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巣鴨(すがも)は、東京都豊島区にある街です。
山手線沿線に位置しており、池袋駅から電車で5分、上野駅から12分で行くことができます。
JRの他にも、東京メトロ南北線や都営三田線の路線も通っているため、アクセスしやすいのが特徴です。
「おばあちゃんの原宿」の愛称で親しまれ、高齢者で賑わうエリアというイメージが定着しつつありますが、実はとても魅力のある街。
周辺にはカフェや居酒屋などの飲食店やホテル、温泉、有名な観光スポットなど多くの見どころが点在しています。
また、都心での移動に便利な立地であることから、観光拠点としても人気があります。
最近では訪日外国人の姿も徐々に増えつつありますよ。
巣鴨は、室町時代から江戸時代にかけて栄えた歴史を持ちます。
かつては、中山道(なかせんどう)における "商業の場" とされ、茶店や一膳めし屋などが軒を連ねていたといわれています。
都内全体に言えることではありますが、戦時下の空襲により当時の面影を留めている場所はほとんどありません。
現在見られる巣鴨の街は、明治半ばに高岩寺(別名:とげぬき地蔵)が上野から移転したことをきっかけに大きく発展しました。
巣鴨界隈を歩いていると、江戸時代から昭和初期にかけて創業した老舗がいくつも存在することに気付きます。
移りゆく時代のなかで長く愛され続ける名店の味を、ぜひ堪能してみてください。
レトロな趣が漂う街並みも魅力の一つ。
こちらは、筆者が街ぶらを楽しんでいる最中に偶然見かけた青果店。
裏路地には木造住宅はもちろん、昔ながらの床屋やコインランドリー、銭湯など、どこか懐かしい建物が点在しています。
豊島区が運営する公式サイトでは レトロに浸る散策モデルコース を紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
都内にお住まいの方でも、裏路地を散策してみると意外な発見があるかもしれません。
あえて地図を見ずに歩いてみるのも楽しいものです。
巣鴨には、江戸時代から親しまれるパワースポットがいくつかあります。
有名どころはこの記事でご紹介しますが、商売繁盛や出世開運にご利益のある神社など開運スポットも存在するので、ぜひ足を運んでみてください。
巣鴨周辺は緑豊かなスポットが多いので、自然に癒されてエネルギーをチャージしましょう。
疲れが溜まっていたり、気分をリフレッシュしたい時は何も考えずに歩きながら、神社仏閣を訪ねて心を整えるのが効果的です。
ひとりでゆっくりと散策してみるのも良いでしょう。
ここでは、巣鴨にあるおすすめの観光スポットをご紹介します。
周辺には都内のランキングで上位に選ばれるラーメンや焼肉の有名店もあるので、ランチを兼ねて訪れてみるのも良いでしょう。
高級なお店だけでなく、価格の安い庶民的なグルメも楽しめるのが巣鴨の魅力。
下町のような風情のある、良い意味で素朴な街には穴場のスポットが多く、散策しがいがあります。
新旧入り混じるエリアだけに、今後も目が離せません。
巣鴨といえば、地蔵通商店街をイメージする人が多いかもしれません。
テレビの街頭インタビューで、お年寄りに意見を求める際に登場する場所としてお馴染みです。
JR巣鴨駅からは徒歩3分。
大通りから斜めに逸れた場所にありますが、商店街の入口にはご覧のような目印があるので迷うことはないでしょう。
商店街は全長約780m、通り沿いには様々な種類のテナントが軒を連ねています。
この通りは旧中山道にあたる場所で、江戸時代の中頃から現在に至るまで、商業や信仰の場として栄えてきました。
日本橋を出発すると、巣鴨が最初の立場(休憩所)であったとされています。
時代は変われど、商業と信仰を兼ね備えているという地域ならではの特徴は健在です。
せっかく商店街を訪れるなら、ショッピングを楽しみたい人が多いはず。
通り沿いには、土産物屋からベーカリー、アパレルショップまでありとあらゆるお店が立ち並んでいるので、歩くだけでも楽しいですよ。
こだわりの商品を取り揃える専門店がいくつもあり、そのクオリティーの高さにとにかく驚くばかり。
