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Jリーグ・町田ゼルビアの躍進などもあって、最近急速に脚光を浴びている街・町田。
東京都の本土から半島状に飛び出しているという特異な市域を持つ、都内最南部の都市です。
北部の付け根部分を除いた周囲をすべて神奈川県(横浜・川崎・相模原・大和)に囲まれており、東京よりも神奈川の方が身近という環境にあります。
電話の市外局番(042)が相模原市と一緒だったり、横浜銀行が多かったり、神奈川中央交通バスが走っていたりと、至る所で神奈川らしさが目立ちます。
そんなこともあって、町田市は「神奈川県町田市」なんて揶揄されることがしばしばです。
町田は実際に神奈川県に属していたという過去があります。
明治維新後直後の明治元年(1868年)に神奈川県に編入され、明治26年(1893年)に当時の東京府に移管されるまで神奈川県の所属でした。
移管された理由については感染症防止対策とか、自由民権運動の抑制とか諸説ありますが、町田だけでなく多摩地域全域が対象だったこと。
多摩地域の他の自治体には「神奈川らしさ」があまり感じられないのだから、その点でも町田のユニークさが際立ちますね。
そんな町田ですが、都内では東京23区域、八王子市に次いで3番目に人口が多く、東京多摩地域の中核都市となっています。
主要駅である町田駅にはJR横浜線と小田急線が乗り入れていますが、1日平均乗降人員は横浜線では第1位、小田急線では第2位を誇ります。
都心や横浜方面へのアクセスの良さに加えて、郊外には豊かな自然が残されている点も魅力で、市内人口も増加中です。
町田は観光資源に恵まれた街です。
自然が豊かな公園や個性的なミュージアム、昔ながらの商店街と最新大型ショッピングモールが同時に楽しめるなど、有意義な観光を期待できるスポットが点在しています。
おすすめの観光スポットは近い範囲に集中しているので、効率よく周遊できる点も嬉しいところです。
町田市内にはJR横浜線・京王線相模原線・小田急線・東急田園都市線の4路線が乗り入れており、全部で9つの駅が設置されています。
北部・南部・中部と市内すべてのエリアに鉄道駅があることも魅力ですね。
主要駅である町田駅にはJR横浜線と小田急線が運行しており、新宿・渋谷両駅および横浜駅まで約30分とアクセス良好です。
神奈川中央交通バスが全市内を運行しており、そのほか地区によって各私鉄バスやコニュニティーバスが運行しているなどバス路線も充実しています。
横浜市との境界線にある東名高速道路の「横浜町田IC」から町田市中心部までは約7kmで、空いていれば20分程度の所要時間です。
小田急線とJR横浜線が交差する町田駅周辺は、都内でも有数の繁華街となっています。
新しいショッピングセンターが増加する一方、昔ながらのレトロな商店街も健在で、訪れる多くの人を魅了します。
駅前周辺の雑踏に疲れたら、近くにある癒しの空間でリフレッシュしましょう。
また、神奈川県との県境・南町田にある超大型ショッピングモールも気になるところです。
町田駅から約1km、およそ15分ほど歩いたところに、駅前の喧騒が信じられないほどの閑静な公園が存在します。
「芹ヶ谷公園」は約140,000㎡の広大な敷地を持つ大型公園で、緑豊かで落ち着いた空間は町田中心のオアシス的存在です。
園内には天然の湧水が流れ、クヌギやケヤキなど自然林が残っていることなど、多摩丘陵の谷戸をそのまま利用した環境となっています。
遊具やじゃぶじゃぶ池など子供向けの遊具も充実、また片隅には国際版画美術館が設置されており、世代を問わず楽しめる公園です。
マイカーでの訪問者向けに、公園の入り口・国際版画美術館側に有料駐車場が設置されています。
1時間までは無料(90分100円、以後30分毎に50円加算)、最大料金800円の価格設定ですが、イベント開催日等には満車になることが多いようです。
芹ヶ谷公園内は「アートな公園」らしく、園内に多くの芸術作品が展示されています。
入り口付近にあるこちらの黒い円形のオブジェは、高橋清制作の「開かれた宇宙」です。
「虹と水の広場」には、巨大なシーソーのオブジェ。
高さが16mもあり、中から出る水の重みでシーソーが動く仕組みになっています。
日本庭園風のエリアもあり、心が落ち着きますね。
多目的広場と、広場を見下ろす高台に設置されたオブジェ「トキオコシ」です。
国際版画美術館も含め、色々な芸術作品に触れられるのも芹が谷公園の魅力ですね。
