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日本から見ると地球の反対側に位置する南米大陸は、我々日本人にとって馴染みの薄い地域です。
サッカーが盛んな国が多いことや、サンバやタンゴ、フォルクローレなどの民俗音楽、アンデス山脈やアマゾン河の大自然。
思い浮かぶことは、そのくらいかもしれません。
旅行先としても、南米大陸はあまりにも遠く、時間や費用がかかってしまうため、気軽に訪問できる場所ではありません。
ペルーやブラジル、アルゼンチンなどには有名な観光地が存在しますが、それでも上記の事情などにより日本人旅行者が少ないことが実情です。
政情不安な国も多く、治安に問題がある場所が多いこともありますが、何といっても情報が少ないという点が南米旅行を躊躇する要因のひとつと考えられます。
これからご紹介するコロンビアはどうでしょうか。
コロンビアと聞いて、すぐさま思い浮かぶ有名観光地はなかなか出てこないかもしれません。
良質なコーヒー豆の産地、美人が多い国という印象もありますが、漠然としたイメージしか浮かびません。
中にはコロンビアは怖い国(麻薬マフィアやゲリラ、テロリストがはこびる犯罪大国としてのイメージ)を持っている方もいらっしゃると思います。
確かに十数年前までは、コロンビアは極めて危険な国でした。
麻薬マフィアや左翼ゲリラなどによる誘拐や殺人が頻繁に発生し、観光や旅行ができる環境にはありませんでした。
しかし、最近では麻薬組織も事実上壊滅し、内戦も終結に近付いて、平和を取り戻してきています。
コロンビアの治安については後ほど詳しく説明しますが、一部の危険地域を除けば旅行者が観光を楽しめるまで回復しています。
旅行者の増加に伴い、それまで知られることがなかったコロンビアの大自然、美しい街並みが評価され、多くの人を魅了するようになったのです。
2018年FIFAワールドカップロシア大会の対戦国となった頃に話題に上がりましたが、日本人にとってコロンビアはまだまだ未知の国。
コロンビアとは、いったいどのような国なのでしょうか。
まず基本データをまとめておきます。
コロンビアのことをもう少し知ってほしいため、下記の項目について詳しく説明します。
コロンビアの名前の由来は、ヨーロッパ人として初めてアメリカ大陸を発見したコロンブスに因みます。
南米大陸を宗主国スペインから解放したシモン・ボリバルによって名付けられましたが、この頃は隣国ベネズエラと合併し「グラン・コロンビア」と呼ばれていました。
因みにボリバルの名前は「ボリビア」、およびベネズエラの正式名称「ベネズエラ・ボリバル共和国」の名前の由来にもなっています。
国旗は上から黄色⇒青⇒赤の三色旗、隣国ベネズエラも同じ色彩のデザインを採用しています(ベネズエラには真ん中に8個の★があります)。
上の黄色部分が他の部分と比べて2倍の幅になっており、黄色は金、青は海(太平洋とカリブ海)、赤は独立の際に流された血を表現しています。
コロンビアは南米大陸北西部に位置する共和制国家です。
東にベネズエラ、南東にブラジル、南に ペルー 、南西にエクアドル、北西にパナマと国境と接しており、北はカリブ海、西は太平洋に面しています。
国土面積は日本の3倍近くあり、自然区分により下記6つの地域に大別されます。
南米を象徴するアンデス山脈、アマゾン流域を国土に有する他、大草原、太平洋にカリブ海とバラエティに富んだ国土構成になっています。
この多様性がコロンビアの魅力でありますが、この6地域は互いに激しく対立している側面も持ち合わせています。
首都は標高2,640mに位置するボゴタ、南米の首都のうち3番目の高地(一番は3,600mのボリビア・ラパス)にあります。
また、南米大陸ではブエノスアイレス、サンパウロに次ぐ第3の大都市でもあります。
特別地域に指定されている首都・ボゴタのほか33の県に分かれていて、こちらも各地域毎の対立が激しいです。
全国土が北回帰線と南回帰線に挟まれていて、赤道にも近い熱帯性気候に属します。
しかし、主要都市のほとんどが高地に存在するため、一年を通して温暖で快適な気候となっています。
ボゴタの平均気温は14℃であり、どちらかといえば冷涼な気候です。
カルタヘナなどの海岸部は蒸し暑く感じるかもしれません。
コロンビアは多民族国家です。
白人と先住民の混血であるメスティーソが過半数を占め、スペイン系などの白人、ムラート、黒人と続き、先住民の割合は1%に過ぎません。
これだけ多様性があると、一言で国民性を纏めるには難しいですが、一般的に陽気で情熱的だといわれます。
美男・美女が多いこともコロンビアの特徴で、ミス・ユニバースのグランプリの常連国です。
親日的な人が多いと言われ、日本人には嬉しい国です。
コロンビアの公用語はスペイン語です。
都市部のホテルなどは別ですが、一般的に英語はほとんど通じません。
コロンビアのスペイン語は、中南米諸国のなかで最もスペインで話されているスペイン語に近いと言われています。
スペイン語は、ブラジルなどの一部を除けば中南米の多くの国が公用語としています。
ちなみに、スペイン語は日本人にはとっつきやすい言語です。
「H」を発音しないこと、「J」はハ行で発音すること(japon=ハポン)、「rr」は巻き舌になることなどの例外を除けば、そのままローマ字読みで大丈夫です。
また、「ñ」という特殊な文字があり、el niño(エルニーニョ=子供たち)、mañana(マニャーナ=明日)などニョ・ニャと発音します。
感嘆符(?!)は、文章の前後に表記するのもスペイン語の特徴です。
英語にはない動詞の変化などがあり、流暢に話せるようになるのは大変ですが、片言の言い回しくらいマスターしておけば、コロンビアへの旅行はぐっと楽しくなるはずです。
こんにちは=Buenas Tardes.
ありがとう=Gracias.
いくらですか=¿Cuánto cuesta?
元気ですか?=¿Cómo está usted?
さようなら、また明日=¡Adiós.Hasta mañana!
