本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
かつてインカ帝国として繁栄し、世界のへそとも言われたペルー。
ペルーは南米に位置し、ブラジル、コロンビア、エクアドルなどの国々と接しています。
長大なアンデス山脈があることでも知られていますよね。
マチュピチュやナスカの地上絵をはじめとする世界的に有名な観光地もこの国に位置しています。
早速どんな観光スポットがあるのかを紹介していきますが、「ペルーって聞いたことはあるけど、どんな国なの?」と疑問を抱いている方もいらっしゃることでしょう。
そこで、まずは簡単にペルーの歴史をご紹介します。
ペルーは、砂漠や山脈、湖や大河といった豊かな自然に恵まれた南米の国です。
南アメリカ大陸を縦断するアンデス山脈には、中央アンデスと呼ばれるひときわ大きな地帯が存在します。
平均標高は4,000メートルを越え、山脈の幅は500メートル近くとなるその広大な地帯に、今でも多くの人々が暮らしています。
ペルーではこの中央アンデスを起点として、いくつもの文化が発展してきました。
紀元数世紀頃に起こった ナスカ文明 は、ミステリアスな「ナスカの地上絵」を生み出したとして広く知られています。
その後いくつもの文化が栄えては滅んでいき、15世紀になると諸文化の集大成とも言える インカ帝国 が誕生しました。
マチュピチュ遺跡を築いたことで知られるインカ帝国は、広大なアンデス地域を統合していきます。
最盛期には、総人口が2000万近くにおよび、南アメリカ最大の大帝国を形成しました。
インカの都クスコは、高度な石造建築技術を持っていたとされ、周辺には精巧な石積みの宮殿や神殿が多く築かれました。
16世紀初頭、大航海時代突入するとスペイン人がアンデスの地に到達します。
いわゆるスペイン植民地時代がはじまり、インカ帝国は滅ぶ運命を辿ることに。
初めてインカ帝国を目にしたスペイン人たちは、壮麗な建造物や、国中に整備された道路の美しさに強く感銘を受けたと言われています。
その都であったクスコには、現在でもアンデスの神殿跡や石積みの数々が残されています。
ペルーの玄関口は国土の西側に位置する、首都リマ。
西洋風の街並みに様々な文化と複雑な歴史が混ざり合った独特の風情、そしてアンデスの雄大な自然はペルーが訪れる人々を出迎えます。
ペルーは日本と比べると犯罪の発生率が非常に高い国です。
特に首都リマでは、昼夜を問わず強盗・窃盗による被害が多発しています。
観光客が多いエリアでは観光警察が見回りを行っているため比較的安全な傾向にありますが、それでもスリや置き引きなどが絶えません。
スラム街はもちろん、暗い路地など人気のない場所には近寄らないようにしましょう。
現地の治安にまつわる情報は外務省が運営する 海外安全ホームページ でも確認できます。
2023年12月現在、首都リマを除く観光地には危険情報が発出されておりませんが、犯罪を未然に防ぐためにも、外出する際は十分に注意しましょう。
ペルーは日本から見ると "地球の反対側" に位置しており、季節も逆となります。
気候は主に乾季(5〜10月)と雨季(11〜4月)に分かれますが、日本のような年間を通じた気温変化はありません。
一般に夏とされるのは11〜4月上旬。
首都リマやナスカ、アレキパをはじめとする「海岸・砂漠地帯」を訪れるなら、この時期がおすすめです。
なお、マチュピチュやクスコ、チチカカ湖、ワラスを含む「アンデス山岳地帯」は4月中旬から9月にかけてベストシーズンを迎えます。
一つの国でも訪れる地域によって気候が全く異なるというのは、変化に富んだ地形を有するペルーならではの特徴であると言えるでしょう。
ペルーの物価は日本に比べると安いですが、都市部や観光地ではあまり変わらないと感じる方が多いかもしれません。
以前であれば実際の物価水準は日本の3分の1程度が目安とされていたのですが、最近では世界的なインフレや円安の影響もあり、安くても半分程度に感じるのが現状です。
そうとはいえ、日本に居るような感覚で過ごせば現地の物価が高いと感じることは無いでしょう。
旅費をなるべく抑えたい方はゲストハウスに泊まったり、メルカド(市場)でご飯を食べたりなどの選択肢もあります。
