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南米大陸から西へ約3,800km沖合の太平洋上に浮かぶ世界遺産の島「イースター島」。
この島は、香川県の小豆島とほぼ同じ面積の火山島で、 ニュージーランド や ハワイ と共に南太平洋のポリネシアを構成しています。
同じ地域に属するタヒチ島からは約4,000km、最寄りにある有人島までも約2,000km以上離れている、まさに「絶海の孤島」と呼ぶに相応しい存在です。
島内には、古代に造られたとは思えないような石造の巨像をはじめ、洞窟内の壁画や住居跡などの古代遺跡が点在しています。
また、島の43.5%がラパ・ヌイ国立公園として、そして全体がユネスコの世界文化遺産として登録されているんですよ。
正式名称はパスクワ島(Isla de Pascua)で、オランダ海軍提督ヤコブ・ロッゲフェーンが1722年の復活祭(イースター)に発見したことに由来します。
その他、島民の間ではポリネシア系先住民の言葉で「広い大地」を意味する『ラパ・ヌイ(Rapa Nui)』という名でも親しまれているんだそう。
島の総面積は166平方km、全長約23km・最大幅10kmの二等辺三角形に近い地形をしているのが特徴で、海岸沿いを中心に個性豊かなモアイ像が数多く点在しています。
人口は約7,750人(2022年時点)で、ほとんどが島の中心部であるハンガ・ロア村に住んでいるそうです。
また、そのうち約7割以上はポリネシア系先住民が占めるため、英語やスペイン語のほかに、島固有の言語であるラパヌイ語も積極的に話されています。
日本との時差は-15時間で、日本が12時のときイースター島は前日の21時です。
サマータイム(夏時間)の実施期間中は通常より1時間前倒しとなるため、現地時間の切り替わりに注意が必要です。
この島は南半球に位置しているため、日本とは季節が反対です。
年間を通じて温暖で過ごしやすいですが、冬(5〜10月)でも日差しが強いので、訪れる際は紫外線対策をしっかりと行うようにしましょう。
ベストシーズンは乾季にあたる11〜4月で、毎年1月下旬から2月上旬まで開催されるタパティラパヌイ祭りを目当てに多くの観光客で賑わいます。
正式な通貨はチリ・ペソ(CLP)ですが、米ドルも同等以上に流通しています。
島内では日本円を両替することができないので、日本を出国する前になるべく両替を済ませておくことをオススメします。
また、利用可能なATMは、ハンガ・ロア村中心部に位置するチリ国立銀行(Banco Estado)、およびサンタンデール銀行(Banco Santander)の2ヵ所のみです。
マタベリ国際空港内には設置されていないので、各種クレジットカードのキャッシング機能を利用する場合は気を付けてくださいね。
イースター島は海底火山の噴火により出来た島で、全体が火山岩で形成されています。
最初の人類が辿り着いたのは4〜5世紀頃、9世紀頃、そして13世紀頃など諸説あるものの、ポリネシア人が船に乗ってやってきたのが最も有力であるとか。
この島はニュージーランドやタヒチ、ハワイなどと共にポリネシアを構成していますが、先住民によるイースター島への入植はこれらの島々よりも早かったそうです。
入植から歳月が流れるにつれて、島では厳格な部族社会がいくつも形成されていきました。
モアイ像は各部族の権力を象徴する存在として崇められ、10世紀から17世紀頃まで盛んに造られていたそうです。
残念ながら、18世紀以降には部族間の抗争により島内にあるほとんどのモアイが切り倒されてしまいました。
しかし、今もなお不思議な幻想に包まれた島の歴史は多くの人々を魅了し続けています。
イースター島を観光で訪れるには、事前の入島申請およびチリ政府が定める国立公園の入場料を支払う必要があります。
ここでは、旅行に必要な手続きや国立公園の入場チケットについて紹介します。
イースター島への旅行には、入島申告書類(FUI)の事前申請が義務付けられています。
申請は渡航日の3週間前から可能で、すべてインターネット上で行うことができます。
また、手続き完了後に発行される許可証はフライトの搭乗手続き、または現地到着時に提示を求められるので大切に保存するようにしましょう。
申請に関する詳細条件やオンライン申請フォームは、 こちら をご確認ください。
島内にある観光名所の多くはラパ・ヌイ国立公園に属しているため、観光に訪れるにはチリ政府が発行する入場チケットを購入する必要があります。
