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巾着田の見どころ:由緒正しき名主の屋敷「高麗郷古民家(旧新井家住宅)」
高麗川(コマガワ)、巾着田管理事務所(キンチャクダカンリジムショ)
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巾着田の見どころ:厳かなるスーパーパワースポット「高麗神社」
埼玉県 日高市の西部、高麗本郷を流れる高麗川に囲まれた所にある巾着田は、その名の通り、まるで巾着のような形をしています。
自然豊かでのどかのこの地では、四季折々の花が多く群生しており、春には「巾着田菜の花まつり」、秋に「巾着田曼珠沙華まつり」が開催され、地産グルメや特産品の販売、様々なイベントが開催される近年人気急上昇の場所です。
春(4月頃)の桜や菜の花から始まり、アジサイ、そして蛍、ハスや秋(9月下旬頃)は曼珠沙華、コスモスやソバの花など、年間を通して様々な美しい景観を望むことができます。
また、巾着田から高麗川上流に向かって行くと、広々とした澄んだ水が流れる河原は川遊び場として、春を迎えるとキャンプやバーベキュー、川遊びなど、アウトドアが楽しめる魅力もあります。
澄んだ空気に都心では見ることができない青い空の元、花が咲き乱れる農道や水車小屋、私有地ですが牧場もあり、たくさんの動物も飼育されています。
自然に歴史に動物に、見どころ盛りだくさん、何度でも訪れたくなる魅力いっぱいのおすすめスポットです。
・JR川越線・八高線高麗川(こまがわ)駅下車→徒歩約40分
JR川越線でのアクセスは、JR高麗川駅で八高線に乗り換え(一部八王子行き直通電車あり)、東飯能駅で西武池袋線に乗り換えて、高麗駅というルートがオススメです。
・西武鉄道高麗駅下車→巾着田の曼珠沙華公園(徒歩15分ほど)
高麗駅までは都心から(西武新宿、高田馬場)から所要時間はおよそ1時間ほどです。
観光シーズン以外はとても静かな高麗駅から、曼珠沙華公園までは案内板もあり、皆一斉に向かうため、長蛇の列について行けば、地図はいりません。
・関越自動車道「鶴ヶ島」I.Cから14Km
・圏央道「圏央鶴ヶ島」I.Cから11Km
・圏央道「狭山日高」I.Cから8Km
車での巾着田までのアクセスはおよそ1時間10分。
気になる駐車料金は
普通車500円(超過料金で1日分500円)
バイク100円(1日分100円)
花まつりの時期は大変混雑し近隣の道路は渋滞でどこも満車、さらに雨が降ると駐車場が閉鎖されてしまうので、車で向かうのは注意が必要です。
筆者は車と電車、どちらも利用しましたがダントツ電車で向かうことをオススメします。
・JR高麗川駅から国際興業バス「高麗駅経由飯能駅」行⇨「巾着田」下車徒歩約3分
・西武池袋線飯能駅から国際興業バス「高麗川駅」行「埼玉医大国際医療センター」行→「巾着田」下車徒歩約3分
埼玉県日高市高麗本郷にある巾着田は、8世紀はじめ古代朝鮮時代、高句麗から渡ってきた人々が定住し、高度な農耕文明を築いた土地です。
当時は高麗郷(こまごう)という名称で、蛇行している高麗川の流れ利用し、流れを堰き止めて、内部に溢れた水により水田を形成しました。
巾着の内部は直径約500メートル、面積約17ヘクタールの平地です。
そして巾着田という特徴的な名前の由来は、日和田山から巾着田を見ると、その地形が小銭などを入れた膨らんだ「巾着袋」に似ているため、そこからいつの間にはは巾着田という呼称がつきました。
日和田山の中腹の金刀比羅神社まで登ると、巾着田を一望できるので、とってもオススメです。
では早速、巾着田の見どころをみていきましょう♪
高麗駅から巾着田には徒歩15分ほど。
案内板に従い、人の列に付いて、のどかな農道を進んでいきます。
その途中には様々な見どころがあります。
高麗駅に降り立ち、改札を出て早々、大きな大きな将軍標が出迎えてくれます。
公園に向かう途中、普通の農道にも彼岸花や花が咲き乱れ、所々で地産品やアイスなどのスイーツも販売されているのでこちらもチェックです。
散策の途中に見えてくる高麗川は澄んでいて流れも穏やか。
巾着田の手前に見えてくる石段を登ると、高麗郷古民家(旧・新井家住宅)があります。
江戸末期から明治初期にかけて建築された貴重な古民家です。
国の登録有形文化財指定されており、敷地内には母屋、客殿、納屋と2つの土蔵があり、館内は宿泊や催事に利用されることも!