ペルー観光で最も高いのは、間違いなく各施設の入場料やツアー代金です。
マチュピチュ遺跡を例に挙げても入場料は6,000円以上、そこに電車でアクセスするなら運賃は往復で2万円以上になります。
周辺の見どころにも立ち寄るとなれば、さらなる入場料を支払うことに。
観光にかかる費用は訪れる都市にもよりますが、最低でも1日あたり10,000〜15,000円を見積もっておくと良いでしょう。
ペルー各地の主要な見どころを訪れるなら、最低でも5泊6日は必要となります。
マチュピチュ遺跡を訪れる場合はクスコから日帰りすることも可能ですが、少なくとも1泊2日は欲しいところ。
ペルーは国土が広いので、短い日数で旅行するなら国内線をうまく利用して効率よく移動するのがポイントとなります。
5泊6日あれば首都リマ、クスコ、マチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵は訪れることができますよ。
ティティカカ湖やアレキパまで足を延ばす場合は、それぞれの都市で2泊ずつ見ておくのが理想です。
いずれにせよ、「どこに何日滞在する」という細やかな計画を立ててからフライトを予約することをおすすめします。
ちなみに、ペルーでの滞在期間が継続して90日を超えなければ、観光ビザは必要ありません。
ここではペルーにある魅力溢れる観光地のうち、特におすすめしたいスポットをご紹介します。
せっかく南米に旅行するなら、なるべく多くの見どころを巡りたいものです。
これらの多くは世界遺産に登録されているので、ぜひお見逃しなく。
第一のおすすめ観光スポットは、皆さまご存知の マチュ・ピチュ遺跡 。
世界遺産にも登録されているこの遺跡は、ペルーを訪れた際にはまず外せない定番中の定番スポットです。
インカの古都クスコから列車に乗って3時間、さらにバスで30分ほど行くと、遺跡にたどり着くことができます。
現在多くの観光客が世界中から訪れるこの遺跡は、1911年の20世紀初頭に発見されました。
「マチュ・ピチュ」とは「老いた山」を意味するケチュア語です。
その名の通り遺跡は約2,280mの標高に位置し、ふもとから確認することはできません。
その高い標高からインカ帝国時代の空中都市とも言われ、今なお謎の多いミステリアスな遺跡です。
約13㎢の広大な敷地からは、さらに高い標高の山を望むことができます。
古来、アンデス山脈をあおいで暮らしてきたペルーの人々には、山の神の言い伝えが多く残されています。
山の神は人々の家畜を守護する存在と考えられ、大地の神とともに今でも大切にされています。
それだけアンデスの山々は身近で、多くの恵みをもたらしてくれる神聖なものだったのでしょう。
また、インカ時代の人々は太陽を信仰したため、山頂の世界は太陽にもっとも近い特別な場所だったのかもしれません。
マチュ・ピチュ遺跡に一歩足を踏み入れれば、あたりを覆う山のパワーに癒されること間違いなし!
ぜひインカの空中都市マチュ・ピチュに訪れて、アンデスの絶景を味わってみてください。
住所 : Machu Picchu, Cusco, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +51 84 582030
定休日 : なし
営業時間 : 6:00〜17:30
入場料 :
駐車場 : なし
注意点 : 動きやすい服装。カメラ、ビデオ持ち込み可能
公式サイト : マチュピチュ遺跡
※マチュピチュの観光関連記事: 【ペルー】幻の天空都市マチュピチュ遺跡の見どころや周辺の観光スポットを紹介
第二のおすすめ観光スポットは、インカ帝国の中心地として栄えた古都 クスコ です。
マチュ・ピチュ遺跡を訪れる際にも起点となる場所なので、ぜひチェックしておきたい場所です。
ちなみに、「クスコ」とはケチュア語で「へそ」を意味します。
クスコは世界遺産にも認定された、標高約3,400mに位置する歴史ある街です。
インカ帝国時代の美しい石積みや、スペイン植民地時代に作られた白壁と赤い屋根の家、教会も多く見られます。
クスコの通りは、鮮やかな民族衣装をまとう人々や、スペイン系の白人に加え、外国からやってきた観光客で賑わいます。
周りには遺跡や史跡などの見所も多く、観光地だけあってホテルやレストランにも事欠きません。
