本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ライデンは、アムステルダムから電車で約40分のところにある街です。
風車や運河が何ヶ所もあり、オランダらしい風景が目の前に広がります。
また、ライデンは江戸時代の頃から日本と交流があり、現在は長崎市と姉妹都市になっています。
壁に俳人の松尾芭蕉の詩が書かれていたり、長崎の出島で働いていた医師のシーボルトの博物館があったりと、日本にゆかりのある街です。
本記事では、そんなライデンの魅力をたっぷりとご紹介します。
ライデンの歴史は古く、860年から現在の場所に集落ががあったと古い資料に記されています。
1568年から1648年にわたって起こった八十年戦争をきっかけに、オランダという国が誕生。
16世紀ごろから繊維業・印刷出版業を中心に繁栄し、ライデンはオランダで2番目に大きな都市になりました。
1575年にライデン大学が設立されて以降は、大学都市として栄えてきました。
ライデン大学からは13人のノーベル賞受賞者が輩出されており、ヨーロッパトップクラスの大学の1つです。
さらに、医師のシーボルトや画家のレンブラントなど、日本でも知られている有名人のゆかりの地でもあります。
オランダは、2023年の平和度指数ランキングで第16位にランクインしており、比較的治安の良い国です。
ライデンは、大学があり、学生が多く活気のある街。
英語を話せる人も多く、安心して旅行を楽しめるでしょう。
ただし、スリや置き引きなどの被害は発生しているため、十分に注意してくださいね。
ライデンは、夏は最高気温21℃程度、冬は最低気温1℃程度の冷涼な街。
年間通して曇天の日が多く、11〜1月は雨の日が多いのが特徴です。
30℃を超える日は数日しかなく、湿度も低いため、日本の夏に比べると快適に過ごせます。
オープンカフェがたくさんあるので、天気の良い日を狙って訪れたいですね。
ライデン旅行には、アムステルダム中央駅から行かれる方が多いと思いますが、アムステルダムとライデンの間にアムステルダム スキポール空港があるため、空港からのアクセスも便利です。
ここでは、アムステルダム中央駅からライデンへのアクセスと、アムステルダム スキポール空港国際空港からライデンへのアクセスについてご紹介します。
アムステルダム中央駅からライデン中央駅には、インターシティ(電車)が便利です。
所要時間は約35分で、乗り換えは不要なので、簡単にアクセスできます。
アムステルダム中央駅は、たくさんの電車が発着するターミナル駅なので、乗車前に必ず行き先を確認してくださいね。
アムステルダムスキポール空港駅からライデン中央駅には、インターシティ/スプリンター(電車)が便利です。
所要時間は約17分なので、帰国前に1泊2日や日帰り旅行で訪れるのにもぴったりの街です。
アムステルダム中央駅と同様に、アムステルダムスキポール空港駅もたくさんの電車が発着するので、違う電車に乗ってしまわないよう必ず確認しましょう。
ライデンには、歴史的な観光地や博物館、自然を感じられる公園など、幅広い種類の観光スポットが揃っています。
ここでは見どころを取り上げるので、ライデン観光の参考にしてください。
デ・ファルク風車博物館は、風車内部にある博物館。
グランドフロアには、キッチンやリビングが実際に使用されていた頃のまま残されており、1900年にタイムスリップしたような気分になれます。
上の階へと登っていくと、製粉工場と風車の活躍の歴史を示した展示や、様々なタイプの製粉機の模型、実際に使われていた工具や石臼など、各階で多数の展示を見られます。
5階からバルコニーに出ることができ、風車の羽を間近に見られます。
景色も美しく、ライデン中央駅側は都会的な街並み、逆側は古き良き街並みが臨めます。
内部の階段は、梯子のように急勾配です。
特にくだりは滑りやすいので、十分気を付けてくださいね。
住所 : 2e Binnenvestgracht 1, 2312 BZ Leiden, オランダ
マップ : Googleマップ
アクセス : ライデン中央駅より徒歩8分
電話番号 : +31 71 516 5353
定休日 : 月曜日
営業時間 : 10:00~17:00 ※日曜は13:00~
料金 :
画家レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レインは、ライデン出身の画家。
