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南房総とは、千葉県の房総半島の最南端に位置する地域です。
どこからどこまでを南房総と呼ぶかは曖昧ですが、 千葉県の公式HP によると館山市、勝浦市、鴨川市、南房総市、いすみ市、大多喜町、御宿町、鋸南町のことを南房総エリアとしています。
房総半島の南側の太平洋は暖流である黒潮が流れているため、冬は暖かく夏は涼しい海洋性の温暖な気候です。
特に春には菜の花をはじめとした花が咲き誇り、アクアラインを利用すれば都内からでも1時間半ほどでアクセスできることから、毎年多くの観光客が訪れます。
暖流にもたらされる外界水と東京湾の内湾水の混合地域で、様々な魚種が取れる場所としても有名です。
地元では新鮮な魚介類をいつでも食べることができます。
また農作物も豊富で、花きやいちご、びわ、など暖流によって形成された温暖な気候に適した多彩な特産品が生産されています。
このように、南房総は変化に富んだ海岸線や緑豊かな自然環境に恵まれ、多くの観光施設や宿泊施設がある、関東有数の観光地となっています。
鋸山は、南房総に属する千葉県富津市と鋸南町の境にある山です。
千葉県は県全体が関東平野に属するため高い山がなく、日本で唯一標高500m以上の山がない県です。
そんな千葉県において登山先として人気の山が鋸山です。
鋸山のふもとである「金谷」には横須賀からフェリーが出ており、横須賀から片道800円、40分で来れることから、神奈川県からの観光客も多い山です。
鋸山は、江戸時代後期から1985年までは石材を切り出す山として栄えました。
鋸山から切り出す山は「房州石」と呼ばれ、加工がしやすく耐火性・保湿性が高いことから、昔からかまどなどによく使用されてきました。
東京から近いこともあり、横須賀軍港や東京湾要塞、早稲田大学や靖国神社の建設にも使用されています。
しかし、コンクリートの台頭により徐々に需要は減り、自然保護も相まって1985年に採掘は終了し、現在は観光資源となっています。
鋸山は麓から徒歩で登ることはもちろん、ロープウェーで一気に登ることも、車で頂上付近まで行くこともできる山です。
徒歩で登る場合は、JR内房線の「浜金谷駅」か東京湾フェリーで金谷フェリー港まできましょう。
そこから「車力道コース」か「関東ふれあいの道」コースから山頂まで登ることができます。
車で鋸山山頂付近へ行く場合は、「鋸山登山自動車道」を使うルートと、「鋸山観光道路」を使うルートがあります。
鋸山登山自動車道は鋸山の西口管理所まで続く有料道路となっており、通行料として1,000円かかりますが、山頂まですぐに行くことができます。
2.6kmの鋸山登山自動車道の車道にはヤシの木が植えられており、南国気分を味わえます。
ヘアピンカーブからの景色も綺麗なので、途中で路肩に車を停めて景色を見ている人もいます。
もう1つの「鋸山観光道路」は無料で利用することができます。
鋸山観光道路への入り口は国道127号線から入るのですが、小さい看板があるだけでとてもわかりにくいです。
鋸山登山自動車道よりも館山方面に進んだところにあるので、過ぎてしまわないように気を付けましょう。
どちらの道路を使っても終点には無料の駐車場があります。
鋸山のロープウェイ乗り場は金谷フェリー港から歩いて10分程度、浜金谷駅から歩いて7分程度のところにあります。
もちろん駐車場もあるので、車でロープウェイにアクセスすることもできますよ。
なお、鋸山は石材を切り出していたため、山肌がとても幻想的になっています。
「ラピュタの壁」と呼ばれるところでは、まるでジブリの天空の城ラピュタの世界に入ってしまったような景色が広がっています。
車力道コースから登山していた場合、ラピュタの壁を過ぎてすぐに見えるのが「観音洞窟」。
不規則な形をしている山肌は、以前は石切場として利用されていた名残です。
不規則な形がラピュタの世界観をよりいっそう引き立てています。