また、クスコには市場や屋台が多くあります。
早朝から屋台が立ち並ぶ一角もあり、価格も手頃でおいしい食べ物や飲み物を買うことができます。
新鮮な果物のジュースや、 ピカロネス と呼ばれるサツマイモのドーナツ、 サルチパパ と呼ばれるフライドポテトとソーセージの盛り合わせなど、その種類は様々です。
クスコに立ち寄った際には、ぜひ屋台でおいしいペルーの味を味わってみてください。
クスコには様々な名所がありますが、その中でも有名な場所が アルマス広場 です。
インカ帝国の時代には、「戦士の広場」とも呼ばれ、歴史的にも重要な場所となっています。
広場には、 世界一高い場所にあるマクドナルド や ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会 があることでも知られています。
広場を散歩しながら美しい建造物を見て、目の保養をするのも良いですね。
住所 : Del Medio 123, Cusco 08000, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港より車で16分
電話番号 : +51 84 252 874
営業時間 : 24時間
公式サイト : クスコ(ペルー政府観光公式サイト)
第三のおすすめスポットは、ペルー南部に位置する ティティカカ湖 です。
標高3,810mほどの、アンデスの山中にある淡水湖です。
古代湖でもあるティティカカ湖は、豊富な水資源を背景に文化が発展した地。
また、隣国ボリビアとの国境がまたがる要所でもあります。
湖の対岸は、なんとボリビアの大地です。
高い標高ゆえの過酷な環境で生きてきた人々にとって、湖は大いなる自然のひとつです。
青い空を映すどこまでも広がる湖面は美しいだけでなく、厳かな神聖さも感じさせます。
そんな美しいティティカカ湖を満喫したいという方におすすめなのが、近くにある プーノ という街から出ているツアーです。
ツアーの舞台は、ティティカカ湖にある ウロス島 です。
ウロス島では、島の人々が利用する トトラ という植物で作られたボートに乗って、湖を楽しむことができます。
湖面からペルーの大地を眺めて、雄大な自然に癒されてみてください。
住所 : Lake Titicaca, Border of Peru and Bolivia
マップ : Googleマップ
アクセス : クスコからペルー南部鉄道、またはバスで最寄りのプーノへ
公式サイト : チチカカ湖(ペルー政府観光公式サイト)
第四のおすすめ観光スポットは、世界遺産としても有名な ナスカの地上絵 です。
ペルーの大地に突如あらわれる巨大な絵は、見るもの全てを圧倒します。
そもそもこの絵は、アメリカの考古学者によって1939年に公表されました。
それ以来調査や研究が行われ、地上絵に関する様々な説が唱えられています。
しかし、現在でもその存在は謎に包まれており、何のために描かれたのかはわかっていないのです。
地上絵が描かれたのは、紀元前200年から紀元800年頃に栄えた ナスカ文化 の頃だと言われています。
ナスカ文化のカラフルな彩文土器には、様々な動物が賑やかに描かれています。
動物たちはシンプルで力強く、どこかユーモラスですらあります。
その魅力は、地上絵からも充分に味わうことができますよ。
地上絵には、有名な ハチドリ や コンドル のほか、 サル 、 シャチ 、 魚 など様々な動物が描かれています。
もちろん、ペルーの人々にとって大切な家畜である リャマ も描かれています。
地上絵は表面の石などを取り除き、下にあらわれた土層を利用して描かれたといわれていますが、詳しいことは分かっていません。
あまりにも巨大なため、地上から絵の全貌を知ることはほとんど不可能です。
また、保護のため地上絵の描かれている区域は立ち入りが厳しく制限されています。
地上絵を楽しむためには、近くの都市 イカ や、 ナスカ から催行されている遊覧飛行ツアーに参加するのがおすすめです。
遊覧飛行でペルーの自然を楽しみつつ、ナスカの地上絵の壮大な魅力に圧倒されてみてください。
住所 : Las Lineas De Nazca, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : 展望台は日曜休業
