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日本から見ると地球の反対側に位置する南米大陸は、我々日本人にとって馴染みの薄い地域です。
サッカーが盛んな国が多いことや、サンバやタンゴ、フォルクローレなどの民俗音楽、アンデス山脈やアマゾン河の大自然・・・。
思い浮かぶことは、そのくらいかもしれません。
旅行先としても、南米大陸はあまりにも遠く、時間や費用がかかってしまうため、気軽に訪問できる場所ではありません。
ペルーやブラジル、アルゼンチンなどには有名な観光地が存在しますが、それでも上記の事情などにより日本人旅行者が少ないことが実情です。
政情不安な国も多く、治安に問題がある場所が多いこともありますが、何といっても情報が少ないという点が南米旅行を躊躇する要因のひとつと考えられます。
これからご紹介するコロンビアはどうでしょうか。
コロンビアと聞いて、すぐさま思い浮かぶ有名観光地はなかなか出てこないかもしれません。
良質なコーヒー豆の産地、美人が多い国という印象もありますが、漠然としたイメージしか浮かびません。
中にはコロンビアは怖い国(麻薬マフィアやゲリラ、テロリストがはこびる犯罪大国としてのイメージ)を持っている方がいらっしゃると思います。
確かに十数年前までは、コロンビアは極めて危険な国でした。
麻薬マフィアや左翼ゲリラなどによる誘拐や殺人が頻繁に発生し、観光や旅行ができる環境にはありませんでした。
しかし、最近では麻薬組織も事実上壊滅し、内戦も終結に近づいて、平和を取り戻してきています。
コロンビアの治安については後ほど詳しく説明しますが、一部の危険地域を除けば旅行者が観光を楽しめるまで回復しています。
旅行者の増加に伴い、それまで知られることがなかったコロンビアの大自然、美しい街並みが評価され、多くの人を魅了するようになったのです。
2018年FIFAワールドカップロシア大会の対戦国となった頃に話題にあがりましたが、日本人にとってコロンビアはまだまだ未知の国・・・。
コロンビアとは、いったいどのような国なのでしょうか。
まず基本データをまとめておきます。
国名:コロンビア共和国(República de Colombia)
首都:ボゴタ(Bogotá)
国土:113万8910平方キロメートル(日本の3倍)
人口:約4874万人(2016年時点・日本の1/3)
民族:メスティーソ(白人とインディオの混血)58% 、ヨーロッパ系20% ムラート(白人と黒人の混血)14% 先住民1%など
言語:スペイン語(公用語)ほか先住民語が80以上
日本との時差:日本より14時間遅れ
通貨:ペソ US1ドル=$3039
電圧とプラグ:110-120ボルト、60ヘルツ
コロンビアのことをもう少し知ってほしいため、下記の項目について詳しく説明しましょう。
コロンビアの名前の由来は、ヨーロッパ人として初めてアメリカ大陸を発見したコロンブスに因みます。
南米大陸を宗主国スペインから解放したシモン・ボリバルによって名付けられましたが、この頃は隣国ベネズエラと合併し「グラン・コロンビア」と呼ばれていました。
因みに、ボリバルの名前は「ボリビア」、およびベネズエラの正式名称「ベネズエラ・ボリバル共和国」の名前の由来にもなっています。
国旗は上から黄色⇒青⇒赤の三色旗、隣国ベネズエラも同じ色彩のデザインを採用しています(ベネズエラには真ん中に8個の★があります)。
上の黄色部分が他の部分と比べて2倍の幅になっており、黄色は金、青は海(太平洋とカリブ海)、赤は独立の際に流された血を表現しています。
コロンビアは南米大陸北西部に位置する共和制国家です。
東にベネズエラ、南東にブラジル、南に ペルー 、南西にエクアドル、北西にパナマと国境と接しており、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。
国土面積は日本の3倍近くあり、自然区分により下記6つの地域に大別されます。
南米を象徴するアンデス山脈、アマゾン流域を国土に有する他、大草原、太平洋にカリブ海とバラエティに富んだ国土構成になっています。
この多様性がコロンビアの魅力でありますが、この6地域は互いに激しく対立している側面も持ち合わせています。
首都は標高2640mに位置するボゴタ・・・南米の首都のうち3番目の高地(一番は3600mのボリビア・ラパス)にあります。
また、南米大陸ではブエノスアイレス、サンパウロに次ぐ第3の大都市でもあります。
特別地域に指定されている首都・ボゴタのほか33の県に分かれていて、こちらも各地域毎の対立が激しいです。
全国土が北回帰線と南回帰線に挟まれていて、赤道にも近い熱帯性気候に属します。
しかし、主要都市のほとんどが高地に存在するため、一年を通して温暖で快適な気候となっています。