鋸山にはこのような神秘的な場所がいくつかありますが、この観音洞窟が最も神秘的な場所だと筆者は感じました。
また、鋸山の山頂付近には日本寺という寺院があります。
その歴史は古く、725年に聖武天皇の勅令によって開山されました。
日本寺には歴史的価値のあるものがいくつかあります。
中でも大仏「薬師瑠璃光如来」は、日本で最も大きい座像の大仏です。
大仏というと奈良や鎌倉のイメージが強いかもしれませんが、奈良の大仏が高さ約18m、鎌倉の大仏が高さ約13mに対し、日本寺の大仏は高さ約31mもあります。
近くで見るとその大きさはまさに圧巻です。
その他、日本寺の北口管理所のすぐ近くには、百尺観音という中東の遺跡を彷彿とさせる姿の観音様がいます。
名前の通り百尺(1尺=約30cm)の高さを誇る観音様となっており、こちらも近くで見ると圧巻です。
岩場に囲まれ神秘的な雰囲気があります。
さらに、鋸山に行ったら必ず訪れたいスポットが「地獄のぞき」です。
百尺観音のちょうど上のところに位置する地獄のぞきは、切り立った崖に突き出した展望台があり、そこから下を見下ろすことができます。
落差100mにもなっていて、まさに地獄をのぞくようなことから地獄のぞきと言われています。
下を見るとスリル満点、顔を上げると房総半島の絶景を楽しむことができるので、鋸山で最も人気のスポットです。
地獄のぞきは景色を見るのも楽しいですが、横からの景色がSNS映えすると写真スポットとしても大人気です。
鋸山からは夕日も綺麗に見えるので、夕暮れ時に行くのも良いでしょう。
住所:千葉県富津市金谷
マップ: Googleマップ
アクセス:
JR浜金谷駅から徒歩で15分
館山自動車道富津金谷ICから車で10分
定休日:なし
入場料:無料(日本寺は700円)
※合わせて読みたい: 日本百低山の鋸山を紹介!日本一の大仏と地獄のぞきが大人気
野島崎岬は、房総半島から丸形の大地が太平洋に向かって突き出ている、千葉県の最南端・関東平野の最南端に位置する岬です。
岬一帯が白浜野島崎公園になって整備されており、日本の灯台50選に選出されている灯台をはじめ、いくつか観光スポットがあります。
野島崎灯台は国指定登録有形文化財となっており、日本では2番目に古い洋式の灯台です。
江戸の開国に伴い、外国の船が東京湾へ入ってくる際に灯台は必要不可欠でした。
そのため、東京湾の入り口となる房総半島の最南端に位置する野島崎に灯台を設置することをアメリカ、イギリス、フランス、オランダに約束され、建設された歴史が古い灯台です。
当時のものは関東大震災の際に倒壊してしまい、現在のものは復旧工事で建てられたものです。
日本には全国でも登れる灯台は16個しかありませんが、野島崎灯台はそのうちの1つです。
房総半島の最南端から見渡す海は果てしない地平線が続いており、自然の壮大さを感じる景色となっています。
灯台に登れる機会はなかなかないので、野島崎灯台に行った際はぜひ登ってみてください。
野島崎岬は、一体をぐるっと散歩することができます。
岬の周りは大きな岩で囲まれており、岩に波が当たる景色は迫力があります。
鳥居やモニュメントもあるので、のんびり散歩するのも気持ちが良いですよ。
野島崎岬の1番の観光スポットは、岬の最南端にある白いベンチです。
最南端の大きな岩の上に白いベンチがあり、そこからどこまでも続く太平洋を眺めることができます。
ベンチは想像以上に高いところにあり、景色はとても綺麗です。
ベンチに座って海に浮かぶ夕日を見れば、とてもロマンチックな雰囲気になることでしょう。
朝日や夕日はもちろんのこと、夜も星が綺麗に見えるスポットとして有名です。
住所:千葉県南房総市
マップ: Googleマップ
アクセス:JR内房線館山駅からバスで30分
定休日:なし
入場料:無料
道の駅は全国各地にあり、2020年7月1日の時点で1,180の道の駅が登録されています。