営業時間 : 【遊覧飛行】セスナの運行状況によって異なる【展望台】8:00〜17:00
料金 : 展望台 5ソル
公式サイト : ナスカの地上絵(ペルー政府観光公式サイト)
第五のおすすめ観光スポットは、ペルーの首都 リマ です。
ホルヘ・チャベス国際空港があるため、ペルーで最初に観光を楽しむことができるスポットでもあります。
リマは16世紀にインカ帝国を征服したフランシス・ピサロにより築かれました。
その後ペルーの首都となり、要衝の地として経済、政治、文化、工業などが発展します。
今では南米有数の世界都市として知られ、多くの人々が訪れます。
ちなみに「リマ」という名前は、市内を流れるリマック川から取られています。
スペインのマドリードをイメージして作られた街並みには、たくさんのホテルやレストラン、遺跡や教会が見られとても賑やかです。
海に面しているということもあり、新鮮な海鮮料理が味わえるのも嬉しいですね。
リマに訪れたらぜひチェックしておきたい場所、それが リマ歴史地区 です。
ここでは サン・フランシスコ修道院 をはじめとする、壮麗な歴史的建造物が多く見られます。
リマは、海岸沿いに位置する新市街と、旧市街である セントロ地区 に二分されます。
このセントロ地区にあたるのがリマ歴史地区であり、世界遺産にも登録されているのです。
リマ歴史地区でぜひ訪れておきたい場所は、中心地である アルマス広場 と、その近くにそびえる サン・フランシスコ教会 です。
特にサン・フランシスコ教会は、南アメリカ建築の中でも傑作と称えられている美しい観光スポットです。
黄色い壁の鮮やかさはペルーの風土によく映え、バロック様式やイスラム様式を組み合わせたスタイルが人の目を惹きつけます。
その他にも ペルー政治庁 や カテドラル など、歴史地区ならではの建造物がたくさんあります。
リマを訪れた際には、ぜひ新市街でのショッピングやグルメのほかに、歴史地区の建造物も堪能してみてください。
住所 : Centro Histórico, Lima, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : ホルヘ・チャベス国際空港より車で約26分
電話番号 : +507 276-8427(インフォメーションセンター)
公式サイト : リマ旧市街(ペルー政府観光公式サイト)
※リマの観光関連記事: ペルーの首都・リマのおすすめ観光スポット17選!インカ帝国が色濃く残る世界遺産都市
第六のおすすめ観光スポットは、ペルー第二の都市とも言われる アレキパ です。
「アレキパ」とは、インカ帝国の皇帝が人々に言った言葉「ここに住みなさい(アリ・ケパイ)」から来ています。
オクシデンタル山脈近くの、標高2,335mに位置するペルー南部の街です。
アレキパの中央部に行くと、白壁の美しい街並みが目につきます。
これは近くで採れる火山岩を使用したもので、アレキパが「白いまち(Ciudad Blanca)」と呼ばれる所以でもあります。
鮮やかな街並みをぬって市街の中心地 アルマス広場 に出ると、カテドラルや周辺の山々が目を引きます。
特に目を引くのが、市街北部にそびえる標高5,822mの ミスティ火山 です。
聖なる山としてペルーの人々に崇められ、神話や詩にもたびたび登場してきたミスティ火山。
整った円錐形、万年雪を頂く美しい山容から、「ペルー富士」と呼ばれることもあります。
アレキパにはリマと同様、世界遺産に登録された歴史地区があります。
中でも歴史地区の サンタ・カタリーナ修道院 は、アレキパに来たら絶対に訪れておきたい場所です。
16世紀に建てられたこの修道院はとても広く、教会や礼拝堂をつなぐ回廊が迷路のように入り組んでいます。
ところどころパティオ(庭)が開け、鮮やかな赤や青の壁に沿って色とりどりの花が咲き、まるでおとぎの国のようです。
一歩足を踏み入れれば、時間の流れの違う異世界に迷い込んだかのような不思議な魅力を味わえます。
内部では、貴重な宗教作品も見学できます。
とても広い修道院なので、時間に余裕を持ってご覧になると良いでしょう。
アレキパにお立ち寄りの際には、歴史地区に足を運んでサンタ・カタリーナ修道院を訪れてみてください!