チケットの販売窓口はマタベリ国際空港の到着口手前、またはハンガ・ロア村のアタムテケナ通り(AV. ATAMU TEKENA)にあるCONAFチケットオフィス(CRUZ VERDE薬局の隣)を利用するのが一般的です。
しかし、イースター島を訪れる観光客のほとんどは空港で購入します。
チケットの有効期限は購入日から10日間で、他人への譲渡は認められていません。
また、国立公園の敷地内では警備員からチケットの提示を求められることがあるので、滞在中は常に携帯するよう心がけてください。
※ 6歳以下無料/学生・高齢者割引の適用なし
日本からイースター島へのアクセス方法と島内での移動手段を紹介します。
レンタカーやレンタサイクルは、オススメのレンタル会社や利用料金の目安もご紹介するので、ぜひ旅行を計画するための参考にしてくださいね。
日本からイースター島へは、チリの首都であるサンティアゴから運航している国内線を利用してアクセスすることができます。
2022年10月現在、日本からサンティアゴへの直行便は就航しておりません。
日本から行く場合は、まずアメリカ本土やメキシコ行きの国際線を利用し、これらの主要都市を経由してサンティアゴへと向かうのが一般的となります。
中東やヨーロッパを経由する便もありますが所要時間が大変長くなってしまうので、おすすめはしません。
経由地での乗り継ぎ時間にもよりますが、日本からの所要時間は最短でも30時間は見込んでおく必要があります。
24時間以上の飛行機移動はかなり体力を消耗しますので、途中の乗り継ぎ時間が長いフライトをあえて予約して休憩するというのも選択肢の一つでしょう。
便数:1日1〜2便
所要時間:【往路】5時間15分/【復路】4時間40分
航空会社:LATAM航空
空港からハンガ・ロア村中心部までは、約1.5km離れています。
タクシーの台数は少ないので、事前に送迎を手配しておくとホテルまでスムーズに移動することができるでしょう。
島内には空港シャトルサービスを無料で提供しているホテルが多いため、予約時に送迎サービスが利用可能であるかを事前に確認しておくことをオススメします。
また、徒歩でも約20〜25分ほどでアクセスできますが、女性の1人旅や到着時間が日没以降となる場合はなるべく利用を避けるのが無難です。
島内の見どころは、主にレンタカー・レンタバイク・レンタサイクルなどを利用して訪れることができます。
効率的に観光を楽しむならやはりレンタカーの存在は欠かせませんが、イースター島では交通ルールや自動車賠償責任保険の適用条件が日本と大きく異なるため、運転にあまり自信の無い方にはオススメしません。
また、ハンガ・ロア村からは主要な観光名所を巡るツアーもいくつか催行されています。
近場はレンタサイクル、少し遠い場所には現地ツアーというように、いくつかの交通手段を組み合わせて観光するのも良いでしょう。
島内観光に最も便利なのはレンタカーです。
ハンガ・ロア村にあるレンタカー会社やホテルでは、1日 CHP50,000〜90,000(日本円で約7,700〜13,800円)で4WDを貸し出しています。
オートマおよびマニュアル車の2種類を用意していますが、マニュアル車の方が安くレンタルすることができます。
また、台数は少ないですが、CHP 30,000〜35,000(日本円で約4,600〜5,400円)ほどでバイクも借りられますよ。
現地でレンタカーを利用するには国際免許書とクレジットカードが必要なので、パスポートと一緒に携帯するようにしましょう。
近場の観光には、レンタサイクルがオススメです。
料金は1日あたりCHP10,000〜12,000(日本円で約1,500〜1,850円)が目安なので、レンタカーよりもお得に観光を楽しむことができますよ。
レンタサイクルはマウンテンバイクが主流ですが、スポーツタイプのe-bike(電動自転車)もレンタルしているため、遠出する場合はこちらを利用するのも良いでしょう。
ハンガ・ロア村から催行されている現地ツアーは、半日で楽しめるプランや日本語ガイド付きなど様々です。
ツアー料金は選択するプランの種類によって異なりますが、日本語ガイドが同行するプランは英語ガイドに比べると2倍以上高くなります。
これらはインターネットでも事前予約することが可能なので、ご自身の予算とツアー料金を照らし合わせながら参加を検討するのが良いでしょう。
島内の主要な見どころを一通り観光するなら最低でも2泊3日、ゆっくりと観光を楽しむのであれば3泊4日以上滞在するのが理想です。
