長野県のおすすめ温泉・旅館・ホテル12選！客室露天風呂付きの宿から秘湯の宿まで

 

 

＜蓼科温泉のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

蓼科温泉は、蓼科山や北横岳など北八ケ岳山麓の標高1,100～1,600mに位置する温泉郷。

親湯、滝の湯、小斉の湯、美遊館（三幸館）、蓼科高原ホテル、山緑閣（さんしかく）、この6軒の温泉旅館を総称した呼称です。

 

登録商標であり、現在は蓼科温泉旅館組合加盟の施設が「蓼科温泉」の名を使用可能となっています。

開湯の歴史は古く、平安時代に坂上田村麻呂が発見した伝えられ、親湯は「武田信玄の隠し湯」としても知られています。

 

1. 蓼科親湯温泉

 

 

蓼科の正統な歴史と文化を守り続ける「蓼科親湯温泉」。

戦国時代には、武田信玄が隠し湯として利用したと伝えられています。

 

宿の創業は大正15年。

大正時代から昭和にかけて、多くの文人、歌人が温泉保養で蓼科親湯温泉を訪れたという歴史があります。

 

戦時中は帝国海軍の傷病院として負傷した兵士の療養施設として使われました。

当時珍しかった温泉プール（現在はありません）は冬季でも練習できるプールとして、オリンピック選手が訪れていました。

 

 

そんな歴史の深い「蓼科親湯温泉」は、大正ロマンの薫りがするクラシックな宿。

約3万冊の蔵書が並ぶライブラリーラウンジで、グラスを傾けながら書に浸る…そんな贅沢な大人のおこもりステイが楽しめます。

 

新宿から特急あずさにて約2時間、茅野駅からは無料送迎バスで30分。

送迎バスは午前・午後2便運行しており、事前予約が必要です。

 

新宿からは蓼科温泉行の高速バスが運行しており、所要時間は約3時間半。

乗ってしまえばホテルの前まで行けるので、意外に楽な移動方法ですね。

 

 

客室は全52室。

写真は人気の「蓼科倶楽部」。

宿にゆかりのある10人の文人をイメージした、大正ロマンが薫る個性的なお部屋です。

手すりやスロープを設え、部屋の中で車椅子の利用が可能なユニバーサルデザインタイプもあります。

 

露天風呂付き客室「深山亭」は、シニアの方が快適に過ごせるように和室にベッドを入れています。

また、眺望抜群の和室「清流亭」や、蓼科の自然や渓流をのぞむテラス付きの「山月亭」など、様々なタイプのお部屋が用意されています。

 

 

蓼科温泉の湯は弱酸性のさらりとした泉質で、美人の湯としても名高く、お肌のつるつる感が楽しめます。

 

小さな子供や高齢の方が安心して入浴できるようにと作られた畳張りの「お座敷風呂」や、滝の湯川を眼下に望む、大浴場直結の「露天風呂」、渓谷を望む女性専用露天風呂「天与の湯」などがあり、ゆったりと湯あみが楽しめます。

 

2023年2月には「貸し切り露天風呂」がリニューアル。

お風呂までの段差を無くし、湯船に手すりがついたユニバーサルデザイン仕様に生まれ変わりました。

 

宿泊客は30分無料サービスがあるので、チェックイン時に希望時間の予約を忘れないようにしましょう。

 

 

2. 蓼科グランドホテル滝の湯

 

 

大正12年に創業した「蓼科グランドホテル滝の湯」。

信州の豊かな自然の中、四季折々の風情を楽しむ事ができる湯宿として人気が高い旅館です。

 

これまで培ってきた伝統を守りつつ、新しい癒しを提供する、そんなコンセプトが設備やおもてなしにあらわれています。

 

ベビー＆キッズフレンドリーの宿として、アメニティや設備が揃ったお部屋もあり、小さなお子様連れの家族旅行に最適です。

 

 

客室は全160室。

宿泊スタイルによって選べる多彩なお部屋が魅力です。

 

