方後円墳)の頂上は標高84.6mで、こちらからの眺望は絶景!
天気の良い日には、大山や丹沢山系、遠く横浜ランドマークタワーまで拝むことができるので、ちょっと変わったデートコースにもぴったりです。
こちらの山頂付近には、かつて火防の神を祀った「秋葉社」という祠があったと伝わっており、この事が「秋葉山古墳群」の名前の由来とされています。
秋葉山古墳群は住宅街の奥まった場所にあるため、最寄り駅から徒歩で訪問するにはわかりにくいかもしれません。
車で訪れても迷うこと必至で、しかも駐車場もないという不便な場所です。
ようやく到着した古墳群は緑に囲まれ、ここが住宅街のなかにあるとは信じられないほど!
決して広くはありませんが、心地よい森林散策を楽しめます。
トレイルを抜けると「原っぱ」に到着。
古墳=お墓というよりも、森林公園に近い感覚を覚えます。
こちらには古墳の高台に登る階段が設置されています。
やっぱり古墳は大きく、なかなか全貌を掴めません。
古墳高台からの絶景です。
遠くに大山と丹沢山系の山肌が拝めます。
写真では上手く伝わりませんが、夕暮れの景観は最高でした。
住所 : 神奈川県海老名市上今泉4~5丁目
マップ : Googleマップ
アクセス :
営業時間 : 終日開放
料金 : 無料
小田急電鉄がプロデュースする鉄道ミュージアムで、令和3年(2021年)にオープンしたばかりの新スポットです。
その名前の通り歴代の「小田急ロマンスカー」が展示されているほか、小田急線沿線を凝縮した圧巻のジオラマなど、見どころがとても充実しています。
また、ロマンスカーの運転シュミレーター体験ができるなど、従来の鉄道ミュージアムとは一線を画した構成で、鉄道ファンのみならず、誰もが楽しめる内容となっています。
海老名駅直結という抜群のアクセスも魅力的です。
ロマンスカーミュージアムへの入館は原則として事前予約制となっています(2022年10月現在)。
予めミュージアムのHPから入館希望日と時間帯、人数を予約しておき、当日受付にて予約内容のQRコードを確認してもらってから入場券を購入するシステムです。
希望時間帯の項目は1時間ごとに細かく分かれていますが、訪問する時間が未定の場合は開館時刻(10:00)で購入するなど、なるべく長い時間滞在できるようにした方が無難です。
どの時間帯で購入しても閉館時間(17:00)まで滞在できるので、早い時間で予約した方が長く滞在できることになります。
なお、当日中であれば何回でも再入場は可能です。
ロマンスカーミュージアムは屋上のある2階建ての建物で、駅直結の通路がある2階部分が入場口となっています。
巡回経路はもちろん自由ですが、まずはエスカレーターで1階フロアから見学してみましょう。
最初に訪れるのは、小田急電鉄や箱根登山鉄道の歴史が学べる「ヒストリーシアター」です。
昭和2年(1927年)に小田急電鉄の前身である小田原急行電鉄が運行を開始した際の、最初の車両「モハ1」がお出迎え。
100年近く昔に実際に走っていたレトロな車両は、大正・昭和のノスタルジックな雰囲気たっぷりで、その内装まで確認することができます。
こちらのコーナーでは、他にもロマンスカーの軌跡を紹介する映像鑑賞や、小田急線の歴史を振り返る展示室が用意されています。
ヒストリーシアターを抜けると、いよいよお待ちかねの「ロマンスカーギャラリー」に入ります。
こちらでは実際に運行していた歴代ロマンスカーの車両が、何と5車種も展示されているんです。
1957年に運行を開始した「あさぎり」や、2012年に引退した「RSE(20000形)」など、ロマンスカーの外観だけでなく、内装まで見比べることができます。
一部の車両は中に入って、実際に座席に座ることも可能ですよ。
上記のスタイリッシュな車両は「RSE(20000形)」。
