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北側にノルウェー、西側にスウェーデンと国境を接するフィンランド。
西にはボスニア湾があり、その対岸がスウェーデン、南のフィンランド湾の対岸はエストニアで、東から南東にかけてはロシアと陸上に国境を接しています。
国土の大半は平坦で、氷河によって削られてできた無数の湖が点在することから、森と湖の国と呼ばれています。
フィンランドを旅行する前に知っておいた方が良いことの一つに、国民性があります。
シャイで人見知り、概して無口な人が多いので、一見無愛想に見えたり、冷たく感じるかもしれませんが、実際は謙虚で控え目なだけなことが多いです。
少し会話をすると、何の悪気もなく単に無口だとういうことがすぐにわかります。
ぐいぐい行かない感じが日本人には丁度良いかもしれません。
フィンランドに住む人に言わせると、日本人と良く似たところが多いんだとか。
北欧全般ですが、フィンランドも英語が普通に通じるので、困ったことなどがあればこちらから話しかけてみてください。
ニッコリと返事がかえってくると思います。
国名:フィンランド共和国
首都:ヘルシンキ
国土:33万8144平方キロメートル(日本よりやや小さい)
人口:約555万人(2022年時点)
民族:フィンランド人、スウェーデン人、北部のラップランド地方にはサーメ人
言語:フィンランド語,スウェーデン語(全人口の約5.4%)
宗教:キリスト教(福音ルーテル派,正教会)
日本との時差:冬マイナス7時間、夏マイナス6時間
通貨:ユーロ 1€=約141円(2023年1月時点)
日本からフィンランドへは、フィンエアーと日本航空(一部フィンエアーとのコードシェア便)が運航しています。
フィンエアー は成田、羽田、関西からの直行便を運航させています。
季節によって増便、減便、曜日限定便などがあるので、公式サイトから確認してください。
日本航空 は2020年3月29日より羽田便を運航させ、従来の成田便はフィンエアーとのコードシェア便となります。
運航スケジュール、詳細については公式サイトから確認してください。
日本からヘルシンキまではおおよそ13時間!
機内からフィンランド気分を味わいたければ、やっぱりフィンエアーがおすすめです。
フィンランドはシェンゲン協定加盟国です。
日本のパスポート保持者は、シェンゲン協定加盟国滞在に際し、6か月期間中の滞在日数が90日以内の場合は査証不要で出入国できます。
パスポートは、フィンランドを含むシェンゲン協定加盟国を出国する日から3か月以上の残存があり、未使用ページが2ページ以上必要です。
個人旅行の場合は、パスポート有効期限に気が付かないで問題が起きるケースがあるので、出国日から3か月以上残っているかどうか必ず確認してくださいね。
ここでは、フィンランド観光を楽しむために知っておきたいキーワードをご紹介します。
夏はハイキング、冬はオーロラや犬ぞりなど、豊かな自然の魅力を堪能するアクティビティーも見逃せません。
現地発のツアーも催行されているので、上手く組み合わせて充実した旅行を楽しみましょう。
一度は自分の目で見てみたいオーロラ。
日本からの主なオーロラ鑑賞ツアーの行き先は、カナダのイエローナイフ、 アラスカ のフェアバンクス、ノルウェーのトロムソ、そしてフィンランドのロヴァニエミやサーリセルカなどが一般的です。
近年の北欧ブームに乗って、人気が出ているのがフィンランドでのオーロラ鑑賞。
アラスカやカナダのオーロラポイントと違って、周辺に観光資源が多い事や、行きや帰りにヘルシンキの観光や買い物が出来る事、そして意外に日本から近いことも人気の理由の一つです。
フィンランドのオーロラ観測に適している時期は9月~3月と言われています。
極寒を避けたければ9月、10月、オーロラ観測時間が長く、日中でも薄明か、太陽が沈んでいるような状態の極夜を体験したければ11月~2月を、日中の風景もオーロラもという方は、天候が比較的安定している3月がおすすめです。
場所にもよりますが、フィンランドのオーロラ観測の場合、3日滞在して1日見る事が出来る程度の確率、もちろん天候に左右されるので時の運とも言えますね。
ちなみに筆者は2月の極夜中、ロヴァニエミからの観測ツアーの1日と、サーリセルカ滞在3日中の1日の合計2日間見ることが出来ました。
サウナはフィンランド発祥!
人口約555万人に対してサウナの数が300万という数字からもわかるように、フィンランド人はサウナが大好きです。
自宅にサウナがあったり、集合住宅なら共同のサウナ室があったりするので、公共のサウナに出かけることは少ないのだそう。
週に2〜3度はサウナで汗を流すという習慣を持つフィンランド人も多いと言います。
では、旅行で出かけてサウナ体験をしたい場合は?
フィンランドでは中流以上のホテルならば、サウナルームが付いているので便利です。
また、ヘルシンキなどの都市部にある公共サウナ体験も良いですね。
公共サウナは男女共同なので、水着着用となります。
一番理想なのは、フィランド人と友達になって湖畔にある別荘のサウナに連れて行って貰うことですが、そう簡単にはいかないかもしれません。
サウナと聞くと疲れそうというイメージがあるかもしれませんが、フィンランドのサウナは「湿式」なので、サウナ内に水分が多く呼吸しやすく疲れにくくなっています。
熱したサウナストーンにお水をかけてると熱々の水蒸気が上がります。
この水をかけることを「Loyly:ロウリュ」と言い、公共サウナに行くと必ずロウリュ奉行がいて、絶妙のタイミングでロウリュするんだとか。
せっかくサウナ体験をするなら、珍しい場所でという方へ。
ヘルシンキには世界で類を見ない「バーガーキング」内にサウナがあるんです。
サウナ内からの注文もでき、飲食も可能というから驚きです。
もっと驚くのは観覧車サウナ!
