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日本製ファイヤーキングとヴィンテージファイヤーキングとの違いは?
アメリカンヴィンテージを代表するマグカップ、ファイヤーキング。
ミルクガラスを使った温かい質感が特徴で、半世紀を超えて愛され続けている食器ブランドです。
「古き良きアメリカ」が宿ったようなアンティークの雰囲気が愛されている理由で、世界中にコレクターがおり、特に日本では愛好家が多いアイテムです。
一脚あたりの相場は5,000円〜8,000円程度が一般的ですが、希少価値が高いものでは10万円を超えるものもあります。
ファイヤーキングを生み出したのは「アンカーホッキンググラス」社。
1905年、オハイオ州ランカスターにて創業した耐熱ガラス容器メーカーです。
1942年、アンカーホッキンググラス社がファイヤーキングブランドを創設。
ミルクガラスを用いたガラスマグの生産を開始しました。
1976年、ファイヤーキングの生産は中止となりましたが、アメリカンヴィンテージを代表するアイテムとして世界中から愛され続け、オリジナルのファイヤーキングは今となってはアンティークアイテムとして取引されています。
ヴィンテージのファイヤーキングマグは、3,000円〜8,000円程度が相場。
幻のカラーとされるピンク(ローズ)であれば数十万円するものもあるなど、プレミア価格で取引されているものもあります。
生産が中止となったファイヤーキングでしたが、2011年に生産の場を日本に移して復活。
現在はMADE IN JAPANのアイテムとして生産・販売されています。
古き良きアメリカを代表するアイテムであるファイヤーキングは、様々な映画にも登場します。
インテリアアイテムとして愛され続けていることもあり、邦画・洋画問わず、また時代問わず、色々な映画に登場しているので、映画好きは要チェックです。
中には、ファイヤーキングの題名詞ともいえる「ジェダイ」カラーのマグががっつり登場する映画もありますよ。
ファイヤーキングは「ミルクガラス」という素材で作られています。
ミルクガラスは、1940年代〜1970年代後半まで製造され、アメリカンヴィンテージを代表する素材となっています。
オールドミルクガラスは重く生産効率が悪いため、1970年代には生産が終了していきましたが、現在はビンテージ感を楽しむアイテムとして人気が復活。
日本でもファイヤーキングジャパンが作られるなど、生産の動きも再び出てきました。
ミルクガラスは、ガラスにミルクを薄めたような質感が特徴的。
ガラスなので、コーヒーやコーラといった飲み物を入れるとうっすらその色が透けて見えるのがポイントです。
アメリカのマグとしてド定番だったファイヤーキングですが、1976年に惜しまれつつも製造が終了しました。
一旦ファイヤーキングの生産は終了したのですが、20年以上たった2011年、日本企業がライセンスを買い取りファイヤーキングが復活。
現在は「MADE IN JAPAN」の刻印を押されたファイヤーキングが、日本のガラス職人によって生産が続けられています。
気になるクオリティですが、本家・ヴィンテージのファイヤーキングとほとんど変わりがないといって言いレベル。
大きな違いとしては、裏の刻印が本家と異なり「MADE IN JAPAN」となっているところ。
ジェダイやミルクホワイトの独特な色合いやずっしりとした重みも再現されています。
現在も当時と同じく手作業で作られているため、厚みや色などに製品ごとに多少のムラがあるのもポイントです。
ファイヤーキングマニアとしては、手に入りにくいターコイズカラーがラインナップされているのが嬉しいところです。
また、本家ファイヤーキングと同じく、スヌーピーや企業とのコラボアイテムもラインナップされています。
マニアの中は1976年まで製造されていたアメリカ製を求める動きがあり、アンティークとしてどんどんと高騰してしまっています。
定番カラーの「ジェダイ」などは現在も一脚6,000円〜8,000円程度の値段が付けられています。
それに対し、日本製ファイヤーキングの「ジェダイ」は3,200円。
マグカップとしては決して安くはない価格ですが、ヴィンテージのプレミア価格を考えるとかなりリーズナブルですよね。
ファイヤーキングは「ファイヤーキングジャパン」として日本で復活を遂げましたが、その他にもオールドミルクグラスを使ったブランドがあります。
その代表格が「オールドミルクグラス」というブランド。
1970年代にアメリカでファイヤーキングの企画・生産を行っていたマイケル・D・ショック氏と、ファイヤーキングを日本で復刻させた井置氏との共同プロジェクトによるブランドです。