ちょっと贅沢な休日を過ごしたければ、温泉露天風呂客室のお部屋、リバーフロントテラスがおすすめ。

全客室テラス付きで、水辺と緑をテーマにした自然と都会の快適さが調和したプレミアム感がある客室です。

 

 

蓼科グランドホテル滝の湯のお風呂は、滝の湯のシンボルである滝を眺められるゆったりした庭園大浴場、滝ノ湯川を眼下に臨む渓流露天と、3つの貸切風呂。

 

大浴場では、滝ノ湯川の川面により近い位置で入浴が楽しめる「信玄湯」やおもわず湯船で寝てしまいそうな「うたた寝湯」を含めて12種の湯船。

「ドライサウナ」「ミストサウナ」を完備した露天風呂も楽しめます。

 

 

お楽しみの夕食は「エルバージュ」にて、長野県産の食材をたっぷりと使用した和食・洋食・スイーツが70種類以上も並ぶビュッフェをどうぞ。

ライブキッチンカウンターと石窯には料理人が並び、出来立ての料理を提供しています。

 

ビュッフェではなく、落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたい方は、和食レストラン「御堂小路」で、オリジナル会席料理をどうぞ。

メニューは、信州プレミアム牛しゃぶしゃぶ会席、信州黄金シャモと信州ハーブ鶏の水炊き、州牛ステーキ食べ比べ会席で、3日前までの予約制になっています。

 

 

2023年3月にはベビーデラックスルーム、キッズデラックスルーム、そして赤ちゃんから安心して遊べる蓼科キッズパークがオープン。

様々な遊具が揃った全天候型のキッズパークなので、雨天でも安心です。

 

 

 

＜昼神温泉のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

長野県の南端、豊かな自然に囲まれた阿智村は、​環境省認定の日本一星空が綺麗な村。

そんな阿智村にある「昼神温泉」は南信州最大の温泉郷です。

 

中央アルプス南端を流れる阿智川沿いに広がる山里の閑静な温泉地は、「美肌の湯」と言われる程の良質な泉質を誇ります。

歴史は古く、250年前の古書にも記されていますが、その後温泉は埋もれてしまい、昭和48年に旧国鉄のトンネル調査中に再び発見されました。

 

温泉街から車で10分の「ヘブンスそのはら」では、星空ナイトツアーが開催され、多くの宿泊客が参加しています。

 

1. 昼神グランドホテル天心

 

 

温泉街の中心に位置する「昼神グランドホテル天心」。

阿知川のすぐそばに位置し、雄大な自然を目でも耳でも感じることができます。

 

おもてなしの気持ちがあらわれたスタッフの方々の接客には定評があり、リピーターも多い人気ホテルです。

 

昼神温泉名物の朝市までは徒歩1分なので、朝食前の散歩に最適。

地元の人が出店する、季節の野菜や果物、民芸品、手作りのお菓子やパンなどはお土産にもおすすめです。

 

 

昼神温泉の湯は、とろっとした柔らかな肌触りが特徴。

ph9.7という強アルカリ性の湯が肌の角質を取り、すべすべ柔らかにすることから美人の湯と呼ばれています。

 

ホテル7階はフロア全体が展望大浴場「天辺（てっぺん）の湯」。

広々としたスペースに、内湯とサウナなどがあり、ゆったりと湯あみが楽しめます。

スロープと手すりが設置され、ご年配の方でも安心して浴槽に行けるように造られています。

 

ホテル1階の庭園風呂「天地の湯」では、内湯、露天風呂、陶器風呂、寝湯の4種類のお風呂が楽しめます。

 

 

夕食後には「  ヘブンスそのはら  」の星空観賞ナイトツアーに参加してみましょう。

全長2,500ｍ、高低差600ｍ、所要時間約15分のロープウェイで、標高1400ｍ地点まで星空遊覧が楽しめます。

 

山頂では合図とともに照明が一斉に消灯。

無数の星が輝き、街中では決してみる事が出来ない光景が広がります。

 

ナイトツアーはホテルのフロントで申し込みができますよ。

 

 