古民家とはいえ、地元の名主であった新井家の風格ある広大な建物は思わず圧巻されます。
高台に位置しているため、巾着田一帯を見渡すことができるのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。
住所 : 350-1200 埼玉県日高市高麗本郷245
マップ: Googleマップ
アクセス :
(1)西武池袋線高麗駅から徒歩で15分
(2)JR高麗川駅からバスで10分
電話番号 : 042-989-2111
定休日 :
祝日を除く月曜日及び火曜日、
年末年始(12月29日から翌年1月3日)
営業時間 :
4月-11月 9:00-16:00
12月-3月 11:00-15:00
料金 : 無料
巾着田をぐるりと囲むように流れている高麗川。
埼玉県南西部から中部にかけて流れている荒川系の河川で、かつて高句麗からこの地に亡命して来た高麗郡を流れることが川の名前に由来しています。
水深は浅く、通常は30cm程度ですが、急激な増水により鉄砲水になりやすい面もあります。
また、年2回の市の水質調査では、水浴場としても利用できるという、水質の良さも抜群の川です。
静かな流れの高麗川は、川底がはっきりと透けて見えます。
白い川辺にコバルトブルーの川面。
まるで山奥の渓流のような綺麗さ!
高麗川では釣りを楽しむことができます。
アユ、マス類、ウグイ、オイカワ、コイ、フナ、ウナギ、ドジョウ、カジカ、ワカサギ、ナマズなどなどたくさんの魚たちが生息しています。
釣りには、巾着田管理事務所で入漁券の購入が必要です。
春はバーベキュー、夏から秋にかけて川遊びで多くの人で賑わいますが、広いので混み合うことはそうそうありません。
川の水も綺麗で冷たいので、童心にかえって思いっきり水遊びを楽しんでみるのも良いですね♪
住所 : 埼玉県日高市大字高麗本郷125-2
マップ: Googleマップ
電話番号 : 042-982-0268
定休日 : 年末年始(12月29日~1月3日)
営業時間 : 8時30分~17時15分
料金 :
入漁券
甲種(アユ、マス類、ウグイ、オイカワ、コイ、フナ、ウナギ、ドジョウ、カジカ、ワカサギ、ナマズ)
日釣り1000円、現場売り1500 円、年券6300円。
乙種(ウグイ、オイカワ、コイ、フナ、ウナギ、ドジョウ、カジカ、ワカサギ、ナマズ)
日釣り400円、現場売り500円。
※小学生以下は無料、中学生、身体障害者は半額。
遊漁期間 :
アユ 6月15日から12月31日
マス類 3月1日から9月30日まで
その他の漁業権対象魚種 1月1日から12月31日まで
巾着田の広大な田畑を斜めに通る農道は、天覧山から鎌北湖まで約11km続く奥武蔵自然歩道の一部です。
奥武蔵自然歩道には、貴重な文化財や史跡、スギ・ヒノキ林など古き武蔵野の面影を残す雑木林や、美しい高麗川の清流、巾着田、壮大な展望とバラエティに富んだハイキングが楽しめます。
ところどころに案内板や休憩所が設けられているため、安心して散策することができますよ♪
歩をすすめる度に、たくさんの発見ができるワクワクと非常に楽しい歩道です。
上道を下りて、ふと振り返ると花と人工物である橋と清流と青い空。
まるで絵葉書のような景観です。
そして、巾着田へ向かう細い道路。
花々に囲まれ、秘密の花園へ続いているかのようです。
青空と古いお蔵と栗の木。
家に蔵はありませんが、なんだか懐かしい気分になります。
立派な大粒の栗がゴロゴロと実を落としていました。
畑時々猫さん。
体格が良いです。
なんと、現役の水車小屋もあります。
田舎風情たっぷり。
農道に流れ込む高麗川の水。
空が反射して周囲には彼岸花が咲いていて、まるで芸術品の鏡のよう。
カカシの皆様もおめかしでお出迎え。
あぜ道の水もとても澄んでいます。
有料でブルーベリーの収穫体験もできますよ♪
ちょっと足を伸ばして、日和田山中腹から巾着田を見る。
本当に巾着袋の形をしているがわかりますね!