これら簡単な言葉を覚えておくだけでも良いでしょう。
コロンビアの恐ろしさを世界に知らしめたのは、有名な下記の事件かもしれません。
1994年に開催されたFIFAワールドカップ・アメリカ大会でのこと。
多くのスター選手を有して南米代表として出場したコロンビアは、優勝候補の一角でした。
しかし、米国代表との対戦中、DFのアンドレス・エスコバルのオウンゴールがきっかけで予選リーグ敗退してしまいます。
帰国したエスコバル選手は、地元メデジンのレストランで食事中に数人に囲まれ、射殺されてしまいました。
「オウンゴールをありがとう」との言葉を浴びせられながら…
2018年のロシア大会でも、日本戦での敗北のきっかけを作った選手に対して「殺害予告」がされるなど、何かと物騒な話題が続いています。
世界的に、コロンビアは危険な国としての認識が定着しています。
麻薬組織の暗躍、左翼ゲリラや極右民兵によるテロ、誘拐や殺人など凶悪犯罪が頻発するなど、決して行ってはならない国としてのイメージが強くなっています。
ただ、実際にはどうなのでしょうか。
コロンビアの治安がひどい状態だったのは1900年代くらいまでの話で、今世紀になり治安は回復傾向にあります。
この国が危険な国になった理由は、独立以来の複雑な歴史が絡んでくるため詳細は省略しますが、貧富の格差が激しい社会構成だったことが最大の要因です。
1964年にコロンビアの共産革命を目指す、コロンビア革命軍(FARC)がゲリラ活動を開始して内戦に突入、極右民兵も加わって内戦は泥沼化しました。
ゲリラ組織の資金源となった麻薬〜麻薬組織「メデジン・カルテル」が勢力を伸ばし、誘拐や殺人を繰り返すなど、国土は最悪の状態にまで陥ります。
その後「メデジン・カルテル」は幹部射殺をきっかけに力を失い、ゲリラ組織も弱小化して政府との和平交渉に応じるようになるなど、危険要素は徐々に解消することになりました。
2017年8月、50年以上にわたる内戦は遂に終結しました。
今では治安は劇的に回復して、危険な場所にいかなければ、ある程度安心して旅行が楽しめるまでになったのです。
なお、外務書が発表している「 海外安全ホームページ 」があります。
渡航先ごとに危険度を5段階に色分けし、危険度が一番低い無色の国から「退避勧告」が発令されている赤色の国までわかりやすく説明しています。
コロンビアは全土がレベル1-3に指定されています。
「レベル3:渡航中止勧告」に該当する地域は交通の便も悪く、旅行先として選ぶことはまずないと思います。
首都ボゴタをはじめ、主要都市の多くが「レベル1:十分注意してください」となっています。
この定義はわかりづらいのですが、日本人に人気観光地のほどんどが「無色」なのと比べると、まだ治安に問題ありかもしれません。
そこで、旅行中に犯罪に遭遇しないため、最低限注意しておきたいことをまとめます。
上記のことはコロンビアに限定することではありませんが、自分の身は自分で守る位の配慮が必要となります。
日本人は馴染みの少ない国・コロンビアの基本情報をまとめてみましたが、興味を持っていただけたでしょうか。
地球の裏側にある遠い国である上、危険な国のイメージも捨て切れないと思います。
しかし、実際に行ってみると、コロンビアには知られざる絶景が広がり、何度でも訪れたくなる魅力がぎっしりです。
太平洋とカリブ海を望む美しいビーチ、伝統的なコロニアル風な街並み、古代遺跡など、想像を絶する美しさに溢れています。
それでは、コロンビアに旅行する準備をしてみましょう。
コロンビアは日本から見ると地球の裏側に位置し、とても遠い場所に位置します。
日本からの直行便がなく、米国など他国経由での入国となります。
経由する場所にもよりますが、移動だけで、少なくても20時間以上かかることを覚悟しなければなりません。
往復で2日近い時間を費やしてしまうので、現地での旅を満喫したいなら最低でも7〜8日間の日程を要します。
南米の渡航先の中でもメジャーな場所でないため、大手の旅行会社では大々的なパッケージツアーを募集していません。
パッケージツアーがあったとしても催行日が限られてしまい、自分が行きたい日取りで旅行できない難点があります。
秘境に強い旅行会社でも同様の状況で、費用は最も安くて30万円程度、周遊プランなら平均して50〜70万円とかなり高額になります。
格安航空券を購入した場合でも往復で15万円前後と、やはり安くはありません。
現地での滞在費を含め、一番安く旅行するにも25〜30万円程度の予算は必要だと考えておけば良いでしょう。
コロンビアまでの直行便がないため、米国など他国経由で入国することになります。
日本から一番便利で、時間が短縮できるのは米国経由となりますが、予めESTA(電子渡航認証システム)認証を取得する必要があります。
同一の航空会社を利用する場合、デルタ航空アトランタ経由、アメリカン航空ダラス経由が主流となります。
マイアミからは、コロンビア向路線が多く就航しており便利です。
日本からは最短でおよそ19時間30分のフライトとなります。
コロンビア国内の移動は、国内線を利用するか長距離バス利用することになります。
コロンビアに入国するにあたっては、観光を目的として入国する場合、滞在が90日以内であればビザは必要ありません。
パスポートの有効残存期間は、コロンビア入国時に3ヵ月以上、パスポートの未使用ページが3ページ以上あることが前提となります。
また、入国カードはありませんが、機内で配られる税関申告書に必要事項を記入し提出する必要があります。
入国にあたっての予防接種は義務付けられていません。
しかし、黄熱病のリスク国に指定されているため、標高2,300m以下のジャングル地域に行く場合は、黄熱病の予防接種を受けていくのが望ましいとされています。
日本とは全く異なる文化や生活スタイルを有する、コロンビア。
ここでは時差や通貨、衛生事情など、滞在中に必要となる情報を簡単にまとめています。
どれも知っておくと便利なものばかりなので、旅行前に目を通しておきましょう。
日本より14時間遅れとなるので、日本が正午のとき、コロンビアは前日の22:00となります。
サマータイムは採用されていません。
コロンビアの通貨単位はコロンビア・ペソ (Colombia Peso)、略号は$です。
1000、2000、5000、1万、2万、5万ペソの紙幣と50、100、200、500、1000ペソのコインが使用されています。
大まかな為替レートとしては、100円で約3,500ペソ(2022年12月時点)という計算となります。
両替所(Casa de Cambio)は空港や街中にありますが、両替時にパスポートの提示が要求されます。
米ドルの現金から両替するのが望ましいです。
ATMでクレジットカードや国際キャッシュカードを使っての現地通貨の引き出しが可能となっています。
生水や水道水は飲まないようにし、ミネラルウオーターを購入して飲むようにします。
値段は1本$2,000~(日本円で55円くらい)です。