2. 石苔亭（せきたいてい）いしだ

 

 

荘厳な「夷毘沙門」を構える「.石苔亭いしだ」は、静かな山間に佇む純和風旅館。

温泉街のちょうど中間あたり、阿知川のほとりに位置しています。

 

「夷毘沙門」をくぐり、日本庭園を抜ける石畳のアプローチを抜け玄関に入ると、目の前に現れる圧巻の能舞台。

豪壮さと繊細さの心地よい緩急が、非日常へと誘います。

 

平屋建て数寄屋造り、茅葺きの茶室、巨石の露天風呂、総桧造りの能舞台などで日本情緒を表現。

 

館内には、能舞台、シアタールーム、エステサロン、茶室、お食事処、温泉、湯上りどころ、売店などがあり、そのすべてが大人仕様で落ち着いた雰囲気です。

 

 

地元の天然石をふんだんに使った洞窟風岩風呂、巨岩、奇岩を配した露天風呂など、温泉の泉質や効能の素晴らしさはもちろん、目でも楽しめるように趣向を凝らしています。

 

湯上りには大きなソファが置かれた湯上り処で一休み。

冷たいお茶のサービスが嬉しいですね。

 

 

南信州は、山に囲まれながらも、海に近く、新鮮な食材が沢山手に入る土地柄。

その季節の旬を大切に、月替わりで、料理長渾身の「信州会席料理」がいただけます。

 

また、別注で信州牛ほうば焼き、信州牛ステーキ、信州牛塩釜焼き、馬刺しなどの名物料理のオーダーも可能です。

 

 

ロビーの能舞台では、地元の芸能の方を招いた「紫宸殿の宴」を毎夜開催しています。

 

夕食後20:30〜約30分公演で、宿泊客は無料。

公演は秋の栗矢の無礼講開催期間中と、冬季二千体雛飾り開催期間を除きます。

 

 

 

＜湯田中渋温泉郷のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

「湯田中渋温泉郷」は、志賀高原の麓に位置する安代温泉・角間温泉・上林温泉・地獄谷温泉・渋温泉・新湯田中温泉・星川温泉・穂波温泉・湯田中温泉の9つの温泉からなる温泉郷。

 

合わせて約80軒もの旅館やホテルが並び、レトロな雰囲気で風情がある渋温泉や、小林一茶ゆかりの湯田中温泉、そして野生の猿が入浴することで知られる地獄谷温泉などが良く知られています。

 

ちなみに、猿が入っているのは、世界で唯一の猿専用露天風呂「地獄谷野猿公苑」で、人間は入ることはできません。

すぐ近くにある日本秘湯を守る会の会員宿「後楽館」の露天風呂に、たまに猿がお湯に入りにやってくるそうなので、そうなると珍しい、人と猿との混浴を見ることができます。

 

1. 歴史の宿 金具屋（渋温泉）

 

 

渋温泉は戦国時代に武田信玄公によって整備された温泉場で、温泉街のほぼ中央に位置しています。

温泉街と言っても規模は小さく、木造建築が並ぶレトロな雰囲気が特徴です。

 

気になるのは、温泉宿なのに金具屋？という点ですが、江戸時代に松代藩出入りの鍛冶屋として営業していたところ、偶然この地から温泉が湧出したため、宿屋に転身したのが1758年のこと。

当時の松代藩主より、金具屋と名付けられたそうです。

 

ジブリ作品「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルになったのではないかと言われ、美しくライトアップされた姿を見に多くの人が訪れます。

 

 

客室は全28室。

一部屋ごとに違った意匠デザインで、明治から昭和にかけての流行りのデザインが色濃く残され、なんとも言えないタイムスリップ感があります。

 

客室Aプランは、金具屋を代表する12室で、宮大工が造った伝統的な建築の客室や、多人数で泊まれる広い部屋。

客室Bプランは、天然温泉バス付のお部屋や少々凝った造りの部屋。

客室Cプランは、比較的シンプルな造りですが、床の間や欄間、壁、天井の板などすべて本格和室になっています。

 

