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1. チンギス・ハーン広場(Genghis Khan Square)
2. ガンダン・テクツェンリン寺院(Gandantegchinlen Monastery)
3. ボグド・ハーン宮殿博物館(Bogd Khan Palace Museum)
5. モンゴル国立民族歴史博物館(National Museum of Mongolia)
6. ノミンデパート(Nomin Department store)
7. ナラントール・ マーケット(Naran Tuul Market)
1. チンギスハーン像テーマパーク(Genghis Khan Statue Complex)
2. テルレジ国立公園(Gorkhi-Terelj National Park)
1. エルデネ・ゾー(Erdene Zuu monastery)
2. カラコルム博物館(Kharkhorin Museum)
3. ウラーン・ツタガランの滝(Ulaan Tsutgalan waterfall)
モンゴルは日本人にとって馴染みがある国のひとつですが、今一つ知られていない国かもしれません。
同じ東アジアに属しているにも関わらず、文化も習慣も全く違う国です。
箸や漢字を用いるなど中国文化の影響もほとんどなく、民族色の濃い独自の文化が息づいています。
モンゴルの正式名称は「モンゴル国(Монгол Улс)」。
社会主義体制を放棄した1992年からこの名称が用いられています。
ロシアと中国の間に位置する内陸国であり、国土面積は日本のおよそ4倍です。
広大な面積にもかかわらず人口は希薄で、300万人程度~日本の1/40に相当し、人口密度も1㎢あたり1.87名しか住んでいません。
国民のほとんどがモンゴル族であり、その他カザフ系の少数民族が暮らしています。
「外モンゴル」とよばれるモンゴル国の南には、同じ文化圏の「内モンゴル(内蒙古)」があり、現在は中華人民共和国の領地となっています。
モンゴルといえば「大草原」のイメージが強いですが、国土は草原ばかりでなく多様性に富んでいます。
ロシアに近い北部は、針葉樹林(タイガ)が広がるツンドラ地帯であり、トナカイが生息しているなどシベリアの要素たっぷりです。
南部は乾燥地帯のゴビ砂漠、フタコブラクダが暮らしています。
西部は険峻な山岳地帯、東部には植生豊かな湖水が広がっていますが、やはり国土全体の4/5は草原地帯が占めています。
こうした自然環境にあるモンゴルの気候ですが、全体的には乾燥して冷涼です。
夏の日中は酷暑で、35℃まで気温があがることもありますが、朝晩は10℃程度まで下がり寒暖差が激しい特徴があります。
また冬は長く、1月の平均気温はマイナス20℃と冷凍庫並み、日によってはマイナス35℃まで下がることがあります。
過酷な環境ですが、秋口は平均気温20℃と快適な日が多くなります。
大相撲でのモンゴル人力士の躍動により、モンゴル国内での日本への関心が高まっています。
世論調査で「最も親しくすべき国」で日本が一番に選出され、モンゴルの学生による海外留学先でも日本が一番人気なほど。
東日本大震災の際には、モンゴルの国家公務員全員が給与1日分を義援金として寄付してくれたと言われています。
モンゴルを観光するにあたって、事前に知っておきたい予備知識をまとめました。
知っていれば、モンゴル旅行がずっと楽しくなるはずです。
遊牧民族であるモンゴル人にとって、羊はとても重要な家畜です。
モンゴルの料理は羊が主役、羊肉のほか、羊の乳で作られるヨーグルト、豆腐などメニューもバラエティーに富んでいます。
馬や牛、南部砂漠地帯ではラクダも食用としますが、豚肉や鶏肉はあまり食べません。
日本ではあまり馴染みのない羊料理は、好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。
メニュ―は少ないですが、野菜や魚を食材にした料理もあるので、羊肉が苦手な人や肉食に飽きた人には、こちらを食べてみることをおすすめします。
ちなみに「ジンギスカン料理」はモンゴル料理ではありません(北海道発祥など諸説あり)。
モンゴルを象徴する移動式テントで、中国式に「パオ」と呼ばれることもあります。
日本でも最近、キャンプ場やモンゴル料理店で見かけるようになりました。
過去の遺物と思いきや、今でもバリバリの現役で、草原で暮らす遊牧民だけでなく、首都ウランバートル市内でも多く見ることができます。
