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大塚国際美術館を徹底解説。ゴッホの幻のヒマワリ、モネの睡蓮も見られる!お得なチケット情報も合わせてご紹介





徳島県鳴門市の「大塚国際美術館」では、西洋の名画1,000点以上を陶板で再現しています。

約4kmにも及ぶ鑑賞ルートの中には、天井や壁ごと再現したシスティーナ・ホールや、屋外展示されたモネの大睡蓮、空襲で焼失したゴッホのヒマワリの再現など、複製ならではの試みに溢れています。

その他、ダ・ヴィンチのモナ・リザや最後の晩餐、ピカソのゲルニカ、ムンクの叫びなどが原寸大で展示されているのも魅力。

本記事では、大塚国際美術館で絶対に見てほしい作品と合わせて、お得なチケット情報やアクセスについてご紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休業あるいは営業時間の変更等の措置を取っている店舗・施設がございます。


お出かけ前に、店舗・施設の公式HPやSNS等で最新情報のご確認をお願い致します。


【目次】大塚国際美術館を徹底解説。ゴッホの幻のヒマワリ、モネの睡蓮も見られる!お得なチケット情報も合わせてご紹介

 

大塚国際美術館とは?

大塚国際美術館の観光情報

大塚国際美術館へのアクセス 

バス

大塚国際美術館のチケット情報

当日券

前売り券

大塚国際美術館の見どころ

システィーナ・ホール(システィーナ礼拝堂天井画および壁画)

スクロヴェーニ礼拝堂

大睡蓮:モネ

最後の晩餐/モナ・リザ:レオナルド・ダ・ヴィンチ

真珠の耳飾りの少女:フェルメール

黒い絵:ゴヤ

7つのヒマワリ:ゴッホ

接吻:クリムト

カフェ フィンセント

アートウォール

庭園

ミュージアムショップ

 

 

大塚国際美術館とは?

 

大塚国際美術館

 

世界各地の西洋名画1,000点以上  を、陶板に焼き付けて再現している「  大塚国際美術館  」。

オリジナルと同じ大きさで複製  した、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ゴッホの「ヒマワリ」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、ムンクの「叫び」、ピカソの「ゲルニカ」を始めとする、名画の数々を展示しています。 

 

原画写真を元に、色彩やタッチ、凹凸まで再現できるよう、職人によって一つひとつ手が加えられています。

額縁まで忠実に再現されているのは見事です!

 

この複製技術は、原画の所有者からの評価も高いそう。

所有者自身が「最初はコピーということに抵抗があったが、再現度の高さに驚いた。納得できる作品だった。」と話している映像があり印象的でした。

 

大塚国際美術館

 

オリジナルは文化保存のため、どうしても鑑賞に制限があったり、混み合っていてゆっくり見られなかったりしますよね。

 

大塚国際美術館では現地以上に細かい部分まで堪能できるため、美術研究者やアーティストなども数多く訪れるそう。

教科書やインターネット以上に、原画の雰囲気が味わえる点が魅力です。

 

また、ヴァティカンのシスティーナ・ホールやイタリアのスクロヴェーニ礼拝堂などは、天井や壁を丸ごと再現しています。

一枚画ではなく、空間ごと楽しめるつくりですね。

 

大塚国際美術館は、地元出身のシンガーソングライター・  米津玄師さん  が紅白歌合戦に出演した際、パフォーマンスを行った場所としても話題になりました。

代表曲  「Lemon」のCDジャケットの絵  は、陶板画として展示されています。

 

その他、横綱白鵬の挙式や将棋の王将戦、歌舞伎なども大塚国際美術館で開催されており、体感型美術館ならではの試みだと言えるでしょう。

 

大塚国際美術館 チケット 見どころ ゴッホ モネ 観光
写真提供:大塚オーミ陶業株式会社

 

中には複製に抵抗のある方もいるかもしれませんが、これだけの名画を同じ美術館で1度に見られる機会はなかなかありません。

修復前の「最後の晩餐」や、戦争で失われた「ヒマワリ」など、  今は存在しない作品  を見ることができたり、世界各地に分散した作品が1度に楽しめたりといった面白さもあります。

世界中の美術館をひといきに巡ったような、貴重な体験  ができるはず!