ボゴタの平均気温は14℃であり、どちらかといえば冷涼な気候です。
カルタヘナなどの海岸部は蒸し暑く感じるかもしれません。
コロンビアは多民族国家です。
白人と先住民の混血であるメスティーソが過半数を占め、スペイン系などの白人、ムラート、黒人と続き、先住民の割合は1%に過ぎません。
これだけ多様性があると、一言で国民性を纏めるには難しいですが、一般的に陽気で情熱的だといわれます。
美男・美女が多いこともコロンビアの特徴・・・ミス・ユニバースのグランプリの常連国です。
親日的な人が多いといわれ、日本人には嬉しい国です。
コロンビアの公用語はスペイン語です。
都市部のホテルなどは別ですが、一般的に英語はほとんど通じません。
コロンビアのスペイン語は、中南米諸国のなかで最もスペインで話されているスペイン語に近いといわれています。
スペイン語は、ブラジルなどの一部を除けば中南米の多くの国が公用語としています。
ちなみに、スペイン語は日本人にはとっつきやすい言語です。
「H」を発音しないこと、「J」はハ行で発音すること(japon=ハポン)、「rr」は巻き舌になることなどの例外を除けば、そのままローマ字読みで大丈夫です。
また、「ñ」という特殊な文字があり、el niño(エルニーニョ=子供たち)、mañana(マニャーナ=明日)などニョ・ニャと発音します。
感嘆符(?!)は、文章の前後に表記するのもスペイン語の特徴です。
英語にはない動詞の変化などがあり、流暢に話せるようになるのは大変ですが、片言の言い回しくらいマスターしておけば、コロンビアへの旅行はぐっと楽しくなるはずです。
こんにちは=Buenas Tardes.
ありがとう=Gracias.
いくらですか=¿Cuánto cuesta?
元気ですか?=¿Cómo está usted?
さようなら、また明日=¡Adiós.Hasta mañana!
これら簡単な言葉を覚えておくだけでも良いでしょう。
コロンビアの恐ろしさを世界に知らしめたのは、有名な下記の事件かもしれません。
1994年に開催されたFIFAワールドカップ・アメリカ大会でのこと。
多くのスター選手を有して南米代表として出場したコロンビアは、優勝候補の一角でした。
しかし、米国代表との対戦中、DFのアンドレス・エスコバルのオウンゴールがきっかけで予選リーグ敗退してしまいます。
帰国したエスコバル選手は、地元メデジンのレストランで食事中に数人に囲まれ、射殺されてしまいました。
「オウンゴールをありがとう」との言葉を浴びせられながら・・・。
先日のロシア大会でも、日本戦での敗北のきっかけをつくった選手に対して「殺害予告」がされるなど、何かと物騒な話題が続いています。
世界的に、コロンビアは危険な国としての認識が定着しています。
麻薬組織の暗躍、左翼ゲリラや極右民兵によるテロ、誘拐や殺人など凶悪犯罪が頻発するなど、決して行ってはならない国としてのイメージが強くなっています。
ただ、実際にはどうなのでしょうか。
コロンビアの治安がひどい状態だったのは1900年代くらいまで・・・今世紀になり治安は回復傾向にあります。
この国が危険な国になった理由は、独立以来の複雑な歴史が絡んでくるため詳細は省略しますが、貧富の格差が激しい社会構成だったことが最大の要因です。
1964年にコロンビアの共産革命を目指す、コロンビア革命軍(FARC)がゲリラ活動を開始して内戦に突入、極右民兵も加わって内戦は泥沼化しました。
ゲリラ組織の資金源となったのが麻薬~麻薬組織「メデジン・カルテル」が勢力を伸ばし、誘拐や殺人を繰り返すなど、国土は最悪の状態にまで陥ります。
その後「メデジン・カルテル」は幹部射殺をきっかけに力を失い、ゲリラ組織も弱小化して政府との和平交渉に応じるようになるなど、危険要素は徐々に解消することになりました。
2017年8月、50年以上にわたる内戦は遂に終結しました。
今では治安は劇的に回復して、危険な場所にいかなければ、ある程度安心して旅行が楽しめるまでになったのです。
なお、外務書が発表している「 海外安全ホームページ 」があります。
渡航先ごとに危険度を5段階に色分けし、危険度が一番低い無色の国から「退避勧告」が発令されている赤色の国まで、わかりやすく説明しています。
コロンビアは全土がレベル1-3に指定されています。
「レベル3:渡航中止勧告」に該当する地域は交通の便も悪く、旅行先として選ぶことはまずないと思います。
首都ボゴタをはじめ、主要都市の多くが「レベル1:十分注意してください」となっています。
この定義はわかりづらいのですが、日本人に人気観光地のほどんどが「無色」なのと比べると、まだ治安に問題ありかもしれません。
そこで、旅行中に犯罪に遭遇しないため、最低限注意しておきたいことをまとめます。
上記のことはコロンビアに限定することではありませんが、自分の身は自分で守る位の配慮が必要となります。