日本からイースター島までの移動にかかる所要時間は、乗り継ぎを含め約20時間以上かかるため、現地での滞在日数が2泊3日となると、かなり忙しいスケジュールとなってしまいます。
短い旅行日程で島内の見どころを巡るのであれば、以下で紹介する「アフ・トンガリキ」「ラノカウ」「ラノララク」「タハイ儀式村」「テ・ピト・クラ」の5つに絞って観光するのがオススメです。
イースター島には約900体のモアイ像が点在していますが、その他にも石造りの建物や岩絵など考古学的に大変貴重な見どころが沢山あります。
また、歴史的な観光地だけでなく美しい自然環境も評判で、ハイキングや乗馬・スキューバダイビングなどのアクティビティーを楽しむのもオススメです。
ここでは、島内にある観光スポットを厳選してご紹介します。
アフ・トンガリキは、イースター島観光のハイライトと言っても過言ではないほど、高い地名度と人気を誇る観光スポットです。
ここは、かつて島内最大規模の集落があったと推測される場所で、両翼100m、計15体のモアイ像を有するポリネシア圏最大の遺跡として知られています。
トンガリキは島の言葉で「王の港」を意味し、その名の通り島内で最も標高の低い場所に造られているんですよ。
1960年に発生したチリ沖大地震では、津波によりアフそのものが形を失くしてしまうほど深刻な被害を受けてしまいましたが、日本企業の援助によって1995年に修復が実現したといわれています。
古くから集落として栄えていた地域なので、周辺には魚や鳥人などが描かれた岩絵も多く残されており、かつての繁栄ぶりを伺うことができます。
また、アフ・トンガリキはイースター島で最も有名な朝日鑑賞スポットとしても有名で、明け方を中心に多くの観光客で賑わいます。
15体のモアイ像の向こう側に輝く朝日は、1度見たら忘れられないほどの美しさなので、ぜひ早起きしてでも訪れてみてください。
英名 : Ahu Tongariki
住所 : Ahu Tongariki, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約35分
料金 : 無料(国立公園入場チケットの提示が必要)
公式サイト : アフ・トンガリキ(ラパヌイ国立公園)
ラノカウは、島の南西部に位置する標高324mの休火山です。
主な見どころは、約250万年前の噴火により形成されたといわれるカルデラ湖で、展望台からは直径約1,600m・高低差200mを誇るダイナミックなパノラマビューが楽しめます。
この湖の水面は「トトラ」と呼ばれる植物に覆われているため、あまり深さがあるようには見えませんが、約5〜11mの水深があり、島の水源の1つとして親しまれているそうです。
また、海側の火口縁の上には鳥人儀礼が行われたと伝えられる神聖な場所があります。
この儀式では、沖合に浮かぶ島「モツ・ヌイ」を毎年訪れるセグロアジサシという渡り鳥が、その年で最初に産み落とす卵を取りに行くレースが行われていました。
周囲を海に囲まれたイースター島では、神の使いがこの渡り鳥であり、その卵には特別なパワーが授けられると信じられていたそうです。
正月の風物詩である「福男選び」のように、縁起を担ぐ行事だったのではないでしょうか。
英名 : Rano Kau
住所 : Mirador Rano Kau, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約26分
営業時間 : 9:00〜17:30
島の南東部に位置する小高い山で、加工が容易な石材が採れることからモアイ像を造るための石切り場として使用されていました。
島内にあるモアイ像は、ほぼ全てラノララクから切り出されたそうで、周辺には制作途中のモアイ像が約400体ほど点在しています。
この場所に残されたモアイ像はそれぞれ大きさや形が異なりますが、高さ10mを超える大型のものが多く、最大で高さ21.6mを誇るモアイ像もあるのだとか。
鮮やかな緑に中に佇む無数のモアイ像は、イースター島だからこそ見られる光景ですね。
英名 : Rano Raraku
住所 : Rano Raraku, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約33分
営業時間 : 9:00〜18:00
公式サイト : ラノララク(ラパヌイ国立公園)
島の北東部に位置する白砂のビーチで、海水浴やシュノーケリングを楽しむことができます。
砂浜のすぐ横には、1960年にタヒチから移植されたといわれる背の高いヤシの木が立ち並んでいて、素敵な南国ムードを味わうには最適な場所と言えるでしょう。
