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都内有数の桜名所「千鳥ヶ淵」の楽しみ方ガイド!周辺の観光スポットも紹介





都内でも有数の桜名所として親しまれる千鳥ヶ淵。
皇居の一部と認識している人が多いですが、江戸時代には徳川幕府の居城とされていた歴史深い場所でもあります。

お濠沿いに立ち並ぶ桜の木々は、例年3月下旬から4月上旬が見頃。
その数は260本あまりに及び、毎年約130万人もの人々が訪れる人気の花見スポットとして親しまれています。

本記事では、千鳥ヶ淵の楽しみ方をご紹介します。
桜を楽しむために押さえておきたいポイントや、周辺にある見どころもまとめているので、千鳥ヶ淵を訪れる際はぜひ参考にしてください。

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千鳥ヶ淵ってどんなところ?

 

千鳥ヶ淵 景色

 

都内でも有数の観光名所として親しまれる皇居。

ここは、かつて徳川幕府が居城(江戸城)としていた大変歴史深い場所です。

 

大都会を彩る緑豊かな景観は、時代を経ても変わらず人々に愛され続けています。

皇居を訪れると、なんだか清々しい気持ちを覚えるのはなぜでしょうか。

 

不思議に思う人が多いかもしれませんが、実はこの場所 "強力なパワースポット" でもあるのです。

 

千鳥ヶ淵 遊歩道

 

本記事でご紹介する「千鳥ヶ淵(ちどりがふち)」は、その北西側に位置する遊歩道です。

通り沿いには約130本もの桜の木が立ち並び、例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。

すぐ近くの千鳥ヶ淵公園の桜も合わせれば、その数は全部で260本あまりに及ぶのだそう。

 

その知名度は全国的であり、少なくとも『都内では知らない人は居ない』と言っても過言ではありません。

皇居のお堀に沿って咲き誇る美しい桜並木を見れば、ここが桜の名所と称されるのも納得です。

 

千鳥ヶ淵の歴史

 

千鳥ヶ淵緑道

 

千鳥ヶ淵は皇居を取り囲む内堀の一部で、約700mの長さがあります。

天下の徳川家康が築城した場所だけに、その大きさは日本でも圧倒的な規模を誇ります。

 

皆さんご存知の大阪城と比べてもその差は2倍以上、そして姫路城とは10倍もの敷地面積の違いがあるのだそう。

江戸時代には、なんと神田や日本橋、四谷までもが外濠として認識されていたのだとか。

 

かつての千鳥ヶ淵もまた、田安門から半蔵門まで続く広大なお濠でした。

現在の地名は、このお濠が半蔵門土橋まで広がっていた頃の淵の形が「千鳥」に似ていたことに由来するとされています。

 

家康が入府した頃の江戸は入江に面した低湿地で、井戸水に大量の塩分が含まれており、飲み水には程遠い状態でした。

千鳥ヶ淵は、この問題を解決するための貯水池として造られたのが始まりです。

 

ちなみに肝心の水源に関しては、麹町から流れる小川をせき止めることで確保していたそうですよ。

 

千鳥ヶ淵緑淵(千鳥ヶ淵)


住所 : 東京都千代田区三番町2先

マップ : Googleマップ

アクセス : 東京メトロ「九段下駅」2番出口より徒歩3分、「半蔵門駅」5番出口より徒歩5分

電話番号 : 03-3556-0391

営業時間 : 【千鳥ヶ淵ボート場】11:00~17:00(3月1日〜11月30日)

料金 : 30分 800円・60分 1,600円(観桜期)

公式サイト : 千鳥ヶ淵緑淵(千代田区観光協会)

 

 

千鳥ヶ淵へのアクセス

 

千鳥ヶ淵 九段下駅

 

千鳥ヶ淵の最寄り駅は、九段下駅または半蔵門駅となります。

 

都営新宿線または東京メトロ東西線・半蔵門線を利用する場合は「九段下駅」の2番出口から徒歩3分。

「半蔵門駅」で下車する場合でも、5番出口から徒歩5分程でアクセスすることができます。

 

当然ながら、お花見シーズンは多くの人が押し寄せるため混雑が見込まれます。

九段下や半蔵門よりは歩きますが、麹町や市ヶ谷方面から行くのも選択肢の一つです。

 

混雑をなるべく避けたい方は、これらの駅で下車するのも良いでしょう。

 

 


千鳥ヶ淵の桜について

 

千鳥ヶ淵 桜

 

千鳥ヶ淵は毎年約130万人もの人々が訪れる、都内屈指の桜の名所です。

その歴史は今から約150年以上前にさかのぼります。

 

最古の桜が植樹されたのは、明治14年(1881)のこと。

場所は千鳥ヶ淵の向かい側にある英国大使館前であったと言われています。

残念ながら、この桜は戦時下の空襲によって焼失してしまったのだそう。

 

ちなみに、現存するもので最も古い桜は1955年に植えられたものです。

現在見られる桜の大部分は、戦後の復興気運を背景に昭和30年代に植樹されました。

 

