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香港には、お茶に合う甘くて美味しいお菓子やスイーツのお土産が様々あります。
これからご紹介するお土産は、通りかかるお土産店のほとんどに置いてあり、比較的安いお値段で買えるのが魅力です。
学校の友人や会社の方に配りやすいのもメリットと言えるでしょう。
見た目はコーヒーゼリーの様な感じなのに、そのまま食べたら苦い謎のスイーツ、それが亀苓膏(グイリンガオ)です。
テレビや雑誌などでみたことがある人も多いかもしれませんね。
この亀苓膏、ゲテモノ料理ではなく、れっきとした中医(漢方や鍼などの中国医学)に基づいた伝統のあるスイーツです。
スイーツの専門店でも食べられますが、この亀苓膏だけを専門に扱っているお店もあるほどです。
名前の由来は亀の腹甲を粉末状にして利用しているからです。
他にも甘草・仙草・スイカズラなど数々の生薬を煎じた抽出液を混ぜあわせています。
成分や割合はお店独自のものになっていますが、それによって効能が変わってきます。
香港ではこの亀苓膏を、一種の薬代わりに食べられており、解熱や暑気払いに効果があると言われています。
少しシンドイなぁと思ったらこの亀苓膏を食べにスイーツの専門店に並ぶのですね。
他にもデトックスや便秘・夏バテに効果ありとされ、美肌効果の為に生薬に霊芝を加えたものもあります。
女性の味方と言えるスイーツですね!
お土産用には缶詰になったものが売られています。
勿論そのまま食べると苦いので、シロップやはちみつ、ミルクをかけてお召し上がりください。
名前は知っていても食べたことがない人が多いので、ちょっと驚かれるお土産になりますよ!
新疆生まれの香港土産と言えるのが龍鬚糖(ロンソートン)です。
見た目は蚕の繭みたいな感じですがふわふわしていて、華人コミュニティでは非常にポピュラーであり伝統的なお菓子です。
龍鬚糖は名前の通り飴菓子です。
手でラーメンを何度も伸ばして細長くするのと同じ方法で、練った水飴を何度も引き伸ばしていきます。
その細さはラーメンの比でなく糸のような細さであり、その形状から瑞祥である龍の鬚と命名されました。
伝承ではこのお菓子は清朝の皇帝である雍正帝が満漢全席での宴のおりに絶賛し、命名したとされています。
時の皇帝からも愛されたお菓子なんですね。
繭の様な飴の中にはピーナッツや胡麻が入っており、その甘さ控えめな飴とピーナッツや胡麻の香りが口中に広がる逸品です。
最近では色々なフレーバーが派生し、アーモンドやポップロックキャンディ(食べるとパチパチ弾ける小さなキャンディ)が中に入っているものもあります。
元々は駄菓子の類なのですが、高級品となると歯触りや細さが他のものとは雲泥の差となり、舌の上で溶けいくような感じとなります。
新疆から遥々来たお菓子が香港の名物土産になったのも面白いですね。
香港を筆頭に中国系の人々が居る場所では"中秋節"が1つ大きなイベントです。
日本でも中秋の名月として月見団子などが販売されますが、中国・香港ではもっと大きな規模で盛大に祝うのです。
この中秋節でメインとなるお菓子が月餅です。
月餅は日本でも販売しているところがありますし、最近では街のスーパーでも売っているのを見かけることがあります。
日本で見かける月餅は、中の餡がこし餡で胡桃やナッツ類が入っているものが多いのですが、これは北京などの中国大陸の北の方の月餅に良く似ています。
しかしながら香港の月餅は一味違い、小豆餡に鹹蛋(家鴨の卵の塩漬)が入っていたり、ハスの餡だったりするものが多いです。
香港の近くの潮州では生地がパイ状になっていますし、上海では鮮肉月餅というパイ生地で中が挽肉というものもあります。
日本とは全然違いますね。
中華圏では中秋節前に月餅を送り合う習慣があり、場合によっては会社から支給されることもあります。
それ故に色々な月餅が毎年8月頃から宣伝され始め、StarbucksやHaagendazsからも月餅が販売されます。
勿論高級ホテルもオリジナルの月餅を販売しますし、物によっては予約しないと買えないものもあるほどです。
月餅は1つ1つ包装されているのでお土産にも最適!
