岩手県・花巻のおすすめ観光スポット9選！人気スポットを巡る日帰りモデルコースも紹介

花巻はこんなところ

岩手県のほぼ中央に位置している花巻市。

花巻市の西側には奥羽山脈、東側には北上高地の山並みが連なり、自然豊かな景色が印象的です。

岩手県の内陸部に位置しているため、夏は気温が高く、冬は山間部では雪が多いことも特徴で、四季折々の景色を楽しめますよ。

また、花巻市には岩手県唯一の空港「いわて花巻空港」があります。

東北新幹線が停車する「新花巻駅」もあり、交通アクセスも抜群です。

最近では、プロ野球選手の大谷翔平選手や菊地雄星選手の母校として花巻東高校も注目されており、花巻市は野球でも盛り上がっている街です。

宮沢賢治のふるさと

花巻市は詩人・宮沢賢治のふるさとです。

宮沢賢治は明治29年（1896）8月27日花巻市で生まれ、花巻農学校の教諭を経てから童話集「注文の多い料理店」など人気作を刊行しました。

作品の中では、故郷の岩手県を「イーハトーヴ」という理想郷として表現しています。

「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」など現在でも教科書で広く紹介されている作品は、宮沢賢治没後に話題となるケースも多くありました。

花巻市には宮沢賢治の記念館や作品の世界観を表した童話村などがあり、人気観光スポットになっています。

雑穀など農作物の名産品も多くあるまち

花巻市は豊かな自然が多く残る街で、広々とした大地を活かして様々な農作物が作られています。

その中でも、花巻市は「雑穀」が作付面積日本一。

健康にも良いとされる雑穀はご飯に混ぜたり、お菓子づくりに使用できて万能です。

また、りんごやぶどうなどフルーツも名産品の一つです。

その他、豚肉や牛肉、乳製品も人気なので花巻市に行った際はぜひご賞味ください。

花巻のおすすめ観光スポット

大自然の中でゆったりと過ごすもよし、偉人の足跡やルーツを辿るもよし、温泉で羽を伸ばすもよし。

様々な観光要素のつまった花巻の中で、おすすめの観光スポットを紹介していきます。

宮沢賢治記念館

花巻市出身の宮沢賢治の作品や思想を表現し、紹介している記念館です。

詩人活動だけでなく、科学者・教育者としての宮沢賢治についても取り上げています。

関連資料やスクリーンを使用した映像など7部門に分けられているので、ゆっくりと宮沢賢治の世界を楽しめるでしょう。

また、同じ敷地内には宮沢賢治の人気作品「注文の多い料理店」をモチーフにした「  山猫軒  」というレストランも併設されています。

イーハトーヴ定食やすいとんなど、花巻の郷土料理が提供されていますよ。

宮沢賢治童話村

宮沢賢治の童話作品の、ちょっと不思議で幻想的な世界観を表現した宮沢賢治童話村。

「銀河ステーション」や「天空の広場」、「賢治の学校」など様々なゾーンで童話の世界を楽しく学べます。

子どもはもちろん大人も楽しめるので、ファミリーでの観光にぴったりです。

宮沢賢治の作品を知っているとより童話村を満喫できるため、訪れる前にぜひ作品を読んでみてくださいね。

童話村には売店もあり、花巻市周辺のお土産を購入することもできます。

めがね橋

宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになったとされているめがね橋。

「バランスト アーチ橋」という形式の鉄筋コンクリート造りで、近代化産業遺産に認定されています。

JR釜石線が通っており、半円が五つ連なるアーチ型の橋がレトロで、おしゃれな雰囲気です。

近くに「道の駅みやもり」があるので、そちらに車を停めての散策がおすすめですよ。

めがね橋の下は広場のようになっており、束の間の休憩もできます。

景色も空気も良い場所なので、リフレッシュできること間違いなしです。

タイミング良く電車が通れば、より雰囲気のいい写真が撮れるかもしれません。

レトロで少し非日常な写真を撮影してみてくださいね。

マルカンビル大食堂

花巻市の名物になっているのが、マルカンビル大食堂のソフトクリームです。

もともと百貨店の最上階にある食堂でしたが、現在は食堂以外の営業は基本的に行っておらず、食堂のみの営業となっています。

座席数560席ある大食堂は、昭和レトロな雰囲気。

懐かしい雰囲気と写真映えするメニューに、県内外から多くの方が訪れます。

名物は「ソフトクリーム」。

マルカンビルのソフトクリームは10段巻きで一般的なものよりも高さがあり、箸ですくって食べるんです。

写真映えはもちろん、懐かしいシンプルな味わいのソフトクリームは老若男女に好まれています。

釜淵の滝

釜淵の滝は、花巻温泉を流れる台川沿いにある滝で、高さ8.5ｍ、幅30ｍの大きな岩の上を流れています。

国の名勝にも指定されており、宮沢賢治ゆかりの地でもあります。

夏は新緑、秋は美しい紅葉を楽しめます。

滝からの風や、滝までの遊歩道の散策も気持ちが良いですよ。