日本人は馴染みの少ない国・コロンビアの基本情報をまとめてみましたが、興味を持っていただけたでしょうか。
地球の裏側にある遠い国である上、危険な国のイメージも捨てきれないと思います。
しかし、実際に行ってみると、コロンビアには知られざる絶景が広がり、何度でも訪れたくなる魅力がぎっしりです。
太平洋とカリブ海を望む美しいビーチ、伝統的なコロニアル風な街並み、古代遺跡・・・想像を絶する美しさに溢れています。
それでは、コロンビアに旅行する準備をしてみましょう。
コロンビアは日本から見ると地球の裏側・・・とても遠い場所に位置します。
日本からの直行便がなく、米国など他国経由での入国となります。
経由する場所にもよりますが、移動だけで、少なくても20時間以上かかることを覚悟しなければなりません。
往復で2日近い時間を費やしてしまうので、現地での旅を満喫したいなら最低でも7-8日間の日程を要します。
南米の渡航先のなかでもメジャーな場所でないため、大手の旅行会社では大々的なパッケージツアーを募集していません。
パッケージツアーがあったとしても催行日が限られてしまい、自分が行きたい日取りで旅行できない難点があります。
秘境に強い旅行会社でも同様の状況で、費用は最も安くて30万円程度・・・周遊プランなら平均して50-70万円とかなり高額になります。
格安航空券を購入した場合でも往復で15万円前後と、やはり安くはありません。
現地での滞在費を含め、一番安く旅行するにも25-30万円程度の予算は必要だと考えておけば良いでしょう。
コロンビアまでの直行便がないため、米国など他国経由で入国することになります。
日本から一番便利で、時間が短縮できるのは米国経由となりますが、予めESTA(電子渡航認証システム)認証を取得する必要があります。
同一の航空会社を利用する場合、デルタ航空アトランタ経由、アメリカン航空ダラス経由が主流となります。
マイアミからは、コロンビア向路線が多く就航しており便利です。
日本からは最短でおよそ19時間30分のフライトとなります。
コロンビア国内の移動は、国内線を利用するか長距離バス利用することになります。
コロンビアに入国するにあたっては、観光を目的として入国する場合、滞在が90日以内であればビザは必要ありません。
パスポートの有効残存期間は、コロンビア入国時に3ヵ月以上、パスポートの未使用ページが3ページ以上あることが前提となります。
また、入国カードはありませんが、機内で配られる税関申告書に必要事項を記入し提出する必要があります。
入国にあたっての予防接種は義務付けられていません。
しかし、黄熱病のリスク国に指定されているため、標高2300m以下のジャングル地域に行く場合は、黄熱病の予防接種を受けていくのが望ましいとされています。
日本より14時間遅れとなるので、日本が正午のとき、コロンビアは前日の22:00となります。
サマータイムは採用されていません。
コロンビアの通貨単位はコロンビア・ペソ (Colombia Peso)~略号は$です。
1000、2000、5000、1万、2万、5万ペソの紙幣と50、100、200、500、1000ペソのコインが使用されています。
おおまかな為替レートは、US$1=$3039=112円で計算されます。
両替所(Casa de Cambio)は空港や街中にありますが、両替時にパスポートの提示が要求されます。
米ドルの現金から両替するのが望ましいです。
ATMでクレジットカードや国際キャッシュカードを使っての現地通貨の引き出しが可能となっています。
生水や水道水は飲まないようにし、ミネラルウオーターを購入して飲むようにします。
値段は1本$1500~(日本円で50円くらい)です。
コロンビアで使われる電圧は110-120ボルト・60ヘルツです。
プラグは日本と同様の平2穴のAタイプが使用されているため、日本から持参した電化製品はそのまま使えます。
国際ローミング対応機種があれば、音声通話、データ通信とも利用可能です。
ただし、データ通信は海外データ定額サービスの対象にならないため、高額になってしまう危険があります。
緊急の場合以外は、なるべく控えた方が無難です。
料金の目安は、下記を参照にしてください。
コロンビア滞在中に犯罪や病気、事故にあった場合、下記の番号に連絡するようにしてください。
また、日本大使館の住所・連絡先は下記となります。
Embajada del Japon
住所:Carrera 7 No.71-21 Torre B Piso 11 Bogota, Colombia
電話:(57-1)317-5001
Fax:(57-1)317-4989( 在コロンビア日本国大使館 )
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