香港からの土産なら日持ちのするオーソドックスな月餅が一番安心ですね。
香り高いハス餡の月餅などは、日本のお茶にもよく合いますので喜ばれますよ。
日本のポップスのタイトルに歌われて急激に広く認識されるようになった「フォーチュン・クッキー」。
ただし、このフォーチュン・クッキーは元々香港や中国の文化ではありません。
フォーチュン・クッキーの先祖をたどると日本の辻占煎餅にたどり着きます。
1900年代初頭にサンフランシスコで日本の文化として広まり、1920年代では日系の煎餅屋が販売していました。
戦後にアメリカの中華レストランで食後会計時にこのフォーチュン・クッキーを出すようになって、それが全米に広がりました。
したがってフォーチュン・クッキーは日本生まれアメリカ育ちの中華菓子という不思議なものになっています。
ただ、現行の四つ折りの状態のお菓子は香港の近く、広東にも存在していました。
ちょっとややこしいですね。
そういう訳で中に占いが入ったフォーチュン・クッキーは逆輸入の形で香港に根付きました。
香港では「幸運曲奇」や「吉卜餅」という名前で売られています。
古いようで新しい香港のお土産です。
フォーチュン・クッキーが逆輸入だったのに対して、正真正銘香港から世界に広まったスイーツがマンゴープリンです。
今や香港を代表するスイーツと言って良いでしょう。
このマンゴープリン、日本でもコンビニで売っていたりしますが、香港のマンゴープリンはマンゴー果肉をたっぷりと使ったもの。
日本で売っているもののようにマンゴーピューレで作られたものではありません。
それ故にマンゴーの風味が断然香港のものが優れています。
香港のスイーツを販売するお店はだいたいこのマンゴープリンを置いているので、色々テイクアウトして味比べも楽しいです。
勿論高級ホテルのカフェやレストランも参戦!
香港のスイーツ業界がしのぎを削っているのが、このマンゴープリンなんですね。
食感や風味、酸味や果肉の量など各店で色々なマンゴープリンを楽しめます。
お土産でも色々食べ比べましょう。
なにせ、「スイーツは別腹」ですからね!
スイーツ系のお土産を買ったら、次はいつもの食事をさらに美味しくしてくれる香港ならではのお茶や調味料をチェックしましょう。
上で紹介したお菓子に合う絶品のお茶や、XO醤をはじめとする絶品調味料など、おすすめ商品をご紹介します。
チリプラウンロールは香港でも定番のお土産の1つです。
箱入りの海老を使ったスナックといえば、見たことがある人もいるかもしれません。
このチリプラウンロールは、海老をすり潰したものを春巻の皮で巻いたようなもの。
サイズは4センチほどの"ミニ春巻"です。
海老の風味が強く、パクパクと食べてしまい、気がついたら無くなっているという少しキケンなスナック菓子なんです。
名前にチリとあるようにピリ辛味がまた後をひきますし、ビールのおつまみにも最高です。
香港では空港の免税店やお土産物屋でもありますし、スーパーなんかでも販売しています。
チリプラウンロールは香港を始めとして中華圏には結構あるのですが、日本には似たようなものが無いためお土産として非常に重宝します。
ぜひ一風変わった香港土産にどうぞ!
香港と言えば魚介をふんだんに使用した高級広東料理で有名ですが、B級グルメでも有名な都市です。
牛ツミレのスープや粥なども香港名物として有名ですが、それと同様、或いはそれ以上に人気なのが麺類ですね。
この蝦子麺は香港でよく使われる海老の卵を練り込んだ麺です。
特筆すべきはその風味!
ただの卵麺とは一味違います。
香港の屋台で食べた汁麺を再現するのにこの蝦子麺は必須!
あのなんとも言えない「ギシギシ」といった食感はこの蝦子麺があってこそです。
また香港ならではの雲呑蝦子撈麺にも、この蝦子麺を利用します。
堅めに茹でた蝦子麺に海老の卵をたっぷり上に振りかけた蝦子撈麺はこの歯応えがあってこそ。
海老の卵こそ日本ではなかなか手に入りませんが、これも香港で買ってお土産にしたら一石二鳥ですね!
