top > 東アジア・中国・台湾 > 日本 > 東京
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
四ツ谷駅から徒歩10分ほど歩き、住宅街を見下ろす場所に位置する「須賀神社」。
四谷十八ヶ町の総鎮守として、歴史の深い神社です。
規模はそこまで大きな神社ではありませんが、都内では珍しい金色のあしらわれた社殿で、その絢爛さに目を奪われます。
また、社殿内の天井には豪華な天井画が描かれており、日本の美しい和の芸術を堪能できるでしょう。
須賀神社といえば、2016年に公開された大ヒット映画『君の名は。』でモデルとなった階段が有名です。
階段の上から見える眺めの良い景色が、映画のキービジュアルとしても公開されたため、多くの映画ファンが聖地巡礼で訪れるようになりました。
天気の良い日には、映画と同じような画角で写真を撮ってみたいですよね。
映画の大ヒットに伴い、須賀神社にはアニメや漫画のヒット祈願に訪れる人が多く来ます。
作者自身が足を運んで祈願に来ていることが知られており、人気作『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』の作者も訪れているんだとか。
ヒット祈願を描いた絵馬は公開されているため、チェックしてみるのもおすすめです。
このように、須賀神社は趣のある歴史を感じさせるだけでなく、映画やアニメファンの聖地としても親しまれています。
※君の名は。の関連記事: 【君の名は。】あらすじやネタバレから舞台となった聖地巡礼地、新海誠監督の関連作品まで解説
稲荷神社の歴史は江戸時代まで遡ります。
当時の須賀神社は稲荷神社で、神田明神内に祀っていた日本橋伝馬町の守護神(須佐之男命)を四ツ谷に合祀することとなり、現在の形になりました。
明治元年になると、これまでの「四谷天王社」から「須賀神社」に名前が変わっています。
須賀神社の由来は、佐之男命が八俣の大蛇を討ったときの言葉にあります。
「吾れ此の地に来たりて心須賀、須賀し」の須賀が、現在の社名に繋がっているのです。
須賀神社は、東京大空襲により社殿を含む一切の建物を失い、かろうじて残った部分も老朽化が進んでいたため、昭和63年に着工し、平成元年に現在の形に復興しました。
先ほど紹介した社殿内の天井画は大空襲を逃れて残ったものとして、現在区の指定文化財に登録されています。
また、同じく戦災を逃れた「三十六歌仙絵」も、須賀神社の歴史ある社宝です。
須賀神社には合殿として大鳥神社があり、日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られています。
そのため、毎年11月の酉の日には酉の市が開催されるのも特徴です。
開運や商売繁盛を願う人々で、昔から賑わいを見せています。
須賀神社へのアクセスは、JR中央線、総武線と東京メトロ丸ノ内線、南北線の各駅から徒歩で可能です。
今回は、JR線、東京メトロともに通っている四ツ谷駅からのアクセス方法を紹介します。
JR線の四ツ谷駅の改札前です。
改札口が複数個所ありますが、須賀神社へ向かう際は麹町口方面を利用しましょう。
四谷見附橋を渡り、新宿通りを西に進みます。
7分ほど進むと天然酵母のパン屋さん「ドラゴーネ」が見えてきます。
この角を左に曲がります。
直進すると東福院坂という大きな坂があります。
そのまま坂を下っていきましょう。
突き当りに見えるのが、須賀神社男坂です。
朱色の階段を上った先の右手に、須賀神社の大きな鳥居が見えてきます。
社殿に到着です。
静かで趣深い神社で、お参りをしましょう。
須賀神社には、須賀大神である須佐之男命(すさのおのみこと)と、稲荷大神である宇迦能御魂神(うかのみたまのみこと)が祀られています。
稲荷大神は五穀豊穣・開運招福・商売繁盛の神様として、須賀大神は暦神、土木建築・悪霊退散・諸難・疫病除けの神として古くより庶民の信仰を集めていました。
そのため、縁結びや厄除け、商売繁盛といったさまざまなご利益があると言われています。
二社の神様が祀られていることもあり、様々な願い事を成就してくれる神社と言えるでしょう。
須賀神社の境内には、足を運んで見ておきたいおすすめポイントが多くあります。
豪華絢爛な社殿はもちろん、合祀されている神社も見逃せません。
また、四谷の街並みと調和する絶景ポイントもあるので、ぜひカメラを持って訪れてくださいね。
鳥居をくぐってまず目に飛び込んでくるのは、平成元年に復興した須賀神社の社殿です。
浅葱色の屋根に金色のアクセントが映え、歴史を感じらせながらも美しいですよね。
社殿にかかる坂道には朱色の橋がかかり、参拝に来た人の気持ちを引き締めます。
賽銭箱の前から見える社殿内は、先ほども紹介したように天井画と金色の装飾があしらわれています。
日本ならではの花模様や豊かな色合いに心奪われることでしょう。
社殿の右側にはお守りや御朱印の受付、左側には稲荷神社があります。
須賀神社では多種多様なお守りが用意されており、酉の市の日に開運熊手守が授与されるほか、毎年冬至から節分の間には「一陽来福守(いちようらいふくまもり)」が授与されます。