きっとおとぎの国に迷い込んだような、素敵な時間を過ごせますよ。
住所 : Santa Catalina 301, Arequipa 04001, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港より車で約15分
電話番号 : +51 54 221213
定休日 : 聖金曜日・12月25日・1月1日
営業時間 : 9:00〜18:00(木曜は9:00〜20:30) ※最終入場は閉館の1時間前
料金 : 一般 45ソル/7〜21歳 25ソル
公式サイト : サンタ・カタリナ修道院
クスコの近郊、マラスという町にあるのが、第七のおすすめ観光スポット マラス塩田 です。
棚田式に作られた塩田は、なんとインカ帝国以前からあるものです。
はるかな山並みに囲まれた谷間の一角、そこに現れる真っ白な空間はとても神秘的です。
塩田の塩は、海水が長い時を経て地中に閉じ込められたものです。
およそ4,000枚もの塩田の中で、徐々に真っ白な塩の結晶が作られます。
乾季になると塩田が純白に変わっていっそう美しくなるのだそう。
ちなみに、ここで作られた塩はお土産として購入することもできます。
マラスの天然塩はやさしい風味とまろやかさが評判で、人気の商品でもあるんですよ。
現地で購入することもできますし、日本で通販を利用して手に入れることも可能です。
マラス塩田に訪れた際にお土産として購入するのも良いですね。
住所 : Carreta a Maras, Procuradores 366, Cusco 00051
マップ : Googleマップ
アクセス : クスコからバスで約1時間20分
電話番号 : +51 984 940 690
定休日 : なし
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 : 10ソル
公式サイト : マラスの塩田
聖なる谷ウルバンバの南に位置する モライ遺跡 。
先述した マラス塩田 のあるマラスの町からほど近いところにあります。
マラス塩田をめぐるツアーに参加した場合、大抵はモライ遺跡も訪れることができます。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、とても大きな遺跡です。
遺跡の円のひとつは、東京ドームと同じくらいの大きさだと言われています。
それほど大きな遺跡が、何に使われていたのかはまだよくわかっていません。
神聖な儀式に使われていたのではないかと言われる一方、実用的な農業の実験場だったという説もあります。
その説が有力視されているのは、この遺跡が円形の段々になっているからです。
円状になった高さの違う土地はそれぞれ微妙に温度が異なり、下にいくほど温かくなります。
その温度差が、異なった条件のもとで農業実験のできる場を生み出していたというのです。
高地で暮らすペルーの人々にとって、丈夫な穀物は欠かせません。
ペルーに行くと、ジャガイモやトウモロコシの料理を食べる機会が多くあると思いますが、どちらも高い標高で育つ穀物です。
どの標高でどんな穀物を育てるか、今まで実験を重ねてきた結果がそこにあるのかもしれませんね。
過酷な環境下だからこそ生まれる生活の中の知恵とは、計り知れないものです。
先人たちの知恵に思いを馳せながら、モライの遺跡を訪れてみるのも良いかもしれません。
住所 : Moray, Maras, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : マラスより車で13分
営業時間 : 7:00〜17:00
料金 : 70ソル(クスコ周遊入場券 利用可能)
第九のおすすめ観光スポットは、ペルー中西部の町 ワラス です。
ワスカラン国立公園 などの観光拠点地としても有名です。
ワラスは標高3,052mほどの町ですが、周りをさらに高い山々に囲まれています。
そのため、思う存分 トレッキング を楽しむことができます。
多くの人はトレッキングが目的でワラスを訪れています。
ただ、トレッキングをしなくても、ワラスは町の中を歩いているだけで充分楽しむことのできる町です。
市場や屋台では安い値段の食べ物や飲み物が大量に売られているので、食べ歩きをするのも良いでしょう。
宿に泊まって市場で買ってきた食べ物をのんびり部屋で食べるのも、旅の醍醐味のひとつですよね。
ワスカラン公園 は、ワラスからほど近いところにある世界遺産の公園です。
6,000m級の山々や氷河、250もある湖など、豊かな自然に溢れています。
中でも有名な ヤンガヌコ湖 は、アクアマリンのように透き通ったみどりの湖面が美しく、ワラスを訪れたらぜひ見ておきたい場所です。
自然公園には標高が高い場所も多いのですが、ツアーに申し込めば、ワラスからバスで簡単に行くことができます。
色々な湖を訪れて湖畔を散策してみたり、トレッキングを楽しんだり、珍しい動植物の写真を撮るのも良いでしょう。