別途詳しくご紹介しますが、ヘルシンキの新名所である観覧車「スカイウィール」にサウナキャビンが登場し、注目を集めています。
フィンランド人のサウナ愛の深さがわかりますね。
この映画を観てフィンランドに行きたくなったという方も多いのではないでしょうか。
フィンランドに興味がある方にはぜひ観ていただきたい、オールフィンランドロケ作品です。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこという個性派女優が織りなす何とも言えない空気感と、シンプルライフのお手本のようなフィンランド人の生活感や、すぐそこにある美しい自然がうま~くマッチしているのが魅力。
ヘルシンキの街角にオープンした小さなレストランの名前は「かもめ食堂」。
店主である日本人のサチエ(小林聡美)は、フィンランドの人に和食の美味しさを伝えたいと、おにぎりを看板メニューに決めました。
全くお客さんが来ない日々が続く中、通ってくるのはアニメおたくのフィランド人青年だけ。
そんな「かもめ食堂」に、訳ありな日本人女性が2人もやって来たのです。
2006年の公開後、北欧雑貨ブームと相まってじわじわと人気が高まり、ロケ地巡りとしてヘルシンキを訪れる人が急増する現象まで起きたほど。
かもめ食堂に使われているインテリアも雑貨もいちいち可愛くて、コーヒーもシナモンロールもおにぎりも美味しそうでお腹が空いてしまいます。
映画の後に、ほぼセットと同じままで営業していた「Kahvila Suomi」ですが、オーナーが引退され、2016年に日本人オーナーによりリニューアルオープン。
店名も「Ravintola Kamome」に代わっています。
日本食メニューが増え、近所のフィランド人が立ち寄っていた以前の食堂っぽい雰囲気が無くなったと残念がる声もちらほら。
それでもここがロケ地であったことに変わりわなく、いつも日本人観光客で賑わっています。
お料理はちょっと高めなので、併設のカフェで名物のシナモンロールとコーヒーを頂くのも良いですね。
住所 : Pursimiehenkatu 12, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅から徒歩20分
電話番号 : +358 9 657422
定休日 : 日・祝
営業時間 : 【月】11:00〜15:30【火〜金】11:00〜21:00【土】13:00〜21:00
公式サイト : Ravintola Kamome
フィンランド料理と聞いて、料理名を思いつく方はかなりのフィンランド通。
日本では北欧料理と銘打っていても、スウェーデン料理だったりデンマーク料理だったりで、フィンランド料理に特化したお店はごくごくわずか。
実はヨーロッパの中でもあまり評判の良くなかったフィンランド料理。
1995年のEU加盟後は流通も良くなり、過酷な自然環境下でも新鮮な野菜類や、世界の食材が手に入るようになったことで、かなり様変わりしています。
フィンランド料理と言えばクリームやミルク、ブルーベリーやこけももなどのベリー類、キノコやじゃがいもなどを使った料理が多く、ボリュームたっぷりなのが特徴です。
フィンランドを旅したら、是非フィンランドの伝統的な料理をたくさん味わってみてくださいね。
おすすめしたいフィンランド料理はたくさんありますが、今回は食べやすい&珍しい料理を選んでご紹介します。
フィンランドの西側ボスニア湾で獲れるニシンは、その90%が加工用にロシアなどに輸出され、国内に出回るのは残りの10%だけ。
マーケット広場で毎年10月に行われるニシン市はヘルシンキの風物詩になっています。
港に小さな船が停泊し、屋台のようなスタイルでニシンの塩漬け、酢漬け、燻製などが販売され、ニシンのオープンサンドを売るお店も並びます。
ニシン大好きなフィンランド人で賑わいますよ。
まず最初はニシンの酢漬け。
こちらは、わざわざ食べようと思わなくても、中流クラス以上のホテルに泊まると朝食に登場する一品です。
高級ホテルになると、スモークサーモンなども並び、朝からニシン?サーモン?とシーフード好きならわくわくするはず。
シンプルな甘酢から、マスタード味やオールスパイス味など種類も豊富。
フィンランドではニシンの酢漬けは茹でたてジャガイモと一緒に食べるのが一般的です。
こちらは、わざわざ食べに行く価値アリのニシンのフライ!
ヘルシンキの人に聞けば誰もが知っているレストラン「Ravintola Salve」の看板メニューとなっているのが、写真のニシンのフライ「「サルヴェ流ニシンフライ(Salven silakat)」です。
ニシンにライ麦粉をたっぷりはたき、鉄板の上に高温の油をじゅっとかけて一気に揚げると、サクサクっと軽くてジューシーなイワシのフライが完成。
年間2万オーダーが入るという人気メニューをぜひ試してみてくださいね。
「Ravintola Salve」は、1897年にカフェスタンドとしてオープン、後1927年に現在のようなレストランになりました。
マーケット広場のすぐ近く、海の男たちに愛されてきたレストランは、気取った感じが無く入りやすい雰囲気です。
地元の人にも観光客にも人気のお店なので、予約をお忘れなく。
住所 : Hietalahdenranta 5 C, 00180 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム6号線「Hietalahdentori」下車徒歩3分
電話番号 : 010‐76‐64280
定休日 : 無休
営業時間 : 11:00〜23:00(土日は12:00〜)
公式サイト : Ravintola Salve
フィンランドと言えばサーモン。
寒くて温まりたい時に欠かせないのがサーモンスープです。
たっぷりのバターで炒めた玉ねぎとじゃがいも、そして主役のごろっとしたサーモンが入ったクリームスープ。
ディルを入れるとフィンランドスタイルのサーモンスープ、Lohikeitto (ロヒケイット)の出来上がり。
ライ麦パンと一緒に食べると、これだけでお腹いっぱいです。
フィンランドに限らず、北ヨーロッパの食べ物は日本人にとってはやや塩分過多。
このサーモンスープもかなりの濃度と塩分ですが、とっても美味しいので一度はオーダーしてみてくださいね。
トナカイを食べるの?