滝周辺の遊歩道は20分程度で回れるので、ちょっとした散歩にもぴったり。

花巻温泉に早く到着したときや、ドライブの途中にぜひ立ち寄ってみてくださいね。

花巻スポーツランド

花巻スポーツランドは、北上川周辺の自然の中で思いきり遊べるレジャースポットです。

カヌーやラフティング、ミニバイク体験など、花巻の自然を体感することができます。

ラフティングでは、北上川を約6km下ります。

川幅の広い北上川は、流れが穏やかな場所と激しい場所の差が大きく、迫力あるラフティングが楽しめるでしょう。

スタッフの方が丁寧に指導してくれるので、初心者の方やファミリーにもおすすめです。

冬場はスノーモービルや、雪上カヌー体験も行っています。

どの季節に訪れても、花巻の自然を満喫しながら思いきり遊べますよ。

花巻温泉 バラ園

花巻市の人気観光地の一つといえば花巻温泉。

花巻温泉郷の中にはバラ園があり、旬の時期になると美しいバラが咲き誇ります。

最盛期には450種6,000株のバラが咲き、世界中のバラが楽しめます。

園内には宮沢賢治が設計した日時計花壇もあるため、ぜひチェックしてみてください。

バラ園の開園は5月中旬～10月中旬頃まで。

その間のバラ園は夜にライトアップされて、「ナイトローズガーデン」として楽しむこともできますよ。

バラの咲き具合は、花巻温泉バラ園の  公式サイト  で確認してください。

花巻温泉稲荷神社

花巻温泉郷にある花巻温泉稲荷神社は、大正13年（1924年）に盛岡銀行に鎮座していた稲荷神社の分霊を勧請したのがはじまりとされています。

盛岡銀行は花巻温泉を開発した金田一國士が頭取を務めた銀行で、花巻温泉と縁が深いんです。

夏場は新緑を楽しめるだけでなく、避暑地としてもぴったりで、静かで落ち着いた境内の雰囲気に癒されるでしょう。

バラの印が押された可愛らしいオリジナルの御朱印も手に入ります。

絵馬は「福が来る」ようにフクロウの形になっていて、こちらも可愛らしいです。

花巻城跡

花巻の市街地にある花巻城跡は、もともと鳥谷ヶ崎城というお城でした。

鳥谷ヶ崎城は、現在の花巻市、石鳥谷町、大迫町、東和町の一部を指す、稗貫地方を治めていた稗貫氏の居城だったそうです。

その後は豊臣秀吉の時代に没収され、南部氏の家臣・北秀愛が城代となり花巻城と改められました。

今は本丸の「西御門」と石垣が復元されており、公園として花巻市民の憩いの場になっています。

城内の小高い丘の上は花巻市内を一望できる穴場的な場所で、春には桜が咲くお花見スポットにもなっています。

花巻の歴史に触れながら公園でのんびり過ごすのもおすすめですよ。

花巻を一日で回る観光モデルコースを紹介

見どころいっぱいの花巻ですが、効率良く回れば主要観光スポットを1日で巡ることができます。

ここからは、花巻観光の良いとこ取りをした1日の観光モデルコースをご紹介します。

JR新花巻駅、またはいわて花巻空港からスタート

岩手・花巻の玄関口のJR新花巻駅、または空の玄関口いわて花巻空港から花巻観光をスタートします。

↓ 移動（車、距離：約5.6km、所要時間の目安：9分）

宮沢賢治記念館

まずは花巻ゆかりの偉人、宮沢賢治を深く知るために宮沢賢治記念館を見学。

宮沢賢治について知ると、花巻旅がもっと楽しくなります。

↓ 移動（車、距離：約2.4km、所要時間の目安：6分）

宮沢賢治童話村

宮沢賢治の経歴や思想について知ったら、次は宮沢賢治の作品の世界観に浸りましょう。

童話村の幻想的な空間に魅了されますよ。

↓ 移動（車、距離：約7km、所要時間の目安：13分）

花巻城跡

次に花巻城跡で花巻の歴史に触れます。

復元された門や、広々とした公園内をのんびり散策しましょう。

近くにコンビニやスーパーもあるので、ご飯を買って公園内でのピクニックもおすすめです。

↓ 移動（車、距離：約900km、所要時間の目安：3分）

マルカンビル大食堂

レトロなマルカンビル大食堂。ソフトクリームは花巻の名物グルメになっています。

10段あるソフトクリームを、花巻の市街地を眺めながらゆっくり味わってみてください。

↓ 移動（車、距離：約9.5km、所要時間の目安：17分）

花巻温泉

花巻に来たなら花巻温泉への宿泊がおすすめです。

花巻温泉郷にはバラ園や神社などもありますので、散策も楽しめます。

宿にチェックインしたら、温泉につかってゆったりとお過ごしください。

童話の世界感を楽しめる岩手県花巻市は、レトロな雰囲気の食堂や、花巻温泉など非日常な世界でゆっくりと過ごしたいときにぴったりな街です。

ぜひ花巻で日常から離れたひと時を楽しんでみてくださいね。

▼岩手観光の関連記事

・  岩手の観光・旅行スポット23選！大自然を満喫出来る必見スポットからおすすめご当地グルメまで

・  岩手のおすすめご当地グルメ11選！名物「盛岡三大麺」から三陸の海の幸、絶品B級グルメまで県内全域から厳選