コロンビアで使われる電圧は110-120ボルト・60ヘルツです。
プラグは日本と同様の平2穴のAタイプが使用されているため、日本から持参した電化製品はそのまま使えます。
国際ローミング対応機種があれば、音声通話、データ通信とも利用可能です。
ただし、データ通信は海外データ定額サービスの対象にならないため、高額になってしまう危険があります。
緊急の場合以外は、なるべく控えた方が無難です。
料金の目安は、下記を参照してください。
コロンビア滞在中に犯罪や病気、事故にあった場合、下記の番号に連絡するようにしてください。
また、日本大使館の住所・連絡先は下記となります。
住所:Carrera 7 No.71-21 Torre B Piso 11 Bogota, Colombia
マップ: Googleマップ
電話番号:(57-1)317-5001
FAX:(57-1)317-4989( 在コロンビア日本国大使館 )
コロンビアを訪れる人のほとんどが、最初に足を踏み入れる場所が首都・ボゴタ。
標高2,640mという高地に存在するため、赤道近くに位置するにもかかわらず、平均気温14℃と涼しく過ごしやすい場所です。
コロンビア最大の都市であり、南米大陸の中でも第3の大都市です。
大学や図書館など文化的な施設が多く存在し、「南米のアテネ」というニックネームで呼ばれています。
歴史的な建造物が多い景観も魅力のひとつです。
南米のアテネはそのアカデミックな名前とは裏腹に、かつては世界で最も暴力のはこびる都市として恐れられていました。
最近では政府が治安対策に力を入れ、治安は飛躍的に改善しています。
ボゴタは旧市街と新市街に分かれ、大使館やオフィスが多い新市街は比較的治安が安定しています。
逆に旧市街は、治安が改善傾向にあるといっても、やはり治安に問題が残ります。
そうとはいっても、ボゴタの主要観光地のほとんどが旧市街にあるという事実を不安に思われるかもしれません。
しかし、街中の至るところで軍や警察が目を光らせているので、観光地に関しては大きく問題がないと言えるでしょう。
夜間の外出や人出の少ない場所に行くのは避けた方が無難です。
ボゴタで一番の観光スポットといえば、このボリバル広場です。
ボゴタ旧市街の中心部に位置する大きな広場で、周囲は国会議事堂や裁判所など歴史的建造物で囲まれています。
各種イベントや集会が行われる場所でもあり、観光客のほか多くの市民が集まるところです。
ボリバル公園の名前は、中南米独立の英雄であるシモン・ボリバルに由来します。
公園に設置されているボリバルの像は、この広場の人気撮影スポットとなっています。
ボリバル広場のシンボル的存在となっているのが、「カテドラル(Catedral Primada)」です。
1923年に建造された重厚な建物には、神々しさを感じます。
住所 : Cra 7 #11-10 Bogota,Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : Museo del Oro駅より徒歩5分
電話番号 : +57 14629226
公式サイト : ボリバル広場
かつて南米大陸にはエル・ドラド(黄金郷)伝説がありました。
大航海時代のスペイン人は、アンデス山脈かアマゾンの奥地の黄金郷が存在していると信じ込んでいました。
その噂がもしかして本当ではないかと感じられる博物館が、ボゴタの「黄金博物館」です。
この博物館には、スペインに征服される前に作られた、先住民による金の装飾品が約55,000点も展示してあります。
しかも、展示されているのは収蔵品のごく一部だというからものすごい量です。
館内は華やかな黄金に輝き、目がくらむほど...大昔の先住民による文化の高さに驚かされます。
博物館見学のあとは、ショッピングも楽しめますよ。
住所 : Cra. 6 #15-88, Santa Fé, Bogotá, Cundinamarca, コロンビア
マップ : Googleマップ
電話番号 : +57 601 3432222
定休日 : 毎週月曜
営業時間 : 【火〜土】9:00〜19:00【日・祝】10:00〜17:00
料金 : 一般 4,000ペソ/12歳未満および60歳以上 無料 ※毎週日曜はどなたでも入館無料
公式サイト : 黄金博物館
ボゴタの街が一望できる絶景スポットが「モンセラーテの丘」です。
丘といっても標高2,640mのボゴタ市内から、500m上の高台で標高3,152mもあります。
この高さは 富士山 8合目と同じくらいで、ロープウェイかケーブルカーで15分ほど上がっていきます。
ケーブルカーは全面ガラス張りなので、途中の景色を思う存分楽しめます。
山頂から眺めるボゴタの市街地の眺望は素晴らしく、特に夜景や夕暮れが見事です。
天気が良ければアンデス山系の5,000m級の山々が見えることもあります。
コインを投げると願いが叶う泉もあるので、絶景を満喫しながらお願いをしてみてはいかがでしょうか。
住所 : Carrera 2 Este No. 21-48 Paseo Bolívar, Bogota, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : ケーブルカー「Taquilla Monserrate」下車徒歩すぐ
電話番号 : +57 1 7470189
定休日 : なし
営業時間 : 【ケーブルカー】5:30〜18:00【ロープウェイ】12:00〜16:30 ※曜日による変動あり
料金 : 【月〜土】片道14,000ペソ、往復 23,500ペソ【日】片道 8,000ペソ、往復14,000ペソ
注意点 : 治安上徒歩での登山は危険
公式サイト : モンセラーテの丘
ボゴタ郊外の街・シパキラ(Zipaquirá)は、ボコタの市街地からバスで90分程度の小さな町です。
ボコタ観光のオプションとして、ぜひともおすすめしたいスポットが、ここシパキラに存在します。
それは、岩塩の地下坑道に存在する「塩の大聖堂」です。
LEDライトに照らされた洞窟内はとってもミステリアスで、探検に出かけるような気分を味わえます。
内部は、キリストが処刑されるまでの14留の「苦難の道/ヴィア・ドロローサ」に沿って、14のエリアに分けられています。
彫刻はすべて塩を彫って作られているから驚きです。
縦16m、横10mと、地下にあるものとしては「世界最大の十字架」といわれる十字架がライトアップされてとても神秘的です。
もともとは岩塩の採掘場でしたが作業がとても危険で、「労働者に心の癒しを」を与えるためカトリック教徒がお祈りを捧げる場所として作られました。
鉱山の閉山後に大改修され、今ではボゴタ周辺を代表する観光スポットとなっています。
住所 : Parque De La Sal, Zipaquirá, Cundinamarca, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : Zipaquira駅より車で約7分
電話番号 : +57 1851 9502