子供向けの遊具や遊び場も充実しています。
斜面を利用した大型滑り台は全長46mにも及ぶそうです。
滑り台に隣接した雑木林内にある「せりがや冒険遊び場」。
木製ブランコやぶらさがりロープなどが設置され、子供たちがアウトドア体験を満喫できる空間となっています。
雑木林の中には遊歩道が設置されており、年間を通して自然観察を楽しむことができます。
こうした道を散策していると、日々の疲れが癒されてくることを実感します。
サクラや紅葉など四季折々の景観も楽しめる芹ヶ谷公園。
町田駅からも近いので、町田を訪れた際にはぜひとも立ち寄っておきたいおすすめスポットです。
住所 : 東京都町田市原町田5-16
マップ : Googleマップ
アクセス : 各線 町田駅より徒歩13分
電話番号 : 042-724-4399(町田市公園緑地課)
定休日 : なし
営業時間 : 6:00~18:00 ※6月~8月は19:00まで
料金 : 無料
芹ヶ谷公園内にある「国際版画美術館」は、日本国内では数少ない版画専門の美術館です。
レンブラントやピカソ、マネなど海外の巨匠から、葛飾北斎や月岡芳年、宗像志功など国内有名画家の作品まで、32,000点以上の収蔵を誇ります。
特別企画展など一部のイベント開催を除けば、入館無料で楽しめる点も嬉しいところ。
常設の展示作品や無料公開の展示作品も充実しており、気軽に版画美術に触れることができるおすすめのスポットです。
町田市立国際版画美術館は、市民の美術に関する知識及び教養の向上を図る目的で、昭和62年(1987年)に開館しました。
スタイリッシュな美術館の建物は、優れた建造物に贈られる「JIA 25年賞」および「BELCA賞ロングライフ部門賞」を受章した実績を誇る傑作。
自然に囲まれた芹ヶ谷公園との相性も抜群ですね。
広々として風格のあるエントランスホールは、来場の記念撮影にも最適!
階段を上った2階フロアが展示室となります。
筆者が訪れた時には、現代日本版画の第一人者・黒崎彰さんの作品展が開催されていました。
正直なところ初めて名前を聞いた人でしたが、版画作品とは思えないほど色彩豊かな作品も多く、版画の世界の奥深さに魅了されました。
国際版画美術館では、版画作品の鑑賞だけでなく、一般向けの版画実技講習も開催されています。
木版画やリトグラフなど講座内容も多彩なので、版画に興味を持った人はぜひ受講してみてくださいね。
芹ヶ谷公園の景観を眺めながら食事が楽しめる、美術館併設のレストラン「けやき」。
コーヒーとケーキは日本橋の名店「ミカド」が提供しているものだそうです。
ランチやドリンクのメニューも豊富なうえ、リーズナブルな価格で楽しめますよ。
住所 : 東京都町田市原町田4-28-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 042-726-2771
定休日 : 毎週月曜日、12月28日~1月4日
営業時間 :
料金 : 入館無料(企画展示は展示会によって料金が異なる)
公式サイト : 町田市立国際版画美術館
町田は駅周辺だけでも13ヵ所もの商店街がひしめき、ショッピングやグルメに事欠きません。
それぞれの商店街に個性的な魅力がありますが、とりわけ独特の個性を保ち、抜群の人気を誇っている商店街が「町田仲見世商店街」です。
町田仲見世商店街は、JR町田駅から道路を渡って3分程度の場所にあるアーケード商店街です。
全長80mほどの小さな商店街ですが、この界隈だけ古き昭和の時代から取り残されたようなレトロな雰囲気が漂います。
終戦直後の昭和22年(1947年)に開業したというから、80年近く地元で愛され続けている通称「西のアメ横」です。
今も飲食店を中心に個性的なお店が軒を連ね、訪れる人を魅了します。
日用雑貨やアクセサリーを扱っているお店、カバン専門店などもありますが、全体的にグルメ関連の店舗が充実しています。
ラーメン店やスイーツ、カレー専門店のほか、沖縄料理やタイ料理店もあって、どのお店に入ろうか迷ってしまうほどです。
商店街本通りの路地裏にも、沖縄料理店やカレー専門店、バーなどの飲食店が軒を連ねています。
狭い路地裏にあるお店って、隠れ家的な名店が多いのかもしれませんね。
散策しているだけでもワクワクします。
商店街の入り口(駅側)にあったスウィーツのお店が気になったので立ち寄ってみました。
こちらの「マルヤ製菓」は、大判焼きやタイ焼きなどの和スウィーツが味わえるお店で、扱っているフレーバーは40種類以上!