日々の生活でご利益があるよう、参拝後にお守りもチェックしてくださいね。
宇迦能御魂神が祀られる天白稲荷神社は、社殿の左側に位置しています。
稲荷神社らしい立派な朱色の鳥居と、歴史の深さを感じる狛犬が目印です。
五穀豊穣や開運招福のご利益があることから、須賀神社の参拝と合わせて訪れる人が多くいます。
先程もご紹介したように、須賀神社の社殿ができる前は天白稲荷神社が大元でした。
須賀神社よりさらに昔から、信濃町駅側の参道を守ってきたことから、パワースポットとしても魅力を放っています。
須賀神社の末社である大国社には、大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。
大国主命は須佐之男命の子どもとされており、かの有名な出雲大社の祭神です。
様々な名を持つ神様で、そのご利益も多岐に渡ります。
特に金運と縁結びの神として知られており、須賀神社の像は小槌を持った姿をしています。
七福神の大黒天と似たような姿をしていることから、金運アップのイメージはしやすいでしょう。
また、国譲りの逸話で「むすびの霊力によって人々を幸運に導いてください」と言われたことから、縁結びの神様として人々から信仰を受けてきました。
賽銭箱は社殿と合わせてになるため、社殿での参拝が終わった後に手を合わせてくださいね。
須賀神社には、社殿に続く男坂と女坂が存在します。
まず男坂は、かの有名な映画である『君の名は。』で使われた場所です。
キービジュアルにもなった場所であるため、国内外問わず映画ファンが聖地として訪れています。
階段がかなり急になっているため、撮影の際は注意してくださいね。
映画ポスターと同じ角度から写真撮影をすると、四谷の街並みと空のコントラストが美しい情景が広がります。
映画の雰囲気に浸るもよし、下町の雰囲気を味わうもよしなおすすめの写真映えスポットです。
また、女坂はゆるやかな階段の参道です。
男坂のようにクローズアップされることは少ないですが、提灯の並ぶ風景は神社らしい風情を感じますよね。
筆者が訪れたときには謹賀新年の看板もかけられていました。
このように、季節ごとの雰囲気の変化も感じられるでしょう。
いずれも須賀神社の素敵な写真を撮る際に欠かせないスポットなので、チェックしてくださいね。
新宿区の指定文化財であり、須賀神社の社宝の三十六歌仙絵は、江戸時代の画家と歌人によって作られたもの。
そもそも三十六歌仙絵とは、鎌倉時代から江戸時代に盛んに作られていたもので、三十六歌仙と呼ばれた歌人の肖像画と一首が描かれています。
三十六歌仙は百人一首にも取り上げられているため、見たことのある歌人もいるかもしれません。
須賀神社の三十六歌仙絵は、通常社殿内にあり昇段拝観しないと見られません。
そのため、社殿から見て左奥に「新宿ミニ博物館」という形でレプリカの絵が展示されています。
社宝と同じものを間近に見られるのは、嬉しいですよね。
三十六歌仙絵が奉納されたのは、須賀神社が四谷総鎮守として人々から厚い信仰を受けていたからこそ。
そんな須賀神社の隆盛を語るのが、この社宝だと言えるでしょう。
近年は様々なデザインが増え話題となっている御朱印ですが、須賀神社の御朱印も他とは一味違います。
見開きの御朱印は、須賀神社と大国社が並ぶデザインになっています。
特に大国社は、大国主命のスタンプに「幸縁天神」と書かれた文字が特徴的。
良縁祈願ができる大国社らしい言葉が添えられていると言えるでしょう。
こちらの御朱印は、御朱印紙のみでの受付となっており、直書きはされていません。
しかし、その紙にもこだわりがあり細かい金が混ざっています。
須賀神社の社殿を彷彿とさせる豪華なものです。
御朱印の受付は、9時から17時まで。
確実に御朱印をゲットしたい場合は、参拝する時間に注意しながら訪れてくださいね。
住所 : 東京都新宿区須賀町5番地
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3351-7023
定休日 : 年中無休
営業時間 : 【御朱印受付】9:00~17:00
駐車場 : 無料駐車場
公式サイト : 須賀神社
都会とは思えない、静かで昔ながらの情景が残る四谷。
その地域を高台から見守る須賀神社は、パワースポットとしても訪れたい場所です。
二社の神様が、様々な祈願を叶えてくれると信仰されており、参拝に訪れる人が多くいます。
また、規模はそこまで大きくないものの神社としては珍しい絢爛な装飾も、魅力の一つと言えるでしょう。
さらに、映画やアニメファンの聖地としても注目されました。
ファンとしてはテンションが上がってしまいますが 、他の参拝者も気持ちよくいられるように、マナーはしっかり守ったうえで訪れるようにしましょう。
都内の喧騒から解放されてパワーをもらいたいと考えている人は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
最終更新日 : 2022/02/18
公開日 : 2022/02/18