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜17:40
料金 : 大人 77,500ペソ/12歳未満・60歳以上 66,500ペソ/3歳以下 無料
公式サイト : 塩の大聖堂
コロンビア第2の大都市メデジン、この名前を聞いて「恐ろしい都市」と連想される方も多いでしょう。
20世紀の終わりごろ、この都市は麻薬犯罪組織「メデジン・カルテル」に支配されていました。
誘拐や殺人で多くの市民が犠牲となった「暗黒都市」だったのです。
現在では「メデジン・カルテル」も壊滅し、治安が大幅に改善してきています。
2013年に米国・ウォールストリートジャーナルとシティグループが実施した「最も革新的な都市」コンテストで1位を獲得するまでになりました。
メデジンはコロンビア西部にあるアンティオキア県の県都で、標高1,500mの盆地に存在します。
気候も穏やかで、「常春の街」と呼ばれています。
コロンビア国内で唯一メトロも走っている、とても近代的な都市です。
日本の外務省が発行する「海外安全ホームページ」では、”レベル1:十分注意してください”になっています。
治安が改善したとはいえ、夜間の一人歩きや貴重品を持っての観光は避けた方が無難です。
メデジンの街を一望できる絶好のビュースポットが、「ヌティバラの丘」です。
メデジンの空港と市街地の中間点位に位置し、この丘の頂上からは、すり鉢状の盆地・メデジンの大パノラマを堪能できます。
昼間の景観も素敵ですが、夜景の美しさも格別で、この街がかつて「暗黒都市」とよばれていた頃の面影は感じられません。
メトロのインドゥストリアレス駅から徒歩25分で頂上に到着できます。
メデジンに行ったら、ぜひこの丘に赴いて美しい眺望を満喫したいものです。
住所 : Medellín, Belén, Medellin, Antioquia, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : Exposiciones駅より徒歩約30分(車の場合は約7分)
電話番号 : +57 4260 2416
定休日 : なし
営業時間 : 5:00〜23:00
料金 : 無料
フェルナンド・ボテロ(1932〜)はメデジン生まれのコロンビアを代表する芸術家です。
この人が作る作品はすべてが「ぽっちゃり」なことが特徴で、とってもユーモラスな作風で人気があります。
そんなボテロの作品が数多く展示されているのが、ボテロ広場です。
7,500平方メートルの敷地を持つ広場には、23個の立体彫刻のほか、匠の技で作られた2つの噴水が設置されています。
ユーモラスな彫刻と一緒に記念撮影も楽しいかもしれません。
また、ボテロの作品は市内にある「アンティオキア博物館」にも100点以上収蔵されており、こちらもおすすめです。
住所 : Av. Carabobo, La Candelaria, Medellín, La Candelaria, Medellín
マップ : Googleマップ
アクセス : Parque Berrio駅より徒歩3分
グアタペは、メデジンから高速バスで2時間程度の距離にある湖畔の小さな村です。
この一角は人造湖「グアタペ湖」を囲む風光明媚な場所となっています。
そんなグアタペは、まるでメルヘンの世界に迷い込んだかのような、カラフルな街並みが魅力。
このグアタペから20分位の距離にある悪魔岩「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」もコロンビア屈指の景勝地として有名です。
メデジンから日帰りツアーもありますので、ぜひとも観光に行ってみましょう。
鮮やかな赤、緑、黄色など、日本ではまずお目かかれないような、ド派手な色彩に囲まれた街・グアタペ。
まるでテーマパークの「夢の世界」のようですが、実際に現地の人が生活している街です。
燦燦と輝く太陽と、見渡す限りの青空がカラフルな建物と見事に調和しています。
市役所や乗り合いバスもカラフルに彩られており、街を散策するだけでも愉快な気分になります。
元々は、グアタペも治安の悪い街でした。
そこで町おこしと治安対策の一環として、カラフルにペイントを始めたのですが、とっても派手な街になってしまいました。
ただ原色があしらわれているだけでなく、お店の職種を示すイラストが立体的にほどこされているなど、細部にもこだわっています。
その「恩恵」もあり、現在では極めて治安の良い街として、世界中から多くの観光客で賑わうようになりました。
グアタペからバスで20分位の場所に位置する巨大な1枚岩、今やコロンビアでも屈指の景勝地・観光スポットとして有名です。
ラ・ピエドラ・デル・ペニョール(la piedra del peñol)とよばれる巨大な岩は、高さ220mとひときわ偉容を誇ります。
ペニョールとはスペイン語で「大きな岩」と意味し、約7000万年前に形成されたといわれています。
垂直に切り立った岩肌ゆえに「悪魔の岩」と称され、信仰の山として誰も登ることが許されなかった過去を持ちます。
1954年に初めて登頂されて以来、ロッククライマー憧れの地となり、今では階段も設置されて誰でも山頂まで辿りつくことができます。
ラ・ピエドラ・デル・ペニョールは「靴紐を結んだ岩」や「ジッパーを持つ岩」と形容されることがあります。
麓から山頂まで、ギザギザの傷のようなものが確認できます。
実はこの傷のようなものは山頂まで延々と740段続く階段となっています。
長くクネクネした階段を30分位上がっていくと山頂に到着。
ここからの眺望は絶景です。
眼下のペニョール貯水池(グアタペ湖)の複雑に入り組んだ「湖岸美」は、岩を登り切った人だけが味わえる最高のご褒美と言えるでしょう。
住所 : Guatapé, Antioquia, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : メデジンよりバスで90分「Las Peñol」下車徒歩15分
電話番号 : +57 313 657 9198
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜18:00
料金 : 20,000ペソ
コロンビア南部・バジェ・デル・カウカ県(Valle del Cauca)の県都であるサンティアゴ・デ・カリは、コロンビア国内では3番目の規模を誇る大都市です。
この街はラテン音楽・サルサが盛んな街であり、毎年国際大会が開催されているほどです。
また、国内の経済や産業が集中する重要な都市のひとつとなっています。
1536年にスペイン人征服者によって築かれた街は、南米でも最古の歴史を誇ります。
標高約1,000mの高地に位置しており、年間の平均気温は約25℃と比較的過ごしやすい街です。
このサンティアゴ・デ・カリ(通称カリ)の治安は、最近は改善傾向にあるとはいえ、あまり良くありません。