1. 千鳥ヶ淵で見られる桜は4種類

 

千鳥ヶ淵

 

千鳥ヶ淵に植えられている桜は全部で4種類あります。

その大部分はご覧のような淡いピンク色をしたソメイヨシノ(染井吉野)。

 

桜といえば、ソメイヨシノをイメージする人が多いと思います。

江戸時代までは日本固有種であるヤマザクラ(山桜)が主流でしたが、明治時代以降はソメイヨシノがよく見られるようになりました。

 

千鳥ヶ淵 桜

 

参考までに補足すると、奈良の吉野山で見られる木々がヤマザクラです。

千鳥ヶ淵では、その他にもオオシマザクラ(大島桜)やシダレザクラ(枝垂れ桜)、ナラノヤエザクラ(奈良八重桜)も見られます。

 

2. 桜の見頃は3月下旬から4月上旬

 

千鳥ヶ淵 ボート乗り場

 

千鳥ヶ淵の桜は例年3月中旬に開花が始まり、3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。

開花日は毎年異なりますが、2〜3日後に八分咲きとなり、大体7〜8日で満開となります。

 

品種ごとの見頃としてはソメイヨシノとオオシマザクラがほぼ同時期、それからナラノヤエザクラ、シダレザクラの順に移り変わります。

いずれにせよ、ピークシーズンは3月末から4月初め頃となるでしょう。

 

最新の開花情報や満開時期の予想は  日本気象協会  のWebサイトをチェックしてみてくださいね。

 

千鳥ヶ淵 桜

 

本数は少ないですが、ナラノヤエザクラやシダレザクラもまた非常に美しい品種として知られています。

ナラノヤエザクラはインド大使館前に数本あるので、少し時期を外して訪れる方はぜひ覗いてみてください。

こちらの品種は花の時期が短いので、お目にかかれるのもまた幸運なことです。

 

なお、シダレザクラは皇居北側の乾門(いぬいもん)近くに位置しています。

 

千鳥ヶ淵から歩いて行けるおすすめの桜スポット

 

千鳥ヶ淵 桜

 

周辺にはお花見を楽しめるスポットがいくつも点在しています。

 

芝生の上でお花見を楽しむなら、北の丸公園がおすすめ。

この辺りには約330本の桜が植えられています。

千鳥ヶ淵緑道ではレジャーシートを広げられないので、お弁当などを持ち寄る際はこちらを訪ねてみてください。

 

代官町通りは、千鳥ヶ淵全体が一望できる穴場のスポットです。

1時間くらいで散策するなら千鳥ヶ淵からスタートし、代官町通りを抜けて北の丸公園へと移動するのが定番ルートとなります。

 

その他の花見スポットと桜の本数

 

  • 靖国神社(約400本)
  • 皇居東御苑(約280本)
  • 外濠公園(約220本)
  • 千鳥ヶ淵公園(約130本)
  • 日枝神社(約85本)
  • 日比谷公園(約55本)

 

3. 幻想的な夜桜も見逃せない!

 

千鳥ヶ淵では例年、桜の開花時期に合わせて「千代田さくらまつり」を開催しています。

期間中は桜並木のライトアップ(日没頃〜22時)や貸ボートの夜間特別営業を実施。

 

靖国神社や神田神社(神田明神)をはじめとする周辺地域では出店はもちろん、様々なイベントも催されるので、合わせてチェックしましょう。

水上から夜桜を堪能するなど、普段とは違った角度でお花見が楽しめるのでぜひ足を運んでみてください。

 

また、日にち限定ではありますが、「さくらカルガモ号」や「丸の内シャトル さくら祭り号」などの無料シャトルバスも特別運行します。

 

詳しい情報は千代田区観光協会が運営する  公式サイト  をご確認ください。

 

 

桜以外の千鳥ヶ淵の見どころ

 

千鳥ヶ淵 景色

 

千鳥ヶ淵は桜の時期に限らず、年間を通じて楽しむことができるスポットです。

 

四季の草花に彩られた緑道は、まさに「都会のオアシス」と呼ぶにふさわしい趣。

秋には桜の葉が茜色に染まる味わい深い景観が楽しめるので、こちらもぜひお見逃しなく。

 

1. 「千鳥ヶ淵さんぽみち」で自然に癒される

 

千鳥ヶ淵 千鳥ヶ淵さんぽみち

 

千鳥ヶ淵の魅力を満喫するなら、あえて桜の時期を外して訪れるのがおすすめ。

春を除けば、さほど人通りは多くないのでゆっくりと過ごしたい方には最適です。

 

一周あたりの所要時間は、1時間〜1時間半ほど。

遊歩道にはご覧のような案内標識が設けられているので、ぜひ探してみてください。

 

千鳥ヶ淵さんぽみちの魅力は、なんと言っても自然を身近に感じられるところにあります。

「都心で自然?」と思う方もいるかもしれませんが、皇居周辺は意外と自然が豊かで野鳥も飛来するほど。

 