熱々の作りたてが楽しめるとあって、行列の絶えない人気店です。
タイ焼きのカスタード生クリーム(280円)を買ってみました。
熱々の生地とたっぷり詰まった生クリームの相性が抜群で、大満足の味わいでした。
住所 : 東京都町田市原町田4丁目5−13
マップ : Googleマップ
アクセス :
営業時間 : 各店舗により異なる
町田シバヒロ?…新しいショッピングモールの名前みたいですね。
町田シバヒロは、町田市役所本庁舎跡地に誕生した広大な芝生広場で、「シバフヒロバ」だから「シバヒロ」。
遊具とか樹木とか余分なものは一切なく、見渡す限り芝生しかない公園ですが、これがかえって斬新そのものです。
町田市街地のど真ん中にありながら、寝転んでみたり、ランチやスポーツを楽しんだり、思い思いのスタイルで滞在を楽しめるんです。
町田シバヒロは、町田駅から徒歩6分とアクセスも良好です。
裸足で走り回っても安心の天然芝が植えられており、敷地面積は約5,700㎡と広大、基本的に誰でも無料で入園することができます。
スポーツ教室やフリーマーケットなどイベントの会場として、または貸切としても利用されますが、それ以外の日は一般開放されています。
花火やBBQなど火を使う行為や、野球やゴルフなど硬いボールを使う遊戯は禁止されていますが、基本的に滞在方法は自由です。
町田駅から徒歩圏内にありますが、有料の駐車場も用意されています。
40分220円で、一日の最大料金は平日900円(土日祝1,200円)の料金設定です。
駐車場側からの出入口です。
ほかにも出入口は数か所ありますが、フェンスなしに入退場できるのはここだけ。
トイレはもちろん、授乳室、足洗い場まで設置されているなど設備環境も充実しています。
管理人も常駐しているので、安心して滞在できますね。
芝生内での休憩用に、椅子やテーブルの貸出も行っています。
大きな道路(町田街道)に面した出入口にはフェンスが設けられていますが、こちらからの入退場も常時可能です。
これなら小さな子供たちが走り回っても安心ですね。
ビルに囲まれた町田市街地の中心部に位置するオアシス、町田シバヒロ。
街歩きに疲れたら、ぜひ立ち寄ってリフレッシュしたい癒しのスポットです。
住所 : 東京都町田市中町1丁目20−23
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 042-724-4816
営業時間 : 8:00~19:00
料金 : 入場無料
公式サイト : 町田シバヒロ
旧グランベリーモールを再開発し、令和元年(2019年)にリニューアルオープンした「南町田グランベリーパーク」。
アウトレットや最新グルメ店など240店以上の店舗が営業する巨大な商業施設「グランベリーパーク」を中心に、公園やミュージアム、駅などが一体化した広大なアミューズメントスポットです。
総面積は220,000㎡(東京ドームの4.7倍)にも及び、商業施設というよりも、新しく完成した街のようなイメージがあります。
南町田グランベリーパークの玄関口は、東急田園都市線の「南町田グランベリーパーク駅」です。
渋谷から急行直通で33分、小田急町田駅からは中央林間駅乗り換えで約15分の所要時間となります。
駅からグランベリーパークまで直結しているので、迷わずにたどり着くことができます。
車で訪れる場合でも大型駐車場を完備しているので安心です。
無料サービス時間を設定しており、平日は2時間、土日祝日は1時間が無料となります。
以降30分毎に250円の料金が発生しますが、パーク内での利用金額に応じて割引のサービスが受けられます。