イースター島への最初の移住者となったポリネシア系の先住民は、太平洋を約2,000km以上カヌーで航海した末にこの場所へと辿り着いたと言われています。
遥か昔、新たな土地を目指して冒険の旅に出た人々が最初に発見した場所を実際に訪ねることができるなんて、なんだかとても感慨深いですよね。
また、このビーチは島内で唯一遊泳が可能であることから、観光客だけでなく島民にとっても大切な憩いの場として親しまれています。
周辺には、軽食や飲み物を販売する露店や有料トイレもあるため快適に過ごせますよ。
また、ビーチの駐車場から砂浜へと向かう途中には「アフ・ナウナウ(Ahu Nau Nau)」という、イースター島で最も保存状態が良いモアイ像が立ち並んでいます。
これらのモアイ像は比較的新しい時代に製作され、長い間土に埋もれていて風化が進まなかったため、非常に良好な保存状態が保たれているのが特徴です。
像の背中や祭壇の壁面に、動物や幾何学模様などのレリーフが残っているのは、島内でアフ・ナウナウのモアイ像だけであると言われています。
アナケナ・ビーチは自然の美しさだけでなく、歴史的な見どころも非常に充実したスポットです。
英名 : Anakena Beach
住所 : Anakena Beach, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約27分
公式サイト : アフ・ナウナウ(ラパヌイ国立公園)
イースター島の内陸部に位置する遺跡で、1955年にフィゲロアにより復元されたことで知られています。
島内にあるアフの多くが海岸線に造られ、海に背を向けているのに対し、アフ・アキヴィに並ぶ7体のモアイは島の中心部の広々とした草原に位置し、海を望むように立てられているのが特徴です。
一説によると、アフ・アキヴィのモアイ像はこの島を最初に支配したとされるホトゥ・マトゥア王の使者であり、彼らの故郷であるヒバの国の方角を見つめているのではないかと言われています。
内陸部はオフロードなので、レンタカーでアクセスする場合は気を付けてくださいね。
英名 : Ahu Akivi
住所 : Ahu Akivi, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約15分
公式サイト : アフ・アキヴィ(ラパヌイ国立公園)
島内で唯一、女性のモアイ像が存在するとされる遺跡です。
主な見どころは精巧に造られた2つの祭壇で、プレインカ文明を思わせる高度な石組みが注目を集めています。
周辺にはモアイ像がいくつか転がっていますが、潮風などにより風化が進んでいて保存状態があまり良くありません。
モアイ像が目当てというよりは、祭壇を見学しに訪れるスポットであると言えるでしょう。
他の観光名所と比較すると迫力に劣るかもしれませんが、静かな環境で歴史の趣を堪能したい方にはぴったりなスポットです。
ラノカウやオロンゴ儀式村から近いので、合わせて観光することをオススメします。
英名 : Ahu Vinapu
住所 : Ahu Vinapu, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約15分
公式サイト : アフ・ビナプ(ラパヌイ国立公園)
島内に点在する数あるモアイの中で、唯一アフに運ぶことに成功したとされる最大のモアイ像が残る遺跡です。
その大きさは高さ約10mで、重量に至っては約80トンに及ぶといわれています。
かつてはアフの上に直立していましたが、1838年以降に倒されてしまったため、現在は2つに崩壊した姿だけ見学することができます。
周辺には、先住民の言葉で「光の石」を意味し『地球のヘソ』という名で親しまれる人気のパワースポットもあるので、ぜひ合わせて訪れてみてください。
円を描くように積み上げられた、石垣の中心にある直径約75cmの丸石は磁気を帯びていて、不思議な力を秘めているそうですよ。
古代から先住民により大切に受け継がれる神聖な地に足を運ぶだけでも、なんだかとてもご利益があるような気がしてきますね。
英名 : TE PITO KURA
住所 : Ahu Te Pito Kura, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガロア村中心部から車で約28分
公式サイト : テ・ピト・クラ(ラパヌイ国立公園)
アフ・タハイ、アフ・コテリク、アフ・バイ・ウリという3つの祭壇により構成されている複合施設です。
