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根津の観光スポット4:SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)
谷根千は谷中・根津・千駄木の3地域の総称で、東京都台東区・文京区を中心としたJR山手線の内側に広がるエリアです。
平成に入ってから谷根千の名前が定着し、徐々に人気が出始めました。
では、なぜ谷根千が人気になったのでしょうか。
それは、 東京 の古き良き街並みや文化が色濃く残る場所だからです。
谷根千は戦災の影響をあまり受けず、また、大規模開発も行われていないため、古い建物が多く残っています。
そんな下町の情緒が残る街を慕って人が集まり、地域独特の文化も育ちました。
谷根千ブームの火付け役となった地域情報誌の発刊や落語会、路地裏のギャラリー。
最近では、多くのカフェが集う街としても知られるようになりましたし、外国人観光客にも大人気です。
また、谷根千はJR山手線の日暮里駅や東京メトロ千代田線の根津駅・千駄木駅を降りればすぐそこ。
交通の便も非常に良いエリアで、気軽に遊びに行くことができるのも嬉しいポイントです。
この記事では、「谷中銀座エリア」、「根津エリア」、「千駄木エリア」の3スポットに分けて谷根千の魅力を紹介していきますね。
JR山手線日暮里駅西口を出て坂を上ると、そこはもう谷中です。
駅前に広がる谷中霊園や寺町を抜けて数分歩けば、谷中銀座商店街が見えてきます。
谷中は主に、店舗が密集している谷中銀座商店街と、隣接する「よみせ通り」商店街を中心ににぎわっています。
もともとこの地域には川が流れていましたが、大正時代にその川を地下水路化し、川の上に露店が並ぶようになりました。
夜が更けるまで露店(夜店)の明かりは消えることがなく、そのにぎやかさから「よみせ通り」と言われるようになったと言われています。
戦後になって露店が禁止され、現在のよみせ通りの基礎ができました。
また、その隣の谷中銀座商店街も、終戦のころからお店が集まり出してできたそうです。
谷中銀座の魅力は、なんといっても懐かしさを感じさせる街並みでしょう。
歩いているだけで、昭和の東京にタイムスリップしたような雰囲気を満喫できます。
現在、よみせ通りと谷中銀座商店街を合わせて200近い店舗が集まっており、地元住民や観光客で日々にぎわっています。
「今日はこれがおすすめだよ」「安いからまとめて買っていこうかな」なんて、お店の方と買い物客のやりとりを聞くだけでも楽しいですよ。
谷中銀座では、食べ歩きをしながら商店街を散策するのがおすすめの楽しみ方。
メンチカツやドーナツ、おまんじゅうにソフトクリームなど、食べ歩きにぴったりの一品がたくさん売っているので目移りしてしまうかも?
もちろん、美味しいものばかりなのでお腹も大満足です。
そして、もうひとつの楽しみ方が「 猫 」。
谷中銀座の周辺には地域猫が多いことから「猫の街」としても知られ、猫にまつわる食べ物や 猫グッズ を売っているお店が多くあります。
谷中銀座商店街もよーく目を凝らしてみると猫のオブジェがそこここに。お店番をしている猫ちゃんに出会えることもあります。
ただ、以前に比べると最近は地域猫の数が減っており、なかなか会えないケースも。
谷中・千駄木に住んでいた猫好きの筆者は、谷中銀座商店街から細い道を入った路地裏でよく猫を見かけました。
谷中銀座周辺で猫探しに興じるのもいいかもしれません。
谷中銀座商店街は1945年(昭和20年)頃にできたと言われていて、古くからあるお店も数多く下町情緒を感じさせるたたずまいが印象的です。
約70店舗が並ぶ全長170メートルほどの商店街には、魚屋や総菜屋、八百屋などがみっしりと並んでいます。
映画やドラマのロケ地としても使用されることが多く、1996年にはNHKのテレビ小説「ひまわり」の舞台となりました。
そして、谷中銀座商店街ではつまみ食いしたくなるような食べ物に事欠きません。
どこを見ても美味しそうなものばかりで迷ってしまうと思いますので、ここでは特に立ち寄ってほしいお店を2軒ほどご紹介します。
住所 : 東京都台東区谷中3-13-1
マップ: Googleマップ
アクセス : JR山手線日暮里駅西口徒歩5分 東京メトロ千代田線千駄木駅道灌口徒歩3分、都バス「千駄木三丁目」下車徒歩2分 めぐリン「谷中銀座・よみせ通り」下車徒歩1分
谷中銀座商店街と言えばメンチカツ!
