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銀山温泉は、山形県と宮城県の県境、奥羽山脈の中にある山形を代表する小さな温泉街です。
大正末期から昭和初期にかけて建てられた洋風木造建築の旅館が銀山川の両端に立ち並び、独特の風情を醸し出しているのが特徴的。
その歴史は古く、江戸時代から地元の人々に親しまれてきました。
レトロで風情ある雰囲気を楽しむことができる温泉街として人気があります。
NHK連続ドラマ小説「おしん」の舞台として有名になったので、ご存知の方もいるかもしれません。
冬の雪景色はまさにおしんそのもの!
銀山温泉の歴史は、約500年前の江戸時代初期まで遡ります。
江戸時代初期にこの地で栄えた大銀山「延沢銀山」が名前の由来と言われていて、開湯は寛永年間(1614年)。
寛永8年(1631年)頃に延沢銀山は最盛期を迎えて、その銀山で働いていた工夫によって発見されたのが銀山温泉です。
元禄2年(1689年)に銀山の閉山後は人々が減少し、衰退していきましたが、湯治湯として徐々に賑わいを見せるようになりました。
その後、大正2年(1913年)の大洪水で甚大な被害を受けて一時期は壊滅的な状況に。
温泉の湧出量も減少し、長い間温泉街は衰退しますが、昭和元年(1926年)に新たな源泉が開発されました。
それをきっかけに盛り返し、銀山川の両岸に木造多層建築の旅館が次々と建てられて、1968年には国民保養温泉地に指定されました。
昭和61年(1986年)に「銀山温泉家並保存条例」が制定され、現在の大正ロマンを感じる温泉街の景観を維持しています。
そんな銀山温泉は、過去の何度かの苦難を乗り超えてきた、とても歴史のある温泉街です。
銀山温泉までのアクセス方法は飛行機か新幹線、高速バスの3つがあります。
主要地からのそれぞれの行き方について紹介しますので、予算や時間に応じて行き方を決めましょう。
飛行機で行く場合は、まず羽田空港からANAやJALと使って山形空港まで行きます。
所要時間は1時間、運賃は9,090円〜。
山形空港から銀山温泉までバスが走っていて、約1時間10分、運賃は1,500円で行くことができます。
合計で所要時間は約2時間10分、運賃は10,590円と1番早く銀山温泉まで行くことができるので、なるべく早く行きたい方は飛行機がおすすめです。
新幹線で東京から行く場合は、まず山形新幹線で東京駅からJR大石田駅まで向かいます。
所要時間は約3時間30分、運賃は11,640円~です。
JR大石田駅に着いたら、銀山温泉まではボンネットバスに乗って約40分、運賃は710円。
ボンネットバスは、予約不要の定期路線バスです。
筆者もバスに乗って銀山温泉まで行きましたが、路線を通っていくので、良いリフレッシュになりました。
合計で所要時間は約4時間15分、運賃は12,350円です。
高速バスで銀山温泉まで行く方法は2通りあります。
東京駅や新宿、池袋から仙台駅まで向かう場合は、所要時間は5時間30分~、運賃は1,510円~です。
仙台駅に着いたら山交バスに乗って尾花沢待合所まで向かい、尾花沢待合所に着いたらボンネットバスに乗り換えます。
所要時間は約2時間15分、運賃は2,460円。
合計で所要時間は7時間45分、運賃は3970円~と安いですが、時間がかかるので、時間に余裕があって費用を抑えたい方におすすめの行き方です。
どの季節に行っても四季を感じられて季節ごとの楽しみ方ができると思いますが、おすすめの季節は冬です。
情緒溢れる銀山温泉街の建物と雪景色のコラボレーションは圧巻の一言!
特に、夕方から夜にかけてガス灯の光がとても綺麗です。
12月~2月はとても寒いので、ダウンや厚手のジャケット、マフラーなど防寒対策が必須。
靴はスニーカーだと足先が冷たく感じてしまうので、ブーツや厚めの靴を履いていくことをおすすめします。
この時期の平均気温は氷点下を記録し、日中の最高気温は5℃ほどとかなり寒いです。
銀山温泉の見どころは、何と言っても温泉街の風情を感じられる旅館の建物の造りです。
銀山温泉は日本の温泉街の中では歴史が長い方で、建物から醸し出される雰囲気が独特でした。
温泉や足湯も良いですが、温泉街にあるグルメや温泉街奥にある白銀の滝も必見!