国産ハチミツがずらりと並ぶ杉養蜂園では、ハチミツをたっぷりとかけたソフトクリームを発見。
肉処「壱丁田」では、お肉屋さんならではの旨みがジュワッとしみだすハムカツやメンチカツを販売しています。
もはや、巣鴨は穴場のグルメ天国といっても過言ではありません。
その他にも巣鴨地蔵通り商店街には素敵なお店がたくさんあるので、ゆっくりとお買い物を楽しみましょう。
住所 : 東京都豊島区巣鴨4-22-8 巣鴨地蔵通り商店街
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3918-2101
定休日 : 店舗による異なる
営業時間 : 店舗により異なる
公式サイト : 巣鴨地蔵通り商店街
巣鴨地蔵通り商店街を訪れるなら、必ず立ち寄っていただきたいのがこのお店です。
元祖塩大福 みずのは昭和12年創業の老舗和菓子店。
どこか懐かしい雰囲気の漂う小さな店構えですが、平日の昼間でも客足が途絶えることはありません。
週末には行列ができることも少なくないのだそう。
今では巣鴨名物としてすっかりお馴染みの塩大福。
実は、このお店が発祥であるというのはご存知でしょうか。
みずのの塩大福は、初代による「名物をつくり町おこしをしたい」という熱い思いから誕生しました。
もっちり歯応えのある程よい塩気の生地は、餡の甘さを引き立てます。
北海道産小豆をはじめとする厳選した国産素材を使用し、伝統とこだわりを受け継ぐ名店の味。
元祖塩大福は1つ130円と、手頃なお値段です。
他にも豆大福や豆もち、きびだんごなど様々な商品があるので気になる人はぜひご賞味あれ。
住所 : 東京都豊島区巣鴨3-33-3 みずの
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3910-4652
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:30~18:30
予算 : ~1,000円
キャッシュレス決済 : 不可(支払いは現金のみ)
予約サイト・口コミ・クーポン : 食べログ
真性寺は真言宗豊山派の寺院で、「江戸六地蔵尊」の一つに数えられています。
JR巣鴨駅から向かう場合は、巣鴨地蔵通商店街の入口の手前に位置しており、信号待ちの際は必ず目に入る場所にあります。
筆者はすぐ目の前にある大通り沿いから訪れたのですが、細い路地にはご覧のような立派な門がありました。
境内には大きな傘を被った立派なお地蔵さんが安置されています。
お地蔵さんといえば割と小ぶりなものはよく見かけますが、これだけ大きな像はなかなか見かけませんよね。
その高さは、坐像にも関わらず2.6m(蓮花台を含めると3.4m)あまりに及びます。
傘を被って杖を持つお姿は、まさに旅人そのものです。
寺院の詳しい歴史は定かではありませんが、このお地蔵さんは江戸時代前半には既に存在していたとされています。
その証拠に、境内には松尾芭蕉の句碑が残されています。
かつて多くの旅人が行き交っていた中山道では、このお地蔵さんが江戸の六街道の出入口に安置され旅の安全を見守っていたといわれています。
旅行好きなら、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
住所 : 東京都豊島区巣鴨3-21-21 眞性寺
マップ : Googleマップ
アクセス : JR巣鴨駅北口から徒歩3分
電話番号 : 03-3918-4068
参拝時間 : 境内出入り自由
料金 : 無料
真性寺の裏手には、福寿観音という隠れパワースポットがあります。
大通りから少しだけ入ったところにひっそりと佇む小さな建物なので、目の前を歩いても見逃してしまう人が多い場所です。
筆者もはじめは一瞬だけ通り過ぎて、スマホの地図を見ながら戻ったことがあります。
実は、巣鴨周辺にはこのように小さな寺社仏閣が多くあります。
福寿観音の本尊は、長野の善光寺の尼公上人秘蔵と伝えられる「聖観世音菩薩」の御分霊と言われ、秘仏とされているのだそう。
地元では「開運厄除けの観音さま」として親しまれています。
毎週日曜の午前8時から礼拝が行われているので、興味のある方はぜひ参拝しに訪れてみてください。