テレビでもたびたび紹介される「元気メンチカツ」が食べられるのが、肉のすずきです。
衣はサクサク、中はとってもジューシー。純粋なお肉の旨みに感動すること間違いなしです。
千駄木駅側の酒屋さんでは、食べ歩きを楽しめるようにその場で飲めるお酒も売っていますのでご一緒にいかがですか?
メンチカツとビールで街歩きなんて…昼間から贅沢ですよね。
住所 : 東京都荒川区西日暮里3-15-5
マップ: Googleマップ
アクセス : JR日暮里駅、東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩5分
電話番号 : 03-3821-4526
定休日 : 月曜日(火曜日・不定休の連休あり)
営業時間 : 10:30~18:00
猫のしっぽをモチーフにした焼ドーナツの専門店です。
小麦粉や砂糖などの原材料にこだわり、1本1本手作りしている優しい味。
スティックタイプで食べやすく、何本でもいけちゃいます。
おすすめは1番人気のトラ柄ドーナツ。
ココア生地にホワイトチョコチップを入れてトラ柄に仕上げたそうで、ほろ苦の生地とチョコの甘さが絶妙です。
その場で食べるも良し、持ち帰ってお土産にするも良し。インスタ映えもばっちりの一品です。
住所 : 東京都台東区谷中3-11-12
マップ: Googleマップ
アクセス : JR 日暮里駅、東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩5分
電話番号 : 03-3822-9517
定休日 : 不定休
営業時間 : 10:00~18:00、土日・祝祭日は10:00~19:00
谷中銀座商店街の日暮里駅側にある階段です。
雑誌やポスターなどでたびたび登場するスポットなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
長さ15メートル、段数36段のゆるやかな階段で、谷中銀座商店街のランドマークとなっています。
1990年に愛称が募集された際、地元タウン情報誌「谷根千」を編集していた作家の森まゆみさんが命名しました。
その名の通り、階段上からは綺麗な夕焼けを望むことができます。
そして、ここは地域猫や飼い猫が集まる猫スポットでもあります。
もちもちふわふわの猫が階段横でぐっすり寝ている光景は、まさに眼福です。
2匹、3匹集まっているところに遭遇したらラッキー。
猫たちの生活を乱すことなく、そっと眺めるだけにしましょう。
最近は観光客の増加などに伴って猫を見かける機会も減っています。
人が少なくなった夕方ころに覗いてみると、会えることもあるかも?
住所 : 東京都荒川区西日暮里3-13
マップ: Googleマップ
アクセス : JR山手線日暮里駅西口徒歩5分
面積は約10万平方メートル、およそ7000の墓がある都内有数の墓地で、JR日暮里駅を出ると目の前に広がっています。
谷中霊園の特徴としては、著名人の墓が多いことと、見事な桜並木があることの2点が挙げられます。
開園は1874年(明治7年)。
徳川家15代目将軍慶喜や鳩山一郎、渋沢栄一といった政治や歴史に関する著名人が眠っているほか、横山大観や川上音二郎などの文化人の墓も多くあります。
また、幸田露伴の小説「五重塔」のモデルになった天王寺五重塔の跡もありますので、文学好きな方は必見です。
そして、谷中霊園は草木や花、自然を感じる都会のオアシスとしても愛されています。
特に桜並木は見事の一言。
天王寺の横から続く中央の道は、春になると桜のトンネルのようで、多くの方がお花見に訪れます。
歴史と自然を堪能できる素晴らしいスポットですが、ここは過去の偉人たちが静かに眠る場所。
マナーを守って観光しましょう。
住所 : 東京都台東区谷中7-5-24
マップ: Googleマップ
アクセス : JR・京成線日暮里駅から徒歩6分
電話番号 : 谷中霊園管理所 03-3821-4456
2015年にオープンしたトルコモザイクランプ専門店です。
モザイクランプとは、オスマントルコ時代に宮殿やモスクで使われていた、ガラスを切り貼りしたカラフルなランプのこと。
最近ではインテリアのアクセントとしてモザイクランプを取り入れる家や店も増えてきていますね。
ZAKUROらんぷ家では、さまざまな種類のモザイクランプを購入することができますが、このお店に来たらぜひランプ作りワークショップを体験してもらいたいと思います。
直接トルコから輸入した材料やパーツで、オリジナルランプを作ることができるのです。