せっかくここまで来たなら、温泉や建物を見るだけで終わるのはもったいないです。
また、雪が降り積もる中、建物がライトアップされる景色は見ごたえ抜群。
日帰りだとしてもライトアップする夜までか、時間があるなら1泊はしていくとより一層楽しめます。
ライトアップされた時間帯は、インスタ映えする写真がたくさん撮れるので、銀山温泉に来た思い出として記念にぜひ写真を撮りましょう。
ここでは、銀山温泉のおすすめ観光スポットを紹介します。
温泉以外にも楽しみ方が満載です。
銀山温泉まで来たら、まずは銀山温泉街を散策するのがおすすめ。
川を挟んで両端にある風情ある建物を眺めているだけでも楽しいですよ。
まるで大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を満喫できます。
ついつい立ち止まって写真を撮りたくなるような建物ばかりで、温泉好きな方だけでなく、カメラ好きな方にとってもたまらない場所です。
さらに、銀山温泉ならではのグルメも楽しめます。
ぜひ時間をかけてゆっくり回ってみてくださいね。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑
マップ: Googleマップ
アクセス : JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車徒歩5分
電話番号 : 0237-28-3933
定休日 :なし
営業時間 :なし
公式URL : 銀山温泉街
「しろがね湯」は銀山温泉街に入口付近にある共同浴場です。
建物が小さく、中に入るとモダンな空間が迎えてくれる、独特な雰囲気が楽しめる温泉施設になっています。
筆者も昨年、銀山温泉に行った時にしろがねの湯に入りましたが、浴槽のサイズは4〜5人程度入れるくらいの大きさで、思っていたよりコンパクトな浴場でした。
浴室は1階と2階に分かれていて、男女入れ替え制となっています。
脱衣所はありますが、少し小さめなので荷物は少なめで行くと良いでしょう。
500円という安い値段で入れる数少ない浴場なので、銀山温泉に行ったらぜひ入ってみてください。
営業時間が17時までと終わるのが早いため、その点だけ注意しましょう。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑433
マップ: Googleマップ
アクセス : JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車徒歩5分
定休日 : 不定休
営業時間 : 8:00~16:30(閉館17:00)
料金 : 大人500円/小学生以下200円
注意点 : 宿泊不可
公式URL : しろがね湯
銀山温泉街の入口付近にある、銀山川沿いに設けられた共同足湯の「和楽足湯」。
各旅館と同じ源泉から引かれている足湯は無料で利用できます。
筆者も足湯に入りましたが、銀山温泉街のレトロな建物を眺めながらゆっくり浸かる足湯は極楽気分を味わえました。
歩き疲れた時にとひと休みして、足の疲れを取るのもおすすめです。
昔ながらの風情が残る共同足湯で、のんびり大正ロマンに浸れるとあって人気高い足湯となっています。
住所 : 山形県尾花沢市銀山新畑地内
マップ: Googleマップ
アクセス:JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車徒歩7分
定休日 : なし
営業時間 :なし
料金 : 無料
「白銀公園」は銀山温泉街から上流側にある公園です。
公園入口の白銀の滝から洗心峡(せいしんきょう)や籟音(らいおん)の滝、長蛇(ちょうだ)渓谷があり、公園内は徒歩約1時間で各名所を回ることができる散策路があります。
長蛇のように蛇行している姿から名付けられた長蛇渓や、銀鉱山の廃坑があるおもかげ円銀坑洞を見られます。
散策路を一周し、温泉街側に戻ると山の神社に戻ります。
坑洞内は遊歩道になっており、往復で20分程度で見学することができます。
坑洞内はひんやりとしていて、夏の暑い時期は涼みスポットにもぴったり。
入洞自由なので、温泉街まで来たら足を運んでみてください。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑443
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車徒歩10分で公園入口へ
電話番号 : 0237-22-1111
営業時間:
散策自由
※冬季は坑洞内に入れません。
定休日 : 散策自由(冬期は閉鎖)
銀山温泉から銀鉱山跡につづく遊歩道にある「せとこい橋」。
せとこい橋は自然の中にひっそりと佇む小さい橋なので、地図に載ってないこともあります。
赤い欄干の橋は、銀山温泉街のレトロな雰囲気とマッチしています。