平成3年(1991年)、JR御殿場線への乗入れのため新たに製造された車両で、小田急線で初めて2階建ての客席を導入したものです。
この車両も内部に入って、座席に座ることができます。
窓から外の様子が見えるので、本当にロマンスカーで旅しているような気分に浸れますよ。
再びエスカレーターで2階に戻り、もう一つの人気コーナーである「ジオラマパーク」を見学します。
こちらは新宿から箱根に至るまでの小田急線沿線を精巧に再現した、迫力満点の鉄道ジオラマを鑑賞できます。
建物や駅の内部、山や海などの自然まで細かく再現しているだけでなく、通行人や自動車まで配置されており、圧巻の仕上がりです。
鎌倉や江の島、小田原城や箱根など、小田急線沿線の人気観光スポットもリアルに再現されています。
また、ジオラマ内の線路には電車も走っており、飽きのこない構成です。
街並みの24時間の移ろいを楽しめるのも、このジオラマの魅力のひとつです。
建物に明かりが灯る夕暮れから、星が輝く夜空まで、同じ場所でも全く違う光景を確認できますよ。
筆者も思わず見とれてしまい、気が付いたら40分以上経過していました。
2階フロアには、ほかにも運転のシュミレーター体験ができるコーナーもあります。
有料となりますが臨場感抜群で楽しめますよ!
また、キッズコーナーやお土産ショップ、カフェも2階フロアに設置されています。
ここでしか買えない限定グッズをお土産に購入したり、ミュージアム限定の絶品グルメを味わってみましょう。
こだわりのメニュー満載のカフェ(クラブハウス)は、ミュージアム閉店後も20時まで営業しています。
屋上の「ビューテラス」からは、眼下にある小田急線の線路を一望できます。
ロマンスカーが通過する時間帯が表示されているので、ぜひともこちらから、現在のロマンスカーの雄姿も見学してほしいものです。
また、駅の向こうにビナウォークなど東口の景観も楽しめたりと、「ビューテラス」は線路以外の眺望も抜群です。
住所 : 神奈川県海老名市めぐみ町1-3(小田急線海老名駅隣接)
マップ : Googleマップ
アクセス : 小田急線・相鉄線海老名駅より徒歩1分
電話番号 : 046-233-0909
定休日 : 毎月第2・第4火曜(変更の場合あり)
営業時間 : 10:00~17:00
料金 :
公式サイト : ロマンスカーミュージアム
山中湖に端を発し、山梨県から神奈川県北部にかけて流れてきた相模川は、海老名の地で厚木方面からの中津川・小鮎川と合流して水嵩を増します。
その相模川・中津川・小鮎川の合流地点近くにある河川公園が「相模三川公園」です。
神奈川の県立公園として初めての「河川公園」として、平成16年(2004年)3月に開園しました。
海老名駅からも徒歩15分と、公共機関を利用してのアクセスも良好です。
公園は相模川の河川敷に広がり、悠々と流れる相模川や丹沢・大山の眺望が楽しめるなどロケーションは抜群!
園内施設も充実しており、野球場やグラウンドのほか、誰でも楽しめるパークゴルフ場や大型遊具広場まで設置しています。
緑豊かな自然散策路をウォーキングしたり、園内を流れる「鳩川」で水遊びを楽しんだり、滞在の楽しみ方は無限大です。
スポーツ施設やパークゴルフ場など一部を除けば、無料で利用できるのも嬉しいところですね。
駐車場を利用する場合、土日祝日は1日あたり400円ですが、平日は無料で利用できるとのこと(2022年10月現在)。
駐車場からすぐの場所に、大型遊具を設置した「わくわくランド」があります。
ユニークなジャングルジム滑り台、噴水などがあり、子供たちに大人気です。
園内には小さな川・「鳩川」が流れています。
この川は先述の「有鹿神社」と深い関わりがあり、水源は同神社の御神体である「有鹿の泉」なんだとか!