スタンダードなスタンドライトであれば、Sサイズで受講料は4860円、所要時間は1時間半~2時間ほど。
初心者におすすめのキャンドルホルダーやこだわりたい方向けのアラジンランプなど、お好きな作品に挑戦してみてください。
住所 : 東京都荒川区西日暮里3-15-5
マップ: Googleマップ
アクセス : JR・京成線日暮里駅から徒歩5分、東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩5分
電話番号 : 03-3822-0610
定休日 : 不定休。詳しくはHP参照
営業時間 : 11:00~19:00
料金 : ワークショップ受講料 3500円~
「ZAKUROらんぷ家」と同じグループのお店で、こちらはイラン・トルコ・ウズベキスタン料理のレストランです。
店に一歩入った途端に、天井を埋め尽くすモザイクランプに目を奪われます。
店内には椅子がなく、絨毯の上に直接料理を置いて食べるシステムなので、異国情緒を味わうのに最適。
毎日夜8時からはベリーダンスのショーも見ることができます。
そして、「日本一ウザい店」と言われるこの店では、イラン出身店長の客イジリが絶妙です。
食事している最中でも中東の帽子を被せられたり、(店内にあるぬいぐるみの)ラクダに乗せられたり、「男イラネ。美人がスキ」と軽くあしらわれたり…。
いつの間にか店内はこの店長の空気に支配され、盛り上がってしまうのです。
じゃあ、良いのは雰囲気だけなの?と思われるかもしれませんが、味もばっちりです。
タイ米や窯焼きナン、シシカバブなど本場の料理が味わえることに加え、ボリュームも満点なためにコスパ最強。
ランチメニュー(11~15時)の「幸せランチ」は、スープ、ライス、煮込み料理、前菜、ナン、チャイ、揚げ物、デザート、その他いろいろ付きで1000円です。
夜もお得なコースがありますので、谷根千観光の時間帯に合わせて立ち寄ることができるお店です。
住所 : 東京都荒川区西日暮里3-13-2
マップ: Googleマップ
アクセス : JR・京成日暮里駅から徒歩5分
電話番号 : 03-5685-5313
定休日 : 水曜日(応相談で営業・最近は水曜も営業中)
営業時間 : 11:00~23:00
根津はかつて、根津神社の門前地域や江戸時代の旗本の屋敷街などとして栄えました。
地名の由来としては、根津神社の「根津」から来たものとする説と、かつてはこのあたりまで海に面していたことから、海との付け「根」の位置にあり、船着場であったことから港の意味を持つ「津」とかけあわせて「根津」と呼ばれるようになった説があるようです。
周辺には、根津神社や東京大学といった施設があります。
不忍通り沿いは店も多くにぎやかですが、一歩路地に入ると、古くからある寺院が立ち並び、東京の下町ならではの味のある道が続きます。
また、住宅街の中に突如洗練された雑貨屋やギャラリー、飲食店が見つかるのもこの地域ならでは。
レトロでありながらスタイリッシュな街、根津を散歩して、お気に入りのスポットを見つけてみてください。
日本神話に登場するヤマトタケルノミコトが1900年前に創建したとされる神社で、東京十社の1つです。
文明年間(1469~1486年)に、江戸城を築城した武将・太田道灌により千駄木に社殿が造られた後、江戸時代に五代将軍徳川綱吉によって現在の場所に社殿が奉建されました。
1706年に完成した権現造りの本殿や幣殿、拝殿、唐門といった建築が欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されています。
たくさんの鳥居が並んでおり、フォトジェニックなスポットとしても有名ですよ。
広大な敷地に木々が生い茂り、東京の真ん中にいることを忘れてしまうほど静かな環境です。
京都の伏見稲荷を彷彿とさせる千本鳥居や、かつて近所に居住していた夏目漱石や森鴎外といった文豪が腰掛けたとされる「文豪憩いの石」があります。
また、4~5月には3000株のつつじが咲き、境内でつつじまつりが開催されます。
露店も並んで非常ににぎわうのですが、その分混雑も激しいので、つつじを目当てにいく方は少し早めの出発をおすすめします。
住所 : 東京都文京区根津1-28-9
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線根津駅・千駄木駅、南北線東大前駅より徒歩5分、都営三田線白山駅より徒歩10分
電話番号 : 03-3822-0753
営業時間 : 6:00~17:00(季節によって異なる)