ヤンガヌコ湖ではボートに乗れるので、湖上から美しい自然を満喫するのも素敵です。
ワラスにお立ち寄りの際は、ワスカラン公園で壮大な自然に癒されてくださいね。
住所 : V8V8+HJ Yungay, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : リマからバスで8時間ほど
電話番号 : +51 43 422086
営業時間 : 24時間(管理棟 7:00〜15:30)
入場料 : 30ソル
公式サイト : ワスカラン国立公園(ペルー政府観光公式サイト)
チャビン遺跡 、別名 チャビン・デ・ワンタル 。
ペルー中部に位置するチャビン遺跡は、首都リマから北に約250㎞ほど行ったところにあります。
世界遺産にも登録されているんですよ。
この遺跡はインカ帝国以前に栄えた チャビン文化 の代表的な神殿跡です。
チャビン文化は紀元前1200年から紀元200年頃まで続きました。
まさにペルーの原点とも言える遺跡です。
遺跡は旧神殿と新神殿で構成され、中央の建物はカスティーヨと呼ばれます。
石を交互に並べた壁の内部には、何層もの回廊や階段でつながれた空間、精巧な彫刻などがありとても広壮です。
旧神殿の奥には ランソン像 と呼ばれる石彫りの像がそびえています。(現在はレプリカが置かれており、本物はリマにあるそうです。)
高さ4.5mのこの像は、チャビン文化の重要な神の姿を現した神像であると考えられています。
また、チャビン遺跡の神殿はかつては彩色されていたことがわかっているんだとか。
ネコのような特徴のある魚、動物の姿をした神さまなどがあちこちに描かれた、とても華やかな神殿だったようです。
柱の一部には、精巧で美しい模様が彫られているものもあり、かつての壮麗さを忍ばせます。
賑やかに飾られていた彫刻群の一部は、今も遺跡に残っています。
この遺跡を訪れると、古代のペルーの人々が畏れ、敬っていた自然の偉大さに触れることができるようです。
ペルーでは多くの文明が栄え、滅びていきました。
高度な技術を誇っていたインカの大帝国も、スペイン人に征服された後は、遺跡や祭りに姿を残すのみとなりました。
それでも、今もペルーに暮らすひとびとの周りには、変わらぬ自然の姿があります。
ぜひペルーの原点でもあるチャビン遺跡を訪れて、悠久の時に思いを馳せてみてください。
住所 : Templo Antiguo, Sendero, Chavín de Huantar 02395, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス : ワラス(Huaraz)よりバスで3時間30分
電話番号 : +51 43 754042
定休日 : 月曜
営業時間 : 9:00〜17:00
入場料 : 20ソル
公式サイト : チャビン・デ・ワンタル遺跡群とチャビン国立博物館
世界中の観光客が集うペルーには、バックパッカー向けの格安ゲストハウスからラグジュアリーな5つ星ホテルまで、様々なタイプの宿があります。
一言に「ペルー」といっても国土面積は日本の3倍以上あるため、どこに行ったら良いか分からない人も多いはず。
有名な都市を1週間くらいかけて周遊するなら、定番の3都市「首都リマ」「クスコ」「アレキパ」を訪れてみませんか?
本記事ではこれらの人気観光地から1つずつおすすめのホテルをピックアップしました。
どれも観光に便利な立地なので、ホテル選びの際はぜひ参考にしてみてください。
ペルーの玄関口として親しまれる、首都リマ(Lima)。
日本からお越しの方は、ここを拠点に観光することになるでしょう。
ペルー国内には有名な観光地がいくつもありますが、長時間のフライトの後はホテルで一旦ひと休みしたいという人が多いはず。
そんな方におすすめなのが「イベロスターセレクション ミラフローレス」。
こちらはリマ中心部の新市街にある5つ星ホテルです。
南米の都市を訪れるなら、やはり治安が良いエリアに滞在したいですよね。
このホテルが位置するのは、市内で最も治安が良いとされるミラフローレス地区です。
筆者も過去に何日か滞在したことがあるのですが、外国人観光客を中心とする人通りが多い地域なので、夜でも比較的安心して歩けるという印象を抱きました。
近くには美しいビーチもあり、旅行気分を盛り上げてくれます。
ビーチまでは歩いて5分程ですが、客室やホテルの屋上にあるプールから眺めることも可能です。
全214室の客室は木の温もりを感じさせるモダンなインテリアが施されています。
最も小さな客室でも25平米以上あるので、2名でお泊まりの場合でも快適に過ごすことができます。
全客室にはノートパソコン用の作業スペースが設けられているので、リモートワークの方でも安心です。
ビジネス客が多いのか、こちらのホテルには1名用の宿泊プランもあります。
料金も通常より安く設定されているので、一人旅の方は必見です。
