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ストラスブールは、フランスのアルザス地方にある歴史的な街です。
絵本の世界のような美しく可愛らしい街並みを見ようと、世界中から観光客が訪れる人気観光地です。
本記事では、そんなストラスブールの魅力をたっぷりとご紹介します。
ストラスブールは、ドイツとの国境にある街です。
元々はローマ人によって街が作られ、交通の要として発展してきました。
その後、フランスとドイツの間で領土争いが発生し、ドイツの街になったり、フランスの街になったりと、何度も国籍が変わってきた歴史があります。
第二次世界大戦で1944年にフランス領となって以来、ドイツ文化の影響が残るフランスの街となり、多くの観光客が訪れる人気観光地となっています。
ストラスブールは、フランスとドイツの2つの国の影響を受けた文化や建築が存在する稀有な街です。
そのことが評価され、1988年にストラスブール旧市街(グラン・ディル)がユネスコ世界遺産に登録されました。
その後、2017年に新市街(ノイシュタット)まで登録範囲が拡大されています。
ストラスブールへの主な交通手段は、電車と飛行機があります。
近隣の街からのアクセスであればICEやTGV(高速列車)、遠方の国からアクセスされる場合は空路が一般的です。
ここではパリからストラスブールへのアクセスと、空路利用時のストラスブール国際空港から市内へのアクセスについてご説明します。
日本からストラスブールに行く方は、パリを拠点に訪れるケースが多いです。
パリ東駅(Gare de l’Est)からICEやTGV(高速列車)に乗って、ストラスブール駅(Gare de Strasbourg)まで約1時間45分。
パリを早朝に出発すると、日帰りでの観光が可能です。
ストラスブール国際空港(Gare de Entzheim-Aéroport)からストラスブール駅(Gare de Strasbourg)まで、電車(SNCF)で9分です。
タクシーでのアクセスも可能ですが約20分かかるため、荷物が少ない方や駅周辺のホテルを予約している方は電車の方が便利です。
ストラスブールを代表する観光地は2つあります。
ここでは、見どころや所要時間などを詳しくご紹介するので、観光地巡りをする際の参考にしてください。
ストラスブール大聖堂は、中世フランスの最高傑作の1つと言われているカトリック大聖堂です。
142メートルの高さがあり、1647〜1874年の間は世界一の高層建築でした。
1874年にドイツ・ハンブルクの聖ニコライ教会が建設されたことにより2位となり、現在は世界第6位の高さです。
外観はほんのりバラ色がかったヴォージュ産の砂岩でできており、ゴシック様式の建築の特徴である細かく繊細な彫刻が特徴。
ステンドグラスやパイプオルガンなど、豪華絢爛な内装も見どころです。
特に、新約聖書を表現した正面のファサードの彫刻は必見!
人物や植物の像がぎっしりとファサードを覆っており、その細かさは遠くから見ても認識できるほどです。
たくさんの像の中には、リンゴを片手に微笑みながら蛇とヒキガエルを背中に隠している女性像など、見た目の美しさに反して内に毒々しさを備えている興味深い像もあります。
また、高さ66メートルの塔にも登ることができます。
エレベーターはなく階段のみなので、ぜひ挑戦してみてください。
頂上から眺めるストラスブールの街並みは、息をのむ美しさですよ。
ストラスブール大聖堂は、1時間〜1時間半ぐらいで一通り見学することができます。
正面のファサードや、ドイツの建築家であるエルヴィン・フォン・シュタインバッハ作のバラ窓、聖母マリアを表現したステンドグラス、1713年に作られたパイプオルガンなど見どころ満載です。
ただし、混雑時は入場するために待ち時間が発生する可能性があるので、時間に余裕をもったスケジュールを立てておくと良いでしょう。
住所 : Pl. de la Cathédrale, 67000 Strasbourg, フランス
マップ : Googleマップ
アクセス : ストラスブール駅より徒歩18分
電話番号 : +33 3 88 21 43 34
定休日 : なし
拝観時間 :
料金 : 無料
公式サイト : ノートルダム大聖堂(ストラスブール大聖堂)
プティット・フランスは、ストラスブール旧市街の一部。
アルザス地方特有の木組の建築物が美しいエリアです。
石畳や運河、はね橋など、メルヘンチックな景色を見ることができます。
パリのスタイリッシュな街並みとは雰囲気が異なり、低層の木組みの建物が多く、ゆったりとした空気感が広がるエリアは散歩しているだけでもワクワクできますよ。