一般的なゲルの広さは直径4.5~6.5mほど、内部は意外と広々しています。
移動に便利なように、90分程度で組立・解体が可能です。
冬場にはマイナス20℃以下になる過酷な環境に耐えられる設計となっており、モンゴルの伝統的な知恵が詰まった住居となっています。
ツーリストキャンプなど観光客に開放しているゲルも増加傾向にあります。
チンギス・ハーン(1162〜1227)はモンゴルを代表する英雄で、「ジンギスカン」や「チンギス・カン」と表記されることもあります。
現行の紙幣にも描かれており、国内には功績を称える銅像や記念館がたくさん存在しています。
幼名テムジン、有力な首長として周辺の部族を次々と服従させ、1206年にモンゴル全土を統一して「汗(ハーン)」の称号を得ました。
以降も征服戦争を継続、最盛期には中国、ヨーロッパも版図に収める大帝国にまでなったのです。
チンギス・ハーン亡き後も子孫による統治が400年以上も続き、世界最強の帝国として名を残すことになりました。
日本との関係では、チンギス・ハーンの孫・フビライによる「元寇」で知られています。
旅行先としてはまだ知られていないモンゴル。
この国へ旅行した経験のある日本人も、現状は少ないと思います。
そんなモンゴルへの旅行・観光情報をご紹介します。
日本からモンゴルへは直行便が就航しています。
成田空港から首都・ウランバートルまでは、約5時間30分でアクセスすることが可能です。
東南アジアに行くのとフライト時間が変わらないと考えれば、意外と近く感じませんか?
ソウルや北京などから乗継便がありますが、接続が悪く時間がかかってしまいます。
経由地での乗り継ぎ時間でちょっとした観光を挟んでみるのも楽しいですよ。
モンゴルへの入国は、複雑な手続きは必要ありません。
日本人であれば、30日以内の観光目的での入国ならビザは不要です。
パスポートの残存期間が60日以上あり、査証欄の余白が2ページ以上あれば入国できます。
モンゴルの通貨はトゥグルク(MNT)です。
2023年6月現在の為替レートは、1MNT=0.04円(1円=約25MNT)となります。
硬貨はほとんど流通しておらず、紙幣が主体となるので、大きめの財布を持っていた方が無難です。
紙幣のデザインは、チンギス・ハーンや独立運動指導者・スフバートルが印刷されています。
物価は日本と比べるとかなり安めです。
食費はローカルレストランなら200円前後で食事可能、交通費も市内バスなら20円程度で利用できます。
日用品や食料品も安く購入できますが、外国からの輸入品は高めの傾向にあります。
お土産品も日本の半額以下で購入できる商品が多いので、ショッピングも楽しいです。
モンゴル観光をするなら、最低でも2泊3日もしくは3泊4日は必要でしょう。
首都ウランバートルだけなら1日あれば、主要な観光スポットは回ることができます。
フライトの到着時刻にもよりますが、サクッと観光を楽しむならウランバートルとテレルジ国立公園に1泊ずつ滞在するのがおすすめです。
現地ツアーや車のチャーターなどをうまく活用すれば、3泊4日でカラコルムまで足を延ばすこともできますよ。
長距離バスを利用すると移動時間の都合上、カラコルムで2泊する必要があるため、少し遠出をする方はスケジュールを組む際に注意が必要です。
観光にかかる費用はホテル代を除いて、1日あたり3,000〜7,000円あれば十分でしょう。
気になる現地ツアーは1日 15,000円前後が相場となりますので、予約する際の参考にしてみてください。
日本とモンゴルの時差は1時間です。
モンゴルが1時間遅れなので、日本時間正午であれば、モンゴルでは午前11時となります。
モンゴルの公用語はモンゴル語です。
ホテルや有名観光地では英語、あるいはロシア語が通じますが、一般的には通じないケースがほとんどです。
近年では日本語の学習熱が高いため、日本語が通じる場所もあります。
モンゴル語はかつて、縦書きのモンゴル文字を使用していましたが、現在ではロシア語と同じキリール文字で表記します。
外務省の「 海外安全ホームページ 」では、2023年6月現在、危険情報は発令されておりません。
しかし、首都ウランバートルを中心にスリや置き引きによる被害が多発しているので、貴重品の管理は徹底してください。
強盗をはじめとする犯罪は滅多に発生しないので、ポケットにスマホなどの貴重品を入れないなど基本的な注意を行えば、被害に遭う可能性はかなり低いといえます。
筆者は2週間ほど現地に滞在しましたが、特に身の危険を感じることはありませんでした。