はい、フィンランドではトナカイ肉をステーキや煮込み、ソーセージなどにして食べます♪
フィンランドの伝統的な料理、家庭的な料理の一つにトナカイのシチュー「Poronkäristys(ポロンカリストゥス)」が挙げられます。
トナカイ肉は、高たんぱくで低カロリー、ビタミン12、オメガ3、オメガ6が豊富なヘルシーな肉として、フィンランド人にも一目置かれているんだとか。
薄切りのトナカイ肉をスパイスなどを入れて煮込んで、マッシュポテトとクランベリーソースと共に頂くのが本式。
お味はというと、ジビエだけあってやや癖があるので、好き嫌いが分かれることでしょう。
レバー系が好きな方は大丈夫、そうでない方も、北欧でしか食べられない料理なのでぜひ試してみてください。
肉類にベリーのソースというフィンランドスタイルの組み合わせも、最初は慣れないかもしれませんが、だんだん美味しく感じると思います。
フィンランドの小売店は、土曜日は短縮営業、日曜・祝日は定休日というところが殆どでした。
しかし、2016年に自由化が始まり、日曜日でもオープンしていたり、駅周辺のスーパーは24時間営業のお店も出来てきました。
ブランドショップなどの専門店は平日18時まで、日曜日は休みという所も多いので、営業時間を事前にしっかりチェックして行きましょう。
ストックマンはフィンランド最大で、北欧1の売り上げを誇る老舗デパートです。
フィンランド人の生活用品はここで全て揃うと言われるほどの品揃えで、名だたるブランド品はほとんど入店しているため、まずはストックマンを覗いてみるのがおすすめです。
食品売り場も充実していて、特にデリコーナーの量り売りお惣菜はレベルが高く、ホテルで軽く食べたい時などに便利です。
お買い物の前に、8階にあるカウンターで、ビジターディスカウントクーポンを受け取りましょう(要パスポート)。
フィンランドにある全てのストックマンデパートで使用できる10%オフ(食品は5%オフ)のクーポンです。
物価の高いフィンランドでは10%でも嬉しいですよね。
小さなムーミンショップもあり、アラビアやイッタラ、マリメッコ商品もあるので、路面店を周る時間がない方にはとっても便利です。
また、フィンランドのトイレはほとんどが有料ですが、こちらは無料なので覚えておくと良いでしょう。
住所 : Aleksanterinkatu 52, 00100 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅から徒歩5分
電話番号 : +358 9 1211
定休日 : なし
営業時間 : 【平日】10:00~20:00【土】10:00~19:00【日】12:00~18:00
公式サイト : ストックマンデパート
今やフィンランドを代表するファッション&ライフスタイルブランドのマリメッコ。
マリメッコとは、フィンランド語でマリさんのドレスという意味です。
1951年創業後アメリカに進出し、ケネディ大統領の妻であるジャクリーン夫人が、マリメッコの服を着て雑誌の表紙を飾った事で世界的に知られるようになりました。
現在約40か国でマリメッコ商品が販売され、日本の直営店だけでも30店舗近くあるほどの人気ぶり。
マリメッコというブランド名を知らなくても、ポピーの花をモチーフにしたウニッコ(Unikko)柄はどこかで見覚えがあるかもしれませんね。
様々なブランドとのコラボ商品も多く、フィンエアーではウニッコ柄とキヴェット柄のボディペイント機が就航。
また、全てのフィンエアー機のファブリックやテーブルウェアにマリメッコデザインを採用しています。
2012年には創業者アルミ・ラティア氏の生誕100周年を記念して、フィンランド造幣局からマリメッコの10ユーロコインが発行されました。
ヘルシンキ市内にはいくつもショップがありますが、市内で品揃えが豊富で一番人気があるのは、メイン通りエスプラナーディ通りに面したマリクルマ店です。
ここで最新のコレクションや凝ったディスプレイを堪能したら、ちょっと足を伸ばしてマリメッコ本社に出かけてみませんか?
こちらには、アウトレットコーナーと、誰でも入ることが出来るオシャレな社員食堂があります。
中央駅から地下鉄で約10分、6つ目の駅Herttoniemi(ヘルットニエミ)駅で下車して、さらに徒歩で8分ほど。
意外にシンプルな構えの本社ビル、中に入るとマリメッコ好きにはたまらないマリメッコワールドが広がります。
手前は最新商品が並ぶコーナー、路面店と同じ価格なのでさーっと見たら、いよいよアウトレットコーナーへ。
アウトレットなので、シーズン遅れの物やB級品になりますが、30%~70%オフとあって見逃すわけにはいきません。
日本には入らなかったコラボ商品や、レアなサンプル品などに出会えたらラッキー!
ペーパー類などお土産になりそうな物もありますよ。
※関連記事: おすすめエプロンブランド20選!おしゃれでかわいい人気エプロンまとめ
住所 : Kirvesmiehenkatu 7, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Herttoniemi(ヘルットニエミ)駅」より徒歩8分
電話番号 : +358 9 758 7244
定休日 : なし
営業時間 : 【月~金】 10:00~18:00【土】 10:00~17:00【日】12:00〜17:00
公式サイト : マリメッコ
お買い物に疲れたら併設のカフェ「マリトリ」で一休み。
店内の食器類、テーブルウェア、ファブリック類は全てマリメッコなのは言うまでもありませんね。
社員食堂なので、マリメッコの服を着こなした社員の人たちが休憩にランチにと普通に利用しています。
ランチはビュッフェスタイルで、メインディッシュ、野菜サラダ、デザート、コーヒーが付いて14.3€とリーズナブル。
食器も好きなデザインを選べるので、ちょっとしたテーブルコーディネートが楽しめます。
住所 : Puusepänkatu 4, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 地下鉄「Herttoniemi(ヘルットニエミ)駅」より徒歩8分
電話番号 : +358 50 4759569
定休日 : 土曜日、日曜日
営業時間 : 10:30〜14:00
公式サイト : マリトリ
こちらは「アラビアファクトリーショップ」の名で、アラビア&イッタラの製品がアウトレット価格で販売されていた場所なのですが、2016年から海外生産(主にタイ)に切り替えたので、残念ながらアウトレットではなくなっています。
ガイドブックやネット情報も古いままの物が多いため、アウトレットだと思ってやってくる人が後を絶たないんだそう。
現在はイッタラ&アラビアデザインセンターとして生まれ変わり、ミュージアムやツアーなどもあって、以前とはまた違った魅力を見せてくれています。
アラビアとイッタラ製品に関しては、フィンランドで1番の売り場面積なので見応えありです。
10%~20%程度のセール品もあるので、掘り出し物が見つかるかもしれませんね。
住所 : Hameentie 135 00560 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム6号線「Arabiagatan」下車徒歩2分
電話番号 : +358 20 439 3507
定休日 : 日・月曜
営業時間 : 【火〜金】11:00~17:00【土】10:00~16:00