グランベリーパークの構内はあまりにも広く、予め各エリアの地理感を把握しておかないと迷子になるかもしれません。
こちらは有名ブランドのアウトレット店などが集結する「セントラルコート」。
グランベリーパークのメインエリアとなります。
駐車場スペースの間にある「ギャザリング・マーケット」は、グルメ店が集結するエリア。
イートインスペースも設置されているので、軽く食事を楽しみながらの休憩に最適です。
玩具店や子供向けアミューズメント施設が中心の「キッズディスカバリー」内も、グルメショップが充実しています。
日本国内で3店舗、関東以北ではここしかない「KFCレストラン」は、グランベリーパークで最も人気のあるレストランです。
お馴染みのオリジナルチキンをはじめ、パスタやスープ、デザートなど50種類以上の料理が食べ放題となるという夢のような設定。
あまりにも人気があるため、開店前から並んで整理券を入手しないと入店が難しいそうです。
アウトドアブランド・モンベルが手掛ける「モンベルヴィレッジ」ではショッピングだけでなく、気軽にアウトドア体験もできちゃうんです。
店舗前に聳える巨大なクライミングピナクルは、本格的なクライミング体験ができる魅力的なスポット。
ハーネス(安全確保装置)を装備しているので、初心者でも気軽に参加可能です。
装備レンタル料込で1,500円(20分)で体験することができますよ。
「109シネマズ・グランベリーパーク」は、10の劇場が入った大型映画館です。
「4DX Screen」や「IMAX®レーザー」など最新技術を駆使した大迫力の映像が楽しめますよ。
グランベリーパーク最大の見どころのひとつ、パークライフ・サイトの「スヌーピーミュージアム」。
スヌーピーと「ピーナッツ」の登場人物の世界にたっぷりと浸れる、日本で唯一の博物館です。
ミュージアムに隣接する「PEANUTS Cafe」では、素敵なスヌーピーグルメが楽しめますよ。
グランベリーパーク内では年間を通じて楽しいイベントが盛り沢山です。
冬には、スヌーピーとその仲間たちのデザインが施された「アイススケートリンク」が開催中でした。
グランベリーパークを満喫したあとは、緑豊かな「鶴間公園」でリフレッシュしましょう。
約71,000㎡の広大な敷地を持つ都市型自然公園で、大型遊具やアスレチック設備なども充実しています。
ショップモールにミュージアム、映画館、公園と、南町田グランベリーパークは、丸一日楽しむことのできる素敵なスポットです。
住所 : 東京都町田市鶴間三丁目3-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 田園都市線 南町田グランベリーパーク駅に直結
電話番号 : 042-788-0109
定休日 : 不定休あり
営業時間 : 10:00~20:00 ※店舗・施設により異なるので 公式サイト を要確認
料金 : 入場無料(有料施設あり)
公式サイト : 南町田グランベリーパーク
多摩丘陵の南端に位置する野津田・小野路地区は、豊かな自然に恵まれ、観光資源が豊富なエリア。
このエリアには広大な薬師池公園や、町田ゼルビアの本拠地を有する野津田公園など、町田を代表する観光スポットが凝縮されています。
また、旧宿場町の雰囲気が残る街並みや竪穴式住居が復元された公園など、非日常体験を味わえるスポットもあって、充実した滞在を期待できます。
町田駅からも近くアクセスも良好なので、ぜひ足を運んでみてください。
「薬師池公園 四季彩の杜」は、薬師池公園を中心に複数の施設が融合した都市公園です。