とはいえ、ゲル地区など貧困層が多く住むエリアを訪れるのは、日中でもなるべく避けるのが無難です。
モンゴルの大部分は草原に覆われていますが、アルタイ山脈などの高地を訪れる場合は高山病を患う可能性があるため、事前の対策を心がけましょう。
モンゴルを訪れるなら、5〜9月がおすすめです。
一般的にベストシーズンとされるのは夏の時期(5〜8月)ですが、9月あたりでも観光しやすいといった印象。
多くの人が想像するような緑豊かな絶景が目当てなら、夏休みやお盆にかけて訪れるのがベストです。
夏でも平均気温は19度前後で過ごしやすいので、避暑地をお探しの方には最適でしょう。
もちろん、これらを除く期間でも旅行は楽しめますが、夏の時期に比べると郊外に位置する観光地のホテルやレストランが営業している割合が低いので、事前にしっかりとリサーチしておく必要があります。
観光シーズンに比べるとホテルが安かったりといったメリットもあるので、「モンゴルで何をするか」にフォーカスして旅行を計画することをおすすめします。
広大なモンゴルの大地には、ここでしか見ることのできない手つかずの大自然が広がっています。
大草原に囲まれて宿泊したり、乗馬体験をしたり、満点の星空に癒されたり、砂漠でラクダに乗ることもできます。
しかしながら交通網があまり発達していないため、アクセスが不便だったり、快適な観光を期待できない面もあるかもしれません。
そこがまた秘境を旅行する楽しみだったりもします。
なお、今回はモンゴルの観光地を下記エリアに分けてご紹介します。
首都ウランバートルは、国民の半数以上が暮らしている大都市です。
標高1,350mの高地にあり、周囲を山々で囲まれた盆地となっています。
夏場の気温は40℃近くまであがる反面、真冬にはマイナス40℃まで下がるという過酷な環境下にあります。
近年は高層ビルが立ち並ぶ近代都市に変貌してきますが、中心部を離れるとゲルが残る牧歌的な雰囲気が残っています。
古くから都市をして栄えた街であり、市内には重要な歴史的建造物が数多く存在します。
ウランバートルの中心地にある「チンギス・ハーン広場」です。
石畳が美しい広大な空間で、周囲には政府宮殿や郵便局、証券取引所が立ち並び国家の中枢を担っています。
モスクワの「赤の広場」と同じように、共産主義の政権下では政府の重要行事が開催された場所でした。
現在ではウランバートル市民の憩いの場として、多くの家族連れやカップルで賑わっています。
この広場はもともと「スフバートル広場」と呼ばれていましたが、2013年に現在の名前に改称されました。
スフバートル(1894〜1923)とは、「モンゴル建国の父」と称えられる独立運動の英雄で、国民に深く崇敬されている人物です。
独立直後に29歳の若さで謎の死を遂げましたが、貨幣のデザインに起用されるなど生活に深く浸透しています。
広場には騎馬姿のスフバートルの銅像があり、こちらも観光名所になっています。
スフバートルの霊廟が広場に安置されていましたが、現在では解体され、その跡地に巨大なチンギス・ハーンの銅像が建てられています。
チンギス・ハーンもまたモンゴルの英雄で、モンゴル国民にとって非常に神聖な場所であることがわかります。
地元では結婚式のあと、チンギス・ハーンの銅像の前で記念撮影をすることが習わしとなっています。
住所 : Peace Ave, Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス : チンギスハーン国際空港から車で35分
営業時間 : 24時間常時開放
料金 : 無料
モンゴルで最も信仰されているチベット仏教の名刹で、国民に深く尊崇されている寺院です。
共産主義体制下で唯一宗教活動が許された寺院でもあり、チベットの最高指導者・ダライラマ14世も度々説法に訪れています。
ウランバートル市民の心の拠り所であるとともに、定番の観光スポットのひとつになっています。
ガンダン・テクツェンリン寺院は、清朝5代皇帝・雍正帝によって1793年に創建されたのがはじまりです。
古くから信仰されてきましたが、スターリン主義下の共産政権によって受難を迎えます。
1938年、チョイバルサン独裁政権によって寺院は閉鎖、1000人以上もの僧侶が虐殺されてしまいました。
しかも、御本尊である観世音菩薩像はソ連軍に略奪されるという悲劇に見舞われます。
1944年になってようやく再建の道が拓かれ、1988年に政府監視のもと復興が完成しました。
この寺院最大の見どころは御本尊である「観世音菩薩像」で、全長25mとモンゴルでも最大級を誇ります。