 

どうして陶板なのか疑問に思うかもしれませんが、  鳴門海峡の白砂を原料としたタイル  を作り始めたことが原点になっています。

大型の陶板を歪みなくつくる技術が確立され、当初は建材として使用されていたものが、オイルショック後、そこに絵を描いて美術品として活用しようと切り替えたそうです。

その後、1998年に大塚グループ75周年の記念事業として「大塚国際美術館」が建てられました。

 

大塚国際美術館 チケット 見どころ ゴッホ モネ 観光
写真提供:大塚オーミ陶業株式会社

 

また、陶板はキャンバスに描かれた原画と違い、  自然災害や火災、光による脱色に強い  という特徴があります。

2000年以上維持できるため、文化保存という面でも期待が寄せられているのです

 

複製だからこそ 間近で鑑賞できたり、自由に記念撮影ができたり  といった楽しみ方ができるので、お子さま連れでも安心ですよ!

 

大塚国際美術館には、こういった素晴らしい  名画に触れ良さを理解することで、将来原画を現地で鑑賞して欲しい  という願いが込められています。

そのため、季節に合わせたイベントやコンサート、美術関係の講演会、子供・家族向けのワークショップなどがたくさん開催されているのも魅力的。

 

アルテ 大塚国際美術館

 

筆者が訪れた時には、「アルテ」というアニメ・漫画作品とコラボしていました。(現在このイベントは終了しています)

イタリアで画家を目指す女性が主人公とのことで、西洋画がずらりと並ぶ大塚国際美術館にぴったりの企画ですね!

 

グッズはもちろん、音声ガイドやキャラクターの衣装展示などがありました。

 

大塚国際美術館 解説

 

また、全ての展示に日本語解説があるのも嬉しいポイント。

現地に行く前の予備知識としても、オリジナルを見た感動を思い起こすものとしても、存分に満喫できる美術館です。

 

大塚国際美術館の観光情報

 

住所 :〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1

マップ: Googleマップ

電話番号 :088-687-3737

定休日 :月曜日(祝日の場合は翌日) ※1月は連続休館あり、その他特別休館あり、8月は無休

営業時間 :9:30~17:00 (チケット販売は16:00まで)

料金 :一般 3300円  大学生 2200円  小中高生  550円 

駐車場:無料(450台)

公式URL :  公式HP Twitter Instagram   

 

 

大塚国際美術館へのアクセス  

 

大塚国際美術館 アクセス バス

 

鳴門市の大毛島(おおげじま)の先端、鳴門海峡の目の前に位置する大塚国際美術館。

アクセスが気になりますが、  路線バスを使えば公共機関でも行くことができます 

 

新設された美術館までの直通バスや、駐車場情報も合わせてお伝えします!

 

バス

 

関西・関東方面から高速バスで向かう場合は、「高速鳴門」で降ります。

5分ほど歩き、路線バスに乗り換えましょう。

「小鳴門橋」バス停から「大塚国際美術館前」バス停までは約10分です。

 

大塚国際美術館の  公式YouTube   では、高速バス停からの道順が動画で紹介されています。

乗り継ぎはありますが、無料のスロープカーや海岸沿いの景色を楽しめますよ。

 

「大塚国際美術館前」バス停までは、路線バスで鳴門駅から約15分、徳島空港から約30分、徳島駅から約50分ほどかかります。

詳しくは  徳島バスの時刻表   をご確認くださいね。

 

大塚国際美術館 バス

 

また、京都・大阪・神戸方面からは  大塚国際美術館に直通で向かうバスが新設  され、便利になりました。

美術館を出て左手に、バスの停留所と待合室があります。

 

詳しくは  こちら   をご確認ください!

 

 

車でアクセスする場合は、  神戸淡路鳴門自動車道「鳴門北IC」  で降りましょう。

鳴門海峡方面に左折し、3分ほどで到着します。

 

駐車場までは、美術館の正面玄関をそのまま道なりに進みましょう。

突き当たりの信号を左に曲がると、美術館の看板が見えますよ。

 

駐車場から美術館の入り口までは、徒歩で約10分。

無料のシャトルバスが随時走っている  ので安心です。

 

また、125cc未満の二輪車であれば正面玄関に停めることができますよ!