川には「さくら橋」という橋が架けられており、公園の中心部と繋がっています。
橋の上から見下ろした鳩川の様子です。
川幅が狭いうえ水深も浅いので、水遊びをしている子供たちが大勢いました。
さくら橋を渡ってすぐの場所にある高台・「夕焼けの丘」。
この場所から相模川や公園の景観を見渡すことができます。
季節柄、周囲にコスモスなどの花が咲き誇り、とても幻想的な雰囲気でした。
広大な芝生は開放感抜群!
天気の良い日にはのんびり芝生に寝そべってみたり、お散歩やジョギングを楽しんでみたくなりますね。
果てしない大空を眺めていると、気分が心底からリラックスしてきます。
こちらが河川敷のパークゴルフ場です。
予約なしに利用することが可能で、専用クラブとボールは無料で借りることができます。
大人1ラウンド200円(税込)の価格設定となっています。
川べりに腰掛けて、目の前を流れる相模川をのんびりと眺めて過ごすのもおすすめです。
対岸の向こうには霊峰・大山や丹沢の山々が拝めます。
河原の芝生から続く「せせらぎの森」は、緑豊かなオアシス的存在。
遊歩道が整備されており、森林浴をしながら心地よいウォーキングが楽しめますよ。
遊歩道を相模川に沿って下流方法に歩くと、レトロなトラス橋が見えてきます。
旧海軍によって大正10年(1921年)に建設された「上郷水管橋(横須賀水道橋)」は、人や車が通る橋ではなく、水道専用の橋。
水道は愛甲郡愛川町の半原から、遠く横須賀の走水まで繋がっているそうです。
平成27年(2015年)の役目を終えて廃止されましたが、こんな貴重な産業遺産を間近で見れるなんて贅沢な気分ですね。
住所 : 神奈川県海老名市上郷2-1-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 小田急小田原線 /相鉄線 /JR相模線・海老名駅西口より徒歩15分
電話番号 : 046-236-5008(管理事務所)
営業時間 : 24時間開放
料金 : 無料
駐車場 : 平日無料、土日祝日 400円(1日)
海老名市南部にある「海老名運動公園」は、相模川沿いに位置する広大な公園です。
その名前の通り、体育館や陸上競技場、屋内プールや野球場などの運動施設が充実していますが、楽しみ方はスポーツばかりではありません。
大型遊具やポニー牧場、BBQ場まで設置されており、世代や目的を問わず楽しむことができる公園となっています。
「海老名市民まつり」やコンサートなどの会場としても利用され、テレビドラマのロケ地としてもしばしば登場します。
このように市民の愛着がとても深い公園であり、筆者も海老名在住の時には足繁く通った記憶があります。
電車を利用して訪れる場合、最寄り駅から15程度と少し歩きますが、全606台収容と駐車場が充実しているので、車で訪問するには便利な環境です。
駐車場の料金も最初の60分は無料で、その後は1時間あたり200円と大変リーズナブルな価格設定となっています。
公園のすぐそばを圏央道が走っており、こちらの海老名ICを使用すればわずか1分の距離です。
海老名運動公園の敷地は、横に長く広がった形をしています。
筆者は総合体育館の前にある駐車場に車を停め、反時計回りに園内を散策することにしました。
「冒険広場」は、大型遊具が設置されたファミリー向の遊び場で、ユニークな遊具の周りは砂場になっています。
こちらの遊具は利用者の要望を受けて製造・設置されたものだとか。
こちらは陸上競技場!
