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1.ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)
ビッグベンは、英国国会議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿に建設されている時計台。
ロンドン の顔として非常に有名です。
高さ96.3mの時計台で、ロンドンを象徴する建造物となっています。
日本でもロンドンやイギリスといえばまずビッグベンを思い描く人も多いことでしょう。
ディズニー映画『ピーターパン』に登場するなど、幅広い世代に親しまれている観光スポットです。
ここでは、そんなビッグベン・国会議事堂について、アクセスや見どころなどの基本情報から、知っておきたいウンチク話まで詳しくまとめました。
住所:Westminster, London SW1A 0AA
マップ: Googleマップ
アクセス:ウェストミンスター駅より徒歩(事項にて詳細)
料金:£25
最もおすすめの交通手段は、空港ターミナル3から出ているヒースロー・エクスプレスでパディントン駅まで行き、地下鉄でウェストミンスター駅へ行く方法です。
ウェストミンスター駅を降りて、少し歩けば国会議事堂・ビックベンへ辿り着きます。
空港からの料金は約20ポンド、所要時間は40分程です。
各ターミナルで、地下鉄・ピカデリー線に乗車します。
そして、グリーンパーク駅でジュピリー線に乗り換えて、ウェストミンスター駅へ。
地下鉄の乗り換えが簡単で分かりやすいので、海外旅行初心者でも安心ですね。
料金は約30ポンド、所要時間は約1時間です。
各ターミナルの出口を出たところに、ロンドンの有名なブラックキャブの乗り場があります。
荷物が多いなどにおすすめです。
ロンドンは比較的タクシー会社がしっかりしているので、他国で聞くようなぼったくりはほとんどありませんが、心配なら乗る前に尋ねましょう。
料金は通常約50ポンド、所要時間は1時間程です。
国会議事堂は、国会が閉会している期間に内部を見学することができます。
オーディオガイドを借りて自由に周ることもできれば、専門知識を持ったスタッフによるガイドツアーに参加することも可能です。
残念ながらどちらも日本語版は用意されていませんが、美しい宮殿の歴史や建築を学ぶならおすすめ。
チケット購入方法は以下の通りとなっています。
少し奥まった場所にあるJEWEL TOWERと書かれたチケット購入場所で購入します。
看板なども外に出ておらず、分かりにくい可能性があるので場所を確認しておきましょう。
あらかじめオンラインでチケットを取っておくのもおすすめ。
こちら からツアーを選択。
オンラインで購入しておけば、当日並ばずにツアーに参加することができます。
見学可能時間帯:月/13:00〜17:15、火〜金/9:00〜16:30頃、土/9:00〜16:15
※年や日によって若干の変動があります。
所要時間:オーディオガイドツアー/60分〜75分、ガイドツアー/約90分
ビッグベンを擁するウェストミンスター宮殿は11世紀、歴代の王の居城として使われてきた宮殿。
1090年ウィリアム征服王の時代に完成しました。
しかし、1834年の火災により建物の大部分は焼失、その後の世界大戦の戦禍により再建が繰り返されました。
ビッグベンは、1859年におよそ13年の年月をかけて完成された、ゴシック復興様式の当時世界最大の時計です。
第二次世界大戦中に国会議事堂は破壊されたときにも、時計台は壊れず、鐘を鳴らし続けました。
ビッグベンの名で親しまれていますが、実は正式名称ではありません。
ビッグベンこと時計台の正式名称は、「エリザベス・タワー」。
2012年6月26日、エリザベス2世女王の在位60年を祝して「クロック・タワー」から改称されました。
ビッグベンとは、鐘「グレート・ベル」のニックネーム。
由来については諸説ありますが、この鐘の名が時計塔自体の名前として親しまれるようになっていったのです。
ちなみに、TOTOトイレのCMでお馴染みとなったビッグベン・リトルベンは「便」にかけた名前であり、ロンドンのビッグベンとは関係はありません。
2017年8月まで毎日正午に奏でられていた鐘の音色。
2017年8月21日正午の鐘を最後に、2021年まで4年間の休養期間に入りました。
したがって現在その音色を聞くことはできませんが、実はビッグベンの鐘のメロディは、日本人なら誰でも知っているメロディー。
曲名「ウェストミンスターの鐘」という四つの音で奏でられるメロディーです。
これは、日本の学校のチャイムのメロディーの基となったため、日本人にとても馴染み深い音楽となっています。
1859年5月の時計塔完成から2ヶ月後の7月11日に初めて鐘が鳴らされました。
当時このメロディーは「ケンブリッジ・クォーター」と呼ばれ、後に「ウエストミンスター・クォーター(Westminster Quarters)」と呼ばれるようになります。
日本で初めて取り入れられたのは、東京都大田区の中学校。
当時は授業開始の合図にベルを使っていたものの、そのベルがよく故障していたことから、メロディーがあっておしゃれなロンドンの「ウエストミンスターの鐘」のメロディーを代わりに使用することになりました。
ビッグベンをよく見ても分かりませんが、実は少しだけ傾いてます。
もちろん、ピサの斜塔のように大きな傾きではありませんが、近くで行われたトンネル工事が原因で、北西方向に約22cm傾いてしまったとのこと。
そして2003年以来、毎年約1mmずつ傾いていると言われています。
もしかすると数世紀後、「ビッグベン斜塔」と呼ばれる日が来るかもしれませんね。
煌びやかな内装に圧倒される国会議事堂。