17世紀に活躍したオランダを代表する画家の1人で、ヨーロッパの美術史を語る上で重要な人物です。
彼は「光と影の魔術師」と呼ばれ、光と影の明暗で、時代の背景や貧富の差、人物の偉大さなどを表現することに長けていました。
レンブラントの作品は、日本の3つの美術館に常設展示されており、過去に何度か特別展なども開催されていたため、目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなレンブラントの生家跡が、ライデンにあります。
広場に絵を描いているレンブラントの像があり、西側の建物に自画像の彫刻がありますが、反対の東側が生家跡です。
残念ながら生家はもう残っておらず、建物に石碑が埋まっています。
住所 : Rembrandt Herdenkingsplaquette, Weddesteeg 29, 2311 VX Leiden, オランダ
マップ : Googleマップ
アクセス : ライデン中央駅より徒歩12分(レンブラント橋を渡ってすぐ)
ライデン大学植物園は、オランダ最古の植物園。
1590年に設立され、以降中国のハーブガーデンや熱帯・亜熱帯植物の温室、ウィンターガーデンなど、設備が増え、植物の種類も多様になりました。
日本の出島で働いていた医師のシーボルトも、日本の動植物を採集しこの植物園に送ったと言われており、現在はシーボルトを記念した日本庭園とシーボルト像があります。
植物園内は公園のように広々としているので、ピクニックして過ごすにもぴったりです。
住所 : Rapenburg 73, 2311 GJ Leiden, オランダ
マップ : Googleマップ
アクセス : ライデン中央駅より徒歩20分
電話番号 : +31 71 527 5144
定休日 : 12/25
営業時間 :
料金 :
公式サイト : ライデン大学植物園
ライデン要塞は11世紀に建設された要塞。
丘の上にありますが、この丘は人工的に作られた丘で、歴史と共にどんどん嵩上げされてきました。
街中にある門をくぐったら、その奥にある階段で上に登ってみましょう。
現在は壁の内側は公園のようになっており、美しいライデンの街が見える絶景スポットとしても親しまれています。
住所 : Van der Sterrepad 5, 2312 EK Leiden, オランダ
マップ : Googleマップ
アクセス : ライデン中央駅より徒歩20分
営業時間 : 8:00~20:00
料金 : 無料
日本博物館シーボルトハウスは、ドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトのコレクションが展示されている博物館です。
1823年に日本に着き、1830年に帰国しライデンに住むまでの間、シーボルトは長崎県の出島で働いていました。
その間に日本で収集した浮世絵や工芸品などの5,000点以上の民俗学的コレクションや、約20,000点の動植物の標本コレクションが展示されています。
常設の展示のほかにも、年6回企画展が開催されており、現代の日本文化の展示などを見られます。
日本で見る日本文化の展示とは一味違った魅力がありますよ。
住所 : Rapenburg 19, 2311 GE Leiden, オランダ
マップ : Googleマップ
アクセス : ライデン中央駅より徒歩15分
電話番号 : +31 71 512 5539
定休日 : 毎週月曜日、1/1、4/27、10/3、12/25
営業時間 : 10:00~17:00
料金 :
公式サイト : 日本博物館シーボルトハウス
レンブラント橋は、レンブラントの生家跡の北側にかかる木造の跳ね橋。
画家レンブラントがこのエリアで生まれ育ったことにちなんで名付けられました。
レンブラント橋の北側には、デ・プット風車があり、跳ね橋と風車を一緒に見られます。
跳ね橋と風車を一緒に写真に収められる、オランダらしさ満点の人気スポットです。
ライデンの街を歩いていると、建物の壁に文字が書いてあることに気が付くでしょう。
これは様々な言語の詩で、松尾芭蕉の俳句をはじめとする日本語の詩もいくつかあります。
1992年にライデンの文芸誌「De Stijl」の創刊75周年を記念して、創刊者のテオ・ファン・ドースブルフが書いた20の詩を壁に書いたことが始まりでした。