20世紀後半、メデジン・カルテルととにも悪事を繰り返した「カリ・カルテル」の残党も残っていますし、郊外ではゲリラの残党も小規模ながら勢力を残しています。
特にマシンガンを持った10代のギャングの数は1992年から13倍に上昇し、現在わかっているだけでも134のグループが存在していると言われています。
日本の外務省でも「海外安全ホームページ」上でのカリ渡航について、「レベル1:十分注意」を喚起しています。
隣接するカウカ県は「レベル3:渡航中止勧告」と深刻な状況です。
カリ市内の商店には強盗防止のため鉄格子が付いているほど…
カリ市内の観光については、危険な場所(ある程度特定されている)さえ行かなければ問題は少ないといわれますが、それでも最善を注意を払う必要があるでしょう。
この手のキリスト巨大像は、ブラジル・リオデジャネイロが有名ですが、カリにも引けをとらない像が存在します。
カリ市街地の西側、ロスアンデス村のクリスタルの丘と呼ばれる丘の上に設置されているキリスト像は、高さが28mあります。
キリスト像ができた背景には、20世紀初頭に発生したコロンビア内戦が原因となっています。
この内戦は1000日間で終結し、内戦終結50周年を記念して設置されました。
キリスト像のある丘からは、カリ市内が一望できます。
特に夜間はライトアップされ、眼下に広がる夜景は抜群です。
住所 : Arboledas Santa Teresita, Cali, Valle del Cauca, Colombia
マップ : Googleマップ
営業時間 : 【平日】9:00〜19:00【土日】9:00〜20:00
カリブ海に面したマグダレナ川河口に栄える街・バランキージャは、コロンビア第4の大都市です。
南米3大カーニバルのひとつ「バランキージャのカーニバル」が毎年2月に盛大に開催されます。
カトリックの祝祭に、先住民の儀式やアフリカ系住民の音楽をミックスし、ユネスコの世界の無形文化遺産に認定されています。
バランキージャの気候は熱帯性で、湿気が多く平均気温は28℃にも及びます。
国内では重要な港湾都市であり、商工業も盛んな街ですが、観光スポットはほとんど存在しません。
カーニバル開催期間に訪れ、その熱気を楽しんでみましょう。
キリスト教の大聖堂というよりも、近代美術館と呼ぶにふさわしい外観です。
このモダンな大聖堂はバランキージャのシンボル的な存在で、館内には約4,000人も収容できる大きなホールがあります。
1955年に建造され、大聖堂の中に入ると一転、とても厳かで神々しい雰囲気に包まれます。
通常の教会とはひと味違った「大聖堂」を見るのも楽しいかもしれません。
住所 : Calle 53 con 46, en la zona céntrica de la ciudad de Barranquilla
マップ : Googleマップ
アクセス : 路線バス「Puerto Colombia停留所」より徒歩約20分
電話番号 : +57 53854689
ブカラマンガは、コロンビア北東部の内陸に位置し、サンタンデール県の県都です。
この周辺はコロンビア行政区分でアンデス地域に属し、比較的高地となります。
また、ブラマンガは標高960mに位置するコロンビア第5の大都市であり、治安も安定している街です。
近年は経済成長が著しく、市内での建設ラッシュが続いています。
こうしたこともあり、ブカラマンガはコロンビア国内でも最低の失業率を誇っています。
ブカラマンガへのアクセスは、首都・ボゴタから国内線で1時間程度となります。
日本人にとって馴染みが薄い街ですが、公園や緑も多く魅力的なところです。
ブカラマンガの市街地から車で30分程度に位置するヒロンは、ブカラマンガ周辺屈指の観光スポットです。
スペインの入植時代の建造物が残る「コロニアル風」な街並みで、情緒があります。
ヒロンは別名「ホワイトシティ」と称され、スペイン入植時代の白い壁がまっすぐ並んでいます。
石畳の通り沿いに続く白壁の光景は、まるで何百年も時間が止まっているような錯覚を覚えます。
町の中心にある教会は壁も内装も白で統一されていて、ヒロンのシンボルとして親しまれているんだとか。
旅行者でも気軽にミサに参加することができます。
住所 : Cl. 31, Casco Antiguo, Girón, Santander, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : ブカラマンガ(Bucaramanga)より車で約15〜20分
公式サイト : ヒロン
チカモチャ・キャニオン(Cañon Del Chicamocha)は、チカモチャ国立公園内にある峡谷です。
氷河に削られてできた山々の景観は素晴らしく、「コロンビアのグランドキャニオン」と称される絶景が楽しめます。
チカモチャ・キャニオンは、ブカラマンガから約50kmの場所にある国立公園内にあり、ブカラマンガからは車でおよそ90分ほどで辿り着けます。
チカモチャ・キャニオンには、絶景を空中から楽しめるケーブルカーが通っています。
このケーブルカーは全長はなんと約6.3kmもあり、所要時間は片道約30分で、山から山への抜群の空中散歩です。
ケーブルカー以外にも、ハイキングやジップラインなどアクティビティーな楽しみが充実しています。
住所 : Km. 54 Via Bucaramanga - San Gil, Bucaramanga, Aratoca, Santander, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : ブカラマンガからバス等で90分
電話番号 : +57 321 2050097
定休日 : 毎週月・火曜(例外あり) ※閉園日の詳細は公式サイトでご確認ください
営業時間 : 【水〜金曜】10:00〜18:00【土日祝】9:00〜18:00
料金 : 大人 25,000ペソ/12歳未満・60歳以上 18,000ペソ
公式サイト : チカモチャ国立公園
ククタはベネズエラと国境を接するノルテ・デ・サンタンデール県の県都、人口74万人の大都市です。
国境の街特有である、異国文化が混じった独自の雰囲気が漂う街です。
首都ボゴタとベネズエラの首都カラカスを結ぶ、パンアメリカンハイウェイの支線の中継地点にもなっています。
ベネズエラは南米大陸屈指の治安の悪い国な上に政情不安も重なって、多くの避難民がククタ周辺に集まっています。
ククタの治安はやや安定傾向にあるとはいえ、油断は禁物...外務省の海外安全ホームページ上でも、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」に指定されています。
ククタの観光を考えている人は、現地の情報を的確に把握するようにし、危険要素があれば観光を指し控えた方が無難です。
ククタの中心部に位置する「サンタンデール公園」は、市民の憩いの場であると同時に、多くの観光客で賑わう場所です。
公園は綺麗に整備されており、多くの木が植栽されて涼し気な場所です。
公園内では様々なイベントが開かれ、クリスマスシーズンにはたくさんのツリーで彩られます。