タハイ儀式村には、計7体のモアイ像のほか、かつての住居跡や広場、パイナと呼ばれる宗教儀式の舞台など様々な見どころがあります。
これらは1974年にアメリカの考古学者である故ウィリアム・ムロイ博士によって復元されたことで知られ、島を代表する観光名所の1つとして親しまれています。
中でもアフ・コテリクは、島内にあるモアイ像で唯一目がはめ込まれており必見です。
夕暮れ時は、祭壇に立ち並ぶモアイ像と美しい夕日が織りなす神秘的な光景を目当てに多くの観光客が訪れます。
海辺で夕日を眺めながら、離島ならではのゆっくりとした時間を過ごすのも良いですね。
英名 : Sector Tahai
住所 : Hanga Roa, Isla de Pascua
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガ・ロア村中心部から徒歩10分
公式サイト : タハイ儀式村(ラパヌイ国立公園)
プナパウは、モアイ像の頭の上に載せる帽子のような石材「プカオ」を切り出していたとされる遺跡です。
この採掘場で採れる石材は「スコリア」という特徴的な色をした火山岩で、周辺には現在も切り出し途中の石材が多く残されているんですよ。
かつて、イースター島では髪を赤色の顔料で染めて、髷(まげ)を結う習慣があったそうで、プカオは先住民のヘアスタイルを象徴していたのではないかといわれています。
帽子のような石材といっても、その大きさは直径約1.8〜3mもあるため、海岸沿いまで運ぶのはとても大変だったことでしょう。
この場所で切り出された石材のうち、約60前後は沿岸部の祭壇へと運び出されました。
また、その他25個はプナパウ周辺に取り残された状態なので、訪れる際はぜひ隣に並んでその大きさを体感してみてください。
オロンゴは、かつて先住民が住んでいた村がそのまま残る遺跡です。
このエリアには53の石室や石家をはじめ、計500以上の岩絵など、主に宗数に関連する施設が多く点在しています。
実際に遺跡を訪れてみると、1つひとつの建物が平たい石を何層も積み上げて造られているのが分かります。
オロンゴ遺跡は島内でも有数の規模を誇る観光名所なので、イースター島を観光する際はぜひ欠かさずに訪れてくださいね。
英名 : Orongo
住所 : Orongo, Easter Island, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガ・ロア村中心部から車で約31分
営業時間 : 9:00〜17:30
公式サイト : オロンゴ遺跡(ラパヌイ国立公園)
イースター島にあるホテルの多くは「ハンガ・ロア村(Hanga Roa)」に位置しています。
空港から近く、ツアー会社やレストラン、ATMなどが揃う便利なエリアです。
島内には公共交通機関がないので、ホテル選びの際は立地だけでなく、シャトルサービスの有無も確認するのが良いでしょう。
町の中心部から離れていると移動が面倒ですし、予想外の出費に悩むことになりかねません。
島内の観光スポットはすべてハンガ・ロア村から日帰りできるため、この辺りを観光拠点にするのが理想です。
ここでは、ハンガ・ロア村にあるおすすめのホテルを厳選してご紹介します。
最初にご紹介するのは、マタベリ国際空港からわずか2kmの場所にある「タハ タイ」という3つ星ホテルです。
ハンガ・ロア村の中心部までは歩いて5〜6分の距離に位置しています。
買い物や食事など、ちょっとした用事でも気軽に出かけられるのは嬉しいですよね。
ホテルは南国の緑に囲まれたリゾート感たっぷりの雰囲気で、すぐ目の前には太平洋を一望する大パノラマが広がります。
ウッドデッキの隣にはレストランが併設されており、朝食のほかランチやディナーも楽しめます。
客室は全部で40室。
スタンダードなダブルルームでも30平米と広々とした造りをしているのが特徴です。
内装はシンプルですが必要なものが揃っており、快適にお過ごしいただけます。
日本人も勤務しているので、スタッフとのコミュニケーションも安心です。
住所 : Apina Nui s/n, Isla de Pascua, Valparaíso, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガ・ロア村中心部より徒歩5〜6分
電話番号 : +56 32 255 1192
営業時間 : チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
せっかくイースター島を訪れるなら、国立公園の敷地内に泊まってみませんか?