数ある道の駅の中でも「道の駅とみうら枇杷倶楽部」は、全国道の駅連絡会が主催する「道の駅グランプリ2000」において全国の道の駅を抑えて堂々の全国1位、最優秀賞を受賞している道の駅です。
道の駅とみうら枇杷倶楽部の1番のおすすめは、新鮮な房総半島の食材がとても安く購入できることです。
房総半島は日本列島から太平洋に突き出た形をしているため、日本有数の漁場として有名ですが、道の駅とみうら枇杷倶楽部ではそんな地元の新鮮な魚を購入することができます。
地元で取れたアジやサバ、イワシなどの大衆魚はもちろん、カツオ、イナダなどの比較的大型の魚も売られています。
そして、道の駅とみうら枇杷倶楽部の面白いところが、普段はなかなか見ることのできないアンコウやウツボなどの変わり者たちをそのままの姿で見られることです。
もちろんこれらの魚は購入することができますが、驚きなのはそのお値段。
スーパーで購入すれば軽く1,000円は超えてしまうような大型のクロアナゴが300円、大型の太刀魚が200円など、まさに格安で販売されています。
小型のアジやムツに至っては30円や20円で販売され、駄菓子感覚で購入できてしまう安さ。
全てそのままの状態で販売しているので、自分で捌かなければいけないという欠点はありますが、魚が捌ける方にとってはとてもお得な場所となっています。
道の駅とみうら枇杷倶楽部では、魚介類だけでなく野菜やフルーツも格安で販売しています。
地元の農家さんの野菜ももちろん新鮮で美味しいのですが、おすすめは道の駅とみうら枇杷倶楽部が運営している直営農場で栽培しているイチゴとビワです。
毎年イチゴの季節となる冬にはイチゴ狩りが行われています。
品種も豊富で、甘みが強い「かおりの」や酸味と甘みのバランスが良い「紅ほっぺ」、千葉県産の品種である「チーバベリー」、見た目が綺麗な「白いちご」など9種類のいちご狩りが体験できます。
いちご狩りをしなくても、道の駅でいちごを購入することも可能です。
こちらの値段もお安く、品種によりますが、甘みが強い「かおりの」であれば1箱500円で購入できます。
もう1つ体験としておすすめなのが、びわ狩りです。
千葉県はびわの産地として有名ですが、その中でも南房総は特に有名で、千葉県のびわの果樹面積のうち鋸南町、南房総市、館山市の3つの市町村での果樹面積は千葉県全体の86%にものぼります。
そんな南房総のびわは「房州びわ」と呼ばれるブランドで、大粒でみずみずしいのが特徴。
1909年からは皇室にも献上されるようになり、第二次世界大戦の一時期を除いて毎年献上され、2014年には100回目の献上を迎えているほどのブランドです。
道の駅とみうら枇杷倶楽部では、そんな高級なびわ狩りが行えます。
びわは木から採ってしまってからは追熟しないので、収穫した時が1番おいしい果物です。
びわ狩りというなかなか体験できない収穫体験と、ここでしか味わえない上品な味わいを楽しめるためおすすめです。
びわが有名な道の駅とみうら枇杷倶楽部では、様々なびわ商品も開発しています。
集荷、加工、販売までを一貫して行っており、今までに開発したびわ商品は50種類以上。
中でも自家製びわピューレを隠し味に使用し、フルーティな味わいが人気のびわカレーと濃厚なソフトクリームと程よい酸味がとてもマッチしている「びわソフト」は大人気商品です。
他にも、体験会の会場になったり講演会も開かれる開放的なアトリウムや、季節によっては花畑を眺めながらのんびるすることができるテラス席など、ゆったりとくつろげるスペースが多く確保されています。
房総半島ならではのお土産も販売しているので、南房総へ行った際はぜひ道の駅枇杷倶楽部へ立ち寄ってみてください。
住所:千葉県南房総市富浦町青木123-1
マップ: Googleマップ
アクセス:
JR富浦駅から徒歩で15分
富浦ICから車で5分
定休日:なし
入場料:無料
房総半島の知られざるスポットとして近年密かに人気となっているのが、南房総市の原岡海岸にある原岡桟橋です。
テレビCMの撮影や旅番組で紹介されたこともあるので、知っている方もいるかもしれません。