元々は活仏でモンゴルの王でもあったボグドハーン8世が、自身の眼病治癒を祈願して奉納したものでしたが、先述のようにソ連軍に盗難されてしまいました。
現在の菩薩像は2代目で、1996年に再建されたものです。
この菩薩像は、この世のあらゆる災難から身を守ってくれるご利益があると言われ、チベット風のマニ車を回しながら祈れば願いが叶うかもしれません。
住所 : Gandan Monastery District, Ulaanbaatar 16040
マップ : Googleマップ
アクセス : 市内循環バス・ガンダン寺北停留所下車徒歩2分
電話番号 : +976 11 36 0354
定休日 : なし
営業時間 : 9:00~17:00
料金 : 観音堂4000Tg、写真撮影7000Tg
備考 : 露出の高い服装での入場は厳禁
「ガンダン寺」の項でも登場したボグド・ハーン8世(1869〜1924)は、モンゴル最後の皇帝でした。
チベットのダライラマと同じように、「輪廻転生」によって化身ラマとなり、1924年に死去するまで帝位を保持しました。
ボグド・ハーン宮殿博物館は、ボグド・ハーンの冬の宮殿を改装したもので、木造の寺院のような外観が特徴です。
冬の宮殿のほか、夏場に法会を行った寺院や本堂など7つの建物で構成されています。
1961年に博物館として一般公開されました。
博物館内には、モンゴル仏教の最高権威者と国家元首を兼ねたボグド・ハーンの多様な功績を称える、多くの展示物が陳列されています。
繊細な細工が施された仏画や、クロテンで作られた正装服、ロシア皇帝から贈られた銀の食器など、見どころたっぷりです。
中でもボグド・ハーンが25歳の誕生記念に贈られた、150頭のユキヒョウの毛皮で作られたゲルは圧巻で、一見の価値があります。
時間をかけてゆっくりと鑑賞したいものです。
住所 : Bogd Khaanii Ordon, Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +976 11 34 2195
定休日 : 無休(冬期は火・水曜日)
営業時間 : 9:00〜18:00(冬期は10:00〜17:00)
料金 :
ザイサン・トルゴイとは、ウランバートル市南部にある小高い丘のことです。
この丘には、第2次世界大戦でのモンゴルとソ連の戦勝を祝った記念碑が建てられています。
この両国の敵とはナチス・ドイツと日本!
日本人としては複雑な気分になります。
日章旗やハーケンクロイツを踏みつける兵士や、戦勝後の平和な生活を描いたモザイク画が、中央にある灯火台を囲むように描かれています。
これだけでは社会主義国家のプロパガンダ的な色彩が濃い、あまり楽しめない場所かもしれませんが、実はこの丘はウランバートル市内が一望できる絶景スポットとして人気があります。
この丘の頂上は展望台になっていて、成長著しいウランバートルの街並みが大パノラマで楽しめます。
朝日や夕日の時間帯はもちろん、夜景も素晴らしいです。
丘の頂上までは600段近い階段を登る必要があり、かなりきつい道程になります。
体力に自信のない人は、途中までエレベーターが設置されているので、こちらを利用することをおすすめします。
住所 : Khan-Uul District, 11th khoroo, Dunjingarav 14 Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス :
営業時間 :
料金 : 無料
チンギス・ハーンは聞いたことがあるけれど、今一つ馴染みが薄いモンゴルの歴史。
そんなモンゴル史をたっぷり勉強できる博物館が、「モンゴル国立民族歴史博物館」です。
古代史の匈奴や突厥、モンゴル帝国の興亡や社会主義体制下に至るまで、この国が辿った歴史はとても興味深いものがあります。
この博物館では、モンゴルの原始時代から現在に至るまでの歴史を、50,000点を超える膨大な展示物を通して学ぶことができます。
また歴史ばかりでなく、モンゴルの風習や文化、生活を知ることができる多くの展示物を公開しています。
大草原以外にも、砂漠やツンドラなど多様な国土に恵まれたモンゴルには多様な民族が住んでおり、特色のある民族衣装を持っています。
そんな興味深い民族衣装の違いを楽しめるのも、この博物館の魅力です。
民芸品やチンギス・ハーングッズなど、ここでしか買えないお土産も豊富に揃っています。