せとこい橋と石橋の河鹿橋は、散策コースの川を辿ると見えてきて、遊歩道は銀山川に沿うように整備されています。
澄んだ水が流れる美しい川とせとこい橋が作り出す風景は、写真映えする観光名所として人気を集めています。
ぜひ自然を感じに、せとこい橋の方まで散策してみてください。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑443
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車徒歩10分で公園入口へ
※散策路途中にあります。
銀山温泉でおすすめの温泉宿を紹介します。
せっかく銀山温泉まで来たなら、1泊してゆっくり温泉やグルメを楽しむのも良いでしょう。
創業明治25年の能登屋旅館。
中に入ってみると、古い木々で組まれた梁や柱がその歴史を感じさせます。
その風格に思わず圧倒されることでしょう。
能登屋旅館は旅館全体が国の重要文化財になっていて、客室が全15室あります。
本館と別館でそれぞれ雰囲気が異なるので、どの部屋に泊まるか迷ってしまうかもしれません。
館内は自然と調和した素朴な和の雰囲気が広がっています。
温泉は大浴場と露天風呂だけでなく、展望露天風呂や貸切の洞窟風呂も完備。
また、お料理もとてもおいしく、尾花沢牛や鴨などの地元産の食材を使った料理は絶品です。
住所 :山形県尾花沢市大字銀山新畑446
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 : 0237-28-2327
営業時間 :
チェックイン:14:00~(最終21:00)
チェックアウト:10:30まで
一泊の料金:(大人二人、朝食付き),16,800円~(税込)
公式URL : 能登屋旅館
仙峡の宿「銀山荘」は銀山温泉街に行く前にある、創業1964年の旅館です。
銀山荘の宿泊プランで1番おすすめなのは、半露天寝湯つきの客室です。
お部屋にプライベートの露天寝湯がついており、心ゆくまでゆったりくつろぐことができます。
もちろん大浴場や露天風呂にも入ることもでき、色々な楽しみ方ができる旅館になっています。
また、露天寝湯は夜にライトアップされるので、夜空を見上げ、幻想的な雰囲気を楽しみながら温泉に浸かることも!
内湯が露天風呂に繋がっているので、お湯に浸かりながら外に出ることもできます。
お食事は、夕食には黒毛和牛や地元の食材を使った郷土料理、朝食はお味噌汁や名物の「おしんめし」など、朝にぴったりの和朝食をおいしくいただけます。
また、銀山荘では日帰り入浴もできるので、宿泊ができない方は日帰りだけでも行ってみるのも良いでしょう。
住所 :山形県尾花沢市大字銀山新畑85
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 :0237-28-2322
営業時間 :
チェックイン:15:00 (最終19:00)
チェックアウト:10:00まで
料金 :一泊の料金14,500円 ~ (4名様1室利用時)
注意点:
チェックインが予定時間を過ぎる場合必ずご連絡下さい。
入湯税が別途必要です。(お一人様150円)
旅館「藤屋」は大正時代から続く風情ある旅館の中で、ひと際目立つ存在の建物です。
藤屋には大浴場がない代わりに、各階に合わせて5つの貸切風呂があります。
石や竹、ヒバなどコンセプトの異なった5つの貸切風呂を希望の時間に誰にも邪魔されずに堪能できますよ。
どのお風呂にも大小のタオルが置かれているため、手ぶらでお風呂に行くことができるのもいいですね。
旅館藤屋は銀山温泉では数少ないプライベートを重視している旅館なので、カップルやご夫婦に特におすすめです。
藤屋は温泉街の中央にあるため、温泉街の入り口にある建物を見に行くにも、白銀の滝がある散策コースに行くのにも便利な場所にあります。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑443
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 : 0237-28-2141
営業時間 :
チェックイン:15:00~(最終19:00)
チェックアウト:10:00まで
料金 :
平日料金27,800円~ ( 3名様1室利用時 )、休日料金29,800円 ~
※プランによって料金が異なりますので、詳細はHPをご確認ください。
銀山温泉に来たらぜひ食べておきたいおすすめのグルメを紹介します。
旅館で食べる食事とは違った、温泉街ならではのグルメを楽しんでください。
はいからカリーは、山形県産の小麦「ねばりごし」を使ったカレーパンです。
皮はしっとりとしていて、中には野菜が溶け込んだスパイシーなカレーが入っています。
1日で数百個も売れる人気商品で、早いと夕方には売り切れることも!