 

金物屋には、3つの大浴場と5つの貸し切り風呂があり、お湯はすべて源泉かけ流し100％。

昭和25年につくられた「浪漫風呂」は、戦後の洋風文化の流行を取り入れたもので、ローマの噴水を模したので、当初はローマ風呂と呼ばれていました。

 

ステンドグラスが良い味を出していて、クラシカルな雰囲気を楽しめますよ。

 

 

昭和11年に完成した木造4階建ての「金具屋斉月楼」と「金具屋大広間」は、平成15年に国の登録有形文化財に認定されています。

毎日17:30から約40分間、金物屋9代目による「金物屋文化財巡り」と称したツアーが行われ、貴重な資料や展示品、建物について解説してくれます。

 

金物屋の内部まで細かく見れるのはこのツアーだけ。

参加は無料なので、時間があればぜひ参加してみてください。

 

食後には温泉街の9つの外湯めぐりはいかがでしょうか。

渋温泉に宿泊していれば、外湯はすべて無料で楽しめます。

 

 

2. ホテル椿野（湯田中温泉）

 

 

湯田中駅から徒歩3分の「ホテル椿野」は、湯田中随一の眺望を誇る宿です。

 

昭和初期の洋風建築と和風建築の融合、吹き抜けの格天井、シャンデリア、障子の間接照明にアンティーク家具。

どこか懐かしさを感じる和モダンな空間が広がります。

 

スタッフの方々が親切で丁寧で気持ち良い滞在ができた、また泊まりに来たい…そんな声が多く寄せられる人気ホテルです。

 

 

客室は、標準和室12畳、和モダンツイン、コンフォートツイン、プレミアスイート、特別室（ファミリールーム）の5タイプ全26室。

2022年にリニューアルされたプレミアスイートは源泉掛け流し、半露天風呂付きで3タイプあり、間取りや設えがそれぞれ違います。

 

こちらは、プレミアスイートAタイプ。

和洋合わせた広々80㎡で、和室にはリクライニングソファー、洋室にはマッサージチェアーを完備。

 

ベッドは寝心地抜群のシモンズ社製。

源泉かけ流しの展望露天風呂付きとくれば、もうお部屋から一歩も出たくなくなりそうですね。

 

 

ちょっと気分転換に、最上階の貸し切り露天風呂（有料・予約制）を利用してみるのもおすすめ。

 

遠くには志賀高原の山並み、眼下には夜間瀬川のせせらぎ。

利用時間が75分と長いので、ゆっくりとお湯と景色を楽しむことができます。

 

 

信州には信州牛や信州サーモン、信濃雪鱈といった信州ブランドの食材から、大自然が育む新鮮な野菜や山菜、キノコや果物など美味しいものがたくさん。

「ホテル椿野」では、地元食材と世界各地の逸品との融合、フレンチや中華などのエッセンスを取り入れた新しい和食にチャレンジしています。

 

20:00～22:00までは、ラウンジが「SAKE BAR」へ装いを変え、信州産の6種類のお酒やワイン、自社農園のリンゴジュースが味わえます。

宿泊客は無料なので、食後の一杯、寝る前の一杯を楽しみにぜひ立ち寄ってみてください。

 

 

 

＜野沢温泉のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

野沢温泉と言えば、スキーやスノボで訪れた事がある方も多いのではないでしょうか。

野沢温泉は全国でも有数の情緒あふれる温泉地として知られています。

 

長野県下高井郡野沢温泉村、村の名前で温泉がついているのは野沢温泉だけ。

宿泊施設は民宿などを含めると250軒近くあるというから驚きです。

 

聖武天皇の時代に発見されたと言われる歴史のある温泉で、源泉は30と豊富な湯量を誇り、外湯が13あり、浴衣と下駄での外湯巡りが楽しめます。

 

1. 旅館さかや

 

 

17代続く老舗の湯宿「旅館さかや」。

とにかく温泉の良さが評判で、週末には予約でいっぱいという人気宿です。

 