根津駅を出て緩やかな坂道をずっと上っていくと、お寺に囲まれた交差点の角に1本の大木があります。
この地域のシンボルとして住民から愛されてきた樹齢約100年のヒマラヤ杉です。
ヒマラヤ杉のふもとにある「みかどパン店」の初代店主が、みかどパンの前身である甘味処を始めた際に植えたのだそう。
この付近には、明治の頃から画家や彫刻家、作家の川端康成などが近隣に住み、谷根千の文化発信スポットでもあったようです。
現在でも、古くから続くお店や工房、アトリエなどが並んでいます。
みかどパンは、パンこそ売っていないものの、現在でも営業中です。
おすすめはヒマラヤ杉のクッキー。とってもさくさくで美味しいので、お土産に買っていってくださいね。
みかどパンとヒマラヤ杉を囲むこの一帯はノスタルジックな雰囲気に包まれていて、数年前からは、地元住民の方々が中心となってヒマラヤ杉の保存運動も行われています。
後世に伝えたい、素敵な風景です。
住所 : 東京都台東区谷中1-6-15
マップ: Googleマップ
アクセス : 地下鉄千代田線根津駅徒歩7分
営業時間 : みかどパン店の営業時間は9:00~17:00、年中無休
大名時計とは江戸時代に大名お抱えの時計師たちが作った和時計のこと。
現在、私たちが使用している時計は1日を24等分にした定時法が用いられていますが、大名時計は季節によって変化する昼と夜をそれぞれ6等分した不定時法を前提として作られているのが特徴です。
また、大名に献上される高貴な品のため、時計師たちの技術を駆使した見事な装飾が施されています。
大名時計博物館は、櫓時計、台時計、枕時計といった大名時計を集めた非常に珍しい博物館です。
陶芸家の上口愚朗が生涯にわたり収集した大名時計を、愚朗とその子供の等が二代にわたって設立した博物館に収蔵しました。
博物館自体は小さく、短時間でも見ることができます。
休館日である月曜日のほか、夏季は営業していないことがあるので、寄りたい方は事前に連絡してみるといいでしょう。
住所 : 東京都台東区谷中2-1-27
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線根津駅から徒歩8分
電話番号 : 03-3821-6913
定休日 : 毎週月曜日、夏季(7月1日~9月30日)、年末年始(12月25日~1月14日頃)は休館
営業時間 : 10:00~16:00
料金 : 大人300円
根津駅から坂道になっている言問通りをまっすぐ進むと、大きな銭湯が見えてきます。
実は、これがギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)」です。
200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装し、1993年にオープンしました。
瓦屋根に煙突がそびえる風情ある建物は根津の街並みに溶け込んでいるのですが、一歩入ればそこは現代美術のギャラリーです。
ここでは、著名人はもちろん、最先鋭の日本のアーティストや、日本ではまだ無名の海外の芸術家の企画展などを積極的に開催。
国際ビエンナーレや主要美術館での展覧会で注目されるようになった名和晃平、土屋信子、神谷徹やイェッペ・ハインなども取り上げています。
銭湯建築の構造を生かした個性的な展示方法で、その空間自体も作品となっているのが印象的です。
常設展はなく、その時期だけの企画展を楽しむことができます。
展示替えの期間は休廊となりますので、HPでチェックしてから行くことをおすすめします。
名称 : SCAI THE BATHHOUSE
住所 : 東京都台東区谷中6-1-23
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線根津駅、JR日暮里駅から徒歩10分程度
電話番号 : 03-3821-1144
定休日 : 日、月、祝日※展示替えの間は休廊
営業時間 : 12:00~18:00
根津と言えばこのお店。行列の絶えない人気店です。
型に入れて複数を同時に焼く「養殖物」ではなく、職人の手により1個ずつ丁寧に焼き上げる「天然物」のたい焼きです。
皮は薄くパリッと焼かれ、頭からしっぽまで餡がぎっしり。
餡は北海道十勝産の良質の小豆を使用しているそうです。
1957年(昭和32年)の創業時から、地元住民や観光客といった多くの方に愛されている味で、都内のいちおしたい焼き店として挙げられることも多い名店です。
開店は午前10時30分ですが、開店前にはすでに列ができていることも。