全部で東京ドーム3個分に相当する広大な園内には、時期限定開園のダリア園やえびね苑、後述するリス園など9つの魅力的な施設が点在しています。
中核となる薬師池公園は、安土桃山時代に造られた「薬師池」を中心に歴史的文化財と四季折々の自然美を楽しめる人気スポット。
その景観の素晴らしさから「新東京百景」「東京都指定名称」のほか「日本の歴史公園100選」にも選出されているほどです。
薬師池公園は町田の中心部から少し離れており、町田駅からバスで30分程度の所要時間です。
マイカーで訪れる人向に有料駐車場が複数設置されており、ほかの市営公園と同じように1時間無料、最大料金800円で駐車することができます。
入り口付近にある「ハス田」です。
7月下旬から8月にかけての夏の時期、2,000年以上前の種から発芽した古代ハス(大賀ハス)が見頃を迎えます。
町田は明治期に自由民権運動が盛んだった土地。
「自由民権の像」は、市制施行40周年記念モニュメントとして薬師池公園内に建立されました。
園内のほぼ中央に位置する薬師池公園のシンボル・薬師池です。
原型となる福王寺溜池は、安土桃山時代の天正18年(1590年)に完成したと言われています。
「タイコ橋」を望む眺望は、園内随一のフォトスポットです。
タイコ橋の上から眺望する公園の景観も素敵ですよ。
薬師池公園には、ほかにも見どころが豊富にあります。
薬師池の名前の由来となった「野津田薬師堂」は、奈良時代天平年間に建立されたと伝わる古刹です。
江戸時代の古民家を移築した「旧永井家住宅」は、国の重要文化財に指定されています。
こちらも江戸時代の古民家「旧荻野家住宅」を移築したもの。
どちらも内部を見学することができます。
薬師池公園だけでも見応えたっぷりですが、時間があれば他の「四季彩の杜」にも足を運んでみたいもの。
えびね苑やダリア園など開花の時期しか開園しないところもありますが、薬師池公園に隣接する「西園」もおすすめです。
令和2年(2020年)に開園したばかりですが、地場食品直売所や町田産の食材を使った料理が楽しめるレストランなどをしています。
広大な芝生広場でBBQをしたり、里山の自然を散策したり、いろいろな滞在方法を楽しめますよ。
住所 : 東京都町田市野津田町3270番地
マップ : Googleマップ
アクセス : 「薬師ヶ丘」または「薬師池」バス停より徒歩すぐ
電話番号 : 042-724-4399
定休日 :
営業時間 :
料金 : 入園無料
公式サイト : 町田薬師池公園
リスという小動物を主役にした小規模な動物園ながら、町田を代表する観光スポットとして知名度も抜群の「町田リス園」。
道路を挟んだ薬師池公園の真向かいにあり、「薬師池公園 四季彩の杜」を構成する主要施設になっています。
園内の放飼場には約200匹のタイワンリスが放し飼いにされており、餌やり体験など、リスたちと間近に触れ合うことのできることが魅力。
有料施設にも関わらず、町田市内外から年間15万人もの来園者で賑わう人気スポットでもあります。
昭和63年(1988年)にオープンした町田リス園は、開園から35年以上の歴史を持つ老舗動物園。
障がい者の人たちが安心して働ける職場を提供するために、当時の町田市長の強い後押しによって開園したそうです。
当時の町田には動物園が存在せず、ほかにはない特徴を持つ動物園として「リス園」を設置することに決めたとのこと。
主役となるリスは、伊豆大島にある「伊豆大島椿花ガーデン」より約400匹を譲り受けたものです。
今でも就労継続支援施設にも認定されており、障がいのあるスタッフが元気よく接客している姿に好感が持てます。
可愛らしい入場ゲートは、アットホームな雰囲気がたっぷり!