原岡桟橋は、木製の桟橋が海に伸びている日本でも珍しい桟橋です。
途中からはコンクリートになりますが、砂浜から写真を撮ると写真映えする1枚を撮ることができます。
砂浜には流木のような形の木がベンチとして置いてあるので、そこでのんびり海を眺めることもできます。
原岡桟橋は日中も気持ち良いですが、やはりおすすめは夕日が沈む時間帯。
真っ赤な夕日を見せてくれる日もあれば、グラデーションがかかった幻想的な景色を見ることができる時もあります。
また、夜には桟橋の照明がライトアップされるので、そちらの景色も非常に綺麗です。
太陽の位置の関係から、夏の時期にはダイヤモンド富士を見ることができるので、ダイヤモンド富士を見たい方は夏に行くのがおすすめです。
住所:千葉県南房総市富浦町原岡
マップ: Googleマップ
アクセス:
JR富浦駅から徒歩で5分
富浦ICから車で5分
定休日:なし
入場料:無料
鴨川シーワールドは、南房総の太平洋側にある鴨川市にある水族館をはじめとする大規模な総合海洋レジャーセンターです。
1970年に鴨川シーワールドが開業するまで、鴨川は海水浴場がある程度の観光地でしたが、鴨川シーワールドが開業したことにより、鴨川グランドタワーや鴨川シーワードホテルなども建設され、あたり一体が有名観光地となりました。
鴨川シーワールド内は様々な特徴を持つエリアに分かれています。
メインゲートを入ってすぐのところにある「エコアクアローム」では、川の源流から海に至るまでの水の様子を再現したエリアとなっています。
川に生息する魚や地元外房の海の様子などを学ぶことができ、勉強にもなるエリアです。
エコアクアロームの次のエリアとなるのが、南に生息するカラフルな生き物が集まる「トロピカルアイランド」です。
ここではニモでお馴染みのクマノミをはじめ、ウミガメやハナゴイなどのカラフルな魚が多く展示されています。
中でも人気なのが、エイやサメなど1,000匹の魚が泳ぐ巨大な水槽「無限の海」です。
大きな水槽が天井まで届いており、その景色はまさに圧巻の一言。
ダイバーになった気分で見学することができます。
他にも太平洋の5つの海を再現した「ロッキーワールド」や、アラスカの海を再現した「セイウチの海」千島列島を再現した「トドの海」、チリ沿岸を再現した「ペンギンの海」、南極を再現した「ポーラーアドベンチャー」など、様々な自然環境を再現した環境があり興味深いです。
そんな鴨川シーワールドでも最も人気があるものといえば、2,000人もの観客を収容できる「オーシャンスタジアム」で開催されているシャチのショーです。
シャチは気性が荒く、海洋での食物連鎖の頂点に君臨し、自然界では天敵が存在しないほどの危険な哺乳類で、飼育は困難です。
そんなシャチのショーを見ることができるのは、日本でもここ鴨川シーワールドだけです。
シャチのショーを見る場合は、席をどこにとるか注意しましょう。
前列の席は「スプラッシュゾーン」となっており、水しぶきでびしょびしょになる席です。
ポンチョが販売されていますが、濡れたくないという方は、7列目以降あたりに座っておいた方が良いでしょう。
鴨川シーワールドでは、その他にイルカなどのショーも行っています。
ただ同じようにジャンプをするだけでも、巨大なシャチのショーはダイナミックでとても見応えがあります。
鴨川シーワールドへ行った際は、施設内を見学する前にまずはシャチのショーの時間を確認してみてください。
住所:千葉県鴨川市東町1464-18
マップ: Googleマップ
アクセス:JR安房鴨川駅から無料送迎バスで5分程度
定休日:不定休
営業時間:9:00〜16:00
入場料:
大人(高校生以上) 3,000円
小人(小学生・中学生) 1,800円
幼児(4歳以上) 1,200円
60歳以上 2,400円
※合わせて読みたい: 【徹底取材】鴨川シーワールドの見どころとは。ダイナミックなシャチショーに多様な生き物は気逃せない!