天気の良い日にはベンチで、ゆっくり旅の疲れを癒すのも心地よいものです。
住所 : Cra. 6, Cúcuta, Norte de Santander, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : ククタ中央バスターミナルより徒歩約15分
サンタンデール公園の目の前に位置する、ククタのシンボルが「サンノゼ大聖堂」です。
19世紀初頭に建造されましたが、1875年の大地震で倒壊し、50年の歳月をかけて再建されました。
2つの塔が特徴的なサンノゼ大聖堂は、中に入っても美しい光景を見ることができます。
ローマ から持ち込まれた大理石を使った祭壇や、ステンドグラス、そしてドームにはフレスコ画も描かれており、厳粛な空間となっています。
夜間はライトアップされ、より幻想的な雰囲気に包まれます。
住所 : Av. 5A #10-73, Cúcuta, Norte de Santander,コロンビア
マップ : Googleマップ
アクセス : ククタ中央バスターミナルより徒歩17分
電話番号 : +57 7550 2735
定休日 : なし
営業時間 : 【月〜土曜】6:30〜18:00【日曜】6:30〜13:00/16:30〜18:00
料金 : 無料
公式サイト : サンノゼ大聖堂
カリブ海に面した港街・カタルヘナ(正式名称:カルタヘナ・デ・インディアス)は、コロンビアで一番人気のある観光地です。
美しい自然環境と温暖な気候に恵まれ、市内には歴史的建造物も数多く現存する、魅力的な都市として知られています。
1985年にはユネスコ世界遺産「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」に指定されました。
カルタヘナはカリブ海沿岸に位置するボリーバル県の県都で、人口約90万人の大都市です。
治安も安定しており、カラフルでコロニアル調の街並みや、カリブ海の美しいビーチを気ままに散策できます。
カルタヘナは、もはやコロンビア旅行には欠かすことのできない街といっても過言ではありません。
カルタヘナの歴史はスペイン入植時代にまで遡ります。
スペインの南米大陸の貿易拠点となり、各地から財宝が集まるなど絶頂期を迎えました。
この繁栄により、カリブの海賊やライバル国・イギリスなどから度々攻撃の標的となった過去もあります。
現存する要塞や教会、コロニアル風な街並みなど歴史的な建造物は、この時代の遺構です。
カルタヘナは旧市街を中心に観光スポットが目白押しですが、中でも必見のスポットをご紹介します。
カルタヘナで一番の観光スポットと言えるでしょう。
ユネスコ世界遺産「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」の重要な構成要素となっています。
高さ約40mの丘の上の要塞は1536年に建設が始まり、1657年に完成しました。
スペイン植民地時代に造られた南米の要塞の中でも、とりわけ強固で完成度が高い要塞と言われています。
1741年にイギリス軍の攻撃を受けた際にも、その猛攻撃を撃退しました。
時の司令官ブラス・デ・レソは、隻眼・隻腕・隻脚になりながらも奮闘し、彼の功績は要塞前に銅像として称えられています。
現在、要塞の上までは歩いて登ることができます。
頂上からはカルタヘナの旧市街とカリブ海、そしてボカグランデとよばれる新市街までが一望できて眺望抜群です。
住所 : Barrio Pie del Cerro, Avenida Antonio de Arévalo. Carrera 17., Cl. 32 #17-85, Cartagena
マップ : Googleマップ
アクセス : カルタヘナ空港より車で約15分
電話番号 : +57 5642 1293
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜18:00
料金 : 大人 27,000ペソ/子ども(13歳以下)11,000ペソ
公式サイト : サン・フェリペ要塞
カルタヘナの歴史的建造物が多く保存されている旧市街は、周囲約4kmにわたって城壁に囲まれています。
堅固な壁の上は歩くことが可能で、多くの大砲のレプリカが並んでいる様子を確認することができます。
数ある城門の中で、ひときわ目を引く門が「時計門」で、カルタヘナ旧市街のシンボルとなっています。
18-19世紀にかけて建てられた黄色の三角屋根は、南米の力強い太陽に照らされて、神々しいまでの輝きを放ちます。
カルタヘナを代表する撮影スポットです。
住所 : Boca del Puente, Centro, Cartagena de Indias, Provincia de Cartagena, Bolívar, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : サン・フェリペ要塞より徒歩17分
電話番号 : +57 305 322 2426
ポパの丘は標高180mの小高い丘です。
その形がボートに似ていることから名付けられたポパの丘(Cerro de La Popa)は、旧市街から少し離れた場所にあります。
この丘の頂上からの眺望は抜群で、カリブ海およびカルタヘナの市街地を大パノラマで楽しむことができます。
この丘には1606年に建造されたポパ修道院(Monasterio de La Popa)が存在し、白亜の建物が美しいです。
金箔と油絵で飾られた祭壇は必見です。
ポパの丘を訪れるには、市街地からはタクシーを利用するのがおすすめです。
住所 : Cerro La Popa, Cartagena, Provincia de Cartagena
マップ : Googleマップ
アクセス : カルタヘナ旧市街より車で約10分
電話番号 : +57 56643700
定休日 : なし
営業時間 : 8:30〜17:30
料金 : 12,000ペソ
公式サイト : ポパの丘
カルタヘナには、「ボカグランデ(Bocagrande)」のような海水浴を楽しめるビーチがあります。
しかし、白い砂浜やエメラルドグリーンの海など、本格的カリブ海リゾートを楽しみたいなら「ロザリオ諸島」がおすすめです。
大小27の島からなるロサリオ諸島では、白砂のビーチでのんびりとカリブ海のリゾートを満喫できます。
海の色はどこまでも透き通っていて、島内の立派なガジュマルの木も南国ムードを煽ります。
ダイビングなどマリンレジャーで楽しめる他、水族館で魚の餌付け体験もできます。
カルタヘナから高速船で、わずか1時間で行けるトロピカル・パラダイスです。
住所 : Islas del Rosario,colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : カルタヘナから高速船で1時間
料金 : 20,000ペソ(国立公園入園料)
公式サイト : ロサリオ諸島