公式サイト : イッタラ&アラビア デザインセンター
物価が高いフィンランドでは、お土産は悩みの種、という声をよく聞きます。
そんな時はスーパーへ行ってみましょう。
フィンランドでは、スーパーでも美味しいチョコレートやお菓子類が買えるので助かりますね。
海外旅行のお土産定番はやっぱりチョコレート。
フィンランドのチョコレートはレベルが高くて、スーパーで売っているようなチョコレートでも美味しいので安心。
フィンランドを代表するチョコレートメーカーと言えば「Karl Fazer」です。
1866年ヘルシンキで生まれたカール・ファッツェルは、製菓職人を目指してサンクトペテルブルクに旅立ち修行をし、ベルリンやパリでも修行を重ねてから帰国しました。
帰国後ヘルシンキに開いた、フレンチ・ロシアスタイルのカフェは瞬く間に評判となり、大成功を収めたのです。
肝心のチョコレートはというと、二代目のスヴェン・ファッツェルの代に生まれました。
スヴェン・ファッツェルの知り合いのイギリス人が眼病を患っていたので、良い眼科医を紹介したところ目が完治。
そのお礼にとスイスのチョコレート職人の秘伝レシピをスヴェン・ファッツェルに教えたんだそう。
このレシピで作ったチョコレートは、他のチョコレートとは違うと評判になりました。
発売当初から守られているブルーのパッケージは、ファッツェル・シニネン(青)シリーズで、プレーンなミルク、ヘーゼルナッツ、クッキークリスピー、イチゴバニラ、レーズンナッツなど様々なフレーバーがあります。
フレーバーは年に2、3回流行を取り入れた新作が登場しますが、限定品で終わる物もあれば、定番化するものも。
ファッツェルのチョコレートは、種類もサイズも豊富。
ガラスケースから選んで詰めて貰うようなチョコレートが欲しければ、ヘルシンキのメインストリート「エスプラナーディ通り」と交差している「Kluuvikatu通り」にあるファッツェルカフェへ。
様々なパッケージ、ムーミンとのコラボ商品もたくさんありお土産にぴったりです。
ばらまき用の小さいサイズなら、スーパーマーケットで買うことができます。
お値段も手頃なのでおすすめです。
住所 : Kluuvikatu 3, 00100 Helsinki, Finland
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅より徒歩7分
電話番号 : +358 20 729 6702
定休日 : なし
営業時間 : 【平日】7:30〜22:00【土】9:00〜22:00【日】10:00〜18:00
公式サイト : ファッツェルカフェ クルーヴィ通り店
アラビア社のムーミンマグカップは可愛いけれど、お土産にするにはちょっと高いですよね。
そんな時には、大きめのスーパーに行ってムーミングッズを探しましょう。
写真は一つ前にご紹介したファッツェル社とのコラボで、キシリトールのグミ。
パッケージも可愛くてお土産にピッタリですね。
他にも歯磨き粉やカード類なら、お手頃価格なのでばらまき用にもおすすめです。
ククサ(KUKSA)は白樺のコブの部分をくり抜いて作る手作りのマグカップです。
フィンランド北部のラップランドに住むサーメ人に伝わる伝統工芸品。
白樺のコブは小さなものでも10年~15年、大きな物だと育つのに30年もかかるため、とても貴重な物です。
伝統的な作り方は、切り落としたコブをマイナス2度~3度の倉庫に3か月から5か月ほど寝かせます。
寝かせたコブをククサの形に成形しやすいようにブロックに切り出して、今度はマイナス20度で24時間凍らせます。
次に、海水と同じ濃度の塩水で24時間煮て、木材の中に塩分を浸透させ、割れにくくします。
1週間かけて乾燥させてからようやく削り始めるというから、すごい手間暇がかかっているのがわかりますよね。
誰かが喜ぶようにと丹精込めて作られるククサはには「贈られた人が幸せになる」という言い伝えがあるんだとか。
そのため、フィンランドでは親から子へ受け継いだり、出産祝いや結婚祝いに良く用いられています。
品質に比例して値が張るものですが、大切な方へのお土産にいかがでしょうか。
※関連記事: ククサのおすすめブランド・商品8選!魅力や活用方法、使用上の注意点、本物と偽物の見分け方を解説
フィンランドに限らず、北欧5か国ではよく見かける黒いゴムのようなお菓子。
フィンランドではサルミアッキと呼ばれ、日本では世界1不味い飴とも言われています。
サルミアッキとは、フィンランド語で塩化アンモニウムという意味で、その通り塩化アンモニウムとリコリス(甘草)で作られた飴です。
タイヤを食べているみたいだとか、噛めば噛むほど嫌な匂いと味が口の中に広がるとか、タイヤを煮詰めて甘さを加えた味などスゴイ感想が並びますが、意外に癖になるとか、ひと箱終わったらまた食べたくなる味という評判も。
スーパーのお菓子売り場に必ず売っているので、試しに1ついかがでしょうか。
ミント入りのタブレットや、サルミアッキチョコレートなど種類も色々ありますよ。
ネタになるお土産としてもおすすめす。
ここからはフィンランドでぜひ訪れて頂きたい観光スポットを紹介します。
観光地によっては冬期クローズの場所もあるので注意してください。
フィンランドの首都ヘルシンキは、バルト海の東部、フィンランド湾に面しています。
複雑な海岸線が生み出す水辺の景色が美しく、街の30%以上を緑地や公園が占める緑豊かな街。
フィンランドの政治、経済、文化、芸術の中心で、博物館、美術館、コンサートホール、ライブハウスなど多くの文化施設が揃っています。
ヘルシンキ市内には8か所の青空市場がありますが、一番人気があり観光客でも賑わうのが、こちらのマーケット広場です。
赤いテントの屋台は、魚貝類や野菜、果物などの生鮮食品のお店。
春にはアスパラガス、夏にはイチゴやベリー類、さやえんどう、秋にはキノコ類が並び、旬を待ちわびていた地元の人達に飛ぶように売れていきます。
オレンジ色のテントは、カフェやファストフード店。
観光客用に写真付きのメニューがあるお店もあり、指差し注文できるので便利です。
フィンランド人が大好きな焼きソーセージのマッカラに、マスタードをたっぷり塗ってランチにするのも良いですね。
白いテントは手作りの木製品や銀細工、Tシャツや民芸品など観光客向けのお土産品を扱うお店です。
とにかく見て回るだけでも楽しいマーケット広場。
映画「かもめ食堂」にも登場する人気のスポットです。
フィンランド語名 : Kauppatori
住所 : Eteläranta, 00170 Helsinki, Finland
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅より徒歩13分、トラム2号線「Kauppatori」下車徒歩1分
定休日 : 無休(10月~4月は日曜休)
電話番号 : +358 931023565
営業時間 : 8:00〜17:00
公式サイト : マーケット広場
ヘルシンキのシンボル的存在、真っ白な壁と緑色のドーム屋根が印象的なヘルシンキ大聖堂。
1830年から1852年にかけて建設され、1917年のフィンランド独立までは、聖ニコラウス教会と呼ばれていました。
現在は、フィンランドの国教である福音ルーテル派の総本山ですが、ロシア時代に造られたので、内部の装飾は一般的なプロテスタント教会と比べるとやや華美な印象も否めません。
大聖堂の前に広がる元老院広場には、フィンランド独自の政治体制や文化が育つ事を認めたロシア皇帝アレクサンドル2世の像が立っています。