 

大塚国際美術館 玄関

 

ちなみに、正面玄関からは長いエスカレーターに乗って館内に入ります。

約41mあるエスカレーターのデザインも素敵ですね。

展示への期待が高まります!


 


大塚国際美術館のチケット情報

 

大塚国際美術館 チケット

 

大塚国際美術館のチケットは、前売り券と当日券があります。

特に  購入当日でも使える前売り券  は、便利でお得です!

 

当日券

 

大塚国際美術館の当日券は、正面玄関にある窓口で買うことができます。

チケット料金は、一般 3,300円 、大学生 2,200円 、小中高生 550円です。

 

チケットは16時まで販売されています。

当日であれば再入館ができます。

1度外に出る場合は、事前に係の方に伝えておきましょう。

 

※学生の方は  学生証が必要 なのでお忘れなく!

 

前売り券

 

前売り券は、  公式のオンラインチケット、コンビニチケット、前売り券を取り扱っている観光協会やホテル  で購入することができます。

 

チケット料金は、一般 3,160円、大学生 2,140円、小中高生 530円と当日券よりも安いです。

公式オンラインチケット    は、購入当日から使える上に利用期限がないので便利ですよ。

 

チケットは、クレジットカード決済か、d払いで支払うことができます。

入り口で、バーコードが書かれたスマホ画面かプリントアウトした紙を見せればOK。

 

また、  コンビニで前売り券  を発券することもできます。

ローソンチケット   、  セブンチケット   の他、  JTBレジャーチケット   (発券は、ファミリーマート・ローソン・セブンイレブン・ミニストップで可能)で対応していますよ。

 

その他、鳴門駅前にある観光案内所、鳴門市観光情報センターや鳴門市うずしお観光協会などで事前購入できます。

鳴門市だけでなく徳島市のホテルなどでも販売していますが、ホテルによっては宿泊客のみ購入可能な場合があるので注意です!

 

詳しくは  公式HP   を確認してくださいね。

 

 

大塚国際美術館の見どころ

 

大塚国際美術館 ゴッホ

 

大塚国際美術館の  鑑賞ルートは、なんと約4km  もあります!

好みに合わせて1日中満喫できる美術館ですが、特にこれは見逃したくないという名画や、おすすめスポットをご紹介します。

 

システィーナ・ホール(システィーナ礼拝堂天井画および壁画)

 

美術館に入ってすぐ正面にそびえる「  システィーナ・ホール  」。

大塚国際美術館の目玉ともいえる作品です。

ドームのように歪曲した天井や壁に至るまで、緻密な絵画で埋め尽くされています。

 

建設した当時、曲がった陶板は作れなかったそうですが、技術が進んだことで再現できるようになりました。

空間ごと再現された姿  は圧巻です!

 

オリジナルは、ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿の礼拝堂。

新ローマ教皇を決める、コンクラーヴェの会場になっています。

ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ペルジーノを始めとする、ルネサンス期の巨匠たち  が装飾絵画を手掛けたことで有名です。

 

さらに、重要な式典の際にはラファエロが手掛けたタペストリーまで飾られるとのことで、教皇の影響力の強さが感じられますね。

この美しい天井画は、ミケランジェロによって1508年から4年半の年月をかけてつくられました。

 

デザインは「創世記」に基づいたもので、  「天地創造」や「アダムとイヴ」、「ノアの洪水」など、9つの場面  が描かれています。

計300人ほどの人物を含む天井画だとか。

 

エスカレーターで地下2階に上がると、より近い場所で天井画を鑑賞することができますよ。

地下2階には、ラファエッロの「アテネの学堂」やボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」など、ルネサンス期の名画が展示されていてこちらも見応えがあります!

 

また、正面に見える  ミケランジェロの「最後の審判」  も必見です。

巨大なフレスコ画には、キリストが死者に裁きを下す情景が表現されています。

 

天国へ昇天する人々、地獄へ落ちる亡者、神々や天使など、  約400人の人物  が描かれており、一つひとつじっくり眺めたくなりますね。

ホールには横長のベンチが設置されているので、ぜひご自分のペースで鑑賞してみてください!