ストラスブールの旧市街は、イル川に周りを囲まれているような地形をしています。
そのイル川を一周する遊覧船のコースは人気が高く、ストラスブールのメインアトラクションの1つとも言えます。
所要時間は約1時間15分で、1日に約24便あります。
スケジュールに余裕がない方には、45分や17分のコースもあるのでおすすめです。
徒歩で見る景色とはひと味違った楽しさがありますよ。
住所 : Petite France 67000, Strasbourg
マップ : Googleマップ
アクセス :
ストラスブールでは、定番のフランス料理だけでなく、アルザス地方の郷土料理を味わうことができます。
その中でもぜひ食べたいいただきたいおすすめ料理と老舗レストランをご紹介します。
アルザス地方を代表する料理・シュークルート(Choucroute)。
細く切ったキャベツをスパイスやハーブで漬け込み発酵させたザワークラフトを、ハムやソーセージ、ベーコン、じゃがいもなどと一緒に蒸した料理です。
辛口の白ワインやビールと一緒にいただくのが一般的。
レストランごとにオリジナルのレシピがあるので、食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
フラムクーシュ(Flammekueche)は、アルザス地方のピザのような郷土料理です。
フロマージュブランと呼ばれる地元のチーズを、玉ねぎやベーコンと一緒に薄い生地の上にのせて焼き上げたシンプルな料理。
ピザに比べるとサクサクとした軽い食感で、前菜や軽食に食べられます。
フランス語では「タルト・フランベ」と呼ばれるので、フラムクーシュがメニューの中に見つからなかったら、こちらの名前でも探してみてくださいね。
ストラスブールをはじめとするアルザス地方のパティスリーの定番、クグロフ(Kouglof)。
バターと卵をふんだんに使い、ビールの酵母で発酵させた優しい甘さが特徴の菓子パンです。
ストラスブールのパン屋・ケーキ屋のほとんどで取り扱いがあります。
プレーンなものから、はちみつやジンジャーなどと一緒に焼き上げられたものまで様々な種類があります。
日本で菓子パンというと牛乳や紅茶と合わせることが多いですが、クグロフは白ワインとの相性も抜群ですよ。
ストラスブールのあるアルザス地方は、ワインの名産地として有名です。
特に有名なのがリースリング。
酸味と上質な香りが特徴的な白ワインで、アルザス地方の郷土料理とよく冷えた爽やかなリースリングの相性は抜群です。
細長く背の高いボトルがおしゃれなので、お土産にもぴったりですよ。
ストラスブールから、アルザスワイン街道のワイナリー見学ツアーなども催行されています。
メゾン・カルメルツェル(Maison Kammerzell)は、ストラスブールの中心地にある老舗レストラン。
アルザス地方の伝統的な料理を食べることができます。
特にシュークルートは有名で、定番のシュークルートだけでなく、魚のシュークルートもメニューにあります。
レストランの建物は、ストラスブールで最も伝統的で有名な建物の1つ。
1427年にストラスブールの大聖堂広場に建設され、約600年経った今でも保存状態が良く、古き良き街並みが残る旧市街の中でもひときわ目立つ存在です。
住所 : 16 Place de la Cathédrale, 67000 Strasbourg
マップ : Googleマップ
アクセス :
電話番号 : +33 3 88 32 42 14
定休日 : なし
営業時間 : 12:00〜14:30/19:00〜22:30
公式サイト : メゾン・カメルツェル
ストラスブールは、1年を通して曇りの日が多いエリアにあり、夏は暖かく、冬は冷えこむ日が多いです。
そんなストラスブールの観光におすすめの時期と、観光に必要な日数をご紹介します。
ストラスブールの7〜9月は、朝晩は冷えることもありますが、日中は20〜25度と心地よく観光しやすい気温です。
おすすめのシーズンではありますが、ヨーロッパの夏休みシーズンと重なっているため、混雑することもあります。
余裕を持ったスケジュールを立てておくと安心です。
ストラスブールのクリスマスマーケットは、フランスで最も長い歴史をもっており、なんと1570年から続いています。
ヨーロッパのクリスマスマーケットは、街の中心にある広場で行われるのが一般的ですが、ストラスブールでは10ヶ所以上の場所で開催されています。
公式サイト で開催地の地図を見ることができるので、ぜひ隅々まで訪れてみてくださいね。
ストラスブール観光は、パリからの日帰りも可能ですが、1泊2日以上がおすすめです。