飯能の街並みや西武ドームまで見渡せます。
ここでは巾着田のみのコースをご紹介しましたが、起終点は飯能市・天覧山~高麗峠~日高市・巾着田~日和田山~高指山~毛呂山町・物見山~北向地蔵~鎌北湖と様々です。
四季や気分に合わせてお好みのコースでトライしてみてくださいね♪
アクセス :
(1)西武池袋線飯能駅から徒歩で20分(奥武蔵自然歩道 天覧山~高麗峠~日高市・巾着田~日和田山~高指山~毛呂山町・物見山~北向地蔵~鎌北湖)
(2)JR八高線東飯能駅から徒歩で25分(奥武蔵自然歩道 天覧山~高麗峠~日高市・巾着田~日和田山~高指山~毛呂山町・物見山~北向地蔵~鎌北湖)
電話番号 : 042-974-7900
巾着田は日本一の彼岸花の群生地です。
特に9月には、500万本の曼珠沙華が咲き乱れ、最たる地である曼珠沙華公園内で「巾着田曼珠沙華まつり」が開催され、この世のものとは思えない光景を見ることができます。
敷地内は有料ですが、彼岸花の鑑賞だけでなく、地産物の販売やグルメ、ステージイベントなども随時開催されています。
のどかな農道を抜けると、公園の入り口が見えて来ます。
シーズン中は多くの人出があり、非常に賑やかです。
公園内に入るとそこは朱・紅・赤!
本当に絨毯を引いたかのように隙間なく彼岸花が咲いています。
陽が射し込むと思わず言葉を飲む絶景。
真紅だけでなくところどころに純白も。
あいあい橋下の曼珠沙華。
橋の上からの眺めも素晴らしいので、登って確かめてくださいね!
巾着田に流れ込む高麗川の川辺にも咲いています。
幻想的な雰囲気を醸し出していますね。
巾着田に流れ込む高麗川はとても穏やかで浅いです。
そのため、小さい子からお年寄りまで安心して川遊びできますよ♪
しかし、目は離さないでくださいね!
お腹が空いても安心。
公園内ではたくさんの地産グルメが売られていますよ♪
ここで是非とも食べて頂きたい3つのグルメをご紹介。
2016年(平成28年)、高麗郡建郡1300年を迎えることから、「高麗郡'S」によって、神社のイベントの時に考案された高麗鍋。
鍋の必須条件は「キムチ味」、「地場産野菜の使用」、「高麗人参の使用」の3つで、各店によりオリジナルの工夫がされています。
町おこしの名物として、そのクセになる旨味から、じわじわと定着しつつある高麗鍋。
巾着田曼珠沙華まつりでは、趣向を凝らした様々な高麗鍋が販売されているので、自分だけの逸品を見つけてみてくださいね。
埼玉県日高市にある、こだわりのノンホモ低温殺菌の超新鮮で美味しい牛乳を味わえることで有名な加藤牧場。
こちらでは牧場に行かなくともできたての手作りジェラードが味わえちゃいます。
濃厚でコクがありながらさっぱりとした味わいのミルクジェラードは、ブルーベリーやチーズなどなど、いろんなフレーバーがあるので、みんなで違う種類を買ってシェアするのも良いですね♪
日高市でこんにゃくで有名な関本屋。
関本屋のこんにゃくはヒタヒタに出汁の味が染みていて、何個でもいけゃう美味しさ!
とってもヘルシーなので何個でもどうぞ♪
地元の素材をたっぷり使ったお料理をテイクアウトして河原で食べるのもオススメです。
とにかく公園内はそのなの通り、曼珠沙華だらけ!