 

システィーナホール ツアー 大塚国際美術館

 

また、システィーナ・ホールは無料の「見どころ40分ガイド」の集合場所になっています。

入り口前には  ガイドツアーの時間やカフェの混雑時間、イベントのお知らせ  などが流れるモニターがあります。

美術館を巡る前に、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

スクロヴェーニ礼拝堂

 

スクロヴェーニ礼拝堂 大塚国際美術館

 

「  スクロヴェーニ礼拝堂  」は、システィーナ・ホールのすぐ隣に位置します。

天井や壁の前面に絵が描かれています。

 

オリジナルはイタリア北部のパドヴァにある礼拝堂で、   中世最大の画家と言われている「ジョット」   の名画がたっぷり楽しめます。

システィーナ・ホールのフレスコ画よりも、約200年も前に完成されていたと聞き驚きました!

 

スクロヴェーニ礼拝堂で印象的なのは、天井の美しい青色と金色の小さな模様。

まるで夜空や宇宙を思い起こさせるような雰囲気に満ちています。

当時青い絵具は1番高価だったので、贅沢につくられた物だということがよく分かりますね。

 

壁のフレスコ画はキリストの生涯を表現しており、入口上には「最後の審判」が描かれています。

ジョットの「最後の審判」  は、ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」とならび、高く称されている作品。

そのため、現地のスクロヴェーニ礼拝堂は、たった15分の鑑賞時間に限定されています。

 

もちろん大塚国際美術館ではそういった制限はありませんし、腰掛けて鑑賞することが可能です。

原画を見る前の予習として、ゆっくり眺めておきたいところですね。

 

また、スクロヴェーニ礼拝堂では、  1ヶ月に2組限定で結婚式   を挙げることができます。

美しい名画と荘厳な雰囲気に包まれた挙式は、きっと特別なものになることでしょう。

 

併せて行われるシスティーナ・ホールでのフラワーシャワーは、一般のお客さんも参加可能。

運が良ければ、幸せいっぱいの二人をお祝いできるかもしれません!

 

大睡蓮:モネ

 

大睡蓮 モネ 大塚国際美術館

 

光の画家・モネの名作といえば「睡蓮」

たくさんある睡蓮の中でも、最晩年に描いた「大睡蓮」が屋外に展示されています。

 

この睡蓮は、モネ自身が「  自然光の中で見てほしい  」と願っていたものだそう。

 

筆者は実際に原画のあるオランジュリー美術館に行きましたが、大きなガラスごしに自然光が降り注ぐような造りになっていました。

光の当たる時間帯やちょっとした雲のかげりによって、全く違った表情に見える  のが印象的でした。

 

しかし、大塚国際美術館では本当の屋外、自然の光がそのまま当たるような展示が可能です。

 

大睡蓮 モネ 大塚国際美術館

 

美しい青空、夕日の光や雨粒と共に味わえる「睡蓮」は格別ですよ!

自然を追い続けた画家・モネにぴったりの展示方法だと感じました。

 

さらに原画と同じく、  楕円形の広場に沿うように丸みを帯びている  のが特徴的です。

睡蓮の花が際立つ構造な上に、ゆっくりと歩き視点を変えて見たくなるような気分にさせられますね。

 

また、モネの作品は同じ場所やモチーフを、光の移り変わりに合わせて描いていることで有名です。

睡蓮も、一つひとつ「日没」や「朝」といったテーマで表現されており、それを合わせたものが連作になっています。

 

時間や光の具合によって、全く違った雰囲気になっているのが見どころです。

 

大睡蓮 モネの池 大塚国際美術館 

 

この「大睡蓮」を囲むように、  「モネの池」  がつくられています。

 

大睡蓮 モネの池 大塚国際美術館

 

フランスの  ジヴェルニーにあるモネの家の池  のように、睡蓮の花が美しいですね。(見頃は6〜9月)

 

大睡蓮 モネの池 大塚国際美術館

 

実際にモネの絵に何度も登場する、日本風の太鼓橋も再現されていましたよ。

 

カフェ・ド・ジヴェルニー 大塚国際美術館

 

このモネの池を眺めながら食事ができるのが「  カフェ・ド・ジヴェルニー(Cafe de Giverny)   」。

メニューの中には、鯛炙り丼や阿波尾鶏のチキンカツ丼など、地元の食材を使ったものがありました。

 

カフェ・ド・ジヴェルニー 大塚国際美術館

 

また、ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」に登場する貝殻をモチーフにした、「  ヴィーナスカレー  」を発見!