住所 : 東京都豊島区巣鴨3丁目21−24
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3918-2083
定休日 : 月~金(1日、8日、20日の場合は除く)
参拝時間 : 8:00~12:00(土日及び1日、8日、20日のみ)
料金 : 無料
公式サイト : 福寿観音
とげぬき地蔵尊は「巣鴨で最も有名なスポット」といっても過言ではありません。
正式名称は『高岩寺』ですが、境内に安置されている地蔵菩薩(延命地蔵)があまりに有名なので、本当の名前をご存知の方は少ないかもしれません。
この寺院の歴史は今から400年ほど前にさかのぼり、古くは江戸湯島に建立されたのが始まりとされています。
現在の場所に遷されたのは、明治24年(1871)のこと。
区画整備がきっかけでしたが、今ではすっかり巣鴨のイメージに定着した存在です。
巣鴨地蔵通り商店街を歩いていると、ご覧のように提灯が多くぶら下げられています。
高岩寺を訪れる際は、こちらを目印にして歩くと分かりやすいですよ。
本堂は、昭和32年(1957)に再建されたものです。
残念ながら、明治期に築かれた建物は東京大空襲によって焼失してしまったため見ることができません。
そうとはいえ、ご利益があることには変わりありませんので、ぜひ足を運んでみてください。
お守り売り場では、参拝に必要なものが一通り手に入ります。
お線香は本堂の前にある香炉に立て、煙を浴びると身を清めることができます。
本堂で何かお願いごとをする場合は御燈明(ロウソク)もお忘れなく。
境内の西側には病気平穏のご利益があるといわれる「洗い観音」が安置されています。
柄杓で水を掬って観音様を自分や家族の身体の悪い部分に見立てて拭うと治るという言い伝えがあり、毎年何百万人もの参拝客が訪れています。
住所 : 東京都豊島区巣鴨3丁目35−2
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3917-8221
定休日 : なし
参拝時間 :
料金 : 無料
※とげぬき地蔵尊の関連記事: とげぬき地蔵(高岩寺)の見どころを紹介!洗える観音様にお守りもあるパワースポット
皆さん、庚申堂(こうしんどう)はご存知でしょうか。
これは「庚申さん」と呼ばれる青面(しょうめん)金剛像が祭られたお堂の一つです。
巣鴨の他にも、京都の八坂庚申堂や奈良の庚申堂が有名ですよね。
この場所には、かつて庚申塔という石碑がありました。
これは巣鴨が中山道の本街道であった名残で、現代でいう「案内標識」の役割を果たしていたのだとか。
造立されたのは文亀2年(1502)とかなり古いですが、現在残るのは明暦3年(1657)に建立されたものです。
江戸時代には、江戸と板橋宿界隈を行き交う旅人で賑わっていたといいます。
お堂は庚申様を崇めるため、6段ほど上がったところに造られているのが特徴です。
ちなみに庚申堂の「申」は干支の『さる』とも読めますよね。
境内にはさるの像があるのですが、これはお堂に祭られている猿田彦大神に関連するのだそう。
日本神話において神様たちの道案内をしたといわれる、猿田彦。
方除けや交通安全、旅行安全のほか、万事良い方向へ導いてくれる神様として親しまれています。
開運や事業発展を祈願するなら、欠かさずに参拝しておきたいスポットです。
歴史的な場所という知識も踏まえて訪れれば、さらに楽しめることでしょう。
住所 : 東京都豊島区巣鴨4‐35 巣鴨庚申塚
マップ : Googleマップ
アクセス :
定休日 : なし
参拝時間 : 24時間参拝自由
「おとりさま」の愛称で親しまれる、巣鴨大鳥神社。
石の鳥居のすぐ隣には、子育稲荷大明神を祭る小さな祠があります。
鮮やかな朱色の鳥居が目を引きます。
かつては別当寺が隣接していましたが、神仏分離により子育稲荷社と改称し、社殿が再建されました。
古くは、この場所で時の鐘を報じていたのだそう。
巣鴨大鳥神社は、貞享5年(1687)に稲荷社として創建されたのがはじまりで、長く地域を見守り続けています。
社殿は第二次世界大戦時の空襲により焼失してしまったため、後に再建されたものです。