フォトジェニックな大聖堂は、年間約50万人と、ヘルシンキで最も観光客が訪れるスポットです。
日曜日の午前中は礼拝時間で、観光客は入場できないのでご注意ください。
フィンランド語名 : Tuomiokirkko helsinki
住所 : Unioninkatu 29, 00170 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +358 9 2340 6120
定休日 : 無休
営業時間 :
料金 : 5ユーロ(聖堂入口での募金を推奨)
注意点 : 大聖堂内は撮影禁止
公式サイト : ヘルシンキ大聖堂
「シベリウス公園」は、「フィンランディア」で知られる音楽家、ジャン・シベリウス(1865-1957)を記念して作られた公園です。
ジャン・シベリウスはロシアからの独立を望んでいた時期に、祖国愛に溢れた抒情的な作品を多く発表し人気を集めた国民的作曲家として知られています。
1906年のヘルシンキ再開発計画によって造成された公園ですが、シベリウスの名が冠せられたのは、生誕80年を記念した1945年のことでした。
そして、シベリウス没後10年に、フィンランドの女性彫刻家エイラ・ヒルトゥネンによる二つの鉄製モニュメントが建てられました。
1つは、600本以上の鉄パイプを組み合わせたパイプオルガンのようなモニュメント。
作者によると、森をイメージした物だそうですが、設置当初はあまりにも抽象的すぎて、何を表現しているのかわからないと批判されていたと言います。
後にシベリウスの顔の彫刻を設置、ストイックで神経質だったシベリウスの表情を良くあらわしていると言われています。
ほとんどの観光客はこの二つのモニュメントの前で写真を撮ったらすぐに帰っていきますが、時間があれば公園の海側にあるカフェでお茶タイムはいかがでしょうか。
このカフェからの夕日が美しいと評判です。
フィンランド語名 : Sibeliuksen Puisto
住所 : Mechelininkatu 39, 00250 Helsinki, Finland
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +358 9 31039000
定休日 : 無休
料金 : 無料
公式サイト : シベリウス公園
デザインコンペによって採用されたスオマライネン兄弟の設計により、1969年に完成した福音ルーテル派の教会。
地区名からテンペリアウキオ教会と呼ばれています。
氷河期から残るという大岩を5m~10mほど掘り下げた大胆な建築で、屋根には直径24mの銅製のドームが乗せられた円形状をしています。
内側の壁は剥き出しの岩盤で、岩肌は採光窓からの自然光により、様々な色合いを見せてくれます。
また、音響効果に優れているので、コンサートホールとしても使用されています。
フィンランド語名 : Temppeliaukion Kirkko
住所 : Lutherinkatu 3, 00100 Helsink
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム1、2番「Kauppakorkeakoulut」下車徒歩5分
定休日 : 教会行事中
電話番号 : 09 2340 6320
営業時間 :
料金 : 5€(18歳未満は無料)
公式サイト : テンペリアウキオ教会
マーケット広場から徒歩5分、ウスペンスキー寺院は赤レンガの外観に黄金色に輝く13のクーポラ(半円形の屋根)を持つ北欧最大のロシア正教の教会です。
ロシア人建築家によって設計され、1860年に建設が始まり、1868年に完成しました。
教会内部の豪華な装飾はプロテスタントとは違うところ。
金色の聖壇、殉教者や聖者のイコン、数々のステンドグラス、クーポラ内部は青く塗られていて、星が描かれています。
内部は無料で自由に見学することができます。
ロシア正教の内部を見る機会はあまりないと思うので是非どうぞ。
ただし、公開時間が短めなのでご注意ください。
フィンランド語名 : Uspenskin katedraali
住所 : Kanavakatu 1, 00160 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム4、5番「Tove Janssonin puisto」下車徒歩3分
電話番号 : +358 9 85646100
定休日 : 月曜日
営業時間 :
料金 : 無料
公式サイト : ウスペンスキー寺院
1952年に開催されたヘルシンキオリンピックのメイン会場として使用されたスタジアムで、現在でもフィンランド最大のスタジアムとして様々なスポーツ競技に使用されています。
実は1940年に開催予定だった東京オリンピックが、1938年の時点で日中戦争の長期化などの理由で開催地を返上し、候補地の次点だったヘルシンキで開催される事になっていました。
ところが、その後第二次世界大戦が勃発し、オリンピック大会そのものが中止になったのです。
そして、ようやくヘルシンキで開催されたのが1952年のことだったという経緯があります。
スタジアム入口近くには、陸上競技者パーヴォ・ヌルミ(1897-1973)の走る銅像が建っています。
パーヴォ・ヌルミは夏季オリンピックに3度出場し、金メダル9個、銀メダル3個を獲得した国民的な英雄です。
スタジアムのシンボルとなるタワーは72mで、高い建物が少ないヘルシンキでは貴重な展望タワーとして人気があります。
眼下にスタジアムを、そしてヘルシンキ市街地にトーロ湾を一望できる唯一ともいえる場所なので、ぜひ訪れてみてください。
フィンランド語名 : Olympiastadium
住所 : Paavo Nurmen tie 1, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : トラム1、2、4、10番「Ooppera」下車徒歩6分
電話番号 : +358 50 3431619
定休日 : 無休
営業時間 : 【月〜金】8:00〜21:00【土】10:00〜17:00【日】12:00〜17:00
料金 : 大人 7€ /子ども(7〜16歳)4.5€ /7歳未満 無料
公式サイト : ヘルシンキオリンピックスタジアム
ヘルシンキの中心地、カタヤノッカ埠頭に2014年に登場した新名所ヘルシンキスカイウィール。
フィンランドらしい、白とブルーのすっきりした色合いが港の景色に良くマッチしています。
キャビンは最大8人乗りのゆったりサイズ。
ゆっくりと4周するので、のんびりとヘルシンキの街並みを眺めることができます。
フランスのシャンパンブランド、ヴーヴクリコ社と提携したVIPキャビンは、豪華革張りシート、エアコン、足元はスケルトン。
ムーディーな音楽が流れる中、シャンパンを飲みながら贅沢な30分間を過ごすことができます。
30分で約200€とお高めですが、乗車後は地上にあるラウンジを利用することもできるので、記念日のお祝いなどにはお得かもしれません。
また、世界で一つだけの空中サウナを楽しむことも。
料金は1時間240€で、キャビン定員は4名まで、最大20名で貸切ることができます。
室温最高90度、空気を入れる小窓があるので苦しくなることはありません。
一周にかかる時間は5分~7分程度なので、一周したら地上に用意されているジャグジーへどぼん。
ちょっと面白そうだと思いませんか?