野沢温泉名物の外湯の一つ、大湯のすぐ隣という立地なので、温泉街の散歩にも便利。

動く歩道「遊ロード」までも徒歩5分なので、野沢温泉スキー場へも簡単にアクセスできます。

 

 

客室は、コンパクト和室（8畳＋広縁）、和風ツインルーム、標準和室（10畳）、和洋室、次の間付き和室、はなれが用意されています。

 

写真は、次の間付き和室で、12.5畳の本間に次の間と掘り炬燵付き。

広々としているので、家族旅行に最適です。

 

また、はなれは3LDKのコンドミニアムタイプが7棟あり、キッチンを備えているので、長期滞在やグループ旅行におすすめです。

 

 

庭園内から自然湧出する源泉は、水を加える事で成分が失われないようにと、加水はせずに温度を調節しています。

飲めるほど新鮮な温泉を引き込んだ湯船では、温泉本来の豊かな薫りと滑らかな肌触りを実感することができます。

 

宮大工による伝統的な湯屋建築造りの大浴場は、昼間でも薄暗く、温泉情緒にあふれた独特な雰囲気。

大浴場は、あつ湯、ぬる湯、腰湯に分かれています。

大浴場には隣接して露天風呂、サウナ、水風呂があり、予約制の家族風呂もあります。

 

 

「旅館さかや」の夕食は、地元の素材を活かした信州創作和食。

奥信濃は山菜やキノコを中心とした山の幸や、豊かな大自然に育まれた新鮮な地野菜に溢れています。

 

力強く繊細、そんな器に盛られた料理は目にも鮮やか。

塩と水だけを用い、木桶で漬け込んだ名物野沢菜も一緒に味わってください。

 

 

2. 桐屋旅館

 

 

猫に癒されたいなら「桐屋旅館」で決まりです。

 

保護猫が旅館内を自由に闊歩し、時にはお出迎えやお見送りをしてくれるという猫好きにはたまらないお宿。

女将がSNSに投稿した看板猫ハチが雪道に突進する姿が話題になり、一躍有名になりました。

 

宿の宣伝のためにという気持ちは一切なく、可愛い我が子を見てほしいという親心での投稿が、ハチに会いたいという予約増加に繋がったといいます。

 

 

猫たちはすべて保護猫で、抱っこを嫌がる子もいるので、日本語と英語で注意書きがされています。

 

逆に、お客さんの膝でくつろいだり、お部屋を訪ねて添い寝をする子もいるので、すべては猫の気分次第。

桐谷旅館の猫たちの相関図や猫紹介は  こちら  をチェックしてください。

 

猫のためにも全館禁煙、猫が嫌がる団体客や宴会は受け付けないという猫ファーストさも、猫好きなら共感できるお話ですね。

 

 

掘削を行わず、温泉が湧出した場所に旅館を建てたので、源泉かけ流し100％、自然そのままのお湯。

加温、加水も行っていません。

 

湯の花が漂い、ほのかに硫黄の香りがする肌触りの柔らかいお湯を堪能しましょう。

清掃時以外、24時間利用可能です。

 

 

 

＜白骨温泉のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

北アルプス乗鞍岳の裏側の山肌にひっそりと佇む「白骨温泉」は、鎌倉時代に湧出したという古湯。

温泉街には10軒の旅館、数軒の土産物店と食事処があるのみで、静かな滞在を望む方におすすめです。

 

3日入れば3年風邪をひかないと言われる湯は、湧出時には無色透明ですが、空気に触れると乳白色になります。

泉質は単純硫化水素泉で、胃腸病、神経症、婦人病、慢性疲労などに効能があるとされています。

 

1. 湯元齋藤旅館

 

 

「湯元齋藤旅館」は江戸時代創業の老舗旅館です。

一期一会を大切に、今できる最高のおもてなしで出迎えたい、というのが江戸時代から続く宿のおもてなしの心。

 

その言葉通り、丁寧で行き届いたサービスが評判で、特に若い従業員の方々の気持ち良い接客態度には、ホテル予約サイトの口コミでも賞賛の声が多く上がっています。

 