房総半島は海水浴場や潮干狩りを楽しめる場所が多く、日本有数の水揚げ量を誇る漁港などもあります。
中でも鋸南町の保田(ほた)漁港は浦賀水道に面し、沖合に設置している定置網漁で、毎日数トン〜数十トンの様々な種類の魚が水揚げされます。
「保田漁港ばんや」は、もともとは鋸南町保田漁港組合の直営の食堂で、組合員のための賄い飯を提供していたところであるため、リーズナブルでボリューム満点の新鮮な魚介が食べられると話題になりました。
ばんや本館と、一度に210名まで利用可能なばんや新館を合わせて550席以上の席数がありますが、それでも週末には行列ができてしまうほどです。
店に入るとまず目に入るのが、新鮮な魚介類が泳いでいる大きな生け簀です。
カレイやサザエ、南房総名産の伊勢海老などが生きたままスタンバイしています。
メニューは定番メニューはもちろん、刺身や天ぷら、フライや煮物などその日漁獲された魚で変わるメニューもあるので、まずはその日の日替わりメニューをチェックしましょう。
どれを食べても新鮮で美味しいですが、筆者のおすすめはアジです。
一般的なアジは「真アジ」や「黒アジ」と呼ばれる回遊性の種類ですが、ばんや周辺のアジは「黄金アジ」と呼ばれるアジで、海底の岩陰にいるエビなどを餌にし、回遊せずに留まっています。
移動しない分、脂が溜まり実は肉厚で、黄色く透けた脂身が特徴です。
周辺には、そんな黄金味を使ったアジフライを提供する有名飲食店が数多くありますが、やはり魚は生で食べるのが1番でしょう。
ばんやで提供するアジの寿司は、脂が乗っていてとても美味しいです。
ネタは厚くて大きく、脂が多く乗っていることもあり食べ応えは十分です。
ばんやで注文する際の注意事項として、盛りはかなりいいので、小食の方であれば一人前食べられないということもあります。
フライや煮付けの単品メニューから定食メニューまで幅広いメニューを提供しているため、注文する際には量に気を付けて注文するようにしてください。
飲食店としてのイメージが強いですが、ばんやでは高濃度の炭酸水を楽しめる「ばんやの湯」や宿泊施設もあるので、ばんやを拠点として房総半島を泊まりで楽しむのもおすすめです。
住所:千葉県安房郡鋸南町吉浜99-5
マップ: Googleマップ
アクセス:JR保田駅から徒歩15分
定休日:
本館 年中無休
新館 火曜日定休
営業時間:【月〜金】9:30〜17:45【土日祝】9:30〜19:30
南房総の太平洋側にある勝浦市には、石川県の輪島朝市、岐阜県の宮川朝市と並んで日本三大朝市の1つとなる勝浦朝市があります。
その歴史は古く、勝浦朝市は430年前の1591年に、当時の勝浦城主であった植村土佐守泰忠(うえむらとさのかみやすただ)によって農業・漁業の振興のために始められました。
そのため勝浦朝市では、10年連続漁獲量全国1位の銚子港に次いで、千葉県で2番目に漁獲量の多い勝浦港から運ばれる新鮮な魚介類はもちろん、地元勝浦の産直の野菜や民芸品などを販売しています。
当時は10日を区切りとして上本町、仲本町、下本町と場所を移動して開かれていました。
今日でもその名残があり、1日〜15日までは「下本町朝市通り」、16日〜月末までは「仲本町朝市通」と場所を移して開催されます。
勝浦朝市のおすすめは数多くありますが、やはり1番は春の食材を楽しむことでしょう。
春であればカツオや生ひじき、わかめやヤリイカなどの海鮮が旬を迎え、タケノコやサヤエンドウなどの農産物も美味しい時期。
千葉県は旬の時期のカツオの水揚げ量が全国1位となっており、特に勝浦はカツオで有名な漁港です。
勝浦のカツオは、千葉県のブランド水産物であるプライドフィッシュに「勝浦産ひき縄カツオ」として認定され、県内外から勝浦漁港でカツオを水揚げしようと集まりとても賑わいます。
漁獲したその日に水揚げされることから「日戻りカツオ」と呼ばれ、鮮度は抜群でもちもちした食感が特徴です。
夏にはアワビやサザエなどの貝類が旬を迎え、温暖な機構で育ったトマトやゴーヤも並びます。