目玉観光地を巡るだけでなく、美しい街並みを眺めながらカフェでコーヒーを楽しんだり、老舗ホテルに宿泊しタイムスリップした気分を味わったりと、様々な楽しみ方がありますよ。
また、同じアルザス地方にある人気の観光地・コルマールへも電車で30分なので、1泊追加してコルマール観光も楽しむプランも魅力的です。
ストラスブール観光は、パリを拠点にする方が多いでしょう。
早朝に出発すれば日帰りでの旅行も可能ですが、ここでは1泊2日を想定したモデルコースをご紹介します。
1. パリからストラスブールへ電車で移動
朝7:00頃にパリ東駅を出発する電車に乗ると、9:00前にストラスブール駅に到着します。
料金は変動しますが、早めに予約すると安いチケットを購入できる可能性が高いです。
旅行日程が決まったら、早めに予約しておきましょう。
2. ストラスブール大聖堂を観光
まずは、ストラスブールのシンボル「ストラスブール大聖堂」に足を運びましょう。
外観・内観どちらも見どころ万歳なので、ゆっくり見学してくださいね。
周辺にはスーベニアショップがたくさんあり、お土産も購入することができます。
3. ホテルにチェックイン
チェックイン可能時刻になったら、ホテルに向かいましょう。
中世の雰囲気漂うお部屋を堪能したり、ホテルのテラスやレストランでのんびり景色を眺めたり、パリとは異なる雰囲気を楽しんでください。
4. メゾン・カメルツェルでディナー
絶対外せないのが、老舗レストランの「メゾン・カメルツェル」。
アルザス地方の郷土料理「シュークルート」は忘れずにオーダーしてくださいね。
5. ホテルに宿泊
夜はホテルからの夜景にうっとりし、ホテルのバーでお酒を楽しみ、バスタブでゆっくりお風呂に浸かってリラックスしてお過ごしください。
6. ホテルの朝食ビュッフェで1日をスタート
1日の始まりはホテルの朝食ビュッフェから。
豊富な種類から好きな料理を選択し、1日分のエネルギーを蓄えましょう。
7. プティット・フランスを散策
昔ながらの木組の建築物が多く残るプティット・フランスは、散歩するだけでもワクワクできるエリア。
カメラを片手に美しい街並みに迷い込んでください。
途中でカフェやレストランに立ち寄るのもおすすめです。
8. 遊覧船でイル川クルーズ
パリに戻る前に、遊覧船にのってストラスブールの美しい街並みをもう一度堪能しましょう。
徒歩で見た景色とは一味違う風景を目に焼き付けたいですね。
9. ストラスブールからパリへ電車で移動
ストラスブールを100%満喫したら、パリへ帰りましょう。
20:00過ぎにストラスブールを出発する電車が最終電車で、パリ東駅には22:00頃に到着します。
ストラスブールのホテルは、比較的高級な傾向にあります。
格安ドミトリーホテルはほとんどなく、リーズナブルなお部屋を選ぶなら、シティホテルの個室がベスト。
逆に、贅沢なホテルに宿泊したい方は、5つ星ホテルから伝統的な老舗ホテルまで、選択肢がたくさんありますよ。
ここでは、ストラスブール観光におすすめのホテルをご紹介します。
ユネスコ世界遺産に登録されているプティット・フランスに宿泊したい方には、「オテル&スパ レジェント プティット フランス」がおすすめ。
イル川に囲まれた中洲にある、高級5つ星ホテルです。
リバービューのお部屋と、木組みの建物が並ぶ旧市街ビューのお部屋があり、ストラスブールらしい景色を満喫できる点が魅力。
モダンでゴージャスなホテルよりも、クラシカルで温かみのある優しい雰囲気のお部屋を好む方にぴったりです。
オテル&スパ レジェント プティット フランスのお部屋は全75室。
全部屋異なるインテリアの客室なので、どのようなお部屋に宿泊できるか楽しみですね。
お部屋の種類は、リーズナブルなクラシックルームから、広々としたスイートルームまで様々なものがあります。
4名で利用できるお部屋もありますので、子供連れやグループでの旅行でも利用できます。
館内は無料Wi-Fiの利用が可能。
レストランは2ヶ所あり、朝食はビュッフェ形式です。
スパ施設もあり、マッサージやトリートメント、サウナなどが利用できます。
ストラスブールの街を歩き回るだけでなく、ストラスブールらしさ溢れるホテルでゆったりと過ごしながら、美しい景色を眺めたい方におすすめです。
住所 : 5 rue des Moulins, 67000 Strasbourg
マップ : Googleマップ
アクセス : ストラスブール駅より徒歩10分
電話番号 : +33 3 88 76 43 43
営業時間 : チェックイン 16:00~翌0:00/チェックアウト ~12:00