専用の駐車場は設置していないので、マイカーで訪れる人は真向かいの薬師池公園の駐車場に停めることをおすすめします。
こちらが券売所と入園口です。
入園料は大人500円(子供300円)と、この規模の動物園にしてはやや高めの価格設定。
それでも時間制限がなく、好きなだけリスと触れ合えることを考えれば、良心的な値段かもしれませんね。
町田リス園は小動物園とリス放飼場の2エリア構成となっています。
小動物園エリアでは、ウサギやカメ、プレーリードッグなどが飼育展示されており、こちらも子供たちに大人気です。
モルモットやウサギなど小動物たちとのスキンシップが楽しめる「ふれあい広場」もありますよ。
お待ちかねのリス放飼場の入り口です。
リスたちが逃げないように通常は扉が閉まっており、入場する際にはスタッフの人に開けてもらうスタイルとなります。
リスたちと触れ合う際には、無料で貸してくれる手袋を着用するようにしましょう。
素手だと噛みつかれて思わぬ怪我をするおそれがあります。
また、リスの餌も放飼場前で販売(100円)されています。
特殊フェンスで囲まれた放飼場の広さは約2,500㎡。
約200匹のタイワンリスが元気に走り回っている様子が可愛らしいですね。
タイワンリスはニホンリスよりも体が大きく、全身が褐色の毛で覆われているのが特徴。
好奇心旺盛で、人が近づいてもあまり逃げたりしないので、このように写真撮影に答えてくれます。
筆者が撮影した写真を確認している時、興味津々で様子を見つめていたリスが膝の上に跳びのってきました。
人間が大好きなリスたちにほっこり癒されますね。
住所 : 東京都町田市薬師台1-733-1
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 042-734-1001
定休日 : 火曜(6・9・12月は第1火曜~金曜)
営業時間 : 10:00~16:00
料金 : 大人 500円、子ども(3歳以上)300円
備考 : 車で来園する場合は隣接する薬師池公園の駐車場の利用が可能
公式サイト : 町田リス園
令和5年(2023年)、J2リーグを圧倒的な強さで優勝し、悲願のJ1昇格を果たした「FC町田ゼルビア」。
その町田ゼルビアのホームグラウンド・GIONスタジアムを有する「野津田公園」は、町田でも最大級の規模を誇る市立公園です。
東京ドーム8個分に相当する敷地内は、GIONスタジアムをはじめ各種スポーツ施設、植物園、ピクニック広場など設備が充実しています。
園内は豊かな緑に囲まれ、町田市民の憩いの場として最も愛されている公園のひとつです。
町田駅などからバスが運行しており、最寄りのバス停から公園の入り口までは歩いて20分程度です。
駐車場も6か所設置されていますが、かなり分散しているので、目的地に一番近い場所を選ぶようにしましょう。
駐車料金は平日は無料、土日祝日は1時間無料で、一日停めても最大料金800円とリーズナブルな価格設定です(大型イベント開催日は除く)。
筆者はGIONスタジアム最寄りの西駐車場から入園しました。
GIONスタジアムの正式名称は「町田市立陸上競技場」。
この名称どおりサッカーの試合などで利用される以外は、陸上競技場として使用されています。
6階建てのメインスタンドは、2,600席以上の観客席が設置されています。
Jリーグ開催日には、スタジアム全体で15,320人の収容が可能だそうです。
イベント開催日や休刊日を除くディタイム(9:00~17:00)は、スタジアム内の個人利用が可能です。
入場自由なので、じっくり内部を見学してみたり、広々としたトラックを走ってみるのも楽しいですよ。
明治期の自由民権運動家・村野常右衛門の生家も見どころのひとつ。
建物は江戸時代末期に創建、大正13年になってに鉄板葺き屋根に大幅改築したもので、往時の姿で移築、復元されています。
町田市の指定有形文化財にもなっている貴重な建造物です。
当時の家財道具などが展示されている家屋内部は、無料で見学することができますよ。
村野常右衛門生家のすぐそばにある「湿生植物園」です。
公園内にあった調整池を整備したものだそうですが、今ではセリやガマなど水辺の植物が10種類約20,000株以上繁茂するまでになりました。
水生植物のほか、カモやカワセミなどの鳥類、トンボなどの昆虫も観察することができます。
園内は野球場やサッカーグラウンド、テニスコートなどのスポーツ設備も充実しています。