希少性が高くなってしまったオールドミルクガラス製品をもっと手軽にというコンセプトで立ち上げられました。
「オールドミルクグラス」の中で注目すべきは、「ミルクホワイト」「ジェード(ファイヤーキングにおけるジェダイ)」「ターコイズ」に加えてラインナップされている「ピンク」のカラーリング。
特にファイヤーキングにおいてピンク(ローズ)の希少性は非常に高く、一脚数十万円するといった「幻のファイヤーキング」とも言われるアイテムなのです。
「オールドミルクグラス」ではそのピンクを試作の末再現しています。
優しく温かいほんのりとしたピンク色は独特な雰囲気を持ち、とてもおしゃれなアイテムです。
ファイヤーキングジャパンがヴィンテージのファイヤーキングをベースとしたフォルムをベースとしているのとは異なり、オールドミルクグラスは自由なデザインがあるのが特徴。
特にタンブラーや小皿など、和食器のデザインを活かしたモデルは、ファイヤーキングにないデザインでユニークです。
また、様々な企業とオリジナルアイテムも制作しているので、それらのアイテムを制作したいと思っている方にもおすすめです。
ファイヤーキングはアンティークアイテムです。
商品には微妙なキズやカケなどがある場合もあります。
また、そもそもファイヤーキング自体がハンドメイドのため、色合いやガラスの厚みに個体差があるアイテムです。
そのため、商品は実際に見て購入するのがおすすめ。
東京や大阪にはファイヤーキングを中心に取り扱うアンティークショップがあるので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。
近くにそういったショップがないという方は、ネットショップで購入するしかありませんが、傷やカケなど商品の程度についても詳細に解説しているショップを選ぶと良いでしょう。
ファイヤーキングはラインナップが豊富です。
細かい違いも含めるとかなりの種類があるのですが、ここでは人気なモデルをいくつかピックアップしてご紹介します。
ファイヤーキングの代名詞とも言えるのが、Dハンドルマグです。
その名の通り、ハンドルの形が「D」に見えるのが特徴です。
2本の指が入り滑りやすい、ファイヤーキングの中でも定番とされるフォルムに仕上がっています。
ファイヤーキングの中でも、レストランウェアシリーズ(業務用シリーズ)を代表するアイテムがエクストラヘビーマグです。
当時、レストラン、ダイナー、教会や軍、ホテルなどで使われていました。
業務用だけあって、耐久性を高めて食洗機で洗うことができるように分厚いのが特徴です。
450g程度と非常にどっしりとしています。
炭酸飲料を飲むために作られたのがソーダマグ。
かわいい独特なフォルムは、炭酸飲料がこぼれにくい形状です。
オレンジやアップルグリーンなど、様々なカラーがあるのがポイントです。
スタッキングマグは、文字通り複数のマグを重ねられる形状になったマグ。
シンプルなスタイルでDハンドルマグと並び人気のマグカップです。
リブドボトムマグは、スタッキングマグの下部分がリブ状になったマグカップです。
ハンドル部分もスタッキングマグとは微妙に異なっています。
スヌーピーを描いたキャラクターマグなど、色々なマグがラインナップされているのも特徴です。
ファイヤーキングの中でもひときわ異彩を放っているのがキンバリーマグ。
ダイヤの原石をモチーフとして生まれたキンバリーマグは、南アフリカ共和国の「キンバリー」という都市の名が冠されています。
ファイヤーキングはスヌーピーやディズニーなど、キャラクターや企業とのコラボアイテムを作っていることでも有名です。
中でも一番人気は、ファイヤーキングと同じ世代である1950年から始まった「ピーナッツ」のキャラクターが描かれた「スヌーピー」シリーズです。
コレクターの中では人気で、数万円するほどプレミア化しているものもあります。
企業広告が入ったマグは「アドマグ」と呼ばれており、色々な企業のものがあります。
バーガーキングやコカコーラなど、かわいいロゴを描いたマグはとても人気があります。
ファイヤーキングの定番カラーといえば、ジェダイ(翡翠)、ミルクホワイト、ターコイズの3カラーです。
流通量が多い順にミルクホワイト>ジェダイ>ターコイズとなっており、3色の中で最も手に入りにくいのがターコイズで、必然的に金額も非常に高価になってます。
逆に言えば流通量が多いミルクホワイトはヴィンテージであっても3,000円〜5,000円台で手に入るため、ファイヤーキング入門として最適なアイテムとも言えます。
ファイヤーキングの定番色の中でも最も「ファイヤーキングらしい」と言えるのが「ジェダイ(翡翠)」カラー。
翡翠色はファイヤーキング独特のもので、上品な透明感が非常に美しいファイヤーキングの代表カラーです。