日本の家庭で香港の味を再現する蝦子麺は、料理好きの貴方にぴったりのお土産です。
香港といえば街角での飲茶が有名ですね。
ワゴンで籠を見せに来る香港式飲茶は一度は体験したいものです。
飲茶の時に多くの香港人が頼むのが「ボーレイ茶」。
これはプーアル茶のことです。
食事の時の油分解効果があるということで有名ですね。
このプーアル茶と香港は切っても切り離せない関係にあります。
先ずは イギリス を始めとするヨーロッパに茶葉を送る拠点であったこと。
今でも香港は有数の貿易港として名を馳せています。
次に1950年代に香港で飲茶ブームが到来したことがあげられます。
この時中国本土から輸入されたプーアル茶は香港に建てられた倉庫で貯蔵されるわけですが、この香港の高気温・高湿度の環境で熟成されたお茶は見事にまろやかで美味しい茶葉に変化したと言われています。
近くの広州でも倉庫は多く建てられましたが、香港の倉庫が一番優れていたとされています。
この現象は科学的には解明されていないのですが、紛れもない事実であり、香港の倉庫で熟成された茶葉は高額で取引されています。
今ではそのような古い茶葉は数少なり、香港の倉庫も殆ど無くなっていますが、お茶を楽しむ文化はしっかりと残っています。
香港ではプーアル茶の他に寿眉茶(サウメイチャ)や水仙茶(ソイシンチャ)が人気のあるところ。
ジャスミンの香り華やかな茉莉花茶もよく飲まれます。
お土産には手頃なティーパックもあります。
美味しい点心を摘みながらお茶を飲み、香港の歴史に思いを馳せるのはいかがでしょうか?
日本の家庭でもよく利用されているオイスターソース。
広東料理では定番中の定番調味料です。
オイスターソースは牡蠣の煮干しをつくる際の煮汁や塩茹でした時の煮汁を濃縮したもの。
言わば副産物を巧く利用した商品と言えますね。
このオイスターソースを発明したのが日本でもおなじみ、李錦記(りきんき/Lee Kum Kee)の創業者である李錦裳氏です。
李錦裳氏はもともと料理人でした。
香港の家庭には欠かせない調味料となったオイスターソースですが、本場香港のスーパーに行くと驚くほどの種類が販売されています。
物が物だけに大量に購入して味比べ...というわけにはいかないのですが、材料に何が使われているかを良く見て選んでください。
最近では化学調味料無添加のものも増えてきており、糖分が一切入っていないものもあります。
日本に入ってきていない商品も多いので、色々探すのが楽しみなお土産です。
ご家庭で香港土産のオイスターソースを使って、美味しい中華料理を堪能しましょう!
XO醤(えっくすおーじゃん)もオイスターソースと同じく香港生まれの万能調味料です。
日本の中華レストランでも「烏賊のXO醤炒め」といった感じでメニューに載っていることがありますね。
このXO醤は一人の料理人によって創りだされた調味料であり、その料理人こそ1980年代当時香港の高級ホテル・ペニンシュラで広東料理の料理長を務めていた許成氏です。
当時最先端の中華料理が味わえた香港では、常に新しい味が求められていました。
そこで許氏が高級食材をふんだんに用いて作り上げたのがXO醤です。
ペニンシュラのXO醤は最高級の味として、瞬く間に香港中に広まりました。
そのレシピは秘伝中の秘伝、各ホテルやレストラン毎に異なります。
ただ、その多くで使われていると言われているのが干し貝柱、干し海老、金華火腿という高級食材です。
金華火腿は世界三大ハムの1つに数えられ、強烈な塩辛さと旨味で知られる高級食材です。
それらがたっぷり使われたXO醤が美味しいことは言うまでもありません。
XO醤はそのままお酒のアテにもなりますし、お粥の友にも最適です。
ご家庭では炒め物は勿論、チャーハンに入れるとそれだけでプロの味になります。
オススメは卵かけご飯にXO醤をひと匙。これは本当に良く合います。
ちょっと値段が張りますが、貰って嬉しい香港のお土産です。
因みにXOはブランデーのXOから取られた名前で、ブランデーが入っている訳ではありません。
最高級ブランデーと同等以上の風味は楽しめるのは間違いありません。
観光中にお土産店に立ち寄ったら、食べ物だけでなく雑貨類のお土産も見てみましょう。
香港では、女性に嬉しい美容雑貨や地元民にも親しまれている定番雑貨が販売されています。
おしゃれで繊細な、香港ならではのパッケージも魅力です。
白花油は香港では知らない人はいないと言われるほどメジャーな薬用オイルです。
その効能は頭痛・筋肉痛・乗り物酔い・虫刺され・鼻詰まり等々と非常に広範囲であり、打ち身や捻挫、肩こりにも効果的です。
白花油の成分はメンソール、ユーカリ、ラベンダーなどの精油。自然のものなので安心して利用できます。
お湯を張ったバスタブに一滴落としたり、メンソールの成分を利用して眠気覚まし代わりに使ったり、人それぞれ色々な利用方法があるのがこの白花油です。
この白花油、生まれはマレーシアのペナンで1927年のことです。
白花油の創始者である顏玉瑩氏が創りあげました。
白花油という名前は、顏玉瑩氏の夫人が水仙を非常に好んだというところから来ています。
1927年にシンガポールで販売が開始された白花油は、1950年に香港に生産拠点を移し、今に至っています。
60年代には台湾でも営業を開始し、アジアの華人華僑のネットワークで大いに名声を博しました。
この白花油、サイズは幾つか販売されているので、自分用にもバラ撒き用のお土産にも便利です。
パッケージされている箱も白花油の容器もなかなかクラシックで雰囲気のあるものです。
一度使うと手放すことができなくなるこの白花油、香港で見かけたら即購入の御用意を!