 

客室は「介山荘」、「昭和館」、「牧水荘」内にあり、全51室。

それぞれ異なった趣が楽しめます。

 

昭和館は、昭和の雰囲気を残しつつ、リニューアルされて和モダンな雰囲気。

牧水荘は、歌人若山牧水が胃腸病の湯治のために訪れた場所。

「秋山に立つむらさきぞなつかしき墨焼く煙むかつ峰にみゆ」と詠まれています。

 

介山荘は、小説「大菩薩峠」の著書である中里介山が、その作品の構想を得るために宿泊した場所。

4室限定の特別室があり、和室10畳、次の間6畳に囲炉裏風板の間、半露天風呂がついたお部屋で、大きな窓からは四季折々の絶景が楽しめます。

 

 

大浴場、露天風呂、野天風呂、貸切風呂はすべて、自家源泉からの源泉直引き、かけ流しの湯。

客室内の半露天風呂は、温泉ではなく山の天然水を沸かしたものになります。

 

なお、入浴の最適温にするために加温はしています。

 

写真は野天風呂「鬼が城」で、昔の湯治場を再現したデザイン。

夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色といった美しい景観も魅力です。

 

深夜1時に男女入れ替えされるので、朝と夜で異なる趣を楽しめます。

 

 

2. 泡の湯

 

 

素晴らしい大露天風呂がある事で知られる「泡の湯」は、創業明治45年という老舗旅館。

綺麗に手入れされている館内は古さを感じさせる事無く、居心地が良いと評判です。

 

客室は全24室。

創業当初の風情を残した本館と、新館があり、本館はバストイレが共有スペースとなるので、気になる方は新館へどうぞ。

 

 

泡の湯は、毎分1,730リットルと長野でも随一の湯量を誇ります。

例えば、家庭のお風呂を約280リットルとすると、1分間で約6.2杯分、1時間で約372杯なので、その湯量の多さを想像できるかと思います。

宿自慢の大露天風呂は、絶景に囲まれ、神秘的なミルキーブルーの色を湛えています。

 

実はこの大露天風呂は混浴。

男女別の脱衣所があり、女性用の透けない湯あみ着が用意されているので安心です。

 

気になる方は、別棟に男女別の内風呂や、露天風呂もあるため、そちらを利用してください。

 

 

夕食は「泡の湯会席」をどうぞ。

食前酒から水菓子まで全14品の本格会席です。

新鮮な海の幸と山の幸を取り入れ、京風な味に仕上げてます。

 

メインは、霜降り黒毛和牛または和豚もちぶたの石焼なので、しっかりボリュームもあります。

 

朝食には名物の温泉粥でほっこりと。

温泉水とお米をグツグツと一時間かけて仕上げる温泉粥は滋味深く、健康的な1日のスタートに最適です。

 

 

 

＜別所温泉のおすすめ宿・ホテル＞

 

 

別所温泉は、長野県上田市の標高570ｍの地にある温泉。

古くは「七久里の湯」と呼ばれた別所温泉は、枕草子にも「湯は七久里の湯、有馬の湯、玉造の湯」と、その名をとどめていることから、信州最古の温泉と言われています。

 

その後、北条氏が別院として使っていたことから「別所」という名前が付いたといわれています。

鎌倉時代から室町時代にかけて造られた神社仏閣をはじめ、石造りなどの中世の文化財が多数残されていることから、「信州の鎌倉」と呼び親しまれています。

 

1. 旅館花屋

 

 

「旅館 花屋」は大正6年創業、6500坪の敷地に点在する木材建築は1500坪あり、棟ごとに渡り廊下で結ばれ、ほぼ全館が登録有形文化財に指定されています。

 

当時の宮大工が手掛けた匠の技と意気込み、そしてちょっとした遊び心も垣間見れる、大正ロマンあふれる宿。

大正時代、上田は蚕糸業の発展目覚ましく、別所温泉は買い付けに来た県外の商人たちで賑わっていました。

 