写真の右手側がファイヤーキングの中で最も流通量の多いカラーであるミルクホワイト。
透けたミルクグラスがとても美しく、コーヒーやコーラなど色が入った飲料を入れると色が変化するのもポイントです。
美しいブルーが印象的なターコイズは3色の中で最も希少なカラー。
派手すぎない落ち着いたブルーがインテリアにも非常にマッチします。
金額も、定番のDハンドルマグで8,000円〜15,000円程度と高価になっています。
ファイヤーキングといえば、ぼてっとしたフォルムのマグがあまりにも有名ですが、スープ用のボウルやパスタ用のプレート、カップ&ソーサーなどもラインナップされています。
マグを一通り揃えたら、これらの食器を揃えてみるのはいかがでしょうか。
ミルクグラスで統一感あるインテリアを構成することができますよ。
ここまでご紹介してきた通り、ファイヤーキングは「アメリカンヴィンテージ」を代表するアイテム。
ファイヤーキング単体で使うのももちろんおすすめですが、他のアメリカンヴィンテージアイテムと合わせて使うことで、インテリアとしてまとまった雰囲気に。
おしゃれで統一感のあるイメージを作り出すことができます。
ファイヤーキングと同様アメリカンヴィンテージを代表するアイテムとしてまずご紹介したいのが、CHEMEX(ケメックス)のコーヒーサーバー・ドリッパー。
ドリッパーとサーバーを兼ねた美しいフォルムが特徴的で、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にも収蔵されたというのですから驚きです。
ケメックスの中でもおすすめは「オールドケメックス」とよばれるアンティークアイテム。
現在のケメックスは機械で製造されているため、ガラス面が薄く均一に仕上がっています。
それはそれで美しいのですが、オールドケメックスは手作業で製造されていたためガラス自体が厚く、また厚みに若干のムラがあるのです。
それが「味」になっており、現在でもコレクターアイテムとして愛され続けています。
オールドケメックスになると値段は跳ね上がってしまいますが、USA製のファイヤーキングと合わせて使いたい、というコダワリ派にはぜひ使って欲しい一品です。
※合わせて読みたい: MoMAにも収蔵されている!?おしゃれコーヒーメーカーの「ケメックス」
1851年創業という老舗ガラスメーカーのPYREX(パイレックス)。
現在も存在しているメーカーで、現在もガラスメーカーとして世界最大手です。
かつてはエジソンの白熱電球にもガラスを供給していたとのことですから驚きですよね。
アメリカンヴィンテージ好きは、ファイヤーキングと同年代に製造されていた頃のパイレックスを「オールドパイレックス」と呼び、コレクターも多く存在します。
オールドパイレックスを代表するアイテムとしてあげられるのは、ファイヤーキングと同じくミルクガラスを使ったマグや皿、ボウルやディッシュなどの食器類。
白のミルクグラスがファイヤーキングとはまた異なる優しい印象で、食材を引き立ててくれますよ。
ファイヤーキングと同じくミルクグラスを使ったブランドとして、ファイヤーキングと人気を二分するのが「Federal Glass(フェデラルグラス)」。
1900年にオハイオ州コロンバスで創業という非常に歴史の長いブランドです。
マグカップをはじめビアグラス、皿など様々な製品を生み出していますが、中でも高脚のフッテッドマグは独特で非常に人気が高いアイテムです。
「ヘーゼルアトラス」は1902年創業のヘーゼルアトラス社が手がけていたガラス食器ブランド。
食器や動物などが描かれたグラフィックが人気のブランドで、パステルカラーやクリアのガラスなどさまざまなバリエーションがあるのが特徴です。
タンブラーやメイソンジャー、ソルトシェイカーなど、ファイヤーキングとは異なる商品も魅力です。
アメリカンヴィンテージを代表するアイテム「Fire-King(ファイヤーキング)」についてご紹介しました。
ファイヤーキングを代表するDハンドルマグやソーダマグ、キンバリーマグなど色々なマグがありましたね。
ジェダイやターコイズ、ホワイトなど魅力的なカラーがありましたが、どの色がお好みでしたか?
ファイヤーキングの他にも、CHEMEX(ケメックス)やPYREX(パイレックス)もあり、物欲が止まらないという方もいるのではないでしょうか。
アメリカンヴィンテージは安くはないですが、アンティークアイテムとしてはそこまで高価ではないのも事実。
テーブルウェアをアメリカンヴィンテージでまとめて、アンティークの第一歩としてみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2023/04/21
公開日 : 2019/10/03