香港・中国で自分用のお土産として根強い人気を誇るのが印鑑です。
実印・認印はもとより、書道や絵画でも必須のアイテムですね。
勿論日本でも作ることができますが、香港で作ると日本よりも安く、また多くの印材から選ぶことができるのが嬉しいところ。
何よりも本場で作ったという思い出は他には代えられませんね。
香港では有名ホテルの中にも印鑑屋さんはありますし、スタンレーマーケットなどでも購入できますが、上環の文華里は比較的小さなお店が軒を連ねており、通称「印鑑ストリート」という程ですのでこちらで色々見学して購入されるのも良いかもしれません。
香港で作成すると、印材の料金に文字の彫り代が予め含まれていることが多いので、印材を決めて、彫ってもらう文字を伝え、字体を決めたらそれで終了です!
文字は職人さんが彫ってくれるので、即日〜翌日仕上がりというものが多いです。
勿論印材によってはもう少し日数がかかりますし、腕の良い職人さんに頼むと1文字幾らと追加料金がかかる場合があります。
出来上がった印鑑は頼めばホテルに送ってくれるサービスもあるので、観光旅行の時は時間が節約できて嬉しいですね。
香港や中国では鷄血石あたりが人気で高価ですが、日本人好みの落ち着いた感じの石は値段も手頃だったりするので、いろいろお店の人に訊くのもいいですね。
平仮名でも彫ってくれるのですが、プリンターで文字を印刷して持っていくのがポイントです!
香港旅行で自分だけの印鑑を作ってみてはいかがでしょうか?
香港ではあちこちのお店で可愛い雑貨を扱ったお店があります。
メモ帳とかストラップなど安くて大量に購入できるものはバラ撒き用のお土産に最適です。
色々ある中国雑貨の中でも「香港ならでは」のものを探すなら台所雑貨がオススメ!
飲茶で使うような蒸篭やランチョンマット、お皿、塩胡椒入れなど、シノワズリーでどことなく懐かしい雰囲気のものが色々売っています。
料理をされるかたは中華包丁はいかがでしょうか?
少し重たい中華包丁はその重さゆえ切れ味抜群!
しっかりとケアすれば長い事利用できます。
廣生堂の雙妹嚜(TWO GIRLs)は香港で1番最初に出来たコスメブランドです。
その創業は1898年!
120年近く香港の人々の支持を受けてきた老舗ブランドとして知られています。
皆さんも綺麗なチャイナドレスを身にまとった姉妹の絵が画かれたレトロなパッケージを見たら直ぐにわかると思います。
廣生堂の製品の特徴は当時西洋人が使っていた化粧品を、東洋人の肌に合うようにアレンジしたこと。
しかも廉価で販売したので、瞬く間に大人気となりました。
この廣生堂で販売されているバニシングクリームは、滑らかに伸びて肌にフィットし、しかもベタつくことは一切ありません。
保湿力に優れたこのクリームは、小さなお子さんでも安心して使用できる素晴らしいものです。
他にもシャンプーにリンス、ヘアトリートメントオイルなども販売しています。
オーデコロンなどは、お土産にちょうど良い小さなサイズでも売っているので丁度良いですね。
今現在の香港を映すお土産は、カジュアルなものから高級なものまで色々でしたね。
自分用のお土産も友人用のお土産にも、ぜひ本記事をご利用ください。
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最終更新日 : 2023/05/10
公開日 : 2017/10/02