小さな宿が数軒しかなかったので、地元の有志が団結し、別所温泉株式会社を設立。

観光客相手の宿として、旅館花屋が建てられました。

 

 

平成18年に、国民的財産である事が認められ、登録有形文化財として登録されました。

花屋には現在も修繕のための大工が常駐し、歴史ある木造建築と伝統を守っています。

 

春は桜、つつじ、夏にはアジサイや新緑、秋には紅葉、冬には雪景色、四季折々の自然の美しさは、滞在をより一層豊かなものにしてくれますね。

 

 

客室もすべて登録有形文化財。

本館、離れ、特別室、貴賓室などがあり、それぞれ広さ、間取り、調度品が異なり、職人の技が光ります。

 

写真は「貴賓室桜御殿」。

上田藩の上級武家屋敷を随所に再現しています。

 

敷居が高そうな「旅館花屋」ですが、様々な宿泊プランを打ち出しています。

ひとり旅プランや、女性限定、お部屋おまかせプランなど、お得なプランもたくさんあるので、ホテル予約サイトをチェックしてみてください。

 

 

館内には、大理石風呂、若草風呂、露天風呂と3つの浴場があり、すべて源泉かけ流しの湯、湧き立てなのでほんのりと硫黄の香りがします。

 

写真は、大理石風呂。

開放感のある高くて優雅なドーム型の天井に、大正ロマンを感じるステンドグラスからこぼれる光が何とも言えない美しさです。

 

 

2. 七草の湯

 

 

道端に咲く草花のように、控えめな優しさと素朴なあたたかさでお客様を迎えたい、という女将の言葉通り、あたたかなおもてなしが随所に感じられる「七草の湯」。

季節の花々が飾られ、明るく華やかな雰囲気です。

 

館内はすべて畳敷きなので、小さなお子様連れでも安心。

畳を歩くのは何とも言えないリラックス感がありますね。

 

手作り感がある可愛いキッズスペースもあり好評です。

 

 

客室は全16室。

一般客室（12畳、10畳）、和洋室、モダンスイートルーム、セミスイートルーム、露天檜風呂付き特別室の5タイプが用意されています。

 

冬には全室に炬燵が入り、より一層ほっこり感が味わえます。

 

おすすめは、ちょっぴり贅沢な源泉かけ流しの展望風呂が付いた特別室。

「朝霧草」と「小町草」の2部屋があり、朝露草のサンデッキからは「北向観音」を、小町草からは浅間山麓から菅平高原まで一望できます。

 

女性の宿泊客には、お部屋に色浴衣、足袋、タオル入りの花柄巾着が用意されているので、さっそく着替えて温泉街のお散歩に出かけましょう。

 

 

大浴場は男女別に内湯、露天風呂、サウナがあり、14:00～翌朝9:30の間、いつでもお湯を楽しむことができます。

源泉かけ流しの綺麗なお湯なので、湯口からの飲泉も味わってみてください。

 

湯上りテラスからは、塩田平や上田市街へ広がる夜景を一望できます。

デッキテラスでお風呂上がりの夕涼みしながら、眼下に広がる夜景や朝焼けを楽しみましょう。

 

 

お楽しみの夕食は、料理長が心を込めてつくる、創作料理の会席料理をどうぞ。

A5ランクの信州黒毛和牛や、とろりとろける舌触りが特長の信州サーモン、柔らかい肉質の信州鶏など信州の厳選素材を使った彩りの美しいお料理は、美味しいと評判です。

 

9月下旬から10月下旬は上田特産の松茸の季節。

芳醇かつ繊細な味と香りが特徴の松茸を、備長炭焼きやすき焼き、朴葉焼き、てんぷら、茶碗蒸しなど、様々な料理で味わえます。

 

松茸の収穫状況で提供期間が変わるので、興味がある方は宿に問い合わせをしてみてください。

 

 

 

長野県の人気温泉地から、おすすめの宿・ホテルをご紹介しました。

お気に入りの宿は見つかりましたか？

 

ぜひ本記事を参考に長野の温泉をお楽しみくださいね。

 

 

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