「サンタ・マルタ」と聞いて、缶コーヒーのブランドを思い浮かべる人も多いでしょう。
このコーヒーの由来となったサンタ・マルタ豆は、サンタマルタ南東部のナブシマケ村に住む先住民・アラワク族が生産するコーヒーのことです。
以前は伝統的な方法で栽培されていたため、味も生産性も悪かったのですが、最近では風味も格段に向上し、高級豆の仲間入りを果たしました。
話は前後してしまいましたが、サンタ・マルタはカリブ海に面したコロンビア北部の都市で、マグダレーナ県の県都でもあります。
人口45万人の都市で、バナナ栽培など農業も盛んな地域です。
沿岸部の熱帯性気候に属すため平均気温が27-35℃と蒸し暑いですが、山岳地帯では積雪するなど地域による気温格差が激しくなっています。
コロンビア最古の街のひとつで、歴史的な建造物も多く残り、かつ南米の解放者シモン・ボリバルもこの地で亡くなっています。
サンタ・マルタは、バリエーションに富んだ美しいビーチ、そのビーチに熱帯雨林が隣接するなどの豊かな自然、古代遺跡が豊富なことなど魅力が尽きません。
さらに治安もよく、物価も安く極上のカリビアン・リゾートを満喫できる楽園なのです。
サンタ・マルタの街のシンボルとなっているのが、コロンビア最古の教会・「サンタ・マルタ大聖堂」です。
南国のどこまでも青い空に、白亜の美しさが引き立ちます。
スペイン統治時代の1765年に建造されましたが、何度も海賊の襲撃を受け破壊された過去があります。
そのため、数世紀に渡って改修が行われ、さまざまな建築洋式が混在しています。
建物内部にある豪華絢爛なシャンデリアは最大の見どころです。
住所 : Plaza de La Catedral, Cra. 4, Comuna 2, Santa Marta, Magdalena
マップ : Googleマップ
アクセス : サンタマルタ国際空港より車で約35分
電話番号 : +57 315 6782845
定休日 : なし
営業時間 : 【月〜土曜】11:30〜13:00/16:30〜18:00【日・祝日】6:30〜13:00/16:30〜18:00
公式サイト : サンタ・マルタ大聖堂
コロンビアでインディ・ジョーンズみたいなワクワク冒険体験ができる...!
サンタマルタ東方にある「シエラネバダ・デ・サンタマルタ国立公園」は、コロンビア最高峰コロン山(標高5,775m)を中心とした秘境の地です。
この地には約3万人の先住民が自然と共に生活をしています。
この国立公園内に「失われた都市=ロストシティ」が存在します。
標高950-1300m付近にあり、8世紀頃先住民が山を切り開いて建設したとされています。
この都市は、有名なペルーのマチュピチュ遺跡より600年も古いとされ、250の階段状のテラスには当時1,400〜3,000人が生活していたと考えられます。
さらに驚くべきことに、この都市は過去の遺跡ではなく今も先住民が生活している「現役」の遺跡なのです。
この都市を訪れる方法は、21世紀の現在でも徒歩しかなく、往復4〜5日かけて「冒険」しなくてはなりません。
途中で伝統的な原住民の村を過ぎ、何度も川をざぶざぶ渡り、キャンプのハンモックで休み、最後には1,260段の石段を登り、やっとたどり着きます。
時間に余裕がある人には、こんなスタイルの旅行も楽しいかもしれません。
住所 : Calle 15 # 5 - 63, Santa Marta, Magdalena, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : ミンカ(Minca)より車で約35〜45分
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜16:00
公式サイト : シエラネバダ・デ・サンタマルタ国立公園
ビーチのすぐ後ろにジャングルが広がっているなんて...。
サンタ・マルタの北約34kmに位置する「タイロナ国立自然公園」は、目の前に白い砂浜と青い海、後方に熱帯雨林が広がる不思議な公園です。
150平方kmの広大な公園敷地の中で、確認されたほ乳類は約60種、鳥類は396種、貴重なウミガメは4種類、さらに4つの部族が集落を作って生活しています。
まさに自然の楽園という表現がぴったりです。
サンタ・マルタを訪れたら、絶対に足を運びたいおすすめスポットです。
住所 : Tyrona,Santa Marta,Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : サンタマルタ(Santa Marta)より車で約1時間
電話番号 : +57 13532400
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜17:00
料金 : 54,500〜64,500ペソ(時期によって異なる)
公式サイト : タイロナ国立自然公園
日本の約3倍の面積を誇るコロンビアには、都市部以外にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。
交通の便が悪かったり、手間や時間がかかったりと実際に訪れるには大変ですが、抜群の絶景に出会えるばすです。
コロンビア南西部、エクアドルとの国境の町イピアレスには、世界で最も美しいと評判の教会があります。
その「サントゥアリオ・デ・ラス・ラハス教会」は、建物も圧巻の美しさを誇りますが、教会が立地している場所がまたすごいんです。
深さ100mを超える渓谷を跨ぐように造られており、まさに崖の上に立つ教会となっています。
この教会が建てられたエピソードとして、次のような奇跡が伝わっています。
インカ帝国が滅んで150年ほど経った1754年、先住民の聾唖の娘ロサが谷で嵐に見舞われ、巨大な岩の隙間で雨宿りをしていました。
その時、岩肌に映った影に指を差し「女の人が私を呼んでいる」と初めて言葉を発したというのです。
その影こそが聖母マリアであったと言い伝えられ、以来巡礼の場所となりました。
現在でも、この奇跡の岩は祭壇の後ろに祀られています。
現在の建物は、1916年に建造が始まり1949年に完成しました。
30年以上かかった建造費用は地元信者からの寄進によるものでした。
この教会は夜間にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
ボゴタから長距離バスで丸一日かかる辺境の地ですが、その絶景は必見の価値ありです。
住所 : Colombia, Nariño, Ipiales, Las Lajas, Santuario De Las Lajas, Potosí
マップ : Googleマップ
アクセス : ボゴタからイピアレスまで長距離バスで24時間、イピアレスから乗合タクシー乗車
電話番号 : +57 315 2201157
定休日 : なし
営業時間 : 9:00〜18:00
料金 : 見学無料
公式サイト : サントゥアリオ・デ・ラス・ラハス教会