御祭神は穀物・農業をつかさどる「保食神(うけもちのかみ)」。
五穀豊穣や開運招福、家内安全、子宝・安産などにご利益があるとされています。
参拝に訪れると、社殿の前で蛇紋石を発見。
その名の通り、石にヘビの模様が自然と浮かぶ不思議な石なのですが、実はかなりの縁起物で知られています。
金運アップや商売繁盛のご利益があるすごいパワーストーンなので、ぜひお見逃しなく。
ちなみに、この神社では元治元年(1864)に初めて「酉の市」が立ち、現代にかけて受け継がれています。
例年11月に開催され、商売繁盛・家内安全などを祈願する熊手を買い求める参拝客で賑わいます。
住所 : 東京都文京区千石4丁目25−15 巣鴨大鳥神社
マップ : Googleマップ
アクセス : JR巣鴨駅より徒歩6分
電話番号 : 03-3946-7927
定休日 : なし
参拝時間 : 24時間参拝自由
料金 : 無料
巣鴨には、人気映画「 テルマエ・ロマエ 」のロケ地として知られる銭湯があります。
稲荷湯が位置するのは西巣鴨界隈なので、JR巣鴨駅から向かう場合は徒歩20〜25分程度。
都電荒川線が走っていたり、独特な雰囲気を感じさせる路地に不思議と魅了されます。
なんだか、わざと迷い込んでしまいたくなるのは筆者だけでしょうか。
昭和レトロな風情を楽しみつつ歩いていると、あっと言う間に到着。
筆者が訪れたのは雨の日でしたが、それもまた味わいがあって良いものです。
この銭湯は明治末期に創業し、大正2年よりこの地で営む歴史好きには堪らないスポットです。
都内でこれだけレトロ感の味わえる場所は少ないでしょう。
建物は登録有形文化財として指定されています。
お湯は熱め、普通、ぬるま湯の3種類があり、土日・祝日は薬湯を楽しむことができます。
気になる料金は大人500円(小学生200円)と格安。
街歩きのついでにサクッと汗を流したり、疲れを癒しに立ち寄ってみませんか?
営業は15時から翌24時半までなので、訪れる際は時間帯に気を付けてください。
住所 : 東京都北区滝野川6‐27−14 稲荷湯
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-3916-0523
定休日 : 水曜日
営業時間 : 15:00~翌0:30
料金 :
巣鴨には、稲荷湯の他にも入浴施設がいくつかあります。
東京染井温泉SAKURAは、銭湯のような沸かし湯ではなく、天然温泉を楽しめるのが特徴です。
温泉は地下約1,800mから湧き出しており、泉質も良好。
神経痛や関節痛のほか、疲労回復などにも効果があるのだそう。
サウナがあるのも嬉しいポイントです。
この辺りは桜「染井吉野(ソメイヨシノ)」の発祥地で、すぐ近くには染井吉野桜記念公園があります。
春は桜がとても綺麗なので、温泉と一緒に訪れてみてください。
施設は和の趣がたっぷりで、まるで旅館にいるかのよう。
内風呂だけでなく露天風呂も付いているほか、追加料金で岩盤浴やあかすり、タイマッサージなども楽しめます。
お食事処のメニューも充実しているので、最低でも1.5〜2時間は滞在時間を見ておくと良いでしょう。
都心で天然温泉に浸かれる場所をお探しなら、訪れる価値ありです。
住所 : 東京都豊島区駒込5-4-24
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : 03-5907-5566
定休日 : 無休(メンテナンスによる休業あり、要問合せ)
営業時間 : 10:00~23:00(22:30受付終了、最終浴室利用時間 22:50まで)
入館料 : 大人 1,320円、子ども(子どもは3歳〜小学生)770円
公式サイト : 東京染井温泉SAKURA
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週末でもそれほど混雑せず楽しめるエリアなので、ぜひ足を運んでみてください。
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最終更新日 : 2023/06/28
公開日 : 2023/06/28