住所 : 1 Tourist Street, 14201 Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +976 7011 0911
定休日 : 日曜・月曜
営業時間 : 9:00〜18:00(最終入場17:00)
料金 : 大人10000Tg、学生2500Tg、小人1000Tg ※写真撮影は別途10000Tg
ウランバートルの目抜き通りにある「ノミンデパート」は、モンゴル最大級の老舗デパートです。
社会主義時代の1921年に創業した国営デパートが前身で、今では地元財閥のノミングループが経営しています。
重厚で威厳のある外観のノミンデパートは、品揃えがとても豊富です。
日用品のほか、家電やアパレルなど、欲しいものはすべてこのデパートで調達できます。
観光客に嬉しいことは、モンゴルのお土産品がとても充実していること。
人気のカシミア製品や手袋などの革製品、フェルトの小物、馬頭琴などあらゆるものが販売されています。
見て回るだけでも楽しい気分になりますね。
遅くまで営業しているうえ、日本円が使えることも嬉しいところです。
住所 : Номин Юнайтэд Хан-Уул дүүрэг, Чингисийн өргөн чөлөө Улаанбаатар 17042, Монгол Улс, 210136, Ш/Ч-2316
マップ : Googleマップ
アクセス : チンギス・ハーン広場から徒歩15分
電話番号 : +976 7577 8888
定休日 : なし
営業時間 :
公式サイト : ノミンデパート
庶民の生活をもっと身近に感じたいのなら、市場を訪れてみましょう。
ナラントール・マーケット(ザハ)は、モンゴル最大の露天市場です。
生活に必要なものだけでなく、とてもレアで怪しいものまで販売されており、テーマパークのような感覚でショッピングを楽しめます。
生活必需品といってもゲルの用具や馬具など、日本人観光客には珍しいアイテムがずらり。
珍獣が売っているペットコーナーや、奇妙な骨とう品、怪しい食材など…混沌としており、散策するだけでも面白いです。
このマーケットは基本的に英語など外国語は通用しません。
買い物も値段交渉が前提となり、外国人には敷居が高いスポットかもしれません。
しかし、商品のほとんどは格安で購入可能で、モンゴル庶民の生活を垣間見るには最適の場所です。
住所 : Narantuul Market Khoroo 14, Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス : チンギス・ハーン広場より車で20分弱
電話番号 : +976 7711 7711
定休日 : 火曜日
営業時間 : 9:00~19:00
首都ウランバートルは広い街です。
中心部から離れた場所にも、ナライハ区・バガノール区・バガハンガイ区という3つの郊外区が存在します。
同じ市内といっても、郊外区に辿りつくまでには何もない草原地帯を通過しなければなりません。
飛び地のような郊外区にも、想像を超える絶景スポットが存在します。
チンギス・ハーンはモンゴル最大の英雄、神とまで崇められている人です。
抜群の軍事的才能を持ち、一代にしてユーラシア大陸を横断する大帝国を築きあげました。
社会主義政権下では「侵略者」として宣伝されてきましたが、民主化後に英雄として復活しました。
「チンギスハーン像テーマパーク」は、ウランバートル郊外・チョンジンボルドクの丘に存在します。
東京ドームに換算して46個分という広大な敷地内には、博物館、レストラン、キャンプ場などが設置され、チンギス・ハーンを称える巨大なテーマパークとなっています。
このテーマパークがある場所は、チンギス・ハーンがかつて心眼成就の鞭を拾った地とされ、この鞭を手に入れたことにより、彼の快進撃が始まったと言われています。
現在テーマパーク内には、この逸話に因んだ4mの鞭のオブジェが飾られています。
圧巻なのが、巨大なチンギス・ハーンの騎馬像。
高さ40mを誇り、世界最大級の像のひとつです。
像の馬の部分は展望台になっており、雄大なモンゴルの大草原を眺望することができます。
また、台座部分は博物館として利用され、モンゴル帝国時代の貴重な展示物が陳列されています。
ビル3階の高さがある、巨大なブーツのオブジェも必見です。
モンゴル帝国の衣装を着て写真撮影するサービスもあります。
時間があれば、敷地内に併設されているキャンプ場で、ゲル宿泊体験をしてみるのもおすすめです。