コロンビアは世界のコーヒー生産の約10%を占めています。
その中心となるのはペレイラ、アルメニア、マニサレスの3つの街を中心とした「コーヒートライアングル」です。
2011年にはユネスコ世界遺産「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」に指定されています。
この広大なコーヒー産地にあって、一番のおすすめスポットとなるのが「ココラ渓谷」です。
渓谷は標高2,400m、キンディオ県・サレントの街から12kmほどの場所に位置しています。
キンディオ川に沿って、コロンビアの国樹「ワックスヤシ」が空高くそびえ立つ独特な景観で知られています。
ワックスヤシはアンデス高原の固有種で標高1000以上の地に育ち、ヤシ類の中でも最も背が高く、寿命は120年とも言われています。
世界最長のヤシがこのココラ渓谷にあり、その高さは何と約60mにもなります。
こちらも決して交通の便が良くありませんが、おすすめのスポットです。
住所 : km11 Via al Valle de Cocora, Salento, Quindío, Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : メデジンからサレントまで長距離バスで8時間、サレントからジープで20分
電話番号 : +57 310 2275091
定休日 : なし
営業時間 : 8:00〜18:00
料金 : 9,000ペソ(私有地の通過料)
公式サイト : ココラ渓谷
コロンビアへの旅の締めくくりとして、絶海の孤島にご案内します。
マルペロは、コロンビア本土から西へ約490kmの太平洋に浮かぶ無人島・マルペロ島と、その周辺地域です。
面積は3.5㎢と小さいですが、周辺の海域8571.5㎢が保護区に指定されていて、東太平洋の熱帯地域では最大の禁漁区になっています。
2006年にはユネスコ世界遺産「マルペロの動植物保護区」に指定されました。
海洋生物の宝庫であり、ここでしか生息しない絶滅危惧種や珍しい生物が普通に見られます。
アオツラカツオドリは、4万羽生息しており世界最大規模の群生とものすごい迫力です。
また、サメの種類も豊富で、水深200mの深海に棲むメガマウスや、ジンベイザメ、シュモクザメなどを見ることができます。
海の透明度も抜群で、ダイビングスポットとして世界的に知られています。
この島へのアクセスも容易ではありません。
コロンビア領でありながら、コロンビアからの連絡便がないという不思議なところで、コスタリカから船で40時間、パナマから25時間の道程です。
住所 : Isla de Malpelo,Colombia
マップ : Googleマップ
アクセス : コスタリカ共和国プンタナレスより船で40時間、パナマ港から船で25時間
公式サイト : マルペロ
旅行先で、その土地の特産品をお土産に購入することは楽しいものです。
コロンビアにはどんな特産品があるのでしょうか。
コロンビアで一番有名な特産品は、コーヒー豆です。
缶コーヒーの銘柄で知られる「エメラルドマウンテン」は、コロンビアコーヒーのなかでも最高品質にランクインしています。
コロンビアは、昼夜の温度差が大きく、雨季と乾季のバランスがよく、火山灰を多く含む土壌で、美味しいコーヒーを作る環境が整っています。
生産量はブラジル、ベトナムに次いで世界第3位を誇ります。
コロンビアのコーヒーは芳醇な甘み、やわらかな苦みとコク、豊かなフルーティーさが特徴とされています。
エスプレッソにして飲んでみると、その美味しさが一番引き立ちます。
お土産品としては高価になるかもしれませんが、エメラルドは世界産出シェアの60%以上を占める特産品です。
5月の誕生石であり、輝いた緑色が特徴です。
コロンビアのエメラルドは高品質で純度が高く、旧宗主国のスペインだけでなく、インドやトルコ、ペルシャなどの王侯貴族などに愛されてきました。
コロンビア国内には、多くのエメラルド鉱山があり、それぞれ特徴のあるエメラルドを産出しています。
小さな石なら数千円から購入可能です。
首都ボゴタの市場などで、色鮮やかな切り花が販売されている光景を目にします。
コロンビアは切り花の出荷量が世界第2位、カーネーションに至っては世界一の輸出量を誇ります。
コロンビアで切り花生産が盛んな理由は、一年中安定した気候であるということや、日中の気温の変化が大きいということが挙げられるようです。
お土産で日本へ持ち帰るのは難しいですが、もしかしたら母の日用に買ったカーネーションの切り花はコロンビア産かもしれませんね。
オリンピックでコロンビア選手団が入場行進に使ったことで、一躍有名になったコロンビアの手編み布バック。
ボゴタなど街の中で持ち歩いている人を見かけます。
サンタマルタ地方に住む先住民が昔から編んでいる伝統ある民芸品で、色彩や模様などさまざまな種類があります。
旅の記念にひとつ買ってみてはいかがでしょうか。
カカオハンターは、日本人・小方真弓氏が中心となって作り上げたチョコの新ブランドで、今や世界的に有名な高級品です。
チョコレートの原料であるカカオにこだわりがあり、そのカカオ豆は選りすぐりのコロンビア産。
インターナショナル・チョコレート・アワードの2016年最優秀賞や金賞など、数多くの世界大会で存在感を発揮しています。
カカオハンターのチョコレートは日本でも購入可能ですが、現地で購入すると半値以下で買うことができます。
本場の味を現地で楽しむのも旅行の醍醐味のひとつです。
ここでは代表的なコロンビア料理をご紹介します。
バンデハは「定食」、パイサはメデジンのある県、アンティオキアの人々を意味する言葉で、メデジンの代表的な料理です。
ひき肉、チョリソ(腸詰め)、ベーコン、アボガド、豆の煮込み、バナナフライ、目玉焼きなどがてんこ盛り!
ボリューム満点で、メデジンだけでなく各地で食べることができます。
こちらもコロンビアを代表する料理で、ジャガイモと鶏肉のスープです。
コロンビアはジャガイモの生産が盛んで、数種類のジャガイモ(クリオージャ、サバネラ、パストゥーサ種)をふんだんに使用します。
このジャガイモに、グアスカスというコロンビア名産のハーブ、鶏肉、とうもろこしを一緒に煮込みます。
朝晩冷え込むコロンビアの都市部では、とても人気がある料理です。
コロンビアは距離的にも遠く、しかも情報が少ないです。
時間も費用もかかり、しかも治安に問題があるとなるとどうしても躊躇してしまいます。
そのため、身近な人でコロンビアに旅行した人はほとんどいないかもしれません。
コロンビアは豊かな自然にも恵まれ、美しい街並みなど絶景を満喫できる国です。
治安の問題もありますが、最低限の注意事項を守れば、安心して観光旅行が楽しめます。
一度旅行した人がもう一度訪れたくなる魅力ある国で、リピーターが多いことも特徴です。
親日的な人が多いことも、日本人としては嬉しいところです。
そんなコロンビアを一度訪ねてみませんか?
最終更新日 : 2022/12/22
公開日 : 2018/09/19