なお、VIPキャビン、サウナキャビンともに事前予約が必要です。
フィンランド語名 : SkyWheel
住所 : Katajanokanlaituri 2 00160 Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅より徒歩18〜20分
電話番号 : 358 40 4804604
定休日 : なし
営業時間 : 【月〜金】12:00〜18:00【土】11:00〜19:00【日】11:00〜17:00
料金 : 大人(12歳以上)14ユーロ、子供(3~11歳)10ユーロ
公式サイト : スカイウィール
アカデミア書店は、フィンランドを代表するモダニズム建築家アルヴァ・アアルトが設計した、フィンランド最大の書店です。
三層吹き抜けの開放的な空間、天井には本を開いたような形の天窓が並び、日中は自然光がたっぷり射し込むような設計がされています。
冬の日照時間が短いフィンランドでは、暮らしに少しでも多くの光を取り入れることはとても大切です。
BGMなどはなく、静かな時間が流れる書店には、アアルトに関する書籍はもちろん、インテリアやデザインの本が豊富なので見ていて飽きません。
装丁がオシャレな本が多く、インテリアにも使えそう。
地下1階のステーショナリー売り場では、ちょっとしたお土産になりそうな物が見つかるかもしれません。
2階には、カフェ・アアルト(Cafe Aalto)があります。
大理石のテーブル、レザーチェア、ゴールドのペンダントライトなども全てアアルトによるデザインです。
映画「かもめ食堂」で、ミドリさんがムーミンの本を見ている時に、サチエさんが話しかけて行ったシーンはこのカフェで撮影されました。
フィンランド語名 : Akateeminen Kirjakauppa
住所 : Keskuskatu 1, Pohjoisesplanadi 39, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅から徒歩5分
電話番号 : +358468761240
定休日 : なし
営業時間 : 【月〜金】9:00〜20:00【土】9:00〜18:00【日】11:00〜18:00
公式サイト : アカデミア書店
フィンランドには大小合わせて330もの群島がありますが、そのうちの一つスオメリンナ島はヘルシンキから南東へ1.5キロ、エテラ港からフェリーで15分ほどで訪れることができる人気の観光地です。
スオメリンナは6つの島からなり、それぞれ橋で渡れるようになっています。
スウェーデン統治下だった18世紀半ばに、勢力を拡大していたロシアからの攻撃に備える為に作られたのがスオメリンナの要塞。
40年以上の歳月をかけて築いた要塞でしたが、1809年にロシア軍に占領されると皮肉な事に100年以上ロシアの要塞として使われました。
1917年にロシア革命でようやく独立を果たしたフィンランドは、フィンランドの城という意味のスオメンリンナと名を改めたのです。
当時攻撃の主流だった大砲への備えと、攻めてくる敵軍に対し防御の死角ができないようにと作られた星型の要塞は、全長約8キロの城壁に囲まれ、島全体が要塞の役割をしていました。
これら歴史上に重要な建物群が残った美しい景観の島ということで、1991年にスオメンリンナの島全体が世界遺産に登録されています。
駐屯地の建物は現在賃貸の住宅となり、800名ほどの島民が暮らしています。
島内には大砲や砲台、塹壕、潜水艦などが残り、歴史を感じながらのんびりと散歩することができます。
レストランやカフェもあり、ヘルシンキ市民のお気に入りの憩いの場で、ピクニック場としても人気です。
フィンランド語名 : Suomenlinna
住所 : Suomenlinna, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : ヘルシンキ、エテラ港からフェリーで15分
電話番号 : +358 295 338 410(観光案内所)
定休日 : なし(ガイドツアー:9月~5月は土日のみ催行)
営業時間 : 24時間(ガイドツアーは13:30スタート)
料金 : 入場無料(ガイドツアー料金 大人12€、子供4€)
公式サイト : スオリメンナ要塞
ヘルシンキの中心からバスで20分ほど北上した海辺に、本土と短い橋で繋がれた小さな島セウラサーリ島があります。
この小さな島の大部分を占めるのが、セウラサーリ野外博物館です。
18世紀から20世紀初頭までにフィンランド全国で作られた民家や教会など87棟がこの地に移築されています。
内部までしっかり再現された家々を見ていると、当時の生活や暮らしぶりが良くわかります。
主要な建物の中には、当時の衣装を身に着けたガイドさんが待機していて、気軽に質問に答えてくれます。
写真撮影もOKなので、良い記念になりますね。
野外博物館は夏期のみオープンですが、島内はいつでも入れるので海水浴や森林浴を楽しみに多くの人々が訪れる憩いの地でもあります。
森の中にはたくさんのリスや鳥が暮らしていて、時折その可愛らしい姿を見せてくれます。
小高い丘の上には海を眺める事が出来るカフェレストランがあるので、休憩しつつのんびりと散策してみませんか?