秋には秋の風物詩であるサンマやカツオ、サツマイモや栗、きのこ、山菜など、食欲の秋らしく多くの旬の食材が並びます。
お土産に銀杏や栗を買って帰る方も多いです。
冬は寒いので朝市は少し下火になりますが、この時期は金目鯛がとても美味しい時期です。
お客さんも少なくなるので、混んだ朝市が嫌いという方は冬の時期に行くのがおすすめです。
また、1日〜15日に朝市が開かれる上本町通りには、勝浦タンタンメンで有名な「お食事処 いしい」があります。
勝浦タンタンメン は、2015年のB-1グランプリでゴールドグランプリを受賞した勝浦を代表するB級グルメです。
勝浦タンタンメンは醤油ベースのスープにラー油が多く使われたタンタンメンで、元々は寒い海の仕事から帰ってきた海女さんや漁師の体を温めるために定着していました。
朝市が開かれている通りにある「お食事処 いしい」は勝浦でも有数の勝浦タンタンメンを提供しているお店で、今まで数々の有名人が取材で訪れています。
たっぷりのゴマと炒めた玉ねぎが特徴のいしいのタンタンメンは、からさと甘みが程よく融合し、にんにくの効いたパンチのある味がクセになります。
勝浦は狭い道が多いので、車で行く場合は、市営駐車場に車を停めて歩いて朝市まで行きましょう。
市営駐車場から朝市までは5分ほど歩けばたどり着けます。
住所:千葉県勝浦市浜勝浦319
マップ: Googleマップ
アクセス:JR外房線勝浦駅より徒歩10分
定休日:1月1日、毎週水曜日
営業時間:6:30頃〜11:30頃
千葉県の房総半島の南に位置する館山市は、江戸時代から太平洋戦争が終了するまで東京湾の入り口として首都東京の防衛の要でした。
そのため、昭和5年に開隊した館山海軍航空隊をはじめ、洲崎海軍航空隊、館山海軍砲術学校、東京湾要塞などに関係する軍事施設が今も多く残ります。
館山赤山地下壕海軍航空隊跡は、今でも残る軍事施設として全国的に見ても大きい、長さ約1.6kmもある地下豪です。
軍事的な秘密基地で、いつ建てられたのかはわかっていません。
しかし、防空壕の内部に発電所や応急治療所跡などがあることから、実際に戦争で使われたことは明らかです。
防空壕を見学するためには200円の入場料がかかります。
防空壕の駐車場には豊津ホールと呼ばれる館山市の公共施設があるので、まずはそちらで受付を済ませましょう。
受付を済ますとヘルメットと懐中電灯を配布されます。
館山赤山防空壕は突貫工事で建設されたため、高さが低くなっていたり狭くなっていたりするところもあります。
ヘルメットは必ず着用するようにしましょう。
防空壕内部に入ると、とてもひんやりとしており、なぜか重い空気が立ち込めています。
奥に進むと暗い部分もあり、正直なところ怖さを感じます。
中にはあまり明かりが行き届いていないところもあり、他人の人とばったり遭遇するとお化け屋敷のようにかなり肝を冷やします。
立ち入り禁止エリアも多く、普通に見学するだけであれば10分〜15分もあれば終わります。
しかし、防空壕の壁が斜めになっていたり、ポイントごとに色の変わり目がはっきりしていたりかなり古い地層まで見ることができるので、美しい地層に夢中になっていると倍ぐらいの時間はあっという間に過ぎてしまいます。
そこまで時間がかかる場所でもないので、館山に行った際はぜひ立ち寄ってみてください。
住所:千葉県館山市宮城192-2
マップ: Googleマップ
アクセス:JR館山駅東口から日東バス「館山航空隊」行き「みやぎ」バス停下車(10分)、みやぎバス停から徒歩3分
定休日:年末年始、毎月第三火曜日
営業時間:9:30〜16:00(受付は15:30まで)
南房総は都内からアクセスしやすいにもかかわらず、自然が豊富で綺麗な景色なところが多い場所。
魚介類や農産物などもとても美味しく、おすすめの観光スポットです。
特に春の南房総は花が咲き誇りとても綺麗なので、ぜひ遊びに行ってみてください。
最終更新日 : 2022/06/23
公開日 : 2021/03/16