この島は多くのモアイ像が点在することから、全体が国立公園であると認識してしまう方も少なくありません。
世界遺産として知られる「ラパヌイ国立公園」ですが、実際の敷地面積は島の4割程度に留まるのだそう。
「ハレ ウタ」は空港近くの国立公園内にある4つ星ホテルです。
宿泊プランには空港からの無料送迎サービスが含まれています。
ハンガ・ロア村の中心部からは3kmほど離れていますが、宿泊者専用のレンタサイクルを利用すれば10〜15分で行くことができます。
オロンゴ儀式村やアフ・ビナプ、アフ・タハイから近く、個人でも観光をお楽しみいただけるロケーションです。
ホテルは木材を基調とした造りで、自然に溶け込むような居心地の良い趣を醸し出しています。
敷地内には緑豊かな庭園にプール、スパやレストランが併設されており、離島の別荘を訪れているような気分が味わえます。
客室は9室のみとなります。
プライベート感のあるリゾートで、ラグジュアリーなコテージステイを楽しみたい方は必見です。
国立公園ならではの壮大な自然をぜひご堪能ください。
住所 : Avenida Hotu Matua s/n, Isla de Pascua, Valparaíso, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガ・ロア村中心部より車で5分
電話番号 : +56 32 255 0134
営業時間 : チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
アウトドア好きの方におすすめなのが、こちらのロッジ。
ハンガ・ロア村の中心地までわずかという立地もさることながら、そこから見渡す景色も素晴らしい宿です。
もちろん、空港からの無料送迎サービスも提供しています。
あくまでもロッジなので宿泊プランは素泊まりのみとなりますが、客室にはキッチンが付いているので簡単な調理は行えます。
近くにはレストランやカフェもあるので、外食を中心に考えている方にとっては好都合でしょう。
客室は全室オーシャンビュー。
外に小さなプライベートバルコニーが設けられているのも嬉しいポイントです。
バンガローの定員は通常2名ですが、最大4名まで泊まれるタイプもあります。
どの客室も50平米以上と広々とした造りなので、家族旅行などでも快適に過ごせますよ。
無料Wi-Fiはもちろん、ゲストルームには高級寝具や薄型テレビ、レインシャワーやバスアメニティーなども備わっています。
24 時間対応フロントデスクやコンシェルジュデスクも完備しており、まさにホテルさながらです。
ハンガ・ロア村でコスパの高い宿をお探しの方に、ぜひおすすめしたい宿です。
住所 : Rano Kau, Hanga Roa, Isla de Pascua, Valparaíso, Chile
マップ : Googleマップ
アクセス : ハンガ・ロア村中心部より徒歩10〜15分
電話番号 : +56 9 6622 4387
営業時間 : チェックイン 12:00/チェックアウト 10:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
今回は、イースター島のおすすめ観光スポットを旅行に役立つ情報と合わせてご紹介しました。
豊かな自然と壮大な遺跡の魅力が融合するイースター島は見応え満載です。
実際に訪れて、憧れの世界遺産を満喫してください。
※チリの観光関連記事: チリの旅行情報やおすすめ観光スポットを徹底解説!モアイ像やパタゴニアの大自然と共にチリワインを楽しもう
最終更新日 : 2022/10/25
公開日 : 2021/02/10