旅行に出かけるその前に、見所を一緒にチェックしていきましょう。
観光客がツアーの順番待ちをするのがウェストミンスター・ホール。
まずは見事な彫刻やゴシック様式の高い天井の美しさを堪能してください。
圧巻のステンドグラスの美しさにも驚かされます。
ウェストミンスター宮殿の中央に位置するセントラル・ロビー。
八角形の形をしたロビーで、上院と下院と呼ばれる議員が二手に分かれて議会へ参加する入口があります。
ロービングルームは、エリザベス女王が正装して国会でスピーチする際の控室。
レプリカではなく本物の控室を見学することができます。
英国議会が執り行なわれる議会室。
豪華絢爛な装飾に調度品がイギリス議会の華やかさを想像させます。
エリザベス女王が鎮座する様は、伝統を守り続けるイギリス国会の雰囲気を思わせます。
内見ツアー以外にも、見どころは満載。
例えば、国会議事堂の外には2つの銅像。
ひとつはオリバー・クロムウェルの銅像、もうひとつはリチャード獅子心王騎馬像です。
オリバー・クロムウェルは17世紀に現在のイギリス連合王国の礎を築いた軍人。
アイルランドの併合とスコットランド侵攻を行った張本人ですが、彼がいなければ今のイギリスは存在しないでしょう。
また、リチャード獅子心王は、リチャード1世のニックネーム。
王位在位中、戦争に明け暮れたことで知られており、この銅像は19世紀からこの地に存在しています。
イギリスの歴史にとって非常に重要な君主とされています。
イギリスの国会議事堂の場合、閉会中であればガイドツアーが実施されていますが、実はお金を支払うことなく内部を見学することも可能。
それが、会議を傍聴するという方法です。
下院の会議は傍聴することが可能で、無料で内部を見られる上に白熱した議会の様子まで見学することができます。
傍聴券の入手には国籍等の制限はなく、外国人旅行者であっても申請書に必要事項を記入すればOKです。
ビッグベンはロンドン市内にあり、ロンドン市内には観光スポットがギュッと詰まった町。
ここで、ビッグベン周辺のおすすめ観光スポットをご紹介しておきましょう。
戴冠式や結婚式、葬儀など、英国王室の行事が執り行われる国教会の寺院。
1065年に現在のような大寺院に造りかえられ、200年後ヘンリー3世の大改装によりゴシック建築様式の教会とされました。
寺院内の床や壁には、エリザベス1世を含む歴代の王や著名人埋葬された墓地が残っています。
「最も美しいキリスト教会」といわれるヘンリー7世のチャペルも敷地内にあります。
住所:20 Deans Yd, London SW1P 3PA
マップ: Googleマップ
アクセス:地下鉄ウェストミンスター駅下車
開館時間:月〜土/9:30〜15:30
開放定休日:日曜日(礼拝のため一般観光客の見学は不可)
料金:大人/£20、学生・シニア/£17、6〜16歳/£9、5歳未満/大人1人と一緒で無料(オーディオガイド含む)
ウィリアム征服王がロンドンの要塞として建設したホワイトタワー。
宮廷として使用された後、牢獄および公開処刑場として使われた歴史を持ちます。
王室の宝を展示するジュエル・ハウスの「クラウン・ジュエル」、世界最大のダイヤモンド「アフリカの星」は必見。
イギリスの歴史と文化を深く学ぶことができる定番観光スポットです。
住所:HM TOWER OF LONDON, London, EC3N 4AB
マップ: Googleマップ
アクセス:地下鉄タワーヒル駅より徒歩1分。
開館時間:9:00~16:30、日・月/10:00~16:30
定休日:1/1、12/24〜26
料金:£22
ロンドンの新名所である定番観光スポット。
テムズ川沿いに建つ、ヨーロッパ1の大きさを誇る大観覧車です。
歩き回れる広さの透明なカプセルに乗り、宙からロンドンの町を楽しむことができます。
"ロンドンの目"という名の通り、360°広がる視界でロンドンを一望できる絶景スポット。
住所:3 MARKET CLOSE, POOLE, DORSET, BH15 1NQ, London
マップ: Googleマップ
アクセス:鉄道または地下鉄ウォータールー駅より徒歩5分。
運行時間:10〜3月/10:00〜20:00、7・8月/10:00〜21:30、その他/10:00〜21:00
定休日:12/25、メンテナンス時
料金:大人/£19.20、子ども/£11.10英、4歳未満/無料
ビッグベンではギフトショップも営業しています。
イギリス王室やビッグベンをモチーフにしたユニークなアイテムがずらり。
眺めているだけでも楽しめます。
ビッグベン内覧後はもちろん、内部に入らなかったとしても訪れたいショップですね。
イギリス土産の定番である「アヒル」。
日本でいうご当地キャラクターグッズのように、そのスポットならではのアヒルが展開されており、コレクターも多いアイテムです。
このアヒルのビッグベンバージョンは、最も定番のお土産のひとつ。
お子さんがいる家庭でもいない家庭でも、可愛くて喜ばれるお土産です。
イギリスといえば、アフターヌーンティー。
紅茶を美味しくいただけるティーセットも、お土産として非常に人気があります。
ギフトショップに売られているマグカップやティーポット、紅茶が冷めないように被せるティーコーゼには、ビッグベンを思わせる時計のプリントがなされています。
オシャレでティータイムが楽しくなるグッズです。
ステーショナリーグッズも非常に豊富。
ポストカードやレターセット、ボールペンやノートにもビッグベンが印刷されています。
日常使いしやすく、喜ばれるお土産ですね。
自分用に買っておくのもおすすめです。
ビッグベンの知られざる魅力をお伝えできたのではないでしょうか。
百聞は一見にしかずなので、ぜひ自身の目でその偉大な姿を見て、できれば2021年以降、ビッグベン(鐘)の音を聞いてくださいね。