シーフードと野菜がたっぷり入っていますよ。

 

カフェ・ド・ジヴェルニー 大塚国際美術館

 

筆者が行った際にはコラボメニューがあり、ポストカードやファイルの特典が付いていました。

その他、  季節に合わせた限定メニュー  が提供されています。

 

大塚国際美術館の周りにはあまりレストランがないので、たっぷり作品を見たい方は  館内のレストランやカフェで済ませることをおすすめ  します。

名画の余韻に浸りながら、お食事やティータイムを楽しんでみてくださいね。

 

モネ 大塚国際美術館

 

また、地下1階の近代エリアには、モネのその他の作品がたくさん展示されています。

淡い黄色の壁紙が張られたエリアに、モネの名作の数々が!

 

モネ 大塚国際美術館

 

睡蓮の一枚絵や「日傘の女」という人物画  が並んでいます。

1番左手にある「日傘の女」は、人物を風景の一部として溶け込むようにすることを狙っていたため、はっきりとした顔が描かれていないのが特徴的です。

 

モネ 大塚国際美術館 ラ・ジャポネーズ

 

少し進むと、モネの日本好きがうかがえる「  ラ・ジャポネーズ  」も飾られていました。

ぜひ睡蓮と併せて、モネならではの光の描写を味わってみてくださいね!

 

最後の晩餐/モナ・リザ:レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

 

キリストと12使徒を題材した作品の中でも、  レオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」  は世界的に有名な作品です。

オリジナルは、イタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ修道院にあります。

 

通常、壁画や天井画には、保存に向いた「フレスコ画」という方法が使われますが、重ね塗りができず、短時間で仕上げる必要がある点から、ダ・ヴィンチは使いませんでした。

そのため  「テンペラ画」という方法  を用い、より写実的で色彩豊かな作品に仕上げています。

 

しかし、テンペラ画は湿度に弱いため壁画向きではない上に、湿気の多い食堂の壁画として描かれたため、  当時から傷みが激しかった  そう。

何度も修復が繰り返されたことで、どこの部分がオリジナルなのか分からなくなった点が出てきました。

 

そこで、  1977年から大規模な修復  が行われることに!

修復家一人が、20年以上かけて行って完成したものがこちらです。

 

 

この修復によって、中央に座るキリストの口が開いていたことや、テーブルに魚料理が並べられていたことなどが新たに分かったそうですよ。

 

大塚国際美術館の面白いところは、  修復前と修復後の「最後の晩餐」が同じ空間に展示されている  こと。

椅子を挟んで対になるように飾られており、違いが一目で分かります。

 

宗教画と聞くと馴染みがないように感じるかもしれませんが、こういった展示の仕方だと新鮮ですね。

 

大塚国際美術館 モナ・リザ レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

「最後の晩餐」と隣あった部屋には、  ダ・ヴィンチの傑作「モナ・リザ」  があります。

最も世界に知られているこの女性肖像画は、1503年から1506年に制作されたと考えられています。

純真無垢のようにも、どことなく謎めいているようにも思える女性の微笑みが、見る人を惹きつけますね。

 

筆者は実際にルーヴル美術館でオリジナルを見たことがあり、とても印象的だったのを覚えています。

しかし、大人気作品のため常に混み合っていて、現地でゆっくり鑑賞するのは難しいのが事実。

 

大塚国際美術館では目の前で見ることができるので、ぼかされた輪郭や組まれた手のふくよかさ、薄くかかったベールの質感など、細かなところまで堪能できました。

時間によってはあの  「モナ・リザ」を独り占め  することができ、オリジナル鑑賞とはまた違った面白さがあるはずです。

 

見る角度や見た人によって、さまざまな印象を受ける「モナ・リザ」。

たっぷり時間をとって見ることをおすすめします!