オススメの時間帯は午後15時から夕暮れで、カメラを構えれば、必ずとっておきの一枚が撮れることでしょう。
巾着田には曼珠沙華に負けないくらい広く美しい花畑があります。
四季折々の花たちの競演は、見逃すには惜しい自然の贈り物です。
春の菜の花と桜。
黄色い絨毯が敷き詰められ、あたり一面に甘い良い香りが漂っています。
初秋はコスモス畑。
巾着田のコスモスは、恵まれた環境の下で育つためか背が高く、花畑の中に入ってしまうと外から見えません。
まるで外国の絵本の1ページのような景色が広がります。
色とりどりのコスモスが咲き誇る、非常にフォトジェニックな場所です。
こちらも秋に咲く蕎麦の花。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、清楚で儚げながら凛としたとても綺麗な花です。
非日常感溢れる広大な花畑で、たくさんの花々に囲まれて、その香りに包まれて、心身ともに最高の癒しになるのではないでしょうか。
住所 : 〒350 - 1251 埼玉県日高市大字高麗本郷125-2
マップ: Googleマップ
アクセス : 西武池袋線「高麗駅」から徒歩15分、またはJR八高線「高麗川駅」から「高麗駅経由飯能駅行」の国際興業バス「巾着田」~徒歩3分
電話番号 :
日高市商工会 042-985-2311
日高市観光協会(日高市役所内) 042-989-2111
曼珠沙華祭り開催日 : 2017年9月16日~10月1日
料金 :入園料/300円、中学生以下無料 ※祭開催時のみ
注意点 : 開花状況により開催期間が変更となる場合があります。
巾着田の入り口に位置する馬の販売や撮影・イベント、預託、輸送などをメインに営んでいる佐島牧場。
以前は巾着田曼珠沙華祭りの期間に、一般客も引き馬での乗馬体験や、馬、ポニー、ロバ、ヤギに触れられたり、餌やりなどができました。
2017年は敷地内には立ち入りが禁止されましたが、遠目から可愛いお馬さんたちを眺めることができます。
立ち入り可能だった頃の様子をちょっとご紹介。
滅多に触れ合うことはないロバを触ることできました。
子ヤギちゃんのお食事を見守る(?)お馬さんがいたり。
ポニーを撫でたり、乗馬したり。
食欲旺盛なお馬さんたちに有料で人参をあげることもできました。
2017年現在は敷地内には立ち入りできませんが、アイアイ橋近くでしっかりとお馬さんを見ることができますよ♪
規模は大きくありませんが、穏やかなとても素敵な牧場なので、是非ともまた再開することを切に願います。
そのためにも、見学の際はマナーやルールをしっかり守リましょう。
住所 :〒350-1251 埼玉県日高市高麗本郷29-2
マップ: Googleマップ
電話番号 : 090-3131-9034
巾着田から少し離れていますが、散策を一通り完了したら訪れたいのが「高麗神社」。
こちらの神社は、唐・新羅に滅ぼされた高句麗の政変により朝鮮半島から亡命した帰化人が起源とされており、悲運の将とも言われる高句麗の王族、高麗若光が祀られています。
歴史を感じる茶色の大きな鳥居。
出世、開運の神様学問の神様として有名で、受験生や著名人の参拝も多い大変神聖なパワースポットです。
境内にある花崗岩製の将軍標。
神社の参道を進むと、大きな枝垂れ桜と江戸時代に建てられた高麗家住宅(高麗王の住居)、中には入れませんが外から見学することができます。
高麗家住宅は、江戸時代初期を代表する民家であり、1971年(昭和46年)6月、国の重要文化財に指定されています。
2017年(平成29年)9月に、創建以来初めて今上天皇・皇后が参拝されました。
水天宮に登って下を見下ろすと高麗の里が一望でき、美味しい空気を胸いっぱいに吸い込んでみましょう。
日頃の疲れをリフレッシュできますよ♪
住所 : 〒350-1243 埼玉県日高市新堀833番地
マップ: Googleマップ
アクセス :
JR高麗川駅から徒歩約20分
西武池袋線高麗駅から徒歩約45分
電話番号 : 042-989-1403
巾着田は自然豊かで、人々の古き良き伝統が残る素晴らしい場所です。
曼珠沙華の季節はもちろん、日常にちょっと疲れた時に、都心からも近いので、美味しい空気を吸いに、そして綺麗な空を見上げに足を運んでみませんか?
この記事が次の旅の参考になれば幸いです。
最後までお付き合い頂いてありがとうございました!
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公開日 : 2017/10/25