複合遊具が設置された遊具エリアもあり、小さな子供連れのファミリー層にも大人気です。
ほかにも芝生広場やピクニック広場など、思いっきり体を動かせるエリアが豊富にあります。
多少のアップダウンがありますが、雑木林内に設けられた散策路はリフレッシュするには最高の環境。
昔ながらの里山の景観が楽しめますよ。
公園内で最も標高(116m)の高い「展望広場」です。
芝生が広がっており、休憩やピクニックを楽しむことができます。
その名前通り、晴れた日には新宿の高層ビルなどの素晴らしい眺望を満喫することができますよ。
住所 : 東京都町田市野津田町2035
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 042-735-4511
定休日 :
営業時間 : 6:00~20:00(施設により異なる場合あり)
料金 : 入園料無料(運動施設は有料)
備考 :
公式サイト : 町田市立野津田公園
規模は小さいのですが、町田市内にも江戸情緒漂う宿場町跡が残っています。
「小野路宿」は、江戸時代には東海道と甲州街道を結ぶ脇街道、および大山街道の宿場町として栄えた歴史的あるスポットです。
今でも旧街道沿いには古い建物や黒塀などが現存し、まるで江戸の昔にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気を楽しめます。
薬師池公園から野津田公園方面へ向かう途中にあります。
小野路宿の歴史は古く、大和の朝廷時代に国府の厚木と府中を結ぶ街道として登場しています。
鎌倉時代から江戸時代にかけては交通の要衝として重視され、駿府から日光に向かう徳川家康の遺骸が通過した記録も残っています。
特に江戸中期以降は大山詣に向かう宿場町として繁栄を謳歌しました。
当時は街道沿いに6軒の旅籠があったと伝えられています。
小野路宿の観光は、街道入口にある「小野路宿里山交流館」からスタートしましょう。
元々は6軒あった旅籠のひとつ「角屋」の建物を改修・再利用したもので、観光案内所業務だけでなく、食堂や土産店も兼ねています。
あいにく改装工事中でしたが、土蔵や製茶場、味噌蔵などが設置された中庭を見学することができました。
建物のほとんどは昭和初期に建造されたもので、ここだけ時間が止まったかのような不思議な感覚にとらわれます。
製茶場内にはかまども設置され、実際にお茶作りが行われているほか、うどん作りの体験ができるそうです。
主屋内の食堂は、地元産の小麦粉を使った「小野路うどん」が絶品と評判ですが、筆者が訪れた時間には営業が終了していました。
幸いにもお土産コーナーは引き続き営業していたので、待望の小野路うどん(280円)を購入することができました。
他にも町田産の野菜・果物や工芸品なども取り扱っています。
里山交流館を出て、江戸情緒たっぷりの旧街道(小野路宿通り)を散策します。
用水路を流れる小さな川は「小野路川」で、横浜市内を経由して東京湾に注ぐ一級河川・鶴見川の源流です。
街道沿いには古民家を利用したお洒落なカフェもあって、散策中の休憩もばっちり!
小野路宿は、江戸幕末の頃、新撰組の近藤勇や土方歳三らが剣術の出稽古で足繁く通った道。
こちらの古民家・小島家は、先代当主が近藤や土方と深い親交があった関係で、新選組関連の資料を展示公開する「小島資料館」となっています。
沖田総司の年賀状や近藤勇の稽古着など貴重な展示物もあり、歴史好きの人にはたまらないスポットです。
最後に小野路宿の鎮守・「小野神社」を参拝しました。
里山交流館に隣接した高台に鎮座し、百人一首でも知られる平安時代の歌人・小野篁を御祭神として祀っています。
天禄3年(972年)創建の由緒ある神社ですが、ひっそりと佇んでおり、他に誰もいませんでした。
小野路周辺は都内有数の里山地域となっています。
多摩丘陵の谷戸の大自然や牧場、歴史的遺構など見どころも満載です。
時間があれば、ぜひとも里山の散策を楽しんでみましょう。
住所 : 東京都町田市小野路町888-1
マップ : Googleマップ
アクセス : 「小野神社前」バス停より徒歩2分
電話番号 : 042-860-4835
定休日 : 年末年始
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 無料
今度は古代にタイムスリップ!