館内のレストランでは本場のペルー料理が楽しめるため、ぜひ足を運んでみてください。
まずはペルーの地酒・ピスコで「Salud サルー!」(スペイン語で乾杯)
住所 : Mal. 28 de Julio 385, Miraflores 15074, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +51 1 6805440
営業時間 : チェックイン 15:00/チェックアウト 11:30
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com Trip.com
クスコ(Cusco)は、マチュピチュ観光の拠点でお馴染み。
首都リマからは飛行機で約1時間と近いですが、まずは1〜2泊してから遺跡へ向かうのが理想です。
この街が位置するのは標高約3,400mの高地、これは富士山の9合目付近に匹敵する高さでもあります。
標高が低いところから一気に移動すると体調を崩してしまう人が多いので、到着日は予定を詰め込まずにゆっくりと過ごすことをおすすめします。
「インカテララ カソナ」は、16世紀の建造されたコロニアルな邸宅を利用した4つ星ホテルです。
旧市街の中心部である「アルマス広場(Plaza de Almaz)」までは徒歩2分、街全体が世界遺産とされるクスコ市街を散策するならこれ以上便利なロケーションはありません。
人通りの多いエリアに位置していますが、客室は大きな中庭を取り囲むように造られているので、周囲の音はさほど気にならないでしょう。
モダンなホテルも良いですが、築500年あまりの歴史深い建物に泊まるというのも味わい深いものです。
館内にはアンティークのシャンデリアやバロック様式の柱、大理石の調度品など豪華な装飾が施されており、邸宅時代の趣が漂います。
客室は全部で11室。
小さなホテルなので人と会うことが少なく、プライバシーも程よく保てます。
また、独立したバスタブが完備されているというのも嬉しいポイントです。
クスコは夏でも朝晩を中心に冷え込むので、お風呂に浸かって旅の疲れをしっかりと癒しましょう。
クスコのホテルの中でもかなり人気のあるホテルなので、予約する際はなるべくお早めに。
住所 : Plaza Nazarenas 211, Cusco, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +51 1 6100400
営業時間 : チェックイン 13:00/チェックアウト 10:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com Trip.com
最後にご紹介するのは「ホテル ロス タンボス」。
ペルーの人気観光地「アレキパ(Arequipa)」に泊まるなら、こちらがおすすめです。
ホテルが位置するのは "街全体が世界遺産" と言われる歴史地区。
中心部のアルマス広場まで徒歩すぐという抜群のロケーションは、立地を重視するなら注目すべきポイントです。
客室は全部で16室。
小さなホテルですが周辺の観光にまつわる情報提供はもちろん、ツアーの予約代行など宿泊者の様々な要望に応えてくれるアットホームなホテルです。
アレキパ観光といえば街歩きがメインですが、自然がとても美しいエリアでもあります。
時間に余裕のある方はぜひマウンテンバイクやラフティングなどのアウトドア・アクティビティーも体験してみてください。
宿泊プランには美味しい朝食が含まれています。
5つ星ホテルなどでは卵料理などの調理を注文してから行いますが、こちらのホテルでもなんと同様の体験ができるのです。
これで1泊 約15,000円〜というのは、かなりお得と言えるでしょう。
小さなホテルだからこそ実現できるホスピタリティーと言えます。
某旅行予約サイトの口コミでは朝食のクオリティーを評価するコメントも多く寄せられています。
1泊1人あたり7,00〜8,000円の予算でコスパの高い宿をお探しの方は必見です。
住所 : Calle Pte. Bolognesi 129, Cercado De Arequipa 04001, Peru
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +51 54 206206
営業時間 : チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
ペルーのおすすめ観光スポットを一挙にご紹介しました。
歴史ある都市に遺跡、教会や山脈、湖など、ペルーには見所がたくさんありますね。
それでもペルーには、まだまだ知られざる観光スポットがたくさん眠っています。
ぜひ現地を訪れて、自分だけの素敵なペルーを見つけてみてください。
最終更新日 : 2023/12/25
公開日 : 2016/07/05