予約サイト : Expedia Booking.com Hotels.com
中世ヨーロッパにタイムスリップしたような気分を味わいたい方には「ホテル クール デュ コルボー ストラスブール Mギャラリー」がおすすめ。
2009年にオープンした「ホテル クール デュ コルボー ストラスブール Mギャラリー」は、1930年に歴史的建造物に登録された建物にある4つ星ホテルです。
この建物は約500年前からホテルとして利用されており、風情あふれる外観から歴史を感じることができます。
古い建物を利用していますが、2016年にリニューアルされています。
内装は程よくレトロさを残してリフォームされており、空調やバスルームなどの設備は新しく清潔なので、安心して宿泊することができますよ。
お部屋は全部で63室。
中世の雰囲気が漂う高貴なデザインのお部屋には、高級寝具が揃っています。
お部屋は、クラシックルーム、デラックスルーム、ジュニアスイートルーム、スイートルームの4種類から選択できます。
歴史的建造物にリーズナブルに宿泊したい方はクラシックルームを、観光よりも贅沢にホテルで過ごす時間を重視したい方にはスイートルームがおすすめです。
バスルームは嬉しいバスタブ付き!
バスローブもあり、リラックスした時間を過ごすのにぴったりです。
館内のWi-Fiは無料で利用することができます。
朝食はビュッフェ形式。
コーヒーや紅茶と地元のペストリーが楽しめるアフタヌーンティーも利用できます。
木目調のカクテルバーでおしゃれな夜を過ごしたり、ルームサービスを依頼してお部屋でゆっくり過ごしたり、食事を通して様々な体験ができますよ。
なお、こちらのホテルでは自転車のレンタルも可能です。
素敵なホテルから自転車で街に出かけるなんて、映画のワンシーンのようですね。
住所 : 6-8 Rue des Couples, 67000 Strasbourg, フランス
マップ : Googleマップ
アクセス : ストラスブール駅より徒歩19分
電話番号 : +33 3 90 00 26 26
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト ~12:00
予約サイト・口コミ・クーポン : Expedia Booking.com Hotels.com
便利な立地にリーズナブルに宿泊したい方におすすめしたいのが、メルキュール ストラスブール サントル ガール。
ストラスブール駅から徒歩2分の好立地なので、旅慣れていない方でも道に迷う心配もありません。
人気観光地のストラスブール大聖堂や、プティット・フランスなども徒歩圏内のロケーションで非常に便利です。
フランスのホテルチェーン「アコーホテルズ」の中級ホテルブランド「メルキュール」のホテルということもあり、大手ホテルの安定感と安心感も保証できます。
全68室の客室は、伝統的というよりは、標準的なシティホテルの雰囲気。
ストラスブールらしさよりも、立地条件やコスパを重視する方に最適です。
リーズナブルでも設備は充実しています。
バスタブ付きのバスルームには、タオルやヘアドライヤーが完備されています。
コーヒーメーカーやセーフティボックス、無料Wi-Fiも利用できますよ。
朝食は6:30から利用でき、お部屋で朝食をとることも可能。
バーではコーヒーやカクテル、ワインが提供されています。
駅周辺やプティット・フランス地区にはレストランが多数あり、選択肢が豊富です。
フロントデスクは24時間対応なので、早朝発や深夜着の方にもおすすめです。
住所 : 14-15 Pl. de la Gare, 67000 Strasbourg, フランス
マップ : Googleマップ
アクセス : ストラスブール駅より徒歩2分
電話番号 : +33 3 88 15 78 15
営業時間 : チェックイン 15:00~/チェックアウト ~11:00
予約サイト・口コミ・クーポン : Expedia Booking.com Hotels.com Trip.com
ストラスブールのおすすめ観光スポットやグルメ、ホテルなどをご紹介しました。
フランス旅行といえば「パリ」が真っ先に思いつく方が多いかもしれませんが、ぜひストラスブールにも足を伸ばしてみてください。
パリでは経験できないローカルで歴史的な雰囲気の中で、映画のワンシーンのような景色を堪能することができますよ。
ぜひ次の旅行の候補にストラスブール観光を入れてみてはいかがでしょうか。
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最終更新日 : 2023/07/13
公開日 : 2023/07/13