マイナスイオンで癒されること間違いなしです。
フィンランド語名 : Seurasaaren ulkomuseo
住所 : Seurasaari 00250, Helsinki
マップ : Googleマップ
アクセス : 中央駅から24番バスに乗り約20分Seurasaariバス停(終着)で下車、橋を渡ってすぐ。
電話番号 : (02) 95336912
定休日 : 9月16日~5月14日
営業時間 :
料金 : 10€(18歳未満は無料)
公式サイト : セウラサーリ野外博物館
※ヘルシンキの観光関連記事: 北欧フィンランドの首都ヘルシンキを旅する際のアドバイスとおすすめ観光スポット19選
1229年、ローマ教皇が司教を派遣した事からトゥルクの歴史が始まりました。
ロシア皇帝アレクサンドル1世が1812年にヘルシンキに遷都するまで、フィンランドの首都として栄えていました。
歴史的建造物と、アウラ川沿いののどかな景色が見どころです。
なお、ヘルシンキからは特急列車で約2時間、バスなら約3時間のアクセスとなっています。
トゥルク城は、フィンランドがスウェーデンの統治下にはいった1280年に築城が始まり、1310年に完成した古城です。
当初はフィンランドにおける北方十字軍の拠点として、後にはスウェーデンが築いたバルト帝国を維持する為の重要な城でした。
14世紀と16世紀に拡張、第二次世界大戦で破損しましたが修復され、最終的には1977年に現在のような形になり、歴史博物館として公開されています。
迷路のような巨大なお城の通路を行くと、全盛期の豪華な家具類が残る部屋があったかと思えば、刑務所として使用していた部屋も。
中世の貴族の華やかな生活が垣間見れる宝石類、食器、家具や洋服などの展示は見ごたえがあります。
フロントを挟んで2つの見学ルートがあり、見どころがたくさんあるので、興味がある方は時間をたっぷりとって行きましょう。
住所 : Linnankatu 80, 20100 Turku
マップ : Googleマップ
アクセス : バス(1番) TURKU LINNA停留所から徒歩 1分
定休日 : 月曜(6月上旬〜9月初旬までは営業)
電話番号 : (02) 262 0300
営業時間 : 10:00~18:00
料金 : 大人12€、子供5€(7歳〜15歳) ※夏季は大人14€
公式サイト : トゥルク城
1300年に建てられたトゥルク大聖堂は、フィンランド最初の司教、聖ヘンリーと聖母マリアに捧げられた、フィンランドで最も古く、重要な教会です。
何度も増改築が繰り返されてきましたが、1827年のトゥルク大火災で大きな被害を受け、後に修復され現在のような外観になりました。
現在はフィンランドルーテル派の主教会であり、国の司教座聖堂でもあります。
併設された教会博物館には、大聖堂の歴史に関する模型や、典礼の用品や衣装などが展示されています。
住所 : Tuomiokirkonkatu 1, 20500 Turku
マップ : Googleマップ
アクセス : トゥルク観光案内所から徒歩12分
電話番号 : (02) 2617100
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00~18:00
料金 : 無料
公式サイト : トゥルク大聖堂
トゥルクの街からはバスと徒歩を合わせて1時間くらい、森に囲まれた港町ナーンタリまで足を伸ばしてみましょう。
ムーミン好きなら訪れて見たい場所、ムーミンワールド。
ナーンタリにある小島丸ごとがムーミン一色のテーマパークになっています。
4階建てのムーミンハウスには、キッチンやムーミンパパの書斎、ムーミンやフローレンの部屋などが再現されています。
消防署、ヘムレンさんの黄色い家、グリーティングルームでなくても、あちこちでキャラクターに出会う事が出来るので子供たちも大喜び。
ムーミンワールドには本物の郵便局があり、オリジナル消印を押した手紙を出すことができます。
もちろん、切手もムーミンデザイン!記念に久しぶりに手紙を書いてみるのも良いですね。
また、レストランではボリュームたっぷりのビュッフェランチを楽しめます。
温かなスープ、ミートボールや魚にチキン、野菜ソテーやサラダ、食後にはコーヒーや紅茶も付いています。
トレイもカップもペーパーナプキンも可愛いムーミン柄です。
フィンランドの大自然の中、原作に基づいて作られたムーミンの世界は、「もしかしてここが本当のムーミン谷なのかも?」と思ってしまうほど。
それは作りがリアルという意味ではなく、キャストも子供たちも心から楽しんでいる光景がそんな気分にさせてくれるのかもしれません。
絶叫マシーンなどもなく、ムーミン好きと、小さな子供向けのテーマパークですが、童心にかえって過ごすにはピッタリな場所。
行列を作ったり、時間に追われたりしないのんびりとした時間が過ごせますよ。
住所 : Muumimaailma, Kaivokatu 5, 21101 Naantali
マップ : Googleマップ
アクセス : トゥルクのマーケット広場(T7の看板があるバス停)から6番、7番のバスで40分、終点のNaantalin kaupunki下車
電話番号 : +358 2 5111111
定休日 : なし(開園期間:6~8月の3ヵ月)
営業時間 : 9:00〜16:30
料金 : 1Dayパス 35€
公式サイト : ムーミンワールド
フィンランド北部、北緯60度に位置するロヴァニエミは、ラップランド州の州都、人口は約6万人の小さな都市です。
北極圏から南へ8キロ、ヘルシンキからは約830キロ離れています。
第二次世界大戦で街の殆どが破壊されましたが、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトによる都市計画によって再建されています。
街の中にもあちこちにアルヴァ・アアルトの設計した建物があり、北欧建築を学ぶ人にとっては夢のような場所なんです。
ロヴァニエミでは、冬にはオーロラハンティング、スノーモービル、犬ぞり、クロスカントリー、スノーシュー、アイスフィッシングを。
夏にはジェットスキー、スイミング、乗馬、ハイキング、リバークルーズなど様々なアクティビティを楽しむ事ができます。
5月下旬から8月上旬まで続く「白夜」に、神秘的な「真夜中の太陽」を見てみたい方は絶景ポイントがいくつもあるロヴァニエミがおすすめですよ。
観光地をご紹介する前に、ロヴァニエミまでのアクセスについてご案内。
ヘルシンキからなら飛行機が最速で便利ですが、片道だけでも列車の旅を楽しんでみませんか?
観光客だけではなく、ロヴァニエミでホリディを楽しむフィンランド人にも人気がある寝台列車はサンタクロースエキスプレスと呼ばれています。
ロヴァニエミまでは約12時間。
14~18両編成で、寝台車、2等席(リクライニングシート)、食堂車、貨物車からなっています。
ダブルデッカー仕様で1階コンパートメントは共同のシャワー・トイレ付き、2階コンパートメントは各部屋にシャワーとトイレが付いています。
ヘルシンキ、ロヴァニエミ発ともに、18時台と21時台の2便がありますが、ロヴァニエミは夜早く閉まるお店も多いので、早い便がおすすめです。
また、2便のうち1便はロヴァニエミからさらに北にあるケミヤルヴィKemijarvi発着になっています。
一見高いように感じるかも知れませんが、移動費とホテル代と思えば逆に安くつく方法です。
個室シャワーにこだわらなければ、1階コンパートメントでも充分快適ですよ!
ウィンターリゾートシーズンや、サマーホリディには混み合うので、予定が決まればすぐにチケット予約をしましょう。
オンラインチケット購入はこちらから → VRtrain
まずはインフォメーションカウンターへ行き、北極圏到達証明書を発行して貰いましょう(有料)。
パスポートに記念スタンプを押して貰う事もできますが、パスポートはスタンプラリー帳ではないので、別紙を用意することをおすすめします。
インフォメーションセンターでは床に注目。
北極線境界を示す66°33'07'Nのラインが引かれているので、北極圏到達!的な写真や、境界線をまたいでいる写真をどうぞ。
建物の外にもあるので、ジャンプ写真も良いですね。
サンタクロースオフィスの扉を開け、部屋の奥まで進むとサンタクロースの姿が!
サンタクロースはロヴァニエミから300キロ程離れたコルヴァトゥントゥリの山の中で暮らしているはずなのに、なぜここにいるのか?