箱で何十匹も買っていくお客さんもちらほらいて、早いときにはお昼ごろに売り切れてしまいます。
どうしても食べたいのであれば、開店時間前には到着するようにしましょう。
住所 : 東京都文京区根津1-23-9-104
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線根津駅1番出口から徒歩5分
電話番号 : 03-3823-6277
定休日 : 火曜・金曜・不定休
営業時間 : 10:30~あんが売り切れるまで (12:30~14:00頃)
料金 : たいやき 140円
徳川家康に仕えた武士たちの屋敷町のあった地域で、古くは駒込村と呼ばれていました。
千駄木という名前は、雑木林で薪などを伐採、その数が千駄にも及んだからという説や、室町時代の武将・太田道灌がセンダン(栴檀)の木を植えた地であり、この栴檀木が転訛したなど、いろいろな説があります。
東京大学が近いため、千駄木は根津とともに多くの文豪が居を構えたことでも有名で、川端康成や夏目漱石、森鴎外などの名が挙げられます。
武家屋敷や財閥創始者の邸宅の跡、文豪ゆかりの記念館といった歴史を感じさせる観光施設が多く存在しているのが千駄木の特徴です。
また、味にこだわった名店の存在も欠かせない一方で、近年、駅周辺にはおしゃれなカフェが増加しています。
歴史散策を楽しみながら、美味しいコーヒーで一息入れるのもよさそうです。
須藤公園は、江戸時代の加賀藩の支藩である大聖寺藩の屋敷跡に造られました。
その後、長州出身の政治家品川弥二郎の邸宅を経て、1889年(明治22年)に実業家須藤吉左衛門が買い取りました。
1933年(昭和8年)に須藤家が公園用地として東京市に寄付された後に公園として整備された経緯があります。
公園にしては珍しく園内に土地の高低差があり、その斜面を生かした豊かな緑が満喫できます。
高さ約10メートルの「須藤の滝」や池の周辺に広がる藤棚などは目にも楽しく、小規模な庭園感覚で散歩することができますよ。
東京メトロ千代田線千駄木駅の出口からも近く、座って休めるスペースも多いため、谷根千散策の休憩スポットにもってこいの場所と言えます。
住所 : 東京都文京区千駄木3-4
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千駄木駅から徒歩2分
注意点 : 2017年7月31日から2018年3月下旬(予定)まで工事のため休園中
「舞姫」「雁」などの文学作品を執筆し、戯曲家、評論家、翻訳家、陸軍軍医としても活躍し偉大な業績を残した森鴎外。
その森鴎外が、1892(明治25)年から亡くなった1922(大正11)年まで過ごした旧居「観潮楼」跡に建てられた記念館です。
鴎外の息子が営む書店や図書館などを経て、2012年に開館しました。
常設展では鴎外の書簡や原稿、日用品といった館蔵品を展示。
そのほか企画展や映像コーナー、庭園を眺めながらお茶が楽しめるカフェもあります。
火事や戦災により旧居のほとんどが焼失してしまいましたが、門柱の礎石やイチョウの木、そして鴎外も腰掛けた庭石「三人冗語の石」が現存しています。
建物は建築家の陶器二三雄氏が「鴎外が辿った深い思索の痕跡に出会う、語りかけるような静かな凛とした建築」というコンセプトをもとに設計。
外壁レンガの削りも含め、ほとんどの工程を職人が手作業で行ったそうで、建築物としても一見の価値ありです。
住所 : 東京都文京区千駄木1-23-4
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線千駄木駅1番出口徒歩5分、南北線本駒込駅1番出口徒歩10分
電話番号 : 03-3824-5511
定休日 : 毎月第4火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)、及び展示替期間等
営業時間 : 10:00〜18:00(最終入館は17:30)
料金 : 常設展は一般300円、特別展は展示により料金が異なる
東京メトロ千代田線千駄木駅から西へ伸びている坂道です。
その名前の由来は、「かつて団子を売る店があったから」「団子のような石の多い坂だったから」などの諸説があります。
江戸時代には菊を売る店が多かったことから、菊人形の見せ物で知られていました。
一見すると単なる坂道なのですが、この団子坂はさまざまな文芸作品に登場するのです。
森鴎外の「青年」や二葉亭四迷の「浮雲」のほか、近所に住んでいた夏目漱石の作品にもしばしば団子坂の名前が見られます。