住所 : Tsonjin Boldog, Ulaanbaatar, Mongolia
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +976 7012 0202
定休日 : 無休
営業時間 : 10:00~18:00
料金 : 【展望台】 30,000Tg
ウランバートル中心地から東に70km、車で2時間くらいの位置にある国立公園です。
モンゴルの観光地ランキングで上位に選ばれる人気スポットであるだけに、注目度は高め。
標高1,800m近い高地にあり、その規模は四国がすっぽりと入るほどの広さがあります。
手つかずの大草原が広がり、そこに暮らす遊牧民の生活を尊重しながら公園運営が行われています。
高山植物が咲き誇る渓谷や澄んだ清流もあり、首都から最も近いリゾート地です。
テレルジ国立公園では、乗馬を楽しんだり、トレッキングやハイキングを満喫したり、様々なアクティビティを体験できます。
ゲルに宿泊して、夜には満点の星空を鑑賞してみるのも楽しいでしょう。
所々に点在している奇岩も魅力的です。
特にテレンジのシンボル「亀石」は、強大なカメが横たわっているような姿で、高さ15mの頂上に登って眺める眺望はこれまた絶景です。
もうひとつのシンボルである「 アリヤバル寺院」は、標高2,000mの山々に囲まれたチベット仏教寺院。
色鮮やかな本堂や、カラフルなマニ車など、異国情緒たっぷりです。
住所 : Энхтайвны Өргөн Чөлөө 206, Улаанбаатар, モンゴル
マップ : Googleマップ
アクセス :
カラコルムとは昔の呼び名で、現在は「ハラホリン」と呼ばれています。
モンゴルの古都であり、ウランバートルから約300km離れた場所にあります。
この都市はチンギス・ハーンの息子で、2代皇帝だったオゴタイ・ハーンにより、1235年に首都として定められました。
以降16世紀末までモンゴル帝国(オゴタイ汗国)や北元の首都として繁栄した経歴があります。
現在はかつての栄華が感じられませんが、モンゴル有数の観光地として人気を集めています。
カラコルムを含むオルホン川流域は、「オルホン渓谷」とよばれる景勝地となっています。
オゴタイ汗国よりも古い時代から拠点として栄え、多くの文化的遺産が残っていることから、ユネスコの世界遺産にも指定されています。
モンゴル国内にある最古のチベット仏教寺院とされ、カラコルム観光のハイライトでもあります。
1585年、アブタイ・サイン・ハーンの指示のもと、当時のカラコルム帝国の資材をもって建立されました。
以降も周囲にいくつもの寺院が併設され、繁栄を極めました。
この寺院もウランバートルのガンダン寺院と同様、1938年にチョイバルサン独裁政権によって破壊されるという悲劇に見舞われてしまいました。
しかし、重要な建造物は残され、1944年には国家特別遺跡として保護対象に指定されました。
今ではユネスコ世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の構成要素となっています。
大草原の中に佇むエルデネ・ゾーは、四方を420mの城壁で囲まれ、さらに108個の白い仏塔で守られています。
境内にあるひときわ大きな仏塔・ソボルガン塔は、堕落した僧侶たちを戒めるものとされています。
本堂はチベット仏教建築の質の高さを伝えており、色鮮やかな仏像も必見です。
現在は博物館としての機能を併せ持っています。
エルデネ・ゾーは冬期は閉鎖され、中に入ることはできません。
内部見学するのなら、夏の時期に訪問するようにしましょう。
住所 : 6R2R+F9Q, Harhorin, モンゴル
マップ : Googleマップ
アクセス : カラコルム空港から車で5分
定休日 : なし
営業時間 :
料金 : 大人 5,000Tg、子ども 無料
モンゴル帝国の首都として、当時世界有数の大都市だったカラコルムですが、当時の面影を残す遺物はほとんど残っていません。
そんなカラコルム繁栄の歴史を最も身近に接することができるスポットが、「カラコルム博物館」です。
この博物館では、カラコルム跡から出土した文化財を中心に、遥か以前の突厥(とっけつ)時代やウイグル帝国時代の出土品も展示されています。
展示物を見学しながら、カラコルムやモンゴルの栄光の歴史を習得することができます。
展示コーナーの中央に設置された、モンゴル帝国時代の首都の街並みを、忠実に再現したジオラマは必見です。
現在の街の様子からは想像できない、繁栄したカラコルムを知ることができます。