青いトラックと、緑の芝生とのコントラストが目を引きますね。
「多目的広場」では子供たちがサッカーに熱中していました。
丹沢の山々を背景にスポーツができるなんて最高の環境です。
こちらが照明設備を備え、ナイター試合にも対応した野球場です。
海老名運動公園では3頭のポニーが飼育されており、乗馬・引き馬体験や馬車に乗ることもできますよ。
ほかにもモルモットやウサギなど小動物とのふれあい体験も実施しています。
また、園内には快適な芝生が豊富に存在するので、のんびりと寛いで過ごしてみるのもおすすめです。
海老名運動公園のすぐ裏手には、相模川に沿って快適なサイクリングロード「さがみグリーンライン」が整備されています。
この道の延長は、何と相模湾の平塚漁港まで繋がっているというから驚きです。
雄大な景色を眺めながら、サイクリングだけでなく、ジョキングやウォーキングも楽しめますよ。
しばらく道を進むと見えてくるのが、令和2年(2020年)に開通したばかりの「相模大堰管理橋」。
相模川を跨いで、対岸の厚木市と繋がっています。
歩行者も自転車も通行可能なので、時間があれば厚木まで足を運んでみましょう。
住所 : 神奈川県海老名市中新田3291-19
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 046-235-7204(総合受付)
営業時間 :
料金 : 無料 ※施設により異なる
駐車場 : 最初の1時間無料 以後1時間ごとに200円
三層に繋がるアーチ状のシルエットがひときわ美しい橋・あゆみ橋。
相模川を挟んで、海老名市と厚木市を繋いでいる橋です。
橋の規模では隣接する「相模大橋」の方が格上ですが、こちらの方が情緒たっぷりかもしれませんね。
本厚木駅など厚木の中心部からも近く、市の一大イベント「あつぎ鮎まつり」の会場のひとつにもなっているので、厚木市民にとっても馴染みが深い橋となっています。
現在のあゆみ橋は、平成8年(1996年)に開通しました。
それまでは「もぐり橋」といわれる簡易の沈下橋だったというから驚きです。
歩行者用通路は上流方面の片側のみで、大型車の通行は禁止されています。
海老名市と厚木市を繋いでいる橋ということで、欄干にこんなユニークな横断幕がありました。
何と海老名の「えび~にゃ」と厚木の「あゆコロちゃん」という、ゆるキャラ同士がコラボしています。
橋の途中には、数か所の展望スペースが設けられています。
展望スペースからの眺めです。
相模川流れと、海老名・厚木両河川敷、遠くに両市の街並みや丹沢の山々が拝めます。
こちらは対岸の厚木側から見たあゆみ橋です。
大きく湾曲したアーチ橋は迫力満点!
夜間にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
あゆみ橋の魅力は、その橋の美しさだけではありません。
橋の下にある河原まで下りて、様々なアクティビティを満喫することができます。
河原まで車で進むことが可能で、もちろん駐車代は無料です。
川を挟んで海老名側・厚木側と雰囲気が異なるので、それぞれ違った滞在方法で楽しんでみましょう。
こちらは厚木側の様子です。
河原に車を停めて、BBQやディキャンプ、川遊びをする人が見られます。
ちなみに、「鮎まつり花火大会」の観覧会場となるのもこちらの河川敷です。
厚木側と比べたら、寂しい印象を隠せない海老名側の様子。
こちらも河原まで下りる道が整備されています。
筆者が訪れた時には、パターゴルフを楽しんでいる人たちがいました。
BBQやデイキャンプは難しそうですが、河原で何もせずにのんびりと過ごしたい人にはおすすめです。
この20年足らずの間で、急速な変貌を遂げた「神奈川のへそ」・海老名。
今もなお現在進行形で、新しい商業施設や観光スポットが続々登場してきています。
神奈川県下の「住み続けたい街ランキング」で上位を占める海老名は、住民の心安らぐホッとした街です。
全国的どころか、神奈川県内においても知られている観光地は少ないかもしれませんが、訪れたら幸せな気分に浸れる「癒し」のスポットが豊富にあります。
電車でも車でもアクセス抜群の海老名に、一度足を運んでみませんか?
最終更新日 : 2022/11/02
公開日 : 2022/11/02