 

真珠の耳飾りの少女:フェルメール

 

真珠の耳飾りの少女 フェルメール  大塚国際美術館

 

オランダの画家・フェルメールの代表作である「  真珠の耳飾りの少女  」。

少女がかすかに微笑んでいるような口元から、「  北方のモナ・リザ  」と呼ばれることもあります。

 

少女の瑞々しい質感や、耳飾りの輝き、振り向きざまの眼差しなどが、印象的な1枚ですね。

ターバンに使われている美しい青は、「フェルメール・ブルー」とも呼ばれる希少なウルトラマリンブルーを使っています。

 

真珠の耳飾りの少女 フェルメール  大塚国際美術館

 

その青を際立たせるためか、フェルメールのエリアは青を基調とした壁紙やカーテンで飾られており、とても雰囲気がありました。

紙面や画面では感じられない、  フェルメールならではの柔らかなタッチ  が堪能できますよ。

 

その他にも、フェルメール作品は全部で8点展示されています。

特に、フェルメール後期の代表作  「ヴァージナルの前に立つ女」は、日本では未公開  のものだそうです。

 

黒い絵:ゴヤ

 

黒い絵 ゴヤ 大塚国際美術館

 

カルロス家の宮廷画家だった「  フランシスコ・デ・ゴヤ  」。

「裸のマハ」という代表作が有名な、スペインの画家です。

 

柔らかな光や女性の眼差しが印象的ですが、ゴヤの「  黒い絵  」は、それと全く違った衝撃的な作風。

全体的に光が少なく黒が多く使われており、死を思い起こさせるような雰囲気が漂います。

 

これらは全てゴヤが宮廷画家を終えた後、マドリードで買った別荘に移り住んだ際に描いたもの。

食堂やサロン、玄関などの壁に直接描かれた物  が、保存のため後にキャンバスに移されました。

 

そのため、大塚国際美術館ではこの  「黒い家」を再現  し、その中に絵を展示しています。

薄明かりの中で鑑賞することで、絵の凄みや「黒」が際立って見えてきますね。

 

黒い絵 ゴヤ 大塚国際美術館

 

右手にある「  サン・イシードロの巡礼  」を見ると、人物が絵の中心から外れていたり、白目を向いた表情だったりと、当時からしてみるとかなり斬新な表現だったことが分かります。

こういった特徴は、  シュルレアリスムやムンクを始めとする表現主義の先駆け  だとされています。

 

ゴヤ 大塚国際美術館 チケット 見どころ ゴッホ モネ 観光

 

ちなみに、ゴヤのもう一つの代表作である「  裸のマハ  」も館内に展示されています。

 

神話的な意味のない女性のヌード  が、西洋美術として初めて描かれた作品。

「マハ」とは名前ではなく、アンダルシア地方の民族的衣装を着た女性、小粋な女といった意味があり、モデルの女性は明らかになっていません。

 

ゴヤ 大塚国際美術館 チケット 見どころ ゴッホ モネ 観光

 

「裸のマハ」のすぐ後に、「  着衣のマハ  」が描かれました。

「裸のマハ」を隠すためのカモフラージュとして、作成を依頼されたと言われています。
 

オリジナルは、どちらもスペインのプラド美術館に並べて展示されています。

大塚国際美術館でも、  隣り合った2つの絵  を見ることができますよ。

 

7つのヒマワリ:ゴッホ

 

7つのヒマワリ ゴッホ 大塚国際美術館

 

ゴッホの「ヒマワリ」  は、日本、オランダ、イギリスなど、世界各地に点在しています。

大塚国際美術館では、  花瓶に入った全7点の「ヒマワリ」を1度に展示する  という新しい試みを行っています!