それはサンタクロースに会いたいという世界中の子供たちの夢を叶えるためにここにオフィスを構えることにしたからで、現在はロヴァニエミは公式にサンタクロースのホームタウンに認定されています。
そんなストーリーからして夢がありますよね。
お子さんへの説明もこれで困りません。
クリスマスが近くなると、オフィスへ入る行列が1時間を超える事もあるので、時間の余裕を持って行きましょう。
サンタさんとの記念撮影は有料(画像ダウンロードを含む)で、自分のカメラやスマホでの撮影はできません。
とてもフレンドリーなサンタさんなので、日本人だというと簡単な日本語で会話してくれるかもしれません。
他の見どころは、クリスマスのデコレーションや人形、とにかくクリスマスとサンタクロースに関する物なら何でも売ってるのではというくらいの品揃えのギフトショップや、サンタクロースポストオフィスなど。
サンタ村の消印付きでクリスマスシーズンに届くように投函できたり、サンタクロースからのカード(有料)の申し込みもできます。
1年中クリスマスなサンタクロース村、ぜひ訪れてみてくださいね。
住所 : Santa Claus Village, Tähtikuja 1, Napapiiri
マップ : Googleマップ
アクセス : ロバニエミから路線バス8系統で約30分
電話番号 : +358 207 99999
定休日 : 無休
営業時間 : 9:00〜19:00 ※時期によって異なるため公式サイトを事前にご確認ください
料金 : 入場無料、サンタクロースとの記念撮影は有料
公式サイト : サンタクロース村
北極圏の人々の生活や自然現象、フィンランド北部ラップランドの文化など、ヘルシンキではなかなか見る事が出来ない内容が充実しているアルクティクム博物館。
フィンランドの独立75周年を記念して1992年にオープンしました。
博物館は、国立ラップランド大学の北極センターと、ラップランド地域博物館の2つの施設から成ります。
館内はガラスが多用され、太陽光を沢山取り入れるために天井には1,000枚ものガラスが使われていて圧巻です。
常設展示の「北に生きるすべ」と「移り行く北極圏」ではラップランド地方に暮らす少数民族サーミ族の文化や暮らしについて学べる興味深い資料が展示されています。
北極圏に生息する動植物の生態については、はく製やボタンを押すと鳴き声が聞こえるシステムなど、大人も子供も楽しめる展示が盛り沢山。
館内にはレストラン、図書館、お土産コーナーなどもあり、ゆっくりと過ごすことができます。
ロヴァニエミ中心地からは徒歩10分程度、お天気が悪くてアクティビティに参加できない時などにおすすめです。
住所 : Pohjoisranta 4, 96200 Rovaniemi
マップ : Googleマップ
アクセス : ロヴァニエミ駅から徒歩約15分
電話番号 : +358 (0) 16 322 3260
定休日 : 月曜・12月24日 ※ 12月は月曜営業
営業時間 : 10:00〜18:00
料金 : 大人 18€ /子ども(7〜15歳)5€ /7歳未満 無料
公式サイト : アルクティクム
オーロラ観測ツアーでよく訪れるのがサーリセルカは、ヘルシンキから約1000キロ離れた北極圏の小さな町です。
サーリセルカが人気の理由は一般的に下記が挙げられます。
もう一つ筆者が実際に宿泊して感じたことは、小さな町で周囲に暗い場所がたくさんあるため、町を出なくてもオーロラが見れる可能性があるという点です。
ホテルに3日滞在しましたが、そのうちの1日は天候不良で回復するかどうか悩ましい状況だったので、オーロラ観測ツアーには不参加に。
ところが、夜中に天候が回復したのでホテルから歩いて行ける場所で、うっすらとしたものでしたがオーロラを見ることが出来た経験があります。
オーロラ鑑賞までの時間は豊富なアクティビティを楽しみましょう。
大きなホテルにはアクティビティデスクがあり、様々なプランが用意されています。
スノーモービル、クロスカントリー、スノーシュー、スキー、犬ぞり、そしてトナカイソリも体験できます!
サーリセルカの町にはスパ施設のあるホテルもあり、ラップランドの郷土料理を味わえるレストランやカフェもあるので、昼間も退屈することはありません。
ヘルシンキからは、行きはサンタクロースエキスプレスでロヴァニエミまで行き宿泊。
ロヴァニエミ観光のあとバスでサーリセルカまで移動(約4時間)。
帰りはサーリセルカ(イヴァロ空港)から1時間半のフライトでヘルシンキに戻るというコースがおすすめです。
フィンランドは英語が通じる国なので、あえてフィンランド語を覚える必要はありませんが、現地の人とコミュニケーションをとるのに最良のツールは「現地の言葉」ですよね。
冒頭でお伝えしたように、シャイで無口なフィンランド人に、フィンランド語で挨拶なんかした日には、相手の顔がぱあ~っと明るくなること間違いありません。
こんにちは「Hyvää päivää」ヒューヴァーパイヴァー
この読みにくさといい、聞きなれなさといい、この時点でくじけそうですが、実はフィンランド語にはとっても便利な挨拶言葉があるんです!
それが、カジュアルな「こんにちは」にあたる「Moi 」モイという言葉です。
日本語のやあ、英語のハーイ、イタリア語のチャオ、スペイン語のオラのようにカジュアルな相手に使うこんにちは「モイ♪」
便利なのはモイモイと繰り返すと、バイバイという意味になること。
もう一つ、旅の必需品ともいえる「ありがとう」の言葉。
これは「Kiitos」キートスと言います。
モイとモイモイとキートスの3つと笑顔で頑張ってコミュニケーションとってみてくださいね。
フィンランド人の名前って、日本人からすると、ちょっとクスッと笑える名前があるってご存知でしょうか。
F1ドライバーの「ミカ・ハッキネン」のように、最後の「ネン」は「小さい」を意味する指小辞ですが、名字になると住んでいた場所を表すことが多いと言います。
なんとフィンランド国民の1/3以上の名字が「~ネン」なんですよ。
「ネン」と付くだけで、関西弁っぽくなるから不思議。
パーヤネン、カタイネンさんもいます。
有名なスキージャンパー「ヤンネ・アホネン」、ボクシング選手の「アミン・アシカイネン」、ノキアジャパンで10年ほど前に社長を務めた「マウリ・ウコンマーンアホ」社長。
アホも良くある名前で草原や牧草を意味するんだとか。
1962年に初めてフィンランド大使になったのは「ヴィルヨ・アホカス」大使でした。
ネタのようですが、ちゃんと実在する人物の名前です。
本記事を読んで、「フィンランドってあまり知らない国だったけど興味が出てきた!」とか「行きたいとは思ってたけど、ますます行きたくなった、いつか行く!」なんていう感想をお持ち頂けたらいいなと思いながら書きました。
この冬の旅行にフィンランドでオーロラ観測はいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、モイモイ!!
最終更新日 : 2023/08/28
公開日 : 2018/07/27