この博物館は、2010年に日本政府の無償援助によって設立しました。
また、日本の青年海外協力隊が発掘に協力したこともあり、館内の展示物には日本語の説明も加わっています。
日本人観光客には嬉しい博物館です。
住所 : 5RWQ+4M9, Khushuu Tsaidam Rd, Kharkhorin, モンゴル
マップ : Googleマップ
アクセス : ウランバートルから車で3〜4時間
電話番号 : +976 7032 7811
定休日 : 冬期(10/1〜4/30)の土日
営業時間 : 9:00~18:00 ※10月~4月は17:00まで
料金 :
カラコルム市内を流れるオルホン川は、モンゴルで一番長い川です。
この川の上流に位置する「ウラーン・ツタガランの滝」もまた、同国最大の滝として人気の観光スポットになっています。
ウラーンとはモンゴル語で「赤」、ツタガランは「滝」を意味し、直訳すると「赤い滝」となります。
幅10m、高さ25m、水深20mの堂々とした姿で、圧倒的な迫力があります。
「ウラーン・ツタガランの滝」がユニークなところは、一年中姿を見ることができないことにあります。
乾季の時期には、消滅してしまうこともしばしば。
この滝を鑑賞するなら、雨量の多い7~8月の時期に訪れてみましょう。
緑濃い渓谷に轟く滝は絶景です。
住所 : QXP6+V35, Burgaasatayn Hiid,モンゴル
マップ : Googleマップ
アクセス :
注意点 : 道中は悪路のため、ツアー参加が望ましい
「カラコルムの玄関口」と称されるブルドは、カラコルムから南東に80kmほど離れた場所にあります。
モンゴルのほぼ真ん中に位置し、「モンゴルのへそ」とも言われています。
ブルドには寺院や博物館などの観光スポットがほとんどありません。
見渡す限りの大草原が広がり、モンゴルらしい雄大な光景が広がっているだけです。
この土地が旅行者を魅了する理由は、どこまでも広い大草原の中でキャンプができることにあります。
ブルドには、本格的なゲルが設置されたツーリスト・キャンプ場が複数存在します。
大草原のほかに砂漠のあるエリアもあり、モンゴルの大自然を肌で感じることができます。
乗馬や酪農体験をしたり、満天の夜空を楽しんだりと、モンゴルでの休日を満喫してみましょう。
モンゴル中央部に位置するアルハンガイ県は、全土が海抜1,200〜3,600mに及ぶ高原地帯です。
美しい山々や森林、湖沼にも恵まれた美しい土地柄で、モンゴルの人も一生に一度は行ってみたいと憧れる場所でもあります。
ウランバートルからは450kmほど西にあり、国内線のほか長距離バスが運行されています。
陸路を利用した場合、11時間程度の時間を要します。
温泉のイメージとはほど遠いモンゴルにも、とっておきの温泉が存在します。
ツェツェルレグはアルハンガイ県の県都で、古くから文化と商業が栄えた街です。
このツェツェルレグにある「ツェンケル」では、天然温泉が湧く露天風呂が楽しめます。
モンゴル帝国2代皇帝だったオゴタイ・ハーンの隠し湯ともいわれ、「世界100温泉」のひとつにランクインしています。
源泉は80℃以上と熱めで、天然かけ流し。
大草原の中にある露天風呂を満喫できます。
基本的に日本の入浴方法と同じですが、水着着用が原則です。
異郷の大自然に囲まれての温泉体験は、モンゴル旅行が格段に楽しくなることでしょう。
トゥブ県は、ウランバートル市をすっぽり囲むような形で存在しています。
距離的には「首都圏」となりますが、そのイメージとはほど遠い手つかずの大自然が広がっています。
ウランバートルから日帰り観光が可能な、絶景の観光地をご紹介します。
ウランバートルから南西に100km、車で2時間30分程度の場所にある国立公園です。
正式名称は クステインヌルウ国立公園(Khustain Nuruu National Park)、面積は約5万ヘクタールで、東京ドーム1万個位の広さを誇ります。
草原だけでなく、砂漠や森林、岩山や湿地など多様な自然環境が残されており、非常に多くの動植物が生息しています。
500種類以上の植物、200種類以上の鳥類、400種類以上の昆虫などが暮らし、50種類近い哺乳類にも出会えます。
タルバガン(シベリアマーモット)は、ホスタイのアイドル的な存在で、草原のあちらこちらで動き回る姿は癒されますよ。
ホスタイ国立公園に暮らしている動物で、タヒ(モウコノウマ)の存在は欠かせません。
かつてはモンゴルの大草原を中心に、ユーラシア大陸全域に生息していましたが、1960年代を最後に野生種は絶滅してしまいました。