 

開館20周年記念に合わせて作られて以来、人気の高い展示です。

 

7つのヒマワリ ゴッホ 大塚国際美術館

 

花の数や配置などの構図、色味の違いなど、それぞれのヒマワリの特徴や違いがグッと引き立ちますね。

 

この7つの「ヒマワリ」のうちの1つは、  兵庫県芦屋市にありながら戦災で失われてしまい、今は存在しない物

第二次世界大戦の空襲で焼失したこの  幻の「ヒマワリ」を、忠実に再現した  ことで話題になっています。

 

7つのヒマワリ ゴッホ 大塚国際美術館

 

他の「ヒマワリ」と違い  背景が濃い青色  で描かれており、花が浮き立ってみえますね。

 

大塚国際美術館 チケット 見どころ ゴッホ モネ 観光

 

また、ゴーギャンの描いた「  ヒマワリを描くゴッホ  」というタイトルの作品が、併せて展示されていました。

どこか暗い表情が印象的で、この絵をみたゴッホ自身は「これは確かに自分だが、気の狂った自分だ」と話していたそうです。

 

ちなみに「ヒマワリ」は、ゴーギャンと共同生活をした「黄色い家」というアトリエを飾るために描いたのが始まりでした。

 

7つのヒマワリ ゴッホ 大塚国際美術館

 

絵の脇にはゴッホの年表が飾られており、解説と共に作品の経緯を知ることができます。

ぐるりと「ヒマワリ」にまつわる展示に囲まれた空間で、ゴッホの世界にどっぷり浸ってみましょう!

 

展示エリアの前には、  ゴッホの人生と作品についての4K映像  が流れています。

約15分の映像内で「芦屋のヒマワリ」についても触れられており、より鑑賞が面白くなりますよ。

 

接吻:クリムト

 

接吻 クリムト 大塚国際美術館

 

グスタフ・クリムトの作品の中でも、最も有名な「接吻」  が、地下1階の近代エリアに展示されています。

 

金箔を多用した「黄金時代」の作品として名高いこの作品。

複製でも、  金箔の輝きが見事に再現  されていて見応えがありますね。

 

絵の中心には、クリムト自身と恋人がモデルだと言われている男女の顔や腕、脚が鮮明に描かれています。

 

一方で、足元の花畑やローブなど、2人以外の部分は平面的に表現されているのが特徴的です。

 

オリジナルは1907年から1908年にかけて作成され、現在はウィーンのベルベデーレ宮殿内にある、オーストリア美術館に収容されていますよ。

 

アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I 大塚国際美術館 クリムト

 

すぐ隣には、「  アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I  」があります。

同じくクリムトの黄金時代に作られたもので、写実的な人物画にさまざまなパターンの装飾が施されています。

 

この絵に関しては、所有権をめぐりオーストリアとアメリカの間で長く裁判が続いたことでも知られています。

実話を元に数々のドキュメンタリーや映画が作成されるほどです。

 

近年では、2015年に公開された「  黄金のアデーレ 名画の帰還(Woman in Gold)  」という作品が話題になりました。

ちなみに、オリジナルは現在ニューヨークのノイエギャラリーに展示されていますよ。

 

カフェ フィンセント

 

カフェ フィンセント 大塚国際美術館 ゴッホ

 

「  カフェ フィンセント(Cafe Vincent)  」は、正面玄関のすぐ左手、システィーナ・ホール近くに位置します。

ゴッホの「夜のカフェテラス」という絵で描かれた、黄色のテラス席をイメージしたカフェテラス席もあります。

 

ゴッホの名作「ヒマワリ」にも合う色味で、あちらこちらにひまわりモチーフの小物が並んでいました。

メニューも、ゴッホにちなんだものがたくさんあります。

 

 

「ヒマワリサラダ」は、花びらのように散らされた見た目が華やか!

 

カフェ フィンセント 大塚国際美術館 ゴッホ

 

「  ゴッホの大きな黄色いプリン  」には、イラストがかかれたプレートがついていてインパクトがありますね。

 

その他、ゴッホが晩年を過ごした南フランスのプロヴァンス風のハーブチキンや、サンドイッチなどのメインメニューがありました。

 

カフェ フィンセント 大塚国際美術館 ゴッホ

 

注文カウンターの左手には、ゴッホが描いた「  アルルのゴッホの部屋  」を再現した一角があります。

ゴッホの麦わら帽子や彼が集めていた日本の浮世絵などがあり、じっくり見ても楽しいですよ。

 

実際に中に入って写真を撮ることもできます。

 

大塚国際美術館 見どころ 観光 チケット ゴッホ モネ

 

複製した絵は地下1階に展示されているので、併せて見ると面白いですよ。

 

ちなみに、カフェの周辺にはインフォメーションやロッカー、授乳室、ATMなど揃っていて便利。

ロッカーは硬貨が返却されるタイプなので、気軽に利用できます。

 

絵画鑑賞は思った以上に肩がこるので、できるだけ荷物は軽くしていくことをおすすめします!