2005年に101点目の詩が書かれ、これにて完成となりました。
松尾芭蕉の俳句は25番目に書かれた壁詩。
ライデン大学の南側のノネン通りにあります。
公式サイト に地図が公開されており、テーマに合わせたおすすめルートも紹介されています。
ライデンを訪れる際は、壁詩巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ライデンを含むオランダは、一年を通して曇りの日が多く、夏は温暖で冬は冷涼です。
そんなライデンの観光におすすめのシーズンと、観光に必要な日数をご紹介します。
4〜5月はチューリップや春の植物の見頃を迎える季節で、街中や公園が一番華やかなシーズンです。
日中は暖かい陽が多いですが、朝や夜は冷えることもあるため、上着を持参した方が良いでしょう。
6〜8月は、最高気温が19〜21℃と過ごしやすく、最も活気のある時期です。
日照時間も長く、朝は5時半ごろから明るくなり始め、夜は21時半ごろまで陽が出ていることも。
秋冬に比べて、4〜8月はレストラン・博物館などの営業時間も長いため、スケジュールも柔軟に立てやすいですよ。
ただし、6〜8月はヨーロッパエリアのサマーホリデーシーズンにあたるため、非常に混雑します。
ゆっくり観光したい方や旅費を抑えたい方は、6〜8月を避けた方が満足度の高い旅行になるでしょう。
ライデン観光の見どころは中心地に集まっているため、1日で目玉観光スポットを見て回れます。
そのため、アムステルダムやロッテルダムからの日帰り旅行も可能です。
アムステルダム スキポール空港からも近いため、帰国の前日にライデンを訪れ1泊し、空港へ向かうのもおすすめですよ。
ゆっくり時間をかけて観光したい方は、1泊2日にすると、1つ1つの観光スポットに時間をかけることができます。
ライデン観光は、アムステルダムを拠点にする方が多いでしょう。
日帰りでライデンを100%満喫するモデルコースをご紹介します。
朝8:00頃にアムステルダム中央駅を出発する電車に乗ると、ライデン中央駅に8時40分ごろに到着します。
チケットは券売機でも購入できますが、 オランダ国鉄 のウェブサイトからオンラインでの事前購入も可能です。
オンラインの場合、QRコードで改札を通るれるので、乗りたい電車が決まっている場合は便利です。
ライデンに着いたら、カフェのテラス席でモーニングを堪能しましょう。
ハムエッグがのっているパンやスプレーチョコがトッピングされているパン、ワッフルなどが定番メニューです。
朝食が済んだら、デ・ファルク風車博物館へ。
いかにもオランダらしい景色を見に行きましょう。
運河沿いに西に歩き、レンブラント橋・レンブラント像を見学。
徒歩5分のところに日本博物館シーボルトハウスがあるので、シーボルトが収集した展示品を鑑賞しに行きましょう。
ランチは、老舗パンケーキレストランのOudt Leydenがおすすめ。
1907年創業のこのレストランには、パンケーキのメニューがなんと50種類以上あります。
パンケーキ以外にも、肉料理、魚料理、スープなどがあります。
ランチの後は、ライデン大学植物園でシーボルトが集めた植物や、世界中から集められた幅広いコレクションを堪能しましょう。
ライデン大学のすぐそばには、松尾芭蕉の俳句が書かれている壁がありますので、忘れずチェックしてくださいね。
他にもたくさんの詩が書かれている壁があるので、探しながらライデン要塞へ。
ライデン要塞から絶景を目に焼き付けましょう。
オランダの名物料理には、コロッケのようなソウルフードのクロケット、ハーリングという塩漬けのニシン、キベリングという鱈のフライなどがあります。
ハイネケンやアムステルビールなど、オランダのビールも合わせてオーダーしましょう。
ライデンを満喫したら、アムステルダムへ戻りましょう。
0時以降も電車は運行していますが、翌日の観光に備えて、遅くなりすぎないように気を付けてくださいね。
今回はライデンのおすすめ観光スポットやモデルコースをご紹介しました。
ライデンは、アムステルダムよりも穏やかな雰囲気で、風車や運河・跳ね橋など、オランダらしい景色が魅力的な街。
ぜひ次の旅行の候補地にライデンを入れてみてはいかがでしょうか。
▼オランダ観光の関連記事
最終更新日 : 2024/07/31
公開日 : 2023/07/21