日本の推理小説の基礎を築いた江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」のD坂とは、実は団子坂のこと。
小説好きにはたまらない「聖地巡礼」となりますね。
推理小説好きの筆者としては、千駄木駅前の交差点を挟んで団子坂の逆方向に伸びている三崎坂の途中にある「コーヒー乱歩゜」もおすすめしたいです。
江戸川乱歩の本が積まれている喫茶店では、看板猫がお出迎えしてくれます。
住所 : 東京都文京区千駄木二丁目から三丁目
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線千駄木駅を降りてすぐ
1919年(大正8年)に「豊島園」の創設者である実業家・藤田好三郎氏によってつくられた近代和風建築の邸宅・庭園です。
1923年(大正12年)に旧安田財閥の創始者・安田善次郎氏の娘婿である善四郎氏が買い取って以降、安田家の人々が住み続けました。
1995年に安田家当主の楠雄氏が他界し、公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈されて公開に至ります。
邸宅は台所以外が当時のまま残されており、一間四方の床の間が配された「残月の間」や書院造の客間などのこだわりを感じる設計のほか、応接間天井の石膏花飾りや「残月の間」襖に見られる金銀砂子(きんぎんすなご)細工、客間の花狭間欄間(はなざまらんま)といった細かな技巧もじっくりと見学することができます。
また、前庭・主庭・中庭・坪庭から構成される庭園は、各室から美しく鑑賞できるように木々の配置にも気を使っているそうで、四季折々の景観が楽しめます。
公開日は毎週水曜日と土曜日だけなので注意してください。
見学受付も午後3時までと短くなっていますので早めに行くのが吉。
予約なしで職員の方が見どころをレクチャーしてくれるガイドサービスもありますので、ぜひ活用してみてください。
住所 : 東京都文京区千駄木5-20-18
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩約7分、文京区コミュニティバス B-ぐる18番「特養ホーム千駄木の郷」下車すぐ
電話番号 : 03-3822-2699
定休日 : 月曜日・火曜日・木曜日・金曜日・日曜日(夏季・冬季休館あり)
営業時間 : 10:30~16:00(入館は15:00まで)
料金 : 一般500円、中高生200円、小学生以下無料(保護者同伴)
実は、谷根千は美味しいうどん屋の宝庫です。
その中でも、千駄木駅前にあって立ち寄りやすく、かつ、味にも満足できる汐満をご紹介します。
汐満はカウンター10席程度の小さなお店。
ランチ時はもちろん、ちょっと一杯飲んでいこうという地元住民の方々で夜までにぎわっています。
名物は「豚カレーうどん」。
ミルクの入ったカレースープはとてもクリーミーで、ダシの味もしっかりと感じられます。
このカレーうどん目当てのリピーターさんも多いようです。
汐満のうどんはしっかりしたコシが自慢の太麺なのですが、麺のおいしさを味わいたいなら、もうひとつの看板メニュー「肉汁うどん」をどうぞ。
つけ汁のダシと豚肉のうまみが麺にマッチしてクセになる味です。
カレーうどんは「チーズカレー」「海老天カレー」など種類も豊富なので、いろいろチャレンジしてみてください。
また、一品料理も手が込んでいてお酒にぴったり。
谷根千散歩を終えて、軽く飲んでいくのにも良いお店です。
住所 : 東京都文京区千駄木2-33-9
マップ: Googleマップ
アクセス : 東京メトロ千代田線千駄木駅徒歩1分
電話番号 : 050-5590-8800
定休日 : 不定休
営業時間 : ランチ11:00~15:00(L.O.14:50)、ディナー18:00~23:00(L.O.22:30)
谷根千のおすすめ観光・グルメスポットのまとめはいかがだったでしょうか。
東京の懐かしい姿がそのまま残った谷根千の街並みは、私たちをレトロな世界へと誘ってくれます。
そして、活気あふれる商店街に文豪の居住跡、最先端のギャラリーや味にこだわった食事処…。
東京の真ん中にギュッと見どころが詰まったこの谷根千に、あなたもハマってしまうことでしょう。
まだまだ谷根千の魅力は尽きません。
今後も観光・グルメスポットを追加していこうと思っておりますので、お楽しみに!
最終更新日 : 2021/01/21
公開日 : 2017/09/28