 

アートウォール

 

フラワーアートウォール 大塚国際美術館

 

大塚国際美術館には、思わずたくさん写真を撮りたくなるような仕掛けがたくさんあります!

中でも  名画をモチーフにしたアートウォール  は、写真映え間違いなし。

 

地下2階のルネサンスエリア前には、色とりどりのお花を使った「  フラワーアートウォール  」があります。

記念撮影に人気のスポットです。(2021年3月31日まで設置)

 

美の女神ヴィーナスのシンボルである「バラの花」を中心に飾られており、ほんのり香りがしてきますよ。

その他スイートピーやダリアなど、計3,700本ほどの造花を贅沢に使っています。

 

季節に合わせてアートウォールの花の種類や色味が変わる  こともあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

ゴッホ アートウォール 大塚国際美術館

 

地下3階には、ゴッホのひまわりをモチーフにした、華やかなデザインのものもありました。

SOMPO美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展とタイアップした本格派だとか!

(現在、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展は終了しましたが、この記念撮影コーナーはお楽しみいただけます。)

 

アートウォール 大塚国際美術館 

 

また、訪れた時には名画をくり抜いた顔はめパネルもありました。(現在こちらのイベントは終了しています。)

絵とそっくりなポーズや表情に挑戦してみても良いですね。

 

庭園

 

大塚国際美術館  庭園

 

大塚国際美術館の1階には、  広々とした庭園  があります。

緑の芝生や、色鮮やかな花々が美しいですね。

大鳴門橋や海  を眺めることができ、開放感がありますよ!

 

鑑賞に疲れた目を休めるのに、ぴったりの場所です。

「レストラン・ガーデン」はガラス張りになったレストランで、庭園を見ながら食事が楽しめます。

 

ミュージアムショップ

 

大塚国際美術館 ミュージアムショップ 

 

館内に入ってすぐ右手に、  大塚国際美術館のミュージアムショップ  があります。

ここで、音声ガイドの貸し出しを受け付けていますよ。

 

ミュージアムショップでは、名画にちなんだグッズがたくさん並んでいます。

お菓子のお土産もありました。

 

大塚国際美術館 ミュージアムショップ 

 

特に目を引いたのが、  「ムンクの叫び」がプリントされたどら焼き

 

また、直接の来館が難しいけどグッズが欲しい!という方は、オンラインショップもありますのでぜひチェックしてみてください。

ハイセンスなグッズは、眺めているだけでも楽しいですよ♪

 

営業時間は、館内と同じく 9:30~17:00  まで。

閉館が近づくと混み合うため、ゆっくり選びたい方は早めに行くと良いでしょう。

 

 

【休止・休業のお知らせ】 2021年1月19日(火)~3月7日(日)

 

各種ギャラリーツアー(定時ガイド・もっと知りたいアートツアー)

2021年1月19日(火)~3月7日(日) 地上1階レストラン「ガーデン」

2021年2月 2日(火)~3月7日(日) 地下3階「カフェ フィンセント」

※地下2階「カフェ・ド・ジヴェルニー」は営業しております。

 

 

数々の名画が1度に楽しめる大塚国際美術館。

西洋画好きにはたまらない展示が目白押しで、今回ご紹介していないようなマイナーな絵画まで幅広く展示されています。

 

一方、初めての方やお子さまでも気軽に楽しめる仕掛けがたくさんあり、美術鑑賞を堅苦しく感じていた方にとってもイメージが変わるスポットでしょう。

イベントや新企画、新しい名画が追加されることが多いのも魅力的で、いつ訪れても新しい美術館だと言えます。

 

「訪問者の満足度が高い」ことで有名なのも納得でした。

四国を訪れた際は、ぜひ観光ルートに取り入れてみることをおすすめします!

 

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