top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 北海道
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
北海道東部の釧路市、釧路町、標茶町、鶴居村の4市町にまたがる釧路湿原。
湿原と湿原を取り囲む丘陵地からなっており、面積は約28,000ヘクタールで、なんと東京都23区が収まる大きさです。
日本で最初にラムサール条約登録湿地として1980年に登録されたことでも有名ですね。
その後、1987年には「釧路湿原国立公園」として国立公園にも指定されています。
現在は湿地となっている釧路湿原は、太古の時代は海でした。
縄文時代に海水が引き、土砂などが溜まったことにより、湿原エリアが形成されていきます。
その際にできた海跡湖(かいせきこ)として塘路湖、シラルトロ湖、達古武湖が現在も残っています。
釧路湿原は、そんな歴史のロマンを感じる観光スポットなのです。
開拓が困難な湿地は、役に立たない「不毛の地」とされてきました。
しかし、手つかずの自然が残ったことにより、多様な動植物が現在でも生息しています。
さらに、釧路湿原では約700種以上もの植物が見られます。
「河期時代の生き残り」といわれるクシロハナシノブやハナタネツケバナなども生育しており、貴重な植物を目にすることができます。
動物は哺乳類39種、鳥類約200種、爬虫類5種、両生類4種、魚類38種、昆虫類約1,100種が生息していると言われています。
釧路湿原の散策中には、エゾシカやキタキツネ、天然記念物であるタンチョウにも出会えるかもしれませんよ。
釧路湿原へのアクセス方法をご紹介します。
観光目的に合わせてアクセス方法を選んでください。
釧路湿原に向かうには、まずJR釧路駅をスタート地にするのが良いでしょう。
たんちょう釧路空港から釧路市街地までは、バスを使って約45分。
新千歳空港や札幌方面からの特急列車もJR釧路駅で降車しましょう。
JR釧路駅から釧路湿原へ向かうには、JR釧網本線に乗り「釧路湿原駅」での下車がおすすめです。
釧路湿原駅からは徒歩で展望台に行くことができます。
また、JR釧路駅~塘路・川湯温泉駅間を走る期間限定の観光列車「ノロッコ号」も釧路湿原を訪れる観光客に人気です。
ノロッコ号の詳細については後ほど詳しく解説します。
車で釧路湿原を訪れる場合、釧路湿原周辺を通る国道391号線のドライブがおすすめです。
細岡展望台や塘路ネイチャーセンター、サルボ展望台など駐車場を完備している箇所があるため、一度車から降りて釧路湿原の景色を楽しむこともできます。
また、車をJR釧路駅周辺のコインパーキングに駐車し、電車に乗り換えて釧路湿原観光を楽しむことも可能です。
ただし、電車の本数が少ないため、タイトな観光スケジュールの場合は車で釧路湿原近くまで訪れた方が良いでしょう。
釧路湿原の観光に必要な日数と、釧路湿原観光のベストシーズンを解説します。
釧路湿原を観光するために必要な日数は1~2日です。
展望台から湿原を眺めたり、遊歩道で散策をしたりする程度であれば、日帰り観光で充分釧路湿原を楽しめます。
釧路湿原の散策、アクティビティも楽しみながらゆっくりと周遊する場合は、2日あると釧路湿原を目一杯満喫できるでしょう。
釧路湿原周辺には温泉地もいくつかあるため、釧路湿原観光と併せて温泉に行くのもおすすめです。
最短1日で釧路湿原は楽しめますが、旅行目的や利用交通機関に合わせて日数を調整してくださいね。
釧路湿原の観光ベストシーズンは、気温も暖かくなってくる春~秋です。
植物も育ち始めるため、希少な植物を目にすることができます。
特に6月~7月は、新緑の青々とした色鮮やかな景色が楽しめます。
また、9月以降の秋口には、落葉した木々がより非日常な景色を生み出し、まるでアフリカのサバンナのような景色になるのも魅力的です。
暖かい時季だけでなく、冬でも楽しめるのが釧路湿原の魅力のひとつ。
冬場の1月~3月は天然記念物のタンチョウが見られます。
また、雪の積もった釧路湿原をスキーで散策できるアクティビティや、白銀の世界をカヌーに乗りながら楽しめるアクティビティもあります。
冬ならではの釧路湿原の景色をお楽しみください。
ただし、冬に釧路湿原を観光する際は、防寒対策をしっかりとしましょう。
釧路湿原の魅力である「雄大な自然」を満喫できる楽しみ方をご紹介します。
釧路湿原にはいくつか展望台があります。
その中でも今回は電車に乗っても気軽に行ける「細岡展望台」をご紹介します。
細岡展望台は、JR釧路湿原駅から徒歩約20分の距離にあります。
電車で釧路湿原を訪れる観光客の方が立ち寄る、最もポピュラーな展望台です。
駐車場もあるので、車で訪れることもできます。
細岡展望台までは、緩やかな山道を歩きます。
道なりに進んでいくと「細岡ビジターズラウンジ」にたどり着きます。
細岡ビジターズラウンジ内には、釧路湿原の写真展や軽食・休憩スペースがあるので、散策の際はぜひお立ち寄りください。
細岡ビジターズラウンジ建物横の道を進んでいくと、細岡展望台に到着します。
展望台からは釧路湿原の絶景が目の前に広がります。
もっと近くで釧路湿原の自然を見てみたい方には、遊歩道の散策がおすすめです。
釧路湿原内にはいくつか遊歩道があります。
温根内ビジターセンターを起点とする「温根内木道」は、約1時間で1周できる遊歩道です。
遊歩道には、釧路湿原の動植物を紹介する解説板が設置されています。
遊歩道付近では、ヨシ・スゲ湿原やミズゴケ湿原、ハンノキ林など様々な表情を持つ湿原を見ることができますよ。
釧路湿原の中をゆったりと散策したい方は、ぜひ遊歩道での散策をお楽しみください。
釧路湿原内を流れる釧路川をカヌーで下るアクティビティも、釧路湿原観光で人気です。
蛇行するように流れる釧路川を、カヌーに乗りながらゆったりと下ります。
体験プランなら、所要時間2時間程度でアクティビティを楽しめます。
釧路湿原の自然を体感できる贅沢な時間を満喫しましょう。
JR釧網本線の釧路駅~塘路駅または、釧路駅~川湯温泉間を走る期間限定の観光列車「ノロッコ号」。
窓がなくトロッコのようなデザインの列車に乗って、釧路湿原内を走ります。
釧路湿原のガイドも車内で行われるため、観光客に大人気です。
開放的な列車内は釧路湿原の自然を満喫できる仕様で、椅子が窓の外を向くように設置されている箇所もあります。
ノロッコ号に乗車すると、限定の乗車証明書が手に入るため、釧路湿原観光の思い出にもぴったりです。
人気の列車のため、指定席の展望車は満席になることも多々あります。
早めにチケットは予約しておきましょう。
詳細は こちら からご確認ください。
住所 : 北海道釧路市幸町10-3 釧路地方合同庁舎4階(釧路自然環境事務所)
マップ : Googleマップ
電話番号 : 0154-32-7500 (釧路自然環境事務所)
公式サイト : 釧路湿原(環境庁)
手つかずの自然が残る釧路湿原。
絶景や貴重な動植物との出会いは心に癒しを与えてくれます。
遊歩道の散策や、カヌー、ノロッコ号など楽しみ方も多数ある釧路湿原で、北海道旅の思い出をぜひ増やしてくださいね。
▼釧路観光の関連記事
最終更新日 : 2023/04/28
公開日 : 2023/04/28