「本町田遺跡公園」は、実際の縄文・弥生時代の遺跡群の跡に造られた公園です。
園内には当時の竪穴式住居が復元されており、内部の様子を見学することができます。
住宅街に囲まれた高台の一角にあるため、アクセスはやや不便ですが、ぜひ足を運んでおきたいおすすめスポットです。
この場所から古代遺跡が発見されたのは、今から60年近く前の1967~1968年の頃。
藤の台団地造営に先立って行われた発掘調査の結果、敷地内から縄文・弥生時代の住居跡のほか、土器や石器などの生活品が発見されました。
その遺跡を整備し、昭和46年(1971年)に開業したのがこちらの「本町田遺跡公園」です。
同じ遺跡から縄文、弥生という時代が異なるものが発掘される例は少なく、貴重な遺跡として東京都の指定史跡にも認定されています。
公共交通機関を利用する場合のアクセスは、町田駅または鶴川駅よりバスで約15分の「市立博物館前」停留所が最寄りとなります。
停留所から坂道を上ること約10分で到着します。
公園のすぐ近くにある町田市立博物館は、令和元年(2019年)をもって閉館になっていました。
マイカーで訪問する場合は、駐車スペース9台の無料駐車場が設置されています。
遺跡公園のあることが不思議に感じるほど、住宅街のど真ん中です。
公園の入り口にあるガイダンスルームです。
本町田遺跡を紹介するコーナーが設置されているので、こちらで前知識を吸収しておくと見学がより楽しくなりますよ。
ガイダンスルームには、発掘された土器などの出土品が展示されています。
遺跡内には、縄文時代前期の住居4軒、弥生時代中期の住居7軒存在していたそうです。
そのうち縄文式と弥生式の竪穴住居がそれぞれ1軒ずつ復元されています。
公園敷地内は芝生になっており、園路や休憩ベンチも設置されていて、快適な散策を楽しめますよ。
園内には多くの樹木が植樹されていますが、この時期には紅梅が見ごろを迎えていました。
まずは縄文時代の竪穴住居を見学します。
実際に建っていた場所に復元されているのだから臨場感がありますね。
シンプルな内装ですが、意外と広々とした空間。
屋根の梁が頑丈な造りになっており、縄文人の技術の高さが伺えます。
次は弥生時代の竪穴住居です。
外観だけを見ると、ほとんど違いがわかりませんね。
石器だけを使用した縄文人に比べて、弥生人は金属器を巧みに使用していたそうです。
そのため住居の柱は金属で加工され、より強度を増すようになったとのこと。
太い柱で支えられた内装は精巧で、縄文式とは異なりますね。
復元されていないエリアにはプレートが設置され、かつて住居があった記憶を留めています。
筆者が訪れた際にはほぼ貸切の状態だったので、じっくりと見学を楽しむことができました。
地元の人以外にはあまり知られていなさそうな穴場スポットですが、非日常的な体験を楽しめる素敵な公園です。
高台にある公園のロケーションは眺望も抜群です。
丹沢や秩父山系の山々も、このようにくっきりと確認することができますよ。
住所 : 東京都町田市本町田3455
マップ : Googleマップ
アクセス : 「市立博物館前」バス停より徒歩7分
電話番号 : 042-726-1531
定休日 : 月曜日
営業時間 : 9:00~16:30
料金 : 入園料無料
東京と神奈川が融合したような街・町田。
東京とも神奈川とも異なる「町田らしさ」が、この街を訪れる人を魅了します。
新旧のショッピングモール、里山の面影を残す自然公園、歴史的景観の街並みなど、町田はおすすめ観光資源の宝庫です。
都心からも神奈川からもアクセス良好の町田に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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最終更新日 : 2024/03/04
公開日 : 2024/02/27