その後、欧米の動物園にいた子孫を逆輸入して繁殖させたこともあり、現在では野生種が300頭以上にまで回復しました。
ホスタイ国立公園は、野生のタヒが元気に走り回る姿を観察できます。
ウランバートルから日帰り観光が可能ですが、どうせなら宿泊して、雄大なモンゴルの大自然を肌で感じてみましょう。
ツーリスト向けのゲル・キャンプに宿泊して、現地の絶品料理に舌鼓を打ってみるのも楽しい思い出となります。
春先に日本上空にも飛んでくる「黄砂」は、厄介なものとして敬遠されることが多いと思います。
この黄砂、実は遥か遠いゴビ砂漠からやってきています。
ゴビは、世界で4番目の大きさを誇る砂漠であり、モンゴル国土の30%を占める広大なものです。
かつては恐竜が跋扈し、突厥や匈奴といった古代帝国が栄えた地でもあります。
フタコブラクダに代表されるゴビも、最近観光地として注目が高まってきています。
モンゴル南部に位置するゴビは、夏は暑く、冬はマイナス45℃近くまで下がる過酷な環境下にあります。
朝晩の寒暖差も激しく、快適な観光は期待できないかもしれません。
しかし、ここでしか見ることのできない貴重な景観は、そんな過酷な状況を忘れてしまうくらい素晴らしいものです。
ゴビ砂漠の大部分は、まばらな草や低木が生える荒地であり、一般的に連想される砂漠のイメージがありません。
ただ、中心となる南ゴビから200kmほど離れると、これぞ砂漠といえるような美しい砂丘に出会えます。
ホンゴル砂丘は、全長180km、最大幅115kmにも及ぶ広大な砂丘で、一面砂に覆われた幻想的な砂漠を体験できます。
見渡す限りの大砂漠で、童心に帰って砂と戯れたり、フタコブラクダに乗ってトレッキングを楽しんだり。
砂紋の美しさも息を呑むほどです。
住所 : Хонгорын элс
マップ : Googleマップ
アクセス :
グランドキャニオンを連想させる巨大な岩山崖、バヤンザグは別名「炎の崖」と呼ばれています。
夕暮れ時に、夕日で真っ赤に映える光景から名付けられ、この景観の美しさは抜群です。
バヤンザグとはモンゴル語で、「ザクが多い」という意味で、ザグなる低木がたくさん生えていたことから命名されたと言われています。
文字通り岩山の周辺の砂漠は、草や低木に覆われた典型的なゴビの風景となっています。
バヤンザグが知られるようになったのは、1923年に米国の探検家ロイ・チャップマン・アンドリューズが、この地で恐竜の卵の化石を発見したことがはじまりです。
当時は恐竜が卵から生まれるということがわかっていませんでした。
有名な恐竜・トリケラトプスが発見されたのもバヤンザグであり、その後も多くの恐竜の化石が発見されています。
炎の壁の絶景を楽しめるばかりでなく、ひょっとしたら貴方も恐竜の化石を発見できるかもしれません。
フブスグルはモンゴル最北部、ロシアと国境を接している県です。
モンゴル最大の貯水量を誇る「フブスグル湖」を中心に、豊かな森林と湖水が広がっています。
一般的なモンゴルのイメージとは異なる、風光明媚な山岳の景観を楽しめます。
フブスグル湖は標高1,645mの高地にあり、その水深は最も深いところで262m、アジアの淡水湖では最大級の規模を持ちます。
湖水の透明度も抜群で、ロシアのバイカル湖に次いで2番目を誇ります。
周囲を3,000mの山々に囲まれ、雪を湛えた山肌が湖水に映える景観は言葉を失うほどの美しさです。
フブスグル湖国立公園は、フブスグル湖を中心とした自然公園で、そのアルプス的景観から「モンゴルのスイス」として外国人観光客に親しまれています。
この公園に棲んでいる動物たちもまた、トナカイやヒグマ、クロテン、ビーバーなど寒い地域の動物が多くなっています。
また、周辺にはツァータン族という少数民族が暮らしており、トナカイを放牧しながらの生活を営んでいます。
今までご紹介してきたモンゴル各地のスポットとは、全く趣が異なる観光が楽しめます。
遊覧船で湖を周遊したり、乗馬やトレッキングを楽しんだりと、様々なアクティビティも充実しています。
ツーリストキャンプも設置されているので、公園に宿泊して大自然を満喫してみるのも楽しいでしょう。
モンゴルは、日本から直行便で4~5時間で旅行できる近い国です。
ただ、情報が少なく、まだ海外旅行先としては身近な存在ではないかもしれません。
本記事を読んで、モンゴル観光・旅行に興味を持っていただけたら幸いです。
最終更新日 : 2023/06/19
公開日 : 2019/12/13