また、遊歩道沿いの草花も必見です。

筆者が春に訪れた際はクリスマスローズが咲いていました。

 

秋はコスモス、その他にも様々な植物があるので、ネームプレートを見ながら歩いてみると、散策をより楽しむことができるでしょう。

 

2. 500円から楽しめるボート遊覧

 

千鳥ヶ淵 ボート乗り場

 

千鳥ヶ淵には千代田区が運営するボート場があります。

営業期間は冬季を除く、3月1日から11月30日までの午前11時から午後5時半。

 

桜が見頃を迎える時期は、多くの人で賑わう人気のスポットです。

ボートから見上げる千鳥ヶ淵の桜は、格別の美しさを誇ります。

 

さくらまつりの開催時は特別に夜間営業を行うので、夜桜も楽しむことができます。

 

千鳥ヶ淵 ボート乗り場

 

こちらがボート乗り場。

料金は30分 500円、60分 1,000円、観桜期は30分 800円、60分1,600円で利用することができます。

 

定員は最大3名なので、家族連れでのお出かけにもおすすめです。

 

 


千鳥ヶ淵と合わせて行きたい周辺の見どころ

 

千鳥ヶ淵 観光

 

長い歴史を誇る千鳥ヶ淵周辺には、観光で楽しめる見どころが盛り沢山。

すぐ近くには江戸城跡や桜田門などの歴史的建造物に、科学技術館や東京国立近代美術館など文化的施設も。

 

ここでは、周辺にあるおすすめの見どころをご紹介します。

千鳥ヶ淵を訪れる際は、合わせて訪れてみてください。

 

1. 半蔵門

 

千鳥ヶ淵 半蔵門

 

千鳥ヶ淵をはじめとする皇居外苑には、江戸時代に築かれた史跡が多く残されています。

お濠沿いを歩いていると、桜田門や乾門など多くの門があるのに気付くでしょう。

 

千鳥ヶ淵緑道より徒歩約8分の半蔵門は「江戸城六門」の1つに数えられた有名な門で、現代における地名の由来としてお馴染み。

元和6年(1620)に築かれた歴史ある門ですが、大部分は戦時中の空襲によって焼失してしまいました。

 

現在見られるのは、終戦後に和田倉門から移築されたものです。

 

半蔵門


住所 : 東京都千代田区千代田1

マップ : Googleマップ

アクセス :

東京メトロ 半蔵門線「半蔵門」駅 6番出口より徒歩 5分
東京メトロ 南北線「麹町」駅 1番出口より徒歩 8分

公式サイト : 半蔵門(千代田区観光協会)

 

2. 田安門

 

千鳥ヶ淵 田安門

 

田安門は千鳥ヶ淵の北側、徒歩12分のところに位置しています。

こちらも江戸時代の始め頃に建てられたものなのだそう。

 

これは「現存する最古の城門」で知られ、国指定重要文化財に登録されています。

 

門をくぐり抜けた先にあるのは北の丸。

半蔵門は一般人の立ち入りが禁止されていますが、田安門は一般開放されており間近で見学を楽しめるのがポイント。

 

旧江戸城の遺構を巡るなら欠かせないスポットです。

 

田安門


住所 : 東京都千代田区北の丸公園2

マップ : Googleマップ

アクセス : 九段下駅2番出口より徒歩5分

公式サイト : 田安門(千代田区観光協会)

 

3. 東京国立近代美術館

 

千鳥ヶ淵 東京国立近代美術館

 

北の丸公園の敷地内に位置するのが、国立近代美術館。

 

「日本最初の国立美術館」として昭和27年(1952)に開業しました。

東京には多くの美術館がありますが、その中でも代表的な存在として知られるのがこちら。

 

館内では、20世紀以降に製作された日本の近代美術に関する作品を展示。

コレクションの数は1万3000点以上を誇り、日本画を含む15点は重要文化財に指定されています。

 

春には花咲く名作が彩る「さくらまつり」も開催されるので、ぜひお見逃しなく。

 

東京国立近代美術館


住所 : 東京都千代田区北の丸公園3-1

マップ : Googleマップ

アクセス :

東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分
東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」4番出口
半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A1出口より徒歩15分

電話番号 : 050-5541-8600(ハローダイヤル)

定休日 : 月曜日(祝休日は開館し翌平日休館)、展示替期間、年末年始

営業時間 : 10:00〜17:00(金・土曜は10:00〜20:00) ※企画展は、展覧会により開館時間が異なる場合あり

料金 : 一般 500円/大学生 250円/18歳以下・65歳以上は無料 ※企画展は、展覧会により料金が異なる

公式サイト : 国立近代美術館

 

 

都内屈指の桜名所「千鳥ヶ淵」の楽しみ方をご紹介しました

千鳥ヶ淵にはお花見だけでなく、歴史や自然など一年を通じて楽しめる見どころがいっぱい。

 

主要駅からのアクセスが便利な立地なので、ぜひ足を運んでみてください。

 

※周辺の観光スポットの関連記事:  九段下のおすすめ観光スポット5選!癒しの散歩コースを紹介


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