観光シーズンであるゴールデンウィークや夏休み、紅葉シーズン、冬休みなどに行くと、午前中に完売してしまうこともあるため注意してください。
はいからカリーパンは1個210円で、コーヒーとカリーパンのセットが550円です。
店内では、カリーパン以外にもずんだ餅などのスイーツやお食事も楽しむことができます。
辛過ぎないので、辛いのが苦手な方でも食べられますよ。
どこか懐かさを感じるカリーパンは、はいからさんだけの限定品!
大正ロマン溢れる情緒ある風景を楽しみながら、絶品カリーパンをぜひ味わってみてくださいね。
また、店内で食べられるだけでなく、テイクアウトやお土産、通販での購入もできます。
住所 : 山形県尾花沢市 大字銀山新畑451
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 : 0237-28-3888
定休日 :なし
営業時間 :9:00~18:00
公式URL : はいからさんのカリーパン
伊豆の華は築140年の歴史ある古民家で、昭和27年に創業した尾花沢蕎麦街道 十二番所"に名を連ねる老舗のお蕎麦屋さんです。
蕎麦には尾花沢産そば粉「最上早生」を使っていて、香り高く、甘み際立つ外一(といち)そばをいただけますよ。
伊豆の華には色々なメニューがありますが、中でも食べたいのが名物メニューの揚げ茄子おろし蕎麦!
筆者が行った時は寒かったので温かいお蕎麦を食べましたが、出汁が茄子に染み込んでいてとてもおいしかったです。
夏なら冷えたお蕎麦を食べてもいいですね。
お店は2階建てになっているのですが、席が空いてるなら2階席に行くことをおすすめします。
そうというのも、2階からは温泉街の風景を眺めることができるんです。
銀山温泉の景観をゆっくり眺めながら、名物の揚げ茄子蕎麦を味わってみてください。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑440
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 :0237-28-2036
定休日 :水曜日
営業時間 :11時00分~22時00分
公式URL : 伊豆の華
銀山温泉街にある、創業明治30年の銀山温泉明友庵。
銀山温泉名物「銀山まんじゅう」は、黒糖まんじゅうとごままんじゅうの2種類があります。
特産品で有名な銀山まんじゅうは、栗を刻んで混ぜてあって観光客から人気の商品です。
銀山まんじゅうは1個税込で119円なので、小腹が空いた時に食べてみると良いでしょう。
筆者が行った時は、店内で蒸かしたてのまんじゅうを食べましたが、甘さ控えめでおいしかったです。
また、和菓子だけでなく他にも洋菓子パンなど種類豊富なのが嬉しいところで、お土産にも最適なお店ですよ。
住所 : 山形県尾花沢市大字銀山新畑438-2
マップ: Googleマップ
アクセス :JR大石田駅から尾花沢路線バス銀山温泉行きで40分、終点下車15分
電話番号 : 0237-28-2588
定休日 :なし
営業時間 :8:00~18:00
公式URL : 銀山温泉明友庵
大正ロマンを感じる銀山温泉。
温泉にゆっくり浸かって日頃の疲れを癒してください。
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最終更新日 : 2021/07/19
公開日 : 2020/04/08